...

HP Integrity サーバ+ HP-UX 11i v3 (11.31) HP

by user

on
Category: Documents
12

views

Report

Comments

Transcript

HP Integrity サーバ+ HP-UX 11i v3 (11.31) HP
HP Integrity サーバ + HP-UX 11i v3 (11.31)
HP-UX 構築手順
5. ネットワークの基本設定
初版 2009/07
目次
5.
ネットワークの基本設定 ................................................................................................................. 2
smh(1M)(Web ベース)を使用する手順 ............................................................................................... 3
5.1. smh(1M)の起動..................................................................................................................... 3
5.2. SMH へのログイン................................................................................................................. 4
5.3. ホスト名の設定...................................................................................................................... 6
5.4. IP アドレスの設定 ................................................................................................................... 9
5.5. サブネットマスクの設定......................................................................................................... 11
5.6. デフォルト・ゲートウェイの設定 ............................................................................................... 13
5.7. ドメイン名の設定.................................................................................................................. 16
5.8. DNS クライアントの設定........................................................................................................ 19
5.9. Name Service Switch の設定 ................................................................................................ 21
コマンドによるネットワーク設定 ......................................................................................................... 24
5.10.
ホスト名の設定................................................................................................................. 24
5.11.
IP アドレス、サブネットマスクの設定...................................................................................... 26
5.12.
デフォルト・ゲートウェイの設定 ............................................................................................ 30
5.13.
ローカルドメイン名、DNS クライアントの設定 ......................................................................... 33
5.14.
Name Service Switch の設定 ............................................................................................. 36
関連情報 .......................................................................................................................................... 39
HP-UX 11i Knowledge-on-Demand ....................................................................................................... 39
5. ネットワークの基本設定
この章の概要
ネットワークの基本設定(IP アドレスなどの設定)は、OS インストール時あるいは OS インストール後どちらでも可能で
す。
ここでは OS インストール後に行なうネットワーク設定方法について説明します。すでに設定がなされている場合は、次
の章にお進みください。
また、OS インストール後にネットワークの基本設定を行うには、次の 2 つの方法があります。必要に応じて選択してく
ださい。


システムマネージメントホームページ smh(1M) による設定(Web ベース)
コマンドによる設定
含まれる内容
□
□
□
□
□
□
□
ホスト名の設定
