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栃木市障がい者福祉計画(平成27年度~平成29年度) [PDF:3340.2KB]

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栃木市障がい者福祉計画(平成27年度~平成29年度) [PDF:3340.2KB]
栃木市障がい者福祉計画
栃木市マスコットキャラクター とち介
平成27年3月
栃 木 県 栃 木 市
目
第1編
第1章
次
障がい者計画
障がい者計画の策定にあたって
第1項 計画策定の目的・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
第2項 計画の位置づけ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
第3項 計画の期間・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
第4項 計画における対象者・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
第2章
障がいのある人の状況
第1項 身体障がい児(者)の状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・5
第2項 知的障がい児(者)の状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
第3項 精神障がい者の状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
第3章
計画の基本理念
第1項 基本理念・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
第2項 施策の体系・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
第3項 ライフステージでとらえた課題・・・・・・・・・・・・・・・・9
第4項 ライフステージでとらえた障がい福祉施策・・・・・・・・・・12
第5項 サービス・事業内容・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14
第4章
施策の展開
基本施策1 心の壁をなくすために(啓発・広報)
・・・・・・・・・・17
基本施策2 共に生活できる安心で豊かな社会を実現するために(生活支援)
・・・・・19
基本施策3 人にやさしいまちづくりを進めるために(生活環境)
・・・21
基本施策4 ニーズに応じた教育や療育を進めるために(教育・育成)
・22
基本施策5 自立・社会参加を進めるために(雇用・就業)
・・・・・・25
基本施策6 健やかに暮らすために(保健・医療)
・・・・・・・・・・27
基本施策7 情報共有社会を実現するために(情報・コミュニケーション)
・・・・・29
第5章
計画の推進にむけて
第1項 特色ある福祉施策の推進・・・・・・・・・・・・・・・・・・30
第2項 計画の推進体制・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・31
第3項 社会資源の調整・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・31
第4項 計画の見直し・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・31
第2編
第1章
障がい福祉計画
障がい福祉計画の策定にあたって
第1項 計画策定の目的・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・33
第2項 計画の位置づけ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・33
第3項 計画の期間・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・33
第2章
計画の基本指針・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・34
第3章
平成29年度の数値目標
第1項 福祉施設入所・入院から地域生活への移行・・・・・・・・・・35
第2項 各年度における指定障がい福祉サービス及び
指定相談支援の種類ごとの見込み量・・・・・・37
第3項 地域生活支援事業の実施に関する事項・・・・・・・・・・・・40
(1) 理解促進研修・啓発事業
(2) 自発的活動支援事業
(3) 障がい者相談支援事業
(4) 成年後見制度利用支援事業
(5) 意志疎通支援事業
(6) 日常生活用具給付等事業
(7) 手話奉仕員養成研修事業
(8) 移動支援事業
(9) 地域活動支援センター事業
(10) 日中一時支援事業
(11) 訪問入浴サービス事業
(12) 社会参加支援事業
(13) 自動車運転免許取得・改造助成事業
第4項 各年度における事業の種類ごとの見込み量・・・・・・・・・・44
第4章
サービス提供体制確保のための方策・・・・・・・・・・・・・・46
第5章
計画の推進にむけて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・48
資料編
アンケート調査結果・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・50
ヒアリング調査・懇談会結果 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・68
栃木市社会福祉施策推進委員会委員名簿・・・・・・・・・・・・・・・・80
第1編
障がい者計画
栃 木 市 マスコットキャラクター とち介
-1-
第1章
障がい者計画の策定にあたって
第1項
計画策定の目的
障がい福祉施策は、障がいのある人のライフステージに応じた適切な支援を一貫
して継続的に提供できるような、利用者本位となるサービスの向上が求められてい
ます。本市では、近年の関連する制度の改正への対応はもとより、ノーマライゼー
ションの理念である「ともに生き、支え合う社会づくり」の視点により、すべての
人がいきいきと地域で生活できる社会づくりを実現することを目的として、本計画
を策定します。
第2項
計画の位置づけ
この計画は、本市における障がい者施策の基本となる計画であり、障害者基本法
第11条第3項に規定する『市町村障害者計画』です。これを、第2編の障害者の
日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律に基づく計画とあわせて一体
的な計画とし、「栃木市障がい者福祉計画」とします。
栃木市総合計画
栃木県
国
・栃木県障害者
栃木市障がい者福祉計画
計画「とちぎ
(『障害者計画』
・『障害福祉計画』)
障害者プラン
21」
・障害者基本計画
・栃木県障害福
祉計画
市関係施策、計画
参考1
障害者計画と障害福祉計画の関係
● 障害者計画―――障害者基本法
基本施策
1.啓発・広報 2.生活支援 3.生活環境 4.教育・育成
5.雇用・就業 6.保健・医療 7.情報・コミュニケーション
● 障害福祉計画――障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律
整備内容
1.障がい福祉サービス、相談支援及び地域生活支援事業の提供体制確保に係る目標
2.各年度における指定障がい福祉サービス等の見込み量の設定と確保のための方策
3.地域生活支援事業の実施に関する事項
-2-
参考2
関係法抜粋
● 障害者基本法第11条第3項
市町村は、障害者基本計画及び都道府県障害者計画を基本とするとともに、当該市
町村における障害者の状況等を踏まえ、当該市町村における障害者のための施策に関
する基本的な計画(以下「市町村障害者計画」という。)を策定しなければならない。
● 障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律第88条第1項
市町村は、基本指針に即して、障害福祉サービスの提供体制の確保その他この法律
に基づく業務の円滑な実施に関する計画(以下「市町村障害福祉計画」という。)を定
めるものとする。
第3項
計画の期間
本計画は、法律や関連施策との整合を図りながら、福祉、保健、医療、教育等の
総合的な施策推進を図る必要があるため、栃木市総合計画の前期基本計画の計画期
間に合わせ、計画の期間を平成27年度から平成29年度までの3年間とします。
平成24年
平成25年
平成26年
平成27年
平成28年
平成29年
2012年
2013年
2014年
2015年
2016年
2017年
年度
障がい者
計画
新しい計画
これまでの計画
栃木市
総合計画
前期基本計画
第4項 計画における対象者
この計画で対象となる障がいのある人とは、障害者基本法第 2 条第 1 号の規定に
基づき「身体障害、知的障害、精神障害(発達障害を含む。)その他の心身の機能
の障害がある者であって、障害及び社会的障壁により継続的に日常生活又は社会生
活に相当な制限を受ける状態にある人」及びその他の心身の機能の障がい(難病に
起因する障がいを含む。)のある人とします。
*用語参考*

障害者基本法では、
「この法律において「障害者」とは、身体障害、知的障害、
精神障害(発達障害を含む。
)その他の心身の機能の障害がある者であって、障
害及び社会的障壁により継続的に日常生活又は社会生活に相当な制限を受ける
状態にある者をいう。
」と定義されています。

障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律では、「この法
律において「障害者」とは、身体障害者福祉法第四条 に規定する身体障害者、
-3-
知的障害者福祉法 にいう知的障害者のうち十八歳以上である者及び精神保健及
び精神障害者福祉に関する法律第五条に規定する精神障害者(発達障害者支援法
第二条第二項 に規定する発達障害者を含み、知的障害者福祉法 にいう知的障害
者を除く。
)のうち十八歳以上である者並びに治療方法が確立していない疾病そ
の他の特殊の疾病であって政令で定めるものによる障害の程度が厚生労働大臣
が定める程度である者であって十八歳以上であるものをいう。」と定義されてい
ます。

身体障害者福祉法では、
「身体障害者」とは、別表(略)に掲げる身体上の障
害がある十八歳以上の者であって、都道府県知事から身体障害者手帳の交付を受
けたものをいう。
」と定義されています。

知的障害者福祉法では、知的障害者の定義を設けておりませんが、平成17年
に厚生労働省が行なった知的障害児(者)基礎調査で「知的機能の障害が発達期
(おおむね18歳まで)にあらわれ、日常生活に支障が生じているため、何らか
の特別の援助を必要とする状態にあるもの」とされています。

精神保健及び精神障害者福祉に関する法律では、「この法律で「精神障害者」
とは、統合失調症、精神作用物質による急性中毒又はその依存症、知的障害、精
神病質その他精神疾患を有する者をいう。」と定義されています。

発達障害者支援法では、
「この法律において「発達障害」とは、自閉症、アス
ペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他
これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するも
のとして政令で定めるものをいう。
」と定義されています。

児童福祉法では、
「この法律で、障害児とは、身体に障害のある児童、知的障
害のある児童、精神に障害のある児童(発達障害者支援法第二条第二項に規定す
る発達障害児を含む。
)又は治療方法が確立していない疾病その他の特殊の疾病
であって障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律第四条
第一項の政令で定めるものによる障害の程度が同項の厚生労働大臣が定める程
度である児童をいう。
」と定義されています。

障害者基本法では、社会的障壁の意義を「障害がある者にとつて日常生活又は
社会生活を営む上で障壁となるような社会における事物、制度、慣行、観念その
他一切のものをいう。
」と定義されています。
-4-
第2章 障がいのある人の状況
第1項
身体障がい児(者)の状況
平成26年11月30日現在の身体障害者手帳の所持者数は5,518人で、年
齢別構成比をみると、18歳未満の障がい児が1.5%、18~64歳の身体障が
い者が29.1%、そして、65歳以上の高齢の身体障がい者が69.4%、本市
の人口に占める割合は、約3.4%となっています。
平成23年度における割合は、18歳未満の障がい児が1.5%、18~64歳
の身体障がい者が35.6%、65歳以上の高齢の身体障がい者が62.9%であ
ったことから、身体障がい者の高齢化の傾向が伺えます。
年齢別等級別身体障害者手帳交付状況
等級
1
2
3
年齢
18歳未満
(人)
4
5
6
比率
(%)
合計
34
22
12
5
2
5
80
1.5
560
282
261
332
106
66
1,607
29.1
1,142
576
535
1,093
202
283
3,831
69.4
計
1,736
880
808
1,430
310
354
5,518
比 率(%)
31.5
15.9
14.6
25.9
5.6
6.4
18~64歳
65歳以上
合
身体障害者手帳交付状況
区
分
所持者数 (人)
比
率 (%)
視 覚 障 が い
315
5.7
聴 覚 障 が い
689
12.5
音 声 障 が い
68
1.2
肢 体 不 自 由
2,628
47.6
内 部 障 が い
1,574
28.5
複 合 障 が い
244
4.4
合
計
5,518
-5-
第2項 知的障がい児(者)の状況
平成26年11月30日現在の療育手帳の所持者数は1,124人で、年齢別構
成比をみると、18歳未満の障がい児が20.6%、18~64歳の障がい者が
73.8%、そして、65歳以上の高齢の障がい者が5.6%、本市の人口に占め
る割合は、約0.7%となっています。
平成23年度における知的障がい児者の割合は、18歳未満の知的障がい児が
19.6%、18歳以上の知的障がい者が80.4%であり、若干の障がい児の割
合の増加がみられます。
療育手帳交付状況
区
(人)
障がい児
分
男
重度(A1・A2)
障がい者
女
男
合
女
計
46
35
193
178
452
中度(B1)
34
24
195
135
388
軽度(B2)
47
46
133
58
284
127
105
521
371
1,124
合
計
年
齢
所持者数 (人)
比
率 (%)
18歳未満
232
20.6
18~64歳
829
73.8
65歳以上
63
5.6
合
計
1,124
第3項 精神障がい者の状況
精神障害者保健福祉手帳の所持者数は、平成26年9月末現在750名で人口の約
0.4%となっています。また、平成23年度における手帳所持者は、1級99人、2
級356人、3級102人、合計557人であったことから、手帳所持者が大幅に増
加していることが分かります。
精神障害者保健福祉手帳交付状況
区
分
所持者数 (人)
比
率 (%)
1 級
162
21.6
2 級
449
59.9
3 級
139
18.5
合
計
750
-6-
第3章 計画の基本理念
第1項 基本理念
すべての人が、真に安心して生活できる地域づくりを実現するために、市民との融
合と均衡ある福祉行政の運営が求められています。
福祉行政の運営方針として、栃木市総合計画では「健康で生きがいを持てるまちづ
くり」を保健福祉施策の基本的方向とし、
「身近な医療から救急医療まで様々な段階で
医療を受けられる環境が整っている」、「要支援者の多様なニーズに応じた細やかな福
祉サービスの提供が図られている」、「さまざまな主体による福祉の取り組みが積極的
に進められ地域で支え合い助け合うことのできる環境が整っている」、「市民の健康を
保持するための総合的な取り組みや意識の啓発が図られている」こと等を目指す姿と
しています。
こうした方向を目指すには、市全体に「やさしさあふれるまちづくり」の意識が醸
成される必要があります。
例えば、自分の暮らしの中にほんの少しでも工夫をこらすことで、障がいのある人
にとって、住みよいまちになることもあります。
この計画は、障害者基本法の理念とともに、市民一人ひとりがやさしい心を持つこ
とで実現できる、栃木市らしい福祉サービスを、発展・充実するために、障がい福祉
