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LHC-ALICE実験のアップグレードに向けた 超前方光子測定用電磁
LHC-ALICE実験のアップグレードに向けた 超前方光子測定用電磁カロリメータSiPAD検出器 の性能評価 筑波大学大学院 数理物質科学研究科物理学専攻 高エネルギー原子核実験グループ 平野 勝大forALICEFoCalcollabora5on 三明 康郎、中條 達也、稲葉 基、江角 晋一、Oliver Busch、工藤 咲子、福田 悠裕、金 秉徹、伊藤 喬一郎 2016/03/19 日本物理学会 第71回年次大会(2016) 1 ALICE実験アップグレード計画 ALICE実験 ・CGCの検証 -LHCの実験グループの1つ ・QGPの早期熱化機構の解明、etc… -原子核衝突実験に特化 FoCalプロジェクト LHCの高い衝突エネルギーを用 いた前方方向の物理の測定 検出器の調節・開発 カラーグラス凝縮(CGC:ColorGlassCondensate) 『高いエネルギーの散乱において ハドロンが見せる普遍的な描像』 グルーオンが高密度に飽和した状態 高エネルギー原子核衝突の衝突初期状態 高エネルギー衝突実験による理論モデルの初期パラメーターの決定・検証 ☆解明するためには… 初期状態の反応を残している直接光子 2 FoCalプロジェクト・FoCal-E FoCal(ForwardCalorimeter) (アクセプタンス:3.3<η<5.3) ・FoCal-E(電磁カロリメータ)⇚本研究 -直接光子の測定⇒γ/π0の識別 ・FoCal-H(ハドロンカロリメータ) -ジェットの測定 ALICE検出器 ・W/Siのサンドイッチ型サンプリングカロリメータ W(タングステン):吸収層 + Si(シリコン)検出層 →モリエール半径:RM=9.3mm 放射長:X0=3.5mm(1レイヤーに相当) ・2種類のモジュール -HGL(HighGranularityLayer) -LGL(LowGranularityLayer) ・CMOS-pixel ・1レイヤー:64パッド(8×8) ・ピクセルサイズ:25×25μm2 ・パッドサイズ:1×1cm2 →シャワーの観測 →エネルギーの測定 7m 崩壊光子 UtrechtUniversity 直接光子 2016/03/19 OakRidgeNa5onalLaboratory&筑波大学 日本物理学会 第71回年次大会(2016) 3 テストビーム実験 PS -T9beamline -2015年10/7〜10/14 -0.5〜10GeV -電子ビーム、ハドロンビーム SPS -T4-H6beamline -2015年10/21〜11/4 -5〜180GeV -電子ビーム、ハドロンビーム LGL4 LGL3 LGL2 LGL1 ビーム 実験目的 ・FoCal検出器の性能評価 -エネルギー依存性の確認 -エネルギー分解能の評価 etc… 2016/03/19 日本物理学会 第71回年次大会(2016) FoCal-Eセットアップ 4 SummingBoard ビーム APVchip HDMIケーブル LGL試作機 2016/03/19 HGL試作機 日本物理学会 第71回年次大会(2016) 5 テストビームトリガーロジック 2016/03/19 日本物理学会 第71回年次大会(2016) 6 解析手法 2016/03/19 日本物理学会 第71回年次大会(2016) 7 シグナルの定義 各LGL・chのペデスタル分布において以下を実施 ・ガウス関数でフィット (x − µ )2 f (x) = A ⋅ exp{− } 2 2σ event ペデスタル分布 600 apv _ q max > µ + 4σ 500 400 apv_qmax:シグナルのADC値 300 ・条件式を満たしたものをシグナルとみなす 200 100 ペデスタルカット前 LGL2 0 LGL3 2 5 2 5 2 5 2 4 1.8 4 1.8 4 1.8 4 1.8 1.4 2 1.2 1 0 -1 0.6 -2 0.4 -3 -2 -1 0 1 2 3 4 -3 0 -4 -4 1 0 0.4 -3 -2 -1 0 1 2 3 4 0.8 -1 0.2 -3 0 -4 -4 0.8 -1 0.6 -2 0.4 -3 -2 -1 0 1 2 3 4 0.6 -2 0.2 -3 0 -4 -4 0.4 0.2 -3 -2 -1 0 LGL1 1 2 3 4 0 LGL2 5 2 4 1.8 1.6 3 1.4 2 Y axis[cm] -3 0.6 -2 0.2 1.2 0 0.8 -1 LGL3 5 2 4 1.8 1.6 3 1.4 2 1.2 1 1 0.6 -2 0.4 -3 -4 -4 2016/03/19 -3 -2 -1 x 0 1 2 3 4 X axis(cm) 