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平成24年7月23日~平成24年8月5日 に寄せられたご意見(PDF

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平成24年7月23日~平成24年8月5日 に寄せられたご意見(PDF
新しいエネルギー基本計画の策定に向けた
国民からの御意見
(平成24年7月23日~平成24年8月5日)
※個人情報等を除き原文を掲載しております
○年齢:
20代
○性別:
女性
○職業:
大学生
○都道府県:
愛知県
○御意見の内容:
福島第一原発の事故から1年4ヶ月が経ち、2011年12月16日の会見で野田首相は『原子炉
が冷温停止状態に達し発電所の事故そのものは収束に至ったと判断をされる』といった発
言をしていた。しかし、2012年6月30日には福島第1原発4号機の使用済み燃料プールの
冷却装置が停止し、30時間以上にわたり冷却装不能の状態が続いた(毎日jp 2012年7月1
日記事より)事故が起きている事などをふまえ、首相の言葉とは裏腹に収束の目処は立っ
ていないように思える。このような事故が多発していて、放射性物質が放出され続けている
のにも関わらず、2012年7月1日関西電力は大飯原子力発電所3号機の再稼働に向け、原
子炉を起動した。(産経ニュース 2012.7.1記事より)私が問題視するのは、大量の放射性
物質を世界中にばらまいておきながら、まだ原発を稼働させるのかという事である。「起きて
しまった過去は変えられないが、未来は変えられる。」『原発のウソ』の中で著者である小出
裕章氏が語っているように、放射性物質で世界がこれ以上汚染されないようにする為にも
日本のエネルギー源を原発に頼るのではなく、自然エネルギーでまかなえる様に、エネル
ギーシフトをしていくべきだと私は考えている。
「クリーンなエネルギー」や「安全」という言葉を用いて、日本国民はメディアを通して有名
大学教授や専門家などに原発は良いものだと洗脳されていたのである。その結果日本の
原発の数は54基までに増加した。ここまで数が増えたのは、電源三法交付金によるもので
あろう。原子力発電所にはデメリットが多くある為、建設される地域にメリットをもたらすという
ものが電源三法に基づく交付金である。しかしこの交付金は一時的なもので、使ってしまえ
ば当然なくなってしまうものである。『今こそ、エネルギーシフト』という本の中で鎌仲哲也氏
は「経済産業省は2010年7月までに福島第一原発3号機でのプルサーマル実施を受け入
れれば、20億円の特別交付金を支払うがその期限を過ぎれば交付金はゼロにするという露
骨な対応をした結果、日本各地の原発立地自治体が次々とプルサーマルの受け入れに傾
1
いた」と書いている。交付金に依存してしまった自治体が原発を誘致し、国が半ば強制的
に新規増設を繰り返して来た実態を、今ここで止めなければエネルギーシフトを行うのは不
可能であろう。
エネルギーシフトを行う際に問題としてあげられるのは現在日本に存在している原発をど
うするのかという事である。原発は廃炉まで40年かかると言われている。稼働していなくても
燃料棒がある限りメルトダウンや放射能の恐怖は拡散する。もし原発を稼働させれば、火力
発電所をフルに動かさなくて済むので石油や石炭、天然ガスを大量に輸入しなくていいた
め私たちの電気料金が高くなる事は無い。しかし、原発の恐怖は残ったままで、原発そのも
のも存在したままという事になる。今は再稼働をとりあえず認め、廃炉計画をきちんと立てる
事が最優先だと考える。
私たちは日本を担っていく世代である。そんな私たちが選択すべき未来は『核に依存しな
い世界』である。この先、放射性物質によりどんな健康被害が起きるのかは全く想像がつか
ない。内部被曝の恐ろしさを、私たちの次の世代まで受け継がせてはならない。一刻も早く
除染作業を始め、尐しでも内部被曝の被害を抑えるべきである。そして、長期的な廃炉計
画を立て、なるべく作業員が被曝をしないように対策をとる事が先決であろう。そして太陽
光、風力、地熱などの自然エネルギーを利用した発電を各自治体に設置出来るよう、国が
補助金を交付したり、各家庭で作った電気を国が買うなどの政策をたてるべきではないで
あろうか。未来の子どもたちに安全な未来を保証出来る国を目指したいものである。
2
○年齢:
20 代
○性別:
女性
○職業:
学生
○都道府県:
―
○御意見の内容:
わたしは原発に反対である。3.11の大震災、そしてその後の東京電力福島第1原子力発電
所事故以来、わたしたちは、「エネルギー」について考えさせられる時間が増えてきた。実
際に、震災や原発事故が起こる前までは、わたしはエネルギーのことは一切考えずに普通
に暮らしてきた。しかし、震災後、自分の中での問題意識が尐しずつ変わっていこうとして
いるさなか、授業を受けていくにつれて、今までまったくと言っていいほど知らなかった、原
発問題について触れることで、いろいろな知識を身につけることができたと同時に、さまざま
なデメリットも見えてきてしまった。そして今、わたしたちはエネルギーの選択を迫られてい
る。わたしたちにとって一番良いエネルギーは、自然エネルギーではないか、とわたしは考
える。
自然エネルギーの中でも、わたしは特に太陽光発電に着目してみた。太陽光発電は、太
陽の光さえ当たれば発電できるため、「どこでも発電できる」というのが長所である。もちろん
日射条件のよい地域のほうが発電量は多くなるが、曇りがちと言われる地域でも発電はで
きる。太陽光発電のデメリットは、「太陽光がないと発電できない」ということである。晴れて
いる間は発電するが、夜間や曇り、雤の日には発電ができない。晴れたり曇ったり、昼間だ
ったり夜間だったり、それによって発電量がゼロから最大値まで変動する。今、地球は原子
力発電所の事故や核廃棄物、地球温暖化問題など、エネルギー問題が山積みである。地
球環境や30年後の日本のエネルギーという大きな立場から考えると、これら自然エネルギ
ーを重要視した対策は急ぐべきだと考える。そして、地球全体では膨大な電力を休む間も
なく消費しているが、この大量の電力を安定的に生産する能力が、これら自然エネルギー
にあるかどうか、その生産体制が可能かどうかは大きな問題である。このような問題をいろ
んな角度から、検討して解決していく必要があると思う。
3
現在、日本で使われる電気のうちのほとんどが、火力・原子力によって作り出されている。
火力発電は原油の値上がりや資源の枯渇、CO2の排出量が大きいことなどが問題となっ
ている。原子力発電は、尐ない資源から多くの電気を作り出す技術だが、外国で過去に大
事故が発生したことや、安全性の問題、使用済み核燃料の処理など、解決しなければなら
ない問題を多く抱えている。エネルギーは、どれかひとつに偏るのではなく、それぞれの特
徴を生かしてうまく組み合わせて使っていくことが大切である。新エネルギーである太陽光
発電も、今後、需要が伸びていくであろう期待されるエネルギーではないかと、わたしは考
えている。もし原子力が自分の住む町に作られるとしたらどうだろうか。おそらく100人中99
人までが反対するのではないだろか。それは、潜在的な危険を孕み、万が一のときにはリス
クが大き過ぎるからであるからだとわたしは考えた。原子力に頼らなくてはならない現状は
現状として受け止め、各人にできることは個人で電気をまかなうこと。それには、太陽光発
電を導入して、問題を抱える火力や原子力に頼る分をわずかでも減らすことではないだろう
か。一人ひとりの力は小さくても、まとまれば社会に大きな影響を及ぼすことは、レジ袋削減、
マイバッグ運動をみても周知の事実である。太陽光発電が日本を、世界を、地球を変えて
いくかもしれないと、わたしは思っている。意識の輪が尐しずつ広がっていけば、それが大
きな波となって社会は変わっていくのではないか。すべては一人ひとりの心がけに委ねら
れているのだと思う。以上、上記のことからわたしは、日本のエネルギーを原子力から太陽
光発電に変えるべきだと考える。
4
○年齢:
40 代
○性別:
男性
○職業:
自営業
○都道府県:
静岡県
○御意見の内容:
原発ゼロを強く希望します。
政府は税金を先の世代に押しつけないと言っていますが、原発から出る核のゴミは先の世
代に押しつけようとしています。大いなる矛盾です。
また、燃料コストの計算も、今回の大震災での補償金・賠償金を含めて考えたとき、原発が
低コストだと、なぜ今もって言えるのでしょうか?避難生活を送っている人たちのことを本気
で思いやっているのでしょうか?
あくまで原発を推進するのであれば、東京湾に原発を立てて地産地消してください。
今後は原発に頼らない発電を開発すべきです。
5
○年齢:
20 代
○性別:
女性
○職業:
学生
○都道府県:
愛知県
○御意見の内容:
30年後の日本のエネルギー:私の選択
2012年7月18日に大飯原子力発電所4号機の原子炉が起動した。野田首相は、国民の生
活、日本の経済を守るため再稼動すると言う。しかし八万人の国民が29日に大飯原子力発
電所の再稼動の反対デモも行った。国民はもう経済成長よりも、自分の命の安全を求める
ようになったのではないか。そして電気が尐ない生活の準備ができているのではないか。原
子力発電所で働きつづけてきた平井憲夫さんによると、原子力発電所は、大量の放射性
物質を含んだ温排水を、海、空、大地に放射し続けるそうだ。放射性物質は海も空気も汚
染している。国際環境NGOサーフライダー・ファンデーション・ジャパンは、放射能が海を汚
し、サーフィンをして健康が害されるのではと心配し、工場建設反対の署名を集めるなど活
動している。北海道の柏原発の隣の共和町で、教職員組合主催の講演で、平井さんが講
演を一通りしたあと、質問はないかと問うと、ある女の子が泣きながら手を挙げて言った。
「私は柏原発のすぐ近くの共和町に住んでいて、二十四時間被爆している。原子力発電所
の周辺で、白血病の子供が生まれる確率が高いのは本で読んで知っている。私も女の子
です。私子供を生んでも大丈夫なんですか。」泣きながら大人たちに聞く。誰も答えてあげ
られなかった。ある女性は、東京で出会った人と、結婚が決まり、結納も交わしたが、原子
力発電所がある福井県の敦賀に十数年育っていることと、原発周辺では白血病のこどもが
生まれる可能性が高いことを理由に、相手の親に結婚を反対され、結婚ができなかった。
国民の生活を豊かにするための発電所が、国民の生活を不自由にしている。
もちろん、原子力発電がなくなり、電気が尐なくなると、生活が不自由になる。今まで電気を
多く使い便利な生活をしてきたからこそ、余計に不自由に感じる。だから、自然エネルギー
を開発することに力をいれるべきだ。野田首相は、電力の70%を中東に頼り、原子力発電
をしなければオイルショックのような危機に陥るという。しかし、福島原子力発電での事故や、
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上記のサーファーや女の子や女性のように、今も、健康や生活を脅かす事態になっている。
原子力発電の使用済み核燃料から生まれる高レベル放射性廃棄物の処理、原子力発電
所からでる放射線の解決策が見つからないまま、原子力発電をすることは危険だ。ならば
電力のない生活を選ぶ。何かあってからでは遅い。次世代の子供たちのためにも、福島の
ような事故を起こさないようにするのなら、徹底的に予防をするべきだ。原子力発電を再稼
動するのではなく、電気を輸入に頼らず、自然エネルギーやほかのエネルギーを自給でき
るよう対策する必要がある。その対策を真剣に取り組んでいる間、国民は自分や家族の命
のために、電力の尐ない生活を耐えるだろう。
参考文献
首相官邸 大飯原発再起動に関する会見の内容 2012/07/19
(http://www.kantei.go.jp/jp/noda/statement/2012/0608.html)
南山短期大学 2012年春学期 グローバル文化論資料
原発がどんなものか知ってほしい by 平井憲夫
(http://members.at.infoseek.co.jp/genpatsu_shinsai/)
7
○年齢:
20 代
○性別:
女性
○職業:
学生
○都道府県:
―
○御意見の内容:
私たちの選択~よりよい未来にするために~
東日本大震災が起こって以来、私たちはエネルギーの選択を迫られている。政府は利益
を出したいがために原発の再稼働に向けて働き続ける。一方、私たちは福島の原発事故を
目の当たりにし、本当に原発を再稼働させても良いのかと疑問に思っている人は尐なくな
い。しかしながら、エネルギーが無いと私たちの生活は成り立っていかない。では今後のエ
ネルギーをどうしていけば良いのか。私自身も尐しだが原発について学んで、今まで知ら
なかったデメリットか見えてきた。だから私たちにとって一番良いエネルギーは、様々な点
で環境にやさしい自然エネルギーだと考える。日本での1980年の電力構成は石油や水
力発電が多くの割合を占めている一方、2008年には石油や水力発電が衰退し、原子力
や石炭、天然ガスなどによるエネルギー供給が大幅に増えている。しかし、原子力発電は
福島の事故のように地震によって大きな被害を生み出してしまった。原子力発電は二酸化
炭素を出さないなどのメリットがある。その反面、放射性物質廃棄の問題や被ばくしてしまう
かもしれないという不安、また、これからも日本のような地震大国で原子力を使い続ければ、
もう一度地震が起こったときに再び同じような結果を引き
起こしてしまうかもしれない。原子力発電を使い続けることで一番怖い点は、被ばくの問題
である。今回の福島原発事故で放射線により多くの人が被ばくしてしまったり、家に帰れな
くなったりしてしまった。今の世代だけではなく、未来の世代にも被ばくの可能性があり、一
生付き合っていかなくてはならない問題であるだろう。では日本でこれまでにもエネルギー
として使われてきた石油や天然ガスなどの化石燃料を使い続けるのはどうか。日本では石
油や天然ガスを産出することができないので他国から輸入することになる。しかし輸入する
と日本に運んでくる際に二酸化炭素が出てしまう。また化石燃料を使う国が多い一方、化
石燃料は無限に使えるわけではない。化石燃料の産出量が減っていけば輸入にかかる費
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用も高くなり、ほかの国々が売ってくれなくなってしまうかもしれない。そうなると、化石燃料
に頼るエネルギーは使い続けられないだろう。そこで私が注目しているエネルギーは、太
陽光発電である。最近、ソーラーパネルを設置している家をよく見かけるようになった。太陽
光発電は設置する際の費用が高額であるが、長い目で見ればその価格以上を得ることが
可能である。すべての公共施設やそれぞれの家庭にソーラーパネルを設置し、発電してい
くことは、環境にも人にも悪影響がない。太陽光発電はソーラーパネルを設置するだけで、
太陽という自然の光や熱によってエネルギーを生み出すことができ、その分のエネルギー
でテレビや冷蔵庫などの私たちに必要な家電製品を無料で使用することができる。しかも
太陽光発電は枯渇することのないエネルギーなので、枯渇の心配をする必要もない。
これからは、原子力発電に頼るのではなく、メディアによって伝えられていない原子力の
デメリットを国民一人ひとりが知り、考え、私たちや未来の世代が快適に暮らしていけるよう
なエネルギーを考えていかなければならない。でもその前に、私たちは必要以上に電力を
使っていると感じることがあるので、無駄なエネルギー使用をやめることも大切であると考え
る。そして、これまで私たちの暮らしを快適にするために自然や人を破壊してきたという現
実を見直し、これからは自然を使用して発電する太陽光発電を使用することが、私たち・未
来の世代・環境にも優しいエネルギーだと考える。
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○年齢:
60 代
○性別:
男性
○職業:
無職
○都道府県:
福島県
○御意見の内容:
日本の国土は肥沃で
四季折々の実りを与えてくれる。
山には豊かな森が生い茂り、
海は山からの養分で海草が茂り
そこに魚が群がる・・・
そして農作物を育む。
日本人は昔から大自然に神が宿ると観念してきた!
