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全体版
「夢の島公園・夢の島熱帯植物館」
事 業 計 画 書
アメニス夢の島グループ
Ⅰ.支出計画
単位:千円
年 度
提 案金 額
23年度
223,650
24年度
223,650
25年度
223,650
26年度
182,700
27年度
182,700
計
1,036,350
※注意
説明はポイントを明確に、1 問あたり1頁程度までにまとめること。
Ⅱ 事業計画
事業計画立案にあたっては、
「東京が切り拓く公園経営を目指して」
(パークマネジメントマス
タープラン)にある東京の公園づくりの基本理念と目標及び、「公園別マネジメントプラン」に
ある「公園が目指すべき目標」や「取組方針」などをふまえてください。
1
管理運営に関する基本的事項
(1) 都立公園の指定管理者は、公の施設であることをふまえた総合的な管理運営能力が求めら
れます。管理運営に対する貴団体の基本的考え方を述べ、特に重視する管理運営の視点を具体
的に示してください。
1.
実施方針
(1) 管理運営に対する基本的考え方
私たちは、指定管理者制度の創成期から指定管理者としての公園管理運営に積極的に取り組んで
その実践を積み、コミュニティビジネスとしての高い可能性に期待と確信を持って邁進して来ま
した。
「パークマネジメントマスタープラン」の基本理念にある生命を育む緑の継承・都市の魅力
向上・豊かな生活の核となる公園づくり、
「夢の島公園マネジメントプラン」にある魅力向上・千
客万来・民間活力導入促進に注力し、魅力ある公園づくりに都の代行として参画するとともに、
公園の規制緩和と連動して、都民のアイデアを取り入れた新しい公園利用を生み出していきます。
ゆめいく
「ゆめ、行く?」 利用促進
「you make...」 連携と協働
「夢育」 環境学習
これまでの管理運営期間において、私たちは公園と植物館の一体化を念頭に、一括管理による業
務効率化と公園・植物館のワンストップサービスによる利用者の利便性向上に取り組み、一定の
成果を上げることができました。今後は、植物館や園内各施設とともにさらなる公園の魅力向上
に努め、公園が植物館への期待感を高めるアプローチとして機能するようリデザインします。多
様な主体と連携し、公園と植物館の相互活性化を実現することで、公園の利用価値を高め、さら
に多くの主体と協働を進めます。大規模改修の休館期間中も引き続き利用していただけるよう、
魅力あふれる公園となるよう管理運営し、植物館の目標年間入館者数を 18 万人と設定します。
(2)
特に重視する管理運営の視点
ゆめいく① 「ゆめ、行く?」 利用促進
認知度の向上と多彩なイベントの実施により公園・植物館の利用者数を増加
ゆめいく② 「you make…」 連携と協働
公園を活動の場とする団体や企業等と連携し、多様な利用ニーズに対応
ゆめいく③ 「夢育」 環境学習
環境意識の高い「おとな」を育てる、夢の島発の自然体験プログラムを発信
(3) 私たちの考える夢の島公園・夢の島熱帯植物館の役割
平成 25 年に夢の島公園は開園 35 周年、熱帯植物館は開館 25 周年を迎えます。私たちは、あら
ためて当初の公園・植物館の設置目的に立ち返り、都民が楽しみながら植物に親しみ、学習する
場、レクリエーションの場として活用していただけるよう、さらには環境再生の象徴としての夢
の島地区を再認識し、子どもからおとなまで、あらゆる世代の学習活動に活かしていけるよう、
管理運営に取り組みたいと考えます。
取組み方策
2.
(1) 対象別の利用促進方策を実施し、多くの方に利用していただける公園とします
公園と植物館の相互活性化のため、利用者に足を運んでもらうことが重要です。満足度を向上し
てリピーター利用を促すとともに、現在利用が少ない層にも働きかける対象別の利用促進方策を
重点的に実施します。広報を強化して認知度を向上し、多様なニーズに合致するイベントや自主
事業を実施して多くの方に公園に来ていただくきっかけづくりをします。
(2) 民間企業等による社会貢献ニーズの受け皿となる魅力的な公園づくりを目指します
本公園の周辺地域である臨海部には民間企業が多数存在し、企業 CSR や環境配慮を目的としたイ
ベントや福利厚生のための利用も多くあります。公園管理者の役割としては、個人の利用にも配
慮しつつ、公園を利用して活動したいと考える企業や団体のために必要な環境を提供し、公園の
利用価値を高めることにあると考えます。そのための支援に積極的に取り組み、賑わいあふれる
公園づくりを目指します。
(3) 子どもからおとなまで、あらゆる人々が「植物と人とのかかわり」を学べる場とします
環境学習の場として公園や植物館をますます活用していただけるよう、ハード面、ソフト面から
の環境整備に取り組みます。子どものうちに自然と触れて感動した経験は、将来環境について自
分の力で考え、行動するための大きな一歩となります。学校の先生方からは、教材研究や授業準
備に手間のかかる自然環境学習を手軽に実践できるフィールドや担い手となる外部協力者が求め
られています。また、都市の中では、おとなであっても自然体験の機会は限られています。身近
な場所で楽しみながら環境を学べる施設として普及啓発に取り組み、地球環境問題について考え
ることのできる、現在・未来の「おとな」を増やすきっかけを提供したいと考えます。
(4) パークアライアンス本部支援による効率的管理を実現します
代表企業本社に、公園管理運営統括組織「パークアライアンス本部」を設置し、管理運営に関わ
る 7 つの視点(10 ページ参照)から管理所業務を支援します。管理所と統括組織、また、連合体
構成員間の連携をさらに強化し、他の指定管理者公園との情報共有や技術連携も増強して、これ
まで以上に効率的な管理を推進します。
(5) 植物館の大規模改修を見据えた、公園の魅力向上に努めます
平成 26・27 年度に植物館の大規模改修による休館が予定されています。それまでの期間に公園の
大規模な改修はありませんが、休館期間に備えて、公園部分のサイン改善や段差の解消、野鳥・
植物等の自然観察や環境学習、バーベキュー広場やランニング・ウォーキング等の利用に対する
魅力の向上を念頭に運営維持管理を行います。休館期間中も、植物館以外の目的を公園に見出し
て利用していただけるよう努め、夢あふれる公園となるよう管理運営します。
(2) 夢の島公園と夢の島熱帯植物館の管理運営に対して、貴団体のノウハウをどのように活かし、
業務を展開していくか記入してください。あわせて、社団法人植物園協会の加盟園として、生
物多様性の保全や普及啓発に、どのように取り組む方針か具体的に記述してください。連合体
の場合は各構成員の役割について示してください。
実施方針
1.
多岐にわたる管理運営業務を確実に執行するため、本公園の管理運営には多様な技術やノウハウ
が必要です。連合体として、本公園の管理運営に取り組んで来た経験や多様な主体との連携実績、
植物園協会加盟園としての取組みをさらに発展させて、業務を展開してまいります。
2.
取組み方策
(1) 連合体各構成員のノウハウの活用
各企業は、個々に経験豊富な指定管理者集団であり、また、連合体の構成員としては、各々の専
門分野を活かして互いに補完し合う企業構成(4 ページ参照)で、連合体として安定した管理運
営を実現します。
(2) 現在の指定管理者連合体としてのノウハウの活用
過去 4 年間の管理運営の中で、各構成員の専門分野を活かした役割分担に加え、連合体として公
園管理運営業務を行っていく上で必要な知識や技術が豊富に蓄積されています。また、利用者や
地元自治体、周辺施設や企業等との関係もますます強固なものとなっています。この経験を活か
して、公園に関わる多様な主体と広く深く豊かな関係を構築していきたいと考えます。
■年間約 1 万 5 千件(平成 21 年度実績)の本公園利用者の声を把握分析し、管理運営に反映
■公園・植物館の現状を踏まえたリアリティある改修提案と適切な施設・設備・植物管理
■地元自治体、各協議会、周辺施設、ボランティア等との連携・協働促進
■公園の規制緩和施策と連動した、民間企業による利用促進への積極的協力
(3) 日本植物園協会の加盟園としての取組み
夢の島熱帯植物館は日本植物園協会の加盟園であり、入会以降、植物園としての資料収集、調査
研究、教育普及事業に貢献しています。多くの人口を抱える都市部に位置する植物園としての役
割を重視し、日本植物園協会の事業活動の中でも特に普及啓発を中心とした活動で積極的な情報
発信を行い、利用者の期待に応えていくことが、加盟園としての大きな努めであると考えます。
■小笠原植物の栽培・継承と普及啓発を中心とした生物多様性保全への貢献
■協会主催事業や「三井物産環境基金出前講座」をはじめとする教育普及の積極的推進
■調査研究事業として、教育研修、技術指導の他、種苗譲渡等での各園との連携強化
(4) 夢の島公園・夢の島熱帯植物館の調査研究、教育普及の取組み
本公園での自主事業「森の学校」を含む、館長の自然環境学習への貢献が
評価され「小柴昌俊科学教育賞 奨励賞」を受賞しました。また、八丈島
との連携の取組みでヤコウタケの通年展示に成功、国立科学博物館「菌類
のふしぎ」展(平成 20 年度特別展)へも菌床の貸出しを行い、展示協力
しました。ヤコウタケ子実体の発生と展示については担当者を中心に学会
等で発表を行っています。これら分野での実績を活かした取組みを引き続き発展させていきます。
種別
受賞
団体名
平成基礎科学財団
賞応募
東京都公園協会
論文投稿
日本植物園協会
学会発表
日本菌学会関東支部
名称
第 6 回「小柴昌俊科学教育賞(※)」奨励賞
(館長 玉木恭介)
第 45 回東京都公園協会賞実施記録および
報告部門(植物館スタッフ)
日本植物園協会誌第 44 号
(植物館スタッフ)
第 25 回菌学シンポジウム(平成 22 年 12 月)
(植物館スタッフ)
内容
『森の学校』など、地域の小学校
での自然環境学習への支援活動
ゾウタケの生育促進を図るための
作業実施報告
ヤコウタケの発生操作と通年展示
について
夢の島熱帯植物館の施設特性を
利用した発生展示方法
※小柴昌俊科学教育賞について
平成基礎科学財団主催で、
「児童・生徒の基礎科学への興味と関心を高めるため、新しい発想と工夫に満ちた理科
教育プログラムを開発・実践し、理科教育に関して著しい教育効果を上げた団体または個人」に贈られる賞です。
3.