施策の理念を明確にすることとします。
-7-
第2項 施策の体系
基本施策
基本理念
「
す
べ
て
の
人
やが
さ
しい
さき
あい
ふき
れと
る暮
まら
ちせ
る
と
ち
ぎ
」
1
心の壁をなくすた
めに(啓発・広報)
施策の展開
1 障がいについての正しい理解の
促進
2 広報活動の推進
2
共に生活できる安心
で豊かな社会を実現
するために
(生活支援)
1
2
3
4
3
人にや さしいま ち
づくり を進める た
めに(生活環境)
1 生活環境の整備
2 交通環境の整備
4
ニーズ に応じた 教
育や療 育を進め る
ために
(教育・育成)
5
自立・社会参加を進
めるために
(雇用・就業)
14頁
サービス・事業
1
2
3
4
相談支援体制の充実
自立支援サービスの充実
地域生活支援サービスの充実
ボランティアやNPO活動の推進
相談支援の充実
保育体制の充実
本人の状況を把握した教育環境
の充実
生涯学習の促進
1 就労支援の充実
2 雇用支援の充実
6
健やかに暮らすた
めに(保健・医療)
1 障がいの原因となる疾病等の
予防・早期発見
2 障がいに対する適切な保健・
医療サービスの充実
3 健康づくりの充実
7
情報共 有社会を 実
現するために
(情報・コミュニ
ケーション)
1
2
-8-
情報提供の充実
意志疎通支援体制の充実
第3項
ライフステージでとらえた課題
すべての人は、自分らしく人生を生きていく権利を持っています。
しかし、障がいの有無にかかわらず、さまざまな形での支援を必要とする場合が
あります。
このように、家庭や地域社会の中で、生活していく上での不安や悩みについて、
相談や支援が必要な時、その人に対する支援体制が、保健、福祉、医療、教育とい
った専門的領域に細分化しており、その人の一貫したライフステージに応じたサー
ビスが提供されにくいなどの状況があります。
また、困ったときに誰に相談したらよいのか分からないといった課題もあります。
こうした課題を解決するため、人(当事者)を中心に据え、その人が家庭や地域
の中で安心して生活が送れるよう社会資源を調整 する必要があります。
そして、その人の生涯を、総合的・長期的に考え、住み慣れた地域でいつまでも
暮らせるよう、福祉サービスや医療サービスを一体的・体系的に提供する地域包括
ケアシステムと、公的サービスだけでは解決できない問題に対しては、地域住民や
関係機関・団体、社会福祉事業者、行政など多様な主体が連携して解決する新たな
支え合いの仕組みとの連携が大切です。
ここでは、まず、アンケート調査における意見や、市内の障がい福祉サービス事
業所の利用者やその保護者へのヒアリング調査、障がい者団体 との懇談会等を参考
に、ライフステージごとの課題を洗い出しました。
これらの課題に対し、第4項の表中には目標を掲げ、7つの基本施策とサービス・
事業内容をあてはめました。そして、さらに次の第4章に続き、7つの基本施策の
理念を再考し、課題の解決にむけた目標を掲げます。
-9-
ライフステージでとらえた課題
ライフステージ
乳幼児期
学齢期
成年期
高齢期
課
題
・障がい児と地域との交流の場がない。
・親、保護者、あるいは地域の人の障がいに対する正しい理解
が不足している。
・保護者の不安が大きい。
・重度の障がいに対応できる、安定した医療の供給、施設の受
入れが不十分である。
・通学の支援が不十分で、親の負担が大きい。
・障がいに対する社会全体の理解不足及びそれに伴い地域との
交流が少ない。
・学校から社会へ出るに当たっての支援が不十分である。
・教育と福祉との早期からの関わりを持つための情報が不足し
ている。
・本人の状況を把握した適切な教育環境の提供が不十分である。
・学校との情報交換が不足している。
・将来の生活に対する不安感が強い。
・就労のための支援体制、受け入れ体制が不十分である。
・自立した日常生活を支援する社会資源の有効活用がされてい
ない。
・自立を支援する社会資源が不足している。
・障がいについての正しい理解が不足し、就職に支障がある。
・地域生活における支援体制や訓練の機会が不十分である。
・障がい福祉サービスと介護保険サービスとの併用がスムーズ
に利用できていない。
・障がい福祉サービス 、高齢者サービスにおいて入所支援等の
需要が増加している。
・障がいの特性に配慮した介護サービスが不十分である。
・地域生活での支援体制が不十分である。
・地域活動への参加や地域とのかかわりが少ない。
・障がい福祉サービスの訓練等給付の高齢者への継続。
- 10 -
ライフステージ
全
般
課
題
・公共交通機関等障がいのある人が利用できる移動手段が 充足
していない。
・必要な情報が必要な人に十分に伝わっていない。
・災害時における不安が強い。
・緊急時に、一時的に預かれる場所、特に夜間利用できる事業
所や医療的ケアもできる事業所が不足している。
・医療費の負担が大きい。
・精神障がいに対応した医療機関が市内に不足している。
・重度の身体障がい児に対応できる介護員、知的障がいの知識
を持つ看護師、意志疎通支援における手話通訳者等、ボラン
ティアなどの人材が不足している。
・施設入所者の社会参加の場が少ない。
・地域生活への移行を進めるため、また、 親が高齢になり介護
が困難になった時や親が居なくなった後も安心して生活が送
れるようにするための、障がいのある人の住まいの場の整備
が不十分である。
・介護者の負担が大きい。
・介護者の高齢化が進んでいる。
・障がい者施設と在宅医療との連携。
- 11 -
第4項
ライフ
ステージ
ライフステージでとらえた障がい福祉施策
目
標
基本
施策
福祉サービスの内容(例)
障がい児教育
・障がいの早期発見と早い
段階からのかかわり
・保護者の不安軽減のため
相談支援の充実
・地域における子育て支援
・保護者との情報交換
・障がいの理解促進
1
居宅介護
2
重度訪問介護
重度障がい者等包括支援
3
児童発達支援
短期入所
4
乳幼児期
相談支援
6
7
補装具費の支給
日中一時支援事業
日常生活用具給付等事業
訪問入浴サービス事業
移動支援
意志疎通支援事業
自立支援医療
妊婦一般健康診査
新生児・産婦訪問指導
乳幼児健康診査 健診事後教室
乳幼児発達相談
特別支援教育
・教育と福祉との早期から
の関わり
・地域での交流促進
・本人の状況を把握した適
切な教育環境の提供
・障がいの理解促進
1
放課後児童健全育成事業
相談支援
2
居宅介護
重度訪問介護
4
重度障がい者等包括支援
児童発達支援
7
放課後等デイサービス
短期入所
学齢期
補装具費の支給
日中一時支援事業
日常生活用具給付等事業
訪問入浴サービス事業
行動援護
移動支援
意志疎通支援事業
自立支援医療
- 12 -
ライフ
ステージ
目
基本
施策
標
・社会資源の有効活用及び不
足している社会資源の充実
・家庭における就労支援
・障がいについての正しい理
解の促進
1
2
3
4
成年期
5
6
7
・障がいの特性に配慮した介
護サービスの提供
・地域生活での支援
・地域活動への参加等により
地域とのかかわりを保つ
1
2
3
4
高齢期
6
7
- 13 -
福祉サービスの内容(例)
自立訓練
就労移行支援
就労継続支援
地域活動支援センター
施設入所支援
グループホーム
相談支援
居宅介護
重度訪問介護
同行援護
重度障がい者等包括支援
短期入所
療養介護
生活介護
補装具費の支給
日中一時支援事業
日常生活用具給等事業
訪問入浴サービス事業
移動支援
意志疎通支援事業
自動車改造助成事業
自立支援医療
成年後見制度利用支援事業
介護保険サービス
高齢者福祉サービス
自立訓練
地域活動支援センター
施設入所支援
グループホーム
相談支援
居宅介護
重度訪問介護
同行援護
重度障がい者包括支援
短期入所
療養介護
生活介護
補装具費の支給
日中一時支援事業
日常生活用具給付等事業
訪問入浴サービス事業
移動支援
意志疎通支援事業
自動車改造助成事業
自立支援医療
成年後見制度利用支援事業
第5項 サービス・事業内容
各種の障がい者福祉サービスと事業内容は次のとおりです。
 障がい児保育
集団保育が可能な障がい児について、社会への適応力を効果的に伸ばすため、障がいを持たな
い児童との交流保育を行います。
 特別支援教育
障がいのある幼児・児童・生徒の自立や社会参加に向けた主体的な取組を支援するという視点
に立ち、幼児児童生徒一人ひとりの教育的ニーズを把握し、その持てる力を高め、生活や学習上
の困難を改善又は克服するため、適切な指導及び必要な支援を行います。
 放課後児童健全育成事業
保護者が、就労等により昼間家に居ない小学校に就学している児童に対し、健全な育成を図る
ため、放課後に適切な遊び及び生活の場の提供を行います。
 自立訓練
自立した日常生活又は社会生活ができるよう、一定期間、身体機能又は生活能力の向上のため
に必要な訓練を行います。
 就労移行支援
一般企業等への就労を希望する人に、一定期間、就労に必要な知識及び能力の向上のために必
要な訓練を行います。
 就労継続支援
一般企業等での就労が困難な人に、働く場を提供するとともに、知識及び能力の向上のために
必要な訓練を行います。
 地域活動支援センター
創作的活動又は生産活動の機会の提供、社会との交流の促進等を行う施設です。
 施設入所支援
施設に入所する人に、夜間や休日、入浴、排せつ、食事の介護を行います。
 共同生活援助(グループホーム)
夜間や休日、共同生活を行う住居で、相談や日常生活上の援助を行います。
 相談支援
障がいのある人、その保護者、介護者などからの相談に応じ、必要な情報提供等や権利擁護の
ために必要な援助を行います。
サービス等利用計画についての相談及び作成などの支援が必要と認められる場合に、障がい者
(児)の自立した生活を支え、障がい者(児)の抱える課題の解決や適切なサービス利用に向け
て、ケアマネジメントによりきめ細かく支援するものです。
- 14 -
 居宅介護(ホームヘルプ)
自宅において、入浴、排せつ、食事の介護等を行います。
 重度訪問介護
重度の肢体不自由者又は重度の知的障がい・精神障がいにより行動上著しい困難を有する人で、
常に介護を必要とする方に、入浴、排せつ、食事の介護、家事援助、コミュニケーション支援、
外出時の移動介護などを行います。
 同行援護
視覚障がいにより、移動に著しい困難を有する人に、移動に必要な情報の提供(代筆・代読を
含む)
、移動の援護等の外出支援を行います。
 重度障がい者等包括支援
介護の必要性がとても高い人に、居宅介護等複数のサービスを包括的に行います。
 児童発達支援・放課後等デイサービス
障がい児に、日常生活における基本的な動作の指導、集団生活への適応訓練等を行います。
 短期入所
自宅で介護する人が病気の場合などに、短期間、夜間も含め施設で、入浴、排せつ、食事の介
護等を行います。
 療養介護
医療と常時介護を必要とする人に、医療機関での機能訓練、療養上の管理、看護、介護及び日
常生活の世話を行います。
 生活介護
常に介護を必要とする人に、昼間、入浴、排せつ、食事の介護等を行うとともに、創作的活動
又は生産活動の機会を提供します。
 補装具費の支給
身体障がいのある人が、失われた身体機能を補完又は代替するために使う用具の費用の一部を
支給します。
 日中一時支援事業
一時的に世話をする者がいないため、その間の見守り等の支援が必要であると認められる障が
いのある人に対し、宿泊を伴わない範囲で、家族の就労及び介護者の一時的な休息を保障するた
め、障がいのある人の日中等における活動の場を確保します。
 日常生活用具給付等事業
重度障がいのある人等に対し、自立生活支援用具等の日常生活用具の給付又は貸与を行います。
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 訪問入浴サービス事業
在宅の障がいのある人に対し、家庭における入浴サービスを行います。
 行動援護
知的障がい又は精神障がいにより行動上著しい困難を有する障がい者等であって常時介護を
要する者が行動するときに、危険を回避するために必要な支援、外出時における移動中の介護、
排せつ及び食事等の介護、その他行動する際に必要な支援を行います。
 移動支援
屋外での移動が困難な障がいのある人について、外出のための支援を行います。
 意思疎通支援事業
聴覚、言語機能、音声機能、その他の障がいのため、意思疎通を図ることに支障がある人とそ
の他の人の意思疎通を仲介するために、手話通訳者等の派遣を行います。
 自動車改造助成事業
重度身体障がい者の就労等社会復帰の促進を図るため、身体障がい者の所有する自動車を自ら
の運転に適応するよう改善する為の助成を行います。
 福祉タクシー料金助成
交通機関を利用することが困難な重度の心身障がい者に対し、福祉タクシー利用の助成を行い
ます。
 自立支援医療
心身の障がいを除去、軽減するための医療について、自立支援医療(更生医療、精神通院医療)
の給付が受けられます。
 成年後見制度利用支援事業
知的障がいのある人、精神障がいのある人で意思能力が乏しく、日常生活を営む上で支障があ
ると認められる者等について、成年後見等の審判を申立てること及び費用の助成を行います。
 理解促進研修・啓発事業
地域住民に対して、障害者(児)の理解を深めるための研修や啓発(イベントや教室の開催、
パンフレットの配布等)を行います。
 手話奉仕員養成研修事業
聴覚障がい者等との交流活動の促進等の支援者として期待される日常会話程度の手話表現技術
を習得した手話奉仕員の養成・研修を行います。
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第4章
施策の展開
アンケート調査、市内の障がい福祉サービス事業所の利用者やその保護者へのヒア
リング調査、障がい者団体との懇談会等から、障がいについて、さまざまな場面にお
ける課題が明らかになりました。
このことを受け、第 4 章では、第 3 章のライフステージごとの課題とともに、課題
を再考し、7 つの基本施策と目標をあげて、施策の方向を示します。
基本施策1
心の壁をなくすために(啓発・広報)
1 障がいについての正しい理解の促進
【課題】
障がいのある人の多くは、社会の中で、精神的身体的なストレスを受けてい
ます。それは、真に地域で安心して生活を送ることができる社会づくりがまだ
まだ進んでいないためです。これを、よりよい社会とするためには、障がいの
ある人もない人も、相互に人格と個性を尊重し合う、共生した社会の理念の普
及を図り、障がい者に対する理解の促進と啓発活動の推進が必要です。
【目標】
(1) 児童・生徒を含むすべての市民が互いに尊重しあい、ともに生活する社会
を目指して障がいや障がいのある人についての正しい知識と理解の普及・啓
発活動を推進します。
(2) 多様な媒体を活用して障がいへの理解の啓発を行います。
(3) 文化やスポーツ活動などの社会交流を通して、同じ地域に暮らす仲間とし
ての相互理解や親睦を深めます。
(4) 市は、職員研修等を通して、障がいや障がいのある人についての正しい知
識と具体的な支援のあり方についての理解を深め、市民生活とのかかわりの
深い他の公的機関に対しても、障がいに対する理解の促進を呼びかけ、福祉
サービスの向上を図ります。
(5) 市が事務又は事業を行うに当たり、障がいを理由として不当な差別的取扱
いをすることにより、障がいのある人の権利利益を侵害しないようにし、障
がいのある人に対する社会的障壁の除去の実施について必要かつ合理的な配
慮をします。
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参考
平成28年4月に施行される「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」
では、差別の解消を推進し、それによりすべての国民が、相互に人格と個性を尊重し
合いながら、共生する社会の実現に資することを目的とし、差別解消のための措置と
して次の事が規定されています。
・差別的取扱いの禁止
行政機関等及び事業者が事務又は事業を行うに当たり、障がいを理由として障
がい者でない者と不当な差別的取扱いをすることにより、障がい者の権利利益を
侵害してはならない。
・合理的配慮不提供の禁止
障がい者から現に社会的障壁の除去を必要としている旨の意思の表明があった
場合、その実施に伴う負担が過重でないときは、障がい者の権利利益を侵害する
こととならないよう、当該障がい者の性別、年齢及び障がいの状態に応じて、社
会的障壁の除去の実施について、必要かつ合理的な配慮をしなければならない。
2 広報活動の推進
【課題】
障がいのある人は、障がいに対する市民の理解と配慮を求めています。市民