「日本書記」以来、日本の国土は神々の土地だ!
大自然の営みは神々からの恵み・・・
しかし、現代の日本人は
愚かにも同胞を騙して命を奪いながら
54基の原子力発電所をつくってしまった!
日本人の「和」はそこには無い
原発事故は日本の国土の一部を
ほぼ永遠に使えなくしてしまった!
神々の土地を汚してしまった!
これは大自然に対する冒とく
すなわち神を穢すことである。
これほどひどい仕打ちがあるだろうか!!
日本人としてこれほど悲しむべきことがあろうか!
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原子力は神の領域を冒す!!
人間の知識、経験、技術では
とても扱えるものではない!
高レベル放射性廃棄物の処理問題を
考えた時納得せざるを得ない・・・
原発が如何に傲慢で、他人を傷つけ、
富めるものを富ませ
持たざるものに更に追い討ちをかけていく
原発は日本にはそぐわない!!
このような事故を起こしたのだから
これまで原発推進に関わってきた人たちは万死に値する!!
もはや、どのような言い訳も通用しない!!
原発に”ゲーム・オーバー”を宣告しなければならない。
これが神の国の日本の品格!!
これが日本人の良識!!
しかし、原発の再稼動を目論む人たちに
日本人の品格は微塵もない・・・(怒り!!)
尚、この内容は旧皇族竹田恒泰氏の著書
「日本人と原発」を参考にした・・・
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○年齢:
―
○性別:
男性
○職業:
僧侶
○都道府県:
兵庫県
○御意見の内容:
12
○年齢:
10 代以下
○性別:
女性
○職業:
短大生
○都道府県:
愛知県
○御意見の内容:
自然と命を守るための、脱原発
これからの私たちは、今までの暮らし方を見直し、変えていかなければならないと思う。私
たちは、自然と生命の大切さを忘れ、政治などを人任せにしていた。このまま、環境に構わ
ずエネルギーをあるだけ使い続けたり、無関心を通したりする社会であってはいけない。自
然と命を大切にする社会にする為に、私は原子力発電所はいらないと考え、将来には原発
が日本から全て無くなることを強く望む。
原発はすべてにおいて負の面ばかりで、特に私は生体への影響が一番怖い。働く人、周
辺地域に住む人、自然、動物、国境を越えて原発は汚染を広げているからだ。原発からは
ウランを核分裂させた時にのみ出るプルトニウムという放射線が出ている。これらの放射線
が人体を通過した時、細胞やDNAを傷つける。その傷ついたDNAを治そうとした時、間違
えて修復してしまう「修復エラー」が起きて異常な細胞ができる。それが分裂を繰り返して異
常細胞が増え、ガンになってしまうのだ。特に、細胞分裂が活発な赤ちゃんや子供が一番
影響を受けてしまう。
1986年のチェルノブイリ原発事故後、小児科医のスモルニコワ・バレンチナさんは様々
な症状の子供たちを診てきた。症状として子供には珍しい甲状腺ガン、小脳ガン、ヘルニ
ア、内反足(足の変形)、指の癒着、多指、歯の発育の後れなどで、足に腫瘍ができて切断
をした子供もいる。そしてたった1歳2カ月の女の子は子宮ガンになった。骨盤周辺の臓器
や肺にまでガンが転移していたそうだ。また出産時に6kgの巨大児や未熟児が生まれるこ
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とも事故後に起こり始め、原発からの放射線はこのように多くの子供たちを犠牲にしてしまう
のである。
子供だけでなく大人への被害も大きい。低線量や、100ミリシーベルト以下なら安全と聞く
が、量や数字は関係ない。うけた放射線は消えることなく体内に蓄積され、白血病やガン、
糖尿病などの病気になってしまうからだ。ロシアでは原発事故の約5年後に子供たちの体
に異変が起き始めたと言う。人体への影響は時間が経ってから出るから、日本でも3年、5
年後にどのような症状が出るかは分からない。
また日本の原発は、他に働く余地のないホームレスや外国の人など、社会的に弱い立場
の人を働き手として雇い被爆させている。そして国を超え、オーストラリアのウラン鉱山周辺
に住む先住民のミラール族を、ウランの採掘により被爆させている。
だから原発はいらない。未来の日本は再生可能エネルギーを各地域で創り使う社会であ
るべき。原発をこのまま35%に増やし全ての核燃料をリサイクルした場合、18兆円かかる
そうだが、脱原発を宣言してその費用を新エネルギーの開発に利用していくべきだと思う。
太陽光、風力、波力、バイオマス、水力などの資源を今よりもっと活かしていき、なかでも
地熱発電をこれから進めていくべきだと思う。
火山の多い日本の地熱資源量は約2300万kWと世界第三位で、地熱発電は天候や季
節に左右されず安定した出力が可能である。3.11直後も東北地方の地熱発電所はすべ
て安全に稼動している。またCO₂排出量は全電源中で最低レベルのため、地球に
優しい安定電源と言える。現在日本には17箇所の発電所があり、わずか国内発電の0.
2%にあたる約54万kWしか発電していない。しかし、これからその開発を進めていけば十
分にまかなえるはずである。
また日本の電柱や電線は電力会社のものだが、それらを民主化して地域や各家庭で作
った電力を地域で回すようにして欲しい。
目先の短期的なおカネではなく、私たちが生きる自然と生物の命に目を向け、守っていく
べきだ。脱原発を宣言して国民全員でそれを実現していくべき。原発で働く人は生活する
ために働いていても、被曝をして健康を損なうのは人権が守られていないし、誰かの犠牲
の上で自分たちだけが快適な暮らしをするのは決して豊かとは言えない。利益よりもなによ
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りも子供や自然を守りたい。だから一刻も早く原発を停止して、これ以上の被害を出さぬこ
とが先決であると強く思う。
15
○年齢:
40 代
○性別:
男性
○職業:
会社員
○都道府県:
東京都
○御意見の内容:
事故が起こるまでは「絶対に安全です」
事故が起きると「想定外」
病気になるまでは「ただちに健康に影響はない」
病気になったら「被曝との因果関係はない」
原子力に関わるにあたり、あまりに無責任過ぎではありませんか。
本当に任せていいのかと疑問に思います。
16
○年齢:
10 代以下
○性別:
女性
○職業:
学生
○都道府県:
三重県
○御意見の内容:
2011年3月11日の東日本大震災以降、原発への注目が急激に高まったように感じる。ニ
ュースや新聞などで毎日のように原発に関わる何らかのことが書かれており、原発について
深く調べるようになった人も多いだろう。しかし、私の場合福島という自分が住んでいる三重
県からかなり離れている場所で起こっている問題を身近なものとして考えられず悪影響があ
るのは福島に住んでいる人たちだけだと思っていた。だがこの授業で原発の仕組みや人
体・環境などに与える影響を学び、「原発」という問題は日本全体で考えるべきである、一部
の人だけの問題ではないということを実感した。
今日本では原発に反対という声が多く聞かれる。友達と話をしていても反対の意見の人が
多いように思う。その理由として環境や人体に与える影響が大きすぎるということが挙げられ
ており、将来は太陽光発電などの自然エネルギーに変えるべき、日本の豊かな自然を有効
に活用するべきだという意見があった。私も原発がとても危険であるということは十分理解で
きたが、完全に反対とは言えない。なぜなら原発があるおかげで生活できている人もいるか
らだ。また東京工業大学教授の澤田哲生先生によると、自然エネルギーの利用によって国
内で必要とされる電力の全てをまかなうことは現時点で技術的に不可能であり、天然資源
に頼らなければならないという。天然資源の利用は資源枯渇の問題と二酸化炭素の排出
量が増えるという問題がある。そこで私は原子力発電以外の水力発電・火力発電・風力発
電・太陽光発電・地熱発電の長所と短所を調べてみた。
水力発電は発電時に地球温暖化の原因となる温室効果ガスを排出しない、山が多く起伏
の大きい日本に向いていると言われているがダムを作る時に周辺地域の自然を破壊してし
まう、ダムの底に土砂が溜まるといったデメリットがある。火力発電は他の発電方法より効率
がいいと言われているが、大量の化石燃料を必要とし二酸化炭素を大量に排出するという
問題がある。風力発電は水力発電と同じような長所があるが風速によって左右されてしまう。
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太陽光発電は石油燃料を使わないため有害な廃棄物が出ないが天候によって発電できる
電力量に大きな差が出てしまう。地熱発電は季節の変化を受けにくいが温泉への影響、温
泉地の景観への影響が考えられる。
このように、どの発電方法にしてもメリット・デメリットもあるということを私たちは理解しなけれ
ばならない。私個人の意見としてはこの中からどれか一つだけを選んでそれを日本の将来
を担うエネルギーにしていくというのは不可能だと思う。それぞれの足りない部分、マイナス
の部分を補い合っていくべきだと思う。しかし電力に頼るばかりの生活ではなく、節電や省
エネなど今自分が出来ることをこつこつやっていくことが今の日本の悪い状態を救う第一歩
であると思う。
18
○年齢:
10 代以下
○性別:
女性
○職業:
学生
○都道府県:
―
○御意見の内容:
現在、日本ではエネルギー構成において、原子力発電が約30%を占めています。資源の
尐ない日本にとって、原子力発電は私たちの電気の安定供給に大きく貢献していると言え
るでしょう。また、CO2の排出が無いという点で魅力を感じられます。しかし、東日本大震災
における原発の問題が大きく取り出されていたように、原発には「放射能」という私たちの身
体に害を及ぼす危険な物質が潜んでいるのです。原発は私たちに快適かつ安定した生活
環境を与えてくれる反面、多くの人々に取り返しのつかない害を及ぼしているのです。現在
の日本では、被害者を含む多くの人々が反原発デモを起こしている中、ごく一部の人間が
原発稼働をすべきかを選択しています。
それでは、今後、私たちの未来におけるエネルギーはどうあるべきなのでしょうか。30年後
について考えていきます。まず始めに、私は、30年後に原子力発電をやめることは難しいと
思います。危険性の高い原発は今すぐに廃止すべきだ、という声も多くあります。しかし、原
子力発電に全く頼らないとしたら、私たちは今の生活を維持することができないだろうと考
えるからです。他の火力発電、再生可能エネルギー(水力、地熱、風力発電など)に完全に
移行するには課題があるでしょう。まず、化石燃料や太陽光パネルなど、色々とコストがか
かるので、国の財政的にそこまでのお金は無いと考えます。さらに重大なことは、原発を解
体する際には、人々に害のある物質が発生するということです。原発は放置していくわけに
はいかず、放射性物質を除去し、解体作業をしなければいけなせん。尐なくとも物質を除
去する過程だけでも5~10年かかります。30年後に解体が安全に、全て完了することは不
可能でしょう。
私は、安全確保を前提に原子力発電を続けながらも、火力・自然エネルギー発電に移行
する態勢にシフトしていくことが、最善策だと考えます。そうすることで、時間はかかるけれど、
ゆくゆくは原子力発電に今ほど頼らなくても良い未来が築けるでしょう。そして、国民の多く
19
は、原子力発電やエネルギーの現状についての知識を持たないでいるのです。原発、とよ
く耳にしますが、私自身も大学でエネルギーについての授業を受ける前まで、何も知りませ
んでした。何も知らない世代、いわゆる若い世代こそが、30年後の日本を担っていく世代な
のです。その人々が一人でも多く原発についての現状を知り、知識を持つことで、今のよう
に一部の人だけで争い、反原発派が多くいるのに、政府は原発稼働を再開するような事態
には陥らないと思います。こんなにも重大な問題を抱える原発について、何故私は今まで
知る機会がなかったのでしょうか。その理由として、一見堅苦しく、自分からは知ろうとしな
かったのだと思います。おそらく多くの若者がそうであると思います。それならば、全員が通
る道である、義務教育の中で、原発などエネルギーについての授業を設けるのはどうでしょ
うか。今の日本を考え言い争うのも大切かもしれませんが、若い世代や未来のことを考えて
いきたいものです。
20
○年齢:
10 代以下
○性別:
女性
○職業:
学生
○都道府県:
―
○御意見の内容:
The first reason for reconsidering nuclear power plant is the falsity of the idea
that nuclear power is safe. The pursuit of nuclear energy started soon after the
discovery in the early 20th century. The Now nuclear power plant provides
13-14% of the world’s electricity and it is reported that there are about 439 power
plants all over the world. On the other hand, the first nuclear power plant was
built in Japan was in early 1960s. Like we all know, power plant is not cheap to
build. Even the cheapest nuclear power plant still costs 254 billion yen, and when
we add all the construction costs it totals up to 13 trillion yen just inside of Japan.