実現体制
■各構成員の役割
■日本植物園協会加盟園としての取組み
事業分野
取組み
館所有の小笠原産植物を中心とする絶滅危惧種の確実な栽培と継承
生物多様性保全
都市部にある植物園としての情報発信力を活用した普及啓発
協会スローガン「植物園へ行こう!」の積極展開、窓口としての普及啓発の取組み
東京都薬用植物園「ふれあいガーデン」との連携による研修実施
教育普及事業
三井物産環境基金出前講座の主催
地域の小中学校(都内を想定)への出張授業の実施
取材対応体制の強化による各種メディアへの積極的な情報発信
他園や外部研究者との連携強化(種苗譲渡ほか)
調査研究事業
協会主催研修への積極的な参画
ヤコウタケ栽培技術の確立と加盟園への技術指導
2 人員配置計画等
(1)人員配置計画
役職
担当業務内容(具体的に)
能力、資格、実務経験年数等
雇用形態
常勤
非常勤
委託
その他
(具体的に)
一週間の
勤務時間
管理所配置人員
所長
統括責任者
夢の島公園・夢の島熱帯植物館
統括管理責任者経験 4 年
樹木医
1 級造園施工管理技士
1 級土木施工管理技士
防火管理者
救命講習修了者
副所長
運営管理責任者
企画・広報リーダー
(企画展示、催事、広報担当者)
指定管理者業務経験者
企画・広報経験者
救命講習修了者
企画・広報
スタッフ
企画展示、催事、広報担当者
企画・広報経験者
救命救急修了者
協働・研修
リーダー
協働・研修責任者
(都民協働、学芸員受入、学校
職員研修担当者)
指定管理者業務経験者
救命講習修了者
○
−
40 時間
事務・総務
リーダー
事務・総務責任者
(占用・徴収・受付事務、問い合
わせ担当者)
指定管理者業務経験者
事務・受付業務経験者
救命講習修了者
○
−
40 時間
事務・総務
スタッフ
占用・徴収・受付事務、問い合
わせ担当者
PC 操作(excel・word の操作程度)
救命救急修了者
○
16~32
時間
事務・総務
スタッフ
占用・徴収・受付事務、問い合
わせ担当者
PC 操作(excel・word の操作程度)
救命救急修了者
○
16~32
時間
教育・普及
リーダー
教育・普及責任者
(学校受入、授業担当者)
公園管理経験者
救命講習修了者
○
−
40 時間
副所長
維持管理責任者
施設管理リーダー
(施設、清掃、警備担当者)
指定管理者業務経験者
施設管理経験者
救命講習修了者
○
−
40 時間
○
−
40 時間
○
−
40 時間
32 時間
○
備考
植 物 管 理
リ ー ダ ー
(植物館)
熱帯植物館植物管理責任者
( 熱帯植物館・栽培温室植物管
理担当者)
夢の島熱帯植物館植物管理
経験 4 年
救命救急修了者
○
熱帯植物館・栽培温室植物管
理担当者
夢 の島 熱帯 植 物館 及び 栽 培 温 室
植物管理経験 4 年
○
熱帯植物館・栽培温室植物管
理担当者
夢 の島 熱帯 植 物館 及び 栽 培 温 室
植物管理経験者
○
24 時間
熱帯植物館・栽培温室植物管
理担当者
夢 の島 熱帯 植 物館 及び 栽 培 温 室
植物管理経験
○
24~32
時間
熱帯植物館・栽培温室植物管
理担当者
夢 の島 熱帯 植 物館 及び 栽 培 温 室
植物管理経験
○
24~32
時間
植 物 管 理
ス タ ッ フ
(植物館)
熱帯植物館・栽培温室植物管
理担当者
夢 の島 熱帯 植 物館 及び 栽 培 温 室
植物管理経験
○
24~32
時間
植 物 管 理
ス タ ッ フ
(植物館)
熱帯植物館・栽培温室植物管
理担当者
夢 の島 熱帯 植 物館 及び 栽 培 温 室
植物管理経験
○
24~32
時間
植 物 管 理
ス タ ッ フ
(植物館)
熱帯植物館・栽培温室植物管
理担当者
夢 の島 熱帯 植 物館 及び 栽 培 温 室
植物管理経験
○
24~32
時間
植 物 管 理
ス タ ッ フ
(植物館)
熱帯植物館・栽培温室植物管
理担当者
夢 の島 熱帯 植 物館 及び 栽 培 温 室
植物管理経験
○
24~32
時間
植 物 管 理
リ ー ダ ー
(公園)
夢の島公園植物管理責任者
(夢の島公園植物管理担当者)
夢の島公園植物管理経験 4 年
救命救急修了者
○
40 時間
設備管理責任者
(設備管理担当者)
夢 の島 公園 ・ 夢の 島熱 帯 植 物 館
設備管理経験 4 年
第二種電気工事士
ボイラー技士 2 級
消防設備点検 2 種
危険物取扱乙 4
○
40 時間
植 物 管 理
ス タ ッ フ
(植物館)
植 物 管 理
ス タ ッ フ
(植物館)
植 物 管 理
ス タ ッ フ
(植物館)
植 物 管 理
ス タ ッ フ
(植物館)
設 備 管 理
リーダー
−
40 時間
32 時間
設 備 管 理
スタッフ
設備管理担当者
設備管理経験者
○
24 時間
清 掃 管 理
スタッフ
清掃管理担当者
夢 の島 公園 ・ 夢の 島熱 帯 植 物 館
清掃管理経験者
救命救急修了者
○
32 時間
清 掃 管 理
スタッフ
清掃管理担当者
夢 の島 公園 ・ 夢の 島熱 帯 植 物 館
清掃管理経験者
救命救急修了者
○
32 時間
清 掃 管 理
スタッフ
清掃管理担当者
夢 の島 公園 ・ 夢の 島熱 帯 植 物 館
清掃管理経験者
救命救急修了者
○
32 時間
清 掃 管 理
スタッフ
清掃管理担当者
清掃管理経験者
救命救急修了者
○
32 時間
清 掃 管 理
スタッフ
清掃管理担当者
清掃管理経験者
救命救急修了者
○
32 時間
業務委託
−
−
−
−
−
−
−
−
※職員一人ごとに記入してください。
※役職については、公園を管理運営するうえで必要と思われる役職(所長、警備員等)を記入してください。
【有料施設の時間外の施設利用への対応】
該当施設なし
※能力、資格、実務経験等は実際に配置する予定職員を想定のうえ記入してください。
※雇用形態は該当する欄に○をつけてください。その他の場合は具体的な雇用の形態を記入してください。
※「業務委託」については、警備や時間外の施設管理等に必要な人員を委託によって充てる際に記入してください。
※本表とは別に職員のローテーション表を作成し提出してください。
(標準1か月分:様式任意)
※該当施設があれば必ず記入してください
【ローテーション表】
1
役職
1 所長(統括責任者)
運営管理課
2
4
5
6
7
8
9
10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
☆
☆ ◎ ◎ ◎ ◎
☆ ◎ ◎ ◎ ◎
☆ ◎ ◎ ◎ ◎
☆ ◎
○ ○ ○ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○
○ ○
○ ○ ○ ○
○ ○ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○
○
6 事務・総務スタッフ
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
☆ ◎ ◎ ◎ ◎
○
4 協働・研修リーダー
5 事務・総務リーダー
3
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
副所長(運営管理責任者) ※1
企画・広報リーダー
3 企画・広報スタッフ
2
月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水
○ ○ ○ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○
○ ○
7 事務・総務スタッフ
○ ○ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○
○ ○
○ ○
○ ○
○ ○
○ ○ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○
○ ○
○ ○
○
○ ○ ○ ○ ○
○ ○
○ ○
○ ○
○ ○
○ ○
○ ○
8 教育・普及リーダー
維持管理課
○ ○ ○ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○
○ ○ ○
9 副所長(維持管理責任者) ※2
10 植物管理リーダー(植物館)
☆ ◎ ○ ○ ○
☆ ◎ ○ ○ ○
☆ ◎ ○ ○ ○
☆ ◎ ○ ○ ○
☆ ◎ ○
◎ ○ ○ ○
11 植物管理スタッフ(植物館)
○ ○ ○ ○ ○
12 植物管理スタッフ(植物館)
○
13 植物管理スタッフ(植物館)
14 植物管理スタッフ(植物館)
○ ○ ○
○ ○ ○
15 植物管理スタッフ(植物館)
○
◎ ◎ ○ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○
○ ○ ○
○ ○ ○
○ ○ ○
○ ○ ○
○ ○ ○
○ ○ ○
○ ○ ○
○ ○ ○
19 植物管理リーダー(公園)
○ ○ ○ ○ ○
20 設備管理リーダー
○
○ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○
○ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○
○ ○ ○
○ ○ ○
○ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○
○
○ ○ ○
○ ○ ○
○ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○
○ ○ ○
○ ○ ○
○ ○ ○
○ ○ ○
○ ○ ○
○ ○ ○
○ ○ ○
○ ○ ○
○ ○ ○
○ ○ ○
○ ○ ○
◎ ◎ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○
○ ○ ○
○ ○ ○
○ ○ ○
18 植物管理スタッフ(植物館)
◎ ◎ ○ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○
○ ○ ○
○ ○ ○
16 植物管理スタッフ(植物館)
17 植物管理スタッフ(植物館)
◎ ◎ ○ ○ ○
○
○ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○
○ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○
21 設備管理担当者
○ ○ ○
○ ○ ○
○ ○ ○
○ ○ ○
○ ○ ○
- 施設管理リーダー
○ ○ ○ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○
○ ○ ○
22 清掃管理スタッフ
○ ○ ○
23 清掃管理スタッフ
○ ○ ○
24 清掃管理スタッフ
25 清掃管理スタッフ
○ ○ ○
○ ○ ○
○ ○ ○
○
○ ○ ○
○ ○ ○
26 清掃管理スタッフ
○ ○
○ ○ ○
※1 副所長(運営管理責任者)は、企画・広報リーダーを兼務する
※2 副所長(維持管理責任者)は、施設管理リーダーを兼務する
※ ☆は当日の責任者 ◎は当日の副責任者
○ ○ ○
○ ○ ○
○ ○ ○
○ ○ ○
○ ○ ○
○ ○ ○
○ ○ ○
○ ○ ○
○ ○ ○
○ ○ ○
○ ○ ○
○ ○ ○
○ ○ ○
○ ○ ○
○ ○ ○
○
○ ○ ○
○ ○ ○
○ ○ ○
○ ○ ○
○ ○ ○
○ ○ ○
○ ○
(2) 管理所と統括組織の役割分担や指揮命令体制、都との連携について、平常時・夜間・
災害発生時等による対応に分けて、指定管理者の取組を具体的に記入してください。
連合体の場合は各構成員の役割分担や連携について示してください。
実施方針
1.
