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19インチラック(44U)セットアップガイド
19インチラック(44U)セットアップガイド MN8140-98,MN8140-99 このセットアップガイドは、必要なときすぐ参照できるよう、お手元に置いて おくようにしてください。 「使用上のご注意」を必ずお読みください。 本ラックを第三者に譲渡または売却する場合には、本書を一緒にお渡しください。 使用上のご注意 ~必ずお読みください~ 安全にかかわる表示について 19インチラックを安全にお使いいただくために、このセットアップガイドの指示に従って操作してください。 このセットアップガイドにはラックのどこが危険か、指示を守らないとどのような危険に遭うか、どうすれば危険 をさけられるかなどについて説明されています。またラック内で危険が想定される箇所またはその付近には警 告ラベルが貼り付けられています。 セットアップガイド、および警告ラベルでは危険の程度を表す言葉として、「危険」、「警告」、「注意」という用語を 使用しています。それぞれの用語は次のような意味を持つものとして定義されています。 危険 指示を守らないと、人が死亡する、または重傷を負う危険があることを示します。 警告 指示を守らないと、人が死亡する、または重傷を負う可能性があることを示します。 注意 指示を守らないと、火傷やけがなどを負う恐れや物理的損害を負う恐れがあることを示します。 危険に対する注意、表示は次の2種類の記号を使って表しています。それぞれの記号は次のよ うな意味を持つものとして定義されています。 注意の喚起 この記号は指示を守らないと、危険が発生する恐れがあることを表します。 行為の禁止 この記号は行為の禁止を表します。 1 安全上のご注意 設置・移動・保管に関する注意事項 危険 本ラックを床に耐震固定しないで設置する場合は必ずスタビライザを取り付けて設置して ください。スタビライザを取り付けないと、ラックの転倒など事故の原因となります。 ラックを搬送/設置する場合は必ず2人以上で作業を行ってください。 1人で作業をおこなうと、けがやラックの破損の原因となります。 装置を搭載または降ろす場合は、装置のユ-ザ-ズガイドに従い使用して作業をおこな ってください。ラックを耐震固定していない場合は、必ずスタビライザを取り付けてから搭 載作業をおこなってください。 ラックの外装品の取り付け、取り外しの際には必ず2人以上で作業をおこなってください。 けがやラックの破損の原因となります。 警告 ・複数の装置を同時に引き出さないで下さい。ラックの破損、転倒など事故の原因と なります。 ・装置を引き出す際は、ラックのセットアップガイド、各装置のユーザーズガイドと保守説 明書の指示に従って作業を行って下さい。不適切な作業を行うと、装置が落下してケガ をしたり装置が破損する原因となります。 注意 ラックを一時的に保管する場合、耐震対策をしてください。 ラックの連結部材の装着に際しては、ラック上面に取り付ける部品があります。 この取り付け作業には脚立を使用して安全を確保してください。 ラックの天板に物を載せないください。 物が落下してケガをする原因となります。 ラックの連結部材の装着に際しては、ラック上面に取り付ける部品があります。 この取り付け作業には脚立を使用して安全を確保してください。 2 警告ラベルについて ラック内の危険性を秘める部品やその周辺には警告ラベルが貼り付けられています。これはラックを扱う際、考 えられる危険性を常にお客様に意識していただくためのものです。ラベルをはがしたり、汚したりしないでくださ い。もしこのラベルが貼り付けられていない、はがれかかっている、汚れているなどして判読できないときには 販売店にご連絡ください。 3 はじめに 本装置の現地調整、定期点検、修理等を行う上での注意事項を以下に示す。 危険 警告 ・本ラックを床に耐震固定しないで設置する場合は必ずスタビライザを取り付けて 設置して下さい。 スタビライザを取り付けないと、ラックの転倒など事故の原因となります。 ・複数の装置を同時に引き出さないで下さい。ラックの破損、転倒など事故の 原因となります。 ・装置を引き出す際は、ラックのセットアップガイド、各装置のユーザーズガイドと保 守説明書の指示に従って作業を行って下さい。 