In order to protect the power plant, Japanese government made up a myth of
security and explained to the citizens that the nuclear power plants are
completely safe. Everyone trusted the government because there was no way to
prove that the power plant was dangerous. However looking at the breakdown of
the Fukushima power plant, it becomes obvious there was a false feeling of
safety.
A second reason why nuclear power plant should be eliminated is because of
the risk of radioactivity. The nuclear power plant is fueled by uranium that is
natural or slightly enriched. When a person’s body gets exposed to radiation, they
have an increased chance of developing illness, such as leukemia and other forms
of cancer. The few examples of the route to get exposed by the radiation are to
breath in the radioactive material, eat foods that are contaminated with
radioactive material, and getting absorbed through the skin and wound. After
21
the earthquake, people in Tohoku have been living with fear. Children who used
to run around and play outside have stopped. People even hang a radiation
measuring machine when they walk out. Radiation is a horror because we cannot
see with our eyes.
A final reason for halting nuclear power plant is that it is possible to do so. We
can break away from nuclear power plant generation if we try. Germany is a good
example. They have halted 7 out of 17 power plants, and had announced that by
2022, they will stop all 17 power plants. It is not just Germany, Sweden,
Switzerland, and Italy has agreed to break away from the nuclear power plants.
Therefore Japan needs to research and switch to a safe alternative energy such
as solar, biomass, wind, hydroelectric, and geothermal power. These energy
sources are renewable and it is better for the environment. However some of the
energy cannot be used because most of the source, for example geothermal
energy is located in the restricted area of the national park. There are laws to
protect the park and people are not allowed to step in. In order to switch our
energy source, we must make a difference by changing the law. Allowing people
to go into the national park, research and actually use the geothermal energy.
Just imagine if we are able to switch the energy source, and after about 30 years
later don’t you think we are more likely to live a better life? Even if there is some
abundance lost, what we will obtain from it is surely large.
In conclusion, when our eyes look away from the risk, these kind of human
disaster happens. During the World War?U, America dropped the atomic bomb
in Japan so Japanese people should have known the danger of nuclear. Still, we
have made the power plant inside our country. People were dependent on the
nuclear power plant too much and now we all understood that people and nuclear
power cannot live together. It is not easy to escape from the power plant because
what has been piled up is large. However, if we all just say no to the nuclear
power plant, things will change in our future. We have all learned our lessons.
Life cannot be replaced. This is the reasons why nuclear power plant should be
22
eliminated
23
○年齢:
20 代
○性別:
女性
○職業:
学生
○都道府県:
―
○御意見の内容:
私が考える30年後の日本のエネルギーは私たち若者にかかっていると思う。どのエネルギ
ー資源を推進していくべきかというのは、これからもっと政府・全国民が積極的に動いてい
かなければ分からないことであり、エネルギーの転換はそう簡単に変えることはできないと
思う。なぜならば、エネルギー資源を採集するには莫大なお金がかかっているからだ。例え
ば、今最も日本の課題となっているが原発である。私たち国民の多くは、原発の再稼働を
中止するようにと政府に訴えている。この授業を通しても、原発に反対する多くの人の意見
を聞いた。今の問題に対して、現在または将来の日本を尐しでも良くしていこうと積極的に
意見を出していくというのは日本国民の大変良い面である思う。しかし、日本国民は口だけ
が達者になりすぎているような気がする。もちろん、意見を他者へ発信するには言葉で伝え
ていくのが一番であると思う。それにしても、意見を出した人の中から行動に起こそうとする
人を見かけない。また、今までの私の中での日本国民というのは、一人ひとりがしっかりとし
た思いや意見を持ってはいるものの、それをなかなか言葉で伝えられないというイメージが
あった。最近の日本国民による原発反対デモをテレビで見て私のイメージが変わった。そ
の時のテレビで初めて日本国民同士が団結して政府に訴えている姿を見た。私が見るの
は、いつも国外の人のデモで、私を含めて日本人は国柄上、消極的な人ばかりだなと私自
身勝手に思っていた。日本国民もデモを通して行動発信しているというのには驚き、また日
本もまだ希望は十分あると感じた。
ここまでで日本国民の行動力について書いてきた。日本は世界の中で先進国であるにも関
わらず、年々日本の悪い面が見えてきているようで私はこれ以上、日本が世界から非難さ
れるような情報は聞きたくないと思っている。きっとこのことは、私だけでなく国民のほとんど
の方がおもっていると思う。そこで私が考えたのが、若者の行動力を新しいエネルギーに発
展させるということである。最初にも述べた通り、すでに造ってしまった原発などを取り壊す
24
は、それこそ日本の課題であるお金の無駄遣いであり、取り壊し費用にもまた多額のお金
が必要となるのだ。よって今は原発を無理に止めようとするのでなく、原発のメリットは尐量
の燃料で大量の電気がつくれるということだから、原発でエネルギーをつくりつつ、私たち
国民と政府で改善策を見つけるべきである。私たち国民の中には、お金がなくても困らな
い新しい生き方を模索する人々が増加していると授業で学んだ。新しい生き方を模索する
人の中には若者が自ら行動を起こして沢山の人から指示をうけている。私は彼らのような若
者がいるというのを聞いてとても感心した。しかしその一方で国の為に関われていない自分
が情けないとも感じた。今の日本は、今までの考えでは立ち直れないほどの危機に立たさ
れていると思う。それだから私たち若者が古い考えを退けて若者から新しい考えを次々と発
信したいと考えている。その為にも、若者が発信しやすい意見ボックスなどを身近にあると
良いと思う。情報ネットワークが発達している世代を生きた若者は、携帯などから発信できる
となお良いと思う。
そもそも地震大国である日本であるのに関わらず、エネルギー採集に必死になりすぎた日
本がいけない。しかし、このように過去を恨んでも何も変わらない。私は今までに、日本の失
敗は飽きるほど聞いてきた。きっと日本の過去の失敗を指摘することで、今の日本の課題か
ら逃げている者をいると思う。このままではいつまでも指摘し続け、尐しも前には進めない。
政府と国民は日本の過ちを認めた上で、いまの現状と向き合い、改善策を模索しすぐに実
行すべきであると思う。そうすれば、日本は世界が憧れる先進国へと立ちあがるだろう。
25
○年齢:
10 代以下
○性別:
女性
○職業:
大学生
○都道府県:
―
○御意見の内容:
私たちが生活していくうえで必要なのが、電気やガスである。去年の3月11日、東日本大震
災が起きてから、電気やガスを生み出す原発や再処理工場の運営、建設を反対する人た
ちが増えた。それには様々な問題がある。原発や再処理工場は大量の放射能を使用して
いる。その放射能は海に垂れ流しの状態になっているのである。放射能を含んだ水が何十
トンも流れていて、私たちの食糧である魚に影響し、安心して食べることができなくなってい
る。このままにしていると、放射能に汚染されていない食べ物を選ぶことが難しくなっていく。
原発の作業員は安全のため作業服を何枚か着込んでいる。体の外から浴びる外部被爆も
怖いが、もっと怖いのは内部被曝である。工場の中のチリやホコリが放射能を浴び、それら
を鼻や口に入ると内部被曝となる。内部被曝は体の内側から直接放射能を浴びるので、危
険だと言われている。日本だけでなく、原発の付近に住んでいる人々は体に異変が起きて
いる。また幼児や子供は敏感で影響を受けやすい。原発が無くならない限り、私たちは安
全な生活を送れないのである。そして、政府は安全だと主張し、それら真実を隠そうとする。
そのうえ、国民は全く興味を示さないで、他人事のように考えている。原発や再処理はエコ
で安全だと思われていたが実際のところ全く違っていた。この他にも恐ろしい問題がまだま
だたくさん起きている。これらはすべて私たち人間が自分たちのために生み出されたもので
ある。私たちは自ら自分たちを苦しめる大きな問題を作り上げてしまったのである。
日本は島国のため、自然がある。風によって風車を回し、発電機を動かすことによって電気
を作る風力発電、日光の力で光を電気に換える太陽光発電、水の流れで水車を回し発電
する水力発電などがある。他には、地熱発電、波力発電、バイオマス発電などがある。メリッ
トは、自然を使っているので環境にも人にもやさしい。もし一家に一台ソーラーパネルや小
規模な水車付けることができたら日本にとって大きなエネルギーになるかもしれない。自然
エネルギーを使うことが一番最適な方法なのではないかと思う。また、それらを売りとして、
26
観光産業で村を元気にして、自然を守りながら持続可能な社会にすることができる。しかし、
デメリットもある。自然エネルギーだけでは、今の電力を補うことは非常に困難であること。ま
た、コストも高くなる。なので政府が後押ししていかなければなければならない。30年後技
術がもっと発展し、様々なエネルギーが生活を支えていけば、とてもよい社会になると思う。
27
○年齢:
10 代以下
○性別:
女性
○職業:
学生
○都道府県:
―
○御意見の内容:
30年後の日本の在り方
2011年3月11日に東北で大規模な震災が起きた。このことは日本は勿論のこと、海外に
も多大な影響を与えた。ただ地震や津波による被害が世界に影響を与えたわけではなく、