管理所での業務執行に加え、統括組織による支援も強化しつつ、安定した指揮命令体制を構
築します。所(館)長をトップとする職能別組織として所長がリーダーシップを発揮し、統
括管理します。
2.
取組み方策
(1) 管理所を統括組織パークアライアンス本部が支援します
■管理事務所
利用者との窓口となる管理事務所は、公園と植物館を一括して管理します。顔が見える接遇
を行い、日常における利用者の利便性を向上させます。パークアライアンス本部からの指示
や全体連絡は、パークミッションポータルサイト(16 ページ参照)でも共有します。
■パークアライアンス本部(統括組織)
パークアライアンス本部(以下、PA 本部)に設ける各種専門チームが、それぞれの知見か
ら経営資源の最適化を目指します。管理所に当該機能を有するものについては管理所の業務
を支援する形で任務を遂行します。PA 本部にて、利用者のニーズやクレームの的確な把握、
そうした情報の集積と分析の効率化を図ることで、第三者的な視点からの判断や指示を行
い、現場管理の負担を軽減します。さらに均質的なサービス提供を維持し、その質的向上の
具現化が可能になります。
■連合体構成員の役割分担や連携
代表企業に PA 本部を設置し、構成員もそこに加わり運営に携わります。連合体構成員はパ
ークミッションポータルサイトを通して情報の共有化を図ります。緊急時連絡体制系統図に
責任者の他サービスリーダー等の連絡先を明記し、常時緊密な連携が図れるようにします。
執行確認会議の際には、構成員相互で確認を行います。
(2) 明確な指揮命令体制を組織し、都との連絡窓口は所(館)長に一本化します
平常時の指揮命令体制は、所長を意思決定者として明確な管理ラインを構築し、都との連絡
窓口も所長に一本化します。夜間、緊急時(災害発生時等)の体制は、所長が指揮を取れな
い際の権限移譲順位をあらかじめ決めておき、夜間、緊急時意思決定者が指揮にあたります。
平常時と異なる体制を取る場合には権限を委譲された意思決定者より都へ連絡し、以降は体
制解除まで、意思決定者が連絡窓口を務めます。
3.
実現体制
■指揮命令体制図(管理所、統括組織)
■統括組織による支援内容
環境整備チーム
経営企画チーム
財務統括チーム
マーケティングチーム
研究開発チーム
情報管理チーム
執行監査チーム
植物管理、スポーツ施設管理、施設設備管理、清掃管理の維持管理スタッフが、各公園を
計画的に、かつ緊急時には柔軟に巡回し、維持管理を行う。グループ公園全体での管理水
準を均一に、かつ高水準に保つことが可能。
パークマネジメントプランにそって、グループ公園の中長期計画を立案。経営的手法を生かし公
園の活性化と価値向上、利用促進を計画的に促す。スタッフ配置計画やスタッフ教育も行う。
経理業務の総括管理を行い、予算および公園経営資源の選択と集中を検討する。統合によ
る経営資源の最適化を行い、コストパフォーマンスを追求。
カスタマーサービスの質を高めるために、社会背景や利用者ニーズ、公園のポテンシャルなどから
マーケティングを行い、企業協賛などの資金調達の手法などを考案。一公園では仕掛けられな
いようなマーケティングを実施し、自主事業などを推進。ほかにユーザー管理、利用促進や住
民協働。
カスタマーサービスの幅を広げるために管理運営に関する技術研究や公園に存在する経営資
源やコンテンツの分析、提供手法の開発を行う。
公園からの情報を一元管理。Webほか公園情報受発信、利用者の苦情・要望などを集約。
アンサーライブラリー(15 ページ参照)のデータ管理。
各公園が適正な運営管理が執行されているか定期的な監査を行う。PDCAサイクルによる評
価分析や改善指導、マニュアルの整備など。
月1回 執行確認会議 年2回 評価分析
■連絡体制(平常時/夜間/災害発生時)
平常時
夜間
災害
発生時
平常時は、所長を窓口に電話連絡や電子メール、データベースによって東京都と連絡調整を行う。内容に
よって優先度レベルを設けて、対応の順序や緊急度を明確にする。すべての情報は、パークミッションポータ
ルサイトに遅滞なく入力し、連合体構成員間での情報共有を図る。
夜間は、連絡が取りにくくなることが予想される。権限移譲者を平常時に決めておき、執行体制を整える。
内容によって優先度レベルを設けて、対応の順序や緊急度を明確にする。東京都への報告は、所長を窓
口として行う。また、連合体構成員に対しては、施設、設備、植栽、システムなど、担当業務分野に応じ
て、担当責任者を通して連絡を取れる手段を確保しておく。すべての情報は平常時に、パークミッションポ
ータルサイトに遅滞なく入力し、連合体構成員間での情報共有を図る。
※緊急時には下記の災害発生時の連絡体制で行う。
緊急時(災害発生時)には、緊急時連絡体制系統図(24 ページ参照)を基本として、連絡体制を整え
る。至急に連絡が取れる体制や権限移譲者を平常時に決めておき、体制を整える。発生後の連絡は、
携帯電話や携帯メールなどあらゆる手段を駆使して体制を整える。東京都へは発生した時点で、電話や
FAX、わかれば担当者携帯電話などへ第一報として報告する。また連合体構成員やパークアライアンス
本部の関係担当者には、回線状況に応じて携帯一斉送信メールなどを活用して連絡し、情報共有を図
る。すべての情報は平常時に、パークミッションポータルサイトに遅滞なく入力し、連合体構成員間での情
報共有を図る。
■連携イメージ図
(3) 指定管理者は、適切な都立公園の管理運営を行うために十分な人員体制を整える必要
があります。人員体制においても指定管理者のノウハウを活かした、効果的、効率的な
対応が求められます。指定管理者として、どのような方針に基づき、必要な人材を確保
し配置するか、あわせて職員等の技術や能力向上に向けた取組についても具体的に示し
てください。
1.
実施方針
指定管理者として管理運営を行うために必要な能力・経験を有する人材を確保し、研修・訓
練によって技術や能力の向上を担保します。組織の生産性を最大限に高めるよう、統括組織
PA 本部も一体となって能力開発管理に取り組み、管理所をバックアップします。
取組み方策
2.
(1) 現在雇用しているスタッフの継続雇用推進
現在雇用しているスタッフは、非正社員であっても一定期間以上本公園で管理運営経験を積
み、必要な専門能力を身に付けた、かけがえのない人材です。熟練したスタッフによる効果
的、効率的な組織として今後も運営するため、契約社員、非常勤(パート・アルバイト)に
対しても、各企業が基本的に全員継続雇用して再配置します。契約更改時には、各人のさら
なる成長と活躍を期待し、契約条件等について、勤務状況や社会情勢もふまえ、管理所とも
調整して見直します。
(2) PA 本部による人材確保と補充
人材確保の必要が発生した場合は、各企業が指定管理者として管理運営する他の公園等から、
必要とする経験、専門能力、適性を有する者を配置するか、PA 本部方針に基づいて新規雇用
した従業員に新任研修訓練(Off-JT)を実施して配置します。管理所での OJT 訓練ののち、
適性を見きわめた上で正式配属としますが、この過程で職務と人のミスマッチが生じている
場合には、PA 本部が必要に応じてフォローアップし、個々のスタッフがその能力を最大限に
生かせるよう配慮します。
(3) 科学的アプローチによる生産性向上
① 職務の義務、権限、責任を見直します
これまでの管理運営を通して得られた知見から、改めて労働意欲、調整意欲、達成意欲を引
き出すよう、各担当職務の義務、権限、責任を見直し、分業と調整の体系を進化させます。
■副所長を運営担当と維持担当の 2 名体制に強化、所長代行機能を 2 ポストに
■企画・広報、協働・研修、教育・普及はリーダー職を新設して強化(9 ページ参照)
② 公園で働くことが、人としての欲求の達成につながるよう配慮します
スタッフへの動機付けや自己実現に着目した手法でやる気を引き出し、個人の生産性を高め
ることで、より効果的、効率的な管理運営ができるよう、仕組みを整え活用します。
■これまでに効果が認められている能力開発支援制度、スタッフ表彰制度等の継続適用
■学習と実践の場となる小集団(プロジェクト)活動、自己啓発等の機会提供の促進
③ 統括組織 PA 本部による支援を充実します
PA 本部が総合的な視点から支援し、効率的管理を支えます。
■適切な雇用管理(採用条件・選考方法の明確化、スタッフ適正配置、公正な処遇等)
■「人材発掘データベース」により保有資格や知識・技能を判断し、適性を見きわめて配置
■管理所による単独実施が困難な教育研修の実施サポート
(4) スタッフの技術や能力向上に向けた研修・訓練
研修・訓練は、管理所及び PA 本部が主導して実施します。一部の教育訓練については、雇
用された企業、雇用形態、契約形態に関わらず、公園に関わるすべてのスタッフを対象に実
施し、訓練の徹底を図ります。管理業務に携わる委託業者やボランティアに対しても、対象
となる研修を実施します。
■全体研修では通常の接遇研修に加え、子ども対応研修を実施(A大学と連携予定)
■自己啓発支援のため、希望者に対し所定の外部研修への参加を奨励
3.
