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十六アジアレポート 2016 年 9 月号

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十六アジアレポート 2016 年 9 月号
十六アジアレポート 2016 年 9 月号
十六アジアレポート 2016 年 9 月号
2016 年 9 月 1 日
十六銀行 海外サポート部
《 目
次 》
<駐在員レポート>
1.バンコク: 「外国人技能実習生受入制度を活用する」
2.上海: 「中国の高齢化事情と政府の政策方針」
3.香港: 「香港フードエキスポ 2016」
バンコク駐在員事務所
上海駐在員事務所
香港駐在員事務所
4.シンガポール: 「複雑な教育制度に隠されたわけ」
シンガポール駐在員事務所
5.ベトナム: 「ベトナムの小売市場について」
十六銀行 海外サポート部 (ベトナム投資開発銀行ジャパンデスク) 中村 敦
6.インドネシア: 「ファッションアイテムとしてのヒジャブ」
十六銀行 海外サポート部(バンクネガラインドネシア ジャパンデスク) 三浦 武雄
7.為替相場情報
本書中の情報は情報提供のみを目的として作成されたものであり、何らかの行動を勧誘するものではあ
りません。ご利用に関しては全てお客様御自身でご判断くださいますよう、宜しくお願い申し上げます。
当資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成されていますが、当行及び執筆者はその正確性を保
証するものではありません。また、本書中の情報は、法律上、会計上、税務上の助言を含むものではあ
りません。法律上、会計上、税務上の助言を必要とされる場合は、それぞれの専門家にご相談ください。
1
十六アジアレポート 2016 年 9 月号
1.バンコク:「外国人技能実習生受入制度を活用する」
バンコク駐在員事務所
岐阜県 1.73 倍、愛知県 1.61 倍、三重県 1.42 倍。これらの数値は、厚生労働省が発表した 2016 年 6
月の東海三県の有効求人倍率です。いずれの県も全国平均の 1.37 倍を超えており、全国的にみて東海
三県の企業の採用活動は意欲的であるといえます。みなさんの企業で人手不足は生じていないでしょ
うか?
また、タイや東南アジア諸国に拠点を有する現地法人のお客さまの中には、
「即戦力として採用でき
る現地スタッフを採用したい」や「日本語を話すことができ、将来海外の現地法人を任すことができ
る人材を確保したい」といったニーズはないでしょうか?
今回は、こういった日本企業や海外現地法人に是非ともご活用いただきたい公益財団法人国際人材
育成機構(通称:アイム・ジャパン)の『外国人技能実習生受入制度』をご紹介します。
■国際人材育成機構とは?
1991 年に設立された同機構は、日本政府が創設した「技術実習制度」に基づき、タイ政府、インド
ネシア政府、ベトナム政府が選抜派遣する有能な人材を日本にある一般企業において受け入れる事業
を行っています(『外国人技能実習生受入制度』)
。日本政府が創設した「技能実習制度」とは、開発途
上国等の外国人を日本で一定期間(最長 3 年)受け入れ、OJT を通じてそれらの国へ技能や技術、知識
などを移転する制度であり、開発途上国等の経済発展を担う人づくりに協力することを目的として
1993 年に創設されています。
国際人材育成機構は日本の民間団体であるものの、タイ政府、インドネシア政府、ベトナム政府各
政府と MOU(Memorandum of understanding/覚書)を結んでおり、タイの場合であれば労働省雇用局
と連携しながら事業に取り組んでいます。
■外国人技能実習生受入制度について
国際人材育成機構の外国人技能実習生受入制度についてご紹介します。
【①】まず、外国人技能実習生
を受入可能な日本の企業を募集
します。応募のある企業の動機
としては、人材不足の解消、技
術移転による社会貢献としての
活動、自社の海外現法で活躍で
きる人材の確保と様々です。
【②】次に、各国で実習生の募
集を行います。タイにおいては、年間 5 回から 6 回の募集を行い、1 回の募集で 350∼400 人の若者が
集まります。実習生候補者は選抜試験を行うことになりますが、合格率は 25%程度となっています。
実習生の募集と選抜において、タイであれば労働省雇用局と連携して行うことになるため、受入企業
