Comments
Description
Transcript
MS-70/MX-50/MF-50付属品酒石酸ナトリウムの化学物質等安全データ
MSDS 1240−2 制定:1999 年 3 月 15 日 改訂 2:2004 年 9 月 10 日 化 学物 質等 安 全デ ー タシ ート (MSDS) 小 松 屋 化 学 株 式 会 社 和歌山県日高郡日高町萩原890 TEL 0738-63-2007(代) FAX 0738-63-2630 製品名 試薬特級 (+)-酒 石 酸 ナト リ ウ ム 二 水 和 物 物質の特性 化学名 d−酒石酸ジナトリウム(2水塩) 成分及び含有量 d−酒石酸ジナトリウム二水和物として 99.0 %以上 化学式又は構造式 C 4 H 4 Na2 O6 ・2H 2 O COONa H−C−OH OH−C−H ・2H 2 O COONa 分子量 230.08 官報公示整理番号(既存化学物質No.) 2−1457 CAS No. 868−18−8 危険性有害性の分類 危険性 なし 有害性 目、鼻、のど、皮膚などを刺激することもある。 環境影響 水に溶けて比較的高いBOD・COD値を示す。 応急処置 火災時の処置 漏洩時の処置 目に入った場合 水及び2%硼酸水で洗眼の後医者の診断を受ける。 皮膚に付着した場合 大量の水で洗浄する。 吸入した場合 一般使用時は問題ない。 飲み込んだ場合 少量なら問題ない。故意に大量を飲み込んだ場合は、 医者に相談する。 消火方法 消火剤 直接火災の原因とはならない。 水又は泡消火器 洩れたものを取り除き、水で洗い、洗液は活性汚泥処理する。 取り扱い及び保管上の注意 取り扱い : 作業場の換気を十分に行い、作業の際は皮膚、目、粘膜等に接触 しない様に保護具を付け、また吸入しないようにマスクをする。 作業終了後は水道水でよく洗浄し、うがいをする。 保管 : 冷暗所に密閉して保管する。 固化防止のため、長期の上積は避ける。 酸、アルカリ、酸化剤、還元剤等との混積はしない。 -1- MSDS 1240-2 MSDS 1240−2 制定:1999 年 3 月 15 日 改訂 2:2004 年 9 月 10 日 暴露防止処置 管理濃度 データなし 許容濃度 日本産業衛生学会 データなし 保護具 呼吸用保護具 マスク 保護眼鏡 ゴーグル型眼鏡 保護手袋 ゴム手袋 保護衣 ゴム長靴及び前掛け 設備対策 SUS316 またはGL、樹脂ライニング等。 物理・化学的性質 外観 無色の結晶または白色の結晶性粉末。 臭気 なし 沸点 : なし 蒸気圧 : なし 揮発性 : なし 融点 : なし 分解点 : なし 真比重 : 1.794 嵩比重 : 0.885 pH : 7 ∼ 9 (5% aq) 溶解度 : 水(25%) ・ エタノール(insolu) 有害性情報 皮膚腐食性 刺激性 濃い溶液に長時間ふれると赤腫することもある。 皮膚 刺激を感じることもある。 眼 刺激を感じることもある。 急性毒性 経口投与による。 LD 10 マウス 4370 mg/kg LD 50 ラット 1290 mg/kg 亜急性毒性 7.7%酒石酸ナトリウムを含む飼料で15匹の雄ウサギを 60日間飼育した。(約2.3kg/kg/日)同時に15匹を対照 群として無添加飼料で飼育し、比較したが、赤血球・白 血球数、血糖に差は認められず共に正常であった。また 尿検査でも両群の間には差は認められなかった。 慢性毒性 ラットを雌雄2分して24匹に最高1.2%の酒石酸を添加 した基礎飼料により2年間混飼試験を行った。48匹の 酒石酸無添加飼料による対照群と比較したが、摂取量、 体重増加、死亡率に関して両群の間になんらの差異を 認めなかった。 催奇形性 L(+)-酒石酸の催奇形性作用を雌のマウス、ラット、ハ ムスター、ウサギについて妊娠6日目からマウスに 2.7 ∼274mg/kgを10日間、ラットに 1.8∼181mg/kgを10日 間、ハムスターに 2.3∼225mg/kgを5日間、ウサギに 2.2∼215mg/kg-15日間毎日強制経口投与したが、催 奇形性を示さなかった。 変異原性 L(+)-酒石酸水素カリウムの微生物試験法による変異 原性試験として、組織活性化系の有無に拘わらず、 S.typhimuriumの菌株 TA1535 1537 および 1538を 使った細菌平板法による評価および S.cerevisiaeに対 して変異原性を認めなかった。 その他の評価 酒石酸塩は多くの果実に含まれ、ブドウ酒中にも多く含 まれる。酒石酸水素カリウムおよび酒石酸の消費者暴露 -2- MSDS 1240-2 MSDS 1240−2 制定:1999 年 3 月 15 日 改訂 2:2004 年 9 月 10 日 資料での摂取量は、各々約 6mg/日(成人1人当たり 総量 0.2mg/kg)となる。これらの物質が現行の範囲で 用いられるか、あるいは将来妥当であると予測される 範囲で使用されるならば、公衆に対する危険性を説明 する証拠は認められない。 F/WにおけるL−酒石酸ナトリウムのADI値は、 0∼30mg/kg とされている。 環境影響情報 分解性 蓄積性 魚毒性 活性汚泥で分解する。 データなし データなし 廃棄上の注意 水に溶けて比較的高いBOD、COD値を示す。 輸送上の注意 手鈎無用(破袋)、水にかからぬこと(吸湿性)、上積み注意(ケ-キング) 適用法令 引用文献 JIS K−8540(1995) PRTR法 : 非該当 安衛法通知対象物質 : 非該当 毒劇法対象物質 : 非該当 内分泌撹乱物質(環境庁公表67物質) : 非該当 JIS ハンドブック 試薬 1996 日本規格協会 化学便覧(改訂2版) 日本化学会編 化学物質の安全性評価(Ⅱ) (財)日本医薬情報センター (財)日本畜産生物科学安全研究所編 THE MERCK INDEX (11th Edition) MERCK & CO., Inc. 問い合わせ先 小松屋化学(株) 小林美子 -3- TEL 0738-63-2007 MSDS 1240-2