実現体制
■人材確保における基本方針(PA 本部方針)
基本的人権の尊重
基本的人権を尊重した公正な採用選考を実施し、就職の機会均等に努める。
地元からの採用を優先
地域の活性化につながるように、特性に合う適正な人材の中から、地元から優先的
に雇用し、地域に密着した円滑な運営を行う。
明確な労働条件の明示
雇い入れの際には、関係法令を遵守した労働条件を明示し、労働契約を結ぶ。
欠員対応
病気等による欠員が生じても対応できるように、ゆとりのある人員を確保する。また責
任者の欠員が出た場合は、パークアライアンス本部より経験豊富な人員を派遣し、
速やかに対応する。
求職者の希望に沿った雇用
常勤やパートタイマー等、求職者の希望や事情を尊重して採用する。
■教育訓練計画
種類
目的
対象者
頻度
年1回
主な内容
★個人情報保護研修
・定期接遇研修
★子ども活動人材育成研修(学芸大連携)
★バリアフリー研修
★安全衛生研修
★ 緊急 時対 応 研修( 救 命講習 、 AED 講 習、
BCP)
・環境保護研修
★防火避難訓練、防災避難訓練 等
★感染症防止対応研修
・技術及び法令改正に関する研修(職務により適
宜実施)等
・初期接遇研修
・IT機器操作研修
・職能研修(職種別の職務研修)
・現場研修(OJT)等
★マネジメント研修
★リーダー研修
・パークマネジメント研究会への参加
★リスクマネジメント研修 等
全体研修
スキルアップ、業務の
品質向上
専門研修
専門技術の向上、
新技術による業務
効率化
担当業務
スタッフ
年1回
(適宜)
新任研修
基本知識の習得
マナー習得
新規雇入者
配置転換者
適宜
管理者
研修
マネジメント能力 の
向上
管理責任者
年2回
ボラ ンテ ィア
研修
ボランティアとしての
知識・技能の習得
ボランティア
年1回
★ボランティア養成講座(及び勉強会)
外部研修
自己啓発の支援
希望者
適宜
・資格取得や外部で実施する技術研修 等
全スタッフ
年2回
★…新規または内容を充実する教育訓練
3
運営管理計画
(1) 都立公園を適切に管理運営するためには、公園の利用案内、積極的な情報発信ととも
に、利用者へのルール指導に積極的に取り組む必要があります。場合によっては不適切
な状態を是正しなければなりません。また地元自治体や地域のボランティアなどと連携
し管理運営することも重要です。指定管理者としての管理運営の方針と具体的な取組み
について記入してください。
実施方針
1.
公園の利用案内や情報発信は、可能な限りあらゆる手段を用いて適時に提供し、利用者に不
便や不公平が生じないよう配慮します。利用者からの反応に対しては、受付方法の多様性と
適切な対応、利用者の理解を促す利用指導に留意し、安全安心な公園を実現します。地域連
携においては、公平性に配慮しつつ積極的に協働を推進します。
2.
取組み方策
(1) 多様な媒体を通じた情報発信と双方向性の確保
① 広報ツールの更新とエリア広報の広域化で、新規ターゲットにアプローチします
常勤の広報ツールデザイナーを配置し各ツールのリデザインに取り組みます。また、折込チ
ラシの配布エリア拡大、WEB 広報の強化で、より多くの潜在利用者に向けて情報発信します。
■多様な媒体(掲示、チラシ、WEB、都広報、媒体取材等)での情報発信を継続
■学校等団体の年度計画策定時期に合わせ、植物館の企画展示等通年計画の事前案内
② 利用者と管理者、双方向の関係性を構築します
利用者や都民からの問合せや苦情、要望を広く受け付け、すぐに対応できない場合でも対応
状況を伝達します。特に、インターネットを通して都や連合体各企業本社が管理状況を把握
できる閲覧機能をデータベースに付加し、現場での確実な対応の実施を支援します。
■来園時の対面のほか、電話、メール、ブログ、ご意見箱等あらゆる手段での受付と対応
■関係者による管理運営状況(問合せ・苦情・要望の対応含む)のリアルタイム閲覧
③ 対応状況を WEB サイトで公開します
様々な手段を通じて取得した意見や対応状況を掲示板に公開するとともに、WEB サイトには
公開ページも設置し、利用者の意見や考え方として、個人を特定しない形で開示します。
■直接書込みはIP取得ならびにメールアドレスの入力を前提とし、責任ある意見を期待
■個人情報の取扱いは関係法令に準拠する他、ガイドライン及びマニュアルを定めて厳守
(2) 適切な利用指導で公園の安全安心を確保
① 利用者目線での利用指導を心がけます
利用指導は、強い口調によって『指導する』のではなく『理解していただく』という姿勢で
対応を行います。利用者と意見交換の機会を作って公園利用のあり方をともに考え、常に利
用者目線に立った指導を心がけます。
② 巡回パトロールの強化で、危険箇所を迅速に改善します
死角となる危険箇所や利用形態からトラブルが発生しやすい箇所等を『パトロール重点箇所』
として定め、注意すべき時間帯にも配慮し二人一組での巡回を実施しています。利用者から
の視認性が高く抑止効果が高いセグウェイも活用し、併せて適切な利用指導を行い、危険行
為や迷惑行為を防止します。管理所の判断による対応も、無線機を利用し即時に反映します。
③ 誰にでもわかりやすく公園ルールを周知します
掲示板や WEB サイト等により、公園でのマナーやルールを広めます。園内サインはピクト
グラムを活用し、日本語や漢字が読めない利用者にもわかりやすく明示します。
(3) 地元自治体・ボランティアとの協働促進
① ボランティアが活躍できる環境の整備で、地域団体の活動を支援します
植物館を中心に活動する「夢熱ボランティア会」をはじめとして、公園の管理運営に関心の
高い地域住民を中心としたボランティアの育成支援に努めています。今後も、地域団体の受
入れを行う等、ボランティアや地域で活動する団体にさらなる活躍の場を提供します。
■夢熱ボランティア会規約の見直しとボランティア研修(年 1 回)の内容充実
■地域で活動する団体の活躍の場や交流機会の提供
■ボランティア人材や地域協働の窓口として協働・研修担当者を配置し、利便性を向上
② 公園内及び地域で情報共有に努め、さらなる連携を推進します
公園内の各施設管理者と実施する「夢の島公園協議会」を主催、新木場地区周辺施設が参加
する「新木場地区広報担当者連絡会」や「こらぼら(江東区企業社会貢献ネットワーク)」
(い
ずれも隔月 1 回)にも積極的に参加し、公園の維持管理はもとより広報や利用促進方策で新
木場駅や各施設と積極的に連携し、協働・交流を進め、地域の活性化に貢献します。
③ 周辺自治体や学校の連携は、対象を広げて進めます
江東区等の小中学校とは校外学習での利用のほか、出張授業、各種コンクールへの参加等で
日頃から密に連携しています。区教育委員会、教育センターを中心とした組織との連携の他、
防災課に対しては区内中学生の防災キャンプ実施への協力実績があります。今後、近隣区を
はじめ、主として都内の学校団体と連携、職場体験や博物館実習の受け入れも継続します。
④ 全国の公園管理者や植物園管理者、海外とも連携します
パークマネジメント研究会や公園管理運営士会での活動を通して、全国の公園管理者と、日
本植物園協会の活動を通して、全国の植物園管理者と情報共有してまいります。また、企画
展示やイベント等では、小笠原をはじめとする各地の観光協会や各国の政府観光局、大学や
NPO、研究会等とも積極的に連携します。さらに、これまでにも展示協力等連携実績のある、
英国エデンプロジェクトやらんの里堂ヶ島等各施設との相互協力を深めていきます。
3.
実現体制
■情報発信の取組み(ヵ過去実績/●継続実施/★新規展開)
方針
方策
利用者の新規開拓
利用者・管理者の双方向化
地域密着
利便性・認知度向上
関係者のスムーズな情報共有
リピーターの獲得
ゥWEB サイトの開設とリニューアル
ゥ意見回答用の掲示板設置
ゥモバイルサイトの開設
ゥ問合せの多い植物の解説コーナー設置
●サイトの随時更新
ゥWEB サイトの QandA ページ設置
●掲示板の適切な管理
●ブログや動画の配信
●掲示板や情報提供コーナーの適切な管理
●定期的な機関誌の発行
●新聞折込みによるチラシ配布
★東京都・連合体各社と意見内容を共有
(H21 年度実績:約 12 万部)
する環境の整備
★折込みチラシの配布エリア拡大
★WEB サイトでの意見対応状況公開
●プレスリリースの活用
★WEB サイトにおける利用者書き込み用
●中継放送の活用
★広報ツールのリデザイン
■連携体制
スペースの設置
ゥ新木場駅掲示板のリニューアル
(公園内各施設の共同掲示板を提案)
(H21 年度実績: 1.5 万部)
●地元教育委員会交換便によるチラシ配布
(H21 年度実績:約 18 万部)
★学校団体等の年間計画と連動した
企画展示・イベントの提案
(2) 公園には、利用者から日々様々な要望や苦情が寄せられます。その利用者の声を的確
に把握し管理業務へ反映するとともに、公平な取扱いをすることが重要です。よりよい
公園管理を実現するための苦情要望への対応方法や指定管理者としての提案を具体的に
記入してください。
1.