IP アドレスの設定
サブネットマスクの設定
ドメイン名の設定
デフォルト・ゲートウェイの設定
DNS Resolver の設定
Name Service Switch の設定
2
smh(1M)(Webベース)を使用する手順
5.1. smh(1M)の起動
smh(1M)コマンドを実行すると、ネットワークの基本設定を Web ベースで実行可能です。以下に、smh(1M)(GUI ベー
ス)で行う場合の手順を説明します。
1. 環境変数の設定
smh(1M)を起動する場合、DISPLAY 環境変数の設定が必要となります。root ユーザでログインし、以下のように入力し
てください。
実行例
次の場合を想定しています。
シェル:
POSIX シェル[sh] あるいは コーンシェル[ksh]
サーバ名:
hp01
# DISPLAY=hp01:0.0
# export DISPLAY
確認例
# echo $DISPLAY
hp01:0.0
3
5.2. SMH へのログイン
最初に、X Window System のクライアントアプリケーションが動作することを確認するために xclock プログラムを起動
します。
# xclock
xclock のウィンドウが表示されることを確認して、CTRL-C で xclock を終了します。
以下のコマンドを実行し smh(1M) を起動します (図 12-1)
# smh
あるいは、X サーバを起動した PC から
http://<ホスト名>:2301/
にアクセスします(図 5-1)。
ログイン画面では、root ユーザでログインします。「User Name」項目に「root」を入力し、「Password」項目に root ユー
ザのパスワードを入力します(図 5-1)。
図 5-1 smh のトップページ
4
2. Tools 画面の起動
メニューバーから「Tools」をクリックします。「Tools」画面に切り替わります(図 5-2)。
図 5-2 SMH の Tools 画面
5
5.3. ホスト名の設定
1. Network Services Configuration 画面の起動
「Network Services Configuration」グループを選択します。「Network Services Configuration」画面に切り替わります
(図 5-3)。
図 5-3 Network Services Configuration 画面
「Network Services Configuration」画面から「Network Services」メニューをクリックします。「X/CLI Tool Launch」画面
が表示されますので、内容を確認し「Run」をクリックします(図 5-4)。
以下の作業において、「X/CLI Tool Launch」画面が表示された時には同様の操作を行ってください。
図 5-4 X/CLI Tool Launch 画面
6
「Networking and Communications」画面が起動されます(図 5-5) 。「Actions」メニューから「Modify System Name」
を選択します。
図 5-5 Networking and Communications 画面でのメニュー選択
7
2. Set/Modify System Name 画面の起動
「System Name」項目に、ホスト名を入力して設定を行います(図 5-6)。入力後、「OK」ボタンをクリックすることにより、
設定が反映されます。
図 5-6 Set/Modify System Name 画面
ホスト名のみ、あるいはドメイン名のドット (.) で区切られたコンポーネントを含むホスト名どちらも使用できますが、ど
ちらの場合でも次の条件を満たしていなければなりません。
–
–
–
–
–
–
最初の文字は英字の大文字あるいは小文字
最後の文字は英字か数字
255 文字以内の文字列である
ドメイン名のドット( .) で区切られた1つのコンポーネントは 63 文字以内の文字列である
ドメイン名のドット( .) で区切られたコンポーネントは数字で開始することができる
英字、数字、アンダースコア( _) 、ダッシュ(-) で構成されている
※アンダースコアの使用は推奨しません
なお、ホスト名 (ドットで区切った名称の場合は最初のドットまでの部分)は 8 文字以内かつ全体の長さを 63 文字以
内にすると、最大限の互換性を確保することができます。
8
5.4. IPアドレスの設定
1. Network Interface Cards 画面の起動
システムマネージメントホームページの「Tools」画面内にある「Network Interfaces Configuration」グループから
「Network Interface Cards」を選択します(図 5-7)。
図 5-7 Network Interface Cards 画面
リストされている LAN インターフェースから、IP アドレスを設定したい LAN インターフェースを選択してチェックマークを
付けます。指定した LAN インターフェースに関する詳細情報を示した画面が表示されます(図 5-8)。
図 5-8 LAN インターフェースの選択
9
2. IP アドレスの設定
画面の右側にある「IP 属性の表示/変更」を選択します。「IP 属性の表示/変更」画面が表示されるので「IPv4 の属性」
にチェックマークを付けます(図 5-9)。
図 5-9 IP 属性の表示/変更画面
「IPv4 アドレス」項目に、IP アドレスを入力して設定を行います(図 5-10)。入力後「OK」ボタンをクリックすることにより、
設定が反映されます。
図 5-10 IP 属性の表示/変更画面での IP アドレス設定
10
5.5. サブネットマスクの設定
1. IP 属性の表示/変更画面の起動
「Network Interface Cards」画面(図 5-7) にリストされている LAN インターフェースから、サブネットマスクを設定した
い LAN インターフェースを選択してチェックマークを付けます 。指定した LAN インターフェースに関する詳細情報を示
した画面が表示されます(図 5-11)。
図 5-11 LAN インターフェースの選択
11
2. サブネットマスクの設定
画面の右側にある「IP 属性の表示/変更」を選択します。「IP 属性の表示/変更」画面が表示されるので「IPv4 の属性」
にチェックマークを付けます(図 5-12)。
図 5-12 IP 属性の表示/変更画面
「サブネットマスク」項目に、サブネットマスクを入力して設定を行います(図 5-13)。入力後「OK」ボタンをクリックする
ことにより、設定が反映されます。
図 5-13 IP 属性の表示/変更画面での サブネットマスク設定
12
5.6. デフォルト・ゲートウェイの設定