それ以外の問題が浮上したのだ。それは、これからの世界、地球の在り方をも問われるよう
な重大な問題である。だが、その問題は過去にもこの地球上で大きなトラブルを起こしてい
るにもかかわらず、未だに「稼動」しているのだ。その問題とは、言わずと知れた「原発」のこ
とである。今こそ、原発について考え直すべき時なのだと私は考える。現在の時点ではまだ
世界中のほとんどの人間は「原発」や「放射線」に影響されずに生活を営んでいる。しかしこ
れを将来的な視野で見てみたらどうだろうか。30年後もこのままの状態が続くと安易に予想
できるだろうか。
私が考える「これからの日本が今選択すべきこと」は、原発の規模を縮小していくとともに、
再生可能エネルギーを徐々に増やしていくということである。再生可能エネルギーとは、太
陽光、風力、波力・潮力、流水・潮汐、地熱、バイオマス等、自然の力で定常的・反復的に
補充されるエネルギーのことを示す。また、逆に原発のことを枯渇性エネルギーといい、こ
れらは資源が限られている上に、大変危険なのである。枯渇性エネルギーの利点は、わず
かな資源で発電が可能だというものだ。だが、この発電方法はあまりにもリスクが高いと感じ
られる。例えば、テロリストが原子炉に衝突してきたらどうなるか。また、東日本大震災よりも
大規模な地震が起きたらどうするのか。など、疑念は尽きない。そして、日本の原発事故を
受けて原発を止めた国があるにも関わらず、なぜ当事国の日本が一度は止めた原発を、
再稼動をさせるのか。従って、上記に述べたように、原発の規模を縮小していき、30年後に
は原発は停止し、再生可能エネルギーだけで電力をまかなえるようにするべきである。今す
28
ぐに止めなければならないとは主張しない。その理由として、一つは今の日本では自然エ
ネルギーだけで電力をまかなうことができないという点が挙げられ、もう一つは、原発によっ
て日本経済が成り立たなくなることが目に見えているという点が挙げられる。
これらの点を踏まえて、私は遅くても30年後には原発を停止し、自然エネルギーで日本
の電力をまかなうことを主張する。そうすることによって、将来の日本、そして世界が尐しで
も安全で居心地がよりよくなると考える。そして、そのようになることを心から望む。
29
○年齢:
10 代以下
○性別:
女性
○職業:
学生
○都道府県:
―
○御意見の内容:
最近日本のエネルギー問題には関心を抱いている者が多いのではないだろうか。3.11の
東日本大震災から原子力発電による危険性、これまで隠されていた問題について明らかに
なってきた。原子力発電が引き起こすさまざまなメリットとデメリットについて調べてみた。ま
ず、メリットとして、火力に比べ、二酸化炭素の排出量が尐ないこと、発電にかかるコストが
他の発電より安いこと、また年単位で電力を貯めておくことができるという点が挙げられる。
一方、デメリットとして、高レベル放射性物質を生成するため、事故が発生した時の被害が
大きく危険であるということ、また労働者や地域の人々の人体に影響を及ぼしてしまうことで
ある。メリットとデメリットを比較してみると、やはり人体に影響を及ぼしてしまうという点では
原子力発電は危険だと考える。すぐに原子力発電を止めるということはなかなか困難である
ならば、尐しずつ減らしていくという方法を考えるべきだと思う。いずれは原子力発電1つに
頼ることをなくすべきではないだろうか。
そのため、まずは国民が他にどんな方法があるのかを知る必要がある。日本には自然エ
ネルギーがある。例えば太陽光発電だ。これは太陽がでればどんな場所でも使うことができ
る。水力発電や地熱発電、風力発電などもある。中でも風力発電は世界が認める発電技術
を持っているのだ。現在日本では約1700基の風車が建てられており、それらは今回の地震
や津波の影響をほとんど受けていないという点に魅力を感じた。現在あまり普及している様
子が見られない風力発電だが、世界はこれに目を付けているという。日本はトップクラスで
ある自然エネルギーを活かした発電方法に視野を向け、これらの自然エネルギーへと本格
的に展開していくべきではないか。ところがこれらは簡単には変わらない。では、国民にで
きることはなんだろうか。1人1人の個人がこのことについてどれだけ問題意識をもつか、ど
れだけ行動に移せるかということが“日本が変わる”一番の近道であると考える。そのため、
まずは今起動している原子力発電に頼る必要性がないということを示していくことが必要だ。
30
私たち国民にできることは日常生活の中での節電に積極的に取り組むことと一体になって
声を発信していくことの2点であると考えた。現在多くの地域で“COOL SHARE”という政策
が行われている。夏の日中の電力消費電力はエアコンが半数以上を占めており、そこに焦
点を当て、1人が1台のエアコンを止め、公共施設や喫茶店などの涼しい場所をみんなでシ
ェアしようという目的だ。このように個人の意識で節電に取り組むという姿勢がもっと全体に
広まることが望ましい。また、家庭でもできることはたくさんある。消費電力の大きい電化製
品の使用時間に日中を避けるようにすることやコンセントは使用時以外抜くなど小さな取り
組みが大きな節電の効果を生み出すだろう。
こういった国民にできることをどんどんメディアを通じて、あるいは人々のつながりを通して
広めていくことが大切である。先ほど例に挙げた”COOL SHARE”はある大学のゼミの中で
提案されたものである。これにならって、これから先の日本について今の若者が本格的に
動き出していかねばならないと思う。例えば同じ考えをもつ仲間がチームをつくり、節電に
対する声掛けを地域で行なうこと、ポスターを作成し、公共施設などに掲示するといったよう
な活動や制作を考案するなど、小さなことでもいいのだ。まず、わたしたちにできることを発
信し、行動に移すのだ。それから原子力発電の不必要性を訴え、危険性の尐ない自然エ
ネルギーへの転換へ促していくことがこれからの日本には必要なのではないだろうか。
31
○年齢:
10 代以下
○性別:
女性
○職業:
短大生
○都道府県:
―
○御意見の内容:
福島原発事故が起きて以来人々の原発への意識は今までになく高まった。私自身も原発
とは一体何なのだろうかと疑問に思った。そんな時授業で原発について学んだ。自分の町
に原発がなかったことも理由として挙げられるが、今まで原発のことなど気にせずに生きて
きた。自分の住んでいる町は安全だろうと。しかし、授業で原発について学び今まで何も気
にすることなく生きていた自分をとても恥ずかしい、恐ろしいという気持ちでいっぱいになっ
た。コストに関しても放射能に関しても何も知らなかった私にとって衝撃的なものばかりであ
った。
福島原発事故…あれだけの事故が起きていながらどうして政府は原発をなくそうとしないの
か。それは資本や権力を持っているからである。結局自分たちの利益しか考えていないの
だ。原発などなくても自然エネルギーで十分日本のエネルギーは賄うことができるのに。確
かに自然エネルギーはコストがかかるというデメリットがあるが、継続することでもとを取ること
ができるし、安全が手に入れられるのならためらう要因などないはずだ。税金を無駄に使う
な。その税金を必要なところに使えば、良い方向に変わっていく点はいくつもある。もっと自
然エネルギーが拡大していくシステム作りを日本もするべきであると考える。自分たちの利
益のためだけに行動しないでほしい。本当に国民のことを考えているというなら今すぐ日本
の未来のために行動してほしい!!
私たちの未来はどうなるのですか?幸せにくらすことができますか?私たちの子供は生き
ていくことができますか?その先の子たちはどうですか?もっと未来を見据えてください。持
続可能な社会を作ってください。
32
○年齢:
40 代
○性別:
男性
○職業:
―
○都道府県:
三重県
○御意見の内容:
電力システム改革は発送電分離において、所有分離を行い送電部門全体を資本関係を
含めて完全に別会社化することを求めます。
新たな送電会社は、日本電信電話株式会社のような持株の形をとり、持株の過半数を国が
持ち残りをそれぞれの発電会社や他の企業・自治体が保有する形が望ましいと思います。
その子会社として、60hz地域の西日本送電会社と50hz地域の東日本送電会社に分けて頂
きたい。
配電部門についても自由化を促し、地域内配電会社が出来る仕組みを作って欲しく思い
ます。
サービスステーションは、今後、液体燃料だけではないあらゆるエネルギーを扱うエネルギ
ーステーションとなるような形を望ます。
33
○年齢:
40 代
○性別:
男性
○職業:
―
○都道府県:
三重県
○御意見の内容:
現在行われている2030年のエネルギーと環境についての国民的議論について、書かせて
頂きます。
募集しているパブリックコメントは、どのようにして活かされ・政策にどのような形で反映され
るのでしょうか?
なぜ、e-gov(電子政府サイト)でパブリックコメントの募集項目がないのでしょうか?
意見聴衆会において、女性の意見発表者が尐ないのは何故ですか?応募が尐ないから
ですか?
民主党は男女共同参画社会を目指しているのではないのですか?
それぞれのシナリオに対して、1人以上の女性意見発表者を要望します。
意見聴衆会で発表された意見は、今後政策においてどのような形で反映されるのでしょう
か?
意見聴衆会の意見においてパブリックコメントの告知・露出の尐なさ、意見聴衆会のテレビ
放送の無さが意見者から出ておりますが、
それに対する改善はしないのでしょうか?
討論型世論調査はテレビ放送を行い、広く周知をすることはしないのでしょうか?
地デジテレビに移行したのですから、チャンネルは空いています。
8月下旬に行う政策決定のエネルギー環境会議は、一般傍聴やインターネット中継を行い、
可視化した会議にすることはできないのでしょうか?
テレビ放映しないのでしょうか?
34
民主党はオープンな議論を目指しているのはないですか?
もっと広く国民に、現在行われている政策をオープンな形で見せて欲しく思います。
国会の審議はテレビで流して、審議会を流さないのはおかしいと思います。
35
○年齢:
10 代以下
○性別:
女性
○職業:
学生
○都道府県:
愛知県
○御意見の内容:
まず始めに、このような意見発信の場を提供してくださったこと、私のような学生でも自分の
意見・主張を述べることができるということに感謝いたします。私は大学の「グローバル文化
論」という授業を通して、現在成長を続けているグローバル経済から生まれた、さまざまな副
産物について学んできました。その中でも私が特に印象に残っているものが、エネルギー
問題についてです。現在の日本のエネルギー問題を諸外国の事例と比較しながら学び、
日本がこれからどのようなエネルギー社会を築いていくべきかということを、日本という国で
生きている“当事者”としての立場から考えるようになりました。
私は「グローバル文化論」の授業の中で、原子力発電とはどのようなものかということやそ
れによって生まれる副産物とそれが人や環境に及ぼす影響について学び、今まで安全で
クリーンな発電方法だと教えられてきた原子力発電に初めて危機感を覚えました。日本で
初めて原子力発電が導入されたのは1966年で、茨城県の東海村で稼動しました。それか
ら46年たった今、日本には停止中の福島原発などを除いて51基の原発があり、設置数で
は世界で3番目に多いです。しかし、東北地方太平洋沖地震が起こり、福島第一原子力発
電所の事故を受けて、原子力発電に対する人々の関心が集まったことで、原子力発電によ
って引き起こされるさまざまなリスクが浮き彫りになりました。私はそれらのリスクと授業中に
見た原子力発電に関する資料やビデオ、専門家の方々の意見を通して、電力の供給を原
子力発電に頼ってしまっている日本国民全員がもう一度原子力発電について見直す必要
があると痛感しました。今回の大震災や1986年にウクライナ共和国で起きたチェルノブイリ
原子力発電所事故でもそうだったように、万が一原子力発電所で事故が起きてしまったとき、
原子力発電の副産物である放射線物質による汚染などの被害を受けるのは、その原子力
発電所の付近に住んでいた人々だけでなく、関係のない他の国々の人々にまでその被害
が及んでしまいます。このように、原子力発電を行うか、否かはその国だけの問題ではなく、
36
世界全体の問題でもあります。
授業中に見た「内部被ばくを生き抜く」というドキュメンタリービデオの中で、とても印象に残
っていることがあります。それは広島で原爆に遭い、その後被ばく者医療に力を注いできた
被爆医師である、肥田舜太郎先生の言葉でした。「日本人は無知すぎる。」肥田先生は、
日本人は広島・長崎の原爆から何も学んでいないとビデオの中でおっしゃっていました。私
はその言葉を聴いたとき、ふと広島の原爆死没者慰霊碑に刻まれている言葉を思い出しま
した。「安らかに眠ってください 過ちは繰返しませぬから」広島・長崎への原爆投下から今
年で67年経ちますが、今を生きる私たちはこの言葉をしっかりと実行することができている
でしょうか。私は原子力発電について学び、原子力発電を行っている日本国民の1人とし
て絶対に忘れてはいけないことがあると強く思いました。それは、「原子力発電も原子力爆
弾も形がちがうだけで、同じようなものである。」ということです。日本のエネルギー問題につ
いて取り上げられている今、1人1人が“当事者”としてこの問題を受け止め、真剣に向き合
い、意見を主張し合うことが大切だと思います。私たちの生活には電気が必要不可欠です。
しかし、それらの電気は太陽光発電や地熱発電などを利用すれば環境に負荷を与えること
なく作り出すことができます。日本は、周りが海に囲まれていることや火山帯が多く地熱資
源が豊富であることなど、クリーンな発電に適した環境に恵まれています。これらはコストが
多くかかりますが、長い目で見れば安全で持続可能な発電方法だと思います。今原子力
発電に費やしているお金を、これらの発電技術の発達や普及にあててみてはどうでしょうか。
ものづくり大国の日本ならば、その技術力を活かしてきっと人にも環境にもよい技術を開発
