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製品安全データシート 製造者情報 会 社 住 所 担当部署 電話番号 FAX 番号 作 成 改 正 倉敷紡績株式会社 大阪府寝屋川市下木田町 14-5 バイオメディカル部 072-820-3079 072-820-3095 2001年 3月29日 2004年 9 月 13 日 MSDS No.NR−4050 ───────────────────────────────────────────── 製品名 沈 澱 試 薬 ───────────────────────────────────────────── 物質の特定 単一製品・混合物の区別:混合物(有機溶液) 化学名 :1−ブタノール エチルアルコールの混合溶液 成分及び含有量 :1−ブタノール 約50% エチルアルコール 約50% 化学式又は構造式 :CH3CH2CH2CH2OH C2H5OH 官報公示整理番号(化審法、安衛法) 化審法番号 2−3049(1-ブタノール) 2−202(エチルアルコール) 安衛法番号 2−(8)−299(1-ブタノール) 2−202(エチルアルコール) CAS No. :71−36−3 (1-ブタノール) 64−17−5(エタノール) 国連分類 :クラス 3.3(高引火点引火性液体)(1-ブタノール) クラス 3.2(中引火点引火性液体)(エチルアルコール) 国連番号 :UN 1993, Flammable liquid, n.o.s. (1-Butanol/Ethanol) ───────────────────────────────────────────── 危険・有害性 分類の名称:急性毒性物質、引火性液体 の分類 危険性 :引火しやすい液体、蒸気は空気と一定混合すると爆発性混合ガスとな る。 有害性 :目、気道を刺激し、神経系の働きを鈍くする。高濃度の蒸気を吸入す ると麻酔作用があり、意識低下を起こし、特に眼に入ると角膜を侵し 視力障害を起こすことがある。 (ブタノールとして) 目、皮膚、粘膜に刺激がある。吸入または飲み込んだ場合有害であり 咳、息切れ、意識混濁、歩行のよろめき、発語不明瞭等起こすことが ある。重症の場合意識を失い、まれに全身痙攣を起こすことがある。 (エチルアルコールとして) 環境影響 : ───────────────────────────────────────────── NR-4050 ───────────────────────────────────────────── 応急措置 目に入った場合 :豊富な清浄水で最低 15 分間眼を洗浄した後、直ちに眼科医の 手当てを受けること。 皮膚に付着した場合:汚染された衣服を脱がせ、多量の水かシャワーで皮膚を洗い 流す。水泡あるいは発赤の見られる時は医師に連絡する。 吸入した場合 :患者を直ちに空気の新鮮な場所に移し、安静にする。ひどい 場合は直ちに医師の手当てを受ける。 飲み込んだ場合 :多量の水を飲ませて吐かせる。意識がない場合吐かせてはな らない。速やかに医師の手当てを受ける。 ───────────────────────────────────────────── 火災時の措置 消火方法:(周辺火災の場合)速やかに容器を安全な場所へ移す。移動不可能な場 合は容器および周囲に散水し冷却する。 (着火した場合)火元への燃焼源を断ち、消火剤を使用して消火する。 スプレー水で火炎に暴露されている表面を冷やす。 消火作業は風上から行い、消火を行う人は場合によっては呼吸保護具を 着用する。 消火剤 :粉末消火薬剤、水溶性液体用泡消火薬剤、大量の水、二酸化炭素。 ───────────────────────────────────────────── 漏出時の措置 作業の際、保護具を着用し、風上から作業する。浸透性及び揮発性があるので、付 近の着火源となるものは速やかに取り除く。 少量の場合:土砂、おがくず、ウエスなどに吸収させる。 多量の場合:漏出液を土砂などで流れを止めた後、密閉式の容器に集め、残留液を 砂または不活性吸収剤に吸収させて安全な場所に移し、残留分を多量 の水で洗い流す。 ───────────────────────────────────────────── 取扱い及び 取扱い:火気厳禁とし、高温物、スパークを避け、強酸化剤、有機過酸化物との接 保管上の注意 触を避ける。吸い込んだり、目、皮膚、および衣類に触れないように適切 な保護具を着用する。