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小田原市色彩景観のてびき
COLORSCAPE Design Manual for ODAWARA City 赤系 5R 1 10Y 10 10 9 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 5 紫系 5P 小 田 色 原 彩 市 て 景 び 観 き の 0 5Y 10PB 系 黄系 系 赤 R YR PB 黄 5Y 10 9 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 5 小 田 原 の 景 観 を 美 し く 整 え る 色 彩 の 作 法 集 10R 10 P P 5R 14 12 10 9 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 0.5 5 2 1.5 1 0.5 5 系 紫 赤 0RP 平成21年 小田原市 このてびきの位置づけと使い方 色彩景観のてびきの利用にあたって 色彩景観のてびきの利用にあたって 1 てびきの位置づけ 小田原市では、平成 17 年 12 月、景観法に基づく小田原市景観計画及び景観条例を制定し ました。 このてびきは、色彩景観の現況調査に基づいて、小田原の景観を美しく整えるための色彩 の基本的な考え方や、建築物の立地や規模等に応じた望ましい色彩や避けるべき色彩な どを具体的に紹介し、景観計画や景観条例に位置づけられた色彩の方針や制限の内容を わかりやすく解説したものです。 てびきの使い方 建築物や工作物等の新築・新設、塗り替えなどを計画された場合は、下記の色彩選定の流 れに沿って各ページに進んでください。 小田原市における色彩景観の考え方から、個々の建築物の色彩選定の参考となる内容ま でを総合的に紹介しています。 なおこのてびきでは、主に建築物や工作物等の基調となる色彩の考え方や具体例を紹介 しており、その他のアクセントとして設ける色彩については、まちなみとの調和や建築物 基調色との調和、面積や位置などを充分に考慮して検討をお願いします。 ※この冊子では、できるだけ正確に色彩を表現するよう努めましたが、印刷による色再現のため、実際のマ ンセル値とは異なる場合があります。 目次・各項目の概要 色彩選定の流れ 色彩選定の流れ 2 市内で建築物・工作物等の色彩を計画している方 このてびきを参照し、小田原の景観を彩る新た な資源となるような色彩を検討してください。 色彩の基本的考え方を知る 建築物・工作物等の外装色を考えるうえで、市 3 小田原がめざす色彩景観(P3) 民や事業者、設計者などのみなさんに考慮して 4 マンセル表色系(P3) いただきたい景観色彩の基本的考え方をまとめ ています。 5 色彩景観の基礎知識と配慮事項(P4) 全市共通のルールを確かめる 小田原市景観計画に位置づけられた色彩に関す 6 全市域における行為の制限(P6) る行為の制限を解説しています。 地域別のルールを確かめる い色彩の考え方や望ましい色彩を紹介しています。 8 小田原城周辺地区の色彩(別冊) 点区域や風致地区などにおける行為の制限や色 9 小田原駅周辺地区の色彩(別冊) 彩の考え方などを紹介しています。 10 国道 1 号本町・南町地区の色彩(別冊) 11 小田原大井線沿道地区の色彩(別冊) 12 穴部国府津線沿道地区の色彩(別冊) 13 風致地区の色彩(別冊) 2 市の景観を地域区分し、それぞれの景観にふさわし 7 類型別・構造別の色彩の考え方(P7) │ COLORSCAPE Design Manual for ODAWARA City また、別冊のリーフレットとして、景観計画重 大切にしたい地域の彩り 小田原がめざす色彩景観 小田原がめざす色彩景観 3 海から山まで連続する豊かな自然の存在感が際立つ色彩景観 相模湾や酒匂川などの水辺、曽我丘陵や箱根外輪山などの山々、平地から丘陵地にかけて 広がる田園など、市の景観の骨格となっている自然から、まちなかの街路樹、公園の花々 などの身近な自然に至るまで、生活にうるおいと安らぎを与えてくれる豊かな自然の彩 りがよりいっそう際立つ色彩景観をめざします。 地域の歴史や文化を継承した落ち着きと風格がある色彩景観 城下町として、東海道の宿場町として、また近代においては別荘地として蓄積してきた 様々な時代の歴史的・文化的景観資源の色彩を際立たせるとともに、現代のまちなみに も受け継がれている落ち着きと風格、そして暖かみのある色彩を活かした色彩景観をめ ざします。 季節の花々や催事の彩りが映える変化と活力のある色彩景観 神奈川県西部地域の中核都市として、落ち着きや風格といった素地の中にも、季節を彩る 花々や商業地などにおける様々なイベントの色彩など、来訪者を暖かく迎え、都市の活力 を感じさせる華やかな色彩が映えるメリハリのある色彩景観をめざします。 景観計画等の方針や制限などに使われている色彩の尺度 (JIS Z8721 色の表示方法─三属性による表示) マンセル表色系 白 マンセル表色系は、JIS にも採用され多くの国々で用いられている、色彩のものさしとも 9/ 5PB いえる尺度で、ひとつの色彩を[色相(いろあい)] [明度(あかるさ)] [彩度(あざやかさ)] という 3 つの属性の組み合わせによって表現します。これによって、赤や青、黄色などと 色 相 いった色名による表現よりも個人差のない正確な色彩を表現することができます。 8/ 4 マンセル表色系 景観計画等では、色彩を正確かつ客観的に表すために、マンセル表色系を採用しています。 明 度 5P 5RP 7/ 5B 彩度 6/ 5BG 5/8 5/6 5/4 5/2 5/2 5/4 5/6 5/8 5/10 5/12 5/14 5R 色相(いろあい) 色相は、いろあいを表します。10 種の基本色(赤、黄赤、黄、黄緑、緑、青緑、青、青紫、紫、 赤紫)の頭文字をとったアルファベット (R,YR,Y,GY,G,BG,B,PB,P,RP)とその度合いを示 4/ 5GY 3/ 5Y す 0 から 10 までの数字を組み合わせ、10R や 5Y などのように表記します。 2/ 明度(あかるさ) 1/ 黒 明度は、あかるさの度合いを 0 から 10 までの数値で表します。暗い色ほど数値が小さく、 明るい色ほど数値が大きくなり 10 に近くなります。 彩度(あざやかさ) 彩度は、あざやかさの度合いを 0 から 16 程度までの数値で表します。色味のない鈍い色 ほど数値が小さく、白、黒、グレーなどの無彩色の彩度は 0 になります。逆に鮮やかな色 彩ほど数値が大きく赤の原色の彩度は 16 程度です。 マンセル記号 マンセル記号は、これら 3 つの属性を組み合わせて、ひとつの色彩を表記する記号です。 有彩色は、10YR8.5/1.5 のように、色相、明度 / 彩度を組み合わせて表記し、無彩色は、 N4.0 のようにニュートラルを表す N と明度を組み合わせて表記します。 5YR 5G マンセル表色系のしくみ 10YR 8.5 / 1.5 色相=色合い 明度=明るさ 10ワイアール 8.5 N 4.0 無彩色 エヌ 明度=明るさ 彩度=鮮やかさ の 1.5 4.0 マンセル記号による色彩の表し方と読み方 │ COLORSCAPE Design Manual for ODAWARA City 3 色彩を決めてしまう前に考えたい景観づくりのポイント 色彩景観の基礎知識と配慮事項 色彩景観の基礎知識と配慮事項 5 色彩景観の基礎知識と配慮事項 1 目立たせるもの・なじませるもの 景観は多様な要素によって構成されています。それらの中には、場の象徴として美しく際 立たせるべき要素と、周辺に融和させるべき要素があり、その秩序が良好に保たれている 景観が美しく快適な景観として評価されます。 一般に景観の中で目立たせるべき色彩は、信号や標識のように重要な情報伝達を担うも の、花や緑のように小さなものや季節等によって変動するものなどです。 建築物や工作物等のように規模が大きく四季を通じて同じ場所にあり続けるものは、周 囲に馴染み景観のベースとなるような色彩を基本とし、生活に欠くことのできない情報 景観の中で目立たせる色と周囲になじませる色の例 目立たせる色 交通標識 催事の色 花 公共サイン 交通機関の車両 など 高彩度色 樹木の緑 モニュメント 建築物のアクセント 建築物の低層部 など 中彩度色 デッキ、橋、歩道橋 ストリートファニチュア 路面鋪装 建築物の中高層部 建築物の屋根 など 建築物等の慣例色 不変 長期的 大面積 弱い対比 静的 ベース 低彩度色 なじませる色 や生活にうるおいや季節感を与えてくれる四季の花々などが際立つようにします。 色彩景観の基礎知識と配慮事項 2 変化 一時的 小面積 強い対比 動的 アクセント 市内の建築物等の色彩調査結果(一部抜粋) まちの景観のベースとなっているのは、暖色系の中・低彩度色です。市内の調査でも主要 色相は暖色系がほとんど な建築物等のおよそ 9 割がこの範囲の色彩を基調としていることがわかりました。 このように、一つの対象に慣例的に用いられる色彩を慣例色と呼びます。 色彩に対する期待が過剰になると、普通とは違う色彩によって新奇性のある外観をつく 彩度は4以下がほとんど ろうという発想が生まれがちですが、多くの建築物等に用いられる慣例色は美しさや機 能性、経済性などの観点から永い時間をかけて洗練されてきた色彩であり、合理的な色彩 計画の基本色といえます。 建築物等の色彩計画は、暖色系の中・低彩度色を中心に考え、配色を発展させていくこと が基本といえます。 色相やトーン(明度・彩度)とイメージの関係 建築物等の色彩計画では、その心理的効果やイメージなどが重要視されます。多くの人が 色 中 間 5R 色 間 中 2. 5R P 10 7.5PB 2.5P 7.5 P 5P 紫系 B 5PB PB 2.5 10PB 系 10 5G 5BG 青紫 5 7. 10B 10G B B 2.5BG 7.5BG 2.5 5B G 系 青 色 青緑系 寒 距離感覚 重量感覚 硬軟感覚 面積感覚 強弱感覚 強い 派手 活動的 地味 収縮 硬い 重い 後退 動静感覚 沈静的 低 穏やか │ COLORSCAPE Design Manual for ODAWARA City 系 弱い 進出 軽い 軟らかい 膨張 暗い 低 4 黄緑 明 度 黄系 水のイメージの連想から水色に塗られた給水タンク(他都市) GY サクラの名所に設置された派手なピンクの歩道橋(他都市) 10 連続性を保つことができます。 5GY 5G また、アクセントとして用いる色彩を低層部に用いることにより中高層部のまちなみの 10Y 2. 高 明るい 5Y GY する前に、その場がもっているイメージを尊重することが大切です。 YR YR 7 2.5R 7.5R 2.5 10 P R P .5R 7.5Y 2.5GY7.5 まちの景観イメージは施設単体では実現することができません。個々のイメージを強調 系 Y 色彩は周囲と連携して暮らしやすく落ち着いた雰囲気をつくり出すべきものです。 5Y 2.5 多く見られます。本来、橋梁の色彩は水辺の景観を美しく見せるべきものであり、住宅の 赤 R なイメージの黄色い住宅など、色の連想ゲームによって派手な色彩が採用された例が数 P 黄 5Y 秩序が見えなくなってしまうことがあります。水をイメージした青い橋梁や明るく活発 色 10R 7. 象にふさわしい外観を創出することは色彩計画の有効な手段です。 しかし、イメージ効果に偏重すると、その実現ばかりに目が向けられ、周囲にある色彩の 紫 赤 5R G 7.5 共通の感覚をもつといわれる色彩の寒暖や明暗、軽重などのイメージを適切に操作し、対 暖 赤系 P 10R 系 系 色彩のイメージ効果とその限界 緑 色彩景観の基礎知識と配慮事項 3 彩 度 高 鮮やか 地域や地区の特性と他者の意図 穏やかな灰色の屋根が連なる住宅地の景観 5 色彩景観の基礎知識と配慮事項 色彩景観の基礎知識と配慮事項 4 景観色彩の秩序や慣例色などを考慮すると、建築物等の外装にふさわしい色彩は、自ずと 絞り込まれてきます。しかし、そうした色域を基本にしつつも、地区の特性を活かした色 使いによって豊かでメリハリのある色彩表現が可能です。 商店街では、共通のテーマカラーを採用したり外装色のトーン(明度と彩度)をそろえる など、色使いに共通性をもたせると、まちなみ全体の個性や独自性が創出できます。 また、灰色のすすけた色彩が排他的な雰囲気をつくりがちな工場地では、景観のポイント となるようなダイナミックな色使いや外構の緑を充実することによって、活気や彩りを 豊かな緑が威圧感を和らげている工場地の景観 表現することができます。