できると思います。
37
○年齢:
60 代
○性別:
男性
○職業:
会社役員
○都道府県:
岡山県
○御意見の内容:
38
○年齢:
20 代
○性別:
女性
○職業:
学生
○都道府県:
岐阜県
○御意見の内容:
低エネルギー社会へ
3.11以降、原発事故をめぐった論争が1年以上も続いているが、私は自分の生活のなかで
日本という国は本当にこれからのエネルギーについて考えているのかと疑問に思うことが
多々ある。私のアルバイト先の結婚式場では1つの披露宴があるごとに大量の料理を作り、
廃棄する繰り返しである。結局はゴミとして処分される材料を作るエネルギー、その材料を
輸送するエネルギー、料理するエネルギー、そして処分するために必要なエネルギーその
合計はとてつもなく大きいものだろう。町には24時間営業のコンビニが何百メートル間隔ご
とに並び、パチンコ店やゲームセンターは大量の電力を毎日使っている。大型ショッピング
センターも夜11時近くまで営業しているではないか。ドイツではメンケル首相が3.11のわず
か4日後には7基の原発を停止させ、すでに脱原発が確定しているではないか。日本はあ
の悲劇的な事故から1年以上経っているというのに未だに何も断定的な結論を出さず、節
電はしているものの町には前に述べたような光景が広がっている。そんなにたくさんのコン
ビニが深夜に必要であるのか。なぜごみを作るためにエネルギーを使うのか。私には日本
が今後のエネルギーを真剣に考えているとはとても思えない。原発に頼ることが困難になっ
た今、このままでは本当に未来の私たちの生活を支えるエネルギー源はなくなってしまうと
思う。
今までさんざん原発に頼ってきて、事故が起きてすぐにストップさせることは虫が良すぎで
はないだろうか。原発を停止させたところで放射性廃棄物は存在し、すぐに取り壊しができ
るものではない。また原発と同等の、原発以上に頼れるエネルギー源がすぐに普及できる
のであろうか。日本が原発を作ってしまった以上原発とうまく付き合っていくしかないのでは
ないだろうか。尐なくとも信頼できる新たなエネルギー源が開発されて普及するようになるま
では。私たちは私たちの出来ることから進めていくべきだと思う。日本政府が原発をどうこう
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決めるのを待っているのではなく、この大量にエネルギーを使う今の社会を私たち一人ひと
りが尐しずつの努力で低エネルギー社会に変えていくことが今の私たちに出来ることでは
ないだろうか。節電はもちろん不必要なものは買わない、リサイクルやリユースをするのも私
たちが日常でできることだ。私たちが使用するエネルギーが尐なくなれば原発に頼ることも
最小限になるだろうし、原発を使うリスクも抑えることができる。今、太陽光や地熱発電などさ
まざまな自然エネルギーに目が向けられているが原発の維持費が抑えられれば、新しいエ
ネルギー源の開発もその費用にもなるのではないか。
現在このエネルギー社会は私たちは必要なもの、こと以上にエネルギーを使い込んでいる。
3.11から原発事故を経験し、未来のエネルギー源が危うくなった今、この時代に生まれた
私たちが未来に重荷を残さないように今から低エネルギー社会をめざし、一人ひとりが出
来ることを尐しずつ行っていくべきではないだろうか。また日本が原発を作ってしまった以
上、放射能廃棄物をうまく処理しコントロールし原発と上手に付き合っていくのが今の日本
人の責任である。30年後、40年後にすべてがうまくいくような問題ではないと思うが、私た
ちの豊かな生活の持続が可能な未来を作るために、今出来ることをすこしずつ行っていき
たい。
参考文献
エネルギー進化論―「第4の革命」が日本を変える 飯田 哲也 2011年2月10日発行
40
○年齢:
20 代
○性別:
女性
○職業:
学生
○都道府県:
-
○御意見の内容:
私は、東日本大震災の「原発事故」をきっかけに本当に原発は、安全で人や環境にやさし
いエネルギーであったのか疑問を持つようになりました。それまでは、私は「エネルギー」に
ついては無関心で特に何も考えたことはありませんでした。しかし私は今「原発に代わるエ
ネルギーで日本を人や環境にやさしい国にするべきだ」と考えます。
約46年ほど前に日本で初めて茨城県の東海村で原発が稼働しました。そこから今日ま
で多数の日本人(国民)が原発は安全であり、原子力の平和的活用、地域経済の活性化
につながるということで原発を受け入れてきました。しかし、東日本大震災の福島の原発事
故により私たち日本国民は、原発は必ずしも安全なものではないということを知らされました。
そして、本当に原発を利用した電力発電が今後も持続可能かどうか考えると、難しいので
はないかと思います。例えば、今回の事故で問題になった放射線物質では微量であっても
私たちの体に大きな影響を与えます。特に内部被ばくでは放射線により遺伝子に影響を与
えます。その上特に、細胞分裂が活発な若い人や子供たちの健康を特に害する恐れがあ
ります。将来を担う彼らが原発事故のせいで苦しむということは、第二次世界大戦の広島・
長崎がアメリカに原爆投下されたときの反省が全く生かされていないということ、あらたな犠
牲者を出すということになると思います。そして、原発の燃料であるウランは永遠にある資源
とは言えません。このままのペースで利用し続けたらウランが枯渇する可能性もあります。燃
料であるウランが枯渇したとき、日本はどうするつもりなのでしょうか。また、使用済みのウラ
ン燃料や放射線廃棄物は現在地下に埋められていますが、本当に将来、放射線が漏れず
に安全に管理できる保証があるのでしょうか。放射線が漏れると、また福島の原発事故のよ
うな悲劇が起こるのではないでしょうか。また、それによる土壌汚染、農産物汚染、地下水
汚染、水質汚濁、海洋汚染、大気汚染など環境にも悪影響を及ぼし、結局は私たち人間
が住めない状態になるでしょう。
41
上記の理由により、原発は持続可能なエネルギーだとは言えません。私たちは未来のた
めに原発に代わる自然エネルギー(風力発電、水力発電など)を構築し、人にやさしく、環
境にやさしいエネルギーとともに暮らせる日本をにしていきたいと思います。
42
○年齢:
10 代以下
○性別:
女性
○職業:
学生
○都道府県:
愛知県
○御意見の内容:
現在、日本の電力の一部として原子力発電が利用されている。私はグローバル文化論とい
う授業がなかったら、原子力発電の危険性についてあまり関心を持たなかったと思う。この
授業を通して、その危険性を改めて知り、とても関心を持つようになった。原子力発電所は
どうして必要なのか。他のエネルギー政策に変えることはできないのか。今私にできること
は何であろうか。そこが一番重要なことだと考えられる。
原子力発電は、これまでもその危険性について議論がなされてきただろう。しかし、現在も
まだ原子力発電が使用され続けているのには理由がある。それは、安定した電力供給がで
きることや、地球温暖化につながる二酸化炭素を排出しないことである。しかし実際には、
原子力発電所へ資源を運ぶために多量の二酸化炭素を排出している。原子力発電にメリ
ットがあるのと同様に、デメリットもある。むしろ、デメリットの方が大きいのである。一番問題
とされるのが、放射性廃棄物である。非常に危険で、人体に悪影響を及ぼす。3.11以降、
世界中の人々が日本の原子力発電を心配している。原子力発電は、原子力発電所がある
地域の人々に害を与えるだけではなく、世界規模で害を与える。福島に住んでいる人々だ
けではなく、このままだと日本中、世界中が核汚染されてしまう。しかしこの現状を理解し、
何か行動を起こしている人は尐ないだろう。特に日本人には危機感がない。私自身も、名
古屋に住んでいるため、最初は原子力発電所の問題に危機感を覚えなかった。この現状
では、未来でも同じことが繰り返されるのではないだろうか。私は強くそう考える。問題が起
こった後ではもう遅いのに、私たちは問題が起こらないと行動できない。原子力発電は今す
ぐにでも止めるべきである。日本の電力供給は、原子力発電がなくても賄えている。それな
のにどうしてまだ原子力発電に頼るのか。私は、山口県の祝島に新しい原子力発電所を建
設しようとしている政府に対して反対運動を行っている地元の人々の映画を観た。人々は
必死に原子力発電所の建設に反対していた。もし、名古屋に原子力発電所の建設が計画
43
されたらと考えると、私も必死になるだろう。しかしそれではいけない。なぜなら、自分の近く
で物事が起こらないと行動しないというのは、本当に危機感がないし、責任感がないからで
ある。私も「脱・原発」の行動を身近なことから始めたいと思う。まずは、原子力発電反対に
署名をしたり、尐しでも原子力発電所のある地元の人々のことを知ったりすることである。そ
うすることで、自分自身の視野も広がり、原子力発電の危険性について、改めて考えること
ができる。私は、原子力発電の代わりに、自然エネルギーを推進する。例えば、太陽光発
電や水力発電、風力発電などである。こうした自然エネルギーの活用は、私たちにとっても
地球にとっても優しいのである。一つ一つの家庭にソーラーパネルを設置する、海岸沿い
に風車を設置するなどして、自然エネルギーを大いに活用したい。
私は「脱・原発」に賛成である。そのために私ができることは、原子力発電の危険性を多くの
人に知ってもらうこと、また、署名活動に参加することなどである。また、原子力発電所はい
らないということを証明するために、自分たちの大量消費を避けることである。節電をするこ
ともそのためになるだろうし、これは地球のためにもなる。原子力発電の問題を今こそ解決
すべきだと私は考える。
44
○年齢:
20 代
○性別:
女性
○職業:
学生
○都道府県:
―
○御意見の内容:
昨日午前1時に、福井県にある大飯原子力発電所では3号機に続いて4号機が原子炉の出
力が100%のフル稼動に達した。野田首相は、2012年7月8日の夕方に行われた大飯原発
再稼動についての記者会見で「国民生活を守ることの意味の1つは、次代を担う子供たち
のために、福島のような事故は決して起こさないことである。大飯原発では、これまでに得ら
れた知見を最大限に生かし、福島を襲ったような地震や津波が起こっても事故を防止でき
る体制と対策は整っている」と語っていた。“福島を襲ったような地震や津波が起こっても”と
はどういうことなのか。その東日本大地震こそが、わたしたちが予期していなかったものだっ
たのではないのか。またそれ以上の震災が今後また起こるかもしれないではないか。人間
はいくら技術が発達しても自然災害には勝てないのだと私たちは身にしみて感じたばかり
だ。だからわたしも脱原発の意見に賛成する。“今国民の生活を守るため”といって負うリス
クは、第2の福島を生む可能性も含み、その大きさははかりしれない。
しかし、原発なしの社会にするためにエネルギーの供給をどうするかという問題にまず直面
するのは明らかであるし、わたしは自分も含め脱原発を主張する人(日本国民1人1人)にも、
それ相応の責任が問われてくると思っている。30年後の日本のエネルギーについて考えた
とき、低エネルギー社会への転換とともに、個人の生活態度や振る舞いでの努力と社会構
造全体を変えていくための政治的な影響力の行使の両方の協力が重要になってくると思う。
ではなぜ低エネルギー社会が重要なのか。その理由は、エネルギー資源の枯渇だけでな
く、エネルギー資源をめぐる先進工業国と発展途上国との不平等や国際紛争、エネルギー
に起因する大気汚染や海洋汚染、大事故の危険性といった問題に加え、原料供給国と問
題が発生してしまった場合を考えたとき、エネルギー消費を削減することがこうした問題を
緩和してくれると考えられるからである。ですが、その転換の前にまず根本的な考え方とし
て、日本国民そして政治家の皆さんに問わなければいけないことがある。それは、「わたし
45
たちは永久に経済成長を続けていかなければいけないのか。」ということだ。わたしたちは、
経済成長の結果として、正確な数字で見ることの出来る国民総生産(GNP)を重要視してし
まっているが、GNPは単に金銭的に換算できるもののみを表し、育児や料理、ガーデニン
グのような、賃金活動よりも人々の心に満足を与えるものは換算しないので、もはやわたし
たちの本当の豊かさとは関係が薄れている。ここでの本当の豊かさとは、どんどん経済成長
が進み、便利で欲しいものが手に入り、物欲が満たされていくことを示すのではなく、わたし
たちが、家族をはじめ、他人とつながりをもち、愛され、尊敬されることで、心が満たされると
いうことを示している。ほとんどの人はすでに物質的な面では充足して生活しているのかも
しれない。わたしはまだ生まれていなかったが、もう一度昭和のような時代を振り返ってみる
べきではないだろうか。今よりずっと、自然と親密な関係があり、近所の人とのかかわりも強
く、自分に愛情を注いでくれる人に囲まれていて、本当の豊かさがあるといえる。わたしたち
も、「もう充分なのかもしれない」という考えをもっと意識し、本当の豊かさについて理解しな
ければならない。あきらかに日本は豊かな生活送っている。
国民は、自分の行動がエネルギー消費に直接関わっているということを頭に入れて行動し、
脱原発を主張するからには、まずこれから迎える夏の電力消費のピーク時にも冷房使用を
控えるといった小さなことから努めたい。そして、政治家や社会的リーダーは、たいてい進
歩や目に見える結果を必要とし、経済成長を重要視するが、一度先ほどもいった「わたした
ちは永久に経済成長を続けていかなければいけないのか。」という問いを考えてほしい。社
会構造全体を変えるのは政府の役割だ。30年後には、国と国民が一体となってエネルギー
消費削減に向かって努力していてほしい。
46
○年齢:
20 代
○性別:
女性
○職業:
学生
○都道府県:
愛知県
○御意見の内容:
昨年3月11日東日本大震災以降に起きた福島第一原発事故は、私たちの生活に大きな
影響をもたらした。特に原発事故を受け国民全体が節電に取り組み、生活に対する意識が
