Comments
Description
Transcript
介護情報の活用 (厚生労働省提出資料)
資料4-4 介護情報の活用 (厚生労働省提出資料) 健康長寿社会の実現に向けた保健・医療・介護関連システムの役割分担・連携強化 ○健康長寿社会の実現に向けて、それぞれの保健・医療・介護関連システムの特徴を活かしつつ、役割分担・連携を強化する。 ○また、地域包括ケアシステムの構築に向けて、国民・地方自治体にとって有益な情報を利活用しやすいように、DBから提供さ れるデータ、各種統計データ、施策情報等を統合して、介護・医療関連情報の「見える化」を推進する。 地域包括ケア「見える化」システム(仮) 調査研究など 効果的な取組事例 各種統計情報など データ 取込 保有主体 国(厚生労働大臣) 機能 国が、介護・医療関連情報の「見える化」を通じて、都道府県・市町村の分析・ 施策立案を総合的に支援する。また、国民とも段階的に共有する。 保有情報 ・介護保険総合DBの集計データ ・NDBの集計データ ・KDBの集計データ ・各種統計データ ・施策情報(調査研究の成果等) な ど 利用者 国のデータベース 集計データ 提供(予定) レセプト情報・特定健診 等情報DB(NDB) 保有主体 見 え る 化 ○国・都道府県・市町村・後期高齢者医療広域連合・国民 地域包括ケアシステムの構築に向けて活用する。 データ提供 介護保険総合DB 集計データ 提供(検討) 保険者のデータベース 国民健康保険DB(KDB) 健保連システム等 国(厚生労働大臣) 国(厚生労働大臣) 保険者(国保連合会) 保険者(被用者保険) 機能 国・都道府県が、主体的に医療費適正化計画 に資する分析をしながら、施策立案に活かす。 国が、主体的に介護保険の運営状況を地 域別や事業所別等に分析しながら、政策 立案に活かす。 利用する市町村・後期高齢者医療広域連合 は、個人の保健・医療・介護に関する情報を 閲覧できるようになり、保健指導等に活用す る。市町村等が、保健事業を効果的に実施 できるように支援する。 保健事業の取組等の ため利用する。 保有情報 ・医療保険レセプトデータ ・特定健診・特定保健指導データ ※匿名化処理 ・介護保険レセプトデータ ・要介護認定データ ・日常生活圏域ニーズ調査データ ※被保険者番号を暗号化 ・医療保険レセプトデータ ・特定健診・特定保健指導データ ・介護保険レセプトデータ ・要介護認定データ ※国保と後期高齢のみ ・医療保険レセプトデー タ ・特定健診・特定保健 指導データ ※被用者保険のみ 利用者 ○国・都道府県(法定目的利用) 医療費適正化計画の作成等のため利用する。 ○第三者(法定目的外利用) 公益性の高い学術研究等に対して提供する。 ○国 介護保険事業の適正な運営等に資するよ うに活用する。 ○都道府県・市町村 要介護認定情報の集計結果を閲覧できる。 ○市町村・後期高齢者医療広域連合 個別の保健指導や保健事業の適正な運営 に活用する。 ○国保連合会 統計情報の作成、保険者への提供 ○保険者 保健指導や保健事業 の適正な運営に活用す る。 1 介護保険総合データベースについて 厚生労働省において直接収集した要介護認定データを中核としつつ、さらに、介護保険レセプトデータの統合を行 い、介護保険に係る総合データベースを構築。 同データベースを用いた集計・分析結果により、介護サービスの利用実態、要介護認定者の健康状態による必要な 介護サービスの実態等を把握でき、市町村における介護保険の適正な運営等に資するための資料を得る。 〈介護保険総合データベースの概念図〉 厚 生 労 働 省 要介護認定データ (心身の状況に関する情報) データの結合 介護保険レセプトデータ (介護サービスに関する情報) 認定ソフト2009 SP3 匿 名 化 ※被保険者番号から突合するための管理番号を生成。 ※被保険者番号は送信されない。 市 町 村 国保連合会 市町村等毎の集計結果を情報提供 2 介護保険総合データベースの活用①(要介護認定の状況把握) 保険者及び都道府県が要介護認定状況を把握することを目的とした「報告集計」と、全国におけ る位置づけを把握することを目的とした「属性集計」を提供する。 被保険者 都道府県 ●全国における自都道府県の位置づけの把握 ・ 都道府県一覧表 申請 ●自都道府県における要介護認定の状況把握 ●自都道府県内の保険者の位置づけの把握 ●自都道府県内の保険者における要介護認定の状況把握 ・ 都道府県別市町村一覧表 ・ 政令指定都市に所属する行政区、又は広域連合等を構成 する市町村一覧表 ●自保険者における要介護認定の状況把握 ●自保険者が属する都道府県の全国における 位置づけの把握 保険者 認定情報 等 要介護認定 データ送信 介護保険総合 データベース ・ 都道府県一覧表 認定データ 集計 集計データ 帳票出力 報告集計 ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑩ ⑪ ⑫ 保険者から送信される認定データに対して毎月定 型的な集計を行い、その集計結果を月別と年度別 の報告書形式で提供する。 被保険者区分別・取下区分別・申請区分別・申請件数集計 性別別・年齢階級別・申請件数集計 一次判定警告コード別・申請件数集計 性別別・年齢階級別・二次判定別・認定件数集計 現在の状況別・二次判定別・認定件数集計 被保険者区分別・申請区分別・二次判定別・認定件数集計 申請区分別/二次判定別・認定有効期間別・認定件数集計 要介護1の状態像別・要支援2/要介護1別・認定件数集計 一次判定別・二次判定別・認定件数集計(重軽度変更率集計) 前回二次判定別・二次判定別・認定件数集計(状態区分変化率集計) 申請区分別・申請日からの各所要日数別・申請件数集計 特定疾病別・二次判定別・認定件数集計 属性集計 全国、所属都道府県等における、 保険者、都道府県の位置づけを数 値等で提供する。 ① 一次判定から二次判定への軽度変更 率/重度変更率 ② 一次判定非該当からの重度変更率/ 二次判定非該当率 ③ 平均一次判定/平均二次判定 ④ 要支援2/要介護1の振り分け率 ⑤ 前回二次判定から今回二次判定への 軽度化率/重度化率 3 介護保険総合データベースの活用②(平成26年度介護報酬改定検証・研究調査への活用) 事業 № 平成24年度から、厚生労働省では、以下の観点から調査を開始 ① 平成24年度介護報酬改定の効果検証 ② 次期介護報酬改定に必要な基礎資料の作成 平成26年度は、下記の調査を各調査委託業者に委託して実施しているところ 実施団体 担当課 (1) 介護保険制度におけるサービスの質の評価に関する調査研究事業 株式会社三菱総合研究所 老人保健課 (2) 集合住宅の入居者を対象としたケアマネジメントの実態に関する調査研究事業 株式会社日本総合研究所 振興課 (3) 複合型サービスにおけるサービス提供実態に関する調査研究事業 三菱UFJリサーチ&コンサ ルティング株式会社 老人保健課 (4) 介護老人保健施設の在宅復帰支援に関する調査研究事業 株式会社三菱総合研究所 老人保健課 介護サービス事業所における医療職の勤務実態および医療・看護の提供実態に関する横 株式会社三菱総合研究所 断的な調査研究事業 老人保健課 (6) リハビリテーションにおける医療と介護の連携に係る調査研究事業 三菱UFJリサーチ&コンサ ルティング株式会社 老人保健課 (7) 