一方、同じ工場でも住宅地に立地する場合は、工場らしさより も住宅地にふさわしい安らぎや落ち着きを重視した色彩とし、住宅地の雰囲気を継承し ていくことが期待されます。 インテリアの色彩とは異なり、外観の色彩は他者の意図した色彩との相互調整が必要と なります。個々の主張をぶつけ合うばかりでなく、相互の意図を確認・調整する場と機会 を設け、関係者が協力してその場所らしさを育んでいくことが大切です。 色彩景観の基礎知識と配慮事項 5 周囲の建築物等の色彩調和 建築物の色彩をすべて暖色系色相でまとめたモデル例 色彩の相互調整を行う際に重要なのが色彩調和の考え方です。まちなみの色彩に連続性 や共通性をもたせるためには、色彩の三属性である色相や明度、彩度の何れかをそろえた り、三属性すべてをそろえて類似色でまとめる方法などが考えられます。 小田原市では、主要な建築物等の約 9 割が、R(赤)系や YR(黄赤)系、Y(黄)系の暖色 系色相を基調としていることを考慮すると、色相を暖色系でそろえて、明度や彩度で変化 を出しいく方法が最も自然といえます。 また、建築物単体の配色をみても、ベージュの外壁に茶色の屋根やサッシなど、暖色系色 相でまとめた例が非常に多くみられます。暖色系色相で全体をそろえる手法は、日本の色 彩景観における配色の基本といえます。 色彩景観の基礎知識と配慮事項 6 規模や形態にふさわしい色彩・配色 規模や形態をふまえて適切な色分けをした集合住宅の例 同じ配色でも建築物等の規模や使用部位によってその印象は大きく異なります。 色彩には面積効果があり、色面が大規模化すると派手な色や暗い色はその特徴がより顕 著に表れます。このため、大規模建築物においては、景観シミュレーションを実施したり 大型の色見本を用意するなど、より慎重な色彩選定が求められます。 また、全体を単色で処理するのではなく、建築物等の形態・部位に応じて色彩を使い分け るなど、きめの細かい配色計画を行うことにより、威圧感を軽減し変化のある外観をつく り出すことも大切です。広告物を掲出する場合においては、高彩度の色彩の使用は避け、 外壁等の色彩と一体的な色相や彩度を用いることが重要です。 色彩景観の基礎知識と配慮事項 7 色彩の耐久性とメンテナンス 色彩の明度・彩度と褪色の影響 汚れた建築物等は見る人に不快感や不安感を与えます。建築物等は、身の回りの服飾雑貨 例えば と比べて規模が大きくライフサイクルが長い特徴があります。このため、当初の美しさを 9 長く保つことができるような色彩を選択すると同時に、必要に応じてメンテナンスを行 8 7 うことが重要です。 塗料では、高彩度色やパステルカラーが褪色の影響を受けやすいといわれています。こう した色彩を大面積や高層部に用いるのは得策とはいえません。 現況において問題のある建築物等は、メンテナンスにあわせて色彩計画を見直すことに より、その外観だけでなく周辺景観との関係性を改善することができます。 高明度の高彩度色 (淡くて澄んだ色) 6 明 度 高彩度の原色 5 4 3 褪色の影響を受けやすい色 2 1 彩度 │ COLORSCAPE Design Manual for ODAWARA City 5 建築物・工作物等の色彩の範囲 全市域における行為の制限(建築物及び工作物の色彩) 全市域における行為の制限 6 制限の考え方 色相 明度 小田原市景観計画では、穏やかな色彩を基 0.1R ~ 10R 制限なし 4 以下とする 調とするまちなみを継承するとともに、緑、 0.1YR ~ 5Y 制限なし 6 以下とする その他 制限なし 2 以下とする 海など自然景観要素の存在感をよりいっ そう引き立たせるため、景観の中でよく目 BG(青緑)系の色相 R(赤)系の色相 立ち、突出した要素となりやすい高彩度色 を建築物や工作物の外壁や外装の基調色 に使用することを制限※ 1 しています。 9 9 8 8 7 7 6 6 明 度 制限の根拠 明 度 5 5 4 4 この制限を定める前に実施した調査の結 3 3 2 2 果、市内の多くの建築物等は、暖かく落ち 1 1 N 0.5 1 1.5 2 2.5 3 着いた印象がある暖色系の中・低彩度色を 異なる色彩や植物の緑よりも彩度の高い 6 7 8 9 10 12 N 14 明 度 になっていることがわかりました。 9 8 8 7 7 4 3 3 2 2 0.5 1 1.5 2 2.5 3 4 5 6 7 8 9 10 12 N 14 慎重な色彩選択を促しています。 9 8 8 7 7 4 3 3 2 2 0.5 1 1.5 2 2.5 3 4 5 6 7 8 9 10 12 N 14 5.1Y∼10Y(黄)系・GY(黄緑)系の色相 9 8 7 7 慮により、まちの賑わいと品格のバランスに配慮 6 明 度 赤系 5R 0RP 1 10R 14 12 10 9 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 P 1.5 2 2.5 3 4 10 0.5 1 1.5 2 2.5 3 4 1 1.5 2 2.5 3 4 5 6 7 8 9 10 12 N 14 黄緑 系 8 9 10 12 14 5 6 7 8 9 10 12 14 0.5 1 1.5 2 2.5 3 4 5 6 7 8 9 10 12 14 6 7 8 9 10 12 14 彩度 RP(赤紫)系の色相 G(緑)系の色相 9 9 8 8 7 7 6 6 明 度 7 1 0.5 彩度 10Y 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 B 2 黄系 GY 10 10 3 2 N 5GY 5PB 4 3 1 5Y 10 9 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 R 6 5 4 YR 5P 5Y 系 10 9 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 0 赤 5 6 明 度 5 10 P 5R 黄 14 P(紫)系の色相 9 8 することが必要です。 12 彩度 きるだけ小面積とし、低層部に集約するなどの配 5G 緑 系 紫系 1 彩度 で用いる色彩については制限がありませんが、で 10 1 N 建築物・工作物の見付面積の 1/5 未満の範囲内 9 5 4 たせることができます。 8 6 明 度 5 1 現況の景観がもつ特長をより明確に際立 7 PB(青紫)系の色相 9 6 明 度 6 彩度 0.1Y∼5Y(黄)系の色相 このことにより、暖かみがあって穏やかな 10PB 0.5 彩度 その他の色相では彩度の上限を 2 までとし、 5 1 N かにして選択の幅を広げています。また、 系 青紫 4 5 4 1 YR 系、Y 系の暖色系色相では制限を緩や 赤 2.5 3 6 明 度 5 現況のまちなみの基調となっている R 系、 系 1.5 2 B(青)系の色相 9 制限の特徴 紫 0.5 1 彩度 6 気やまとまり、自然との調和感を乱す要因 ※1 5 YR(黄赤)系の色相 程度であること、周囲のまちなみと大きく 色彩を用いた建築物等がまちなみの雰囲 4 彩度 基調としていることや、樹木の緑が彩度 6 5B 10G 5BG G 10B 系 青 明 度 5 5 4 4 3 3 2 2 1 1 N 0.5 1 1.5 2 2.5 青緑系 6 彩度 │ COLORSCAPE Design Manual for ODAWARA City 3 4 5 彩度 6 7 8 9 10 12 14 N 0.5 1 1.5 2 2.5 3 4 5 彩度 小田原らしさを際立たせるために 類型別・構造別の色彩の考え方 類型別の景観 景観の類型 P6 では、市内全域における行為の制限と して、建築物の基調色に現況の景観に対し て違和感の強い高彩度色を用いないよう 商業・業務地 都市的 住宅地 景観 都市計画マスタープランの土地利用区分等 地域区分図 本書の解説 中心商業業務地、副次中心商業地、 地区中心商業地、沿道型複合市街地 A タイプ・P8 一般住宅地、低層住宅地 B タイプ・P9 にするルールを紹介しました。 工業地 工業地、複合市街地 C タイプ・P10 きびしいルールのようですが、制限範囲内 田園 市街化調整区域のうち酒匂川沿いに広がる平地部 D タイプ・P11 市街化調整区域のうち市街地の東西に連なる丘陵地 D タイプ・P11 自然公園、自然環境保全地域、市街化調整区域 のうち農業振興地域以外の地域 D タイプ・P11 にも豊富な選択肢があり、実際に市内の代 表的な建築物等の約 9 割がこの範囲内の色 自然的 丘陵地 景観 山・山並み 彩を基調としています。 このルールは、使用すべき色彩の範囲を示 構造別の景観 景観の構造 すというよりはむしろ、現況の色彩景観と 対比が強く、周辺に与える影響が大きいた めに、大きな面積で使用することを避ける 拠点的 景観 べき色彩の範囲を示したものといえます。 周辺環境や建築物用途に応じた適切 な色彩 建築物等は用途や立地などによって用い 類型別・構造別の色彩の考え方 避けた方がよい色彩としての制限 7 軸的 景観 駅周辺 都市計画マスタープランの土地利用区分等 本書の解説 中心商業業務地、副次中心商業地、 地区中心商業地 A タイプ・P8 大規模な緑地・ 都市公園、曽我梅林等 史跡その他文化財 D タイプ・P11 幹線道路・鉄道 主要幹線道路、幹線道路、主要な鉄道 A タイプ・P8 河川 酒匂川、早川、狩川 E タイプ・P11 海辺・海岸 相模湾 E タイプ・P11 られる色彩が異なります。 駅周辺などの商業地では、適度に色味のあ 小田原市景観計画における景観の類型・構造図 る色彩を用いて賑わいや活力を表現する ことも大切ですが、同じ色彩を豊かな自然 に囲まれた田園や丘陵、山並みなどに用い ると、周囲の自然景観を阻害する要因にも なりかねません。 このように、建築物等の色彩には周辺環境 や建築物用途に応じた適切な色彩がある のです。 小田原市の景観における類型と構造 小田原市景観計画では、市の景観を右図の ように分類し、景観形成の方針や基準を定 めています。 この項目では、周辺環境や建築物用途に応 じた適切な色使いを進めていただくため に、この分類に準じて、それぞれの場所で の色使いのポイントや望ましい色彩等を 紹介します。 なお、本書では景観計画における類型別・ 構造別の景観を、色使いの考え方が共通す る 5 つのタイプに分類・集約して解説して います。 n 0m 500m 1km 2km │ COLORSCAPE Design Manual for ODAWARA City 7 類型別・構造別の色彩の考え方 1 A タイプ │ 商業・業務地、駅周辺(重点区域を除く)、幹線道路・鉄道及び周辺 現況 類型別・構造別の色彩の考え方 7 景観計画における色彩の方針 駅周辺や幹線道路沿道などには、店舗や商 業・業務ビルなどが多数立地しています。 多くの建築物は、比較的穏やかな色調を採 用していますが、一部に外装全体を広告物 のように考え、派手な原色を基調としたも のも見られます。こうした色彩の中には、 企業のイメージカラーをそのまま外装の 1 ●建築物の外壁は、 色相 5YR ~ 5Y までの暖色系色相かつ彩度 6 以下の中・低彩度色を基調とするなど、 賑わいの中にも街の基調色が感じられる景観を形成する。 2 ●建築物の低層部には、 季節感を演出する色彩や周囲の店舗等と共通性のあるアクセントカラーなどを 積極的に用いるなど、潤いや協調性が感じられる景観を形成する。 3 ●テナントビル等は、 各事業者が相互に店舗外部の色彩を調整するなど、建築物全体として調和のとれ た景観を形成する。 4 ●広告物は、 建築物の地色を活かした色彩を用いたり、周囲の広告物と共通性のある配色を採り入れる など、落ち着きがあるまちなみ景観を形成する。 基調色としている例も見られます。 望ましい色相 望ましい明度・彩度 赤系 りよがりな色彩でまち全体がもっている P 10R 系 紫 赤 P 2. 5R P 10 P 7.5 B 2.5P 紫系 5P 7.5P 5PB 2. 5B 系 7. G 10 B 5BG 7.5BG 2 .5 B 5 4 3 黄緑 5GY .5 GY 10 6 2 1 N 0.5 1 1.5 2 2.5 3 4 5 6 7 8 9 10 12 14 彩度 5G 系 10PB 黄系 7 明 度 10Y GY 2 系 青紫 5PB 8 5Y 7.5Y 2.5GY7.5 こうした建築物が派手な色彩を競い合う 5B 10G 5BG G 10B 系 青 ようになると、沿道全体の景観に秩序がな YR 10 7 .5Y 屋外広告物を掲出したくなるものですが、 9 7.5R 2 P 2.5R .5Y .5R R R2 うに派手な色彩を基調としたり、大規模な 系 R 5Y 幹線道路沿道では、遠距離からも目立つよ 赤 5Y 7. あります。 