も優秀な人材を安心して受け入れることが可能になります。
【③】選抜試験に合格した実習生は、各国にある職業訓練校において 4 か月間の事前講習を受けます。
日本語の学習がほとんどですが、日本の文化や慣習を学ぶ機会もあります。
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十六アジアレポート 2016 年 9 月号
【④】4 か月間の事前講習を終えると、いよいよ日本へ出発し、受入企業において技能実習を行います。
現在、実習生の受入が認められている職種としては機
械・金属関係や建設関係、食品加工、繊維製造などが
中心です。
【⑤】3 年間の技能実習を終えた実習生は、母国へ帰
国し、学んだ技術と日本語能力を生かして日系企業へ
就職するケースのほか、自身で起業したりするケース
もあります。
■タイにある職業訓練校を訪問
今回、タイ・パトゥムターニー県にある職業訓練校
へ訪問する機会を得ました。この訓練校は、全寮制と
なっており、宿舎に加え食堂なども完備されています。
【職業訓練校における日本語授業の様子】
訪問時は日本語を学習中の教室を見学させていただ
きましたが、教室への入室時に実習生全員が起立の上、
大きな声で挨拶をしてくれました。また、熱心に日本
語の発声練習や先生の話に耳を傾ける実習生の姿は非
常に印象的でした。
4 か月間という限られた時間の中で、日本語能力試
験の N5 レベル(初級レベル)合格を目指し、昼夜問わ
ず学習に励んでいる学生が多いようです。
実習生に質問する時間もいただくことができ、3 年
間の実習終了後の夢について伺うと、
「将来、タイに学
校を建てたい。」や「日本語の先生を目指していきた
い。」という高い志を持つ実習生も多く存在することも
【実習生の学習ノート:4 カ月間の事前講習で、日常生活
実感できました。
で用いられる基本的な日本語も書くことができている】
尚、現在、同制度を活用してタイ人実習生を受け入れている日本企業は 170 社程であり、タイ人実習
生の数は約 700 名に上ります。
■外国人技能実習生受入制度を活用する
当行のお取引先さまでも既に同機構を利用して、人材不足解消のため日本企業で外国人技能実習生
を受け入れているケースや、日本本社での実習終了後に海外現地法人でそのまま採用しているケース
もあります。
同制度では、日本への技能実習の前に予め母国において面接等を実施し、有望と思われる実習生を
自社の日本本社へ派遣し、3 年後に自社の海外現地法人で採用することも可能となっています。また、
既に海外現地法人で勤務する現地スタッフを、同制度によって日本本社へ実習生として送り出すこと
も可能です。一方、日本法人で実習生を受け入れていない海外現地法人であっても、実習終了後に母
国で行われる集団就職面接に参加することができ、技術と日本語を身に着けた優秀な人材を採用する
機会もあります。
今後、海外現地法人では、現地人材による「経営の現地化」も進むものと考えられ、将来の経営を
任すことのできる人材の確保も必要です。人材不足解消や人材確保にお悩みの際は、このような機関
の活用をご検討されてみてはいかがでしょうか。
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十六アジアレポート 2016 年 9 月号
2.上海:「中国の高齢化事情と政府の政策方針」
上海駐在員事務所
中国においても、高齢化が進んでいます。2015 年 12 月には総人口に占める高齢者(※1)の割合を
示す高齢化率が約 10.5%となり、高齢化社会(※2)に該当しています。一方日本は 1970 年に高齢化
社会となり、今日に至るまでに高齢化が進み、2015 年 10 月の高齢化率は約 26.7%でした。今回は中国
での高齢化事情と政府の政策方針について考えてみたいと思います。
※1.ここでは 65 歳以上を高齢者としています。
※2.世界保健機構では高齢化率が 7%超、14%超、24%超をそれぞれ「高齢化社会」、
「高齢社会」、
「超
高齢社会」と定義しています。
■高齢化の進行について
中華人民共和国国家統計局によると
2015 年 12 月末時点の総人口 13 億 7 千万人
に対し、高齢者は 1 億 4 千万人となってい
ます。
右図には 1995 年以降の人口と高齢化率
の推移を示していますが、高齢化が着実に