実施方針
利用者からの要望や苦情の内容には、施設やサービスなど公園管理に直接関わるものと利用
者間の意見の相反等があります。後者においても公園管理上の課題と認識して、関係者間の
調整に努めます。他箇所での対応事例もふまえ公平な取扱いに留意して判断し対応します。
2.
取組み方策
(1) 利用者の声を的確に把握し対応します
日頃から開かれた管理所運営を心がけ、全スタッフが受付窓口となって利用者の率直な声を
把握するとともに、可能な限り多様な方法で意見を収集します。
「定期接遇研修」で適切な対
応方法を訓練し、苦情も管理運営の質の向上にむけた助言として受け入れる心構えで対応し
ます。利用者の声は、担当者が対応できるものは即時に対応を実行した上でデータ入力して
情報を共有し、年間約 1 万 5 千件の問合せ・苦情・要望データを蓄積して管理運営に活かし
ていきます。
(2) 情報をデータベースに蓄積し関係者間で共有します
PA 本部に情報管理チームを設置して管理所-統括組織間の情報共有を強化します。独自シス
テム「パークミッションポータルサイト」の活用により、インターネット経由の閲覧も可能
とし、都や構成企業を含めた関係者間で情報共有します。これにより、例えば運営管理に関
する苦情・要望のうち 5 割以上がイベントや企画展示に対するものである、など関係者が質
的量的にデータを把握することができます。回覧や朝礼での引き継ぎも行い、連絡掲示板や
アンサーライブラリー等に記載された他公園での対応事例等もスタッフに周知して対応方針
を示すことで、苦情がクレームに発展しないような対応を支援します。
(3) 管理運営への反映は適正な手続きで判断します
対応可否は、公平な取扱いに留意して慎重に判断します。管理者の判断で対応できない苦情・
要望は、都と協議して対応を検討する他、早期に反映が難しいものはデータを蓄積し、集計、
分析した上で優先順位をつけて都に提案、協議し、年度計画に反映させます。
3.
実現体制
■利用者の声の把握方法と対応
■パークミッションポータルサイト概要
東京都
Internet explorer (ブラウザ)
所長
パークアライアンス本部
Lotus Notes (グループウェア)
パークミッションポータルサイト
アンサー
ライブラリー
Internet explorer (ブラウザ)
パークアライアンス本部
全体連絡
夢の島公園連絡
各公園連絡
各会議
議事録
東京都
書式
ライブラリー
日比谷アメニス
各公園 管理スタッフ
連絡掲示板
イベントライブラリ
利用者アンケ-ト
イベント告知
イベント報告
収支
イベントツール
協力団体
ライフサイクル
マネジメントシステム
日建総業
山武
日比谷花壇
インテリアスケープ
エコルシステム
■運営管理に関する苦情・要望例
苦情・要望の内容
運営
管理
割合
例
イベント内容・運営
39.5%
内容の提案・回数増希望
売店・喫茶店運営
25.8%
メニュー・品物の充実・値段の検討
企画展示・常設展示
16.1%
内容の提案(うち 85%は動物展示)
利用指導
10.5%
利用マナーを促してほしい
8.1%
記載内容・時期の不備訂正
広報
※「割合」は平成 18∼21 年度件数を元に算出、
「その他」分類を除いた参考値
運営面での苦情・要望
イベント内容・運営
売店・喫茶運営
企画展示・常設展示
利用指導
広報
(3) 管理運営する公園の特性や施設内容をふまえて、幅広い利用者層や利用目的に応じた
質の高いサービスを提供し、公園利用の促進を図らなければなりません。指定管理者とし
て、どのような創意工夫により利用促進を図り、サービス水準の向上に取り組むか、具体
的に提案してください。
実施方針
1.
利用者満足度調査の他、様々な機会を捉えてアンケートを実施し、利用者の動向を分析した
上で、新たな利用促進策やサービス向上策を計画的に実施し、PDCA マネジメントシステム
に基づいてサービス水準の向上に取り組みます。
取組み方策
2.
(1) 利用促進/サービス向上策は、現状分析に基づいて計画します
統括組織の支援により、利用者満足度調査やその他のアンケートの調査結果の集計等から利
用者の動向を分析した上、利用促進、サービス水準の向上の対応策を検討して年度計画に組
み込んで実施し、利用者満足度を高めます。既存施策についても、現状分析を元に随時見直
します。過去に開催した類似プログラムや年齢層ごとの利用状況等から推定した動員数を積
み上げることで動員数見込みの精度を高め、平成 21 年度比 6 万人の利用者増を見込みます。
■利用者満足度調査(年 2 回)の実施
■企画展示、イベント参加者、ボランティア、スタッフ、WEB アンケート等の実施
■PA 本部マーケティングチームの支援による集計と現状分析
(2) 多彩な企画や地域連携強化により利用促進を図ります
これまで利用者が少なかった地域や年齢層に対して、広報を強化してアプローチしたり、年
齢層ごとの傾向に合わせて設定した多彩な企画・イベントへの誘客で利用促進を図ります。
また、周辺施設との連動企画や地域で活動する団体の利用を促進するため、周辺施設や地域
で活動するクラブ・団体等に積極的に働きかけます。
■中高生や若者、子連れ以外の個人・グループの誘客強化
■地域のクラブ・団体連携による企画展示やイベントで地域関係者の利用促進
■周辺施設との連携による利用促進(清掃工場-環境学習、Bumb-スポーツ大会利用等)
■事業者間連携(臨海部の施設、東京ロケーションボックス等)による集客
(3) PDCA を着実に実行し創意工夫を促す体制づくりで、サービス水準を向上します
各施策の実施においては、PDCA サイクルを適切に循環させ、サービス水準のスパイラルア
ップを図ります。スタッフ発案の創意工夫を日常管理に取り入れやすくする体制や研修実施
等による情報収集の強化で、質の高いサービスを実現する仕組みづくりを統括組織が支援し
て固定ファンの増加に努め、さらなる利用促進につなげます。
■PA 本部執行監査チームによる PDCA マネジメント評価の実施(年 2 回)
■スタッフの創意工夫を促す担当者主導の小集団(プロジェクト)活動の実施
■外部研修への積極的参加で他施設(公園に限定せずサービス業全般)の事例研究と反映
(4) 大規模改修(植物館休館)の際も期待されるサービスを提供します
現在、定期的に学校を訪問して出張授業を行っており(平成 21 年度実績 24 校)、今後さらに
増加する見込みです。大規模改修によって植物館が使用できない期間中も、学校等から環境
教育支援や自然体験プログラムの提供等の普及活動が期待されるものと考えられます。教育
普及については、運営の場を公園や周辺施設、学校等に移して継続します。また、利用者満
足度調査の結果によると、2 割程度の利用者がインターネット情報を元に来園しています。
休館期間中も WEB サイトの利用者に向け、充実した情報発信を継続します。
■公園を活用した環境学習(教室は東京スポーツ文化館 Bumb の研修ルームを利用)
■学校や施設を訪問しての出張授業や周辺施設を利用した教育普及
■学協会等での積極的な情報発信
■植物館の大規模改修現場見学会実施や WEB サイトでの状況レポート定期更新
■機関誌発行と配布の継続(友の会への送付も実施)
3.
実現体制
■対象別利用促進策と目標動員数(H21 年度 12 万人→H25 年度 18 万人、6 万人増目標)
対象
傾向
小学生以下
・春・秋の団体利用多い
・個人利用は、春・夏休み
の家族連れが多い
65 歳以上
・8・9 月以外は安定推移
・年間パスポート利用多い
中学生
・個人団体とも利用少ない
一般
・学生・若者少ない
・30-40 代は子連れ中心
・障害者含む
・視察での利用含む
その他
対策(目標)
・出張授業の頻度・回数の増加(70 名×20 校)
・近隣区(中央・江戸川・墨田)からの小学校団体利用
(100 名×36 校)
・その他都内からの小学校団体利用(100 名×24 校)
・「伝統園芸」「山野草」「ラン」等、季節ごとの企画展示
(1,000 名×3 回)
・高齢者団体利用(10 名×100 団体)
・江東区団体、スポーツ等団体利用(1,200 名)
・総合学習、校外学習による団体利用(100 名×24 校)
65 歳以上
中学生
一般
30-40 代
その他一般
4,000
3,600
5,000
・施設の魅力向上による自然増(1 割増として 1.2 万人)
・自主事業等(「ゆめの日」2 万人他)
40,000
60,000
■利用促進/サービス水準向上のためのその他強化施策例
小学生以下
7,400
・動物の生態展示や観察会(年 1 回)(3,000 名)
・周辺施設と連携した見学ツアーパッケージ(30 名×12)
合計
対象
目標
動員数
サービス水準向上のための施策
・企画展示・イベント通年計画の事前案内
・エリア広報の広域化
・小学校教員向け研修
・年齢別学習ツール提供(セルフガイド等)
・園内バリアフリーマップの公開
・団体利用の手引き作成
・休憩スペースの充実
・企画展示・イベント通年計画の事前案内
・団体利用の手引き作成(校外学習、職場体験受入れ等)
・年齢別学習ツール提供(セルフガイド等)
・ハザードマップの公開
・出張授業の頻度・回数の強化
・エリア広報の広域化
・子どもの遊び場の充実
・園内バリアフリーマップの公開
・団体利用の手引き作成(植物館、競技場の利用等)
・道案内やサインの改善
・園内段差の解消
・図書コーナー、休憩スペースの充実
・園芸相談受付コーナーの設置
・企画展示の選択と集中による内容充実
・新規展示の導入(サボテン・多肉植物等)
・ビデオ案内システム拡充(新規端末投入)
・貸出用ハンズオンキット(さわれるツール)の導入
(4) 指定管理者は、よりよい公園管理を図るために、自らが資金を調達し、都立公園の魅
力を向上させ利用を促進するような事業を展開することができます。ただし、このよう
な自主事業によって得られた収益は都立公園の管理運営に還元されることが条件となり
ます。指定管理者として取り組む自主事業があれば、資金調達手法、事業内容、収益還
元方法等を提案してください。
1.