1. Routes 画面の起動
「Network Services Configuration」画面(図 5-3) から「Route」をクリックします。「X/CLI ToolLaunch」画面が表示され
ます。ここで次のステップにおいて起動されるデフォルト・ゲートウェイ設定のためのウィンドウの表示に使用される情報
を確認します。「Language」はそのウィンドウ上で使用される言語です。「C」を指定してください。「Display」はそのウィン
ドウが表示されるディスプレイです。これらの値に問題が無いことを確認したら「Run」をクリックします。
すでに設定されているデフォルト・ゲートウェイがあれば、「Routes」画面に表示されます(図 5-14)。
図 5-14 Routes 画面
13
2. Add Route 画面の起動
「Actions」メニューから「Add Route」を選択します(図 5-15)。
図 5-15 Routes 画面でのメニュー選択
14
3. デフォルト・ゲートウェイの設定
「Destination Type」項目の値として「Default」を選択します。「Gateway Name/Address」項目に、デフォルト・ゲートウ
ェイのホスト名または IP アドレスを入力して設定を行います(図 5-16)。
図 5-16 Add Route 画面
入力後「OK」ボタンをクリックする事により、設定が反映されます。
15
5.7. ドメイン名の設定
1. DNS Resolver 画面の起動
「Network Services Configuration」画面(図 5-3) の「DNS」グループから「DNS Resolver」を選択します
「X/CLI Tool Launch」画面が表示されます。ここで次のステップにおいて起動される DNS 設定のためのウィンドウの表
示に使用される情報を確認します。「Language」はそのウィンドウ上で使用される言語です。「C」を指定してください。
「Display」はそのウィンドウが表示されるディスプレイです。これらの値に問題が無いことを確認したら「Run」をクリックし
ます。
すでに設定されている DNS サーバ情報が、「DNS Resolver」画面に表示されます(図 5-17)
図 5-17 DNS Resolver 画面
16
2. Set Default Domain 画面の起動
「Action」メニューから「Set Default Domain」を選択します(図 5-18)。
図 5-18 DNS Resolver 画面でのメニュー選択
17
3. ドメイン名の設定
「Default Domain」項目に、ドメイン名を入力して設定を行います(図 5-19)。入力後「OK」ボタンをクリックすることに
より、設定が反映されます。
図 5-19 Set Default Domain 画面
18
5.8. DNSクライアントの設定
1. Specify Name Servers 画面の起動
「DNS Resolver」画面(図 5-17) の「Actions」メニューから「Specify Name Servers」を選択します(図 5-20)。
図 5-20 DNS Resolver 画面でのメニュー選択
19
2. DNS Resolver の設定
「Server IP Address」項目に、DNS サーバの IP アドレスを入力して設定を行います(図 5-21)。DNS サーバ情報は 3
台まで設定することが可能です。入力後「OK」ボタンをクリックすることにより、設定が反映されます。
図 5-21 Specify Name Servers 画面
20
5.9. Name Service Switchの設定
1. Name Service Switch 画面の起動
「Network Services Configuration」画面(図 5-3) で「Name Service Switch」をクリックします。
「X/CLI Tool Launch」画面が表示されます。ここで次のステップにおいて起動される Name Service Switch 設定のた
めのウィンドウの表示に使用される情報を確認します。「Language」はそのウィンドウ上で使用される言語です。「C」を
指定してください。「Display」はそのウィンドウが表示されるディスプレイです。これらの値に問題が無いことを確認した
ら「Run」をクリックします。
Name Service Switch の情報が、「Name Service Switch」画面に表示されます(図 5-22)
図 5-22 Name Service Switch 画面
21
2. Configure Name Service Switch 画面の起動
リストされている各種 Name Service Switch 情報から「hosts」を選択後、「Actions」メニューから「Configure Name
Service Switch」を選択します(図 5-23)。
図 5-23 Name Service Switch 画面でのメニュー選択
詳細に付いては、nsswitch.conf(4)、「NFS サービスインストール / 管理ガイド」の「5. Name Service Switch の構成」
等をご覧ください。
22
3. Name Service Switch の設定
「Search Order」項目に、ホストネーム・ルックアップの順序を考慮して、ネームサービス、および各状態に対する動作
を入力して設定を行います(図 5-24)。入力後「OK」ボタンをクリックすることにより、設定が反映されます。
図 5-24 Configure Name Service Switch 画面
ネームサービス
説明
DNS
ドメイン名システム。
/etc/hosts
ローカルホスト上の/etc ディレクトリ内のファイル。(/etc/hosts ファイル)
NIS
ネットワーク情報サービス。
状態
説明
If Information is Not
Found
ネームサービスは応答を返しましたが、要求されたデータはデータベース内にありませんで
した。
If Source is Not
Configured
ネームサービスは構成されていません。
If Source is Not
Responding
ネームサービスがビジーのため、要求がタイムアウトしました。
動作
説明
Try Next Source
リスト中の次のネームサービスを試行します。
Stop Searching
検索を終了させ、呼び出し元のプロセスへ制御を戻します。リスト中の次のネームサービス
を参照することはありません。
表 5-1 Name Service Switch 設定項目(ネームサービス、状態、動作)
23
コマンドによるネットワーク設定
5.10.
