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医師を目指す子供たちのために! 髪を自分で切り、携帯も持たない

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医師を目指す子供たちのために! 髪を自分で切り、携帯も持たない
̶今、研修医制度が始まって10年くらいになりますが、先生の頃と比べて今の研
修医の方達について何か思うところはありますか
若井 いっぱいある…(笑)。一番思うのは、僕なんかは3歳から外科医になりた
いと思っていたのに、2年間違う事をやるわけじゃないですか。それは確実に時
間の無駄だなあと思っています…。学生の講義でも言うのですが、日本とアメリ
カの医学教育ではいろいろ違いはありますが、その中で一番制度的にどうにも
ならない事が、日本には落第制度はあるけれども、飛び級制度はないというこ
と。アメリカの国際学会に行くと16歳でハーバード大学医学部を卒業して外科
研修を実践して、32歳位で教授になっている人達もいる…。それは日本の制度
医学大運動会
(若井教授:前列右から2番目)
では無理だよね。2年間の臨床研修後、外科に入ってきても、そこからまたさらに大学院に行くと4年かかり、その後、臨床医と
なるための実地訓練を…となるとあまりにも歳をとり過ぎるので、そこは制度としてどうにかするべきだと思っています。
医師を目指す子供たちのために!
̶お子さまお二人とも将来医師になりたいとおっしゃっていると伺いましたが、小学生のお子さまも医師を目指したいと興味
をもたれるのは、ご家族でそういったお話をされているからでしょうか。どういったお話をされているのでしょうか
若井 そうですね…。たとえば子供の行っている小学校の行事で、
「二分の一成人式」
(学校で10才のお祝いをする行事)の際に
若手の医師と一緒に行って「外科の手術って…」
「外科ってこんな感じよ」
「医学部に行くにはどんなことをやったら良いのか、
どんな仕事なのか」というような話を子供達にしてくる。これは勝手に殴り込み…じゃないけれど直接校長先生のところに
行って「こんな授業をさせてください!」って始めたこと。それで毎年行くようになって(笑)。毎回子供達と話すと医師になり
たい子が大勢いるから、これからも若手医師に引き継いで他の小学校にも行ったりして続けていけたらと思っています。
〈小学校の子供達から若井教授に送られたお手紙を拝見させていただきましたが、
「医師を目指します!そのために一生懸命勉
強します!」というような将来医師になりたい!という子供達の想いがたくさん綴られていました〉
髪を自分で切り、携帯も持たない忙しい日々
̶ご趣味は、テニス、スキー、スキューバダイビング、柔道、剣道、空手と伺いました。スポーツがお好きだと思いますが、ご家族
でもお休みの日に一緒にされたりするのでしょうか。
若井 今、柔道部の顧問はしているけれど…、他のスポーツは学生の頃です。学生時代はテニスやスキーをしたり、あとスキュー
バダイビングで20カ国くらい行ったりもしたけれど、医者になってからは忙しくて…家族ではなかなか行けない…。でも、去年
教授に就任してすぐに、これからますます行けなくなると思い、家族で夏休みにハワイに行って…子供達と手をつないでシュ
ノーケリングをして、ワイキキビーチを満喫しました。子供が小さい頃は、野沢温泉や苗場にスキーに行くこともありました。で
も最近、娘はフィギュアスケートにはまって、スケートリンクに行くようになっちゃって…今年は結局スキーには行けなかったけ
れど。あとは、まだ時間があった頃、たまに日曜日の朝早く家族でテニスをやっていました。妻、家族には心から感謝しています。
̶それでは、休みの日はご家族で過ごされているのでしょうか。
若井 いやぁ、それがね、休みの日、朝はそうやって過ごす事もあるけれど…、でもそ
の後すぐにほとんど仕事をしているから…。だからちょっとしたエピソードがあっ
て…教授の就任祝賀会が平成25年3月にあったのだけれど、実はそれまで時間なく
ずっと仕事ばかりしていたから10年間以上床屋に行かなかったんですよ。自分で髪
を切って…。教授になるまで携帯電話も持たなかったし、
(笑)。フィギュアスケート
で金メダルを獲得した羽生結弦選手もそうじゃない。まだ18歳だけれど、自分の目
教授回診
(若井教授:右端)
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