一人ひとりが、勇気と行動力を持つことが大切です。また、安心で住みよい地
域と社会を作るためには、地域住民等のボランティア活動への参加協力を求め
るとともに、その地域資源の活用を図ることが必要です。
【目標】
(1) 広報活動には多くの人の参加を目指し、一人ひとりが大切な地域資源とし
て、障がいへの理解促進について発信します。
(2) 関係機関との連携を図りながら、ボランティア養成研修等の機会を促進し
ます。
(3) 広報の活用をはじめ、
「障害者週間」等には障がいのある人と地域住民が互
いに交流できる機会など、相互に理解を深めるためのふれあいの場づくりの
充実に努めます。
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基本施策2 共に生活できる安心で豊かな社会を実現するために(生活支援)
1 相談支援体制の充実
【課題】
障がい者手帳の交付を受けたものの、いつ、どこで相談ができるのか、どの
ようなサービスが使えるのか、情報不足を感じている人が多くいます。日常の
情報からサービスまで、必要な情報が必要な人に十分に伝わっていない状況で
す。地域における生活への移行、定着のため、相談支援体制の更なる強化が必
要です。
【目標】
(1) 相談支援体制の強化と、相談機会の拡充を図ります。
(2) 必要な情報について、必要とする人の状況に最適の方法で発信できるよう
に努めます。
2 自立支援サービスの充実
【課題】
必要なサービスが不足なく、本人の利用希望が尊重されるようにサービス提
供体制を整備することが必要です。個々の障がいや生活スタイルに応じた適正
なサービス提供が必要です。サービスのニーズを的確に見込み、障がい福祉計
画と連動させることが必要です。
さらに今までサービスの利用をしていなくても、サービスの利用が必要とな
った時に必要なサービスの利用ができるような配慮や、年齢期によって障がい
福祉サービスと介護保険サービスとの併用がスムーズに利用できるような配慮
も求められます。
また、サービスの利用負担とも深く関わりがありますが、障がいのある人が
自立して生計を立てていくことが難しい状況であり、家族や親族等の支援が必
要となっているのが現状です。
【目標】
(1) さまざまな身体状況とライフスタイルに応じたサービスの整備を図ります。
(2) 多様なサービス提供事業者の参入を図り、サービス内容の充実を図ります。
(3) 栃木市障害者施設協議会に加盟する事業所が互いに連携を図り、障がいの
ある人中心のサービス提供体制を促進します。
(4) 各種年金、手当て等の制度の周知を図り、それらの制度が活用できるよう
相談体制を充実します。
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3 地域生活支援サービスの充実
【課題】
障がい者施策の基本的な理念は、地域で自立して生活していくことを支援す
る仕組みづくりを推進することです。身体の状況に応じた身体的な自立支援と
心の自立支援がバランスよく推進されることが必要です。
地域住民の一員として、自分らしく地域への貢献をし、障がいのある人もな
い人も、ともに支えあうことが必要です。そのため、生活の場、活動の場の整備、
社会復帰のための支援、地域での生活を保障するための権利擁護事業の充実も
必要です。
また、健康や体力の増進、生きがいのある生活や豊かな人間関係等を形成す
るためのスポーツ・レクリエーション・文化芸術活動を気軽に楽しめるような
環境づくりが求められています。
【目標】
(1) ひとりひとりのライフスタイルに合う移動支援体制の実現を図ります。
(2) 日常生活用具の適切な給付や情報提供を進め、日常の生活における自立や
社会参加を支援します。
(3) コミュニケーション支援が必要な方に対して、手話通訳者、要約筆記等の
派遣を行うとともに、人材の育成支援を行います。
(4) 外出にガイドヘルプが必要な方に対して、サービスの指導者やボランティ
アの育成を支援し、サービス体制の整備を推進します。
(5) スポーツ・レクリエーション・文化芸術団体等の育成を図り、地域におけ
る交流促進の機会を充実します。
4 ボランティアやNPO活動の推進
【課題】
市民の間にもボランティアやNPO活動への関心が広がっており、障がいの
ある人を支援するボランティア等の養成や活動への支援、相談や情報を提供す
る窓口等の充実が求められています。
【目標】
(1) 関係機関との連携により、福祉ボランティアやNPO活動のPRを行いま
す。また初心者が参加しやすいボランティア体験の場等を提供することによ
り、ボランティアやNPO活動への理解を深めます。
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基本施策3 人にやさしいまちづくりを進めるために(生活環境)
1 生活環境の整備
【課題】
すべての人々が安心して生活し、地域活動や社会参加ができるよう、ユニバ
ーサルデザインの理念に基づいたやさしい街づくりが必要です。生活空間であ
る住宅、公共施設、交通機関、歩行空間の環境整備が求められています。
また、いざというときに、すべての人が地域の一員として共に助け合い、支
え合う地域ぐるみの防災体制の整備が求められています。
【目標】
(1) 関係機関との連携を図り、個人や公共の生活空間に適応した支援策を研究
し、住宅環境やまちなみの整備を促進します。
(2) 地域生活に密着した施設では、多くの人が利用する駐車場に障がい者用ス
ペースを確保して啓発するとともに、県の「おもいやり駐車スペースつぎつ
ぎ事業」への参加協力についても啓発します。
(3) 災害時の危険箇所情報や避難誘導のための連絡システムの構築を図り、災
害時における避難行動に支援が必要となる方の個別支援計画の策定に努めま
す。
2 交通環境の整備
【課題】
障がいのある人が利用しやすい公共交通機関を整備するとともに、自家用車
の利用者も多い中で、乗車支援に配慮した環境作りが必要です。
【目標】
(1) 公共交通のあるべき姿について、交通に不便を感じている人が、ひとりで
も多く問題を解消できるように、継続して検討を進めます。
(2) 関係機関との情報共有などによる連携のもとに、危険な場所の把握を行い、
安全で快適なやさしいまちづくりを目指します。
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基本施策4 ニーズに応じた教育や療育を進めるために(教育・育成)
1 相談支援の充実
【課題】
基本施策 1 で取り上げましたが、障がいについての理解が、社会全体におい
て不足しているため、障がいのある人が地域との交流の機会を少ないと感じ、
地域生活に不安を感じています。特にこどもの障がいについて、保護者の正し
い理解が不足してしまう事態や、それが原因でこどもの地域生活での悩みを抱
えてしまうこともあります。成長期にあたるこどものライフステージは、人生
の中で大きな過渡期であり、親が悩みを抱え込まないような相談支援の場が必
要になります。
【目標】
(1) こどもの障がいの支援は、子育て支援、親支援、家族支援であるため、関
係機関と連携して、早期にライフステージに合わせた支援体制を作ります。
このために、具体的な方策について「発達障がい児支援基本計画」を策定し
ます。
(2) すべてのこどもたちの豊かな社会参加と共生を目指し、家族が、こどもの
心や育ちについて、気軽に専門家に相談できる場所として、また、こどもの
成長を地域全体で支えるネットワーク作りのため設置したこどもサポートセ
ンターが中心となり、相談の場が多く創出できるように、地域ぐるみの子育
て活動を支援します。
(3) 検診や巡回相談体制の充実を図り、早期発見、早期療育の体制づくりに努
めます。
2 保育体制の充実と療育体制との連携
【課題】
就学前の児童の保育園受け入れと、障がいの種類や発達に応じた保育ができ
るよう保育士等の適切な配置と関係機関との連携が求められています。
【目標】
(1) 保育園と幼稚園での受け入れの充実を図るために、関係機関との連携を
強化し、こどもの状況の正しい理解や、必要な療育情報の共有化により、
サービスとの連動を目指します。
(2) 療育の相談支援に携わる職員の専門的知識及び技術の向上のために、各
種専門研修への参加拡充を図ります。
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3 本人の状況を把握した教育環境の充実
【課題】
教育の場では、個々の障がいの特性や程度を的確に把握することが大変重要
です。
通学の支援から専門性の高い教育の提供等、きめ細やかな教育環境の整備が
求められています。このため、就学前の療育相談・支援活動との連携をより緊
密にする必要があり、こどもの保護者とのコミュニケーションを深め、保護者
の理解と認識を高めることが求められています。
障がいに応じた多様な教育を展開するための教育関係者の共通理解と、教育
の場の整備・充実や教育内容の創造の工夫・改善を図る必要があります。
また、こどもにストレスの少ない安定した環境において、放課後の支援や休日、
夏休み等長期休業中の健全育成の充実を図ることが求められています。
成長するこどもの多くの可能性を引き出せるように、早期からの進路相談体
制を充実させることも重要です。
【目標】
(1) 学習障害(LD)、注意欠陥/多動性障害(AD/HD)、高機能自閉症等
のこどもがいる学級に対し障がいへの理解を深め、個々に応じたきめ細かな
指導を行い、一人ひとりが安心して学校生活を送れるように学校支援員の配
置に努めます。
(2) 放課後や長期休暇中におけるこどもの健全育成のため、保護者とともに支
援体制の推進を図ります。
(3) 障がいについて共通理解のもとに、進路相談を含めた適切な教育が展開で
きるよう、教職員の研修機会を適切に提供します。
(4) 地域と学校との連携協力により、きめ細やかな教育環境作りを目指します。
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4 生涯学習活動の促進
【課題】
日々を楽しく、より豊かなものにするためには、スポーツや文化活動を楽しみ、
多くの人とふれあう機会が必要です。しかしながら、そのような機会はまだま
だ少なく、また、支援体制も不十分です。
生涯学習活動は、自己の向上とともに、社会交流によって、この基本施策以
外の施策の推進においても、大きな役割があります。このため、福祉サービス
によるレクリェーション活動のほかに、自主的なスポーツ・芸術文化活動が継
続的に実施できるように支援が求められています。
このことはライフステージ全般にわたり、充実する必要があります。
【目標】
(1) 障がいのある人が好きなことにチャレンジし、日々の生活をより豊かに送れる
ように、スポーツ・芸術文化活動等への参加を支援し、社会参加と交流を促進し
ます。
(2) ボランティアをはじめ、各種団体との交流的な生涯学習活動の推進により、
福祉を担う人材の育成と、地域において、障がいのある人の社会参加の支援
に取り組む意識を育みます。
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基本施策5 自立・社会参加を進めるために(雇用・就業)
1 就労支援の充実
【課題】
働きたいという意欲があるのに、就労のための支援や受け入れ体制が不十分
なため、将来の生活に対する不安感を強く感じている人が多くいます。障がい
のある人が地域で自立した生活を送るためには、所得保障とともに、生きがい
を見出す労働機会を確保することが重要な課題となっています。
近年、雇用情勢は改善の傾向にはあるものの、まだまだ厳しい状況です。し
かしながら、障がいのある人の就労意欲は近年急速に高まっており、そのよう
な中で、公共職業安定所などの労働行政関係機関、民間企業と連携しながら、
就労希望者への支援や事業主に対する障がいへの理解促進を図っていく必要が
あります。
また、心身の状況に応じた福祉的就労への希望も高まっており、多様な選択
肢の確保について公的支援が求められています。
【目標】
(1) 働く意欲や能力がある方に対し、必要な情報を提供するため、相談支援の
体制強化により障がい者就業・生活支援センター、就労支援事業所と連携を
密にしてサポートを行います。
(2) 公共職業安定所など労働行政機関と連携し、事業主への理解促進を図りま
す。
(3) 市は事業所として民間のさきがけとなるよう、雇用や職場実習の受け入れ
を積極的に行います。
(4) 障がい者就労施設等が供給する物品及び役務に対する需要の増進等を図り、
障がい者就労施設で就労する障がい者、在宅就業障がい者等の自立の促進に
資することを目的とした「国等による障害者就労施設等からの物品等の調達
の推進等に関する法律」に基づき、栃木市障がい者優先調達推進方針を定め、
障がい者就労施設等からの物品や役務の調達の推進を図り、障がい者就労施
設等の受注の機会の増大を図ります。また、障がい者就労施設等への発注促
進のため、共同での受注窓口の設置や、事業所等へ取扱い物品や役務の周知
を行います。
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2 雇用支援の充実
【課題】
障がいのある人の一般就労を促進するために、法定雇用率の確保や雇用体制
の充実を図る必要があります。
また、充分な能力を持ちながらも、雇用の場が確保できない人のために、能
力や特性を最大限に発揮できる職域の拡充が必要です。
【目標】
(1) 障害者雇用促進月間(9月)を中心に、市内事業主に対して障がいのある
人の雇用についての理解の促進を図り、継続的な雇用の協力を啓発します。
(2) 関係機関と連携し、障害者雇用納付金制度に基づく助成など、障がいのあ
る人の雇用を促進する各種制度の周知を図ります。
(3) 民、官、オール栃木で、雇用を創出する事業について検討していきます。
(4) 障がい者等自立支援協議会において就労支援に関するワーキンググループ
を立ち上げ、調査、研究等を行い、地域の実情にあった支援体制を構築しま
す。
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基本施策6 健やかに暮らすために(保健・医療)
1 障がいの原因となる疾病等の予防・早期発見
【課題】
障がいの原因となる疾病等について、適切な予防及び早期発見・治療の推進
を図り、出生から高齢期に至る健康保持・増進等のため、健康診査等の各種施
策を推進する必要があります。
増加する生活習慣病についても、障がいの発症を防止することが重要です。
予防と早期発見のためには、身体障がい、知的障がい、精神障がい、発達障
がい、高次脳機能障がい、それぞれに適切な相談体制と医療機関の対応が必要
であり、本人を含め家族に対し、障がい受容への支援体制を構築することが重
要です。
【目標】
(1) 乳幼児の健診による早期発見に努めるとともに、医療・保健・福祉・教育
関係機関との連携を図り、地域療育システムの確立を図ります。
(2) 障がいを受け入れることについて、保護者の心のケア体制作りに努めます。
(3) 発達相談、健診事後支援教室と関係機関との相互支援体制を充実させるこ
とにより、早期の療育指導に努めます。
(4) 育児教室、生活習慣病予防教室などのライフステージに応じた健康教室や
健康相談、健診などの様々な機会を通じて、疾病の予防についての意識啓発
を行います。
2 障がいに対する適切な保健・医療サービスの充実
【課題】
障がいを発症した場合、これまでの生活に変化が生じてしまうことがあります。
本人が障がいに対し正しい理解をすることは第一ですが、家族から地域まで、
周囲の人たちが障がいを理解することが求められます。このことから適切な保
健・医療サービスにつなげていくことが重要であるため、サービス利用に向け
た支援体制の強化が求められています。
【目標】
(1) 健診の受診の勧奨を行い、健診事業の充実を図ります。
(2) 適切な医療、医学的リハビリテーションの受診を支援し、障がいの軽減並
びに重度化・重複化、二次障がい及び合併症の防止を図ります。
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(3) 医療機関をはじめとした関係機関との相談支援等を充実し、病気に対する
サポート体制を構築していきます。
(4) 心の健康作りの支援とともに、不安のある人に対する保健・医療施策を推
進します。
(5) ともに生き、支えあう地域づくりのために、精神保健福祉に関する研修や
啓発を行います。
(6) 重度の障がいがある人の地域での生活を支援するため、一般財団法人とち
ぎメディカルセンターが新設する第1病院(仮称)、第2病院(仮称)、総合