実施方針
利用者が期待する高いサービスを、管理運営経費を使用せずに実現する取組みとして、自主
事業に臨みます。民間企業等との連携により実施、自主事業による収益は公園に還元するほ
か、スタッフやボランティア等人材の育成にも活用してまいります。
取組み方策
2.
(1) 新たな公園利用を提案し、利用促進を図ります
自主事業という機会を通して、指定管理者として収益を上げることを主目的とするのではな
く、様々な人々と連携しながら新しい公園利用の形を生み出します。また、大規模改修後の
植物館に一層の期待を持ちその再開を心待ちにしてもらえるような、利用者の夢をふくらま
せる取組みを充実することで、その先の利用促進につなげていきたいと考えます。
(2) 多様な主体が関わる仕組みづくりで利用者に期待されるサービスを具現化します
① 企業支援による来館促進プログラム「ゆめの日」
(月 1 回他、事前設定日等年間 20 日)
公園での音楽フェスティバル実施時の植物館無料開放のほか植物館で開催する企画展示や環
境学習イベント等の実施方針に賛同する企業に支援していただく形で、都民が植物館に気軽
に来館できる機会を設けます。当日の公園利用者への告知も強化する等多様な手段で告知し、
休日の家族連れ利用や来館のきっかけがない層の利用を促進し、利用者層の拡大に努めます。
② 売店・喫茶室「
(仮)shop & café このみとこのは 」運営
売店・喫茶室は利用者の期待が大きな施設の一つです。館内順路の動線上という立地、喫茶
室窓越しの池景観など恵まれた条件を活かし、花や植物を身近に感じられるよう空間演出し、
花とともにあるライフスタイルを提案する空間として、植物館の魅力の一つとなるよう運営
します。また、
「江東さざんかカード」に協賛し、地域の子育て世帯を支援します。
■売店はオリジナル商品の充実、喫茶室はベンチ等でも気軽に食べられる軽食と飲料の提供
■企画展開催時には、企画内容に合わせたスペシャル商品・メニュー展開
■スペシャルウィークには、ゲストシェフを迎えた飲食の提供
■植物館休館中は公園での移動販売の形でサービスを継続
③ 「
(仮)夢の島熱帯植物館シルバー・ジュビリー(25 周年)実行委員会」の組織化
平成 25 年の植物館開館 25 周年を記念して、記念式典、関連展示・イベント、記念冊子の発
行を行います。具体的な企画運営は、外部委員も含めた形で実行委員会を組織し、資金調達
から詳細計画・実施、関係者連絡調整、報告まで、実行委員会が主体となって進めます。
④ 夢の島熱帯植物館友の会「
(仮)ゆめとも」
植物館の積極的な利用者を友の会として組織し、機関誌の送付や会員限定企画(植物館の裏
側ツアー等)への招待などの会員限定サービスを行います。年間パスポートの利用や入館料
支払の有無に関わらず、来館回数でポイントを付与するポイントカードサービスを実施し、
リピート利用を促進します。
⑤ 子どもしぜん科学大賞
これまでに 6 回の開催を数える「子どもしぜん科学大賞」は、小学生グループの自由研究を
取り上げ、発表機会を与え、子どもたちと夢を創るという趣旨に賛同いただいた企業に賞品
提供や協賛をいただき運営資金とする方法で、自主事業として実施します。
⑥ その他の自主事業
これまでに定期的に実施し、利用者から好評をいただいている、環境啓発イベント「ベアフ
ットフェスティバル」、夢の島公園セグウェイツアー、環境学習教室「森の学校」、ウィーク
エンドコンサート等の既存の自主事業についても内容を充実発展させ、継続実施します。
(3) 民間企業に適正な利益を確保することで協働先を拡大、公園に収益を還元します
ファイナンス計画立案のポイントは、当該収益事業が公園で行えるか否かにあります。連合
体企業及び外部企業との公園を舞台とした協働の可能性を探り、これまで培った公園管理ノ
ウハウに照らし合わせて、適正な規模・内容の事業計画を立案します。収益は、公園の管理
運営に一部を定率で還元し、緑化や施設・設備の維持向上、人材の育成等に役立てます。ま
た事業実施にあたっては、連携先との協働を円滑に行うべく、園内での収益事業を行うため
のガイドラインを東京都と協議して事前に設定し、これに沿った形で事業を行います。
実現体制
3.
■ファイナンス手法の開発
■各自主事業の資金調達方法と収益還元方法
事業名
企業支援による来館促進
プログラム「ゆめの日」
(年間 20 日)
売店・喫茶室運営
開館 25 周年記念実行委員会
夢の島熱帯植物館友の会
資金調達手法
事業内容
企業協賛
(自己資金)
音楽祭の他、特定テーマ展示
等 と連 動し た 無料 開 放日 設
定、イベント実施
軽食・飲料の提供、書籍・雑
貨・オリジナル商品の販売
式典実施、関連展示・イベン
ト、記念冊子発行
年間パスポート、機関誌の送
付(年 4 回)、会員限定企画
への招待他会員サービス
小学生グループの公募による
自由研究コンテスト
館主催の環境啓発イベント
(年 1 回)
イベント実施
イベント実施
自己資金/売上収入
自己資金 /補助金
/企業協賛
会費
子どもしぜん科学大賞
企業協賛
ベアフットフェスティバル
自己資金/企業協賛
/売上・参加費収入
自己資金/参加費
自己資金/参加費
夢の島公園セグウェイツアー
環境学習教室「森の学校」
収益還元方法
管理運営に反映
管理運営に反映
管理運営に反映
(※実行委員会管理)
・友の会の要望による
施設改良
・管理運営に反映
管理運営に反映
東京都都市緑化基金
に充当
管理運営に反映
管理運営に反映
4
施設維持管理計画
(1) 夢の島公園・夢の島熱帯植物館の公園施設の機能を十分に発揮させるため、貴団体は
維持管理にどのように取り組む方針か。日常管理での取組及び緊急時の対応の視点から、
具体的に記述してください。
1.
実施方針
施設ごとに適切な管理水準を設定するとともに、管理作業の合理化、効率化を進め、施設の
機能を十分に発揮させます。また、老朽化が目立つ施設設備等では利用状況の変化もふまえ
た管理手法の見直しや施設更新の必要性を検討するなど、柔軟に対応します。
取組み方策
2.
(1) 施設・設備管理での取組み
これまでの管理経験を活かし、維持管理の優先度(プライオリティ)を設定し、管理します。
施設ごとの故障や修理の記録は、ライフサイクルコストマネジメントシステム(25 ページ
参照)に継続的に蓄積して活用、経済的なメンテナンスの手段と時期を見極めて実施します。
① 巡回・監視で日常的な危険を発見し、対処します
不審者対策の必要性から、公園は午前・午後の各 1 回、無線機を携行し二人一組で巡回を実
施しています。公園内の不審者や不審物、危険箇所の早期発見と報告、処置判断を実現しま
す。植物館は、日常巡回に加え利用者が使用するエレベーターや自動ドア等、設備監視も含
めた館内の定期巡回を行います(設備用の監視装置がなく、小まめな現場監視が重要です)。
② 日常点検リストを更新し、少コスト・省エネルギーにも役立てます
平成22年6月に実施した建物設備診断の指摘事項をリスト化し、日常点検項目に追加しま
す。温室を中心とした温湿度調整については、植栽・設備の担当者それぞれが温室管理方針
を共有して調整し、適正な温度調整が出来るよう設備の調整・点検を行うとともに、温室を
含む各系統の温湿度を把握し、最良な熱源機器の選択と発停操作並びに、外気利用を行い少
コスト・省エネルギーに取り組みます。
③ 特殊な設備の定期点検はプロフェッショナル点検で、メーカーと情報を共有します
所定の法定点検等を実施する他、特殊及び専門設備は全てメーカー点検とし、点検の信頼性
と緊急時の対応能力の向上を図ります。また、PA 本部にサービスリーダーを配置し、点検
毎に設備常駐員とサービスリーダーによる情報交換を行い、点検精度の向上を図ります。
④ 清掃作業を利用者とのコミュニケーションにも役立てます
公園内・植物館内各箇所は、利用状況や利用者の声もふまえ、利便性と快適性を保つよう管
理水準を設定し、清潔に保ちます。また、利用者マナーの向上も意図して、清掃チェック表
を掲示したり、バーベキュー広場でのゴミの持ち帰り運動を啓発し、廃棄物削減にも取り組
みます。
(2) 植物管理での具体的な取組み
① エリアごとに適切な管理水準を定めます
植物管理は、植栽の状態や利用状況、利用者の声もふまえ、管理項目、エリアごとに必要な
管理水準(管理目標、回数)を設定し、実績データと照らし合わせて見直しつつ管理します。
② 「作業管理マニュアル」を活用し、作業品質を一定に保ちます
作業全般については、作業方法や作業者が変わっても目標とする水準での管理が継続できる
よう、
「作業管理マニュアル」を継続的に改定します。
③ ボランティア協働も取り入れ、運営面での活用を想定した植栽管理を行います
夢の島ボランティア会や水元公園大自然塾等、夢の島公園で活動するボランティアとも協働
して緑地を管理します。作業をワイルドフラワーの花期等に計画することで管理作業に付加
価値を生み出したり、野草の生育を考えた草刈り時期や刈り残しへの配慮、花壇コンクール、
花いっぱいプロジェクト、畑の管理など、運営面での活用を想定して維持管理します。
④ 剪定枝葉は有効に活用します
公園で発生する剪定枝葉については園内処分を原則としますが、展示やイベントでの利用、
堆肥化しての活用を促進し、廃棄物の削減を念頭に適切に処理します。
(3) 緊急時の迅速かつ適切な対応を支える体制
利用者の安全・安心・快適を確保するため、日頃から予防保全に取り組むとともに、緊急時
にも適切に対応できる体制(24 ページ参照)を整えます。設備に関しては、機械警備会社
からBOSSホットラインセンター(24 時間対応)に連絡を受けてサービスマンが出動し
ます。
3.