4 5 4 3 3 2 2 1 1 1 0 0.8 -1 LGL4 5 1.2 1 0 y 400 ADC[ch] 1 1 Y axis[cm] -4 -4 1.2 1 0.8 200 1.4 2 1 1 0 1.6 3 1.4 2 1.2 1 0 1.6 3 -200 Y axis[cm] 1.4 2 1.6 3 Y axis[cm] 1.6 -400 LGL4 5 3 ch 30 µ = 14.2 σ = 81.8 700 ・フィットで求まったパラメーターを用いた条件式 LGL1 800 0 0 -1 -1 -2 -2 0.8 -1 0.6 -2 0.2 -3 0 -4 -4 0.4 -3 -2 -1 0 1 2 3 4 X axis(cm) 0.2 -3 0 -4 -4 -3 -3 -2 -1 0 1 2 ペデスタルカット後 3 4 X axis(cm) -4 -4 -3 -2 -1 0 1 2 8 3 4 X axis(cm) イベントセレクション LGL1 LGL2 ・タイムビンカット LGL4 Timebin Distribution event event 3000 3000 3500 1800 2500 3000 1600 1400 LGL1,2,3,4でシグナルの タイミングは同一 LGL3 Timebin Distribution event 2000 LGL4 LGL3 LGL2 Timebin Distribution event LGL1 Timebin Distribution 2500 2000 2500 2000 1200 2000 1000 1500 1500 1500 800 1000 1000 600 1000 400 0 0 5 10 15 20 0 0 25 Timebin 500 500 500 200 5 10 15 20 0 0 25 Timebin 5 10 15 20 0 0 25 Timebin 5 10 LGL1_11 LGL2_11 5 30 4 LGL3_11 5 30 4 LGL1,LGL2:ノイズ大(広) 3 2 20 1 2 20 反応したパッドの数で イベントを選ぶ -1 10 -2 -1 10 -4 -4 -2 -1 0 1 2 3 4 0 -4 -4 -2 -1 0 1 2 3 4 0 20 15 15 0 -1 10 -1 10 -2 5 -3 -3 2 1 5 -3 -3 20 -2 5 -3 2 0 -2 25 3 15 0 30 4 1 15 5 25 3 1 0 30 25 3 25 Timebin LGL4_11 5 4 25 20 タイムビン apv_qmaxのタイムビンヒストグラム ・ノイズイベントカット 15 -4 -4 5 -3 -3 -2 -1 0 1 2 3 4 0 -4 -4 30 5 -3 -2 -1 0 1 2 3 4 0 ノイズ有りのイベント ・ストレートビームセレクト 各LGLで一番高いシグ ナル値のチャンネル y が一直線に重なるイ ベントを選ぶ LGL1_31 LGL2_31 5 30 4 20 20 1 -2 10 -2 -1 x 0 1 2 3 4 0 -4 -4 -2 -1 0 1 2 3 4 0 15 0 10 -1 10 -2 5 -3 -3 20 15 -1 5 -3 2 1 -2 5 -3 20 0 -1 -2 -3 2 15 0 10 25 3 1 15 0 -1 25 3 2 30 4 25 3 1 LGL4_31 5 4 25 2 2016/03/19 30 4 3 -4 -4 LGL3_31 5 -4 -4 5 -3 -3 -2 -1 0 ストレートビームイベント 日本物理学会 第71回年次大会(2016) 1 2 3 4 0 -4 -4 -3 -2 -1 0 1 2 9 3 4 0 エネルギーの見積り方法 ・クラスタリング ビームがあたったとされるパッドの周辺のみを用いてエネ ルギーの見積りの計算を行う(ビーム以外でシグナルと みなされているチャンネルを除くため) ストレートビームセレクトで判明したビームの入射位置を中心とした3×3の領域 ASICの故障、APVchipの互換性の問題⇒ 2016/03/19 日本物理学会 第71回年次大会(2016) :Deadchannel 10 解析結果 2016/03/19 日本物理学会 第71回年次大会(2016) 11 80000 エネルギー分布(10,20,30,40,50GeV) Energy Dependence 70000 number of event ADCsumvalue[ch] エネルギー分布・線形性 0.12 60000 50000 10GeV 20GeV 30GeV 0.1 40GeV 50GeV 40000 0.08 30000 0.06 20000 10000 0.04 0 1.08 0 10 Ra5o 1.06 20 Data/Fit 30 40 50 Energy [GeV] 0.02 1.04 1.02 0 0 1 20 40 0.98 60 80 × 10 100 120 140 160 180 200 ADC sum [ch] 0.96 0.94 0.92 0 10 20 30 40 50 3%以内の線形性を得ることができた。 