不適切な作業を行うと、装置が落下してケガをしたり装置が破損する原因となりま す。 ラックの各部の名称 ファンカバ- サイドカバー フロントドア リアドア スタビライザ(サイド) スタビライザ(フロント) 4 【目次】 使用上のご注意 ~必ずお読みください~ 1 安全にかかわる表示について 1 安全上のご注意 2 警告ラベルについて 3 はじめに 4 ラックの各部の名称 4 第1章 導入前の準備 1.1 設置場所の調査 6 1.2 冷却 7 第2章 導入 2.1 導入順序 8 2.2 ラックの一時保管 9 2.3 員数チェック 9 2.4 ラックの設置 9 2.5 装置の搭載 第3章 12 ケーブル 3.1 ケーブルの種類 17 3.2 ラック内のケーブルフォーミング 17 3.3 ラック外へのケーブル引き出し 18 3.4 ラック間のケーブル設置 19 第4章 保守 4.1 定期保守 20 4.2 定期交換 20 4.3 保守部品 20 4.4 撤去・廃棄 20 4.5 寿命 20 5 第1章 導入前の準備 1.1 設置場所の調査 ラックマウントシステムを導入する前に、設置場所に関する事項を調査しなければなりません。また、設置後 に移動する場合も移動経路の調査を行い、条件に合致するかを確認してください。 1.1.1 搬入経路の確保 ラックを建物内へ、さらに設置場所まで移動する際の搬入経路を調査し、搬入が可能なことを確認しなけれ ばなりません。 ラックを搬入する場合はラックに付属するキャスタを使用して搬入を行えます。 危険 ・ラックを搬送/設置する場合は必ず2人以上で作業を行ってください。 1人で作業をおこなうと、けがやラックの破損の原因となります。 ラックに付属するキャスタを使用した場合のラック外形寸法 44U ラック W:600×D:990×H:2166(mm) 1.1.2 設置エリアと環境の確認 ラックマウントシステムを設置する環境は、システムの安定した稼働を保証するために各種の規格を満足し ていなければなりません。搭載される装置の環境基準をクリアしているかを確認し、もし合致していない場合 是正処置を図ってください。 (1) 耐震固定を行わずに一般事務室に設置する場合は転倒角22°を満足した上でスタビライザを装着しな ければなりません。設置エリアにラック本体だけでなくスタビライザのスペースを確保する必要があります。 スタビライザは、ラックの両サイドに約 300mm、ラックの前方に 254mm のスペースを必要としますが ラックが 2 個以上連結される場合には、左右のスタビライザを省略することができます。 (2) 内部に装置を搭載した時の転倒角が22°を満足できない場合は耐震固定をして使用しなければなりま せん。その場合、耐震固定ができる環境かどうかを確認しなければなりません。 (3) ラックは各種の装置、部品を搭載したとき、下表の重量となります。設置する床が耐えられるか確認してく ださい。 44U ラック 最大積載重量 ラック重量 (フロントドア、リアドア、サイドカバーを含む) 580Kg 193Kg 165Kg スタビライザあり スタビライザなし (4) 床が水平であることを確認してください。不安定な場所、傾斜のある床は避けてください。 (5) 温度変化が激しい場所、強い振動、強い磁気や電界、腐食性ガスなどの環境には設置しないでください。 (6) 著しく塵埃が多い環境は避けるか、それを防ぐ処置を行ってください。 6 1.1.3 保守エリアの確保 ラックマウントシステムを保守するために必要な保守エリアが確保されねばなりません。 (1)高さ方向 ラックの最も上に搭載された装置を引き出して保守する場合、装置の上方に作業エリアが必要となります。 ラックの上端から天井までの高さは、400mm 以上確保してください。 最も上位の位置に搭載された装置が十分に低い場合には 400mm 以下にすることができます。 (2)横方向 装置を引き出した状態で両側から保守するために、ラックの前方に 1000mm、その左右それぞれに 600mm の保守エリアが用意されねばなりません。 1.2 冷却 ラックは、前面から吸気して背面から排出することによって装置の冷却をしています。従って、このクーリング エアの流れに沿った冷却方法を適用しなければなりません。 (1)一般的な空調 冷却のためのエアーフローはラックの前面から後面に流れるようにしてください。 (2)床下空調 床下空調を適用する場合、ラックの前面の床からクーリングエアが出るように床をグリッドパネルとすることを 推奨します。 グリッドパネル 7 第2章 導入 2.1 導入順序(現地搭載の場合) 19 インチラックおよびそれに搭載する装置の導入は、作業性を向上させ、かつ安全に行うために以下の順序 で実施してください。 ラックの一時保管 各装置の搬入 員数チェック ラックの設置 ラックの設置 ラックの固定 ラックの連結 装置の搭載 装置の搭載 ケーブル接続 システム構築 ラック付属品の取付 完了 【必要工具】 ① プラスドライバ#2 ② スパナ#17/#32 8 2.2 ラックの一時保管 ラックを設置する前に一時的に保管する場合には、激しい地震などから転倒を防止するための手段を講じて ください。 注意 ラックを一時的に保管する場合、耐震対策をしてください。 2.3 員数チェック ラックおよび装置が搬入されたならば、梱包を開けて装置および添付品をチェックしてください。 2.4 ラックの設置 ラックが搬入され、設置する場所までラックを移動してください。ラックにはキャスタが装備されているので キャスタを使って搬入することが可能ならばラックを押して移動してください。その時には安全のために 2 人 以上で作業を行ってください。 2.4.1 ラックの固定 ラックに装置を搭載する前にラックを固定してください。 (1) 耐震固定をしないケース レベラを時計回りに回してレベラを下げてください。(床からベース下が100mm) ラックに添付されているスタビライザ(フロント/サイド)をラックの前面と左右に取り付けてください。 ネジ(M10) ネジ(M10) レベラ スタビライザ(サイド) スタビライザ(フロント) 9 (2) 耐震固定を行うケース ラックの耐震固定は架台による方法を適用してください。 架台に固定する前に 4 個のレベラとキャスタを取り外し、ラックのフレームを直に架台にボルトで固定してく ださい。耐震固定はM20レベラ用ボルト穴、もしくは径26mmの穴を使用してください。 径26mm穴 キャスタ M20レベラ M8 ボルト M20レベラ用ボルト穴 2.4.2 ラックの連結 MN8140-98 44U ラックの複数のラックを併設する場合は、この段階でそれらを連結してください。 連結には MN8140-99 44U ラック増設用を意用してください。連結するラックは共に同じ高さのラックでなけ ればなりません。 (1) 連結するラックの配置 複数のラックを連結する場合、左右どちらかの端に MN8140-98 44U ラックを設置し、連結していく側のサ イドカバーを取り外します。サイドカバーを取り外した側へ MN8140-99 44U ラック増設用を連結していきま 一番端の MN8140-99 44U ラック増設用に取り外したサイドカバーを取り付けます。 サイドカバー MN8140-98 44U ラック MN8140-99 44U ラック増設用 10 (2) ラックサイドカバー サイドカバーはラックに取り付けられた状態で搬送されます。設置時にネジの緩みがないか確認してください ラックを連結する場合は、まず始めにフロント/リアドアを開け、ラック内部から取り外す側のサイドカバーを 内側からネジ止めしている 2 ヶ所のセキュリティ用の M4 ネジを外してください。次に外側の 2 ヶ所の M4 ネジ を外してサイドカバーを取り外してください。 MN8140-99 44U ラック増設用にサイドカバーを取り付ける際は、上記の逆の手順でサイドカバーを取り付 けてください。尚、サイドカバーは左右同一です。 ラックサイドカバーはセキュリティの向上のためフロントドアかリアドアを施錠すると取り外しできない機構に なっています。従ってサイドカバーの取付け/外し作業はフロントドア、リアドアを開けた状態で行ってください。 また、内部に装置を搭載するとセキュリティ用の M4 ネジの取り付け取り外しが行えない場合がありますので、 サイドカバーの取付け/外し作業は必ず、内部に装置を搭載する前に行ってください。 M4 ネジ M4 ネジ 11 (3) ラックの連結 ラック連結キットの装着に際しては、ラック上面に取り付ける部品があり ます。この取り付け作業には脚立を使用して安全を確保してください。 