変化しつつある。ただこれから未来を担う私たちは、この原発問題を含め表面だけの事実
を鵜呑みするのではなく、正確な情報(原因や過程)を知っていくべきである。これを踏まえ、
これからの日本のエネルギーの選択をどうするべきかを考えていきたい。
さて私たちは『原発』は安全であるが故に、現在まで生活してきたといってもおかしくはな
い。しかし実際には、私たちは『原発』が安全であるという概念は、福島第一原発事故が発
生した途端に大きく変化した。そこで初めて『原発』は安全ではないという事実に気づいた
からだ。大きく分けると原発には、5つのメリットが考えられている。一つ目は、石油・石炭・
LNGなどの化石燃料に依存しないこと。二つ目に、石油や石炭、LNGなどは政治情勢の悪
い中東からの輸入に依存しているため、リスクが高いが、ウランは政情の安定した国からの
輸入であり、安定供給性があること。三つ目には原子力発電のコストのうち、原材料コストが
占める割合が低く、ウランが高騰しても、電気代への影響が小さいこと。そして四つ目に、
発電時に温室効果ガスであるCO2の排出がほとんどないこと。最後に、使用済み燃料をリ
サイクルできるというメリットが考えられている。このメリットがあるが故に、日本は原子力発電
に依存しているのかもしれないが、福島第一原発事故が起きた今、私たちは原発に代わる
新しいエネルギー選択について考えなければいけない。
私が考える新しいエネルギー選択は、バイオマス(生物系燃料)を使用した『熱電併給シス
テム』である。バイオマスの中でも特に『木質系燃料』の使用が良い。このシステムでは、木
質系燃料を、完全燃焼する専用ボイラーで燃やし、蒸気タービンを回して発電し、廃熱も
冷暖房として用いることができる。またこのシステムでは、木質系燃料を、完全燃焼する専
用ボイラーで燃やし、蒸気タービンを回して発電し、廃熱も冷暖房として用いることができる。
47
エネルギーの効率は、発電三十%、熱五十五%の計八十五%となる。原発に比べると、無駄
が尐ないのが利点である。一方で、それを一軒一軒で行うとコストが高くなってしまうため、
エネルギー公社のような組織をつくり、コミュニティサイトでする必要がある。
また、固定価格買い取り制度に伴い、再生可能エネルギーとして小規模水力発電も大いに
利用できるのではないかと考えている。小規模水力発電のメリットは、高い設備稼働率を持
ち、計画発電や非常時に電源としても使用できる点である。しかし、課題も多く、今後利害
調整や規制・手続きの問題が解決すれば年間数百か所、数万キロワットの電力を見込むこ
とができるようになる。
ここまで原発のメリットとこれからの日本のエネルギーについて考えてきたが、原発はすぐ
に廃止できるものではない。今すぐとはいかないが、今後徐々に脱原発を推進し、三十年
後の日本で、上記で挙げた自然エネルギーが利用されていければよいと私は考えている。
48
○年齢:
20 代
○性別:
女性
○職業:
学生
○都道府県:
愛知県
○御意見の内容:
核のゴミ処理と自然エネルギー
30年後の日本のエネルギーは、自然エネルギーにシフトチェンジしていくべきである。自
然エネルギーは、自然の力で定常的に補充されるエネルギー資源のことで、事実上枯渇し
ない。自然エネルギーには、水力発電、マイクロ水力発電、バイオマス発電、バイオ燃料発
電、地熱発電、潮力発電、海流発電、波力発電、風力発電、太陽光発電など、様々な方法
がある。地球温暖化等の様々な環境問題と共存していくためにも、自然エネルギーへのシ
フトチェンジは必要なことである。たくさんのひとが苦しみ、不安を抱いている原発をこのま
ま使っていくことにメリットはあるだろうか。30年たった未来でもエネルギーの供給源として原
発を使用していては、30年経っても何も成長していないことになる。今考えるべきことは、ど
のように核のゴミを処分するか考えることであると考える。
1969年まで、日本はドラム缶に核のゴミを詰めて海に捨てていた。しかしドラム缶は腐って
いくが核は腐らないので、これは問題があるとして今、日本原発の使用済み核燃料は、青
森県六ヶ所村に原発の燃料棒を束ねた「燃料集合体」として沈められている。ここには使用
済み核燃料中のウラン34トンを貯蔵できるが、2012年3月末で2919トン分埋まっている。残り
は81トン。国は次なる手を考えなければならない。そこで「プルサーマル計画」という、再稼
動使用済み燃料からプルトニウムを取り出し、ウランと混ぜ燃やし、プルトニウム・ウラン混合
酸化物(MOX)燃料とするという計画がでた。これは核燃料の再処理で出たプルトニウムを
高速増殖炉「もんじゅ」で燃やせないため、プルサーマルという形で燃やそうとしている計画
である。プルサーマルが稼動すれば、年800トンを処理できる。しかし廃液処理施設でのト
ラブルが続き、続けて東日本大震災がおき工事は中断された。4月に再開したものの操業
開始は当初の予定から15年以上遅れている。核燃料再処理工場の稼動にかかる費用は
原発5基~6基分に相当する。さらに国は使用済み燃料を全量再処理するという従来の方
49
針に「再処理を断念して地中に埋蔵」「再利用と埋蔵を併存」を選択肢に加えた。再処理が
なくなれば、日本原発の再処理工場が稼動することはない。自然エネルギーにシフトチェ
ンジしていくべきであるのに、このように核のゴミをどのように処理するかについては白紙に
限りなく近い状態である。
海外放棄という案も出ている。途上国に開発援助と交換で取り引きし、核のゴミを輸出する
という案である。世界には人の立ち入らない砂漠や山地をいくらでもあり、有害な産業廃棄
物も放射性物質だけではない。だから自国も汚れないし、再処理には膨大な資金が必要
であるし、海外放棄は現実的に思えるが、日本は唯一の被爆国としてそのような軽率な行
動を取ってよいのだろうか。広島、長崎のあの恐ろしさ、被爆者の今も続く苦しみを忘れて
しまったのだろうか。広島で約14万人、長崎で約14万9千人が死亡した。この恐ろしい原子
力爆弾と同じものを、自分たちのエネルギーを確保するために保持し、それを海外に放棄
するということは同じ苦しみを発展途上国に与えることになる。30年経ったときに原発をすべ
て停止し、自然エネルギーにシフトチェンジしていくために、日本はもてる技術をすべて集
結させ、核のゴミを海外放棄ではない方法で、どのように処分するか考えなければならない。
原発を使い続けていくことにメリットない。被爆者は増え、核のゴミも増える一方である。い
つまでもトイレのないマンションに住んでいられない。自然エネルギーをどのように利用して
いくかを考える前に、核のゴミ処理の方法を考え、決定するべきだ。
50
○年齢:
30 代
○性別:
女性
○職業:
一般企業勤務および公立中学校学習指導講師
○都道府県:
東京都
○御意見の内容:
地震が頻繁に発生し、確認できていない活断層も多数あると思われる日本においては、脱
原発し、これまで原発運営(地元への補助金、核燃料リサイクルや廃棄処理等も含む)に投
じてきたノウハウや人材や資金を再生可能エネルギーに投入し、多様なエネルギー源を効
率的に利用できる持続可能なエネルギーシステム(発送電分離を含む)を構築することが
適切だと私は考えます。
原発エネルギーは他のエネルギー源からのエネルギーよりも安価であるとよく言われます
が、昨年3月の原発事故に関わる費用(原子炉の冷却・洗浄、市民への賠償金、放射能汚
染・人体被害に関する実態調査、土壌や水の浄化、放射能廃棄物や使用済み燃料の輸
送や処理などを含む)や、いまだに適切な方法が見つかっていない使用済み核燃料の保
管・処理に関わる費用、将来の原発事故対策に関わる費用、原発施設の運用費などを考
えると、そうでもないように感じます。
再生可能エネルギーも決してパーフェクトなエネルギー源ではありません。しかし、尐なくと
も原発のような恐ろしい事故の可能性はありませんし、使用済み核燃料のような将来への
負の財産も生みません。
原子力兵器を投下された唯一の国である日本の国民として、もう二度と、同国民が放射能
に脅かされる姿は見たくありません。
日本は再生可能エネルギーに関する先端技術を多く持っている国です。ぜひその技術を
活用し、また、発送電分離を実現して、持続可能なエネルギーシステムづくりに力を入れて
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いただきたく何卒よろしくお願い申し上げます。
最後に、貴庁のHPトップ(http://www.enecho.meti.go.jp/)にも、『新しいエネルギー基本
計画に向けたご意見を募集します』というバナーを貼っていただけると、国民の声がさらに
多く集まり、貴庁の今後の政策づくりに役立つかと思います。ご検討いただけますと大変幸
いでございます。
52
○年齢:
20 代
○性別:
女性
○職業:
学生
○都道府県:
―
○御意見の内容:
わたしは大学の授業を通し原子力発電について学びました。今の日本にとって原子力発
電の問題は無視することのできないものとなっています。日本は世界で最も地熱発電に適
した国であると聞いたことがあります。そのエネルギーを十分に利用せず、リスクの高い原
子力に頼るのではなく、尐しずつでも安全なエネルギーへのシフトが求められています。こ
のままではいつか日本の土地は死に、人が全くいないものとなり、その国の名前でさえ無く
なっていってしまうかもしれません。一人ひとりができることをするのも大切ですが、今すぐ
できることは、周りに呼びかけていくことだと思います。自分ひとりでできることは限られてき
ますが、多くの人が集まればより大きなことを成し遂げることができます。日本はいつか必ず
脱原発を迫られるときが来ると思います。
53
○年齢:
20 代
○性別:
女性
○職業:
学生
○都道府県:
愛知県
○御意見の内容:
私はこれから日本を支えていく世代として今のエネルギー問題について考えた。留学や観
光で他の国に行ったとき、私は日本の電気の安定供給がどれほどレベルの高いものか知
った。そして自分は電気があるのが当然のように考えてしまっていたことに気づいた。去年
おこった東日本大震災後、全国的に電力不足になり多くの人が節電に取り組んだ。そして
多くの人々が電力について考えるように変化しつつある。電力問題で今最も注目されてい
る問題は、原子力発電である。福島でおこった原子力発電所での問題で、いかに原子力
発電にはたくさんの問題があるか気づくことになった。これから日本を支えていく世代として、
今この問題について自分で考え、調べ、学ぶ必要がある。
私を含め多くの日本人の人々は、福島での原子力発電所での事故がおこるまで原子力
発電について考える人は尐なかった。原子力発電は安全で、二酸化炭素がでず環境によ
く、コストもあまりかからないまるで夢のような発電所だというイメージが多くの人々の中にあ
った。しかし今回の事故を機に、原子力発電は夢のような発電のシステムではないことに多
くの人々が気づいたはずである。私は電子力発電を生み出した人だけでなく今回の事故
が起きたのは電力に頼りすぎ、電力について深く考えずに電気を使用してきた私たちにも
問題があると思う。
自分たちの生活に大きくかかわる電力の問題について学び、考えることが今一番必要なの
ではないかと思う。今回の福島の原子力発電所で起きた事故で、ずっと住んでいた場所を
離れなければなくなり、今も内部被ばくにおびえながら生活している人々がいるのが現実で
ある。暮らしていた人々だけでなく、動物や環境に様々な悪い影響をあたえることになって
しまった。多くの人々が傷つき、今も苦しんでいるなかで原発の稼働が再開されることにな
った。しかしこのままでは、私たちはもしかしたらまた福島の事故を繰り返すことになってし
まうかもしれない。未来に何が起こるかわからないが、私たちは 過去から学び成長してい
54
かなければならないと思う。原発がなければ電気の安定供給ができなくなったり、雇用の問
題であったりたくさんの問題が発生するかもしれない。しかし今だけに目を向けるのではな
く、未来について考える責任が私たちにはあると思う。今回の事故をきっかけとして全国の
多くのお母さんたちは、子どもの安全を守るために情報を収集し、行動にうつしてきた。私
はこのことを知って、大切な人たちを守るためには、しっかり知識をつけて自分たちで自分
のことは守らなければならないと感じた。そして私たちにできることを行動にうつしていくこと
が大切であると学んだ。
これからを生きていく私たちにとって今一番必要なことは考え、行動することである。原発
問題で電力について考えるようになったのだから、技術の進歩だけに頼るのではなく、節電
など自分たちにできることを一人一人が実践していく必要がある。私は生まれ育った日本が
大切で、好きである。この国を支えていく一人として様々な視点で電力問題について考え、
自分にできることは行動にうつしていきたいと思う。今を生きていくのにたくさんの人々が必
至に戦っている。しかし自分や大切な人たちの未来を守ることも今しかできないことである。
小さいことかもしれないが、暑くても尐し我慢したり、工夫をしたりして自分の方法で何かで
きることが必ずあると思う。原発では、多くの人々が傷ついたり、使用済み核燃料などで他
の国に住む人に悪い影響をあたえかねない。私たちにできることはないように思えてしまう
が、必ずあるはずである。私は私の方法を探して、これからも電力問題にとりくんでいこうと
思う。一人一人が尐しでも行動に移すことが大切である。
55
○年齢:
70 代
○性別:
男性
○職業:
なし
○都道府県:
愛知県
○御意見の内容:
別に郵送しました意見に追加し、節電について意見を述べます。
飲料食品を販売する店舗の営業は、夜間遅くとも21時に終えることを提案します。あわせ
て自動販売機も使用を同時刻までとすることを提案します。このことは今の日本では抵抗が
大きいように思えますが、商店の夜間営業、自動販売機の常時使用は、戦後のある時期に
始まったことです。この2つのことを廃止することは、正常な供給の状態を取り戻すことです。