Energy[GeV/c] 2016/03/19 日本物理学会 第71回年次大会(2016) 12 3 エネルギー分解能 ΔE/E[%] フィット関数 σ (E) σ σ = ×100 = ( 1 )2 + σ 02 E µ E Energy Resolution 40 35 σ1:統計項 Resolution equation 2 y = (9.6) + ( 30 27.1 σ0:定数項 2 ) E 今回の結果 2 y = (1.1) + ( 25 20 20.7 E 2 ) ・シミュレーション σ1=20.7%,σ0=1.1% ・フィット結果 15 10 シミュレーション結果 5 0 1 2016/03/19 10 σ1=27.3%,σ0=9.6% ⇒シミュレーションの値に近づく結果 を得ることができた。 ⇒定数項は改善の余地有り。 →ノイズの削減が必要 Energy[GeV/c] 日本物理学会 第71回年次大会(2016) 13 シャワーの縦方向の広がり → LGL2がエネルギー損失のピーク 各LGLでのapv_qmaxの値 20GeV 10GeV Beam 30GeV 20GeV Beam 1600 10 2 30GeV Beam 2000 ADC tmax [ch] 1800 ADC tmax [ch] ADC tmax [ch] 10GeV 2000 1800 1600 2000 1400 1200 1200 1200 1000 1000 1000 LGL1LGL2LGL3LGL4 800 10 1400 2 10 800 600 600 400 400 400 30 40 0 0 50 Depth [mm] 1800 10 3 1600 1200 10 40 1 50 2 10 1400 1200 1200 10 800 600 600 200 0 0 10 20 80GeV 30 40 0 0 1 50 Depth [mm] ADC tmax [ch] 1600 10 20 30 40 Depth [mm] 1 600 400 400 10 10 20 30 40 -1 Depth [mm] 10 20 30 40 -1 50 Depth [mm] 日本物理学会 第71回年次大会(2016) -1 50 200 0 0 50 40 1 10 0 0 30 800 600 200 20 LGL3にエネルギー損失 の最大が移行! 10 1400 1000 10 Depth [mm] 1600 1200 10 0 0 50 1800 1000 1 200 10 2000 1200 10 400 120GeV Beam 1800 Depth [mm] 1000 1 120GeV 80GeV Beam 2000 1 50 1600 1400 400 40 1800 800 800 2016/03/19 2 1600 200 30 60GeV Beam 1800 400 20 2000 1000 10 10 60GeV 2000 800 1400 Depth 0 0 Depth [mm] 1000 600 ADC tmax [ch] 30 50GeV Beam 1400 ADCvalue 20 50GeV 40GeV Beam 2000 10 200 10 ADC tmax [ch] 20 40GeV ADC tmax [ch] 200 1 10 ADC tmax [ch] 0 0 2 800 10 600 200 3 1600 1400 10 10 1800 14 シャワーの縦方向の広がり tmax = 1.0 × (ln 0 Depth[X ] shower max depth 14 LGL region LGL1 12 tmax = LGL2 LGL3 10 8 Eincident + Cj ) Ec x :シャワーのピークの位置 X0 Eincident :入射エネルギー Ec :臨界エネルギー(W:~10.6MeV) Cj :定数(電子:-0.5、光子:0.5) Ref:Passageofpar5clesthroughmarer 6 4 2 0 0 20 40 60 80 100 120 Energy[GeV] ↑HGLのアブソーバー分の補正有 2016/03/19 最大のエネルギー損失の位置と 一致している(赤:LGL2、緑:LGL3) ⇒物質量から予想されるシャワー マックス位置と一致 日本物理学会 第71回年次大会(2016) 15 まとめ • CERN-PS/SPSビームラインでビームテストを実施。 – – – – – 幅広いエネルギーの多くのデータを取得。 