ホスト名の設定
1. /etc/rc.config.d/netconf ファイルの HOSTNAME 変数を編集
通常、ホスト名は、
– /etc/rc.config.d/netconf ファイルの HOSTNAME 変数を編集
– 必要があれば、/etc/rc.config.d/netconf ファイルのネットワーク情報の編集
– 必要があれば、/etc/hosts ファイルの編集
– システムの再起動
により設定可能です。
[設定ファイル]
/etc/rc.config.d/netconf
変数
設定する内容/設定値の意味
HOSTNAME
ホスト名を指定します。
ホスト名は、ホスト名のみ、あるいはドット(.)で区切ったドメイン名を含むホスト名どちらも使用できますが、どちらの場
合でも次の条件を満たしていなければなりません。
-最初の文字は英字の大文字あるいは小文字
-最後の文字は英字か数字
-255 文字以内の文字列である
-ドメイン名のドット( .) で区切られた1つのコンポーネントは 63 文字以内の文字列である
-ドメイン名のドット( .) で区切られたコンポーネントは数字で開始することができる
-英字、数字、アンダースコア( _) 、ダッシュ(-) で構成されている
※アンダースコアの使用は推奨しません
なお、ホスト名 (ドットで区切った名称の場合は最初のドットまでの部分)は 8 文字以内かつ全体の長さを 63 文字以
内にすると、最大限の互換性を確保することができます。
設定例
HOSTNAME="hp01"
24
確認例
システムの再起動後、hostname(1)コマンドを実行します。
# hostname
hp01
ワンポイント・アドバイス
/etc/rc.config.d ディレクトリにはバックアップしたファイルを残さないようにしてください。
システムの再起動は、一連のネットワーク設定終了後に行うことも可能です。
hostname(1)コマンドを使用してホスト名を設定することも可能ですが、ソフトウェアによってはその変更が有効にならな
い場合があります。また、システム再起動時には設定が元に戻ることにもご注意ください。
Solaris では…
Solaris では、/etc/hostname.*, /etc/nodename, /etc/hosts, /etc/net/*hosts ファイルの内容を修正します。
25
5.11.