それによって電力の消費を大幅に引き下げることができるはずです。
そのためには、その日の仕事を一般に19時に終えることを規則化しなければなりません
(安全等の社会的サービスを除く)。しかし、夜早く休み、朝早く起きることは健康の向上の
ために欠くことができません。したがって、節電のためだけではありません。医療費の節約
のためでもあります。
56
○年齢:
10 代以下
○性別:
女性
○職業:
学生
○都道府県:
静岡県
○御意見の内容:
地熱発電へのシフトチェンジ
私は、30年後の日本のエネルギーのことを考え、原子力による発電から、地熱による発電
へとシフトチェンジするということを選んだ。コストは原子力発電をはるかに上回るが、さまざ
まな自然エネルギーが存在する中で、地熱エネルギーがもっとも有効的であるといえるで
あろう。
日本には54基もの原子力発電所がある。この数はアメリカ、フランスに続いて、世界第3位
である。そもそもこの小さな島国で、なぜそんなに大量の原子力発電所が作られたのだろう
か。NHK現代史スクープドキュメントの「原発導入のシナリオ」によると、1954年3月1日にア
メリカが南太平洋で水爆ブラボーの実験を行い、日本の第五福竜丸が巻き込まれた。日本
国内では広島、長崎に続く原発被害として、国民が放射能パニックとなり、反米・反核世論
が広がった。そこでアメリカと日本の間に亀裂がはいること恐れた柴田利秀とあるアメリカ人
が協力し、日本に原子力を導入することを具体化したのだ。ここから日本が原子力に頼る
生活が始まったのである。
2011年3月11日、東日本大震災。まだ記憶に新しい大震災。世界中でも何日にもわたって
報道された大地震。これを機に日本は何か変わっただろうか。液状化現象、地盤沈下、建
物の半壊・全壊などにより、被害額は20兆円を超えると推定されている。さらに、警察庁によ
り確認された死者は計1万5854人、行方不明者は3155人である。被害はこれだけではない。
アメリカによって持ち込まれた原子力発電だ。地震と津波により多大な被害を受け、放射線
が漏れるという事故が起こってしまった。その放射線により食物は汚染され、この大震災の
被害はさらに拡大されたと考えられる。私たちはこのような大きな問題を解決し、未来への
日本のために生かさなければならない。そもそも原子力発電は核を利用する発電方法であ
57
る。原子炉の中でウランなどを核分裂させるのだ。しかし、日本では今回の大震災が起こる
前まで何の根拠もなく、絶対原子力発電は安全だと言われていた。一方、地熱発電は地球
の内部で生成され、蓄えられている地熱をエネルギー源とする発電方法である。地熱によ
って発生した天然の水蒸気を用いてタービンを回し電力を作るという仕組みなのだ。このた
めメリットとして、火力発電と比較すると二酸化炭素の発生量は非常に尐なく、太陽光発電
や風力発電に比べて1年中安定したエネルギーを生み出せることが挙げられる。さらに地
熱は火山活動が盛んな場所で発生すると言われているため、火山がたくさんある日本は地
熱発電にとても有利な国であると言えるのだ。しかし、地熱発電を日本の主要発電源とする
とデメリットもいくつか考えられる。まず、地熱発生源を探し、発電所を建設・運転開始まで
の期間が長く、莫大な費用がかかるのである。国や行政からの支援が乏しいため非常に厳
しい状況なのだ。次に日本の温泉文化に大きな影響があると考えられる。温泉は地熱の発
生するところにあるため、そこが地熱発電所建設の候補地になることで温泉地が減尐して
いくのだ。さらに地熱発電に向いていると考えられている候補地の大半が国立公園に指定
されているのだ。そのため開発が困難なのである。
地熱発電開発にはメリットだけでなくデメリットも多くあげられるが、そのデメリットは改善不
可能なことだろうか。国全体が未来の日本のために動きだせば、すぐにでも改善できるであ
ろう。核を利用した原子力発電に頼ることなく、自然エネルギーによって日本中の電気が生
み出されていることを期待したい。
58
○年齢:
80 代以上
○性別:
男性
○職業:
なし
○都道府県:
神奈川県
○御意見の内容:
「原発の徹底研究を継続し、かつ、凍結せよ」
化石燃料が入手困難になり、脱原発状態では、残るは自然エネルギーのみである(核融合
未実用化として)。
何回も指摘しているように、自然エネルギーは、それが主力となった時、再生可能エネルギ
ーではあり得ない可能性が大きい。つまり、主力になるためには、蓄電、蓄エネルギー(電
力以外の燃料も自然エネルギーで製造することになる)のための設備に大きな負担が生じ
る。更に、大問題は、化石燃料だけでなく、資源の枯渇ないし、異常高騰が起こることであ
る(既に起きつつある)。そのため、貧鉱処理や資源再生のため大きなエネルギーを要し、
自然エネルギー生成装置の製造素材が高騰し、自然エネルギーが経済的に無意味になる
だろう。
以上の状況は必ず起きるとは限らないが、可能性は高い。
このような状況に備え、原発技術を温存すべきである。温存のみでなく、安全性の向上の
研究、事故処理技術、廃棄物処理技術の研究を精力的に行うべきである。
そして、肝心なことは、原発技術は「凍結」し使用しないことである。これを使用しなくとも、
無駄と考えるのはよくない。幸いとすべきである。原発技術を再開する時は、自然エネルギ
ーの状況等を勘案して、慎重に行うべきことは、もちろんである。
以上により、今回の原発再稼働は、拙速であると思う。また、原発反対のデモにも思慮が不
足していると感じる。
59
○年齢:
80 代以上
○性別:
男性
○職業:
なし
○都道府県:
神奈川県
○御意見の内容:
自然エネルギー評価委員会の設立を
最終的に、自然エネルギーが独立した再生可能エネルギーになり得ない可能性が大きい。
それに気が付かず、計画を推進し、気が付いた時は、原発もなし、化石燃料もなし、夢の核
融合もなしという状況に陥ることになる。原発事故以上の危機が来るだろう。
再生可能エネルギー買い取り制度で自然エネルギーの本質が解明されて来たら、それが、
それ以外にエネルギー源がない時代の主力エネルギー源になるかどうか、評価すべきで
ある(各種資源の枯渇、高騰も加味して)。
この評価は原子力規制委員会と同程度の中立性と厳密性を以て行うべきである。
自然エネルギーの評価は、それを職業として生活する人達が多くなる前に、行わないと、圧
力がかかり、公正な判断ができないと考える。
追記;
現在の自然エネルギーは補助的であり、発電できる時のみ発電し、そのまま電力会社(つ
まり、消費者)に買い取らせる。他に主力電源網が存在していることを想定している。自然
エネルギーが主力になるためには、蓄電、蓄エネルギーが不可欠で、その設備費が大きな
問題となる。将来、資源が不足すれば、設備費が自然エネルギーで賄えなくなるだろう。
60
○年齢:
70 代
○性別:
男性
○職業:
環境コンサルタント
○都道府県:
東京都
○御意見の内容:
国民にエネルギー政策の方向性をきちんと認識させる必要性について。
最近の新聞の論説、輿論、原発再稼動反対デモのニュースから判ずると、誰もが日本の原
発が次のようになると考えているようです。
「原発の稼動が再開されるので、大地震が勃発すれば福島原発と同じように事故が発
生し途方もない被害を受ける」
これではデモを起こさざるを得ません。
しかし当委員会議論の経過と一部の識者の論説を合わせると、下記のように受け取れま
す。
①再生可能エネルギーによる電力は電力供給の30%を賄いたい。
・(全てのエネルギーを再生可能エネルギーで賄うのが理想だが)
現状では目標30%の見通しも立っていない。
・今は唯ひたすらに研究開発且つ実用化に取組む必要がある。
・そのため、再生可能エネルギーの固定価格買取制度(20年間保障)を7/1より開始し
た。
識者によっては過剰保障だという声もあるが、政府としてはこれによって“再生可能エネル
ギーの開発・利用の最大限加速化”の意志を示したつもりである(参照:下記“資料”)。
資料:第28回資料6-1,2「エネルギー基本計画の見直しに関する主要な論点」
資源エネルギー庁
②電力不足分は当面、化石燃料で賄う。但しCO2発散、巨額輸入コストの意識は必要
だ。
③これでも足りない場合は致し方なく原発を使用させて頂きたい。
61
・上記資料で「原子力発電への依存度のできる限りの低減」を明記している。
これはエネルギー政策の方向性を述べたものです。尤もこの内容は昨年12/20付けで報告
された
新しい「エネルギー基本計画」策定に向けた論点整理
で述べられている“望ましいエネルギーミックス”の基本的方向性にほぼ沿った内容になっ
ています。
また昨年5月頃のジャーナリズムでもほぼ同じような捉え方をしていました。再確認しますと、
①はこれで間違いない筈です。業界はもう盆と正月が一緒に来たように賑わっているという
話を聞きました。
②新聞論説に何度も出ています。
③電力会社の幹部が何故「原発停止はありえない」などと国民感情を逆撫でするような
ことを言うのか理解できません。こういう場合にこそ電力会社に対する行政指導が必要では
ないでしょうか。
7/26のテレビ東京では福井県高浜原発再稼動が、県知事や電気事業連合会会長から
突然報告され、関電副会長からは「安全が確認されれば動かしたいのは当たり前だ」との
発言がありました。これに対し経産大臣がかなり不満の意を表明していましたが、なぜ電力
関係者が政府をもっと連携を取りながら報告しなかったのか疑問です。
いま必要なことは「エネルギー政策の方向性」を国民の間にきちんと行渡らせることです。
これは決して難しいことではありません。情報は幾らでもある筈です。去る6/6には自然エネ
ルギー(再生可能エネルギー)に関するシンポジウム(下記)が開催され、全国各地から自
然エネルギーへの取組み報告がありました。
シンポジウム:地域からエネルギーの未来を創る緊急シンポジウム
「自然エネルギーは地域のもの」
主催:(独)科学技術振興機構 社会技術研究開発センター
共催:総務省(地域力創造グループ地域政策課 緑の分権改革推進室)
また、7/1に始まった再エネ電力買取制度はその現状が翌日新聞に載っただけですが、業
界は大賑わいとのことです。全ジャーナリズムを挙げてこれらの情報を流し、上記「エネルギ
ー政策の方向性」が国民の間に行渡ればデモの様子はかなり変わってくると思います。当
委員会が8ヶ月余り議論して出した結論が国民に認識されず、大規模デモに成ってしまう
のは何とも悲しい現象ではないでしょうか。
62
以 上
63
○年齢:
50 代
○性別:
男性
○職業:
会社員
○都道府県:
神奈川県
○御意見の内容:
今回の3案共に、2030年に至る通過点での目標、
或いはスタート直後からの具体的なアクションプランが示されていないことが問題だと思い
ます。
世の中はいきなり2030年になる訳ではありませんから、
例えば、「スタート直後の2015年までには△△対策を実施してここまで進める。
2020年には○○の技術革新を行ってここまで推進する。
2025年には更に××対策を加えてこの数値まで推進し、2030年に目標を達成する」
といった具体的なタイムスケジュール(アクションプラン)がどのプランにも必要だと思いま
す。
震災から1年以上経ちながら被災地の復興も軌道に乗らず、多くの方が避難生活を続け、
「絆」は建前だけで、色々な理屈をつけて瓦礫の受け入れは皆で拒否…これが日本の現
状です。
時間軸を重視した計画を立てなければ意味がないと思います。
また、2030年という「未来」の話をしている訳ですから、その時点でも危険性が払拭できな
いのであれば、原発は0にするしか選択肢は無いと思いますし、逆に、核廃棄物の最終処
理技術が確立されて、原発の安全性も保証でき、かつ、トータルコストも有利であるのなら、
3.11の震災前に掲げていた、原発を現在より高い比率に持っていくという選択肢も残す
べきではないでしょうか。
今回示された3案は、残念ながら具体性にも創造性にも欠けた中途半端な案と言わざるを
得ません。
拙速を避けて、再考すべきではないでしょうか。
64
○年齢:
60 代
○性別:
女性
○職業:
無職
○都道府県:
埼玉県
○御意見の内容:
初めに原子力発電については以下の理由で即中止、廃止すべきです。
・福島の事故により危険であることが証明されたこと。
・たとえ安全対策(電源、フィルター等)がとられても、定期点検などの作業員の危険はさけ
られない。
・燃料棒の保管の危険性、最終処分の目途が全くたっていないこと。
今後は自然エネルギィー、高効率のガス石炭発電の利用、高効率機器による節電による
計画を実施すべきと考えます。
私自身、6月に3.99KWの太陽光発電を導入し、有効なことを実感しております。
65
○年齢:
40 代
○性別:
男性
○職業:
自営業
○都道府県:
長野県
○御意見の内容:
5年をめどに、原発0にしていきましょう。すぐにでも0のままで行きたいですが、どうしても電
力が足りないというのなら、福島級の事故が起きないような「対策」また起きた場合の「対策」
が整っているものだけ、各電力会社1機程度は稼動させても仕方が無いと思う。できれば、
期間限定(夏季の数日間だけなど)で。
5年の間に、自然エネルギーや省エネ技術の革新(規制緩和や補助金などで活性化させる
/もちろん送配電・発電の分離/スマートグリットなど)や電力利用の7割を占める産業界の
電力料金の見直し(使えば使うほど割高になる)などを政策的に行う。
省資源な我が国おいて、エネルギー戦略上、原発に頼りたい気持ちもわかるが、国土が狭
い我が国では、核廃棄物の処理できる土地は、無いと考えた方がよい。 よって、原発とい
うエネルギーで国際的な戦略を進めるよりも、自然エネルギーや省エネ技術などを使い、
自給可能かつ永続的で、さらに「多様性」をもったエネルギー政策を、国のエネルギー政策
の基本とする事を望みます。
また、原発の廃炉に向けた技術革新・ノウハウを早期に蓄積する事により、日本のメーカー
(三菱重工業、日立製作所、東芝など)も、今後、必ず発生する世界の原発の「廃炉」作業
を請け負う事ができるのではないでしょうか? あの福島の原発を「安全」に解体できた!