進んでいることが分かります。過去 20 年
間の高齢化率の推移を日本に当てはめる
と、1964 年から 1986 年までの高度経済成
長期の中後期からバブル経済期までの 22
年間に該当することとなり、日本は中国
直轄市・省・自治区における高齢者人口・高齢化率の状況
に比べて 30 年ほど高齢化が進んでいる
といえます。
こうした高齢化は直轄市・省・自治区
によって進行度合いが異なります。この
理由を一概に述べることはできません
が、「一人っ子政策」の中に含まれる、
農村部では一人目が女児の場合は二人
目を産むことを許可されるといった例
外事項や、そもそも少数民族は政策の対
象外といった事項により、都市と農村で
人口構成が異なっているという事情が
人口
重慶市
四川省
(成都)
江蘇省
(南京)
遼寧省
(瀋陽)
安徽省
(合肥)
上海市
山東省
(済南)
湖南省
(長沙)
浙江省
(杭州)
広西自治区
考えられます。また四川省や安徽省から
(南寧)
湖北省
(武漢)
近隣の都市へ、出稼ぎ労働者が流出する
北京市
65歳以上
高齢化率
人口
人口
単位:万人、%
65歳以上
人口
高齢化率
2,885
338
11.72
河南省
9,403
786
8.36
8,042
881
10.95
黒龍江省
3,831
317
8.28
7,866
856
10.88
河北省
7,185
592
8.24
4,375
451
10.31
甘粛省
2,558
211
8.23
5,950
608
10.23
海南省
867
70
8.07
2,302
233
10.13
福建省
3,689
291
7.89
9,579
943
9.84
雲南省
4,597
351
7.63
6,570
642
9.77
江西省
4,457
339
7.60
5,443
508
9.34
山西省
3,571
271
7.58
4,602
425
9.24
内モンゴル
自治区
2,471
187
7.56
5,724
520
9.09
広東省
10,432
709
6.79
1,961
171
8.71
新疆ウイグル
自治区
2,182
141
6.48
といった人口移動が理由となり、各直轄
貴州省
3,475
303
8.71
寧夏省
630
40
6.39
市・省・自治区によって高齢化率に差が
陜西省
3,733
318
8.53
青海省
563
35
6.30
チベット
自治区
300
15
5.09
発生するとも考えられます。
天津市
1,294
110
8.52
吉林省
2,745
230
8.38
出典 第6回中国人口調査(201 0年)
※2010年の全 国での高齢化率8.92%以 上の省には省都を()内に表記 。
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十六アジアレポート 2016 年 9 月号
■高齢化に対する中国政府の方針
一般的に高齢化は、介護負担が増えることから問題認識されていますが、中国ではどのような対策が
とられているのでしょうか。これまでの政策等によると、在宅介護をベースとしつつ、養老施設介護に
民間投資が向けられるように法整備を行っているようです。
○2011 年 9 月
中国高齢事業発展 12 次 5 ヶ年計画
○2011 年 11 月
社会養老サービス体系建設計画(2011∼2015 年に関する通知)
○2013 年 6 月
養老機構設立許可弁法、養老機構管理弁法
○2013 年 9 月
養老サービス産業の発展加速に関する若干の意見
○2016 年 3 月
中華人民共和国国民経済と社会発展第 13 次 5 ヶ年計画要綱
「中国高齢事業発展 12 次 5 ヶ年計画」により社会保険制度の整備、在宅介護型・施設介護型・医療
介護型養老施設の建設や養老サービスの充実、高齢者産業の発展を主な政策目標として掲げ、高齢事業
の土台を形成しました。これに続き「社会養老サービス体系建設計画(2011∼2015 年に関する通知)」
では「9073 モデル」(在宅介護サービスを 90%と基礎に置き、コミュニティーによる社区養老サービ
スを 7%、施設入居介護を 3%)という目標を掲げました。在宅介護サービス比率が高いように思われ
ますが、「親の面倒は子が見る」という中国の伝統的な考え方に基づいているように考えられます。
「養老機構設立許可弁法」、「養老機構管理弁法」では、高齢者向け福祉施設の建設を促すために、