黄 10R 緑 雰囲気を壊さないように配慮する必要が 5R P 5R G 2. 駅前などのまとまりのある景観では、ひと 7.5 景観色彩の方向性 青緑系 くなってしまいます。 駅前や幹線道路沿道は、多くの人が往来し、 まちの第一印象を決める場所です。賑わい の中にも品格を感じさせる色使いで、来訪 者に小田原の雰囲気や美しい景観を伝え ましょう。 望ましい色彩の考え方 [ ]内は日本塗料工業会標準色見本帳番号を表しています。) 望ましい色彩の例 (記号はマンセル値、 N9.5 [N-95] 5YR8.5/1.0 [15-85B] 7.5YR8.0/2.0 [17-80D] 10YR8.5/1.0 [19-85B] 10YR8.5/3.0 [19-85F] 5Y8.5/3.0 [25-85F] N9.0 [N-90] 5YR8.0/1.0 [15-80B] 7.5YR8.0/3.0 [17-80F] 10YR8.0/1.5 [19-80C] 10YR8.0/3.0 [19-80F] 2.5Y8.0/4.0 [22-80F] N8.5 [N-85] 5YR7.5/1.0 [15-75B] 7.5YR7.0/2.0 [17-70D] 10YR7.5/1.5 [19-75C] 10YR7.5/6.0 [19-75L] 2.5Y7.5/3.0 [22-75F] N8.0 [N-80] 5YR7.0/2.0 [15-70D] 7.5YR7.0/4.0 [17-70H] 10YR7.0/2.0 [19-70D] 10YR7.0/6.0 [19-70L] 2.5Y7.0/4.0 [22-70H] N7.5 [N-75] 5YR7.0/4.0 [15-70H] 7.5YR7.0/6.0 [17-70L] 10YR6.0/1.5 [19-60C] 10YR6.0/4.0 [19-60H] 2.5Y7.0/6.0 [22-70L] N7.0 [N-70] 5YR6.0/3.0 [15-60F] 7.5YR6.0/4.0 [17-60H] 10YR5.0/2.0 [19-50D] 10YR5.0/4.0 [19-50H] 2.5Y5.0/4.0 [22-50H] 商業・業務系の建築物には適度な華やか さも必要です。このため、小田原のまちの 基調となっている暖色系の色彩の中でも、 比較的色味のある中彩度の色彩を含めて、 望ましい色彩としています。 アクセントカラーを上手に採り入れなが ら、みなさんの協力で、来訪者を暖かく迎 える暖色基調の駅前や沿道景観を整えま しょう。 シミュレーション…避けたい景観イメージ(左)と改善例(①望ましい色彩の中から基調色を選ぶ。②接道部を緑化する。③屋外広告物の高彩度色を一事業所につき 1 色する。) 8 │ COLORSCAPE Design Manual for ODAWARA City 類型別・構造別の色彩の考え方 2 B タイプ │ 住宅地 現況 景観計画における色彩の方針 類型別・構造別の色彩の考え方 7 戸建住宅の色彩は、暖色系色相を中心とし、 その中でも中・低彩度の落ち着いた色調 が大勢を占めています。 また、集合住宅の色彩は、暖色系のやや色 味のある色彩(アースカラー)が基本となっ ており、派手な色彩や青や緑などの色相を 基調とした例はほとんどみられません。 1 ●建築物の外壁は、 色相 7.5YR ~ 2.5Y までの暖色系色相かつ彩度 3 以下の低彩度色を基調とするなど、 住環境にふさわしい暖かみのある景観を形成する。 2 ●建築物の屋根は、 明度 5 以下の低明度かつ彩度 2 以下の低彩度色を用い外壁色と色相をあわせるなど、 穏やかな色彩景観を形成する。 3 ●個々の住宅の色彩調和とともに、 住宅と住宅の色彩調和にも配慮し、まちなみとしての一体感を演出 するとともに、適度な変化の感じられる景観を形成する。 4 ●塀の色彩をそろえたり、 生垣の緑によって共通性をもたせるなど、接道部の色彩の調和に配慮する。 現況においては、こうした色彩が住環境に 望ましい色相 望ましい明度・彩度 赤系 景観色彩の方向性 P 10R 系 紫 赤 P 2. 5R P 10 B 2.5P 7.5 B 7.5P P .5P 2 5B 系 7. G B B 10 GY 10 5 4 3 黄緑 5GY .5 5BG 7.5BG 2 .5 紫系 5P 6 2 1 N 0.5 1 1.5 2 2.5 3 4 5 6 7 8 9 10 12 14 彩度 5G 系 10PB 7 明 度 10Y 系 青紫 5PB 5Y GY 2 5B 10G 5BG G 10B 系 青 青緑系 感を与えやすいものです。このため、外装 8 黄系 7.5Y 2.5GY7.5 マンション等は規模が大きく、周囲に威圧 YR 10 7 .5Y 性・共通性をもたせるようにします。 9 7.5R 2 P 2.5R .5Y .5R R R2 全体のことを考え、周囲の建築物と連続 系 R 5Y 装色は個人の好みばかりでなく、まちなみ 赤 5Y 7. の人の目に触れるものです。このため、外 黄 10R 緑 住宅は個人の資産ですが、その外観は多く 5R P 5R G 2. る景観をつくり出しています。 7.5 ふさわしい暖かさや落ち着きを感じさせ 色は落ち着いた色調から選択し、形態・部 位にあわせて複数色を使い分けるなど、親 しみやすい外観となるよう工夫します。 こうした周辺への配慮によって、個々の建 築物ばかりでなく、まちなみ全体の価値を 高めることが大切です。 望ましい色彩の考え方 暖色系の色彩の中でも、数多く用いられ、 穏 や か な 印 象 を も つ 7.5YR ~ 2.5Y ま で の色相と、彩度 3 以下の低彩度色を望ま しい色彩としています。 やや範囲が狭いように感じられますが、こ うした色彩範囲には、住宅建材や塗料標準 色などの豊富な選択肢が用意されており、 落ち着きの中にも、多様なイメージをつく [ ]内は日本塗料工業会標準色見本帳番号を表しています。) 望ましい色彩の例 (記号はマンセル値、 7.5YR8.0/2.0 [17-80D] 10YR9.0/0.5 [19-90A] 10YR8.5/1.0 [19-85B] 10YR8.5/1.5 [19-85C] 2.5Y9.0/1.0 [22-90B] 2.5Y9.0/1.5 [22-90C ] 7.5YR8.0/3.0 [17-80F] 10YR8.5/0.5 [19-85A] 10YR8.0/1.5 [19-80C] 10YR8.0/3.0 [19-80F] 2.5Y8.5/1.0 [22-85B] 2.5Y8.5/2.0 [22-85D] 7.5YR7.0/2.0 [17-70D] 10YR8.0/1.0 [19-80B] 10YR7.5/1.5 [19-75C] 10YR7.5/2.0 [19-75D ] 2.5Y8.0/1.0 [22-80B] 2.5Y8.0/3.0 [22-80F ] 7.5YR6.0/2.0 [17-60D] 10YR7.5/1.0 [19-75B] 10YR7.0/2.0 [19-70D] 10YR7.0/3.0 [19-70F] 2.5Y7.5/1.0 [22-75B] 2.5Y7.5/3.0 [22-75F] 7.5YR5.0/2.0 [17-50D] 10YR7.0/1.0 [19-70B] 10YR6.0/1.5 [19-60C] 10YR6.0/3.0 [19-60F] 2.5Y7.0/1.0 [22-70B] 2.5Y7.0/2.0 [22-70D] 7.5YR5.0/3.0 [17-50F] 10YR6.0/1.0 [19-60B] 10YR5.0/2.0 [19-50D ] 10YR4.0/3.0 [19-40F ] 2.5Y6.0/1.5 [22-60C] 2.5Y6.0/2.0 [22-60D] り出すことが可能です。 シミュレーション…避けたい景観イメージ(左)と改善例(①望ましい色彩の中から基調色を選ぶ。②生垣や屋上緑化などを採り入れる。) │ COLORSCAPE Design Manual for ODAWARA City 9 類型別・構造別の色彩の考え方 3 C タイプ │ 工業地 現況 類型別・構造別の色彩の考え方 7 景観計画における色彩の方針 大規模な工場や倉庫等は、明るく穏やかな 色調を基調としたものが中心となってお り、高木と中低木を組み合わせた豊かな植 栽と相まって、明るく親しみやすい印象を つくり出しています。 一方、一部の工場・倉庫等においては青や 緑など色味の強い色彩を基調としたもの 1 ●建築物の外壁は、 明度 7 以上の高明度かつ彩度 2 以下の低彩度色を基調とするなど、明るく穏やかで開 放感のある景観を形成する。 2 ●大規模な生産施設や倉庫等は、 単調な配色を避け、形態の変化に対応して色彩の分節を図るなど、威圧 感の少ない親しみやすい色彩景観を形成する。 3 ●工業団地等においては、 事業者が連携して建築物の色調(明度・彩度)をそろえたり、共通性のあるア クセントカラーを用いるなど、一体感のある景観を形成する。 4 ●生産施設や倉庫等は、 外壁や屋根等の定期的なメンテナンスを行うなど、美観を維持するとともに、清 潔で親しみやすい景観を形成する。 や、汚損がひどく近寄りがたい印象をつく 望ましい色相 望ましい明度・彩度 赤系 工場や倉庫等の整備においては経済性が重 P 10R 系 紫 赤 P 10 B B 4 2 1 GY N 0.5 1 1.5 2 2.5 3 4 5 6 7 8 9 10 12 14 彩度 5G 系 紫系 7.5PB 2.5P 7. PB 5P 2.5 2. 5R 5B . P 7 系 10 10 5 3 黄緑 5GY 5BG 7.5BG 2 .5 5P 6 明 度 10Y 10PB 7 黄系 5Y 系 青紫 5PB YR 5B 10G 5BG G 10B 系 青 のある施設づくりを進めていくことも考 8 G 所全体の建築物等の色彩を見直し、統一感 10 7 .5 また、建築物の改修などにあわせて、事業 9 7.5R 2 P 2.5R .5Y .5R R 5Y 2.5GY7. 5G Y 7. Y2 景観をつくり出していくことが大切です。 系 R 2.5 色彩を活用し、親しみやすさと活力のある 赤 5Y R 5Y 7. コストも少なくて済むため、より積極的に 黄 10R 緑 視されますが、色彩の変更は比較的容易で 5R P 5R G 2. 景観色彩の方向性 7.5 り出しているものなども見られます。 青緑系 えられます。 市内の工業地の多くは豊かな自然に近接 しており、植栽の生きた緑で周辺環境との 調和を図ることも大切です。 望ましい色彩の考え方 現況の特長となっている明るさや親しみや すさを伸長するため、高明度かつ低彩度の 色調を望ましい色彩としています。また、色 相の範囲を限定せず、工業系の建築物に多 く見られる青や緑の色相にも選択肢を設け、 企業イメージを反映しやすくしています。 基調色はこれらの色彩で抑え、建築物の 形態に合わせてストライプを入れたり、 シャッターなど低層部のアクセントとして 強い色彩を用いると、威圧感が少なく、躍動 [ ]内は日本塗料工業会標準色見本帳番号を表しています。) 望ましい色彩の例 (記号はマンセル値、 N9.5 [N-95] 5YR9.0/0.5 [15-90A] 10YR9.0/0.5 [19-90A] 5Y9.0/0.5 [25-90A] 5BG9.0/0.5 [55-90A] 5PB9.0/0.5 [75-90A] N9.0 [N-90] 5YR8.5/1.0 [15-85B] 10YR8.5/1.0 [19-85B] 5Y8.5/1.0 [25-85B] 5BG8.5/0.5 [55-85A] 5PB8.5/0.5 [75-85A] N8.5 [N-85] 7.5YR8.0/2.0 [17-80D] 10YR8.0/1.5 [19-80C] 2.5Y8.0/2.0 [22-75D] 5BG8.0/1.0 [55-80B] 5PB8.0/1.0 [75-80B] N8.0 [N-80] 5YR7.5/1.0 [15-75B] 10YR8.0/3.0 [19-80F] 2.5Y7.5/2.0 [22-75D] 5BG7.5/0.5 [55-75A] 5PB7.5/0.5 [75-75A] N7.5 [N-75] 5YR7.0/2.0 [15-70D] 10YR7.5/2.0 [19-75D] 5Y7.0/1.5 [25-70C] 5BG7.0/1.0 [55-70B] 5PB7.0/1.0 [75-70B] N7.0 [N-70] 7.5YR7.0/2.0 [17-70D] 10YR7.0/3.0 [19-70F] 2.5Y7.0/2.0 [22-70D] 5BG7.0/2.0 [55-70D] 5PB7.0/2.0 [75-70D] 感のある外観をつくり出すことができます。 