中山間地域等における訪問系・通所系サービスの評価のあり方に関する調査研究事業 三菱UFJリサーチ&コンサ ルティング株式会社 振興課 (5) 調査項目名 4 介護保険総合データベースの活用③(介護・医療関連情報の「見える化」の推進) 地域包括ケアシステムの構築に向けて、全国・都道府県・二次医療圏・老人福祉圏・市町村・日常生活圏域別の特徴や課題、取組等を客 観的かつ容易に把握できるように、介護・医療関連情報を、国民も含めて広く共有(「見える化」)するためのシステムの構築等を推進する Input(情報入力元) 地域包括ケア「見える化」システム Output(情報利活用) システム機能 サービス供給量分析 事業所 国保連 介護保険総合 データベース (老健局) 介護レセプト 都道府県・市町村 日常生活圏域調査等基礎調査分析機能 現状分析 支援機能 ・・・ 現状分析結果 ・・・ 将来サービス量・給付費等推計機能 施策検討・ 計画策定 支援機能 課題・施策情報等共有機能 ・・・ ・・・ 認定情報 計画遂行管理機能 保険者 (市区町村) 計画実行 支援機能 事業実施状況公表機能 ・・・ 人口推計/ 将来推計人口 施策 データ項目 大分類 1 要介護認定情報 国勢調査等 公的統計情報 2 介護保険レセプト情報 3 日常生活圏域ニーズ調査情報 厚生労働省 老健局 4 地域別推計人口 5 公的統計 小地域メッシュ情報 NDB 6 調査研究結果データ 7 医療保険レセプト情報 8 施策情報 調査研究等 ・・・ ・・・ 計画 日常生活圏域ニーズ調査 分析結果 等 情報共有 地域包括支援 センター 等 介護保険事業 実施状況 等 国民 事業所 5 地域包括ケア「見える化」システム(プロトタイプ)① 都道府県・保険者 都道府県・保険者担当者 地域包括支援センター 都道府県・保険者介護保険以外の担当者 保健所 介護保険事業(支援)計画策定委員 介護保険事業の現状分析 地域包括ケア「見える化」システム(プロトタイプ)が提供する機能 都道府県・保険者間比較 日常生活圏域間比較 施策情報の検索・閲覧 高齢化率等の属性、要介護認 定、介護サービスの給付状況 等の実績、日常生活圏域ニー ズ調査結果を全国の他の保 険者等と容易に比較可能 高齢化率等の属性、日常生活 圏域ニーズ調査結果、介護サ ービス施設・事業所の所在 地・定員等を日常生活圏域間 で容易に比較可能 国が調査研究等によって収 集した都道府県・保険者が実 施する地域包括ケアシステ ム構築に向けた施策・取組情 報を検索・閲覧可能 データ登録 日常生活圏域 境界情報及び日常生活 【国が登録するデータ】 圏域ニーズ調査結果 介護保険総合DB ・要介護認定情報 ・介護給付費請求情報 【保険者が任意 施策事例情報等 公的統計情報 に登録するデータ】 ・地域包括ケアシステム構築 へ向けた取組事例 等 ・国勢調査 ・介護保険事業状況報告 等 ○国が登録するデータを 基にして、保険者は データの準備等の負担 なく、都道府県・保険 者間比較をしながら介 護保険事業の現状分析 を直感的に実施するこ とが可能である。 ○保険者が日常生活圏域 に関する情報を別途登 録すれば日常生活圏域 別の分析も可能である。 ○地域包括ケアシステム の構築に向けた他の保 険者等の取組を検索・ 閲覧が可能であり、現 状分析に基づいて取り 組むべき施策等の情報 を得ることが可能であ る。 6 地域包括ケア「見える化」システム(プロトタイプ)➁ ○地理情報システム及びグラフ等を活用して介護保険事業の現状等を「見える化」することで、保険者 間の比較を容易にし、自治体における現状分析を支援する。 ○介護保険総合データベースの情報を基に、介護保険政策評価支援システム等で提供している各種指標 を統合し、「見える化」して提供する。 ○介護保険総合データベース以外に、国勢調査等の公的統計調査の情報を活用して提供することで、介 護保険給付以外の保険者特性を考慮した現状分析を支援する。 ○提供される情報の時系列の変化も「見える化」され、保険者が実施する分析に「過去のトレンド」の 視点を加えることも容易である。 保険者を選択する と主要指標が表示 される。 選択した指標(例では要支 援・要介護認定率)の分布が 地図上に表示される。 選択した指標について全国平均、 都道府県平均、他保険者との比較 や時系列変化をグラフで確認で きる。 近隣や同一規模の 保険者を比較対象 として一覧から選 択可能。 7 地域包括ケア「見える化」システム(プロトタイプ)➂ ○介護保険総合データベース及び各種公的統計情報を活用して日常生活圏域別の介護保険事業の現状 について「見える化」を行う。 ○日常生活圏域ニーズ調査の結果を提供いただく自治体については、日常生活圏域ニーズ調査結果の 全国、都道府県との比較や日常生活圏域別の分析が可能である。 ○日常生活圏域内の高齢者のリスク特性とサービス基盤との関係性等、従来困難であった分析を容易 に可能としている。 ○時系列変化の「見える化」は日常生活圏域単位での集計も提供され、従来困難であった日常生活圏 域単位での時系列を考慮した分析も容易に可能としている。 日常生活圏域内に 所在する施設・事業 所の種類・位置等を 重ね併せて表示が 可能。 選択した指標の値を圏域間で比 較可能なグラフで表示される。 選択した指標(例では高齢化率)の 分布が地図上に表示される。 日常生活圏域ニーズ調査の集計 結果等を圏域別に閲覧可能。 8 地域包括ケア「見える化」システム(プロトタイプ)➃ ○表示している指標や比較対象として選択した保険者に関連する地域包括ケアシステム構築に向けた 取り組み事例等を閲覧し、現状分析の結果から参考となる取組事例の情報を得ることが可能。 ○地域包括ケアシステム構築に向けた取り組み事例等は、現状分析を行いながら閲覧するほか、 キーワードで自由に検索することも可能。 選択した指標や保険者と関連す る、他の保険者の取り組み事例を 閲覧することができる。 任意のキーワードで検索するこ とが可能。 9 地域包括ケア「見える化」システム(プロトタイプ)を活用した分析の例 現状分析の例 第1号被保険者1人当たり給付費 第1号被保険者1人当たり給付費の推移 人口構造と認定率 人口と認定率の 関係を全保険 者と比較 地図によって直 感的に地域間 比較 全国・都道府県平均 近隣保険者等の値 全国・都道府県平均 認定率 グラフでは比較 対象を自由に 選択して定量的 に比較 (例)全国、近隣等と比較して、第1号被保険者1人 当たりの給付費は安い。 当該保険者の値 後期高齢者割合 (例)全国、近隣等と比較して、過去7年間の第1号被 保険者1人当たりの給付費の伸びが小さい。 現状分析の例 サービスのバランス 全国・都道府県平均 (例)後期高齢者が少ないので認定率が低い。 (例)後期高齢者が多くても認定率が低い保険者もある。 施策方針検討 当該保険者の値 (例)サービスのバランスで見ると全国等と比較して訪 問系サービス(水色の部分)が少ない。 ・第1号被保険者1人当たり保険給付月額が全国平均 と比較して低く、過去7年間の伸びも小さい。 ・第1号被保険者に占める後期高齢者加入割合が 低いために、要支援・要介護認定率も低い水準で あることが給付費が低い一因であると考えられる。 ・サービスのバランスを見ると、全国、都道府県平 均と比較して、訪問系サービス利用率が低い。 <現状評価と課題抽出> ・今後、後期高齢者が増加すると認定率も上がり、 サービス利用も増える可能性があるのではないか? ・後期高齢者が多くても認定率が低い水準の保険者 ではどのようなサービスバランスになっているのか? また、どのような取り組みがされているのか? 後期高齢者が多くても認定率が低 い保険者の取組等を検索・閲覧し、 施策検討の参考情報として活用 10 介護・医療関連情報の「見える化」推進事業のスケジュール(案) 平成26年度からの3カ年事業において、地域包括ケア「見える化」システム(プロトタイプ)の運用の課題を踏ま えながら、地域別の特徴や課題、取組等を客観的かつ容易に把握できるように、介護・医療関連情報を、国民も 含めて広く共有(「見える化」)するためのシステムを構築する 春 地域包括ケア「見 える化」システム (プロトタイプ) 平成25年度 夏 秋 冬 設計 開発 春 平成26年度 夏 秋 冬 春 春 平成28年度 夏 秋 冬 春 平成29年度 夏 秋 冬 運用 設計開発 地域包括ケア「見 える化」システム (本格版) 平成27年度 夏 秋 冬 運用(1次) 追加開発・改修 運用(2次) 追加開発・改修 運用(3次) 追加開発・改修 国庫債務負担行為 11 介護・医療関連情報の「見える化」の推進(イメージ) 地域包括ケアシステムの構築に向けて、全国・都道府県・二次医療圏・老人福祉圏・市町村・日常生活圏域別の特徴や課題、取組等を客 観的かつ容易に把握できるように、介護・医療関連情報を、国民も含めて広く共有(「見える化」)するためのシステムの構築等を推進する Input(情報入力元) 地域包括ケア「見える化」システム Output(情報利活用) システム機能 サービス供給量分析 事業所 国保連 介護保険総合 データベース (老健局) 介護レセプト 都道府県・市町村 日常生活圏域調査等基礎調査分析機能 現状分析 支援機能 ・・・ 現状分析結果 ・・・ 将来サービス量・給付費等推計機能 施策検討・ 計画策定 支援機能 課題・施策情報等共有機能 ・・・ ・・・ 認定情報 計画遂行管理機能 保険者 (市区町村) 計画実行 支援機能 事業実施状況公表機能 ・・・ 人口推計/ 将来推計人口 施策 データ項目 大分類 1 要介護認定情報 国勢調査等 公的統計情報 2 介護保険レセプト情報 3 日常生活圏域ニーズ調査情報 厚生労働省 老健局 4 地域別推計人口 5 公的統計 小地域メッシュ情報 NDB 6 調査研究結果データ 7 医療保険レセプト情報 8 施策情報 調査研究等 ・・・ ・・・ 計画 日常生活圏域ニーズ調査 分析結果 等 情報共有 地域包括支援 センター 等 介護保険事業 実施状況 等 国民 事業所 12 介護給付適正化の基本 介護給付の適正化について ○ 「介護給付適正化」とは、介護給付を必要とする受給者を適切に認定した上で、受給者が真に必要とするサービ スを、事業者がルールに従って適正に提供するように促すこと。 ○ 介護給付の適正化を図ることは、不適切な給付を削減する一方で、利用者に対する適切な介護サービスを確保す ることにより、介護保険の信頼性を高めるとともに、介護給付費や介護保険料の増大を抑制することを通じて、持 続可能な介護保険制度の構築に資するもの。 国の指針と都道府県の介護給付適正化計画 <国> 「介護給付適正化計画」の指針を策定し、都道府県、保険者において実施することにより適正化が図られる事業に ついて具体的な内容やその考え方等を提示。 <都道府県> 指針を受けて、都道府県と保険者が一体となって、介護給付適正化の戦略的な取組を促進するため、各市町村の意 見及び実情を踏まえつつ、都道府県としての考え方や目標等を定めた「介護給付適正化計画」を策定。 ⇒ 第1期計画は平成20~22年度、第2期は平成23~26年度。現在第3期計画に向け検討中。 