保健医療支援センターとの連携を進めます。
(7) 多様なメディア媒体を活用して、各種医療費助成に関する情報の提供を促
進します。
(8) 思春期、成年期における不登校や社会的ひきこもりについて、関係機関と
連携を図り支援体制の整備を行います。
3 健康づくりの充実
【課題】
障がいの悪化や機能低下を防ぐためには、適正な医療の受診と、自立のため
のリハビリテーションや健康づくりを積極的に行うことが必要であり、受診を
促す支援体制作りが必要です。
また、医療が長期化することによる日常生活への負担を軽減するために、医
療費助成等の公的な支援が望まれています。
【目標】
(1) 各種健診の事後指導を効果的にするために、障がいの原因となる疾病の予
防、再発の防止の啓発に努めます。
(2) 自立支援医療、こども医療費、重度心身障がい者医療費助成等、制度の有
効活用ができるように適切な情報提供を行います。
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基本施策7 情報共有社会を実現するために(情報・コミュニケーション)
1 情報提供の充実
【課題】
障がい者の福祉施策の基本理念には、福祉サービスの自己選択や自己決定に
よって自立を支援する目標があります。このために必要な情報を適切に提供す
る体制の整備が求められています。
現代の情報ツールはさまざまな形態がありますが、障がいのある人の状況に
対応した利便性の高い方法によって、社会参加や福祉サービスの利用に必要な
情報提供を行う必要があります。
【目標】
(1) 障がい福祉の制度内容を分かりやすく説明するガイドを配布して、事業・
制度の周知を図ります。また、年金・手当等の施策等についても、正確な情
報提供を行い、無年金者、未受給者の発生を防止します。
(2) 聴覚、視覚に障がいのある人に対する情報提供手段について研究を深め、
迅速で適切な情報の伝達に努めます。
2 意志疎通支援体制の充実
【課題】
聴覚、視覚に障がいのある人は、日常においても、また緊急時には特に、情
報の伝達等の支援を強く望んでいます。こうした不安を取り除き、安心した生
活を送れるように、情報提供やコミュニケーション支援を強化する必要があり
ます。
【目標】
(1) 手話通訳者、要約筆記者、ガイドヘルパーの専門性を高め、養成・派遣を
通じて障がいのある人のコミュニケーションを支援します。
(2) 障がいについて、市民一人ひとりが理解を深め、平常時あるいは災害発生
時も障がいのある人のコミュニケーション支援ができるように啓発を図り、
協力意識の醸成に努めます。
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第5章 計画の推進にむけて
第1項 特色ある福祉施策の推進
計画の基本理念である「すべての人がいきいきと暮らせるやさしさあふれるまちとち
ぎ」を実現するために、まず大切なことは、障がいについて市民一人ひとりが理解を深
め、人を思いやる心によって自然に行動できるような意識を醸成することであり、この
計画の中で方向性を示した施策について、実行していくことが重要です。
そして、栃木市らしい、やさしさあふれるまちづくりを推進するために、利用者の本
位に則した地域生活支援サービスの充実を図ります。
これに関し、アンケート調査、市内の障がい福祉サービス事業所の利用者やその保護
者へのヒアリング調査、障がい者団体の懇談会等の意見をもとに、ライフステージに寄
り添う「発達障がい支援」「就労支援」「居住支援」施策を推進することを、特色ある
福祉施策の柱として位置付け、実施に努めます。
○特色ある福祉施策の柱
ライフステージ
乳幼児期
学齢期
成年期
高齢期
発達障がい支援
就労支援
居住支援
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第2項 計画の推進体制
障がい福祉施策は、保健福祉部が中心となり、庁内関係各課、関係団体、関係機関と
連携を図りつつ、市民との協働により総合的に取り組んでいきます。
地域のニーズを施策検討の場に結びつける段階では、特に相談支援事業との連携が必
要です。
相談支援事業では、目前にある課題に対応するための個別支援会議等を開催していま
す。そこで、個別支援会議から出された課題を、地域の共通課題として整理し、支援体
制に関する課題情報の共有化、地域の実情に応じた支援体制の整備、地域の関係者・関
係機関の連携の緊密化等、障がいのある方への支援体制の整備を図るため、平成25年
度に設置した栃木市障がい者等自立支援協議会の活用を図り、本計画の進捗管理や評価
及び課題事項の検討等を行います。
第3項 社会資源の調整
不足する福祉サービスを提供するための社会資源の整備については、栃木市障害者施
設協議会や既存の市内事業所、法人と協議を行いながら進めます。また、地域において
人(当事者)を中心とした支援システムを構築するために、関係組織をはじめ、多くの
市民の意見を聴く機会を作ります。
第4項 計画の見直し
障がい者計画の次期計画については、本計画の実績を踏まえ、栃木市総合計画後期基
本計画に併せ、平成29年度に策定します。また、計画期間については、次期栃木市総
合計画基本構想の策定、障がい福祉計画の計画期間との整合を図ります。
ただし、計画期間中に、本市や障がいのある人を取り巻く社会情勢の変化等により、
喫緊な計画見直しの必要が生じた場合には、効果的な障がい福祉施策の推進のため、障
がいのある人のニーズに対応して計画の見直しを行うものとします。
- 31 -
第2編
障がい福祉計画
栃 木 市 マスコットキャラクター とち介
- 32 -
第1章
第1項
障がい福祉計画の策定にあたって
計画策定の目的
すべての人は、その人らしく、生活をする権利があります。障害者基本法では障
がいの有無にかかわらず、等しく基本的人権を享有するかけがえのない個人として
尊重されるものであるとの理念にのっとり、全ての国民が、障がいの有無によって
分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実
現が求められています。
障がいのある人の自立と社会参加が基本理念であり、障がいの有無により、分け
隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現が
求められています。
本計画は、障がいのある人の自立と社会参加の支援等のために必要な障がい福祉
サービス、相談支援、地域生活支援事業等の提供体制の整備を推進するため、必要
な事項を定めることを目的として策定します。
第2項
計画の位置づけ
この計画は、障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律
第88条第 1 項に規定する『市町村障害福祉計画』に相当するものです。
第3項
計画の期間
計画の期間は、国の指針に従い平成 27~29 年度までの 3 年間とします。
平成24年
平成25年
平成26年
平成27年
平成28年
平成29年
2012年
2013年
2014年
2015年
2016年
2017年
年度
障がい
福祉計画
第3期計画
第4期計画
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第2章 計画の基本指針
こ の 計 画 は 、「 障 害 福 祉 サ ー ビ ス 及 び 相 談 支 援 並 び に 市 町 村 及 び 都 道
府県の地域生活支援事業の提供体制の整備並びに自立支援給付及び地
域生活支援事業の円滑な実施を確保するための基本的な指針」
(平成
18年厚生労働省告示第395号)の指針に基づき、障がいのある人
が、地域で生きがいをもって生活を送ることができるように、障がい
福祉サービス提供体制の確保に係る、平成29年度末の数値目標を設
定します。
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第3章 平成29年度の数値目標
第1項 福祉施設入所・入院から地域生活への移行
(1) 福祉施設入所者の地域生活への移行
第4期障がい福祉計画の策定基本指針として、平成25年度末時点の施設入所者
の 12%以上が地域生活へ移行するとともに、平成29年度末の施設入所者数を平成
25年度末時点の施設入所者数から4%以上削減することが掲げられています。
本市では、福祉施設から地域生活への移行を支援するため、希望する福祉施設入
所者に対し、地域生活を始めるための生活訓練等のサービスを提供します。
また、地域における居住の場としてのグループホームの機能の充実及び設置の支
援を図り、施設入所・入院から地域生活への移行を進めます。
○地域生活への移行に関する目標値
項 目
数 値
備 考
入所者数(A)
204人 平成25年度末現在
【目標値】
目標年度入所者数(B)
199人 平成29年度末時点での利用人員
【目標値】
削減見込(A-B)
【目標値】
地域生活移行者数
5人
(2.5%)
差引減少見込者数
25人 平成25年度末時点の施設入所者の 12%以
(12.3%) 上が地域生活へ移行することを目指す
国の基本指針を基準としつつ、地域の実情を踏まえて、地域生活移行を推進することを
目標とします。
- 35 -
(2) 地域生活支援拠点等の整備
「地域生活支援拠点」とは、地域生活への移行、親元からの自立に係る相談、一
人暮らし、グループホームへの入居等の体験の機会及び場の提供、ショートステイ
の利便性・対応力向上等による緊急時の受入対応体制の確保、人材の確保・養成・
連携等による専門性の確保並びにサービス拠点の整備及びコーディネーターの配置
等による地域の体制づくりを行う機能を集約し、グループホーム又は障害者支援施
設に付加した拠点のことをいいます。また、拠点の整備としてではなく、面的な体
制として、地域における複数の機関が分担して機能を担う体制の整備を行うことも
考えられるため、「地域生活支援拠点等」とされています。
本市としては、地域生活支援拠点等の整備については、平成29年度までの整備
を目指すものの、本市の課題に対し、どのような機能をどれだけ整備していくかに
ついては、県の動向をとらえながら障がい者等自立支援協議会の場を用いて検討し
ていきます。
(3) 福祉施設から一般就労への移行
就労移行支援事業等の推進により、障がい者の福祉施設から一般就労への移行を
進めます。特に、就労の場の確保が課題であることから、就労の場の掘り起こしや
関係機関のネットワークを強化充実し、市内のすべての事業所の法定雇用率の達成
を目指します。
項 目
数 値
備 考
平成24年度中の一般就労移行
者数(A)
6人
平成24年度において福祉施設を退所し、一般
就労した方の数
【目標値】
平成29年度の一般就労移行者
数(B)
12人
平成29年度において福祉施設を退所し、一般
就労する方の数
平成25年度末の就労移行支援
事業利用者数
29人
【目標値】
就労移行支援事業利用者数
47人
平成29年度末において就労移行支援事業を
利用する方の数
就労移行支援事業所数
5か所 平成26年度末の就労移行支援事業所の数
【目標値】
就労移行率30%以上を達成し
3か所
た就労移行支援事業所の割合
全体の5割以上の事業所が就労移行率3割以
上
- 36 -
第2項 各年度における指定障がい福祉サービス及び
指定相談支援の種類ごとの見込み量
アンケート調査、市内の障がい福祉サービス事業所の利用者やその保護者へのヒアリ
ング調査、障がい者団体との懇談会、障がい福祉サービスの利用実績を基に、平成27
年度から平成29年度までに必要とされる障がい福祉サービスの必要量を見込みました。
○訪問系サービス
サービス名
居宅介護
重度訪問介護
同行援護
行動援護
重度障害者等包括支援
単 位
H25 年度
H27 年度
H28 年度
H29 年度
3,085
2,995
3,025
3,055
183
188
196
204
78
76
77
79
1
2
2
3
320
313
322
332
26
28
29
30
時間/月
7
11
11
12
人/月
3
3
3
4
111
114
114
117
4
3
3
3
時間/月
人/月
時間/月
人/月
時間/月
人/月
時間/月
人/月
(実績値)
※上段:一月当たりの平均延べ利用時間(時間/月)
下段:一月当たりの平均実利用人数(人/月)
○日中活動系サービス
サービス名
単 位
H25 年度
(実績値)
H27 年度
H28 年度
H29 年度
日/月
7,701
7,353
7,647
7,953
人/月
385
400
464
538
自立訓練
(機能訓練)
日/月
1
18
36
36
人/月
0
1
2
2
自立訓練
(生活訓練)
日/月
357
361
371
383
人/月
19
22
23
23
日/月
185
181
181
184
人/月
6
5
5
6
日/月
770
704
804
904
人/月
38
35
40
46
生活介護
宿泊型自立訓練
就労移行支援
- 37 -
就労移行支援
(養成施設)
日/月
0
0
0
15
人/月
0
0
0
1
就労継続支援
(A型)
日/月
344
359
409
466
人/月
17
19
23
28
就労継続支援
(B型)
日/月
5,228
5,286
6,026
6,869
人/月
283
298
358
429
療養介護
人/月
26
24
25
26
日/月
518
557
590
623
人/月
46
53
56
59
日/月
5
5
5
6
人/月
1
1
1
1
福祉型
短期入所
医療型
※上段:一月当たりの平均延べ利用日数(日/月)
下段:一月当たりの平均実利用人数(人/月)
○居住系サービス
単 位
H25 年度
(実績値)
H27 年度
H28 年度
H29 年度
共同生活援助
(グループホーム)
人/月
131
137
170
209
施設入所支援
人/月
204
203
201
199
サービス名
※一月当たりの平均実利用人数(人/月)
○相談系サービス
単 位
H25 年度
(実績値)
H27 年度
H28 年度
H29 年度
計画相談支援
人/月
119
150
167
184
地域移行支援
人/月
0
1
1
2
地域定着支援
人/月
0
1
1
2
サービス名
※一月当たりの平均実利用人数(人/月)
- 38 -
○障がい児通所支援
サービス名
単
位
H25 年度
H27 年度 H28 年度 H29 年度
(実績値)
日/月
656
910
1,033
1,128
人/月
110
152
159
166
医療型児童発達支
援
日/月
1
5
10
10
人/月
1
1
2
2
放課後等デイサー
ビス
日/月
1,327
1,652
1,845
2,064
人/月
111
118
123
129
日/月
1
2
4
4
人/月
1
1
2
2
児童発達支援
保育所等訪問支援
※上段:一月当たりの平均延べ利用日数(日/月)
下段:一月当たりの平均実利用人数(人/月)
○障がい児相談支援
サービス名
障害児相談支援
単
位
人/月
H25 年度
H27 年度 H28 年度 H29 年度
(実績値)
27
23
24
25
※一月当たりの平均実利用人数(人/月)
- 39 -
第3項 地域生活支援事業の実施に関する事項
本市が実施する地域生活支援事業は次のとおりです。
本市では利用者のサービスの円滑利用を図るため、利用料金については、本人の所得
に着目した体系にするとともに、意志疎通支援については、生活の基本サービスという
観点、日常生活用具のストーマ用装具については生命維持の観点から無料の取り扱いと
していきます。
(1) 理解促進研修・啓発事業
障がいのある人が日常生活及び社会生活を営む上で生じる「社会的障壁」を除去する
ため、障がいのある人の理解を深めるための研修・啓発を行います。
事業内容
・地域社会の住民に対して障がいのある人に対する理解を深めるための研修・啓発事業
(2) 自発的活動支援事業
障がいのある人が自立した日常生活及び社会生活を営むことができるよう、障がいの
ある人、その家族、地域住民等による地域における自発的な取組みを支援します。
事業内容
・障がいのある人やその家族、地域住民等が自発的に行う活動に対する支援
ピアサポート
災害対策
孤立防止活動支援
社会活動支援
ボランティア活動支援等
 ピアサポート:同じ立場にある当事者同士が、互いの経験・体験を基に語り合い、
問題の解明に向けて協同的にサポートを行う相互支援の取り組み。
(3) 障がい者相談支援事業
障がいのある人が自立した日常生活又は社会生活を営むことができるよう、障がいの
ある人、障がい児の保護者又は障がいのある人の介護を行う者などからの相談に応じ、
必要な情報の提供及び助言、その他の障がい福祉サービスの利用支援等必要な支援を行