解析手法の確立。 エネルギー依存性:3%に収まる線形性を持っていることを確認。 エネルギー分解能:シミュレーションの値に近い性能を示す。 縦方向のシャワープロファイル:理論値と一致する結果を得られた。 今後の課題 • エネルギー分解能の更なる向上のためのノイズ削減。 – SummingBoardによるノイズ ⇒ 新たなSummingBoardの開発。 • HGL(MAPS)とのデータの統合。 • RUN3に導入する予定の実機の最終試作機に向けての新たな読み出しチッ プVMMなどの開発。 2016/03/19 日本物理学会 第71回年次大会(2016) 16 バックアップ 2016/03/19 日本物理学会 第71回年次大会(2016) 17 QGP・高エネルギー原子核衝突実験 ビックバン後の数μ秒後の世界 QuarkGluonPlasma:QGP クォークとグルーオンが自由に振る舞う物質状態 普段は強い相互作用により核子内に閉じ込められてい るクォークとグルーオン。 超高温・高密度で存在する。 格子QCDによる理論計算 Tc〜155±9MeV εc〜1.0GeV/fm3 ☆解明のためには…? 高エネルギー原子核衝突実験 2016/03/19 日本物理学会 第71回年次大会(2016) 18 LHC-ALICE実験 ALICE検出器 -LHC(theLargeHadronCollider)- 欧州原子核研究機構(CERN)が運用している 27kmの周長を持つ世界最大の衝突型加速器 西暦 2010 2011 2012 2013 2014 第一次稼働(Run1) sNN =2.76TeV,7〜8TeV(p-p) 2.76TeV(Pb-Pb) 5.02TeV(p-Pb) 第一次ロングシャットダウン(LS1) 加速器・検出器などの調整・ アップグレード 2015 第二次稼働(Run2) 2016 sNN =13TeV(p-p) ・・・ 2016/03/19 -ALICE実験-( ColliderExperiment) ALargeIon ・LHCの実験グループの1つ 5.02TeV(Pb-Pb) ・原子核衝突実験に特化 ⇒QGPの物性解明 日本物理学会 第71回年次大会(2016) 19 前方方向の物理 -Bjorken-x ハドロンの持つ縦運動量に対する パートンが持っている運動量の比 2 pT − y x= e s pT:横運動量 y:ラピディティ s :衝突エネルギー ラピディティに対するJ/Ψの収量 ・前方方向で抑制 ・実験結果≠CGCモデル ⇒ハドロンは終状態の反応まで含む 直接光子なら初期状態の反応を残している 陽子のPDF分布 2016/03/19 日本物理学会 第71回年次大会(2016) 20 カラーグラス凝縮(CGC:ColorGlassCondensate) CGC:ColorGlassCondensate 『高いエネルギーの散乱において ハドロンが見せる普遍的な描像』 グルーオンが高密度に飽和した状態 クォーク(q)とグルーオン(g)の反応のゆらぎ 1,q→q+g→q(放出・吸収) 2,g→g+g→g 3,g+g→g 高エネルギー原子核衝突の衝突初期状態 ⇒ 特にCGCはビーム軸方向の 前方方向 において強く起こる 高エネルギー衝突実験による理論モデルの初期パラメーターの決定・検証 ☆解明するためには… 2016/03/19 初期状態の反応を残している直接光子 日本物理学会 第71回年次大会(2016) 21 ALICE実験アップグレード計画 ⇚今後のLHCスケジュール LHC:衝突エネルギーの増強 ALICE実験:検出器の調整・開発 ALICE実験アップグレード一覧 -目的 LHCの高い衝突エネルギーを活かし、 前方方向の物理の測定 ⇒直接光子やジェット現象 2016/03/19 CGCの検証、QGPの早期熱化機構の解明など… 日本物理学会 第71回年次大会(2016) 22 LowGranularityLayer(LGL) LGLモジュール 構成 :W+Siレイヤー×4 シグナル :4レイヤーの合計値 読み出し部:ワイヤーボンディング →太さ数μmの導線 Prototype(madebyOakRidgeNa5onalLaboratory) SummingBoard:128ch出力 -0〜63ch:1/1出力(posi5vesignal) -64〜127ch:1/16出力(nega5vesignal) ⇒出力される極性によってゲインが違う 2016/03/19 日本物理学会 第71回年次大会(2016) 23 HighGranularityLayer(HGL) -HGL 25×25μm2で構成される1mm2のmini-pixel毎の 読み出しが可能なCMOS-pixel検出器 -目的 Showershapeを見ることでγ/π0の識別を行なう Prototype: MadebyUtrechtUniversity(theNetherlands) 