シミュレーション…避けたい景観イメージ(左)と改善例(①望ましい色彩を基調とする。②建築物の形態に合わせて適度な塗り分けをする。③接道部を緑化す 10 │ COLORSCAPE Design Manual for ODAWARA City 類型別・構造別の色彩の考え方 4 D タイプ │ 自然的景観(田園、丘陵地、山・山並み) 現況 がる丘陵地などでは、昔ながらの民家など が見られ、木材や瓦屋根などの伝統的建材 が周囲の自然と調和した穏やかな佇まい を見せています。 景観色彩の方向性 豊かな自然景観の中に立地する建築物は、 木材や石材、土壁などの自然素材を積極的 7 類型別・構造別の色彩の考え方 曽我梅林周辺の田園や箱根輪山へとつな 景観計画における色彩の方針 1 ●勾配屋根の色彩は、 明度 5 以下の低明度かつ彩度 2 以下の低彩度色を用いるなど、周囲の田園や後背の 丘陵地、山・山並みに融和した景観を形成する。 2 ●陸屋根の建築物においては、 周辺から突出しやすい明度 8 以上の高明度色を避けるなど、周囲の田園 や後背の丘陵地、山・山並みに融和した景観を形成する。 3 ●建築物や工作物の色彩は、 自然景観の季節変動を考慮し、木材や石材などの自然素材色と共通する色 彩を基調とするなど、四季を通して自然の息吹が感じられる景観を形成する。 4 ●史跡その他文化財周辺の建築物及び工作物は、 史跡などの色彩を尊重し、それらと共通性のある色彩 又はそれらよりも彩度の低い色彩を基調とするなど、史跡その他文化財の存在が引き立つ景観を形成 する。 [ ]内は日本塗料工業会標準色見本帳番号を表しています。) 望ましい色彩の例─自然的景観における屋根(記号はマンセル値、 に活用し、その外観も自然に近づける必要 があります。また、人工的建材を用いる場 合でも、自然素材に近い色彩や質感のもの を選択することが大切です。特に丘陵地な どの地形的に他所からもよく見える位置 に立地する建築物は、周囲の緑から突出す N4.0 [N-40] 10R3.0/2.0 [09-30D] 5YR4.0/2.0 [15-40D] 10YR4.0/1.0 [19-40B] 2.5Y4.0/1.0 [22-40B] 5GY3.0/2.0 [35-30D] N2.0 [N-20] 10R2.0/1.0 [09-20B] 5YR2.0/1.0 [15-20B] 10YR3.0/1.0 [19-30B] 5Y3.0/1.0 [25-30B] 5BG3.0/1.0 [55-30B] [ ]内は日本塗料工業会標準色見本帳番号を表しています。) 望ましい色彩の例─自然的景観における外壁(記号はマンセル値、 るような極端に明るい色や鮮やかな色を 避け、四季折々に変化する自然の彩りを阻 害しないように配慮する必要があります。 望ましい色彩の考え方 周囲を緑に囲まれた環境では、明るさや鮮 やかさを抑え、周辺に融和するような外観 を形成することが大切です。また、自然素 材やそれに近い色彩・質感がおすすめです。 5YR7.5/1.0 [15-75B] 7.5YR7.0/2.0 [17-70D] 10YR7.5/1.0 [19-75B] 10YR7.5/2.0 [19-75D] 2.5Y7.5/1.5 [22-75C] 5Y7.5/1.5 [25-75C] 5YR7.0/2.0 [15-70D] 7.5YR6.0/2.0 [17-60D] 10YR7.0/2.0 [19-70D] 10YR7.0/3.0 [19-70F] 2.5Y7.0/2.0 [22-70D] 5Y7.0/1.5 [25-70C] 5YR6.0/2.0 [15-60D] 7.5YR6.0/4.0 [17-60H] 10YR6.0/1.5 [19-60C] 10YR6.0/4.0 [19-60H] 2.5Y7.0/4.0 [22-70H] 5Y6.0/2.0 [25-60D] 5YR6.0/3.0 [15-60F] 7.5YR5.0/3.0 [17-50F] 10YR5.0/2.0 [19-50D] 10YR5.0/4.0 [19-50H] 2.5Y5.0/3.0 [22-50F] 5Y5.0/2.0 [25-50D] 類型別・構造別の色彩の考え方 5 E タイプ │ 水辺(河川、海辺・海岸及びその周辺) 現況 海岸沿いや河川沿いなどにおいては、高彩 度色を基調とした建築物も見られ、遠距離 からも目立ち、自然の彩りよりも存在感が 勝ってしまいます。 景観色彩の方向性 開けた海岸沿い、河川沿いに立地する建築 物や工作物は、木材や石材、土壁などの自 然素材を積極的に活用し、その外観も自然 に近づけたり、背景に溶け込むような色彩 を選ぶ必要があります。 望ましい色彩の考え方 周囲が開けた海岸線では、暗く閉鎖的な色 彩は避け、明るく開放感のある外観を形成 することが大切です。また、自然素材やそ れに近い色彩・質感がおすすめです。 景観計画における色彩の方針 1 ●開けた海岸や河川沿いに立地する建築物及び工作物の色彩は、 明度 7 以上の高明度かつ彩度 2 以下の 低彩度色を基調とするなど、明るく穏やかで開放感のある景観を形成する。 2 ●大きく成長した松林や松並木の周辺に立地する建築物及び工作物の色彩は、 木材や石材などの自然素 材色と共通する色彩を基調とするなど、黒松の緑と一体化した景観を形成する。 3 ●橋梁の色彩は、 水や植物にちなんだ青色や緑色など直接的な連想による高彩度色を避け、落ち着いた 低彩度色を基調とするなど、季節や時間・天候などによって変化する水面の色彩や河原の緑などが美 しく引き立つ景観を形成する。 [ ]内は日本塗料工業会標準色見本帳番号を表しています。) 望ましい色彩の例─開けた海岸線等の外壁(記号はマンセル値、 N9.0 [N-90] 10R8.0/2.0 [09-80D] 5YR8.5/1.0 [15-85B] 10YR9.0/0.5 [19-90A] 10YR8.5/1.0 [19-85B] 2.5Y9.0/1.0 [22-90B] N8.5 [N-85] 10R7.0/2.0 [09-70D] 5YR8.0/1.0 [15-80B] 10YR8.5/0.5 [19-85A] 10YR8.0/1.5 [19-80C] 2.5Y8.0/2.0 [22-75D] N8.0 [N-80] 7.5YR8.0/2.0 [17-80D] 5YR7.5/1.0 [15-75B] 10YR7.5/1.5 [19-75C] 5Y8.5/1.5 [25-85C] 2.5Y7.5/2.0 [22-75D] N7.5 [N-75] 7.5YR7.0/2.0 [17-70D] 5YR7.0/2.0 [15-70D] 10YR7.0/2.0 [19-70D] 5Y7.0/1.5 [25-70C] 2.5Y7.0/2.0 [22-70D] 屋根の望ましい色彩の例は、D タイプ│自然的景観(田園、丘陵地、山・山並み)と共通です。 │ COLORSCAPE Design Manual for ODAWARA City 11 D タイプ │ 自然的景観(田園、丘陵地、山・山並み)における色彩景観形成の例 シミュレーション…避けたい景観イメージ(左)と改善例(①望ましい色彩の例─自然的景観(田園・丘陵・山並み)の中から基調色を選ぶ。②屋根は低明度・低彩度色とする。) 酒匂川沿岸指定区域における屋外広告物の色彩 指定区域①:酒匂川両岸 50m 以内 指定区域②:酒匂川両岸 150m 以内 制限の考え方 対象部位 ・・・ <対象>酒匂川に向いた高さ地上 5m 超の広告物 ・・・ <対象>屋上広告物 色相 明度 彩度 酒匂川沿岸の穏やかで開放的な景観を形 0.1R ~ 10R 制限なし 5 以下とする は、落 0.1YR ~ 5Y 制限なし 6 以下とする 5.1Y ~ 10G、 0.1PB ~ 10RP 制限なし 4 以下とする 0.1BG ~ 10B 制限なし 3 以下とする 成するために、屋外広告物の地色 ※1 ちついた低彩度色を用いるよう誘導を図 屋外広告物の地色 ります。 ※1 文字以外の部分をさします。面積全体の 1/3 以内の範囲内で用いる色彩には制限がありません。 屋外広告物の色彩デザイン提案…穏やかで開放的な広告景観をめざして 赤系 系 紫 5R GY 10 10 9 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 B 10 5G 緑 系 紫系 5P 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 系 黄緑 5GY 10 10Y 10PB 黄系 5Y 5PB River Side 系 River Side River Side YR 系 赤 R 10 0 黄 5Y 10 9 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 青紫 10R 14 12 10 9 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 P 5R P 赤 P 10R × 原案 ◎ 地色に高彩度色を用いており、酒 盤面を設けるのではなく、外壁に ◎ 匂川の対岸からの開けた景観の中 直接文字を設置すると建物の外 中彩度色を地色にすると深みの で、 突出した存在となっています。 観に違和感なく調和します。 ある落ち着いた印象になります。 箱文字表現 中彩度色を活かした表現 派手な高彩度色でなく、同色相の 屋外広告物も、酒匂川水面、土手 の黒松及び背景となる山並みに 配慮した穏やかな色彩となるよ うにデザインしましょう。 5B 10G 5BG G 10B 系 青 青緑系 シミュレーション…避けたい景観イメージ(左)と改善例(①屋上への掲出を止め、箱文字の壁面広告とする。②地色を中彩度色とし派手な色彩の色数を抑える。) 酒匂川工業 River Side River Side Factry 酒匂川工業 小田原市色彩景観のてびき 発行年 平成 21 年 小田原の景観を美しく整える色彩の作法集 発行 小田原市都市部まちづくり景観課 〒 250-8555 小田原市荻窪 300 番地 tel.0465-33-1573 fax.0465-33-1579 景観計画重点区域 1 小田原城周辺地区の色彩 小田原城周辺地区の色彩 8 建築物の屋根・外壁、工作物の色彩 対象部位 制限の考え方 色相 0.1YR ~ 5Y 建築物の外壁・工作物 建築物の外壁や工作物の色彩は、地区のシ ンボルであり、無彩色やごく低彩度色で構 建築物の屋根 明度 彩度 8.5 以上の場合 8.5 未満の場合 2 以下とする 4 以下とする 0.5 以下とする 4 以下とする 0.5 以下とする その他 制限なし 0.1YR ~ 5Y 5 以下とする 5 以下とする その他 成された小田原城をいっそう引き立たせ、 まちなみとして一体感のある景観を形成す るため、既存のまちなみの基調となってい る YR(黄赤)系、Y(黄)系の色相を基本 に落ち着いた低彩度域に誘導を図ります。 