うとともに、虐待の防止及びその早期発見のための関係機関との連絡調整その他の障が
いのある人等の権利擁護のために必要な支援を行います。
事業内容
・基幹相談支援センター等機能強化事業
・福祉サービスの利用援助(情報提供及び相談等)
- 40 -
・社会資源を活用するための支援(各種支援施策に関する助言・指導等)
・社会生活力を高めるための支援
・ピアカウンセリング
・権利擁護のために必要な援助
・専門機関の紹介等
(4) 成年後見制度利用支援事業
障がい福祉サービスの利用の観点から成年後見制度を利用することが有用であると
認められる知的障がい者又は精神障がい者に対し、成年後見制度の利用を支援します。
事業内容
・成年後見制度の利用に要する費用のうち、成年後見制度の申立てに要する経費及び
後見人等の報酬の全部又は一部の助成
(5) 意思疎通支援事業
聴覚、言語機能、音声機能その他の障がいのため、意思疎通を図ることに支障がある
障がいのある人に、手話通訳等の方法により、障がいのある人とその他の者の意思疎通
を支援する手話通訳者等の派遣等を行います。
事業の内容
・手話通訳、要約筆記等のできる者の派遣等
(6) 日常生活用具給付等事業
重度の身体障がい者(児)、知的障がい者(児)、精神障がい者、難病患者、小児慢
性特定疾患児に対し、日常生活用具を給付すること等により、日常生活の便宜を図りま
す。
事業の内容
・日常生活用具の給付
事業の対象者
・当該用具を必要とする方
(7) 手話奉仕員養成研修事業
手話で日常会話を行うのに必要な手話語い及び手話表現技術を習得した者を養成し、
意思疎通を図ることに支障がある障がいのある人の自立した日常生活又は社会生活を
営むことができるようにします。
事業の内容
・日常会話程度の手話表現技術を習得した手話奉仕員の養成
- 41 -
(8) 移動支援事業
屋外での移動が困難な障がいのある人について、地域における自立生活及び社会参加
を促すため、外出のための支援を行います。
事業の内容
・社会生活上必要不可欠な外出及び余暇活動等の社会参加のための外出の際の移動の
支援
ア 個別支援型
個別的支援が必要な者に対するマンツーマンによる支援
イ グループ支援型
(ア) 複数の障がいのある人への同時支援
(イ) 屋外でのグループワーク、同一目的地・同一イベントへの複数人同時参
加の際の支援
事業の対象
・外出時に適当な介護者がいない障がいのある人が、個人又はグループで次に掲げる
移動をする時
ア 病院、診療所等での受診のための移動
イ 冠婚葬祭のための移動 等
(9) 地域活動支援センター事業
事業の内容
・通所する障がいのある人に、地域生活支援の促進を図るため、創作的活動又は生産
活動の機会の提供
(10) 日中一時支援事業
事業の内容
・障がいのある人の家族の就労及び介護者の一時的な休息を保障するため、障がいの
ある人の日中等における活動の場の確保
事業の対象者
・一日のうち宿泊を伴わない範囲で一時的にお世話する者がいないため、その間の見
守り等の支援が必要であると認められる方
(11) 訪問入浴サービス事業
障がいのある人の生活の質の確保を図るとともに、その家族の身体的及び精神的な負
担の軽減を図るため、在宅の重度の身体障がい者(児)、知的障がい者(児)、精神障
がい者に対し、訪問入浴車による家庭における入浴サービスを実施します。
- 42 -
事業の対象者
・医学的な理由により、外出や通所施設の利用が制限されている方
・身体、家族及び住宅設備等の理由により、自宅において入浴することが困難であ
る方
(12) 社会参加支援事業
事業の内容
・スポーツ・芸術文化活動等の事業を行い、障がいのある人の社会参加の支援
(13) 自動車運転免許取得・改造助成事業
事業の内容
・身体障がい者の就労、社会活動への参加等の促進を図るため、自動車運転免許の取
得費用及び重度身体障がい者の所有する自動車を自らの運転に適応するよう改善する
費用の一部助成
- 43 -
第4項
各年度における事業の種類ごとの見込み量
27年度
事
業
名
28年度
29年度
実施 見 込
実利 用 見
実施 見 込
実利 用 見
実施 見 込
実利 用 見
み箇 所 数
込み 者 数
み箇 所 数
込み 者 数
み箇 所 数
込み 者 数
(1)理解促進研修・啓発事業
有
有
有
(2)自発的活動支援事業
有
有
有
(3)相談支援事業
① 障がい者相談支援事業
4箇所
4箇所
有
4箇所
基幹相談支援センター
有
2人
(4)成年後見制度利用支援事業
(5) 成 年 後 見 制 度 法 人 後 見 支 援
2人
無
事業
有
2人
有
有
(6)意思疎通支援事業
① 手話通訳者・要約筆記者
127人
派遣事業
② 手話通訳者設置事業
0
138人
0
150人
0
(7)日常生活用具給付等事業
(給付見込み件数)
① 介護・訓練支援用具
10件
10件
10件
② 自立生活支援用具
16件
16件
16件
③ 在宅療養等支援用具
18件
18件
18件
④ 情報・意思疎通支援用具
22件
22件
22件
321件
321件
321件
8件
8件
8件
40人
43人
45人
150 人
5,700
155 人
5,890
160 人
6,080
時間
時間
時間
⑤ 排泄管理支援用具
⑥ 居宅生活動作補助用具
(住宅改修費)
(8)手話奉仕員養成研修事業
(9)移動支援事業
(延べ利用見込み時間数)
(10)地域活動支援センター
(他市町事業所利用者)
7箇所
71人
7箇所
77人
7箇所
84人
(2箇所)
(5人)
(2箇所)
(6人)
(2箇所)
(6人)
- 44 -
(11)その他事業
① 日中一時支援事業
② 訪問入浴サービス事業
③ 社会参加支援事業
④ 自動車運転免許取得
・改造助成事業
28 箇所
367 人
28 箇所
374 人
28 箇所
381 人
3人
3人
3人
28 回
29 回
30 回
6人
6人
6人
- 45 -
第4章 サービス提供体制確保のための方策
平成26年に行ったアンケート調査や、市内の障がい福祉サービス事業所の利用者や
その保護者へのヒアリング調査、障がい者団体との懇談会、これまでの事業実施状況等
を参考にし、指定障がい福祉サービス及び地域生活支援事業について、今後のサービス
提供体制の確保、事業の実施に関し、以下の通り取り組みます。
1 障がいの状況とライフステージに即した相談支援体制を充実します。
身体障がい、知的障がい、精神障がい、発達障がいをはじめ障がいの状況とライフ
ステージに即したきめ細やかな相談を行い、適切なサービス等利用計画のもとに利用
者本位の生活を営めるように、相談支援体制の強化、充実とサービスの質の向上を図
ります。
2 支援を必要とする障がいのある人に対する訪問系サービスや日中活動系サー
ビスを充実させます。
障がいのある人が地域で生活していくために必要な訪問系サービスについて、障が
いの種別に関係なくサービスを提供します。また、今後想定されるニーズの増加に応
えられるサービス提供体制の整備とサービスの質の向上を図ります。
また、就労を希望する方が多い状況から、就労の機会を多く提供できるよう、就労
移行支援施設、就労継続支援施設の充実を図るとともに、障害者優先調達推進法に基
づく官公需による発注の拡充に努めます。また、短期入所の利用希望に対し、ヒアリ
ング調査等から施設が不足している状況も伺えるため、グループホームに短期入所施
設の機能を併設するなど、サービスの確保に努めます。
3 グループホーム等居住系サービスの充実を図り地域生活を支援します。
地域における居住の場としてのグループホームの充実や、心身の状況に応じた通所
サービスの充実を図り、自立した生活を目指す人、福祉施設入所や病院への入院から
地域生活への移行をする人が、安心な生活を送ることができるように、居住サービス
体制の充実とサービスの質の向上を図ります。また、相談支援体制の充実を図り適切
なケアマネジメントのもと真に施設入所が必要な方が施設に入所できるようにします。
4 就労支援体制のステップアップを推進します。
地域生活と就労を一体的に支援し、障がいのある人の適性にあった就労支援サービス
体制の充実を図ります。特に、自立支援協議会、企業、関係機関との連携を強化し、オ
ール栃木で、働く環境の整備や改善を推進するなど、一般就労に向けた施策を充実して
いきます。
- 46 -
5 栃木市障害者施設協議会との連携を強化します。
障がいのある人にあったサービス提供体制を確保するため、栃木市障害者施設協議
会に加盟する事業所の間で、サービス提供に関する連携を強化できるよう支援します。
6 制度の狭間にある方に対する支援のあり方について検討します。
障がい者福祉制度と、介護保険制度との狭間にある方に対する支援のあり方につい
て検討します。
- 47 -
第5章 計画の推進にむけて
本計画を策定するとともに、ここで目標値を定めた障がい福祉サービス事業の推進や、
第1編の障がい者計画の施策の方向性とあわせて、適正な進行管理を行う必要がありま
す。そのため、本計画の進捗管理については、PDCAサイクルを活用し、少なくとも
年1回はその進捗状況を分析・評価した上で必要な対応を行います。
- 48 -
資
料
編
栃 木 市 マスコットキャラクター とち介
- 49 -
栃木市障がい者計画・障がい福祉計画策定に係るアンケート調査結果
・ 調査期間 平成26年8月12日~8月30日
・ 抽出方法 各障がい者手帳の交付比率に応じたサンプル数を、
障がい者手帳交付者名簿より無作為抽出
・ 実施方法 郵送調査
・ 調査票送付数
障がい者手帳交付者 1,500名
内訳
身体障がい者手帳交付者 1,150名(約76.8%)
療育手帳交付者 225名(約15.0%)
精神障がい者手帳交付者 125名(約 8.2%)
・ アンケート調査票回収数(回収率)
障がい者手帳交付者 810名(54.0%)
内訳(重複あり)
身体障がい者手帳交付者 645名
療育手帳交付者 121名
精神障がい者手帳交付者 74名
- 50 -
(単位:人)
問1 お答えいただくのは、どなたですか。
1.本人
500
2.本人の家族
206
3.家族以外の介助者
38
問2 あなたの年齢をお答えください。(平成26年8月1日現在)
未就学児
1
小学生・中学生
17
15~20歳
13
21~30歳
35
31~40歳
49
41~50歳
46
51~60歳
99
61~70歳
174
71歳以上
342
問3 あなたの性別をお答えください。
1.男性
406
2.女性
376
問4 あなたがお住まいの地域はどこですか。
1.栃木地域
384
2.大平地域
144
3.藤岡地域
80
4.都賀地域
66
5.西方地域
28
6.岩舟地域
85
問5 現在、あなたが一緒に暮らしている人は、どなたですか。
1.父母・祖父母・兄弟
181
2.配偶者(夫または妻)
359
3.子ども
244
4.その他
47
5.いない(一人で暮らしている)
158
※グループホーム、福祉施設等を利用されている方は「5」
- 51 -
(単位:人)
問6 日常生活で、次のことをどのようにしていますか。
項 目
ひとりでできる 一部介助が必要 全部介助が必要
食事
615
100
54
トイレ
624
60
84
入浴
552
104
108
衣服の着脱
599
86
81
家の中の移動
611
74
75
掃除
436
112
181
洗濯
458
91
183
外出
425
154
174
人との意思疎通
523
137
79
お金の管理
490
114
147
薬の管理
513
98
145
問7 あなたを介助してくれる方は主に誰ですか。
1.父母・祖父母・兄弟姉妹
120
2.配偶者(夫または妻)
143
3.子ども
112
4.親戚
10
5.ホームヘルパーや施設の職員
118
6.その他の人(ボランティア等)
16
問8 あなたを介助してくれる家族で、特に介助の中心となっている方の年齢、
性別、健康状態をお答えください。
① 年齢
21~30歳
4
31~40歳
13
41~50歳
51
51~60歳
81
61~70歳
104
71~80歳
79
81~90歳
23
② 性別
男性
110
女性
250
③ 健康状態
よい
ふつう
よくない
88
218
57
- 52 -
平均年齢 62.2歳
(単位:人)
問9 あなたは身体障害者手帳をお持ちですか。
1.1級
221
2.2級
118
3.3級
87
4.4級
164
5.5級
30
6.6級
25
7.持っていない
100
問10 身体障害者手帳をお持ちの場合、主たる障がいをお答えください。
1.視覚障がい
38
2.聴覚障がい
68
3.音声・言語・そしゃく機能障がい
13
4.肢体不自由(上肢)
59
5.肢体不自由(下肢)
176
6.肢体不自由(体幹)
77
7.内部機能障がい(1~6以外)
195
問11 あなたは療育手帳をお持ちですか。
1.A
8
2.A1
26
3.A2
22
4.B
3
5.B1
35
6.B2
27
7.持っていない
544
問12 あなたは精神障害者保健福祉手帳をお持ちですか。
1.1級
10
2.2級
47
3.3級
17
4.持っていない
556
5.持っていないが自立支援医療を利用
39
問13 あなたは難病(特定疾患)の認定を受けていますか。
1.受けている
2.受けていない
63
629
- 53 -
(単位:人)
問14 あなたは発達障がいとして診断されたことがありますか。
1.ある
54
2.ない
647
問15 あなたは高次脳機能障がいとして診断されたことがありますか。
1.ある
34
2.ない
652
問16 問15で「ある」を選択した場合、どんな障がいがありますか。
1.視覚障がい
3
2.聴覚障がい
7
3.音声・言語・そしゃく機能障がい
12
4.肢体不自由(上肢)
14
5.肢体不自由(下肢)
20
6.肢体不自由(体幹)
14
7.内部機能障がい(1~6以外)
6
8.精神障がい
12
問17 あなたが現在受けている医療ケアをご回答ください。
1.気管切開
6
2.人工呼吸器(レスピレーター)
2
3.吸入
10
4.吸引
9
5.胃ろう・腸ろう
15
6.鼻腔経管栄養
4
7.中心静脈栄養(IVH)
0
8.透析
47
9.カテーテル留置
20
10.ストマ(人工肛門・人工膀胱)
38
11.服薬管理
199
12.その他
44
問18 あなたは現在どのように暮らしていますか。
1.持ち家で暮らしている
606
2.貸家で暮らしている
42
3.アパートで暮らしている
37
4.グループホームで暮らしている
10
5.福祉施設(障がい者支援施設、
高齢者支援施設)で暮らしている
54
6.病院に入院している
21
7.その他
16
- 54 -
(単位:人)
問19 あなたは将来、どのように生活したいと思いますか。
1.今のまま生活したい
49
2.グループホームなどを利用したい
3.家族と一緒に生活したい
5
12
4.一般の住宅で一人暮らしをしたい
2
5.その他
2
問20 地域で生活するためには、どのような支援があればよいと思いますか。
1.在宅で医療ケアなどが適切に得られること
39
2.障がい者に適した住居の確保
27
3.必要な在宅サービスが適切に利用できること
39
4.生活訓練等の充実
15
5.経済的な負担の軽減
31
6.相談対応等の充実
16
7.地域住民等の理解
19
8.コミュニケ-ションについての支援
19
9.教育についての支援
3
10.余暇の充実
7
11.その他
4
問21 あなたは、1週間にどの程度外出しますか。
1.毎日外出する
278
2.1週間に数回外出する
330
3.めったに外出しない
123
4.まったく外出しない
37
問22 あなたが外出する際の主な同伴者は誰ですか。
1.父母・祖父母・兄弟
86
2.配偶者(夫または妻)
161
3.子ども
100
4.ホームヘルパーや施設の職員
92
5.その他の人(ボランティア等)
8
6.一人で外出する
303
- 55 -
(単位:人)
問23 あなたは、どのような目的で外出することが多いですか。
1.通勤・通学・通所
182
2.訓練やリハビリに行く
91
3.医療機関への受診
450
4.買い物に行く
477
5.友人・知人に会う
174
6.趣味やスポーツをする
94
7.サークル活動に参加する
47
8.散歩に行く
238
9.その他
48
問24 外出する時に困ること、または外出をしようと思ってもできない理由は何ですか。
1.公共交通機関が少ない(ない)
127
2.列車やバスの乗り降りが困難
141
3.道路や駅に階段や段差が多い
185
4.切符の買い方や乗換えの方法がわかりにくい
5.外出先の建物の設備が不便
(通路、トイレ、エレベーターなど)
81
114