取扱い場所には局所排気装置を設置する。 保管 :保管場所で使用する電気機器は防爆構造とし、機器類はすべて接地する。 容器は直射日光を避け、冷暗所に貯蔵し、密閉して、空気との接触を避け る。過塩素酸、過酸化ナトリウム、過酸化水素、クロム酸、硝酸などと一 緒に保管しないこと。 ───────────────────────────────────────────── 暴露防止措置 管理濃度:25ppm(ブタノールとして) 許容濃度 (ブタノールとして) 日本産業衛生学会(92年度版): 50ppm;150mg/m3 (天井値)(皮膚吸収性) ACGIH(92−93年度版): TWA:50ppm;152mg/m3 (天井値)(皮膚吸収性) (エチルアルコールとして) ACGIH(1989-1990) TWA 1,000ppm(1,880mg/m3) 設備対策:蒸気の発生源を密閉する設備又は局所排気装置を設ける。取扱い場所で 使用する電気機器は防爆構造とし、機器類は静電気対策を講じる。 取り扱い場所の近くに安全シャワー、手洗い・洗眼設備を設け、その位 置を明瞭に表示する。 ───────────────────────────────────────────── NR-4050 ───────────────────────────────────────────── 暴露防止装置 保護具 :呼吸用保護具:有機ガス用防毒マスク、送気マスク、空気呼吸器。 (つづき) 保護眼鏡 :保護眼鏡、顔面シールド 保護手袋 :耐薬品性の手袋。 保護衣 :ゴム製安全靴又は不浸透性安全靴、 ゴム製又は不浸透性保護衣、 安全帽子(ヘルメット) ───────────────────────────────────────────── 物理/化学的性質 外観等 :特徴的な臭気のある無色の液体。 比 重 :−−−−− 沸 点 :−−−−− 融 点 :−−−−− 蒸気圧 :−−−−− 蒸気密度:−−−−− 溶解性 :エーテルに溶ける ───────────────────────────────────────────── 危険性情報 (ブタノール 100%として) (安定性・ 引火点(℃) :36∼38℃(密閉式) 発火点(℃) :365℃ 反応性) 爆発限界 上限 :11.2vol% 下限:1.4vol%(空気中) 可燃性 :あり。 発火性(自然発火性、水との反応性):データなし。 酸化性:データなし。 自己反応性・爆発性:データなし。 粉じん爆発性 :該当しない。 安全性・反応性 :安定。多くの有機酸と反応してエステルを作る。 その他:蒸気は空気より重く、低所に滞留して爆発性の混合ガスを作りやすい。 n−ブタノールの蒸気は空気より重いので低い場所に滞留しやすい。 (エチルアルコール 100%として) 引火点(℃) :12.8℃(密閉式) 発火点(℃) :371∼427℃ 爆発限界 上限 :19.0voL% 下限:3.30vol%(空気中) 安定性 :安定。強酸化剤と激しく反応し、火災や爆発の危険をもた らす。 ───────────────────────────────────────────── 有害性情報 (ブタノール 100%として) 刺激性(皮膚、眼): 眼 :ウサギ 未希釈液0.005ml滴下で角膜に重度の障害 皮膚:一回塗布で、軽∼中程度の刺激。 感作性:反復または長期間の皮膚との接触は皮膚炎を起こすことがある。皮膚 の脱脂を起こしその結果、皮膚の乾燥、ひび割れを起こす。 急性毒性 (50%致死量等を含む): 経口:ラット LD50 4360mg/kg、2500mg/kg 経口:ウサギ LD50 3400mg/kg、3500mg/kg 経口:ウサギ LDL0 4250mg/kg 経口:マウス LDL0 3000mg/kg 腹腔:ラット LDL0 970mg/kg ───────────────────────────────────────────── NR-4050 ───────────────────────────────────────────── 有害性情報 (ブタノール 100%として) (つづき) 静脈:マウス LD50 380mg/kg 静脈:ネコ LDL0 240mg/kg 経皮:ウサギ LD50 5300mg/kg、4200mg/kg 吸入:ラット LC50 8000ppm/4H 吸入:ヒト TCL0 25ppm 刺激作用 蒸気は眼、気道を刺激。中枢神経系に影響を与え、中毒を生じること がある。