BG(青緑)系の色相 R(赤)系の色相 9 9 8 8 7 7 6 6 明 度 明 度 5 また、建築物の屋根の色彩は、城址公園等 4 3 3 の緑と融和した風格のある景観を形成す 2 2 1 1 るため、低彩度かつ重厚感のある低明度域 N ※ 0.5 1 1.5 2 2.5 3 4 5 6 7 8 9 10 12 N 14 9 で用いる色彩については制限がありませんが、で 8 8 きるだけ小面積とし、低層部に集約するなどの配 7 7 慮により、まちの賑わいと品格のバランスに配慮 6 明 度 赤系 P 10R 系 紫 赤 P 系 黄緑 10 10 9 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 B 1.5 2 2.5 3 4 GY 5G 緑 5B 10G 系 青 G 10B 5BG 8 7 4 3 3 2 2 1 1.5 2 2.5 3 4 P 10 10 9 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 5 6 7 8 9 10 12 N 14 14 0.5 1 1.5 2 2.5 3 4 5 6 7 8 9 10 12 14 0.5 1 1.5 2 2.5 3 4 5 6 7 8 9 10 12 14 6 7 8 9 10 12 14 6 7 8 9 10 12 14 彩度 P(紫)系の色相 9 8 8 7 7 6 明 度 5 5 4 4 3 3 2 2 1 0.5 1 1.5 2 2.5 3 4 5 6 7 8 9 10 12 N 14 0.5 1 1.5 2 2.5 3 4 5 彩度 彩度 系 B 12 1 0.5 9 黄緑 RP(赤紫)系の色相 G(緑)系の色相 5G 緑 系 5B 10G 5BG G 10B 系 青 青緑系 建築物の屋根 の基調色の使用可能範囲 10 5 4 GY 凡例 建築物の外壁・工作物 の基調色の使用可能範囲 9 6 明 度 5 N 9 9 8 8 7 7 6 6 明 度 8 PB(青紫)系の色相 7 10 10 明 度 7 彩度 1 5GY 5PB N 14 6 10Y 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 紫系 R 黄系 5P 5Y 系 5Y 10PB 赤 YR 系 黄 10 青紫 12 8 N 10 9 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 0 10 彩度 10R 14 12 10 9 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 P 9 5.1Y∼10Y(黄)系・GY(黄緑)系の色相 5R 5R 8 9 青緑系 赤 7 1 系 系 紫 6 9 赤系 P 10R 5 6 10 10 1 0.1Y∼5Y(黄)系の色相 明 度 6 1 0.5 彩度 10Y 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 紫系 5P 2 黄系 10PB 3 2 N 5GY 5PB 4 3 1 5Y 系 系 R 5 5 4 YR 0 赤 5Y 4 6 明 度 5 10 P 5R 黄 10 9 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 青紫 10R 14 12 10 9 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 2.5 3 B(青)系の色相 YR(黄赤)系の色相 9 5R 1.5 2 彩度 建築物・工作物の見付面積の 1/5 未満の範囲内 することが必要です。 0.5 1 彩度 に誘導を図ります。 明 度 5 5 4 4 3 3 2 2 1 1 N 0.5 1 1.5 2 2.5 3 4 5 彩度 14 5 4 │ COLORSCAPE Design Manual for ODAWARA City 6 7 8 9 10 12 14 N 0.5 1 1.5 2 2.5 3 4 5 彩度 [ ]内は日本塗料工業会標準色見本帳番号を表しています。) 制限範囲内の色彩例─外壁 (記号はマンセル値、 5YR8.5/0.5 [15-85A] 7.5YR8.0/2.0 [17-80D] 10YR9.0/1.0 [19-90B] 10YR8.0/2.0 [19-80D] 2.5Y9.0/1.0 [22-90B] N7.5 [N-75] 5YR7.0/2.0 [15-70D] 7.5YR7.0/2.0 [17-70D] 10YR7.5/2.0 [19-75D] 10YR7.0/3.0 [19-70F] 2.5Y7.5/3.0 [22-75F] N6.0 [N-60] 5YR6.0/2.0 [15-60D] 7.5YR6.0/4.0 [17-60H] 10YR6.0/1.5 [19-60C] 10YR6.0/4.0 [19-60H] 5.0Y7.0/1.0 [25-70B] 制限の考え方 自動販売機等は、周辺景観との調和を考慮 8 し、建築物等と一体的になるよう計画します。 自動販売機を屋外に設置する場合は、外装 色を 5Y7.5/1.5 とします。 ※ ただし、木製の囲い等により周囲と調和するよ うに修景を行った場合はこの限りではありません。 N4.0 [N-40] 5YR4.0/2.0 [15-40D] 7.5YR5.0/3.0 [17-50F] 10YR4.0/3.0 [19-40F] 10YR5.0/4.0 [19-50H] 2.5Y4.0/2.0 [22-40D] 自動販売機の指定色とイメージ [ ]内は日本塗料工業会標準色見本帳番号を表しています。) 制限範囲内の色彩例─屋根 (記号はマンセル値、 N4.0 [N-40] 2.5YR3.0/4.0 [12-30H] 5YR3.0/3.0 [15-30F] 7.5YR4.0/2.0 [17-40D] 10YR4.0/1.0 [19-40B] 2.5Y4.0/1.0 [22-40B] N2.0 [N-20] 5YR4.0/1.0 [15-40B] 5YR2.0/1.0 [15-20B] 7.5YR3.0/3.0 [17-30F] 10YR3.0/2.0 [19-30D] 5Y3.0/1.0 [25-30B] 屋外広告物・日よけテントの色彩 対象部位 制限の考え方 小田原城がもつ歴史的・文化的イメージ 屋外広告物の地色 日よけテント と調和した景観を形成するために、屋外広 告物の地色※ 1 及び日よけテントは、落ち着 5Y7.5/1.5 [25-75C] ※小田原駅周辺地区 と同色です。 色相 0.1R ~ 10R 0.1YR ~ 5Y 5.1Y ~ 10G、 0.1PB ~ 10RP 0.1BG ~ 10B 明度 彩度 制限なし 制限なし 5 以下とする 6 以下とする 制限なし 4 以下とする 制限なし 3 以下とする ※カラーの写真や絵画等の部分は、色彩基準に適合しない部分とみなします。 きと風格のある穏やかな色調を用いるよ ※和風の意匠によるのれん、日よけ幕については、1 色に限り上記範囲外の色彩を用いることができます。 う誘導を図ります。 屋外広告物の色彩デザイン提案…小田原城址の雰囲気を受け継いだ風格のある広告景観をめざして ※1 文字以外の部分をさします。面積全体の 1/3 以内の範囲内で用いる色彩には制限がありません。 赤系 系 紫 5R 系 黄緑 10 10 9 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 B ◎ 地色に高彩度色を用いており、小 原色ではなく中彩度色を用いると 田原城や周辺の緑よりも目立つ 藍染めや草木染めなど伝統的な 文字とも共通する風格のある色 存在となっています。 色彩表現と共通性が生まれます。 彩表現になります。 ◎ ◎ 中彩度色を活かした表現 ◎ モノクローム表現 白地に黒やこげ茶を用いると、墨 をかたちづくる資源のひとつと して捉え直し、色彩や素材・表現 10 GY 10 10Y 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 などを工夫することにより、小田 原のまちを訪れる人たちに、歴史 的・文化的なイメージを伝えまし ょう。 5G 緑 系 紫系 × 原案 屋外広告物も歴史的なまちなみ 5GY 5PB 黄系 5Y 5P 系 YR 10PB 赤 R 10 0 黄 5Y 10 9 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 系 青紫 10R 14 12 10 9 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 P 5R P 赤 P 10R 素材色を活かした表現 表現全体の工夫 木材や布などの自然素材を活か 袖看板や壁面看板でなく、日よけ すと城下町らしい風情のある表 幕や木彫の扁額など表現自体を工 現ができます。 夫すると城下町らしさが増します。 5B 10G 5BG G 10B 系 青 青緑系 色彩景観の考え方 │ COLORSCAPE Design Manual for ODAWARA City 15 小田原城周辺地区の色彩 N9.0 [N-90] 自動販売機の色彩 景観計画重点区域 2 小田原駅周辺地区の色彩 小田原駅周辺地区の色彩 9 建築物・工作物の外観の色彩 対象部位 制限の考え方 色相 外観 樹木の緑(彩度 6 程度)が映えるようにす るとともに、暖色系が主体で明暗の対比が はっきりとした既存のまちなみの特徴を 自動販売機※ 2 ※2 明度 0.1YR ~ 5Y 制限なし 6 以下とする その他 制限なし 0.5 以下とする 5Y 7.5 1.5 ただし、木製の囲いなどにより周囲と調和するように修景を行った場合はこの限りではありません。 顕在化するため、暖色系色相では選択肢を BG(青緑)系の色相 R(赤)系の色相 広く、寒色系・その他の色相ではより慎重 な色彩選択を促しながら、秩序と風格のあ 9 9 8 8 7 7 6 6 る色彩景観の形成を図ります。 明 度 明 度 5 5 明度については、明暗のメリハリがきいた 4 4 3 3 既存のまちなみの特性を活かすため、制限 2 2 1 1 は行いません。 ※ N 0.5 1 1.5 2 2.5 3 4 5 6 7 8 9 10 12 N 14 建築物・工作物の見付面積の 1/5 未満の範囲内 9 慮により、まちの賑わいと品格のバランスに配慮 8 8 7 7 することが必要です。 明 度 5R P 10R P 10 9 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 10Y 黄緑 1.5 2 2.5 3 4 5 6 7 8 9 10 12 N 14 9 8 8 7 7 0.5 1 1.5 2 2.5 3 4 GY 4 3 3 2 2 1 1.5 2 2.5 3 4 5 6 7 8 9 10 12 N 14 14 5 6 7 8 9 10 12 14 0.5 1 1.5 2 2.5 3 4 5 6 7 8 9 10 12 14 6 7 8 9 10 12 14 6 7 8 9 10 12 14 彩度 P(紫)系の色相 5G 緑 系 5B 10G 5BG G 10B 系 青 青緑系 9 9 8 8 7 7 6 6 明 度 5 5 4 4 3 3 2 2 1 1 N 0.5 1 1.5 2 2.5 3 4 5 6 7 8 9 10 12 N 14 0.5 1 1.5 2 2.5 3 4 5 彩度 彩度 RP(赤紫)系の色相 G(緑)系の色相 9 9 8 8 7 7 6 6 凡例 12 1 0.5 5.1Y∼10Y(黄)系・GY(黄緑)系の色相 明 度 5 5 4 4 3 3 2 2 1 1 N 0.5 1 1.5 2 2.5 3 4 5 彩度 16 10 5 4 彩度 建築物・工作物の外観 の基調色の使用可能範囲 9 6 明 度 5 N 明 度 8 PB(青紫)系の色相 9 1 明 度 7 彩度 6 系 B 1 0.1Y∼5Y(黄)系の色相 明 度 6 1 0.5 彩度 10 10 2 N 5GY 5PB 3 2 1 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 紫系 R 4 3 黄系 5P 系 5Y 5Y 0 赤 5 5 4 YR 10 P 5R 黄 明 度 5 10 10PB 10R 14 12 10 9 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 10 9 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 系 4 6 6 赤系 青紫 2.5 3 B(青)系の色相 YR(黄赤)系の色相 9 紫 1.5 2 彩度 きるだけ小面積とし、低層部に集約するなどの配 赤 0.5 1 彩度 で用いる色彩については制限がありませんが、で 系 彩度 │ COLORSCAPE Design Manual for ODAWARA City 6 7 8 9 10 12 14 N 0.5 1 1.5 2 2.5 3 4 5 彩度 [ ]内は日本塗料工業会標準色見本帳番号を表しています。) 制限範囲内の色彩例─外壁 (記号はマンセル値、 2.5YR8.0/3.0 [12-80F] 5YR6.0/3.0 [15-60F] 10YR9.0/1.0 [19-90B] 10YR9.0/2.0 [19-90D] 2.5Y9.0/1.0 [22-90B] N9.0 [N-90] 2.5YR7.0/2.0 [12-70D] 5YR4.0/4.0 [15-40H] 10YR8.5/1.5 [19-85C] 10YR8.5/3.0 [19-85F] 2.5Y7.5/3.0 [22-75F] N8.0 [N-80] 2.5YR6.0/2.0 [12-60D] 7.5YR8.0/3.0 [17-80F] 10YR8.0/2.0 [19-80D] 10YR8.0/3.0 [19-80F] 2.5Y7.0/4.0 [25-70H] N7.0 [N-70] 2.5YR5.0/4.0 [12-50H] 7.5YR7.0/2.0 [17-70D] 10YR7.5/2.0 [19-75D] 10YR7.5/6.0 [19-75L] 2.5Y5.0/3.0 [25-50F] 制限の考え方 小田原市の顔であり富士伊豆箱根地域の 9 小田原駅周辺地区の色彩 N9.5 [N-95] 屋外広告物の色彩 広域交流拠点でもある駅前の景観を風格 と賑わいのあるものとするために、屋外広 告物の地色※ 1 に原色など派手な高彩度色 を用いないよう誘導を図ります。 ※ 1 文字以外の部分をさします。面 積 全 体 の 1/3 以内の範囲内で用いる色彩には制限がありません。 赤系 7.5YR6.0/4.0 [17-60H] 10YR6.0/3.0 [19-60F] 10YR6.0/4.0 [19-60H] 5.0Y7.0/1.0 [25-70B] N4.0 [N-40] 5YR7.0/4.0 [15-70H] 7.5YR5.0/6.0 [17-50L] 10YR4.0/3.0 [19-40F] 10YR5.0/4.0 [19-50H] 5Y6.0/2.0 [25-60D] 10 9 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 紫系 5P 10PB 系 10 B 5PB 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 系 GY 5G 5B 系 青 青緑系 小田原駅東口指定区域 額縁表現 広告物の四方に額縁のように白 様の派手な広告物が集積すると、 を保ちながらも、周囲との対比を い枠を設けると高彩度色の面積 小田原駅前の景観がけばけばし を減らすことができます。 和らげることができます。 G ODAWARA ◎ 反転表現 10B 配色を反転するともとのイメージ 5BG ◎ 地色に高彩度色を用いており、同 10G × 原案 系 10 ODAWARA ODAWARA 赤 R 黄緑 青紫 0 黄 5Y 5GY 屋外広告物の色彩デザイン提案…地域のイメージと企業・店舗のイメージを両立した広告景観をめざして 10R 14 12 10 9 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 P 5R 10 P 5YR8.0/3.0 [15-80F] 5R 系 N5.0 [N-50] 紫 赤 緑 5Y8.5/1.0 [25-85B] 黄系 10YR7.0/6.0 [19-70L] 10Y 10YR7.0/3.0 [19-70F] 5Y 7.5YR7.0/4.0 [17-70H] YR 10 5YR9.0/1.0 [15-90B] 10 9 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 N6.0 [N-60] P 10R 系 く、落ち着きのないものなってし 小田原駅 まいます。 企業のコーポレイトカラーが決め ODAWARA ODAWARA られている場合でも、地域社会の 指定区域 一員として周辺との調和の観点 から表現を工夫し、 まちなみ景観 と共存していく中で企業イメージ の向上を図ることが大切です。 ◎ 中彩度色を活かした表現 派手な高彩度色でなく、同色相の 中彩度色を地色にすると深みの ◎ 屋外広告物の地色 日よけテント 色相 0.1R ~ 10Y 0.1GY ~ 10G、 0.1PB ~ 10RP 0.1BG ~ 10B 銀 座 通 り 色による表面的な装飾でなく、金 属やガラスなどの質感を活かす ある落ち着いた印象になります。 と高級感のある表現になります。 対象部位 景観計画重点区域 小田原駅周辺地区 素材や質感を活かした表現 明度 弁 財 天 通 り 彩度 制限なし 8 以下とする 景観形成の効果を高めるため、小田原駅東 制限なし 6 以下とする 口の指定区域では、屋上広告物について、 制限なし 5 以下とする 小田原駅周辺地区と同様に色彩の誘導を図 ※カラーの写真や絵画等の部分は、色彩基準に適合しない部分とみなします。 ※和風の意匠によるのれん、日よけ幕については、1 色に限り上記範囲外の色彩を用いることができます。 ります。 (カラー写真や絵画等の使用不可) シミュレーション…避けたい景観イメージ(左)と改善例(①制限範囲内の色彩を基調とする。②低層部に賑わいをもたせる。③屋外広告物の色彩に中彩度色を用いる。) │ COLORSCAPE Design Manual for ODAWARA City 17 景観計画重点区域 3 国道 1 号本町・南町地区の色彩 国道 10 号本町・南町地区の色彩 1 建築物の屋根・外壁、工作物の色彩 対象部位 制限の考え方 色相 0.1YR ~ 5Y 建築物の外壁・工作物 建築物の外壁や工作物の色彩は、江戸時代 における東海道の宿場町として、また近代 明度 建築物の屋根 彩度 制限なし 4 以下とする その他 制限なし 1 以下とする 0.1YR ~ 5Y 5 以下とする 4 以下とする その他 5 以下とする 1 以下とする 以降は県西部及び伊豆箱根地域の交流拠 点として、なりわいと歴史を積み重ねなが ら沿道景観を形成してきた本地区の景観 を継承するとともに、これまで自主的景観 形成地区として育んできた暖かく穏やか BG(青緑)系の色相 R(赤)系の色相 9 9 8 8 7 7 6 6 明 度 明 度 5 5 な色調を活かし、暖色系の低彩度色を中心 4 4 3 3 に、それらと対比の少ない範囲から用いる 2 2 1 1 ものとします。 ※ N 0.5 1 1.5 2 2.5 3 4 5 6 7 8 9 10 12 N 14 建築物・工作物の見付面積の 1/5 未満の範囲内 9 9 慮により、まちの賑わいと品格のバランスに配慮 8 8 7 7 することが必要です。 明 度 5R P 10R P 黄緑 2 2.5 3 4 5 6 7 8 9 10 12 N 14 GY 7 8 9 10 12 14 0.5 1 1.5 2 2.5 3 4 5 6 7 8 9 10 12 14 6 7 8 9 10 12 14 6 7 8 9 10 12 14 6 7 8 9 10 12 14 彩度 PB(青紫)系の色相 9 9 8 8 7 7 6 6 系 B 1.5 0.1Y∼5Y(黄)系の色相 明 度 6 1 1 彩度 10 10 2 N 0.5 5GY 5PB 3 2 1 10Y 10 9 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 R 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 5G 緑 系 紫系 5P 5Y 4 3 黄系 10PB 系 5Y 0 赤 5 5 4 YR 10 P 5R 黄 明 度 5 10 系 10R 14 12 10 9 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 10 9 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 青紫 4 6 6 赤系 赤 2.5 3 B(青)系の色相 きるだけ小面積とし、低層部に集約するなどの配 系 1.5 2 彩度 YR(黄赤)系の色相 で用いる色彩については制限がありませんが、で 紫 0.5 1 彩度 明 度 5 5 4 4 3 3 2 2 1 5B 10G 1 系 青 G 10B 5BG 青緑系 N 0.5 1 1.5 2 2.5 3 4 5 6 7 8 9 10 12 N 14 0.5 1 1.5 2 2.5 3 4 5 彩度 彩度 赤系 系 紫 赤 5R P 10R 10 9 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 9 8 8 7 7 6 明 度 5 4 3 3 2 2 1 1 系 N 0.5 1 1.5 2 2.5 3 4 5 6 7 8 9 10 12 N 14 1.5 2 2.5 3 4 5G 系 5B 10G 5BG G 10B 系 青 青緑系 明 度 5 RP(赤紫)系の色相 9 9 8 8 7 7 6 明 度 5 5 4 4 3 3 2 2 1 1 N 0.5 1 1.5 2 2.5 3 4 5 彩度 18 1 彩度 G(緑)系の色相 緑 凡例 建築物の屋根 の基調色の使用可能範囲 0.5 彩度 6 建築物の外壁・工作物 の基調色の使用可能範囲 5 4 10 GY B 10 明 度 黄緑 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 紫系 5P P(紫)系の色相 9 6 10Y 10PB 黄系 5GY 系 系 5Y 5PB 5.1Y∼10Y(黄)系・GY(黄緑)系の色相 赤 R YR 0 黄 5Y 10 10 P 5 10 9 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 青紫 10R 14 12 10 9 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 RP │ COLORSCAPE Design Manual for ODAWARA City 6 7 8 9 10 12 14 N 0.5 1 1.5 2 2.5 3 4 5 彩度 [ ]内は日本塗料工業会標準色見本帳番号を表しています。) 制限範囲内の色彩例─外壁 (記号はマンセル値、 自動販売機の色彩 制限の考え方 10YR9.0/0.5 [19-90A] 10YR7.0/2.0 [19-70D] 2.5Y9.0/1.0 [22-90B] 5Y8.0/0.5 [25-80A] N8.0 [N-80] 5YR7.0/2.0 [15-70D] 10YR8.5/1.0 [19-85B] 10YR6.5/1.5 [19-65C] 2.5Y8.0/2.0 [22-75D] 5Y7.0/1.0 [25-70B] N7.0 [N-70] 7.5YR8.0/2.0 [17-80D] 10YR8.0/1.5 [19-80C] 10YR6.0/2.0 [19-60D] 2.5Y7.5/2.0 [22-75D] 5GY7.5/0.5 [35-75A] 自動販売機等は、周辺景観との調和を考慮 10 し、建築物等と一体的になるよう計画します。 1 自動販売機を屋外に設置する場合は、外装 色を 5Y7.5/1.5 とします。 ※ ただし、木製の囲い等により周囲と調和するよ うに修景を行った場合はこの限りではありません。 N6.0 [N-60] 7.5YR7.0/2.0 [17-70D] 10YR7.5/2.0 [19-75D] 10YR6.0/3.0 [19-60F] 2.5Y7.0/2.0 [22-70D] 5BG8.0/0.5 [55-85A] 自動販売機の指定色とイメージ [ ]内は日本塗料工業会標準色見本帳番号を表しています。) 制限範囲内の色彩例─屋根 (記号はマンセル値、 N4.0 [N-40] 5YR3.0/3.0 [15-30F] 7.5YR3.0/3.0 [17-30F] 10YR4.0/1.0 [19-40B] 2.5Y4.0/1.0 [22-40B] 5GY3.0/1.0 [35-30B] N2.0 [N-20] 5YR4.0/1.0 [15-40B] 5YR2.0/1.0 [15-20B] 10YR3.0/2.0 [19-30D] 5Y3.0/1.0 [25-30B] 5BG3.0/1.0 [55-30B] 屋外広告物・日よけテントの色彩 対象部位 制限・誘導の考え方 宿場町や商業のまちとして育んできた風 格ある景観と調和した色彩景観を形成す 屋外広告物の地色 日よけテント るため、屋外広告物の地色※ 1 及び日よけテ ントは、落ち着きと風格のある穏やかな色 ※小田原城、小田原駅 周辺地区と同色です。 色相 明度 彩度 0.1R ~ 10R 制限なし 5 以下とする 0.1YR ~ 5Y 制限なし 6 以下とする 5.1Y ~ 10G、 0.1PB ~ 10RP 制限なし 4 以下とする 0.1BG ~ 10B 制限なし 3 以下とする ※カラーの写真や絵画等の部分は、色彩基準に適合しない部分とみなします。 ※和風の意匠によるのれん、日よけ幕については、1 色に限り上記範囲外の色彩を用いることができます。 調を用いるよう誘導を図ります。 ※1 5Y7.5/1.5 [25-75C] 文字以外の部分をさします。面積全体の 1/3 屋外広告物の色彩デザイン提案…なりわいと歴史を重ねた風格のある広告景観をめざして 以内の範囲内で用いる色彩には制限がありません。 