6.介助者が確保できない
87
7.外出にお金がかかる
98
8.周囲の目が気になる
62
9.発作など突然の身体の変化が心配
105
10.困った時にどうすればいいのか心配
124
11.その他
45
問25 あなたは、平日の日中を主にどのように過ごしていますか。
1.会社勤めや、自営業、家業などで収入を得て仕事をしている
2.ボランティアなど、収入を得ない仕事をしている
129
8
3.専業主婦(主夫)をしている
66
4.福祉施設、作業所等に通っている(就労継続支援A型も含む)
58
5.病院などのデイケアに通っている
38
6.リハビリテーションを受けている
22
7.自宅で過ごしている
322
8.入所している施設や病院等で過ごしている
9.大学、専門学校、職業訓練校などに通っている
10.特別支援学校(小中高等部)に通っている
64
0
19
11.一般の高校、小中学校に通っている
4
12.幼稚園、保育所、障がい児通園施設などに通っている
1
13.何もすることがなく、家にいることが多い
55
14.その他
25
- 56 -
(単位:人)
問26 どのような勤務形態で働いていますか。
1.正職員で他の職員と勤務条件等に違いはない
31
2.正職員で短時間勤務などの障がい者に対する配慮がある
14
3.パート・アルバイト等の非常勤職員、派遣職員
45
4.自営業、農業、林業、漁業など
43
5.その他
4
問27 あなたは今後、収入を得る仕事をしたいと思いますか。
1.仕事をしたい
119
2.仕事はしたくない、できない
224
問28 収入を得る仕事を得るために、職業訓練などを受けたいと思いますか。
1.すでに職業訓練を受けている
14
2.職業訓練を受けたい
67
3.職業訓練を受けたくない、受ける必要はない
299
問29 あなたは、障がい者の就労支援として、どのようなことが必要だと思いますか。
1.就職に関する相談の機会
122
2.通勤手段の確保
124
3.勤務場所におけるバリアフリー等の配慮
98
4.短時間勤務や勤務日数等の
142
5.在宅勤務の拡充
86
6.職場の上司や同僚に障がいの理解があること
212
7.職場の理解促進
159
8.職場で介助や援助等が受けられること
103
9.就労後のフォローなど職場と支援機関の連携
100
10.自分の障がいに合った就労訓練
140
11.仕事についての職場外での相談対応、支援
74
12.安定した収入の確保
168
13.職業紹介の充実
102
14.その他
22
- 57 -
(単位:人)
問30 あなたは、休日をどのように過ごしていますか。
1.買い物や散歩に出かける
362
2.スポーツ観戦、映画・芸術鑑賞などに出かける
73
3.絵画・音楽等のサークル活動に出かける
30
4.スポーツ等のサークル活動に出かける
42
5.お祭りやイベント等に出かける
65
6.自宅でテレビ、ビデオ、DVD等を観ている
381
7.自宅でゲーム、パソコン、読書、音楽鑑賞をしている
136
8.家事を手伝っている
167
9.何もすることがなく、家にいることが多い
154
10.その他
52
問31 あなたは障がい支援区分の認定を受けていますか。支援区分に変更されて
いない方は、認定区分についてお答えください。
1.区分1
11
2.区分2
20
3.区分3
17
4.区分4
15
5.区分5
12
6.区分6
22
7.非該当
14
8.受けていない
398
問31の2 支援区分に変更されていますか。
1.変更している
2.変更していない
18
237
問32 あなたは介護保険によるサービスを利用していますか。
1.利用している
139
2.利用していない
484
問33 該当する要介護度はどれですか。
1.要支援1
14
2.要支援2
22
3.要介護1
18
4.要介護2
32
5.要介護3
22
6.要介護4
20
7.要介護5
25
- 58 -
(単位:人)
問34 あなたは次のサービスを利用していますか。また、今後利用したいと考えますか。
し現
し現
し今
し今
て在
て在
た後
た後
い利
い利
く利
い利
る用
な用
な用
用
い
い
① 居宅介護(ホームヘルプ)
47
499
176
309
6
502
130
337
③ 同行援護
11
492
96
354
④ 行動援護
16
483
125
331
6
495
121
337
70
437
192
238
⑦ 自立訓練(機能訓練、生活訓練)
4
453
20
364
⑧ 就労移行支援
9
486
66
347
⑨ 就労継続支援(A型、B型)
25
473
75
340
⑩ 療養介護
20
484
81
331
⑪ 短期入所(ショートステイ)
36
483
125
300
⑫ 共同生活援助(グループホーム)
14
484
94
327
⑬ 施設入所支援
45
484
115
294
⑭ 相談支援
70
437
192
238
4
453
20
364
15
439
22
361
⑰ 保育所等訪問支援
0
450
5
377
⑱ 医療型児童発達支援
2
448
10
370
⑲ 福祉型児童入所支援
1
448
14
367
⑳ 医療型児童入所支援
0
447
10
371
㉑ 移動支援事業
28
452
106
301
㉒ 日中一時支援
34
451
104
307
② 重度訪問介護
⑤ 重度障害者等包括支援
⑥ 生活介護
⑮ 児童発達支援
⑯ 放課後等デイサービス
問35 あなたは、普段、悩みや困ったことをどなたに相談しますか。
1.家族や親せき
567
2.友人・知人
206
3.近所の人
54
4.職場の上司や同僚
28
5.施設の指導員など
99
6.ホームヘルパーなどサービス事業所の人
58
7.障がい者団体や家族会
11
8.かかりつけの医師や看護師
238
9.病院のケースワーカーや介護保険のケアマネジャー
86
10.民生委員・児童)委員
35
11.通園施設や保育所、幼稚園、学校の先生
14
12.相談支援事業所などの民間の相談窓口
21
13.行政機関の相談窓口
61
14.その他
20
- 59 -
(単位:人)
問36 あなたは障がいのことや福祉サービスなどに関する情報を、どこから知る
ことが多いですか。
1.本や新聞、雑誌の記事、テレビやラジオのニュース
262
2.行政機関の広報紙
221
3.インターネット
62
4.家族や親せき、友人・知人
265
5.サービス事業所の人や施設職員
121
6.障がい者団体や家族会(団体の機関誌など)
33
7.かかりつけの医師や看護師
182
8.病院のケースワーカーや介護保険のケアマネジャー
92
9.民生委員・児童委員
41
10.通園施設や保育所、幼稚園、学校の先生
13
11.相談支援事業所などの民間の相談窓口
23
12.行政機関の相談窓口
78
13.その他
17
問37 あなたは、障がいがあることで差別や嫌な思いをすることがありますか。
1.ある
120
2.少しある
160
3.ない
365
問38 どのような場所で差別や嫌な思いをしましたか。
1.学校・仕事場
76
2.仕事を探すとき
44
3.外出先
134
4.余暇を楽しむとき
39
5.病院などの医療機関
66
6.住んでいる地域
74
7.家庭
39
8.その他
17
問39 成年後見制度についてご存じですか。
1.名前も内容も知っている
207
2.名前を聞いたことがあるが、内容は知らない
156
3.名前も内容も知らない
251
問40 成年後見制度について、今後利用したいと思いますか。
1.利用したい
41
2.利用したいとは思わない
82
3.必要ない
190
4.必要になったら利用したい
288
- 60 -
(単位:人)
問41 あなたは、自分の地域の避難場所を知っていますか。
1.知っている
378
2.知らない
300
問42 あなたは、火事や地震等の災害時に一人で避難できますか。
1.できる
280
2.できない
281
3.わからない
139
問43 家族が不在の場合や一人暮らしの場合、近所にあなたを助けてくれる人は
いますか。
1.いる
245
2.いない
194
3.わからない
243
問44 火事や地震等の災害時に困ること(震災の時に実際に困った事)は何ですか。
1.投薬や治療が受けられない
306
2.補装具の使用が困難になる
77
3.補装具や日常生活用具の入手ができなくなる
90
4.救助を求めることができない
144
5.安全なところまで、迅速に避難することができない
297
6.被害状況、避難場所などの情報が入手できない
138
7.周囲とコミュニケーションがとれない
143
8.避難場所の設備(トイレ等)や生活環境が不安
296
9.必要な物が準備できない
235
10.その他
18
11.特にない
90
- 61 -
(単位:人)
問45 あなたは、「障がい」に対して、広く市民の理解や地域・行政の社会的な
支援が進んできていると思いますか。
1.進んできている
115
2.多少すすんできている
256
3.どちらともいえない
296
4.多少後退してきている
28
5.後退してきている
12
問46 「障がい」に対する市民の理解を深めるためには、何が必要と思いますか。
1.障がいや障がい者の福祉についての関心や理解を深めるための啓発
379
2.障がい者に対してのボランティア活動やボランティア人材
育成への支援
220
3.学校等における福祉教育の充実
214
4.障がい者への就労や生産活動の機会の提供
208
5.福祉施設の地域住民への開放や地域住民との交流機会の促進
143
6.障がい者の地域活動への参加機会の促進
121
7.その他
18
- 62 -
最後に、栃木市にどのようなサービスがあれば暮らしやすいか、どうすれば障がい
者福祉や、福祉のまちづくりが進むのか、また、あなた自身がやれること、やってみ
たいことは何ですか。あなたのアイディアなどがあれば自由にご記入ください。
一般の方が目にとまる、小さなスペースに、アクセサリーとか、かわいい作品を展
示、可能なら販売もする。(ただし、上級の作品をつくるため、最初はプロ級の方に
有料で指導をうける)退職後、身体は疲れているので、手作り作品だけでも参加した
いのですが、…ボランティアには慣れておりませんので
「休憩できる場所」があると暮らしやすいです。
すみません。確かに障がい者福祉は必要なのですが、言葉に出して「障害者」と言
われると嫌悪感があります。別の名称を利用していただけるとありがたいです。「障
害」と「障害者」は違います。
機能訓練施設の充実 器具を使ってのトレーニング施設が少ない。又要介護要支援
の別なく訓練したい人には日数、回数を自主的に選択できるようにしてほしい。
障がい者だから経済的支援をしなければならないとは限りませんが、親が年老いた
時、兄弟もあまり豊かでない時、そういう状況になる前に面倒みている人の状況にも
心配りしてください。何でもない健常者でも、何でもない人の生活保護を受けている
人との差を思うたびやりきれないです。
現在、デイサービス利用で親子共々満足な毎日です。ありがとうございます。
少子高齢化社会になる中で、街づくりはコンパクトになる中、自転車が活用しやす
い町になった方がいいのかなと思います。できれば自動車、歩行者が共存しやすい
町、体が弱くなっても自動車や自転車におびやかされないで歩行できる町
外出や情報の困難な人に、パソコン教室を開いてみたい
世間の人達がもう少し障がい者に対して労りの心、思いやりを持って接してほしい
と思います。
私は何一つ資格も能力もあるわけではありませんが、一人暮らしのお年寄りの方々
に時々お弁当を作って持って行ってあげて「これを食べて元気になってください」と
声をかけ笑顔にしてあげたいと思います。おかずの中身は人によって好みが違います
ので難しいと思いますが、ボランティア活動を忙しい生活の中に少しでも取り入れら
れればと思います。大きな事は何もできませんが小さな親切を積み重ねていくことが
大事ではないかと思います。
障がい者の為の短時間でもできる職業を考えていただきたい。年金の方も減額にな
る世の中で、障がいがなければ一般の人の中で働くことが出来るが、そうもいかない
のです。私は月一回他県の病院に通院しています。栃木市の中にはもっと総合病院を
作ってほしいと思います。
自分のことは自分でやる、頑張る
今後、体が動かなくなった時ケアが必要になったとき私が入る施設(機関)がな
い。精神障がい者というだけで
そっとしておいて欲しい
- 63 -
身体障がいの方の福祉(老人向け)は充実していると思いますが、精神障がい者や、
中年(60前後)のリハビリ施設等がなかなか理にかなわないと思います。いざ精神
の子が就労施設で働こうと思っても賃金が安く、まして、うちの娘はボーダーライン
の障がい者のため行ける施設がありません。そのため、健常者と同じようにバイトを
探しますが、てんかんがあると言うとそこでアウトです。もう少し賃金のアップや、
病気のある子が働きに行ける施設等が増えると良いです。あと、デイサービスも老人
向けではなく、リハビリを中心に一日通えるところもあると、これから良いのではな
いでしょうか。
治療中に家族には頼れない(買い物、洗濯、食事、薬の管理)など介護の方ではな
く、精神疾患の知識を持ったサービスがあると助かる。壬生にある訪問看護サービス
の“こころ”みたいな所が栃木市にもあると助かる。
車が無いので、通院ができない。通院の足が必要
私は精神障がい者です。医療面から年金といろいろ行政にはお世話になっていま
す。本当に自分が元気になったら、なれたら、何かの形で返したいです。どんな形で
もいいからと思っています。
障がい者をもつ家族同士の交流会などあればよいと思います。
だれとでも分け隔てなく話ができる雰囲気が作れる場所、人材、できれば軽い運動
ができれば良いと思います。話し相手になれるといいですね。
精神科の病院が少ないのであればいいと思う
行政がもっと詳しく、使えるサービス、支援を親身になって教えてほしい。こちら
から聞かないと教えてくれない。特に税金、年金等について
障がい者は地域活動(清掃等)への参加は免除してもらえるとありがたい。高度な
医療が受けられることを望む
外出できないお年寄りが多いので、地域の公民館なりを開放して、おしゃべりや簡
単な運動(これは指導者が必要になってくるのでしょうか)ができるくつろぎの場が
あれば楽しくストレス発散になるのではないでしょうか。これは、どんな年齢の方も
OKという事で、赤ちゃん子育て中のママ、ベテラン母さん、退職した父さん方とい
ろいろな方と交流をもつことで、地域の輪が広がるのではないでしょうか。
・介護者がやれる事。自分自身の健康を確保してなるべく自分の事は自分でやる、そ
して最小限の援助をお願いしたい。
・行政側に、現在、本人は、障害者年金のみで生活していますが、病院の代金が2
院、3院と重なると赤字になる。できれば精神障害の医院のみでなく、他の医院分
も補助をお願いしたい。
現在、町の担当者、ヘルパーさん等が良くしてくれているので、助かっておりま
す。
市への提案、市内在住の障がい者の方が、どこにお住まいかだれが介護しているか
マップにしてコンピューター上の地図で把握すると何かの時に便利かと思います。
福祉児童ディ等の数が少ない、グループホーム(若い子)を設立してほしい。年配者
=介護施設は多くできているが、知的障がい児=若年性の施設が少ない。障がい者施
設は年齢層のはばが広く、若い子が入居したくても抵抗がありすぎる。
- 64 -
私自身、障がい児をもつ母であってもわが子以外の障がい児(者)について、わか
らない事が多く、子どもの友達であっても、手助け等し難いと思っています。気持ち
はあっても関わり方がわからずにいる人が他にもいるのではないかと思います。障が
い者にもいろいろな人がいることを知ってもらい、障がい者を身近に感じてもらえれ
ば、もっと障がい者が街へ出て行けるようになるのではないかと思います。子どもが
幼稚園の時、お友達は障がいがあってもそれが特別な事ではなく、普通に受け入れて
いました。子どもの順応する力、受け入れる力は、すごいと思います。幼稚園、保育
所、小学校など小さいころから障がいを持つ人たちと交流を持つこともとても大切な
ことではないかと思います。すくにできること、時間をかけて育てていくこと、いろ
いろな面で充実させていってもらえたら、と思います。
障がい者を障がい者扱いせずに出来る仕事をあたえて、お金を稼がせる世の中にし
てもらいたいと思います。障がい者も働ける場所が欲しいです。
私は、精神障がい者2級の手帳を持っていますが、一般企業の契約社員として働い
ています。薬を飲んでいるので、特に変わった症状も無く、きちんと仕事をやってい
ます。因みに工場勤務20年になります。ところが、世の中には精神科の患者で、人
を殺すような人物がニュースで報道されることがよくあります。そういうことがある
