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3 4He → 12C
超新星爆発の分類 I型:スペクトル中に水素線がない。 II型:スペクトル中に水素線がある。 I型は、さらに Ia型:Siの吸収線あり。 Ib型: Heの吸収線あり。 Ic型:Si, Heも見えない。 と細分化されている。 Ia型は、連星系をなす3Msun~8Msunの星が進化の過程で質量放出によって水素の 外層を失って、中心に残った炭素の白色矮星が爆発的に燃える現象。放出エネル ギーは約1051erg。私の講義で議論するニュートリノ放出を伴う超新星爆発は重力 崩壊型と呼ばれるものであり、Ib,Ic,II型の超新星爆発に相当する。 星の進化と不安定領域 星の中での元素合成 4個の水素原子核からヘリウム (4p → 4He+2e++2ne ) 太陽の中央程度の温度、密度(107K、150g/cm3) 3個のヘリウムから炭素 (3 4He → 12C) 更に高い温度、密度 (108K、104g/cm3) 炭素から酸素、ネオン、ナトリウム、マグネシウム (12C +a→16O, 12C+12C → 20Ne, 23Na, 24Mg…) 超高温度、高密度 酸素からケイ素、鉄 16O+16O → Si, Mg, S, Ar, Ca… Si + Si → Cr, Fe, Ni….. 各燃焼過程の時間と温度 25 Msunのシミュレーション 燃焼過程 時間 温度 H燃焼 106.8 年 6 x 107 K He燃焼 105.7 年 2.3 x 108 K C燃焼 103.8 年 9.3 x 108 K Ne燃焼 1 年 1.7 x 109 K O燃焼 0.5 年 2.3 x 109 K Si燃焼 ~1日 4.1 x 109 K 爆発直前の星の内部構造 15Msun 4.2 2.5 2.3 1.5 1.33 内側から、 鉄 ケイ素 酸素 炭素 ヘリウム 水素 鉄 ケイ素 酸素 炭素 ヘリウム 水素 中心にある鉄のコアが重力 崩壊し、中性子星やブラック ホールになる過程が「重力崩 壊型」超新星爆発である。 鉄のコアの崩壊、中性子化 重い星(>~12Msun)は、電子の縮退に達する前に鉄のコアが形成さ れる。核燃焼はこの段階で終了するので、エネルギーの流出によっ てコアは収縮し、温度が上がる。 すると + g 134He + 4n – 124.4 MeV 4He + g 2p + 2n – 28.4 MeV 56Fe という吸熱反応が始まり、鉄のコアが崩壊する。 その後、電子捕獲反応 e- + p ne + n e- + (A,Z) ne + (A,Z-1) によって、コアは中性子化していく。 重力崩壊型超新星の爆発機構 コアを重力崩壊させ、その解放された重力エネルギーで外層を吹き 飛ばす。 重力崩壊 ニュートリノ・ トラッピング コアのバウンス C+O He H n Si Fe n n 超新星爆発 n n n 衝撃波が外に伝播 衝撃波がコアで発生 n 中性子星 n 佐藤勝彦先生 n n n n Supernova simulationの一例 Livermore simulation T.Totani, K.Sato, H.E.Dalhed and J.R.Wilson, ApJ.496,216(1998) Supernova simulationの一例 Sumiyoshi et al. ‘05 Evolutions can be computed for more than a second after core bounce. The difference originated from EOS is rather minor but manifests itself more clearly in the late phase. No explosion is found for both EOS’s S.Yamada, EBHU 2006 spherically symmetric fully general relativistic Boltzmann transport 15Msolar model by Woosley EOS’s by Lattimer & Swesty and Shen et al. Trajectories Shock Radii Shen EOS LS EOS このモデルでは爆発しない。 超新星爆発のモデルはまだ確立していない。 超新星SN1987A 我々の銀河 太陽 大マゼラン星雲 50kpc (17万光年) 小マゼラン星雲 http://science.nasa.gov/newhome/headlines/ast15jul99_1.htm ニュートリノの信号:2月23日16時35分35秒(日本時間) 光による観測 2月24日14時31分 Ian Sheltonが5等級の天体が現れたことを発表 2月24日10時26分から3時間の25cm望遠鏡を用いた観測で発見。 2月23日18時22分 まだ、光では輝いていない。 2月23日19時38分 光で初めて見えた。この時、6等級。 (A.Jones (IAU circular 4340)) (R.H.McNaught (IAU circular 4316)) 爆発後 超新星SN1987A 爆発前 SN1987Aからのニュートリノを捉えた実験 Kamiokande-II IMB-III (2140 ton有感度体積) (5000 ton有効体積) 20インチ PMTs 1m間隔 (948本) 8インチ PMT+波長変換板 1m間隔 (2048本) BAKSAN 装置数:3150台 全シンチレータ質量:330トン 水チェレンコフ実験装置 チェレンコフ光 水中の光の速度 (c/n = c/1.33)よりも早く粒子が 走る場合にでる光。 頂角q = cos-1(1/nb) e q 宇宙線ミューオンの例 低エネルギー事象の例 (超新星ニュートリノ現象 のひとつ) Neutrino interaction in water Cross section Angular distribution ν+e-→ν+e- νe+p→e++n νe+16O→e-+16F νe+16O→e++16N Neutrino COSqSN Kamiokande、IMB、Baksanのデータ Kamiokande-II (11イベント) IMB-3 (8イベント) Baksan (5イベント) 最初のイベントの時刻を合わせている。 Raffelt ニュートリノの平均温度と結合エネルギー Total Binding Energy Jegerlehner, Neubig & Raffelt, PRD 54 (1996) 1194 95 % CL Contours Theory _ Spectral ne Temperature Georg Raffelt, Max-Planck-Institut für Physik, München, Germany Assume thermal spectra and equipartition of energy between the six degrees of freedom ne, nm, nt and their antiparticles Twenty Years After SN 1987A, 23-25 February 2007, Hilton Waikola, Hawaii