赤系 系 紫 5R 黄緑 系 10 10 9 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 B 10Y GY 10 10 ◎ 地色に高彩度色を用いており、落 原色ではなく中彩度色を用いると ち着いた広告物が主体の国道 1 草木染めや藍染めなど伝統的な 直接文字を設置すると建物の外 号沿道の景観の中ではやや突出 色彩表現と共通性が生まれます。 観に違和感なく調和します。 ◎ ◎ 中彩度色を活かした表現 ◎ 箱文字表現 盤面を設けるのではなく、外壁に 屋外広告物も沿道のつながりを 大切にし、両隣の配慮や協調が、 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 5G 緑 系 紫系 × 原案 した存在となっています。 5GY 5PB 黄系 5Y 5P 系 YR 10PB 赤 R 10 0 黄 5Y 10 9 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 系 青紫 10R 14 12 10 9 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 P 5R P 赤 P 10R やがてまちなみ全体の良好なイ メージへと発展していくように、 大切にデザインしましょう。 素材色を活かした表現 布などを活かした表現 木材などの自然素材を活かすと 布製の日よけ幕やバナーフラッグ 宿場町の風情を感じさせる歴史 などを用いると柔らかく可変性の 的な表現ができます。 ある表現ができます。 5B 10G 5BG G 10B 系 青 青緑系 色彩景観の考え方 │ COLORSCAPE Design Manual for ODAWARA City 19 号本町・南町地区の色彩 5YR8.5/0.5 [15-85A] 国道 N9.0 [N-90] 景観計画重点区域 4 小田原大井線沿道地区の色彩 小田原大井線沿道地区の色彩 11 対象部位 建築物の屋根・外壁、工作物等の色彩 周辺の酒匂川や田園などの自然環境に配慮 した良好な通り景観を形成するために、建 築物の外壁や工作物の色彩は、明度や彩度 建築物の屋根 彩は、背景の山並みの緑と融和した景観を 明 度 建築物・工作物の見付面積の 1/5 未満の範囲内 で用いる色彩については制限がありません。 9 8 8 7 7 4 3 3 2 2 系 N P P 10 3 4 5 6 7 8 9 10 12 N 14 8 8 7 7 4 3 3 2 2 0.5 1 1.5 2 2.5 3 4 5 6 7 8 9 10 12 N 14 9 8 8 7 7 系 黄緑 5G 緑 系 5B 10G 系 青 G 10B 5BG 青緑系 4 3 3 2 2 1 1.5 2 2.5 3 4 10 P 10 9 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 7 8 9 10 12 N 14 8 8 7 7 系 1.5 2 2.5 3 4 5 6 7 8 9 10 12 14 0.5 1 1.5 2 2.5 3 4 5 6 7 8 9 10 12 14 6 7 8 9 10 12 14 6 7 8 9 10 12 14 5 4 4 3 3 2 2 1 N 0.5 1 1.5 2 2.5 3 4 5 6 7 8 9 10 12 N 14 0.5 1 1.5 2 2.5 3 4 彩度 5 彩度 G(緑)系の色相 5G 系 5B 10G 5BG G 10B 系 青 青緑系 凡例 建築物の屋根 の基調色の使用可能範囲 RP(赤紫)系の色相 9 9 8 8 7 7 6 5 明 度 4 5 4 3 3 2 2 1 1 N 0.5 1 1.5 2 2.5 3 4 5 彩度 20 1 6 明 度 5 1 明 度 14 P(紫)系の色相 6 建築物の外壁・工作物 の基調色の使用可能範囲 12 彩度 9 緑 紫系 5P 6 9 10 GY B 10 黄緑 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 10PB 10Y 5GY 系 黄系 5Y 5PB 5 6 明 度 10 1 0.5 5.1Y∼10Y(黄)系・GY(黄緑)系の色相 系 9 5 4 赤 8 6 明 度 5 R YR 10 青紫 黄 5Y 7 PB(青紫)系の色相 9 6 GY 10R 10 9 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 0 0.5 彩度 14 12 10 9 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 5 6 彩度 0.1Y∼5Y(黄)系の色相 明 度 5 1 N 彩度 5R P 10R RP 4 5 4 赤系 系 2.5 3 6 明 度 5 N 紫 1.5 2 B(青)系の色相 1 赤 0.5 1 彩度 1 10 B 2.5 9 10Y 10 9 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 系 R 5GY 10 明 度 赤 5Y 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 紫系 5P 2 9 黄系 10PB 黄 5Y 系 1.5 YR(黄赤)系の色相 YR 5PB 1 彩度 10 青紫 10R 10 9 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 0 0.5 6 14 12 10 9 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 5R 1 1 赤系 5R 5 4 10 m以下の部分とし、その他の地域では地盤面か 紫 6 明 度 5 らの高さ 5 m以下の部分に限ります。 赤 BG(青緑)系の色相 9 ただし、工業専用地域内では、地盤面からの高さ P 5Y 6 を図ります。 10R 制限なし 5 以下とする 5 以下とする 7.5 R(赤)系の色相 形成を図ります。また、建築物の屋根の色 彩度 2 以下とする 4 以下とする 2 以下とする 4 以下とする 2 以下とする 1.5 ただし、木製の囲いなどにより周囲と調和するように修景を行った場合はこの限りではありません。 を抑え、周辺に融和するような色彩の景観 形成するため低彩度かつ低明度の域に誘導 その他 0.1R ~ 5Y その他 自動販売機※ 2 ※2 明度 7.5 以上の場合 7.5 未満の場合 0.1R ~ 5Y 建築物の外壁・工作物 制限の考え方 ※1 色相 │ COLORSCAPE Design Manual for ODAWARA City 6 7 8 9 10 12 14 N 0.5 1 1.5 2 2.5 3 4 5 彩度 [ ]内は日本塗料工業会標準色見本帳番号を表しています。) 制限範囲内の色彩例─外壁 (記号はマンセル値、 N9.0 [N-90] 5YR8.5/0.5 [15-85A] 10YR9.0/0.5 [19-90A] 10YR7.0/2.0 [19-70D] 2.5Y9.0/1.0 [22-90B] 5Y8.0/0.5 [25-80A] N8.0 [N-80] 5YR7.0/2.0 [15-70D] 10YR8.5/1.0 [19-85B] 10YR6.5/1.5 [19-65C] 2.5Y8.0/2.0 [22-75D] 5Y7.0/1.0 [25-70B] N7.0 [N-70] 7.5YR8.0/2.0 [17-80D] 10YR8.0/1.5 [19-80C] 10YR6.0/2.0 [19-60D] 2.5Y7.5/2.0 [22-75D] 5GY7.5/0.5 [35-75A] N6.0 [N-60] 7.5YR7.0/2.0 [17-70D] 10YR7.5/2.0 [19-75D] 10YR6.0/3.0 [19-60F] 2.5Y7.0/2.0 [22-70D] 5BG8.0/0.5 [55-85A] 小田原大井線沿道地区の色彩 11 [ ]内は日本塗料工業会標準色見本帳番号を表しています。) 制限範囲内の色彩例─屋根 (記号はマンセル値、 N4.0 [N-40] 10R3.0/2.0 [09-30D] 5YR4.0/2.0 [15-40D] 10YR4.0/1.0 [19-40B] 2.5Y4.0/1.0 [22-40B] 5GY3.0/2.0 [35-30D] N2.0 [N-20] 10R2.0/1.0 [09-20B] 5YR2.0/1.0 [15-20B] 10YR3.0/1.0 [19-30B] 5Y3.0/1.0 [25-30B] 5BG3.0/1.0 [55-30B] 屋外広告物・日よけテントの色彩 対象部位 制限の考え方 富士山・箱根外輪山、丹沢山地、曽我丘陵 屋外広告物の地色 日よけテント への良好な眺望景観を保全し、また、沿道 色相 0.1R ~ 10R 0.1YR ~ 5Y 5.1Y ~ 10G、 0.1PB ~ 10RP 0.1BG ~ 10B 明度 彩度 制限なし 制限なし 5 以下とする 6 以下とする 制限なし 4 以下とする 制限なし 3 以下とする の自然環境に配慮した通り景観を形成す ※カラーの写真や絵画等の部分は、色彩基準に適合しない部分とみなします。 るために、屋外広告物の地色※ 1 は、自然と ※和風の意匠によるのれん、日よけ幕については、1 色に限り上記範囲外の色彩を用いることができます。 調和する落ち着きのある色彩を用いるよ 屋外広告物の色彩デザイン提案…自然と調和する落ち着きのある広告景観をめざして う誘導を図ります。 ※1 文字以外の部分をさします。面積全体の 1/3 以内の範囲内で用いる色彩には制限がありません。 赤系 系 紫 5R 10 GY 10 10 9 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 B 10 系 黄緑 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 5G 緑 系 紫系 5P Odawara-Oi Odawara-Oi × 原案 ◎ 地色に高彩度色を用いており、丹 原色ではなく中彩度色を用いると 沢山地などへの眺望景観の中で 草木染めや藍染めなど伝統的な 落ち着いた風格のある色彩表現 突出した存在となっています。 色彩表現と共通性が生まれます。 になります。 中彩度色を活かした表現 ◎ モノクローム表現 白地に黒やこげ茶を用いるとより 屋外広告物も、周囲の自然と調 和する落ち着きのあるデザイン 10Y 5GY 5PB 黄系 5Y 10PB 系 YR 系 赤 R 10 0 黄 5Y 10 9 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 青紫 10R 14 12 10 9 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 P 5R P 赤 P 10R Odawara-Oi となるようにしましょう。 ◎ 素材色を活かした表現 木材や石材などの自然素材を活か ◎ 箱文字表現 盤面を設けるのではなく、外壁に すと、通り景観を損なうことなく、存 直接文字を設置すると建物の外 在感を強調した表現ができます。 観に違和感なく調和します。 5B 10G 5BG G 10B 系 青 青緑系 シミュレーション…避けたい景観イメージ(左)と改善例(①建築物や広告物は酒匂川や田園に調和する穏やかな色彩を基調とする。②野立て広告の掲出を避ける。) │ COLORSCAPE Design Manual for ODAWARA City 21 景観計画重点区域 5 穴部国府津線沿道地区の色彩 穴部国府津線沿道地区の色彩 12 建築物の屋根・外壁、工作物等の色彩 対象部位 制限の考え方 色相 外観 周辺の住宅地の落ち着いた住環境や沿道型 の複合市街地に配慮した良好な通り景観を 形成するために、建築物や工作物は暖色系 自動販売機※ 2 ※2 0.1YR ~ 5Y 制限なし 4 以下とする その他 制限なし 2 以下とする 5Y 7.5 1.5 BG(青緑)系の色相 R(赤)系の色相 図ります。 また、隣り合う建築物や工作物などと色相 9 9 8 8 7 7 6 6 明 度 明 度 5 5 しての連続性や一体感が感じられる景観形 4 4 3 3 成を図ります。 