度に悲しい気持ちになります。精神障がい者であっても、とても頭がよく、正社員な
みに仕事をこなす人も同じ職場にいます。中には悪いことをする患者もいますが、何
でもかんでも精神障がい者に矛先を向けられるのは、頑張って働いている患者にとっ
てとても迷惑です。薬を飲みながらも頑張って働いている患者もいることを知っても
らいたいです。
手を差し伸べすぎない、できる事は自らやる(やるまで待てる)環境、出来ない部
分に手を差し出す。やはり難しいですね。
隣近所同士での助け合い、互助の精神の構築、おとなりボランティアの導入
障がいを持った小さいお子さんの親御さんは、とても不安な気持ちだと思うので、
同じ障がいを持った先輩の保護者の方に話を聞いたりできる場があったらとても気持
ち的に助かると思う。(自分もそうだったので)親御さんの気持ちのあり方も、難し
いところではあると思うが、縦の連携を設定してはどうでしょうか。手帳が取れるか
どうかのボーダーの方の支援を整備してほしい。手帳を取得することへの促しなど。
障がい者の就労支援相談窓口を分かりやすくしてほしい。最近若者の発達障がいが
増加しているが、その方々の就労トレーニング、専門医療センターを作り、少しでも
就労できるようにしていただきたい。自分にできる事は、一般の方の就労相談(ニー
ト、引きこもりも一部)できます。
一年にもらえるタクシー券の数を増やしてもらえると病院に行きやすい。
困っている事、ふれあいバスが通らない、蔵タクが土・日休みで不便
「障がい者は自立しようとしています。」地域に住むひとりひとりが障がい者のみ
でなく、すべての人々がかかわりをもちながら生活していると思います。どんな場面
においても、知らんぷりはやめ、気配り、目配り、心配りのできる人々が多くなれば
いいなあと思っています。そうすればどんなサービスよりもいいのにと思っていま
す。私自身も努力していきたいです。(的外れな答えになっているかと思いますが、
よろしくお願いします。ありがとう
- 65 -
福祉という言葉は好きではない、別の表現もありかと。障がい者の足の充実、企業
と行政の連携を考えてほしい。就労を企画する場を作って欲しい。歩行の困難な私の
ような物でも、自宅ワークの充実
私自身のやれる事、近所の困っている人の手助け(一人暮らしの人が多くなってき
ました)草むしり、買い物など
我が家の娘はてんかんに加えて乳児の時(8か月)急性脳炎に罹患し、九死に一生
を得ました。そのためか、少々の知的遅滞があります。検査を受けても保護者に詳し
い説明はされませんでした。現在、見ただけでは「何が、何処に障がいがあるの?」
というところです。障がいが中途半端なため、本当に必要な援助を受ける事が出来な
いでいます。はっきり言って扱いにくい障がい者のため、どういうことをすれば良い
のか、(ちょっとした手助けがあれば生活して行けるので)本当に困るのは親亡き後
という事になります。栃木市の中に、ほとんどの事は自分でできるけれど、誰かの何
らかの支援を受けなければ(親亡き後が特に…)という障がいを持っている方が意外
に多いのではないでしょうか。こういう障がい者に対するサービスについて、ご一考
いただけると老親として本当にありがたいと思います。どうかよろしくお願いいたし
ます。
てんかん発作があるため、運転免許証を返還しました。自治医大への通院時には、
母親が運転し、連れて行っていますが、母の具合が悪かったり、他の家族の都合がつ
かないときは、本人が一人で電車通院しています。また、本人が楽しみにしているこ
とが映画鑑賞や買い物で母が送迎していますが岩舟地域へも市のバス路線や停留所が
増えれば日常の外出が便利になり、本人も出来る限り一人で自立した行動をしたいと
思っているので、より暮らしやすくなると思います。市バス路線の拡充について、本
人が一番望んでいます。病気が重くなる前は就職していましたが、今は、本人の働く
意欲はあっても、家族は外での就労は厳しいと思っています。日常的に家族としか人
と接する機会がないので、福祉サービスとしてではなく、「大人版児童館」のような
気軽に利用できる場があれば、本人の社会性の低下を防げるのではないかと考えてお
ります。図書館で過ごすことを勧めますが、静かな場所で長時間一人でいることはあ
わないのと、食事ができないので厳しいのです。
どのようなサービスがあるかより、一般的にはどのように生活できるかです。国民
年金のみで生活してどこへ行くにも交通機関がだめ、毎日生活する事で精一杯です。
今の仕事が大好きです。頑張ります。
私は足が本当ではないのですが、福祉には興味がたくさんあります。何かできる事
はないか、と考えます。でも自分も障がい者です。4級位だったら、私に栃木市の為
に働ける事はないだろうか、若い方にできる事(力)私の様な者は老年の方の話し相
手
障がい者も家族も安心しておだやかに過ごせる施設(短期入所、入所施設)が出来
れば良いと思っています。
病院等で手話のできる人を増やしてほしい
障がい者であることに甘えるつもりはありませんが、思いやりのあるやさしい一言
にとても勇気づけられます。
学校を卒業すると友人関係もあまりなくなってしまい、同世代の人との関わりや余
暇を仲間と楽しめるような機会がたくさん欲しいです。そのためには、ボランティア
さんの協力や育成が大切かと思います。
- 66 -
グループホームを多く作って欲しい。働ける場所を作って欲しい。
運転免許のない障がい者に、もう少しタクシー券があるとたすかります。
私の母が車いす生活です。母の外出時に、車椅子を持たないと(車に乗せる)いけ
ないのですが、病院、公共機関には備え付けの車いすがありますが、個人の商店、特
にレストラン等にあれば、私自身の体への負担も少なく、母の外出(介護)もしやす
くなります。ぜひ、公共施設以外の場所にも車いすを置いてほしいと思います。
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栃木市障がい者福祉計画策定に係るヒアリング調査
調 査 日
訪問事業所
参 加 者
9月17日(水) あゆみ園 ホームみどり
5名 利用者、事業所職員
9月24日(水) わらしべの家
5名 利用者、事業所職員
9月27日(土) もくせいの里
9名 保護者、事業所職員
9月29日(月) ゆーあい工房
10名 利用者
9月29日(月) ハートフルふきあげ
3名 利用者
9月30日(火) すまいるわーく桜
3名 利用者
10月 1日(水) すぎのこ
10名 利用者、事業所職員
10月 1日(水) オープンハウスたんぽぽ
4名 利用者、事業所職員
10月 2日(木) みずほの家
13名 利用者、保護者、事業所職員
10月 2日(木) 蔵の街ウエイブ
12名 利用者
10月 4日(土) やまとホーム
4名 利用者
10月 7日(火) けやきの家
35名 利用者、保護者、事業所職員
10月 8日(水) めぐみ
4名 利用者
10月 9日(木) 海がめ
2名 利用者
10月10日(金) ゆうの家事業所
2名 事業所職員
栃木市障がい者福祉計画策定に係る懇談会
開催日時
10月 8日(水)
19:00~
参加団体
参 加 者
栃木市聴覚障害者協会
栃木市身体障害者福祉会
栃木障がい者の自立をめざす会
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7名
ヒアリング調査、障がい者団体懇談会でいただいた主な意見は次のとおりです。
障がいに対する理解に関すること
・障がいに対しての理解が少ない。障がい者同士の恋愛、結婚は、親によって引き離
されることが結構多い。年配者の理解がほしい。障がい者でも恋愛し結婚したい。
・障がいがあるとわかってもらえないまま、小さい頃はいじめられた。
・親の愛が欠けたから病気になる人が多い。親からハイレベルなことを求められ病気
になる。病気じゃないのに、親に病気扱いされたりもする。
・新聞に書いてあったが、普通の障がいは3割、精神障がいは5割の差別がある。ア
ニメの映画などで、小さい子ども達にも、うつ病・発達障がい、統合失調症などの
啓発をするとよいのでは。
・てんかんを持っているので、これまで仕事で差別を受けてきた。薬をきちんと飲め
ば支障はないのに、病気の悪いところだけがアピールされて報道される。みんな誤
解している。てんかんなのにどうして免許が取れれるのかと言われたこともある。
ここでは差別がなくうれしい。
・栃木~星野行のバスで10年前くらいに、視覚障がい者は付添がいないとバスに乗
れないと運転手に言われた。障がい者に対する理解が少ない。いろいろなところに
障害物が置いてある。逆に、宇都宮の食堂では手を貸してくれた。どこにどんな物
が置いてあるか丁寧に教えてくれた。日にちが経った悪い商品を買わされてしまっ
たことがある。
・道路工事をやっていると、工事の音、車の音、機械の音が重なり、いつ渡ったらよ
いかわからない。警備員に手をかしてもらえるとありがたい。
・視覚障がい者は側溝のフタをたよりに歩いている。フタが欠けているところに足を
突っ込んで怪我したことがある。市に言って次の日すぐに直してもらったが、電話
で言わなくても巡回して点検してほしい。
・差別のない社会になればよい。何で目が見えないの?と聞かれて衝撃を受けたこと
もある。好きでそうなったわけではない。悲観的になる。
・お店に行くと変な人という扱いをされることがある。店員との応対中は普通なのに
用が済むと陰口を言われるのがつらい。
・無視されることがある。差別を感じる。
・障がい者でも一つ一つの節目をもって生きていけると良い。皆と協力し合いながら、
理解し合える栃木市であってほしい。
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相談に関すること
・できるできないは別として、このように話を聞いてもらえるだけでありがたい。気
持ちが楽になる。
・何か訴えたいと思っても市役所の窓口にまで行っては言いづらい。
・相談の機会があれば相談しやすいが、きっかけがないと悩んだまま終わってしまう。
・同年代の人の自殺を聞くと悲しくなる。
(落ち込んでいる人の役に立てればと思う。
)
・困ったときは自分の判断だけではなく、周りの方に相談を受けて行きたいと思う。
・家以外で誰かに話しを聞いてもらいたかった。
・事業所で働いていた人が、大平で空き家を活用しカフェを開いている。地域の人や、
支援に関わった人があつまる憩いの場になっている。制度にしばられずにこのよう
な支援ができるとよい。事業所から一般就労した人にとって余暇的な場所、相談を
する場所がない。相談を受けるのはどうしても以前その人が利用していた施設にな
ってしまい、施設が背負うことになる。
・栃障協で職員同士が悩みを話し合ったらいいと思う。また、施設長・理事長会議に
市や県にも来てもらって情報交換すればよい。
・困ったことは事業所の職員に相談している。市の保健師が出向いてくれ、所長も交
えて相談ができた。事業所に対しても保健師の方に対しても、ありがたく思ってい
る。この上ない幸せです。人に伝えることで発散できる。信頼できる人がいるとい
うのは大きい。
・会員が減少しているが、知的障がい児の親が多いと思われるが、障がい児をもつ親
の話を聞くことが出来る場をコーディネートしてくれないか、障がい児をもった先
輩の親の話を聞くと安心できるという話を聞く。同じような障がいのある方の団体
は必要だと感じている。
住まいに関すること
・グループホームに住みたいと思ったのは場所がいいから。施設の職員に進められて
・グループホームの楽しいこと、大変なことは自分の自由な時間がある。大変なことは
特にないここでの生活に慣れるまでは大変
・ずっとグループホームに住みたい。
・実家に住みたい
・今すぐではないが家族のいる実家の近くにグループホームがあればそこに住みたい、
それが最高。離れているので行くのが大変、電車を乗り継いで行く。
・グループホームでは近所の人と付き合いある。草むしりとか一緒にやっている。あい
- 70 -
さつもしてくれる。回覧板もまわってくる。
・父と二人暮らし。父が亡くなると一人で生きていけるか不安。グループホームを多
く建ててほしい。
・グループホームを作ってもらいたい。事業所の敷地の中に作ってもらいたい。
・グループホームの世話人さんを増やしてほしい。世話が大変な人がいると忙しいと言
っていたから。
(9 名入所のグループホーム)
・グループホームへは自分で入所を決めた。親が施設へ入所し、自分も身体が弱く、グ
ループホームの方が安心だと思ったから。
・グループホームは楽しい。手芸など趣味の活動や皆とのおしゃべりが楽しい。
・保護者から~親が元気なうちはよいが、将来的にはグループホームとなる。24 時間
体制の支援がほしい⇒グループホームでは夜が心配
・グループホームは、自分の部屋があり、何でも自分で行い、1人でいられる時間もあ
るのがよい。自分の好きなことがやれる。
・自宅に近いグループホームに住みたい。
サービスの利用に関すること
・障がいの程度、特性もあるが、小さい頃は親亡き後の心配だったが、親が老いた時
を考え、入所のための練習が必要で今からしている。こだわりが非常に強い子で、
新しい建物や部屋に入るだけでも慣れるまでに相当の時間がかかる。
・短期入所をたまに利用する人(慣れていない人)の場合、職員を手厚く付けてくれ
ると助かる。実際に施設側でもそうせざるを得ないのが現状だと思う。
・短期入所の予約が入っていても、融通が利くのであれば、緊急の時譲り合えないか。
・時々違う施設を使う、本人には不安感があったようで、少しずつ違う施設でも慣れ
ていく事が必要だと思っている。
・高齢夫婦のため、健康状態は良くない、親亡き後とは言っていられない状況
・日中一時を、本人の状態でキャンセルせざるを得ない時があるが、そういう場合で
も普段から慣れている人で、個人的に預かってくれる人を作っておくようにしてい
る。
・入所施設でない所、グループホームの空いている所等で、臨機応変に短期入所でき
ないだろうか。利用者によっては、行ける人行けない人はありそう
・預ける場所、預ける人に慣れていないと、こだわりの強い人は、本人が対応できな
い。
・在宅の65歳以上の障がい者、つまり、それまで自分で頑張ってきた方は、介護優
- 71 -
先となり、特養に入れないような人はグループホームにも入れないので、障がい者
支援施設優先にしないと住居、居場所が無くなってしまう。
・施設の利用者負担 1 割が大きな負担となっている。
今まで無料だったが、
急に 9,300
円かかるようになってしまった。自分の給与から支出するようにしているが、家族
から支出してもらうときが心苦しい。
・気軽にショートステイできる場所があると良い。
(保護者)
・保護者から~将来入所施設に入るしかない子どもがいるが、入所施設がない。
・病気になり家で2年くらい療養していた。病院の先生に、外に出てみてはと勧めら
れ、健康福祉センターでここの事業所を紹介された。他の事業所も見学に行き、一
番合っていると思ってここにした。
・下野市に住んでいるが、下野市の事業所は合わなかった。いくつかの事業所を体験
してここに決めた。親の送迎で通っている。
事業所に関すること
・事業所を増やす場合も、個別に市に相談に行っている状況だが、それはもったいな
い。栃木市障害者施設協議会の中で話せるものは話し合ったらいいと思う。財力や
やりたいことは事業所によってまちまちだが、市全体の社会資源を増やすというま
ちづくりの観点で考えた方がよい。
・グループホームをつくるのに 8,000 万円はかかる。事業所が無理してつくらなくて
もどこかで作れればよい。視野を大きくとらえた中での運営を考えないと、人口に
対して事業所を乱立したら、小さい事業所はやっていけなくなる。
・利用者は慣れるまでに時間がかかる。職員の入れ替わりが激しい。職員が定着しな
いと、事故を未然に防げない。どうしたら利用者に安心・安全に過ごしてもらえる
か。どうしたら、職員が定着するか。施設に利用者を預ける親としては、その日を
安全にしっかり見てもらいたいという思いだが、職員は、利用者の親を見ると怖い
と感じるようだ。
・施設の存在を知らない人も多い。施設側にも責任がある。もっと地域に入っていか
ないと。施設の敷地にゲートボール場をつくったり、排水溝の清掃なども協力する
など地域貢献となるようなこともしている。地域にも、駐車場として土地を貸して
くれるなど、施設に協力してくれる人もいる。
・利用者の情報は事業所間で共有が必要。職員は、福祉がやりたくて来ている人ばか
りではなく、利用者に対する支援の考え方も様々。特にある程度年配の職員だと考
え方を変えるのは難しい。人材不足、人材育成が課題である。
- 72 -
・事業所でいろいろな製品を作っているが、消費者も商品の質を求める。専門的な技
術がない素人が製品づくりを教えている状況。専門的な人にも入ってもらい、利用