崩壊光子(2γ) 直接光子(1γ) シミュレーションによる崩壊光子の観測(200GeVπ0) 2016/03/19 日本物理学会 第71回年次大会(2016) 24 データ取得環境 SRS FoCal APV hybridchip HDMI ADC FEC Ethernet PC DataFlowChart 読み出しエレクトロニクス:CERNRD51group開発 ・APV25hybridboard 出力:128ch サンプリングスピード: 40MHz 出力極性:陽極 & 陰極 →1/1&1/16出力 2016/03/19 ・SRS(ScalableReadoutSystem) - ADCboard:8つのAPV25から 12bitADCの同時読み出しが 可能 -FECboard:ADCからの情報を PCへ送るフロントエンド部 日本物理学会 第71回年次大会(2016) 25 mmDAQソフトウェア ・RunControl ATLASmicromegas検出器に使われている ↑APVchipと対応している RunControl -データ取得 Onlinemonitor ・スタート ・ストップ -ランタイプ選択 ・physics ・pedestal -ログ ・Onlinemonitor Configura1on 横軸:25ns毎のタイムビン 縦軸:ADC値 シグナル 2016/03/19 日本物理学会 第71回年次大会(2016) 26 LGLマッピング 2016/03/19 日本物理学会 第71回年次大会(2016) 27 データ・フォーマット ・apv_id:LGLの番号 ・apv_ch:APV25chipの出力チャンネル ・apv_q:各タイムビンでのADCの値 2016/03/19 日本物理学会 第71回年次大会(2016) 28 LGLマッピング SummingBoardが逆方 向に付いているため マッピングも上下反転 している。 2016/03/19 日本物理学会 第71回年次大会(2016) 29 PSビーム成分 2016/03/19 日本物理学会 第71回年次大会(2016) 30 縦方向のシャワーの広がり 0 Depth[X ] shower max depth 14 LGL region LGL1 12 LGL2 LGL3 tmax = 1.0 × (ln 10 8 tmax = 6 4 x :シャワーの最大の位置 X0 Eincident :入射エネルギー 2 0 0 Eincident + Cj ) Ec 20 40 60 80 100 120 Energy[GeV] ↑HGLのアブソーバー分の補正有 Ec :臨界エネルギー Cj :定数(電子:-0.5、光子:0.5) Ref:Passageofpar5clesthroughmarer ・HGL LGL1とLGL2の間:3mm厚の治具×2 LGL2とLGL3の間:3mm厚の治具×2 アルミニウムのX0=89mm なだらかなテイルも同様な傾向 2016/03/19 4×X0+6/89X0+4×X0+6/89×X0+4×X0+4×X0 日本物理学会 第71回年次大会(2016) 31 ShowerProfile 0 5 g LGL3 3 10 4 4 5 Y -Y LGL2 g 0 5 g Y -Y LGL1 g Y -Y 0 -イベント毎に重心系の計算 5 0 ・2GeVビーム クラスタリング(3x3) yhit-y Y -Y ・方法 LGL4 3 10 4 4 3 3 3 10 3 3 2 2 1 1 10 2 2 2 2 10 0 0 0 -1 -1 -2 -2 -2 -2 -3 -3 -3 -3 -4 -4 -3 -2 -1 0 1 2 3 -4 1 -4 4 -3 -2 -1 0 1 2 0 3 -4 1 -4 4 X -X g 10 10 -3 -2 -1 0 1 2 3 1 -4 1 -4 4 X -X 0 g -3 -2 -1 0 1 2 3 0 4 X -X g 0 LGL3 3 10 3 0 0 5 5 g LGL2 g 5 4 4 Y -Y g LGL1 g 5 0 ・2GeVビーム クラスタリング(5x5) Y -Y 0 -重心系と実際の位置の差を求める 0 -1 10 X -X g Y -Y 1 -1 10 i,j:#ofx,yaxis 10 1 Y -Y s:#ofLGL 2 2 10 LGL4 3 10 4 4 10 3 3 3 3 2 2 2 2 1 1 10 2 2 10 2 10 10 2 ・イベントセレクト -ペデスタルカット 1 0 0 0 0 -1 -1 -1 -1 -2 -2 -2 -2 -3 -3 -3 -3 -4 -4 -4 1 -4 4 10 10 -3 -2 -1 0 1 2 3 -3 -2 -1 0 X -X g 0 -タイムビンカット -ストレートビームセレクト -クラスタリング(3x3、5x5) 2016/03/19 1 1 2 -4 1 3 -4 4 X -X g 0 10 10 -3 -2 -1 0 1 2 -4 1 3 -4 4 X -X g 0 1 -3 -2 -1 0 1 2 3 g クラスターの領域を変えたがシャワーの 広がりはそれほど大きくなっていない 日本物理学会 第71回年次大会(2016) 4 X -X xhit-x 32 0 ShowerProfile クラスタリング(3x3)クラスタリング(5x5) 2σ=8.3mm 2σ=8.5mm -X軸に射影:ガウシアンフィット 3x3領域と5x5領域で広がりはだいたい一 致。