...

はちくりうすNo.118 - NPO法人 はちくりうす

by user

on
Category: Documents
19

views

Report

Comments

Transcript

はちくりうすNo.118 - NPO法人 はちくりうす
No.118
事業所通信
平成28年5月25日発行
事業所通信No.118
特定非営利活動法人はちくりうす
東京都目黒区鷹番3-14-9
Tel:03-3793-3012
Fax:03-5856-6700
E-mail:[email protected]
https://www.facebook.com/8curious
編集担当:島田
宏
『 障害がある人の就労の形と新しい試み 』~IDEAの実践から~
「近藤武夫(東京大学先端科学技術研究センター准教授)
5/19(木)10:00~12:00 目黒区民センター」
熊谷晋一郎氏が所属している東京大学先端科学技術研究センター(以下研究センター)の講師であり、新し
い試みというタイトルに惹かれて参加しました。研究センターでは、ID EA(Inclusive and Divers Employm
ent with Accommodat ion)projectというものがあり、障害者の就労の新しい試みを実践しています。障害者
の就労が社会のメインストリームに包摂されること、短時間雇用を軸とした多様な就労参加が可能になるため
の配慮が可能な社会構築をコンセプトとしているとのことです。その背景には、障害者権利条約の批准にむけ
た国内関連制度の改正と、合理的配慮の実践を裏付けた障害者差別解消法の成立が大きな要因となっています。
そのモデルは
① 多くの人が短時間で雇用され、総体として多人数の長期的な雇用を生み出す
② 障害者を訓練して職場に合わせるのではなく、職場のあり方を調整して障害者が参加できるようにして
いく
③ ジョブ型でかつ40/30/20時間に縛られないインクルーシブな雇用の場を創出する
である。
ということで、そのためには現在の日本の就労形態そのものを変えていかねばならないと語られ、新鮮な指
摘でした。現在の日本では職務が定められておらず、年齢給がベースでオールマイティでなければならず、職
場の関係がメンバーシップなのだと。それをジョブ型にしていかねばならない。教育も職場も一斉指導以外の
選択肢がなく、それが障害者をメインストリームと別の場所で学び、作業をするという排除の構造を生み出し
ているという指摘です。障害者の特性、能力、体力等にみあった就労プログラム、支援の技術、勤務時間、勤
務日の個々の調整で、メインストリームで働くことができる。たとえば、研究センターが行なっているモデル
事業では50名の従業員(発達障害が20名でそのうち自閉症スペクトラムが15名と一番多い)で研究室での研究
補助業務全般に従事しています。音声読み上げソフトウェア(読み書き支援)、ICレコーダーによるメモ支援、
過敏症支援の耳栓などの提供を行なっていたり、勤務時間、勤務日(15分~8時間、週1~数日)の調整、通勤
困難者には在宅作業、遠隔会議等で対応しているとのこと。また、職場での調整のみならず、A型就労では20
時間の労働時間まで助成金がでるというような制度上の壁を変えていくことが障害者が自由な働き方ができる
ためにも必要との事でした。このモデル事業を川崎市と協同で開始する予定になっているらしいです。
この試みは、メインストリームでの働き方が大きく変わらなければできないことだと思います。それは、大
きな転換点になることだと思いますが大変なことです。しかしながら、障害者差別解消法成立による合理的配
慮の保障は大きな変革を生み出すものだと言う事を改めて学習しました。(伊東)
5月月例会はヘルパー間での情報共有をしました
2016年5月16日
今月の月例会は、ヘルパー同士の情報共有をしました。いつもの月例会はテーマを
決めて研修をしながらの情報共有ですが、普段ヘルパー同士で意見交換の時間がなか
なか取れず、お互いのやり方や悩みなどを話す時間がもっとほしいという希望が多かっ
たので、今回は十分時間が取れてよかったという感想が多く寄せられました。
出席:18名(職員4名)
場所:五本木住区セン
ター
No.118
事業所通信
平成28年5月25日発行
第16回はちくりうす総会が開催されました
5月21日に総会を開催。2015年度報告決算、2016年度方針予算、人事案が承
認されました。2015年度は月平均の利用者数が56人、ヘルパー数が42人にな
り、売上高は前年比11%増の過去最高となりました。はちくりうすのサービ
スを利用しながら自立生活をしている利用者さんも3人から4人に増えていま
す。
しかし相変わらずヘルパーの数が不足し、依頼をお断りしているケースや、
既存のサービスでは当てはまらない支援の希望など、課題はたくさんありま
す。今後いかにして課題を解決していくのか、独自のサービスを構築してい
けるのかが話し合われました。はちくりうすに対する期待の大きさと、責任
の重大さを実感しました。
6月ヘルパー月例会
■日 時:6月16日(木) 10:00~12:00
■場 所:鷹番住区センター第2会議室(鷹番3-17-20)
■ 情報共有をいたします
※あとで出欠確認をしますのでよろしくお願いします!
税
大概の人は、買物するときに、幾らくらいになるか計算しながらレジに並ぶのではないでしょうか。えっそ
んなことはないって。まあ財布の中身を気にせずに買物できる人は別にして、私はそうです。ところが、いざ
支払いのときに自分の計算と違って、意外と高かったりすることがあります。もちろん老化のために計算力が
落ちているという話ではなくて、税抜きの価格に消費税が上乗せされたからなのですが、ただ「あれっ」と思
う頻度が、8%になってから増えているような気がします。税抜き表示が増えていることもあると思うけれど、
やっぱり8%税金が上乗せされるとちょっと5%と次元が違うような・・・。
なんとあと2%上乗せされるのは既定の方針なんですよね。10%のほうが計算がしやすいなんて冗談にもな
りません。増税分は福祉に使われるそうですが、くれぐれも豪華な外遊や、食事にはまわさないでほしいです。
庶民には税金天国はないのですから。
島田
Fly UP