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石見銀山緊急・救急対応マニュアル
お 大田市観光協会 石見銀山観光における緊急・救急時対応マニュアルについて 石見銀山遺跡は 〈1〉世界的に重要な経済・文化交流を生み出した 〈2〉伝統的技術による銀生産方式を豊富で良好に残す 〈3〉銀の生産から搬出に至る全体像を不足なく明確に残す 上記の世界遺産としての普遍的な価値と共に自然と共生した鉱山運営を行っていたことが評価された 世界遺産です。人と自然が共生する中で育んできた景観は「文化的景観」として高い評価を得ています。 自然と共生した鉱山跡であるからこそ、観光に際して様々な事態が起こり得ます。 多くの人々がこの世界遺産を目指して訪れる今、観光客の皆さんの安心・安全を確保した観光地作りを 目指します。 目次 1.石見銀山観光案内及び緊急時お問合せ先 ○観光案内について ○落とし物・迷子等緊急時について 2.石見銀山救急マニュアル ○事故やケガ・病気等救急時連絡先 ○予防のための注意点 ○救急車の要請 ○救急車を要請したら ○街道を歩く場合の注意点 3.症状別応急処置 ≪熱中症≫ ≪マムシなど毒ヘビに咬まれた場合≫ ≪ハチに刺された場合≫ ≪外傷の手当て≫ ≪歯の損傷≫ ≪鼻出血の手当て≫ ≪けいれんを起こした場合≫ ≪倒れている人を見かけた場合≫ ≪AED 設置場所一覧≫ 1.石見銀山観光案内及び緊急時お問合せ先 ○観光案内について ・大田市観光協会 TEL:0854-89-9090(8:30~17:00) (定休日:元日) ・石見銀山ガイドの会 TEL:0854-89-0120(8:30~17:00) (定休日:年末年始) ・大田市観光協会観光案内所(銀山公園前) (定休日:元日) ・世界遺産センター TEL:0854-89-0183(8:30~17:30) (定休日:毎月最終火曜、年末年始) ・代官所前ひろば観光案内所 (定休日:年末年始) ○落し物、迷子等緊急時について ・大田警察署 TEL:0854-82-0110 ・大田市観光協会 TEL:0854-89-9090 ・世界遺産センター TEL:0854-89-0183 ・大森町づくりセンター TEL:0854-89-0330(8:30~16:30) 2.石見銀山救急マニュアル 石見銀山の観光では歩く距離も長く、熱中症などの病気、山に入ればハチやマムシなどに襲われ ることもあります。また、龍源寺間歩や町並み観光に利用する自転車のスピードの出し過ぎが転 倒等、事故やケガを誘発することもあります。 観光客の皆さんが安心・安全に観光していただくためにも、観光する前にお読みください。 ○事故やケガ・病気等救急時連絡先 ・救急要請 TEL:119 ・事件・事故 TEL:110 【石見銀山内連絡先】 ・大田市観光協会 ・世界遺産センター ・大森町づくりセンター TEL:0854-89-9090(8:30~17:00) (定休日:元日) TEL:0854-89-0183(8:30~17:30) (定休日:毎月最終火曜日、年末年始) TEL:0854-89-0330(9:00~16:30) (定休日:年末年始) ○予防のための注意点 ・歩く距離が長いので、歩きやすい恰好でお越しください。 ・夏は日よけの帽子、水分補給に心がけてください。(銀山公園から龍源寺間歩まで約2.3 KM の間、自動販売機はありません) ・自転車利用の場合にはスピードの出し過ぎに注意してください。(特に帰りは下りとなり、 転倒、対人事故の原因になります) ・遊歩道や道路からむやみに山の方に入らないでください。 (ハチ、マムシなど鳥獣類等注意) ・AED の設置場所があります。最後のページの一覧にてご確認ください。 ○救急車の要請 ・観光途中に病気・ケガに見舞われた時には直ちに救急車を要請してください。その場合には 場所(分かりやすい目標物を伝える)や病気・ケガの状態など消防に聞かれたことをお答え ください。 ○救急車を要請したら ・意識のない場合には横向きに寝かせ、安静を保ってください。 ・お連れの方がいる場合には、救急車の誘導と患者状態の観察(呼吸・意識状態)、場所を 伝えてある場合には、その場から動かないでください。 ○街道を歩く場合の注意点(温泉津沖泊道、馬路鞆ヶ浦道) ・携帯の不感エリアがあります ・マムシ・ハチ・熊等の対策をして歩いてください(鈴、杖など持参) ・万が一、病気・ケガに見舞われ救急車を呼ぶ場合には、連絡した場所からは動かないでくだ さい。特に街道では場所の特定が困難な事態も想定されます。街道を歩く場合には目標物や 歩いた時間等を意識しながら歩いてください。 3.症状別応急処置 ≪熱中症の場合≫ 【症状】 ・吐き気、嘔吐 ・喉の渇き ・めまい、脱力感 ・多量の発汗 ・痛みを伴う筋肉の硬直 【対処法】 ・反応、呼吸に異常があればすぐに救急車を呼んでください。 ・衣服をゆるめ、風通しの良い日陰や冷房の効いた所へ傷病者を移動。 ・汗をかいていない時は、危険な状態と判断出来ます。皮膚を水で濡らし扇風機やう ちわなどで風を当てると、効果的です。氷嚢や冷やしたタオルを腋の下や大腿部の付 け根に置いて体を冷やすことも有効です。 ・自分で水分補給が出来る状態であれば、水分補給(できればスポーツドリンクなど) をしてください。傷病者の意識がもうろう、意識がない場合には無理な水分補給は危 険です。 ・寝かせた状態では足を高くしてください。 ≪マムシなど毒ヘビに咬まれた場合≫ 【対処法】 ・毒ヘビに手足を咬まれた場合は、咬まれた手足を安静に保ち、直ちに救急車を呼んでく ださい。 【注意事項】 ・咬まれた手足は曲げ伸ばししないでください。毒の吸収が早くなります。 ・傷口から毒を吸引しても効果は不明ですので薦めません。 ・毒がまわらないようにひもなどで強く縛ると、神経や筋肉を損傷する恐れがあります。 ≪ハチに刺された場合≫ 【対処法】 ・刺された直後には毒を絞り出し、水や氷で冷やして腫れを少なくしたり、流水で毒を 洗い流してください。 【注意事項】 ・ハチに刺された場合の局所症状は激痛、熱感、発赤、腫れなどが見れますが、多くは 24時間で次第に治まりますので慌てずに対処してください。 ・ただし、ハチに刺された場合に起こるアナフィラキシーショックが起きた場合には 30分以内に吐き気、嘔吐、意識障害、呼吸困難などの症状が出ます。その場合には 一刻も早く救急車を呼んでください。 ・アナフィラキシーショックで呼吸や脈が感じられない場合には、すぐに人工呼吸や 心臓マッサージを行ってください。 ≪外傷の手当て≫ 【止血対処法】 ・傷口が汚れている場合は水道水で洗い流し消毒。清潔なガーゼやハンカチ、タオルで傷 口を覆い、包帯もしくはテープで貼ってください。 ・直接圧迫止血法 清潔なガーゼハンカチなどを直接傷口に当て、手で圧迫する。ひもで縛ったりはしない でください。また、傷口はビニール袋や買い物袋を通してさわってください。直接血を さわることは感染症の危険もありますので避けてください。 ≪歯の損傷≫ ・歯ぐきから出血した場合は上記の直接圧迫止血法を試みてください。 ・外傷により歯が抜けた時には抜けた歯を自分で元には戻さず、牛乳に入れて歯科を受診 してください。その時、歯の付け根部分に触れないようにしてください。 ≪鼻出血の手当て≫ 【対処法】 ・小鼻を10分ほどつまみ、あれば冷たいもので鼻の付け根を冷やしてください。 ・止血しにくい場合には綿球かティッシュを鼻に入れ小鼻を圧迫してください。 ≪けいれんを起こした場合≫ 【対処法】 ・すぐに119番で救急車で病院へ。 ・衣服のボタンなどを外し、楽に呼吸が出来るようにしてください。 ・嘔吐がある場合は窒息しないように身体を横向きにしてください。 【注意事項】 ・大声で名前を呼んだり、揺り動かしたり押さえつけたりして刺激を加えないでください。 ・分かれば、けいれんの起きていた時間、意識の有無やなかった時間を報告してください。 ≪倒れている人を見かけた場合≫ 【対処法】 ・周囲の安全確認を行い、2次災害(事故)の防止に努めてください。 ・意識・反応の確認を行ってください。 ・周囲の人々に協力を求め救命手当てや応急手当て、119番通報してください。 【意識・反応の確認】 ・倒れている人の肩を叩き、大きな声で「大丈夫ですか」と声をかけ、意識があるか反応 があるか確認します。意識・反応がない場合はすぐに119番通報してください。 ≪AED 設置場所一覧≫ ・大田市観光協会(授乳室・静養室あり) ・世界遺産センター ・町並み交流センター ・熊谷家住宅 ・龍源寺間歩 ・大森小学校