注意 MN8140-99 44U ラック増設用に添付される連結用プレ-トとネジ(M10)でラック上部 2 ヶ所、ラック下部 2 ヶ所を連結してください。ラックを耐震固定する場合は、ラック下部 2 ヶ所の連結は不要です。 ネジ(M10) 連結用プレ-ト 2.5 装置の搭載 ラックの設置が完了したらラック内に装置を搭載します。 装置の搭載方法については、搭載する装置のユ-ザ-ズガイドに従い作業を行ってください。 装置を搭載または降ろす場合は、装置のユ-ザ-ズガイドに従い使用して作業を おこなってください。 ラックを耐震固定していない場合は、必ずスタビライザを取り付けてから搭載作業 をおこなってください。 危険 (1)コアナットの取り付け 装置搭載の際ラックにコアナットの取り付けが必要な場合は、ラックか装置に添付されているコアナット を取り付けてください。 コアナットの取り付け方法例 ・コアナットの下を角穴の内側にひっかけ、上側を冶具の先端でひっかけ手前に引き込む。 冶具 12 (2)ケ-ブルブラケット、ケーブルサポートの取り付け 装置を搭載した後に、ラック背面のフレ-ムにケ-ブルフォ-ミングに使用するケ-ブルブラケット、 ケーブルサポート(ラックの添付品)をタッピングネジ(ラックの添付品)を使用して取り付けてください。 ケーブルサポートには幅違いの2タイプが添付されています。ケーブル量に応じて使用してください。 取り付け場所は、次の a)、b)の点を確認してから作業してください。 a)装置のケーブル処理用アームと干渉しない。 b)装置の保守交換部品の扱いに支障がない。 ケーブルブラケットの位置を変更する場合はラックに添付されているコアナットを変更する箇所に取り付け てからケーブルブラケットの位置を変更してください。 ケ-ブルサポ-ト タッピングネジ ケ-ブルブラケット 13 (3) コンセントボックスの取り付け ラックに MN8580-35/36 電源タップや市販のコンセントボックスを取り付ける際には、コンセントブラ ケットにコンセントボックスをネジ止めして使用してください。ネジ止めは、コンセントボックスの上側だけ行い 下側の固定はコンセントボックスのマグネットで行ってください。市販のコンセントボックスを使用する際には マグネット付きの製品を使用してください。 コンセントボックスを使用しない場合には、コンセントブラケットはケ-ブルフォ-ミングに使用できます。 タッピングネジ コンセントブラケット タッピングネジ コンセントボックス 14 (4) フロントドア/リアドア 危険 ラックのフロントドア及びリアドアの取り付け取り外しは 必ず2人以上で作業をお こなってください。けがやラックの破損の原因となります。 a) フロント/リアドアの取り付け取り外し フロント/リアドアの上側のピンを下に引き、ヒンジからピンを抜いてください。下側のピンはドアを持ち 上げて抜いてください。 ヒンジ ヒンジ ピン ピン フロントドア リアドア b) 右軸開きドアへの変換手順(フロントドア/リアドア) ① フロントドア(リアドア)を取り外した後、ラックにネジ止めされているヒンジ(2 ヶ所)とハンドルストッパの 取り付け位置を左右入れ替えてください。 ヒンジ ヒンジ (反対側に取り付け) (反対側に取り付け) ハンドルストッパ (反対側に取り付け) フロントドア側 リアドア側 15 ② フロントドアのハンドル先端のネジを外し、ワッシャ、ロック、ストッパを取り外してください。 ③ ハンドルの2ヶ所のネジを緩め、フロントドアからハンドルとスペ-サ、取り付けブラケットを取り外して ください。 ④ モ-ルドカバ-の固定ネジを上下各3本外し、上(ロゴ有)下(ロゴ無し)のモ-ルドカバ-を付け替え た後、フロントドアを 180°回転させてください。(フロントドアのみ) モ-ルドカバ リアドアハンドル フロントドアハンドル リアドア モ-ルドカバ- フロントドア ハンドル ワッシャ ネジ ストッパ スペ-サ ロック ワッシャ ストッパ ネジ スペ-サ 取り付けブラケット ハンドル フロントドアハンドル部詳細 リアドアハンドル部詳細 16 ⑤ ハンドルを③と逆の手順でフロントドアに取り付けネジを締めしっかり固定してください。 ⑥ ハンドル先端にワッシャ、ロック、ストッパを取り付けネジ止めしてください。その際、ストッパはハンド ルがドアの内側に回転するよう、取り付けてください。