IPアドレス、サブネットマスクの設定
1. /etc/rc.config.d/netconf ファイルのネットワーク情報を編集
IP アドレス、サブネットマスクは、
– /etc/rc.config.d/netconf ファイルのネットワーク情報の編集
– 必要があれば、/etc/hosts ファイルの編集
– システムの再起動
により設定可能です。
[設定ファイル]
/etc/rc.config.d/netconf
変数
設定する内容/設定値の意味
INTERFACE_NAME
使用するネットワーク・インターフェース名を指定します。インターフェースカードを示すネット
ワーク・インターフェース名は lanscan(1M)コマンドでわかります。
IP_ADDRESS
ドット表記の IP アドレスを指定します。
SUBNET_MASK
デフォルトと異なる SUBNET_MASK を指定する場合、この変数にドット表記で指定します。
BROADCAST_ADDRES
S
デフォルトと異なる BROADCAST_ADDRESS を指定する場合、この変数にドット表記で指定
します。
INTERFACE_STATE
ブート時のインターフェースカードの状態を UP/DOWN で指定します。デフォルトは up で
す。
DHCP_ENABLE
指定されたネットワーク・インターフェースに対し、DHCP クライアント機能を enable/disable
どちらにするかを指定します。
これらの変数には、[0], [1], [2]… のように添え字がつきます。設定すべきネットワーク・インターフェースが複数ある場
合は、ネットワーク・インターフェースごとに上の変数を設定します。この時、添え字の値はインターフェースごとに異な
る値にします。
設定例
lanscan(1M)コマンドから、以下のようにネットワーク・インターフェースがインストールされていると仮定します。
26
lan0 に IP アドレス”172.16.41.9”、ネットマス”255.255.252.0”、DHCP クライアントは disable に設定する例は以下
のようになります。
INTERFACE_NAME[0]="lan0"
IP_ADDRESS[0]="172.16.41.9"
SUBNET_MASK[0]="255.255.252.0"
BROADCAST_ADDRESS[0]=""
INTERFACE_STATE[0]=""
DHCP_ENABLE[0]=0
さらに、lan1 に IP アドレス”192.168.1.9”、ネットマス”255.255.255.0”、DHCP クライアントは disable に設定する場
合は、以下の記述を追加します。
INTERFACE_NAME[1]="lan1"
IP_ADDRESS[1]="192.168.1.9"
SUBNET_MASK[1]="255.255.255.0"
BROADCAST_ADDRESS[1]=""
INTERFACE_STATE[1]=""
DHCP_ENABLE[1]=0
ワンポイント・アドバイス
/etc/rc.config.d ディレクトリにはバックアップしたファイルを残さないようにしてください。
システムの再起動は、一連のネットワーク設定終了後に行うことも可能です。
ifconfig(1M)コマンドを使用して IP アドレス、サブネットマスクを再設定することも可能ですが、ソフトウェアによってはそ
の変更が有効にならない場合があります。また、システム再起動時には設定が元に戻ることにもご注意ください。
Solaris では…
Solaris では、/etc/hostname.*, /etc/inet/*, /etc/netmasks ファイルの内容を修正します。また、ネットワーク・インタ
ーフェース名は、ifconfig コマンドからわかり le0、hme0 などになります。
27
2. /etc/hosts の編集
/etc/hosts ファイルを編集します。
[設定ファイル]
/etc/hosts
[構文]
IP アドレス ホスト名 エイリアス・・・
変数
設定する内容/設定値の意味
IP アドレス
ドット表記の IP アドレスを指定します。
ホスト名
ホスト名を指定します。
エイリアス
ホスト名の別名です。
/etc/hosts ファイルは、所有者を root にし、0444 (-r--r--r) のアクセスパーミッションを設定することをお勧めします。詳
細については、hosts(4) のマンページを参照してください。
設定例
ホスト名が”hp01”の場合、以下のような例が可能です。
172.16.41.9
hp01
hp01.jpn.hp.com
test01
ホスト名が”hp01.jpn.hp.com”の場合、以下のような例が可能です。
172.16.41.9
hp01.jpn.hp.com
hp01
test01
ワンポイント・アドバイス
DNS を使用している環境であっても、DNS サービスが停止した場合に備え、編集しておくと便利です。
Solaris では…
Solaris では、/etc/inet/hosts ファイルの内容を修正します。
28
3. IP アドレス、サブネットマスクの確認
IP アドレスとサブネットマスクを ifconfig(1M)コマンドで確認します。
[コマンド]
# ifconfig インターフェース名
変数
設定する内容/設定値の意味
インターフェース名
ネットワークカードに関連付けられるインターフェース名で、例えば、lan0 などになります。
詳細については、ifconfig(1M)のマンページを参照してください。
確認例
”/sbin/init.d/net”スクリプトを使用して IP アドレス、サブネットマスクを試しに再設定し、ifconfig(1M)コマンドで網掛け
部分が正しく設定されているかを確認します。
# /sbin/init.d/net stop
# /sbin/init.d/net start
# ifconfig lan0
lan0: flags=843<UP,BROADCAST,RUNNING,MULTICAST>
inet 172.16.41.9 netmask fffffc00 172.16.43.255
# ifconfig lan1
lan1: flags=843<UP,BROADCAST,RUNNING,MULTICAST>
inet 192.168.1.9 netmask fffffc00 192.168.1.255
設定が正しくされていればシステムを再起動し、ifconfig(1M)コマンドで同様に確認します。
# ifconfig lan0
lan0: flags=843<UP,BROADCAST,RUNNING,MULTICAST>
inet 172.16.41.9 netmask fffffc00 172.16.43.255
# ifconfig lan1
lan1: flags=843<UP,BROADCAST,RUNNING,MULTICAST>
inet 192.168.1.9 netmask fffffc00 192.168.1.255
Solaris では…
Solaris でも、ifconfig コマンドで確認します。
29
5.12.