日本の技術力はすごい!ぞ。と。
その他、原発労働者の放射の被害などの問題に目を向けていますが、ココでは割愛します。
労働者の健康リスクを冒しても、行う事業ではないと思います。推進する人物が、自ら末端
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の現場で働いてもらいたいです。
私の子供たちには、原発と核廃棄物が無い世界で暮らしてほしいと願い、行動していきた
いと思います。
これが、いままで原発にNoと言わなかった私の責任の取り方です。(妻も同様な意見です。
2名とカウントしてね)
以上
67
○年齢:
80 代
○性別:
男性
○職業:
自然エネルギー研究者
○都道府県:
静岡県
○御意見の内容:
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69
○年齢:
50 代
○性別:
男性
○職業:
自営業
○都道府県:
高知県
○御意見の内容:
現在の日本のエネルギーは他国に依存しすぎていると思います。
化石燃料に頼る今の状況では、もし何かが起きれば数日で「エネルギー危機」に陥る事は
間違いありません。
今やっているように化石燃料で作った10万KWの電力を分配するよりも、自前の1KWの電
力を10万軒が起こす方が有事にも強く、エネルギーの有効利用にもつながるはずです。
「核分裂」や「核融合」のエネルギーは人類にとってやっかいな産物を放出し続けます。
いくら大きな出力が効率的に得られても先の世代に迷惑をかけることとなるでしょう。
私は簡単で効率の良い「太陽熱」と「放射熱」をもっと利用すべきだと考えます。
太陽熱を利用して蓄熱タンクに熱を貯め、低温で動くタービンを稼働させるだけで家庭や
小規模な事業所のエネルギーはまかなえるはずです。
また、放射熱で冷水を作れば様々な活用が出来ると思います。
「必要なエネルギーは自分で作る。」これが日本の目指す道だと思います。
70
○年齢:
60 代
○性別:
男性
○職業:
無職
○都道府県:
新潟県
○御意見の内容:
原発に関する集団ヒステリーはまだ続いています。そろそろ冷静にならないと。便利なもの
にはリスクがあります。原発はとても便利なので大きなリスクがあります。でも、サルが火を使
うようになってから、ヒトはそのリスクと戦ってきました。自動車を見てください。ヒトを殺すこと
もできますが使用反対のデモは起こりません。
リスクを小さくしようと努力してきた結果、犠牲者は大きく減っています。原発ではまだ一人
も死んでいません。冷静になるべきです。政府は日本の国が次世代においても安定して維
持できるようにしてください。原発がなくなり太陽電池だらけになるとします。
高コストであるため企業がいなくなります。仕事もなくなります。太陽電池の隙間で昼寝をし
ていても腹は減るのです。現実的な対応を望みます。原発の比率は決めるのでなく決まっ
てくるものです。低コストで自然エネルギーを回収する技術ができるまでは、原発や核融合
の開発は必要です。地球温暖化は物理現象である以上、必ず顕在化します。原発に反対
するのは自由ですが。自由には責任が伴います。現状の技術レベルで原発を廃止すると
次世代に対し責任はとれないでしょう。
あと一般の人に対し、放射線のことを正しく理解する教育をしてください。今、反対している
人は、怖い、嫌い、いやだなどの感情で動いています。新潟県の知事も震災瓦礫の受け入
れで何か言っています。基準値 100Bq/Kg は原子レベルの話です。
アボガドロ数を考えると 100Bq なんてよく測れるなあと思うくらい微々たるものです。生物は
絶えず被曝しており、細胞には防御機構があることを教えてください。感情でなく、客観的
な事実で判断しないと、またアメリカと戦争しますよ。
71
○年齢:
60 代
○性別:
男性
○職業:
無職
○都道府県:
福島県
○御意見の内容:
福島原子力の事故が起こった以降、今後のエネルギーに対してどのようにするかという意
見を国民に問うということは脱原発となるのは明らかです。今後のエネルギーについて政府
が国民に意見を聞くということは政府のエネルギー政策の無策と言わざるをえません。国民
受けを狙っているとしか思えません。産業界の状況、貿易収支、雇用問題がどのように変
化するか、脱原発をしたら日本は今後どのようになるか示すべきです。脱原発をし再生可
能エネルギーを推し進めた場合、電力料金の上昇は目に見えています。この上昇で日本
の経済はどのようになるか危惧します。福島の事故は津波が原因ですべての電源が喪失し、
手の下しようがなくメルトダウンという状態となりました。しかし、その事故の教訓を得て再発
防止の対策をしっかり行えば二度と福島と同じ事故は起こらないと信じます。原子力エネル
ギーを放棄することは原子力の今まで蓄積した技術を無にすることになります。このようなこ
とはあってはならないと思います。もっと原発は今後の日本のエネルギーの確保にとって必
要ですとなぜ言わないのですか?国民の反発を恐れているとしか思えません。私は今後も
原子力は必要なエネルギーで推進していくべきだと思っています。
72
○年齢:
70 代
○性別:
男性
○職業:
自営業
○都道府県:
千葉県
○御意見の内容:
原発20%-25%案に賛成です。
皆さんが希望する再生可能エネルギーは、マスコミの宣伝であり、欧米にも信頼で
きる定型は無く、近い将来に開発される見込みも不明です。確かに風力は安いが、
北海道以外には適地が殆ど無く、太陽光や太陽熱も設置する適地が少なくパネルの
耐久性も精々10年程度で電力価格が現在の2-3倍になり産業界は競争力を失いま
す。バイオ発電は量的に不十分で何より食糧資源の燃料化は悪魔の選択です。地熱
も良いが量的に少ない
極暑のなか官邸前デモする気持ちも分かりますが、多くの人はデモを終えると自宅
に帰ってシャワーを浴び、冷房をつけて、ビールを飲みながらテレビを楽しみ、節
電する人は殆ど誰も居ません。口先ではテレビを見ないと言っても守る人は僅かで、
多くの人々はこっそり見ます。国民会議での無責任な発言は聞いておくだけでいい
と思います。
いま我々がやるべきことは原発の安全性を高め3重4重の緊急電源装置を設置して
非常時にも冷却を継続できる対策を進めることです。原発は40年経過したら一応稼
働を止めて精密検査を行い、安全性に問題ナシであれば、更に10年間使うべきです。
休止中の50基の原発は貴重な財産であり、1基づつ再稼働を検討すべきです。原
発の新設は北海道の太平洋側や、日本の東南側を検討すべきです。日本海側は万一
事故の時、内陸を汚染するので対象から除くべきです。
こうして今後30年-4年間を稼ぎながら、その間に、新しい再生可能エネルギーの開
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発を進め、同時に生活様式を大幅に簡素化する時間を稼ぎます。
強いて言えば、私は力学的に強力な海水の力を利用する発電方式が量的にも場所的
にも有望で発電量もある程度確保できるかと思いますが、やってみないとわかりま
せん。
74
○年齢:
70 代
○性別:
男性
○職業:
無職
○都道府県:
愛知県
○御意見の内容:
7月26日あるいは25日にお送りししました意見書に間違いがあることに
気がつきましたので、訂正いたします。
「核融合反応」と書きましたが、これは誤りです。「核分裂反応」と読み替えてく
ださい。
75
○年齢:
30 代
○性別:
女性
○職業:
派遣社員
○都道府県:
熊本県
○御意見の内容:
原発維持は金のためですか?
もし福島以上の事故が起きた場合、責任を取る覚悟はあるのですか?
誰ひとり責任をとるつもりなどないから、軽々しく原発維持など言えるのでしょう。
原子力ムラの人間のために犠牲にはなりたくないです。
76
○年齢:
60 代
○性別:
男性
○職業:
年金受給者
○都道府県:
神奈川県
○御意見の内容:
日本の今後のエネルギー政策を策定するときに、根本に考えなければならないことは日本
に住む国民(市民)にとって何が最も幸福で価値があるかでしょう。幸福で価値あることとは、
不幸になるリスクを最大限減らすこと。今の世代の豊かさを追求するのではなくて、子供た
ちや次世代にリスクある負の遺産を残さないこと。戦後の高度経済成長からバブル崩壊、
そして福島原発事故までの一連の日本の国の政策は、現在の経済状況(産業)や今住ん
でいる人(現世代)を発展・成長させることに焦点をあてたものでした。
既に 60 年代頃から石油資源の近い将来の不足や枯渇が様々な機関の調査で報告されて
おりましたが、石油備蓄タンクを整備するくらいで、エネルギーの多様化やその積極的な研
究開発は行われてきたようには思われません。その一方、原子力発電の増設や技術的確
立に見通しのたたない高速増殖炉などへの多額の投資には政府と電力会社が一体となっ
て推進してきました。政府は経済の発展が世界の中で国を強くすることであり、それが国民
の幸福であると錯覚してきたことに反省しなければなりません。
原子力発電が 2010 年実績で総電力の 26%を占めているのは、政府の原子力推進政策の
結果であって、60 年代から地熱発電や太陽発電などの他の再生エネルギー開発をエネル
ギー政策として推進していれば、電源構成比率は今と全く違ったものになり得たと考えま
す。
福島原発のメルトダウン事故も起きなかったかもしれません。
原子力発電推進の政策的誤りは、大きく二つの点にあると私は考えています。
1) 原子力発電にかかるトータルコストを正しく算出・評価してこなかった誤り。政府は国民
にこれまで使用済み核燃料はプルサーマルなどのリサイクル処理などでいつまでも使
用継続されるものと幻想を与えてきたように思います。使用済み核燃料の処置方法やそ
れに要するコスト、そして原子炉から排出される核汚染廃棄物の処理や廃炉の処置方
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法やそのコストを国民の前にわかりやすく明確に示してきませんでした。本当に原子力
発電のコストは他のエネルギー資源に比べてメリットがあるのか?原子力を継続していき
たいとする電力会社、その電力を必要とする産業界、原子力をこれまで推進してきた経
済産業省及び政府は国会の場で国民にわかるように説明しなければなりません。
2) 大陸プレートの真上にあり、火山が多い地震大国である日本に原子力発電建設を推進
してきた誤り。世界の様々な国の原子力発電所の設置場所 MAP を見ますと、多くの国
は地震が発生しない場所に設置しているようですが、日本は違います。日本のような地
震が多発する国に原子力発電所を設置して誰が安全を保証できるのか?安全性が真
剣に考えられてこなかったことは、最近になって大飯原発等の真下の活断層の再評価
がなされていることからも明らかです。
結論から言えば、新エネルギー政策は、従来の経済優先の政策からの転換も意味します。
更に、今の時代に生きている人々の豊かな生活優先の政策から子どもや将来の日本に住
む人々も幸福が維持できる(=負の遺産を残さない)社会を目指す政策転換でもあります。
新エネルギー政策は、その意味で日本に住む市民一人ひとりの意思が反映された選択
でなければなりません。
現在、政府から電源構成比の 3 案が提出されていますが、上記の理由から私は①案の原
子力 0%に賛成します。
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○年齢:
60 代
○性別:
男性
○職業:
無職
○都道府県:
愛知県
○御意見の内容:
望ましい原発比率;20~25%
理由;①日本がグローバル競争の中で成長するにはエネルギーがリーゾナブルな価格で
安定的に供給されることが必須。エネルギー資源の尐ない日本には原子力利用は他国以
上に重要。再生エネルギーも重要であるが2030年に原子力の代替にはならない。 ②地
球温暖化対応として稼動時に CO2 を排出しない原子力発電は理想的 ③放射能の制御
は技術的に可能
これは9.11以前から言われていることであり、地震・津波によって変わる事はない。不幸に
して巨大津波が想定を超えたために悲惨な状況が起こってしまった事は残念でならない。
(100V の電球に200V をかければフィラメントは切れる。条件を変更し電流制御器等を装
着すれば対応は可能となる) だからといって人類に貢献する工学を否定ことは合理的で
ない。原子力を含むすべての工学は失敗を含む過去の経験を活かして進歩してきた。今
回の悲劇を乗り越えて新しい条件を設定し、より信頼性の高い原子力の運用を行い、日本
の(人類の)さらなる繁栄につなげることを切に望みます。 厳しい状況にはありますが、感
情的にならず、冷静に現実的な対応が重要と考えます。
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○団体名:
公益社団法人 全日本トラック協会
○御意見の内容:
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