実現体制
■施設・設備管理での優先度(プライオリティ)設定
①施設利用者の安全と安心/②植栽保護/③予防保全/④快適性/⑤省エネルギー
分類
巡回・監視
日常点検
定期点検
清掃
取組み方策
公園の日常巡回強化体制の継続
来館者利用設備や接触系統への定期巡回
植栽保護重視の点検・管理
建物設備診断指摘箇所・系統の日常点検
温湿度の把握と設備機器の操作による少コスト・省エネルギー化
特殊及び専門設備のメーカー点検と信頼性の確保
設備常駐員とサービスリーダーの連携による点検精度向上
清掃実施状況の利用者への開示
①
●
●
②
優先度
③ ④
● ●
● ●
⑤
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
■運営的視点を反映させた植物管理
エリア
管理のポイント
多目的
コロシアム
家族連れ・幼児の利用が大変多いため草丈を一定に管理。公園の重点管理ポイントとし
て位置づけ、毎年草刈回数を増加(当初年 4 回の草刈回数を 20 日に 1 回以上に増加)。
また季節の花を際立たせるための周辺整備を開花前に実施し利用促進を図る。
陸上
競技場
定期的な刈込と利用状況に応じた刈込を並行して実施。草の伸びに応じて月 1 回
以上の刈込を実施。排水性の偏りや利用後の芝の傷みにも注意が必要。
熱帯
植物館
熱帯植物を展示対象として美しくまた特徴を際立たせた管理で見せるとともに、前庭や海
辺沿いの休憩エリアにおいては利用快適性を追求する管理を実施。これらの植物を普及
啓発のシンボルとして積極的に活用し夢の島ならではの環境教育を推進。
花壇・畑
利用者が常に美しい景観を楽しめるよう、花壇の花と作物の緑を絶やすことなく保つ管理を
実施(春の菜の花・夏のジニア・秋のそば・冬の小麦など)。畑は協働事業の場として活用。
BBQ 広場
海沿散策路
コロシアム脇
休憩・散策
ゾーン
草の伸びと利用状況に応じて季節ごとに 5・6 回の草刈を実施。危険木の早期発見・撤去
を行うとともに、海辺の景観を意識した見通しの確保と適度な緑陰づくりに配慮。
安全確保・害虫防除のための適度な剪定と東屋・ベンチ周りを特に意識した草刈を実施。
動線沿いは枯れ枝の有無・枝の高さ管理に加えて、剪定枝の切り口の見え方にも配慮
し、自然な景観づくりに努める。
樹林地
基本的に動線にはならないエリアだが、危険木の早期発見・撤去と見通しの確保を意識し
た剪定・草刈を実施し、不法投棄や危険行為・滞留行為の抑制につなげる。
第五福竜丸
前広場
園路他
定期的な刈込とイベント等利用に応じた刈込を並行して実施。由縁のある植物を保護・
育成するとともに、環境意識の高いリピーターに対しても心地よい空間を演出。
特に草刈の頻度を高め、伸びに応じた臨機な管理を実施(梅雨時期は月 3 回以上)。安
全面から特に階段脇の草丈管理に注意が必要。また『花壇コンクール』で制作された花壇
や『花いっぱいプロジェクト』で植えた球根類の開花を際立たせる周辺整備を実施。
*花壇コンクール…平成 20 年度より毎年実施。公園の園路を各施設への魅力的なアプローチとすべく園
路沿いに花壇を制作。コンクールイベントとして積極的に利用者の参加を募った。
*花いっぱいプロジェクト…公園の魅力であるサクラやアジサイ等の花木に加えて、新たに利用者と共にユ
リやチューリップ等の球根類を植え、年間を通じて公園を花いっぱいにしようというプロジェクト。
(2) 施設利用や維持管理に当たっての事故を未然に防ぐための安全対策、気象災害に対す
る事前の備え、ならびに事故や被害が発生した時の対応について、指定管理者としての
取組内容を具体的に記述してください。
実施方針
1.
事故の未然防止のための安全対策や気象災害に対する事前の備えとして、平常時の安全対
策、体制構築、文書化、教育訓練を徹底します。発生時の対応については、緊急時体制を確
保するとともに、想定する事象を十分に設定した上で対応策を確立し対応します。
2.
取組み方策
(1) 事故を未然に防ぐための安全対策
① あらゆる面から意識向上と規律の徹底を図ります
事故を未然に防ぐために、事前の危険箇所の認識と的確な安全対策の実施が必要です。迅速
な対応のため、各種ツールや教育機会等も活用して関係者の意識向上を図ります。
■法定点検指摘事項及び不具合に対する迅速な対応
■執行監査や各種診断による指摘事項に対する安全対策の確実な実施
■安全管理者による教育と安全パトロール実施(月 1 回)
② 手順書の作成管理や備品配備から労働災害防止に取り組みます
高所作業やボイラー切替など、日常的に実施しない特殊な作業や事故・トラブルに繋がりや
すい作業に対しては、作業手順書、作業マニュアルの作成管理を義務付けます。また、酸素
濃度計(共同溝及び地下ピット作業用)や高所カメラ(高所及び閉所蒸気漏れ確認用)、仮
設工業会認定脚立等、安全対策工具及び計測器を配備し、労働災害防止に取り組みます。
③ 日常管理の中での安全対策をルールづけます
異なる担当者でも一定した巡回業務が行えるよう、所定の手順や方法、注意点を「巡回マニ
ュアル」に定めて巡回を実施します。また、管理作業実施前には当該施設の作業履歴を確認
し、管理状況を事前に把握するとともに、事故を未然に防ぐ予防保全管理を徹底します。
■巡回時には無線機、重点箇所を記載した巡回マップの携行を義務付け
■ライフサイクルコストマネジメントシステムの活用による作業履歴の確認
④ 教育訓練を実施し、マニュアルを更新します
不測の事態に備え、
「事故対応マニュアル」を策定し、対応訓練を行います。全スタッフ及
び協力業者を対象とした「緊急時対応訓練」、実際の機器を使用した「防災避難訓練」等を
関係機関とも連携して実施します。訓練で得られた知見をマニュアルにフィードバックして
更新し、緊急事態に備えます。
(2) 気象災害に対する事前の備え
① 気象災害対策検討会を実施し、緊急時対応マニュアルを見直します
館長以下、維持管理担当者のほか、PA 本部より関係者が出向いて対策会議を行い、植栽・
設備・システムの気象災害対策の検討を行います。台風(強風・漏水)、落雷による災害を
想定し、事前点検による現況確認を行い、緊急時対応マニュアルを更新します。
② 緊急時に備えた指揮命令体制に、地域の協力網も取り込みます
緊急時は緊急時体制図に従って管理所を中心に防災救急本部を設置し、所長(もしくは規定
の意思決定者)を本部長として定め、全体の情報収集、指示及び東京都、関係機関との連絡
調整を行う体制とします。また、設備専門の BOSS ホットラインセンターや緊急復旧時に協
力を仰ぐ地域連携サポート企業との関係も確保し、24 時間対応の協力体制を構築します。
③ スタッフへの意識付けと訓練を強化します
緊急時対応訓練(年 2 回)の実施により、スタッフの意識付けと訓練を行い、大雨・洪水・
大雪警報発令時等の待機や見回りにも積極的に対応します。
④ 危険木調査を実施し、倒伏危険を事前に想定しています
倒木事故を未然に防ぐため、樹木医による倒伏危険度調査を実施し、緩衝樹林地にあり、倒
伏時に利用者等への影響は小さいが、倒伏確率が高いとされる樹木についても十分把握して
います。個体ごとの倒伏リスクを認識していることで、強風時には重点的に見回りを実施し、
倒伏があった場合にも早期発見・対応ができます。
(3) 事故や被害が発生した時の対応
① 緊急時対応マニュアルとチェックシートに従って対応します
マニュアルで対応方針及び対応目標、体制、対応方策、使用機材一覧、緊急連絡先リスト等
を確認して迅速に対応します。特に初動対応で迅速な判断が求められる場面では、想定事象
ごとに要点をまとめたチェックシートを作成しておき、適切かつ迅速な対応を担保します。
② 都の方針に従い、BCP(事業継続計画)を策定し、対応します
新型インフルエンザによるパンデミック、震災による被害の際は、緊急時対応と合わせて策
定する BCP(事業継続計画)に従って行動します。
③ 施設賠償責任保険、行事参加者傷害保険へ加入します
保安・リスク対応のため、指定管理者として施設賠償責任保険に加入します。さらに、講習
会・自主事業などの主催時においても、行事参加者傷害保険へ加入し、利用者・主催者双方
の安心・信頼感を強めます。
3.
実現体制
■緊急時体制図
(3) 都民や東京都からの施設補修や施設改良要望に対してどのように対応するか、指定管
理者としての考え方や対応姿勢ならびに提案について、資金計画の考え方などを含め、
具体的に記述してください。
実施方針
1.
施設補修においては、的確な延命対策と効率的な更新計画の策定を二本柱として管理運営に
臨みます。施設補修・改良要望に対しては、老朽化施設の見直しと省エネ及び効率化対策を
中心に、植物館の大規模改修と合わせて具体化した提案を都に提出します。公園改修計画に
ついては、公園の魅力向上の一環として、独自の資金調達も検討して提案します。
2.