モリエール半径とも近い値を示す。 ・±2σはガウス分布の95.5%を占める ⇒シャワーの広がりがモリエール半径と ・モリエール半径:RM=9.3mm(fortungsten) 一致する性能を示している。 2GeV LGL2(5x5) 2GeV LGL2(3x3) 1800 1800 2σ = 0.83 1600 1400 1400 1200 1200 1000 1000 800 800 600 600 400 400 200 200 0 -4 2σ = 0.85 1600 -3 2016/03/19 -2 -1 0 1 2 3 x[cm] 0 -4 -3 -2 日本物理学会 第71回年次大会(2016) -1 0 1 2 3 x[cm] 33 HGLとのデータマージ ・動機 HGLとLGLのデータが一致していることがFoCal-Eを完成させるために必要 問題点:LGLとHGLのトリガーの一致ができていない 解決方法: 1ビームに対して1つの粒子イ ベントのみをトリガーするように する。 →1つの粒子が入ってきたら GATE信号を長時間開くようにし、 その間はトリガー信号を出さな い 2016/03/19 日本物理学会 第71回年次大会(2016) 34 HGLとのデータマージ 1.6 2 1.4 1.8 3 1.6 2 1.4 LGL4 Y axis[cm] 1.8 3 LGL3 2 4 Y axis[cm] LGL2 2 Y axis[cm] Y axis[cm] LGL1 4 4 3 4 3 2 2 1 1 1.2 1 1.2 1 0 1 0 1 0 0 -1 -1 -2 -2 -3 -3 0.8 -1 0.6 -2 0.4 -3 0.8 -1 0.6 -2 0.4 -3 0.2 -4 -4 0.2 -4 -3 -2 -1 0 1 2 3 4 X axis(cm) 0 -4 -4 -3 -2 -1 0 1 2 3 4 X axis(cm) 0 -4 -4 -3 -2 -1 0 1 2 3 4 X axis(cm) -4 -3 -2 -1 0 1 2 3 4 X axis(cm) HGL:2カウントヒット領域=LGL:シグナルヒット データの整合性がとれた…?? 2016/03/19 日本物理学会 第71回年次大会(2016) 35 チャンネル特性 ↓1チャンネルヒット(20GeV) LGL1 エネルギーの計算方法 98 100 66 68 127 125 95 93 ・ペデスタルカット ・タイムビンカット ・ノイズイベントカット ・ストレートビームセレクト 102 104 70 72 123 121 91 89 ・クラスタリング(3x3) 106 108 74 76 119 117 87 85 Deadchannel ∆ E/E [%] エネルギー分解能比較 110 112 96 94 97 99 83 81 20 18 16 20GeVの 分解能 114 116 92 90 101 103 79 77 14 12 128 126 88 86 105 107 65 67 10 それぞればらつきを持っており 一様性が見られない 124 122 84 82 109 111 69 71 8 6 4 120 118 80 78 113 115 73 75 ⇒PADそれぞれ固有な特性を持っている 2 0 2016/03/19 75 80 85 90 95 100 105 LGL1 channel[ch] 日本物理学会 第71回年次大会(2016) 36 ・電子とハドロンの違い number of event ハドロンと電子 0.14 電子:短い放射長 ハドロン:長い放射長 ⇒FoCal-E内はシャワーを起こす確率過程中 緑:電子 ←ピークが立っている 黒:ハドロン ←ピークが無い 2GeV hadron 0.12 2GeV no cut electron event 2GeV electron 0.1 0.08 0.06 0.04 0.02 0 0 2000 4000 6000 8000 10000 12000 ADC_sum シグナルが長いテールを持つような形が示される 2016/03/19 日本物理学会 第71回年次大会(2016) 37 30GeV ADCの波高 LGL1_amplitude_average 1200 