デフォルト・ゲートウェイの設定
1. /etc/rc.config.d/netconf ファイルのネットワーク情報を編集
デフォルト・ゲートウェイは、
– /etc/rc.config.d/netconf ファイルのネットワーク情報の編集
– 必要があれば、/etc/hosts ファイルの編集
– システムの再起動
により設定可能です。
[設定ファイル]
/etc/rc.config.d/netconf
変数
設定する内容/設定値の意味
ROUTE_DESTINATION
あて先のホスト名、ホストの IP アドレス、ネットワークの IP アドレスのいづれかを指定しま
す。デフォルト・ゲートウェイを指定する場合は、”default”と記述します。
ROUTE_MASK
ドット表記でサブネットマスクを指定します。
ROUTE_GATEWAY
ゲートウェイのホスト名かドット表記による IP アドレスを指定します。
ROUTE_COUNT
ゲートウェイがリモート・インターフェース[1]かローカル・インターフェース[0]カ loopback イ
ンターフェースかを示します。
ROUTE_ARGS
route(1M)コマンドの引数やオプションを指定します。
ROUTE_SOURCE
送信パケットのソースアドレスを指定します。ホスト名かドット表記の IP アドレスを指定しま
す。
これらの変数には、[0], [1], [2]… のように添え字がつきます。設定すべきネットワーク・インターフェースが複数ある場
合は、ネットワーク・インターフェースごとに上の変数を設定します。この時、添え字の値はインターフェースごとに異な
る値にします。
設定例
デフォルト・ゲートウェイを、IP アドレスが”172.16.43.254”のリモート・インターフェースに設定する例です。
ROUTE_DESTINATION[0]=default
ROUTE_MASK[0]=""
ROUTE_GATEWAY[0]="172.16.43.254"
ROUTE_COUNT[0]="1"
ROUTE_ARGS[0]=""
30
ワンポイント・アドバイス
システムの再起動は、一連のネットワーク設定終了後に行うことも可能です。
route(1M)コマンドを使用してデフォルト・ゲートウェアイを再設定することも可能ですが、ソフトウェアによってはその変
更が有効にならない場合があります。また、システム再起動時には設定が元に戻ることにもご注意ください。
Solaris では…
Solaris では、/etc/defaultrouter ファイルの内容を編集します。
31
2. デフォルト・ゲートウェイの確認
デフォルト・ゲートウェイを netstat(1M)コマンドで確認します。
[実行コマンド]
# netstat -rn
オプション
設定する内容/設定値の意味
-r
ルーティングテーブルを表示します。
-n
ドット表記で表示します。
詳細については、netstat(1)のマンページを参照してください。
確認例
”/sbin/init.d/net”スクリプトを使用してデフォルト・ゲートウェイを試しに再設定し、netstat(1)コマンドで確認します。
# /sbin/init.d/net stop
# /sbin/init.d/net start
# netstat -rn
Routing tables
Destination
Gateway
127.0.0.1
127.0.0.1
172.16.41.9
172.16.41.9
172.16.41.0
172.16.41.9
127.0.0.0
127.0.0.1
default
172.16.43.254
Flags
UH
UH
U
U
UG
Refs
0
0
2
0
0
Interface
lo0
lan0
lan0
lo0
lan0
Pmtu
4136
4136
1500
0
0
Destination が default で、Flags が UG のエントリがデフォルト・ゲートウェイの設定となります。設定が正しければシス
テムを再起動し、再度 netstat (1)コマンドで確認します。
# netstat -rn
Routing tables
Destination
127.0.0.1
172.16.41.9
172.16.41.0
127.0.0.0
default
Gateway
127.0.0.1
172.16.41.9
172.16.41.9
127.0.0.1
172.16.43.254
Flags
UH
UH
U
U
UG
Refs
0
0
2
0
0
Interface
lo0
lan0
lan0
lo0
lan0
Pmtu
4136
4136
1500
0
0
Solaris では…
Solaris でも、netstat コマンドで確認します。
32
5.13.