設立ルールを明確化し、外資独資での設立を可能としました。また施設の運営水準を維持するための、
内部管理方法やサービス内容についても規定しています。「養老サービス産業の発展加速に関する若干
の意見」では施設建設・運営に関する補助金、企業所得税・営業税などへの減免税など、優遇措置拡充
について明記しています。
「中華人民共和国国民経済と社会発展第 13 次 5 ヶ年計画要綱」では、これまでの政策で「9073 モデ
ル」のメインである在宅介護サービス及び社区養老サービスに支援が十分に届かなかった点を反省材料
として、対象期間中の 2016∼2020 年には、在宅介護サービス及び社区養老サービスに対する政策支援
が大幅に拡充されることが検討されています。
■日本企業への期待と課題
中国では介護施設、社区、在宅サービスへの補助金等により民間からの参入を促進しているものの、
施設のベッド数、介護人材、介護用品といった面で充足されているとは言い難く、市場形成期段階であ
ると考えられます。日本では介護用品が 4 万点あるなか、中国ではこれが 2 千点と言われており、介護
用品が高価格であることが理由と考えられますが、このほかニーズの掘り起こしをする余地があると受
け取ることもできます。例えば「床ずれ」は、日本では入院患者や高齢者が寝返りをうてない等の理由
で、体重で圧迫された皮膚が、赤い色味をおびたり、ただれたり、傷ができてしまうことから危機感を
持っていますが、中国ではその認識は浸透していないようです。
「親の面倒は子が見る」といった伝統的な考え方がある一方で、都市部高齢者の 36.5%は子女との
同居を希望しないとの調査結果(2010 年我国城郷老年人口状況追跡調査状況)もあり、核家族化、少
子化を背景に価値観が変わりつつあるようです。
日本は中国に比べ早い時期から高齢化が進んできました。そのため多様な介護用品、介護ノウハウ
を有しており、さらに体型が似ているため欧米の商品に比べて優位性があることから、日本の介護用
品やノウハウには期待が寄せられています。一方で、自身の親を安心して任せられるサービスや商品
は高価格帯となります。
「中華人民共和国国民経済と社会発展第 13 次 5 ヶ年計画要綱」では長期介護
保険制度の制定を検討するとの言及があることから、価値観が変わりつつある中国でのニーズ喚起と
ともに、今後の政策動向を注視する必要があるでしょう。
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十六アジアレポート 2016 年 9 月号
3.香港:「香港フードエキスポ2016」
香港駐在員事務所
8 月 11 日∼8 月 15 日、香港の湾仔にある香港会議展覧中心(香港コンベンション&エキシビション
センター)でアジア最大級の食品見本市「美食博覧(フードエキスポ 2016)」が開催されました。この
エキスポは毎年この時期に開催されており、今年で 27 回目になります。今年は世界 25 の国・地域から
約 1,400 の企業・団体が出展しましたが、日本からは日本貿易振興機構(ジェトロ)が主催する「ジャ
パンパビリオン」を中心として過去最大の 320 の企業・団体が参加しました。十六銀行も地元取引先の
海外展開の支援をすべく「十六銀行ブース」を設置し、岐阜県・愛知県などの地元企業 7 社様とともに
フードエキスポに参加しました。5 日間の全体の来場者は同じ会場で並行開催された「香港国際茶展」
、
「香港家電・日用品展」、
「香港ビューティー・ウェルネス・エキスポ」を含めて前年比 4.5%増の 49
万人、うちバイヤー向けの「貿易館(トレードホール)
」への来場は 1%増の 21,000 人となり、大変盛
況でした。
フードエキスポの会場は「公衆館(パブリックホール)」と「貿易館(トレードホール)
」に分かれて
います(パブリックホール内には高級食品専用の区域「尊貴美食区(グルメゾーン)
」が別に設けられ
ています)
。入場料は、バイヤーは無料、一般市民はコンビニなどで売っているチケット(130 円∼520
円ほど)を購入する必要があります。今回のエキスポでは会場の 1 階と 3 階にパブリックホールが、5
階にトレードホールが設置されました。パブリックホールに出展する企業は主として一般市民へのプロ
モーション・販売を目的としており、トレードホールに出展する企業は主としてバイヤー探しを目的と
しています。いずれのホールとも日本のみならず世界中の食品関連企業が出展していますが、ホールの