1 1000 800 600 400 200 0 0 5 10 15 20 25 20 25 20 25 20 25 20 25 20 25 20 25 20 25 20 25 20 25 20 25 LGL2_amplitude_average 2 1200 1000 800 600 400 200 0 0 5 10 15 LGL3_amplitude_average 1200 各エネルギーのエレクトロンビームの平均波高 3 1000 800 600 400 200 0 0 5 10 15 LGL4_amplitude_average 1200 4 1000 800 600 400 200 0 0 5 10 40GeV 10GeV LGL1_amplitude_average LGL1_amplitude_average 1 1200 1200 1000 1 1000 2 1200 800 600 400 200 0 0 5 10 15 20 800 600 400 200 0 0 25 5 10 1200 1000 800 600 400 200 1000 800 600 400 200 0 0 0 5 10 15 20 0 25 5 10 1200 3 1000 800 600 400 200 1200 1000 800 600 400 200 0 0 0 5 10 15 20 0 25 5 10 1200 1200 4 1000 800 600 400 200 1000 800 600 400 200 0 0 0 5 10 15 20 0 25 5 10 20GeV LGL1_amplitude_average 1200 1200 1000 1000 1 800 600 400 200 0 0 5 10 15 20 800 600 400 200 0 0 25 5 10 1200 1200 2 1000 800 600 400 200 1000 800 600 400 200 0 0 0 5 10 15 20 0 25 5 10 1200 1200 3 1000 800 600 400 200 0 1000 800 600 400 200 0 0 5 10 15 20 25 0 5 10 LGL4_amplitude_average 1200 2016/03/19 日本物理学会 第71回年次大会(2016) 4 1000 800 600 400 200 0 0 15 LGL4_amplitude_average 1200 4 15 LGL3_amplitude_average LGL3_amplitude_average 3 15 LGL2_amplitude_average LGL2_amplitude_average 2 15 50GeV LGL1_amplitude_average 1 15 LGL4_amplitude_average LGL4_amplitude_average 4 15 LGL3_amplitude_average LGL3_amplitude_average 3 15 LGL2_amplitude_average LGL2_amplitude_average 2 15 5 10 15 20 25 38 1000 800 600 400 200 0 0 5 10 15 20 25 2016/03/23 WORKSHOPONFORWARDPHYSICSAND HIGH-ENERGYSCATTERINGATZERO DEGREES 39 S10938-9339(X) S10938-9959(X) m 20 m 93 93 mm 64 8 8 ch chip size Number of PDs 500 15 PD pitch(X) 11300 m PD pitch(Y) 11300 m Single P+ size 11250 11250 m Single Al size 11280 11280 m 100 PAD size 200 m Number of PADs 4 Vfd 220 V Id 20 nA/ch(VR=Vfd) Ct /ch 30 pF/ch(VR=Vfd) 2 NG ch Id ch Id Vr=100V 150V 200V 250V Ct ch Ct 150V 200V 250V Vfd Vr=100V PD %(1ch MAX) Ct 22 4 435-8558 105-0001 541-0051 2016/03/23 WORKSHOPONFORWARDPHYSICSAND HIGH-ENERGYSCATTERINGATZERO DEGREES 1126-1 3-8-21( 33 2-3-13( (053)434-5184 ) 10 ) (03)3436-0491 (06)6271-0441 (06)6271-0450 40 2016/03/19 日本物理学会 第71回年次大会(2016) 41