ローカルドメイン名、DNSクライアントの設定
1. /etc/resolv.conf ファイルを新規作成あるいは編集
ローカルドメイン名、DNS クライアントは、
– /etc/resolv.conf ファイルを編集
することで設定可能です。/etc/resolv.conf ファイルは存在しない場合もありますので、その場合は新規に作成してくだ
さい。
[設定ファイル]
/etc/resolv.conf
変数
設定する内容/設定値の意味
search
ホスト名を調べる検索リストで、ドメイン名をスペースまたはタブで区切って並べます。最初
のエントリはローカルドメイン名を指定します。
nameserver
ネームサーバの IP アドレスをドット表記で指定します。3つのエントリまで記述可能です。
詳細については、resolver(4)のマンページを参照してください。
設定例
/etc/resolv.conf ファイルに、以下のエントリを記述します。
search jpn.hp.com
nameserver 172.16.40.1
確認例
確認のためには、nslookup(1)コマンドで、ローカルドメイン名を含まない名前を用いてホスト名の問い合わせを実行し
ます。
# nslookup hp55
Name Server: nameserver.jpn.hp.com
Address: 172.16.40.1
Trying DNS
Name:
hp55.jpn.hp.com
Address: 172.16.41.63
ネームサーバの情報、ドメイン名を含むホスト名、IP アドレスすべてが正しく表示されれば、設定に問題ありません。
33
Solaris では…
Solaris でも、/etc/resolv.conf ファイル内の search 変数にて設定します。
34
2. .rhosts、/etc/hosts.equiv, /var/adm/inetd.sec の編集
ローカルドメイン名、DNS クライアントの設定を行った場合、
– .rhsots ファイル
– /etc/hosts.equiv ファイル
– /var/adm/inetd.sec ファイル
のエントリを確認する必要があります。各エントリはドメイン名を含んだホスト名に変更してください。
[ファイル]
.rhosts
/etc/hosts.equiv
/var/adm/inetd.sec
設定例
~/.rhosts ファイルに、以下のエントリを記述します。
hp01.jpn.hp.com
oracle
確認例
~/.rhosts ファイルが正しく設定されているかは、remsh(1)コマンドなどで確認します。
# remsh hp01 hostname
hp01
35
5.14.
Name Service Switchの設定
様々なリソースの検索順序を管理する Name Service Switch の設定は、設定ファイルを直接編集して行うことも可能
です。
[設定ファイル]
/etc/nsswitch.conf
[構文]
hosts: [ネームサービス 1] [ [状態]=[動作] [状態]=[動作]・・・] ] [ネームサービス 2]・・・
[hosts エントリのデフォルト]
SUCCESS
= return
NOTFOUND
= continue
UNAVAIL
= contiune
TRYAGAIN
= continue
ネームサービス
説明
dns
ドメイン名システム。
files
ローカルホスト上の/etc ディレクトリ内のファイル。(ここでは/etc/hosts ファイル)
nis
ネットワーク情報サービス。
ldap
LDAP ディレクトリサーバ。
状態
説明
SUCCESS
検索が成功し、要求された情報が見つかりました。
NOTFOUND
ネームサービスは応答を返しましたが、要求されたデータはデータベース内にありませんで
した。
UNAVAIL
ネームサービスは構成されていません。
TRYAGAIN
ネームサービスがビジーのため、要求がタイムアウトしました。
動作
説明
continue
リスト中の次のネームサービスを試行します。
return
検索を終了させ、呼び出し元のプロセスへ制御を戻します。リスト中の次のネームサービス
を参照することはありません。
詳細については、nsswitch.conf(4)のマンページ、「NFS サービス インストール/管理ガイド」
(http://docs.hp.com/ja/B1031-97045/b1031-97045.pdf)の「5 Name Service Switch の構成」等をご参照くださ
い。
36
設定例
デフォルトの検索順序やアクションを変更し、以下の順序でホスト名を検索するような設定にします。
1.