取組み方策
(1) 施設補修や施設改良要望対応は優先順位をつけて提案します
修繕予算要求前に改修等要望箇所を取りまとめて提示します。資金計画が限られている中で
の対応となるため、要望箇所については緊急度によって優先順位をつけ、現況報告とともに
提示します。提案内容が都民からの要望に基づく場合は、提案根拠として事前に取りまとめ、
別途報告します。
(2) ライフサイクルコストマネジメントシステムを導入して記録管理を強化します
公園内施設・設備の管理状況や点検・修繕記録等の履歴をデータベースに蓄積し、管理情報
を共有できるシステムを構築します。施設補修・改良提案計画の立案において、本システム
を用いて当該施設での管理履歴を確認するほか、事前に公園全体での補修・改良要望箇所と
その対応状況を閲覧、全般的な状況を把握した上で提案します。
(3) 施設補修は延命対策と設備更新を選択します
① 延命対策
資金計画が限られている中で、必要とされる時機の更新が難しいと考えられる施設設備につ
いては、補修や部品交換等により延命対策を施し、経済的な管理を実施します。
(例)壁面亀裂箇所補修・冷却水水処理装置導入・自動制御盤冷却対策・受水槽廻り整備
空調機ダンパー交換及び腐食補修・冷凍機伝熱管洗浄・冷却塔廻り補修及び充填材交換
② 設備更新
日常点検や定期点検等を通して故障停止や性能低下等が確認された場合に、施設設備の保全
性、経済性も考慮し、更新を提案します。
(例)温室窓自動開閉装置・温室自動制御装置更新・屋上配管引替・上水給水ポンプ更新
空調熱源用ハンドバルブ交換・自動ドアエンジン更新及び安全対策
(4) 老朽化施設の見直しと省エネ対策の視点から、施設改良に取り組みます
① 老朽化施設の見直し
既に老朽化している施設に対しては、必要に応じて施設を改良し、機能を追加して従前より
も性能を高めるよう提案します。
(例)情報ギャラリー改良・共同溝改修・映像ホール映写システム更新
② 省エネ対策
省エネ及び効率化を目的としての施設改良を提案します。
(例)高効率照明器具への更新(LED 化)・中央監視盤設置
(5) 公園の補修と改良により、魅力向上を図ります
① 利用者の声に基づいた改善
これまでに寄せられた利用者の声の中で、要望の多い公園内の環境整備を中心に、複数年度
での改善計画を提案します。
(例)公園内サイン(道案内)充実・段差の解消・ジョグ&ウォーキングガイド設置
② 植物館へのアプローチとしての整備
公園の魅力を向上し、植物館への期待感を高めるアプローチとして機能させるため、必要な
施設改修について、独自資金の投入も含めて検討し、提案します。
(例)ユーカリ橋改修(階段補修と壁画等設置による魅力向上)
・特徴ある新規植物の導入
(6) 大規模改修に向けた提案に取り組みます
平成 26・27 年度に予定されている大規模改修に向けて必要となる、都からの要望による詳
細資料の取りまとめや提案を行います。また、大規模改修と同時期に実施することが有効と
考えられる、長期間を要する調査や大がかりな施設改良等についても合わせて提案します。
実現体制
3.
■専門技術者(有資格者)による対策検討と試算
構成企業本社に在籍する専門技術者及びメーカーを交え、施設補修・改良提案に向けた対策
検討と試算を迅速に行います。
■提案内容の明確化と迅速な予算化
施設の現状と補修(改良)対策を一枚の用紙
(A3若しくはA4)で分かりやすく説明する
OPS(ワンページプロポーザルシート;右図)
を活用し、迅速な予算化を図ります。
■維持管理に関する苦情・要望例
苦情要望の内容
割合
情報ギャラリー
例
うち 54% 機械の故障・老朽化
トイレ
設備・施設
維持
管理
20% におい・衛生面配慮
映像ホール
48.9%
10% 老朽化・上映内容の提案
駐車場
9% 満車時の案内
その他
7% エレベーター・授乳室等についての要望
植栽
20.6% 樹名札の充実・展示樹種の提案
案内表示
17.7% 駅から館・公園内の案内不足
動物
8.5% カラス・猫・虫等についての苦情
清掃
4.3% バーベキュー卓等公園設備の汚れ
※「割合」は平成 18∼21 年度件数を元に算出、
「その他」分類を除いた参考値
維持面での苦情・要望
設備・施設
植栽
案内表示
動物
清掃
■これまでの改良提案・実施例
項目
大温室土壌改良
情報ギャラリー(はてなボックス)改修
設備の劣化状況に応じた補修の
実施計画及び改良提案
提案と実施
提案と実施
提案
内容
ゾウタケ基盤土壌改良
新規施設「ゆめのへや(積み木遊び場)」の設置
平成 22 年 6 月に実施した建物設備診断結果をふまえた計画
(4) 熱帯植物館における植物管理や植物展示を的確かつ効果的に行うため、貴団体はどの
ように取組む方針か。担当職員の資質、栽培温室の管理なども含め、具体的に記述して
ください。
実施方針
1.
植物と人とのかかわりや身近な環境、熱帯植物について学べる場として多くの方々に利用し
ていただけるよう、魅力ある植物展示に努めます。本温室をはじめ観賞温室管理の豊富なノ
ウハウを元に適切な植物管理を行い、充実した展示で精力的に普及啓発に取り組みます。
2.
取組み方策
(1) 熱帯観賞温室としての魅力の発揮
① 各ドームの特徴を活かし、常設展示を展開します
ドームごとの植栽方針に合わせて主要な植物・エリアの管理水準を設定して管理します。オ
オオニバス、ムニンノボタン、ヤコウタケなど、注目される植物や希少植物等は確実に栽培、
継承し、当館の目玉展示として活用します。また、背丈が高く成長の著しいヤシ類等におい
ては、熱帯らしい景観の魅力を維持するよう計画的に更新します。
■A ドーム;木生シダ、マングローブ植物、花卉等によるダイナミックな水辺景観の創出
■B ドーム;特徴的な熱帯果実(バナナ、カカオ、ドリアン等)の開花∼結実の展示
■C ドーム;当館を代表する小笠原の植物(タコノキ等)やマダガスカルの植物の充実
② 個体ごとに状態を見極めて、きめ細やかに手入れします
植物の健康状態は植物データベースに日々記録し、把握しています。前年同時期の状態や気
候、微気象を参考にしつつ、手撒き灌水や日照・通風確保のための剪定や伐採、植え替えな
ど、各個体の状況をよく観察し、総合的に判断して管理します。
③ すべてを教育普及に活かす視点で、植物を栽培・管理します
熱帯の乾季・雨季を想定した温度・潅水調節による季節管理や適切な剪定作業で開花・結実
の時期や位置を調節し、観賞温室としての魅力を高めます。食虫温室やオーストラリア原産
植物、ハーブ園も、植物を健全に育成するとともに解説を充実して特徴づけます。また、前
庭周辺については、花ものを中心とした演出としますが、植物についての理解が深まるよう
植物館ならではの植栽を心がけます。栽培温室の植物は目録の整備により保有状況を把握し
教育普及に活かすほか、見ごろを迎える鉢物については、チラシや WEB 等により開花情報
を発信し、随時入れ替えを行って展示に供するものとします。
④ 新規植物を積極的に導入し、植物展示を充実させます
常に植物展示としての新規性や魅力を追加するために、植物園協会の研修等を通して情報収
集に努め、種苗譲渡などにより植物を入手して展示を充実させます。植物の導入に当たって
は、所定の手続きでの植物防疫や病害虫防除を必ず実施し一定の馴化処理を行った上で展示
に利用することで、感染症の蔓延や生育不良などのトラブル発生を防止します。
(2) ノウハウを活用した適切な植物管理
① 各温室の特性を熟知した人員体制で管理にあたります
植物館を管理して来た経験の蓄積により、経年変化を経た現在の各温室の特性を理解して、
臨機に対応することができます。本温室での管理経験豊富な担当者と植物管理チームで維持
管理にあたるとともに、従来同様、1 日 16 時間 365 日のアドバイザー対応や、高く成長し
た樹木には樹木医が木に登り活力度診断を実施する等、各分野の技術指導陣による適切な指
導で、温度制御や自動開閉窓などの設備管理も含め、温室植物の安定した管理を実現します。
② 栽培温室は特に感染防止に留意して管理します
具合の悪い植物や新規に導入した植物の一時保管の場としても活用する栽培温室では、植物
の状態に対する的確な把握と、病害虫や感染症を持ち込まない管理が必須です。植物管理担
当以外のスタッフや委託業者、ボランティア等の立入りについては許可制とし、原則として
それ以外の第三者に対しては立入制限を設けるなど、栽培温室の衛生管理を徹底します。
③ 剪定枝葉の適切な処分と廃棄物削減に取り組みます
植物館で発生した剪定枝葉等については、堆肥化処理機で処分し、堆肥として利用すること
で廃棄物の発生を抑制します。将来的には、園内各施設で発生する生ゴミ等も同様に処分し、
公園内発生枝葉とともに園内処理による循環利用を進めます。
④ 大規模改修に伴う土壌改良を提案します
大温室では、場所によって経年変化による土壌の固結化が課題となっています。込み入った
植物を整理し、広範囲にわたってエアレーションや掘削、土壌改良を効率的に実施するため、
改修のタイミングに合わせて植栽基盤の土壌改良を行うことが効果的です。ゾウタケ基盤の
土壌改良を行った成果をふまえ土壌改良計画を具体的に提案、協議したいと考えます。
実現体制
3.
■担当職員の資質
項目
知識・技能・経験
専門能力
適性
必要とする資質
植栽管理経験(責任者は本温室の管理経験 4 年以上)、植物知識、園芸装飾技能
情報収集力、対人対応力、観察力、判断力
普及啓発への高い志、好奇心と探究心、忍耐強さ、当事者意識、植物への愛情
■技術指導陣
氏名
(樹木医)
所属・役職
夢の島熱帯植物館アドバイザー
育種家、とっとり花回廊トップマネージャー
「緑の総合病院」所属ほか樹木医陣
主な専門分野
温室設備管理、栽培、ディスプレイ等
栽培、施設運営等
植物の健康管理全般、園芸相談担当
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