特性から、パブリックホールには香港企業、トレードホールには外国企業が多いです。
【パブリックホール】
1 階、3 階のパブリックホールへ出展
する企業は“試食”を提供して販売す
ることや、通常の商品でも“安売”し
て大量に販売することを主眼としてい
ます。ブースがずらりと並んだ屋台街
のような雰囲気の会場へは、次から次
へと市民が来場します。大量に買い込
むためかスーツケースをコロコロと引
いている来場者も多く、時間帯によっ
ては身動きがとれないほど混雑してい
たり、人気の店には長蛇の列ができた
日本直送の海産品を即売する香港企業
りしています。パブリックホールに出
展している企業の多くは香港企業で、自社の取り扱う商品のPRとともに、自社の店舗のPRを行って、
今後の売り上げ増につなげようとしたり、集中的に販売して利益を上げようとしています。ブースの出
展費用は決して安くはありませんが、上手に売上をあげて出展費用もカバーしてしまうような企業もあ
るそうです。パブリックホールは 8 月 11 日∼8 月 15 日の土日を跨いだ 5 日間、午前 10 時から午後 10
時まで開いており、運営側は大変ですが、本当に多くの来場があります。
6
十六アジアレポート 2016 年 9 月号
【トレードホール】
5 階のトレードホールへ出展する企業
は“バイヤー”探しを主眼としています。
まだ香港にバイヤーがなく新規でバイ
ヤーを探す企業、既にバイヤーはあるが
新しいバイヤーを探す企業です。ジェト
ロの「ジャパンパビリオン」はトレード
ホールに設置されており、十六銀行もこ
ちらにブースを構えました。トレードホ
ールは 8 月 11 日、12 日の 2 日間はバイ
ヤーのみに公開され、最後の 1 日だけ一
十六銀行のブース
般来場者にも公開されます。パブリック
ホールと違い、3 日間のみ、午前 10 時
から午後 6 時(3 日目は午後 5 時まで)の開場となります。フードエキスポでは、バイヤーと一般来場
者を分けることで出展企業の目的に合った来場者が訪れるように考慮されています。バイヤーと言って
も多岐にわたり、食品商社から食品の小売店、レストラン経営者などが新しい加工食品や食材を求めて
訪れてきます。香港の企業が多いですが、外国から来場するバイヤーもあります。実際に参加された方々
からは、「香港外のバイヤーが訪れてきた」、「有名な日本食レストランの経営者が訪れてきた」、
「大手
小売業の仕入担当者が訪れてきた」といった話しがあり、みなさん相当数のバイヤーと名刺交換をされ
ていました。その中から 1 件でも多くの成約が誕生することを祈っている次第です。
フードエキスポと同時に「香港国際茶展」など3つの小さな展示会が開催されますが、こちらは食に
関連した「お茶」「日用品」「美容器具」などさまざまなものの展示を行っています。40 万人超の市民
の集まるイベントですので出店だけでも広告効果が見込まれますし、展示即売で売上を稼ぐチャンスも
あります。食に乗じてこちらに出店する企業もたくさんあります。
香港は日本にとって第 1 位の農水産物・食品の輸出先で、昨年の日本から香港への農林水産物・食品
の輸出額は、前年比 33.5%増の 1、794 億円に達しました。内訳は農産物が全体の 54%の 969 億円、
水産物が 821 億円などですが、この第 1 位は 11 年連続です。スーパーマーケットやコンビニ、レスト
ラン、日本の食べ物を見ないほうが難しいくらいにたくさんの日本食品をみかける香港ですので、日本
のもの同士の競争も激しく、市場は飽和していると思われがちですが、初日に山本農水相がエキスポ会
場を視察され、「インバウンド政策などで日本と香港の交流が増えたことや、品質が評価されたことな
どが輸出を後押しした」と指摘されています。香港には日本食レストランが多数ありますが、そのほと
んどは「日式」と呼ばれる、香港人が経営する日本食レストランです。味付けは現地人好みになってお
り、日本人には少し物足りなく感じますが、味付けそのものよりも「素材」の味が決定的に違うように
感じます。香港で売られる日本産の野菜などは高価ですので、味の違いがわからないと購入する動機に
はならないわけですが、高度に品種改良された野菜や果物など日本の食材の味は十分に競争力があると
思います。
今年 7 月までの過去 5 年間の香港から日本へ旅行者の累計は 490 万人に上ります。複数回渡航してい