2 2 ※1 1 1 建築物・工作物の見付面積の 1/5 未満の範囲内 N 0.5 1 1.5 2 2.5 3 4 ただし、地盤面からの高さ 10 m以下の部分に限り 系 紫 5R 10 10 9 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 12 N 14 0.5 1 1.5 2 2.5 3 4 8 7 7 4 3 3 2 2 1.5 2 2.5 3 4 5 6 7 8 9 10 12 N 14 0.5 1 1.5 2 2.5 3 4 系 黄緑 GY 12 14 5 6 7 8 9 10 12 14 6 7 8 9 10 12 14 6 7 8 9 10 12 14 6 7 8 9 10 12 14 PB(青紫)系の色相 9 8 8 7 7 6 明 度 5 5 4 4 3 3 2 2 1 1 1.5 2 2.5 3 4 5 6 7 8 9 10 12 N 14 0.5 1 1.5 2 2.5 3 4 5 彩度 5G 緑 系 5B 10G 5BG G 10B 系 青 青緑系 彩度 5.1Y∼10Y(黄)系・GY(黄緑)系の色相 P(紫)系の色相 9 9 8 8 7 7 6 6 明 度 5 5 4 4 3 3 2 2 1 1 N 0.5 1 1.5 2 2.5 3 4 5 6 7 8 9 10 12 N 14 0.5 1 1.5 2 2.5 3 4 5 彩度 彩度 RP(赤紫)系の色相 G(緑)系の色相 9 9 8 8 7 7 6 6 凡例 10 彩度 9 N 0.5 明 度 5 5 4 4 3 3 2 2 1 1 N 0.5 1 1.5 2 2.5 3 4 5 彩度 22 9 1 1 1 建築物・工作物の外観 の基調色の使用可能範囲 8 5 4 6 明 度 7 6 明 度 5 0.1Y∼5Y(黄)系の色相 明 度 6 B(青)系の色相 彩度 明 度 5 彩度 8 10Y B 10 9 N 0.5 10 10 9 1 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 紫系 5P R 5GY 5PB 8 9 黄系 10PB 系 5Y 系 赤 5Y YR 0 明 度 10 P 5 黄 10 9 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 青紫 10R 14 12 10 9 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 RP 7 6 赤系 赤 6 YR(黄赤)系の色相 ます。 P 5 彩度 で用いる色彩については制限がありません。 10R 彩度 ただし、木製の囲いなどにより周囲と調和するように修景を行った場合はこの限りではありません。 の低彩度色を基本とした沿道景観の形成を や明度、彩度をそろえるなど、まちなみと 明度 │ COLORSCAPE Design Manual for ODAWARA City 6 7 8 9 10 12 14 N 0.5 1 1.5 2 2.5 3 4 5 彩度 [ ]内は日本塗料工業会標準色見本帳番号を表しています。) 制限範囲内の色彩例─外壁 (記号はマンセル値、 N9.0 [N-90] 5YR8.5/0.5 [15-85A] 10YR9.0/0.5 [19-90A] 10YR7.0/2.0 [19-70D] 2.5Y9.0/1.0 [22-90B] 5Y8.0/0.5 [25-80A] N8.0 [N-80] 5YR6.0/3.0 [15-60F] 10YR8.5/1.0 [19-85B] 10YR6.0/2.0 [19-60D] 2.5Y8.0/2.0 [22-75D] 5GY7.0/2.0 [35-70D] N7.0 [N-70] 7.5YR8.0/2.0 [17-80D] 10YR8.0/1.5 [19-80C] 10YR6.0/3.0 [19-60F] 2.5Y7.5/2.0 [22-75D] 5BG7.0/2.0 [55-70D] N6.0 [N-60] 7.5YR7.0/4.0 [17-70H] 10YR7.5/2.0 [19-75D] 10YR6.0/4.0 [19-60H] 2.5Y7.0/2.0 [22-70D] 5PB7.0/2.0 [75-70D] 穴部国府津線沿道地区の色彩 12 [ ]内は日本塗料工業会標準色見本帳番号を表しています。) 制限範囲内の色彩例─屋根 (記号はマンセル値、 N4.0 [N-40] 10R3.0/2.0 [09-30D] 5YR4.0/2.0 [15-40D] 10YR4.0/1.0 [19-40B] 2.5Y4.0/1.0 [22-40B] 5GY3.0/2.0 [35-30D] N2.0 [N-20] 10R2.0/1.0 [09-20B] 5YR2.0/1.0 [15-20B] 10YR3.0/1.0 [19-30B] 5Y3.0/1.0 [25-30B] 5BG3.0/1.0 [55-30B] 屋外広告物・日よけテントの色彩 対象部位 制限・誘導の考え方 富士山・箱根外輪山、丹沢山地、曽我丘陵へ 屋外広告物の地色 日よけテント の良好な眺望を活かし、まちなみとして連続 性が感じられる通り景観を形成するため、屋 外広告物の地色 は、高彩度色を用いない ※1 よう誘導を図ります。 ※1 文字以外の部分をさします。面積全体の 1/3 赤系 系 紫 5R P 10R 系 黄緑 P 10 10 9 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 B 10Y 10 GY 10 0.1R ~ 10Y 制限なし 8 以下とする 0.1GY ~ 10G、 0.1PB ~ 10RP 制限なし 6 以下とする 0.1BG ~ 10B 制限なし 5 以下とする ※カラーの写真や絵画等の部分は、色彩基準に適合しない部分とみなします。 ※和風の意匠によるのれん、日よけ幕については、1 色に限り上記範囲外の色彩を用いることができます。 穴部国府津 穴部国府津 穴部国府津 × 原案 ◎ 地色に高彩度色を用いており、富 配色を反転するともとのイメージ 士山や箱根外輪山などへの眺望 を保ちながらも、周囲との対比を い枠を設けると高彩度色の面積 景観の中で、突出した存在となっ 和らげることができます。 を減らすことができます。 屋外広告物も、周囲の景観との 調和に配慮し、まちなみとしての 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 5G 緑 系 紫系 5P 彩度 ◎ 反転表現 額縁表現 広告物の四方に額縁のように白 ています。 5GY 5PB 黄系 5Y 10PB 系 YR 系 赤 R 10 0 黄 5Y 10 9 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 青紫 10R 14 12 10 9 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 P 5R 明度 屋外広告物の色彩デザイン提案…まちなみの連続性が感じられる広告景観をめざして 以内の範囲内で用いる色彩には制限がありません。 赤 色相 連続性や一体感が感じられるよう にデザインしましょう。 穴部国府津 ◎ 中彩度色を活かした表現 穴部国府津 ◎ 素材や質感を活かした表現 派手な高彩度色でなく、同色相の 色による表面的な装飾でなく、金 中彩度色を地色にすると深みの 属やガラスなどの質感を活かす ある落ち着いた印象になります。 と高級感のある表現になります。 5B 10G 5BG G 10B 系 青 青緑系 シミュレーション…避けたい景観イメージ(左)と改善例(建築物や広告物は落ち着いた住宅地やすっきりとした沿道にふさわしい色彩や規模、表現を基調とする。) │ COLORSCAPE Design Manual for ODAWARA City 23 風致景観への配慮が求められる地区 風致地区の色彩 風致地区の色彩 13 建築物の屋根・外壁、工作物等の色彩 対象部位 色相 制限の考え方 建築物の外壁や工作物の色彩は、自然の彩 建築物の外壁・工作物 りが際立つよう鮮やかさを抑え、周辺の風 致と調和する色彩を誘導します。また、建 建築物の屋根 築物の屋根の色彩は、背景の山並みの緑と 明度 彩度 0.1R ~ 10R 制限なし 4 以下とする 0.1YR ~ 5Y 制限なし 6 以下とする その他 制限なし 2 以下とする 0.1R ~ 5Y 5 以下とする 4 以下とする その他 5 以下とする 2 以下とする 融和した景観を形成するため低彩度かつ低 明度の域に誘導を図ります。 ※1 建築物・工作物の見付面積の 1/5 未満の範囲内 [ ]内は日本塗料工業会標準色見本帳番号を表しています。) 制限範囲内の色彩例─外壁 (記号はマンセル値、 で用いる色彩については制限がありません。 N9.0 [N-90] 10R8.0/2.0 [09-80D] 5YR8.5/1.0 [15-85B] 10YR9.0/0.5 [19-90A] 10YR8.5/1.0 [19-85B] 2.5Y9.0/1.0 [22-90B] N8.5 [N-85] 10R7.0/2.0 [09-70D] 5YR8.0/1.0 [15-80B] 10YR8.5/0.5 [19-85A] 10YR8.0/1.5 [19-80C] 2.5Y8.0/2.0 [22-75D] 5YR7.5/1.0 [15-75B] 7.5YR7.0/2.0 [17-70D] 10YR7.5/1.0 [19-75B] 10YR7.5/2.0 [19-75D] 2.5Y7.5/1.5 [22-75C] 5Y7.5/1.5 [25-75C] 5YR7.0/2.0 [15-70D] 7.5YR6.0/2.0 [17-60D] 10YR7.0/2.0 [19-70D] 10YR7.0/3.0 [19-70F] 2.5Y7.0/2.0 [22-70D] 5Y7.0/1.5 [25-70C] 5YR6.0/2.0 [15-60D] 7.5YR6.0/4.0 [17-60H] 10YR6.0/1.5 [19-60C] 10YR6.0/4.0 [19-60H] 2.5Y7.0/4.0 [22-70H] 5Y6.0/2.0 [25-60D] 5YR6.0/3.0 [15-60F] 7.5YR5.0/3.0 [17-50F] 10YR5.0/2.0 [19-50D] 10YR5.0/4.0 [19-50H] 2.5Y5.0/3.0 [22-50F] 5Y5.0/2.0 [25-50D] 赤系 5R P 10R 系 紫 赤 GY 10 10 9 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 B 5G 緑 系 紫系 5P 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 系 黄緑 [ ]内は日本塗料工業会標準色見本帳番号を表しています。) 制限範囲内の色彩例─屋根 (記号はマンセル値、 10 10 10Y 5GY 5PB 黄系 10PB 系 5Y 系 赤 R YR 0 黄 5Y 10 P 5 10 9 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 青紫 10R 14 12 10 9 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 RP 5B 10G 系 青 G 10B 5BG 青緑系 赤系 系 紫 赤 5R P 10R P 10 9 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 N2.0 [N-20] 10R2.0/1.0 [09-20B] 5YR2.0/1.0 [15-20B] 10YR3.0/1.0 [19-30B] 5Y3.0/1.0 [25-30B] 5BG3.0/1.0 [55-30B] 色彩景観の考え方 系 黄緑 B 5GY3.0/2.0 [35-30D] Y 10 G 10 2.5Y4.0/1.0 [22-40B] 10Y 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 5G 緑 系 紫系 5P 10YR4.0/1.0 [19-40B] 黄系 10PB 5YR4.0/2.0 [15-40D] R 5GY 系 5Y 5Y 5PB 10R3.0/2.0 [09-30D] 系 R 0 赤 Y 10 10 P 5R 黄 10 9 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 青紫 10R 14 12 10 9 8 7 6 5 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5 N4.0 [N-40] 5B 10G 5BG G 10B 系 青 青緑系 凡例 建築物の外壁・工作物 の基調色の使用可能範囲 建築物の屋根 の基調色の使用可能範囲 24 │ COLORSCAPE Design Manual for ODAWARA City