第2期適正化の指針の概要 ○ 事業実施について具体的な目標を策定するに際しては、都道府県、保険者の状況を踏まえて、効果的と思われる 取組を優先した目標を設定。 ○ 主要5事業(※)全ての事業を均等に拡充して実施することが難しい場合には、費用対効果が最も見込まれる 「縦覧点検」、「医療情報との突合」を優先的に実施。 ※ ①要介護認定の適正化、②ケアプランの点検、③住宅改修に関する調査、福祉用具購入・貸与に関する調査、 ④介護給付費通知、⑤医療情報との突合、縦覧点検(詳細次頁参照) ○ 確実に成果が見込まれる事業を中心に、点検の実施率、月数、回数等を増やすべく、より工夫を凝らした内容を 検討。 ○ 主要5事業に加え、適正化システムを利用した「給付実績の活用」について、費用対効果も期待できるため実施 を促進。 ○ 国保連合会と積極的な連携を図り、国民連合会への委託による効果的事業の推進、適正化システムの活用にかか る研修会等の開催等をより進める。 13 【参考】 適正化主要5事業の概要 適正化主要5事業 内容 要介護認定の適正化 ・要介護・要支援認定における訪問調査の保険者職員等による実施及び委 託訪問調査に関するチェック等の実施 ケアプランの点検 ・居宅介護サービス計画、介護予防サービス計画の記載内容について、事業 所からの提出、または事業者への訪問等による保険者の視点からの確認及 び確認結果に基づく指導等 住宅改修に関する調査、 福祉用具購入・貸与に関 する調査 ・住宅改修費の給付に関する利用者宅の実態調査や利用者の状態等の確 認及び施工状況の確認等 ・福祉用具購入費・福祉用具貸与に関する利用者に対する必要性の確認等 介護給付費通知 ・介護サービス利用者(又は家族)に対する利用サービスの内容と費用総額 等の内訳の通知 医療情報との突合、 縦覧点検 ・給付適正化システムの介護情報と医療情報との突合帳票(入院期間中の 介護サービスの利用等)による請求内容のチェック ・給付適正化システムの縦覧点検帳票(複数月の請求における算定回数の 確認等)による請求内容のチェック 14 要介護認定の適正な実施のための取り組み 要介護認定適正化事業 ○ 要介護認定に精通した者が、介護認定審査会の場に訪問し、認定調査及び審査判定の状況を把握し、要介護認定の適正な実施に 資 する技術的助言を行う。 ・開始時期:平成19年度~ ・実績:延べ410か所訪問(平成19年度~24年度までの累計) ○ 認定調査員等に対する研修の実施 ・開始時期:平成21年度~ ・実績:169回開催 ○ 認定質問窓口を設置し、各自治体から寄せられる質問へ回答 ・開始時期:平成21年度~ ○ e-ラーニング(認定調査員向け研修システムによる問題集等の提供)の実施 ・開始時期:平成22年度~ ○ 要介護認定における認定調査や審査判定に関するデータを、各自治体が自らの立ち位置を把握できるように集計・分析し、提供する。 ・開始時期:平成22年度~ ・実績:各年2回提供 ○ 介護認定審査会向けDVD教材を各自治体に提供(平成22年度) ○ 各自治体で実施する研修に活用できる研修資料の提供(平成23年度) 認定調査員等研修事業(補助金) ○ 都道府県及び指定都市が実施する認定調査員研修等に対 して補助を行う。 ・開始時期:平成11年度~ ・実績(※): 認定調査員研修 63自治体 介護認定審査会委員研修 61自治体 主治医研修 51自治体 介護認定審査会運営適正化研修 41自治体 ※24年度交付決定自治体数 都道府県職員や認定調査員を対象とした研修 ○ 要介護認定に関わる都道府県職員や、各市町村において認定調 査の指導的立場に従事する職員を対象に、要介護認定に関する研 修を実施する。 ・実績:2回(平成24年度) 15