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横浜市と富士通(株)による PC 消費電力量測定実験を実施

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横浜市と富士通(株)による PC 消費電力量測定実験を実施
横 浜 市 記 者 発 表 資 料
平成 23 年 8 月 8 日
総務局 IT 活用推進課
横浜市と富士通(株)による PC 消費電力量測定実験を実施
~省電力設定を行うことで約 14%(年間 22 万 kWh)の消費電力削減効果~
横浜市は、東日本大震災による電力供給不足を受けて、今夏の計画停電等を回避するた
めに節電の取組を実施しており、その一環として庁内の PC 省電力設定を推進しています。
この取組を徹底するためには、省電力効果を「見える化」し、効果を実感することが重要
と捉え、横浜市と富士通(株)が共同で、市役所で使用している PC について、省電力設
定前後における消費電力量測定実験を実施しました。
1
実験の概要
(1)実験範囲
横浜市庁舎内のオフィス(総務局 IT 活用推進課執務室、及び温暖化対策統括本部執務室)
事務用 PC36 台(デスクトップ PC5 台、ノート PC31 台)
(2)実験期間
6 月 9 日(木)~22 日(水)
※9日~15 日は現状で計測、16 日~22 日は省電力設定(裏面参照*1)を行って計測。
(3)実験内容、方法
富士通製スマートコンセントを使用して PC の消費電力量を計測。
「ゲートウェイ」-「スマートコンセント」-「ノートPC」接続状況
ゲートウェイ(消費電力データの蓄積に使用)
スマートコンセント(消費電力の計測に使用)
2
実験結果
省電力設定を行うことにより、デスクトップ PC1 台につき平均で 13.0Wh(削減率:約
20%)、ノート PC1 台あたり平均で 1.0Wh(同約 5%)の消費電力が削減されました。特
にデスクトップPCのディスプレイが 8.4Wh(同約 33%)と削減効果が高く、ディスプレ
イの輝度を下げたことによる効果が高かったのではないかと推察されます。(裏面参照*2)。
横浜市の庁内の事務用PC全体(約 2 万 4 千台)
で省電力設定をすると、推計で年間約 22 万
kWh(削減率:約 14%)の消費電力が削減さ
れることになります。これは、約 62 世帯の一
般家庭の年間消費電力量、約 86 トンの CO2
排出量に相当します。(裏面参照*3)
年間 22 万 kWh の消費電力削減
62
世帯
86 トン
CO2
※消費電力量は、平日勤務時間 8:30~17:15 の間で
算出しています。
3
に相当
今後の取組
横浜市では、6 月に別途実施したアンケート調査の結果、庁内の約8割の PC で既に省電力
設定を行っておりますが、今後もさらに省電力設定を推進していきます。
*1
実験で使用した省電力設定について
・スクリーンセーバー ・・・ ブランク、5 分後
・ディスプレイの輝度を業務に支障のない範囲でできる限り下げる
・ディスプレイの電源を切る ・・・ 5 分後
・ハードディスクの電源を切る ・・・ なし
・システムスタンバイ(スリープ) ・・・ 10 分後
・システム休止状態 ・・・ なし
*2
実験結果(1台あたりの平均消費電力量と削減率)
表1
機器1台あたりの省電力効果(1 時間あたりの消費電力量比較)
機器
消費電力量
消費電力量
(省電力設定前)
(省電力設定後)
デスクトップPC
うちディスプレイ
うちPC本体
ノートPC
66.4Wh
25.8Wh
40.6Wh
21.3Wh
削減量
53.4Wh
17.4Wh
36.0Wh
20.3Wh
削減率
-13.0Wh
-8.4Wh
-4.6Wh
-1.0Wh
-19.6%
-32.6%
-11.3%
-4.7%
デスクトップ
PC
省電力設定効果の比較(機器別)
データ集計範囲 勤務時間内(8:30~17:15)
40.6
省エネ設定前
省エネ設定後
ノー ト
PC
21.3
省エネ設定後
デスクトップPC全体
20%減
17.4
36.0
省エネ設定前
ディスプレイ
33%減
ノートPC
5%減
本体
20.3
0.0
*3
25.8
PC本体
11%減
10.0
ディスプレイ
20.0
30.0
40.0
50.0
60.0
70.0 wh
横浜市の事務用 PC 全体での省電力設定の実施により削減される消費電力量の推計
横浜市事務用 PC 全体では、1 時間あたり 118.6kWh(13.6%)の消費電力が削減されます。(表2)
1 日 7 時間 45 分勤務で年 243 日勤務として推計すると、
118.6kWh×7.75 時間×243 日=223,353kWh
となります。これは約 62 世帯の年間電力使用量(1世帯の年間平均使用量 3,600kWh から算出注1)
に相当し、約 86 トンの CO2 排出量に相当します(平成 21 年度の東京電力の実排出係数 0.000384(ト
ン-CO2/kWh)から算出注2)。
注1
出典:電気事業連合会(http://www.fepc.or.jp/present/jigyou/japan/sw_index_04/index.html)
注2
出典:環境省(http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=13319)
表2
1 時間あたりの横浜市全体の PC 消費電力量及び省電力設定による消費電力削減量
台数注3
機器
総計
24,415 台
うちデスクトップ PC
うちノート PC
注3
省電力設定前
省電力設定後
削減量
消費電力量
消費電力量
消費電力量
消費電力量
(1 台当たり)
(市全体)
(1 台当たり)
(市全体)
-
873,939.2Wh
-
削減率
(市全体)
755,360.2Wh
-118,579.0Wh
-13.6%
7,847 台
66.4Wh
521,040.8Wh
53.4Wh
419,029.8Wh
-102,011.0Wh
-19.3%
16,568 台
21.3Wh
352,898.4Wh
20.3Wh
336,330.4Wh
-16,568.0Wh
-4.7%
平成 23 年 7 月 20 日現在の横浜市の事務用 PC の台数(交通局、水道局を除く)
お問い合わせ先
【横浜市庁舎内のオフィスにおける PC 消費電力測定実験について】
横浜市 総務局IT活用推進部 IT活用推進課長
前川 保
【横浜市役所省エネ・節電対策について】
横浜市 温暖化対策統括本部 調整課企画担当課長
林 総
【調査分析の詳細について】
富士通株式会社 環境本部 グリーンフロンティア室
(土・日・祝日を除く 9 時~12 時、13 時~17 時)
Tel
045-671-2114
Tel
045-671-2683
Tel
03-6252-2194
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