るケースも多いですが、数だけで見れば、なんと香港域内人口の 2/3 にあたる人が日本を訪れています。
これだけ多くの市民が日本を訪れ、実際に現地の日本食を経験し、日本の食品を口にしているわけです
ので、こういった良さが認められ、輸出も順調に増えているのだと思います。質が重視されるに従い、
日本の食材の競争力は強くなっていくのではないかと、ますます期待される香港市場です。
7
十六アジアレポート 2016 年 9 月号
4.シンガポール:「複雑な教育制度に隠されたわけ」
シンガポール駐在員事務所
今年 6 月、英教育情報誌タイムズ・ハイヤー・エデュケーションが発表した 2016 年版「アジア大学
ランキング」において、これまで 3 年連続 1 位だった東京大学が 7 位に転落した、という報道をご覧に
なった方も多いかと思います。筆者も「あの東大が 7 位か」と少なからず衝撃を受けたのですが、その
東大に代わり 1 位の座に就いたのが、シンガポール国立大学でした。しかも驚くべきことに、同じくシ
ンガポールの南洋工科大学が北京大学と並んで 2 位に付けたのです。ではなぜ、シンガポールの大学が
高く評価されるのでしょうか。今回は、シンガポールの教育制度についてご報告したいと思います。
1.教育に注力する背景
シンガポールが教育に注力する背景には、
「国
家として生き残ることに対する危機感」があり
ます。この国は、今から 51 年前、マレーシアか
ら追放される形で独立したわけですが、独立直
後からずっと、
「国土が狭く、人口も少なく、資
源も何もない小国」であるがゆえの危機感を抱
き続けていると言えます。だからこそ、
「自国が
生き残るためには、限られた人的資源を最大限
利用することが不可欠」として、将来国家の運
営を担わせる有能な官僚を育成することを目指
し、徹底した能力主義社会を実現してきました。
そのための代表的な具体的施策が「二言語政策」
シンガポール国立大学
と「選抜主義的教育システム」の 2 つです。
2.二言語政策
この政策は、独立直後の 1966 年から開始されました。シンガポールは華人、マレー系、インド系な
どからなる多民族国家ですが、すべての生徒は英語を第一言語として学ぶことが義務付けられ、同時に
それぞれの民族の母語を第二言語として学ぶこととされました。当初は、理数系の授業を英語で、文科
系の授業を母語で学ぶものでしたが、1979 年以降は、以下 3 で述べます選抜主義的教育制度が導入さ
れたのに伴い、語学の学習により比重が置かれ、国際ビジネス活動のために英語を学び、アジア人とし
てのアイデンティティを保つために民族母語を学ぶものとされました。なお、教育言語は英語とされて
おり、第二言語を除くすべての科目の授業は英語で行われています。その結果、国民は英語をネイティ
ブレベルで話すことができ、英語以外にも他の言語を話せることはごく普通のこととなっています。
3.選抜主義的教育システム
まずは、次頁の図をご覧ください。これが 1979 年から開始された選抜主義的教育システムの全容で
す。とにかく非常に複雑だということはおわかりいただけるかと思います。ポイントは、図中に黒い太
字で示した 5 つの選抜試験ですが、このうち最も特徴的なのは、小学校の卒業時に受験する「Primary
School Leaving Examination(以下、PSLE)
」でしょう。この試験の結果によって、能力別に上位から
特別コース、快速コース、普通学術コース、普通技術コースという 4 つのコースに振り分けられますが、
この時点でその人の将来の職業や生涯年収が決まってしまうと言っても過言ではありません。なぜなら、
8
十六アジアレポート 2016 年 9 月号
この教育システムの中では、「敗者復活戦」はほぼ皆無に等しいからです。どうして小学校の卒業時に
そのような重要な選抜試験を行うのかと言えば、
「確率論的に言って、人間の能力はおよそこの時期に
は決まっており、国家はそれを適切に管理する必要がある」として教育制度全体が設計されているから
です。ちなみに、PSLE の試験科目は、英語、第二言語、算数、理科ですが、言語 2 科目で 2/3 を占め
る得点配分とされており、このことからも、この国の教育がいかに言語を重視しているかがわかります。
その後も、中学校卒業時に行われる「GCE‘O’レベル試験」と「GCE‘N’及び‘N’(A)レベル試験」、
高校卒業時に大学進学希望者が受験する「GCE‘A’レベル試験」といった試験の結果により、進路が分
