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はじめの一歩
YellowIDE7対応 イエローソフトSH7084F CPUボード(YS7084-1用) はじめの一歩 このマニュアルはYellowIDE7.07以上専用です。YellowIDE7.06以下のユーザ様は弊社ホームページにてアップデート して下さい。 内容物(開発セットでご購入の場合) ハード □CPUボード □電源ケーブル □RS232Cケーブル □「YS7084-1 ボードコンピュータ取り扱い説明書」 CD-ROM □YellowIDE7.xx YCSH 4.0 マニュアル □はじめの一歩(このマニュアル) □YCシリーズCコンパイラ プログラマーズマニュアル その他注意書きなどの書類が含まれている場合があります。 インストール ●YellowIDE7.xx YCSHと書かれたCD-ROMをドライブに挿入して下さい。自動的にインストーラ起動画面が開きますの で、CコンパイラとYellowIDEの両方をインストールして下さい。 簡単なチュートリアル タイマー割込みを使って一定間隔でメッセージを表示するという簡単な例を用いてYellowIDEの使い方を説明しま す。 ■YellowIDEの起動と初期設定 WindowsのスタートメニューからYellowIDEを起動して下さい。 次に、メニューの(ターミナル)->(設定)を開いて下さい。 ここで使用するパソコンのCOMポートを選択して下さい。(通信設定)をクリックするとボーレートなど変更できま すが、最初の状態のままにしておいて下さい。これで、初期設定は終了です。 ■ハードウェアの準備 ①CPUボードのCN5(BOOTと書かれている)とパソコンをRS232Cケーブルで接続します。 ②CPUボードの電源コネクタCN4に5V電源をつなぎます。 ③4PのDIPスイッチを1番OFF 2番ON 3番OFF 4番ONにします。(アドバンスト内蔵ROM有効拡張モード) 以上でハードウェアの準備は終了です。 1 ■プログラムの作成 まず、YellowIDEを起動します。そしてプロジェクトを作成します。メニューの(ファイル)->(プロジェクトの新 規作成)を選びます。そしてYellowIDEをインストールしたフォルダの下にあるSAMPLEというフォルダを開きます。 さらにPrj7084というフォルダを開きます。 ここで[ファイル名]のところに"test"と入力して(開く)ボタンをクリックします。 以上でプロジェクトが作成されました。 2 ■プロジェクトにファイルを追加 プロジェクトウインドウの(追加)ボタンをクリックして下さい。ここでダイアログからTEST.Cを入力して下さい。 これでTEST.Cがプロジェクトに登録されました。登録したらプロジェクトウインドウのソースファイル名をダブル クリックして下さい。そのソースファイルが開きます。 ■ターゲットの設定 プロジェクトウインドウの(設定)ボタンをクリックして下さい。 CPUの種類をSH2にして下さい。 オブジェクトの形式をROM化(Sフォーマット)にして下さい。 3 次に"スタートアップ"のタグをクリックして下さい。 「□C言語のスタートアップルーチンを開く」をチェックした後に、スタートアップルーチンの(参照)ボタンをク リックして"CSC7084.C"を選択して下さい。次に"セグメント定義"のタグをクリックして下さい。 下の方にあるボックスに次のように入力して下さい。 ROM番地 00000000---3FFFF RAM番地 2000000 ---201FFFF そして、2つある(自動作成)のボタンを両方ともクリックして下さい。 4 次に"メモリマップ"のタグをクリックして下さい。 (イエロースコープをもっていない方はここは飛ばして下さい。) [デバイス]の種類をROMにします。開始アドレスを0にします。終了アドレスを3FFFFにします。そして(追加)ボタ ンをクリックして下さい。 以下同様に次のように設定します。 [デバイス] [開始アドレス] [終了アドレス] RAM 2000000 201FFFF 入出力ポート FFFF8000 FFFFFFFF 最後にグローバルアドレスマスクは"FFFFFFFF"のまま変更しません。 ここの設定は面倒なので保存しておくことができます。下の方にある(設定1保存)ボタンで保存名を"SH標準"に して保存しておいて下さい。 以上でプロジェクトの設定は終了です。設定画面の一番下にある(OK)ボタンをクリックしてダイアログを閉じて 下さい。 ■メイク メイクはメニューから(プロジェクト)->(メイク)を選ぶか、スピードボタンの します。次のメッセージが出てプログラムが完成です。 をクリックするか[F9]キーを押 ここに警告とエラーの数が表示されます。もしエラーがあればYIDEの下にあるエラーボックスにエラーメッセージ が表示されます。 5 このエラーメッセージをダブルクリックすれば、ソースファイルの対応する行が反転表示されます。もしソースフ ァイルが開いていなければ自動的に開いて、エラーの行を反転表示させます。 ■プログラムをフラッシュROMに書き込んで実行させる。 