者にも充実感を得てもらえるようにしたい。
交通に関すること
・バスが岩舟も走って欲しい。蔵タクは知らない、車いすで乗れる蔵タクはあります
か。
バスが通ったら買い物に行きたい、今まではタクシーで行っていた。
・佐野の両毛病院に通っている、終わるまでタクシーに待っていてもらって昼前位ま
でで一回一万円位かかってしまう。
・タクシー券の枚数を元に戻してほしい。
・のらっせ号の利用していたバス停が廃止になってしまったので不便。
・車を持っていない人が多いので、バス・電車が半額になれば行動範囲が広がる。
・蔵タクは1時間ごとの時間設定なので、30分刻みにあるとありがたい。土日も運
行しているとよい。
・バスの便を増やしてほしい。30分に1本はほしい。朝・昼・夕方だけでも増やす
とか。僻地は特に少ない。
・バスに乗っても一人で移動できないので、タクシー券がもっとほしい。
・自動販売機に点字が付いていない。
・交差点(東京インテリアあたりなど)に音声案内があると助かる。県庁近くの交差
点には音声案内がある。
・歩道と車道が分かれていないので歩くのが怖い。1人で外に出る気がしない。
・路面電車が走っているとよい。広島のものは乗り心地がよかった。障がいがある人
でももっと生活の場が広がると思う。利用する選択肢が増えると行動範囲が広がる。
・外出は電動車いすでの移動のため、送迎を頼むことも多い。→負担が大きい。送迎
費 200 円/1 日×1 ヶ月(22 日)…通勤手当は 182 円
・行きたいお店が遠いので移動が大変。自転車を利用している。
・タクシー券が減ってしまった。今は元気であるが、万が一母が倒れた場合にどんな
施設に入ることができるのでしょうか。先のことを考えるととても不安である。
・旧岩舟町にもふれあいバスを走らせてほしい。
・佐野市や小山市までバスを走らせてほしい。
・土曜日に通院している。土・日曜日もデマンドタクシーを走らせてほしい。
・近くの公民館にふれあいバスが止まってほしい。
- 73 -
・ふれあいバスの本数を増やしてほしい。時間通りに走ってほしい。予定が狂ってし
まう。既に行ってしまったかもしれないと不安になる。
・ちょうど良い時間帯のバスがない。8時16時台にバスが来てほしい。
・ふれあいバスが廃止されず、今後も引き続き走ることを希望する。
・蔵タクに登録しているが、使いにくい。行きの時間は合わせられるが、帰りの時間
が読めないと使えないから結局使っていない。蔵タクがない時に比べたら便利にな
っているが、もうひと工夫ほしい。
・自由に移動できるなら一人で買物に行きたい。宇都宮や東京など。
・親が送迎できないときは、事業所のスタッフに送迎してもらう。
・移動手段があればいろいろなところへ行ってみたい。ライブに行くのが好き。
・全てのふれあいバスに車イスのリフトを付けてもらえるとうれしい。福祉有償運送
を利用しているが、バスに乗れるようになれば行動が広がる。
余暇に関すること
・外出が好き(自転車でどこにでも行く)数年前までは宇都宮に自転車で行った。往
復 100 ㎞位行けた。
・土、日曜日は、親が殆ど付き添っていなければならなく自由がまったくない。障が
い者向けのイベント等の回数を行政としてもっと増やしていただきたい。
・自分はダンスをやっているが、ダンスやコンサートで気分が晴れれば自殺も減るの
では。ダンスをしていて周囲の人が笑顔になると自分もうれしい。
・団体活動として、余暇活動を行っている。この事業を推進するためには、人が必要
である。この事業が市内全域に広がって、障がい者が参加できる場を保障していき
たい。
仕事、就労に関すること
・仕事が一番好き。
(作業するのが好き。きれいに掃除したりするのが好き。
)
・精神疾患の人の作業所がもっとあればよい。知的障がいはけっこうある。
・食品会社のいちごのへた取りなど、事業所と企業と連携するのはいいこと。
・先月から仕事をしている。障がい者枠で入ったので、障がい者として扱ってもらえ
る。以前、一般枠で入った時は、先輩にいろいろ叱られた。障がい者枠と一般枠で
は扱いが違う。仕事のペースが遅く、一生懸命やってもこれだけしかできないとい
うことを上司はわかってくれなかった。
- 74 -
・作業について、段階を作るとよい。自立に向かって徐々に上がっていけるように。
学校で言えば、1年生、2年生・・・、のように。利用している事業所では面談が
ある。
・こどもサポートセンターと入舟庁舎の清掃業務の委託料4か月分が入り、初めて給
料を出せた。利用者も保護者も大喜び
・仕事は、ペンの消しゴム付け、下敷きの袋詰めなど。帰宅後、家事支援を利用して
いる。仕事が楽しく生きがいである。
・視覚障がいを持っているが、見えないからといって負けたくない。他の人に頼むよ
り安心と言われたい。ここには、利用者から誘われて勤め始めた。
・仕事や家の手伝いを頑張っている。酸素吸入は大変だが頑張っている。
・就職をしたい。
・福祉関係の仕事をしていた。今は支援される方の立場だが、また支援員をやりたい。
・入所施設で働いていた。また福祉関係で働きたい。ヘルパーの資格を持っている。
・一般就労できそうな利用者もいる。以前、市で座談会を行ったり、就労に向けたア
ンケート調査などを行ったりしたと思うが、それで終わってしまった。
収入に関すること
・お金がもっとほしい。
・障がい年金が少しずつ減るのはなぜか?生活がぎりぎり。もう少し上がればよいの
に。
・保護者から~経済面が一番心配である。国保に加入したら医療費が 3 割負担となっ
た。親が元気なうちはいいが、親が死んだ後が心配。
年金のほかに市からの補助を望む。年金が月に 64,400 円だが、毎月 10,000 円
くらい赤字となっている。
・障がい者団体の活動費が減ってきている。自動販売機で、1本につき10円寄付さ
れるという物があるが、そういう物の設置ができないかという事をすすめていけな
いかと考えている。各障がい者団体がバラバラにではなく、一緒にできないかと考
えていた。
医療・医療費に関すること
・自立支援医療受給者証の上限額を決めるのに、家族の収入でなく本人のみの収入で
みてほしい。
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・医療との連携が難しい→気づいたら大きな病気となってしまったケース
・月に一度、病院で診療を受けている。毎月6~7千円医療費がかかり、とても大変
である。もう少し安くなってほしい。
・重度障害者の医療費について、後日、領収書を添付し市役所に申請するが、面倒な
ので現物支給にしてほしい。
(保護者)
・新病院に精神科の医者は来てくれるかどうかわからないという話しをちらっと聞い
たことがある。精神科の病床をつくり先生も来てほしい。獨協に通っているが、近
くにあればなおよい。
・先生は常勤がよい。できれば異動がないとよい。先生がいろいろ変るのは不安。
情報に関すること
・交通機関の情報をホームページで見る際に、もっと簡単にアクセスできるとよい。
いったんトップページに戻らないと行きたいページに行けない。常に項目が端の方
に表示されているとよい。栃木市のものばかりでなく他の公共機関のものもそうで
あるが。
・市の情報は、一番は広報紙。2番目にホームページ。循環バスの時刻表などを HP
で見る。
・パソコンをやりたい。天気・野球などのスポーツニュースをインターネットで調べ
たい。値段が高いので、パソコンや携帯を買うお金がない。
・障がい者のサービスの手引き書があるが、読んでも理解しきれない。
・聴覚障害者協会の中で、パソコンを持っていない人3分の1位はいると思う。スマ
ートフォンは結構もっている。
市に対すること
・新庁舎で迷ってしまう。
・市役所で窓口を番号で教えてもらうより、足が不自由なため最短距離で行ける方法
を教えてもらいたい。
・説明を1回聞いても理解しきれない。コミュニケーションが大切だと思う。
・いろいろな相談窓口があればいいと思う。市役所には相談窓口があるのか?
旧庁舎の時は相談窓口がどこにあるか分かったが、新庁舎はわからない。
・一人暮らしになったときを考えると、身を守るためのきめ細かいサービスをして欲
しい。
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・できる人・やる気のある人がどんどん働けるサポートを、市にして欲しい。
・市役所について土・日曜日も開いていてほしい。
・大平総合支所とゆうゆうプラザのどちらで手続きしたら良いか分からない手続きが
あるので、はっきりと通知や封筒に書いてほしい。
・市役所が不便になってしまったので行きづらくなってしまった。
(保護者)
・市役所の窓口に週に一回で良いので、手話通訳を付けて欲しい。
自分の将来に関すること
・モデル、銀行、市役所みたいな所で働き、結婚して幸せな家庭を築きたい。
・お金を貯金したい。まだ何に使うかは決めていない。
・お店のつぶれない街になってほしい。
・老人ホームが増えてほしい。親が高齢になったら入所させてあげたい。
・都賀町平川のことを多くの人に知ってもらいたい。私もアイドルになって都賀町平
川のことをPRしたい。
・子供が多く住み、自然の豊かな街になってほしい。
・公共バスの充実した街になってほしい。
・ひとり暮らしをしてみたい。自分で料理、掃除がしたい。両親とケンカするから、
というのもある。普段はコープに買物に行ったりしている。
・施設の職員の人と 10 年後、20 年後の話をしている。家の手伝い、洗濯物のとり込
み、お風呂掃除をしている。嘘をつかない、人のお金をとらない、わがままを言わ
ないことが大切。お父さん、お母さんに恩返しをしたい。
市の将来に関すること
・栃木市には、困っている人に対してあたたかい福祉社会になってほしい。
・誘拐事件がなくなってほしい。
・高齢者を優先に考えてもらいたいが、未来のため子どもについても考えて欲しい。
・こどもサポートセンターに行って、栃木市の中の進んだ部分を見てきた、専門的な
人もいて、誕生から小学生、中学生を対象にしているが、低年齢から就労までああ
いう所でしっかりと子ども達をサポートしてくれるといいなと感じた。専門的にど
んな障がいを持っていたとしても栃木市の中にしっかりと住んでいけるようなシス
テムができるといい。
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その他
・このように市役所の人と話をする機会がまたあるといい。
・市役所の1階に行ってみたがとても楽しかった。
・障がい者や福祉をテーマにした映画上映を無料でやってほしい。
・行政が悪い。選挙に行かない自分も悪い。白票でもいいから選挙に行くことが大切。
行かないくせに不満ばかり言ってはだめ。
・段階は自分で作るもの。人が作った段階は、高いとすぐあきらめてしまう。自分で
作らないから、みな登ろうとしない。
・以前に、作業療法士に来てもらい、段階的な課題に取り組んだ。もう一回やりたい。
・福祉ショップを使って出会いのパーティーをやるとか。閉じこもっている人も出て
くるのでは。
・自分で自殺したいと思うときもあるが、周囲の人が悲しむと思うとできない。大切
な人に自殺してほしくない。
・政治についても興味があるので議会を聞きに行ってみたい。
・色々な事で近所に頼ってばかりになってしまう。
・福祉関係の学生ボランティアの活用なども考えてほしい。
(保護者)
・見知らぬ人が、家に来る。知らない人から何か売りつけられそうになったら「うん」
と言ってはダメと民生委員に教わった。
・他の市の人達とも交流があれば、意見が出てくると思う。合併する前は、粟野と西
方の障がい者で一緒に、年に1回、泊まりで旅行などがあった。自分は障がいの手
帳をもらったのが 40 歳を過ぎてからだが、手帳をもらった時に入会した。楽しみ
にしていたので、また、交流の機会があればよいと思う。
・6年前よりはいい生活が送れるようになったかなと思う。
・作業所がないとしたら家の中にいるしかない。障がいを隠して生きることはつらい。
同じ環境の人には気持ちを打ち明けられる。ここにきてから、自分の気持ちを表に
出せるようになった。
たまにケンカするがそれもいいこと。家族だけでは本音は話せない。
・過去は過去。今がいいのだからそれでよいではないか。
精神科医が書いた本で、
「比べない幸せ」について読んだ。お金が少ししかなくても
少ないなりにやっていけばよい。人と比べると自分で自分を苦しめてつまらない人
生にしてしまう。
・障がいがある人同士の交流会を開いてほしい。視野が広がり勉強にもなる。
障がいの有無に関わらず、誰でも行ける憩の場があるとよい。食事、読み聞かせ、
コンサートをやるとか。
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・障がいをプラスに持っていくのもマイナスに持っていくのも自分の考え方次第。
・近所の人たちがいろいろ助けてくれる。近所のお店で惣菜を作ってくれる。しかし
あまり迷惑をかけてはいけないと思っている。今年の夏は暑く、熱中症になりかけ
た。自分が病気になったらと思うと心配。
・病気がよくなると体調もよく、気持ちも前向きになれる。
・いくつかの違う障がいの団体が集まって意見交換を行う事は初めてだと思う、大変
勉強になって良い機会だった。
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栃木市社会福祉施策推進委員会委員名簿
団 体 名
栃木市議会
委 員
平池 紘士
小久保 かおる
佐野短期大学
山田 昇
栃木市自治会連合会
臼井 義雄
栃木商工会議所
山崎 進
栃木市身体障害者福祉連合会
江原 昭吉
小林 基三
栃木市障害者施設協議会
本間 俊明
栃木市ひとり親家庭福祉会
薗田 弘子
栃木市老人クラブ連合会
大塚 俊男
臼井 圭子
栃木市特別養護老人ホーム・
養護老人ホーム連絡協議会
佐々木 剛
栃木市民生委員児童委員協議会連合会
羽山 直克
栃木市社会福祉協議会
早乙女 康夫
栃木市手をつなぐ育成会
小島 幸子
谷田 美佐子
栃木市民間保育園連絡協議会
栃木市医師会
栃木市幼稚園連合会
備 考
~H26.11.25
H26.11.26~
~H26.11.25
H26.11.26~
~H26.11.25
H26.11.26~
~H26.11.25
H26.11.26~
堀 昌浩
齊藤 伸夫
粟田口 淳子
小笠原 義仁
上小澤 仁美
~H26.11.25
H26.11.26~
~H26.11.25
H26.11.26~
栃木市校長会
石﨑 安子
栃木市子ども会育成会連絡協議会
柳田 和子
栃木市PTA連合会
上岡 正雄
栃木県県南児童相談所
君島 健一
公募委員
石川 宏
~H26.11.25
公募委員
関口 文男
~H26.11.25
公募委員
大友 崇義
H26.11.26~
公募委員
谷中 千代子
H26.11.26~
- 80 -
栃木市社会福祉施策推進委員会 障がい者福祉専門部会委員名簿
団 体 名
栃木市議会
委 員
小久保 かおる
備 考
H26.11.26~
佐野短期大学
山田 昇
栃木市自治会連合会
臼井 義雄
~H26.11.25
栃木市身体障害者福祉会連合会
江原 昭吉
小林 基三
~H26.11.25
H26.11.26~
栃木市障害者施設協議会
本間 俊明
栃木市老人クラブ連合会
臼井 圭子
H26.11.26~
栃木市社会福祉協議会
早乙女 康夫
栃木市手をつなぐ育成会
小島 幸子
谷田 美佐子
~H26.11.25
H26.11.26~
齊藤 伸夫
~H26.11.25
上小澤 仁美
H26.11.26~
栃木市校長会
石﨑 安子
H26.11.26~
栃木市子ども会育成会連絡協議会
柳田 和子
~H26.11.25
栃木県県南児童相談所
君島 健一
~H26.11.25
公募委員
石川 宏
~H26.11.25
公募委員
大友 崇義
H26.11.26~
栃木市医師会
栃木市幼稚園連合会
栃木市社会福祉施策推進委員会
・平成26年8月22日(金) 栃木市国府公民館
「栃木市障がい者福祉計画の策定について」
・平成26年9月26日(金) 栃木市役所正庁A
「栃木市障がい者福祉計画アンケート調査結果について」
・平成27年1月16日(金) 栃木市国府公民館
「栃木市障がい者福祉計画(素案)について」
栃木市社会福祉施策推進委員会障がい者福祉専門部会
・平成26年12月17日(水) 栃木市国府公民館
「栃木市障がい者福祉計画(素案)について」
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栃木市マスコットキャラクター とち介
栃木市障がい者福祉計画
平成27年3月
編集・発行
栃木市保健福祉部社会福祉課
〒328-8686
栃木市万町9番25号
TEL 0282-21-2201
市ホームページ
http://www.city.tochigi.lg.jp/
Fly UP