高濃度の場合、意識低下を起こすことがある。 亜急性毒性:情動不安、粘膜刺激、運動失調、麻酔作用。麻酔作用はn−プロパノ ールより強いが、sec-ブタノールより若干弱い。人への暴露では、眼、 鼻、のどの刺激、頭痛、めまい、手指の接触皮膚炎、聴力障害等が報 告されている。 慢性毒性:反復または長期間の皮膚との接触は皮膚炎を起こすことがある。皮膚 の脱脂を起こしその結果、皮膚の乾燥、ひび割れを起こす。 がん原性:IARC:記載なし。ラットに300日以上経口投与した結果、腫瘍の 発生は認められないという報告がある。 変異原性(微生物、染色体異常):エームス:認められない。 生殖毒性:データなし。 催奇形性:データなし。 その他(水と反応して有害なガスを発生する等を含む):データなし。 (エタノール 100%として) 急性毒性 :人 (経口):TDLo 50 mg/kg ラット(吸入):LDL50 7060 mg/kg 変異原性 :染色体異常試験:ハムスター卵巣 100ppm 優性致死試験:マウス(経口)3720mg/kg/3 日 がん原性:OSHA,NTP,IARC にがん原性の記載なし 慢性毒性:反復または長期間の皮膚との接触は皮膚炎を起こすことがある。 ───────────────────────────────────────────── 環境影響情報 分解性:・JISのBOD試験法に準拠したテストによると、2日目に残存量が0 となり5日間の酸素消費量からの分解率は60%であった。試料濃度 200mg/lで、活性汚泥による5日間での分解率は、直接定量で5 6%であった。(ブタノールとして) 分解性の良好な物質と判断される。(エチルアルコール) 蓄積性:データなし。 魚毒性:24時間TLm 金魚 1900mg/l その他:log Pow(オクタノール/水分配係数):0.88(ブタノールとして) log Pow(オクタノール/水分配係数):0.32 (エチルアルコールとして) ───────────────────────────────────────────── 廃棄上の注意 ・廃棄は焼却によって行い、その方法は次のいずれかによる。 おがくず、ウエス等に吸収させて開放型の焼却炉で焼却する。 焼却炉の火室へ噴霧し、焼却する。 ・空容器を廃棄する場合は、内部に付着したものを水洗等で完全に除去した後に処 分する。 ・ブタノールを含む排水は活性汚泥等の処理を行ってから排出する。 ・許可を得た産業廃棄物処理認定業者に処理を依頼する。 ───────────────────────────────────────────── NR-4050 ───────────────────────────────────────────── 輸送上の注意 ・車両などによって運搬する場合、荷送り人は運送人に運送注意書を交付すること。 ・運送に際しては容器に漏れがないことを確かめ、落下、転倒、衝突を避ける。 ・消防法により第1類及び第6類との混載禁止。 ───────────────────────────────────────────── 適用法令 (ブタノール 100%として) 消防法:第4類第2石油類非水溶性液体(1000 ) 安衛法:施行令別表第1危険物(引火性のもの) 安衛法:施行令別表6の2有機溶剤(第2種有機溶剤) 安衛法:施行令第18条(名称を表示すべき有害物) 危規則:引火性液体類 等級3 航空法:引火性液体 等級3 港則法:12条危険物(引火性液体類) (エチルアルコール 100%として) 消防法 :第 2 条危険物第4類 アルコール類(水溶性液体) 労働安全衛生法:施行令別表第1危険物 引火性の物 危規則 :第 3 条危険物告示別表第 5 引火性液体類 航空法 :施行規則第 194 条危険物告示別表第3 引火性液体 港則法 :施行規則第 12 条危険物 引火性液体類 ───────────────────────────────────────────── その他 1−ブタノール の製品安全データシート を参照 エチルアルコールの製品安全データシート を参照 ───────────────────────────────────────────── *危険性、有害性の評価は必ずしも十分ではありませんので、取り扱いには十分注意をお願いします。 *記載内容のうち、含有量、物理化学的性質等の値は保証値ではありません。 *注意事項等については通常の取り扱いを対象としたものですので、特殊な取り扱いについては、こ の点のご配慮をお願いします。