今、完成したプログラムをターゲットのCPUのフラッシュROMに焼いて実行させてみましょう。 まず、CPUボードのリセットスイッチを2秒以上の長押しをしてください。隣のLEDが点灯するはずです。これでCPU はブートモード(書き込みモード)で起動します。 次にスピードボタン あるいは のボタンをクリックして下さい。フラッシュROMライタが起動します。 [CPU情報ファイル]の(参照)ボタンをクリックしてSH7084(256K).FWIを選択します。 [COMポート]を選択します。 高速転送の[有効]をチェックして、[高速ボーレート]を38400、クロックを10000000にします。 最後に(書込み)ボタンをクリックすれば書き込みが始まります。 青いバーが最後まで伸びれば、書き込み終了です。終了したらフラッシュROMライタを閉じて下さい。 次に今書き込んだプログラムを実行させます。 まず、YellowIDEのターミナル画面をメニューの(ターミナル)→(表示)で開きます。 CPUボードのリセットスイッチを短く押してください。(LEDが消えます) これで書き込んだプログラムが動作します。 6 黒い画面に、"Hello"と一定間隔で表示されます。 黒いターミナルウインドウはその都度、必ず閉じておいて下さい。ターミナルウインドウが開いたままだとフラッ シュROMライタやイエロースコープが通信ポートを利用できないからです。 さて、これでプログラムの作成方法と実行の方法を修得しました。しかし直接ROMに焼いて実行させる方法はデバッ グ中は何かと不便です。そこで他の実行方法も紹介します。 ■RAMへダウンロードしてRAM上で実行させる ROMより、RAMの方が書き込む速度は速いです。またフラッシュの寿命も気になりません。そのためプログラムをRAM 上で動作させる方法を紹介します。 最初にプログラムをRAMへ転送させる"ダウンローダ"と呼ばれるプログラムをCPUのフラッシュROMに書き込んでお きます。これはデバッグの最初の一回だけやっておけば十分です。フラッシュに何も書き込まなければダウンローダ はこのまま残ります。 最初に"ダウンローダ"のプログラムをCPUのフラッシュROMに書き込みます。リセットスイッチを長押し、ブートモ ードにします。先ほどはフラッシュROMライタを起動するのにスピードボタンをクリックしていましたが、今回はメニ ューから起動します。メニューの(ツール)→(フラッシュROMライタ(ファイル指定))で起動して下さい。違いは 書き込む途中で書き込むファイルを聞いてくることです。 (書込み)ボタンをクリックして下さい。消去終了後に書き込むファイルを入力するダイアログが開きます。 ここで、YellowIDEをインストールしたフォルダの下のLOADERというフォルダの下のSH7084というフォルダの中の Loader.Sというファイルを指定して開きます。 以上でダウンローダの書き込みが終了しました。次に、先ほどのサンプルプログラムのプロジェクトに戻ります。 サンプルのプロジェクトに戻ったら、プロジェクトウインドウの[object]の▼のボタンをクリックして、"RAMへダ ウンロード(S)"を選択して下さい。 7 そして、もう一度メイクします。 グラムが作成されました。 をクリックすればメイクが行われます。これで"RAMへダウンロード"用のプロ そして、今度はこれをRAMへ転送して実行させます。 のボタンをクリックして下さい。 するとターミナルウインドウが開いて、次のように聞いてきます。 ここでCPUボードのリセットスイッチを短く押しリセットして下さい。黒いターミナルウインドウに"S-READER START"と表示されるのを確認して(はい)ボタンをクリックして下さい。 プログラムが転送されます。プログラム転送終了後に"Hello"が一定間隔で表示されます。 ダウンローダは一度書き込めば残りますから、プログラムを修正する度にダウンローダを書き込む必要はありませ ん。ただし、他のアプリケーションやイエロースコープのモニタなどをフラッシュに書き込むとダウンローダは消え てしまいますから、その場合はもう一度、ダウンローダのファイルを開いて書き込みます。 この後どうするか オプションのイエロースコープの使い方を簡単に説明した「イエロースコープはじめの一歩」をご覧下さい。イエロ ースコープを使えば、プログラムをステップ実行させたり、プログラム実行途中の変数の値をウオッチすることがで き、効率よくデバッグできます。未購入の方でもプログラムサイズが24KB以下であれば評価バージョンとして使用で きます。 RLL(ROMリンクライブラリ)の機能を使えば、プログラムの転送時間を短縮でき、効率の良いプログラム開発ができま す。RLL機能を使う場合はYellowIDEのメニューの[ヘルプ]→[ヘルプ]をご覧下さい。 「イエロースコープはじめの一歩」はYellowIDEをインストールしたフォルダの下の「マニュアル」フォルダにありま す。 YellowIDEや、Cコンパイラのさらに詳しい説明は、YellowIDEのメニューの[ヘルプ]→[ヘルプ]でご覧いただけます。 サンプルプログラムは弊社ホームページの[ユーザ]⇒[サンプル&ライブラリ]のページにありますが、すべてのCPUで 用意しているわけではありません。 8