また、ハンドルがロックされる位置の時に、ロック の先端がドアの内側を向くよう取り付けてください。 リアドア フロントドア ストッパ ロック ワッシャ ネジ ⑦ フロントドアをラックに取り付けた後、ハンドルの先端が下を向いた時、ドアがロックすることを確認し てください。ハンドルの取っ手をドアの内側に回転したとき、ドアのロックが解除することを確認してく ださい。 フロントドア リアドア 17 第3章 ケーブル ラック内のケーブルは、搭載される装置によって異なります。ここでは、基本的なケーブルフォーミングの方法 について説明します。 3.1 ケーブルの種類 装置に接続するケーブルには下記の種類があります。 (1)同一ラック内の装置間を接続する信号ケーブル (2)連結されたラック間に跨って装置を接続する信号ケーブル (3)ラック外の機器と接続する信号ケーブル (4)電源ケーブル(ラック外) (5)FGケーブル(ラック外) 3.2 ラック内のケーブルフォーミング ラック内でのフォーミングの基本を示します。 (1) ケーブルアームでの基本的なケーブルフォーミング ① ケーブルアーム(以下アームと称する)に固定するケーブルは、装置の引き出し、格納においてストレスが かからない長さにしてください。 ② 図のように、アームの外側に沿って這わせてください。 ③ ケーブルは、アームにリピートタイで固定してください。 ④ アームからラックフレームにかけては、ケーブルを一旦上に上げるようにしてケーブルの余長をとりラック フレームの取付穴を使いリピートタイ/マジックテ-プで固定してください。 ⑤ ケーブルのセッティングが完了したら、何度か引き出しと格納を繰り返して、ケーブルが挟まれることがない こと、ストレスを生じないことを確認してください。 ケ-ブルを持ち上げて 余長をとる ア-ム リピ-トタイ マジックテ-プ 18 (2) ケーブルはラック背面から見て左のフレームに沿ってフォーミングしてください。ケーブルはリピートタイ/ マジックテ-プで固定を行ってください。 (3) 左側がケーブルでいっぱいになったならば、右側を使用してください。そのケーブルがいっぱいになったな らば、ケーブル固定金具にリピートタイ/マジックテ-プで固定してください。 ケーブルはラックの左端あるいは右端からから 200mm 以内に固定してください。 ケ-ブルブラケット 3.3 ラック外へのケーブル引き出し 200mm 以下 ケーブルをラック外へ出す場合は、リアドアの下部の間隙を通してください。その際、ケーブルがリアドアと 接触しないようケーブルを固定してください。ケーブル量が多い場合はアンダーカバーを取り外してケーブル を出してください。 アンダーカバー 19 3.4 ラック間のケーブル設置 ラック間のケ-ブル接続は、ケ-ブルを一度リアドア下部に出して行ってください。ケ-ブルの長さに余裕が ない場合は、ラックのサイドカバーを取り外してできる空間を通してラック間にケーブルを渡してください。 サイドカバーを取り外して できる空間 ラック間ケーブル 20 第4章 保守 4.1 定期保守 本書で説明しているラックと、それに関連する各種の部品に関しては、毎日の点検はありません。しかしラック マウントシステムとして搭載されている装置が安定して動作するように下記の保守事項を実施してください。 (1) ラック内の清掃 ラック内に埃が溜まると、装置がこの埃を吸い込んで故障する原因となります。 月に 1 回以上の清掃を行うことを推奨します。なお、埃の程度によってはこの期間を長くすることは可能です。 (2) 固定金具のゆるみの点検 トレイなどを取り付けている金具が振動でゆるむ可能性があります。6 ヶ月に 1 回は、これらの金具のゆるみ がないか点検してください。 (3) 搭載されている装置の点検 それぞれの装置のユ-ザ-ズガイドに従って点検と保守を行ってください。 4.2 保守部品 保守部品を下記に示します。 ① 品名:M5コアナット 4.3 撤去・廃棄 (1)撤去時の注意 各搭載装置をすべてラックから降ろしてください。ラックの運搬は、搭載物がない状態で行ってください。 (2)廃棄 使用されている部材にプラスティック品があるので、地方自治体の条令に従って廃棄してください。 4.4 寿命 本書に記載するラックとその関連製品の寿命は 5 年とします。 21