2.
/etc/hosts ファイルを参照
/etc/hosts ファイル内に要求された情報がない、あるいは、/etc/hosts ファイルが構成されていない場合、DNS
を参照
/etc/nsswitch.conf ファイルに以下のエントリを記述します。/etc/nsswitch.conf ファイルが存在しない場合は、新規に
作成します。
hosts: files [NOTFOUND=continue UNAVAIL=continue] dns
HP-UX では nsswitch.conf のサンプルとして、/etc ディレクトリに nsswitch.*ファイルが数多く用意されています。これら
のファイルの中から適当なファイルを/etc/nsswitch.conf にコピーし、編集することも可能です。
確認例
Name Service Switch の設定を確認するためには、nslookup(1)コマンドを使用します。
ここでは、サーバ(hp01)の/etc/nsswitch.conf, /etc/hosts が以下のように設定されているとします。
/etc/nsswitch.conf ファイルの設定は、最初に /etc/hosts を探し、次に DNS を探す設定となっています。
# cat /etc/nsswitch.conf
hosts: files
[NOTFOUND=continue UNAVAIL=continue] dns
# cat /etc/hosts
172.16.41.9
hp01.jpn.hp.com
hp01
# cat /etc/resolv.conf
domain
jpn.hp.com
nameserver
172.16.40.1
(例 1)
# nslookup hp01.jpn.hp.com
Using /etc/hosts on: hp01
looking up FILES
Name:
hp01.jpn.hp.com
Address: 172.16.40.1
Aliases: hp01
網掛け部分から、サーバ(hp01)の情報は/etc/hosts から取得していることがわかります。
37
(例 2)
# nslookup hp55
Using /etc/hosts on: hp01
looking up FILES
Trying DNS
Name:
hp55
Address: 172.16.41.63
この例では、網掛け部分から、/etc/hosts ファイルではなく DNS からサーバ(hp55)の情報を取得していることがわか
ります。
DNS サーバに接続できなかった場合は、次のようなエラーとなります。
# nslookup hp55
Using /etc/hosts on: hp01
looking up FILES
Trying DNS
*** can’t find hp55: No response from server
Solaris では…
Solaris でも、/etc/nsswitch.conf で設定します。
38
関連情報
HP-UX 11i Knowledge-on-Demand 「HP-UX 11i ネットワークの設定」
http://h50146.www5.hp.com/products/software/oe/hpux/developer/tips/network.html
技術情報ツリー ドキュメント一覧「LAN」
http://h50221.www5.hp.com/cgi/service/knavi/production/doc_list_disp.cgi?category=3
技術情報ツリー ドキュメント一覧「DNS」
http://h50221.www5.hp.com/cgi/service/knavi/production/doc_list_disp.cgi?category=3
HP-UX 11i Knowledge-on-Demand
www.hp.com/jp/kod
HP-UX をはじめとした技術情報を Web 経由で提供する情報提供プログラムです。
記載されている会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。
記載事項は2009 年7 月現在のものです。
本書に記載された内容は、予告なく変更されることがあります。
本書中の技術的あるいは校正上の誤り、省略に対して、
いかなる責任も負いかねますのでご了承ください。
© Copyright 2009 Hewlett-Packard Development Company, L.P.
日本ヒューレット・パッカード株式会社
〒102-0076 東京都千代田区五番町7
PDFHS09026-01
Fly UP