類されていきます。これらの厳しい選抜試験に勝ち残った大学卒業生だけが、官僚や政府系企業、また
は外資系企業などに就職し、将来は国家の発展を担うエリートになることが期待されるというわけです。
さらに注目すべきは、高校卒業時に行われる「GCE‘A’レベル試験」に上位で合格した者には「国家
奨学金」を授与し、海外や国内の一流大学で学ばせる代わりに、卒業後の 6 年間から 8 年間、官僚とし
て勤務することが義務づけられるという制度の存在です。日本の奨学金制度と異なり、生徒の家計状況
には一切関係なく、とにかく才能のある人間のみに提供されるというもので、この奨学金制度まで含め
た教育制度全体が、優秀な学生を官僚として国家が確保するシステムとなっているというわけです。
出所:シンガポール教育省「Through-Train Pathways」より作成
4.過度な競争のもたらすひずみ
シンガポールという国の原動力の根底には、常に「国家として生き残ることに対する危機感」があると
感じます。だからこそ、過酷な受験戦争を這い上がってきた、ごく一部の優秀な人材だけしか、この国
を運営することは許されません。シンガポールが独立後、たった 50 年余りで現在の繁栄を築くことが
できた要因の1つは、間違いなくこの教育制度によるものだったといえるでしょう。
ただその反面、小学校卒業時に将来がほぼ決定されてしまうこの制度には、子供たちを過度な競争に
追い込んでしまうという批判も多いようです。また、受験戦争を勝ち抜いた者と、そうでない者の間に
ひずみが生まれることも懸念されます。こうしたこともあってか、シンガポール教育省は今年 7 月、児
童間の過度な競争を抑制するため、
「PSLE の採点方法を 2021 年から変更する」と発表しました。今後
は、国家としての生き残りだけでなく、子供たちの多彩な才能を開花させることにも目を向けていく必
要があるのかもしれない・・・メガネ率が異常に高いこの国の子供たちを見かけると、ついそんなこと
を考えてしまいます。
9
十六アジアレポート 2016 年 9 月号
5.ベトナム:「ベトナムの小売市場について」
海外サポート部 (ベトナム投資開発銀行ジャパンデスク) 中村 敦
ベトナムではここ数年、日系の大型小売店の進出が続いています。今年 7 月 1 日にはホーチミン市中心部か
ら南西へ約 10 キロに位置するビンタン区に、国内で 4 店舗目となるイオンモールがオープンしました。また 7 月
30 日にはホーチミン市中心部に、ベトナムで初めて高島屋がオープンしました。
筆者が住むハノイ市内にあるイオンモールでは、週末になると家族連れのベトナム人で非常に混雑し、お昼
時にはモール内の飲食店はどこも行列ができています。こうした光景を見ていると、日系の大型小売店がベトナ
ム人にもうまく受け入れられているように感じます。
現在、ベトナム小売市場の売上全体の約 8 割を占めているのは
「伝統市場(トラディッショナルトレード)」といわれる小売形態であり、
個人商店や公設市場などで物を購入する文化が根強く残っていま
す。ハノイ市内にも特定の商品を専門に扱う個人商店が所狭しと並
んでおり、バイクに乗りながら店先で商品を購入するベトナム人の姿
をよく目にします。何でも揃うショッピングモールやデパートに慣れて
いる私たち外国人には不便に感じますが、ベトナム人には個人商店
<ハノイ市
個人商店が並ぶ通り>
での買い物に慣れている人が多いのでしょう。
ショッピングモール等、大規模小売業の浸透が遅れているのは外国企業に対する規制が厳しいことが影響し
ています。外国企業がベトナム国内で複数店舗を出店する場合には、エコノミック・ニーズ・テスト(通称、ENT)
というベトナム特有の審査を受ける必要があります。これは個人商店や公設市場などの保護を目的とした外資
規制の1つで、外資企業がベトナム国内に 2 店舗目以降の出店を行う際に、その出店が近隣の店舗に与える
影響を行政が判断し、出店の可否を判断するというものです。行政判断の基準が曖昧なこともあり、外国企業
にとって大きな参入障壁となっています。
この規制は緩和傾向にあり、2013 年には 500 ㎡未満の店舗は ENT の対象外となりました。またベトナムは
TPP 批准国であり、その発行後 5 年以内に ENT が廃止される見込みとなっています。
ベトナムの人口は約 9,340 万人(2015 年、出所:国連人口基金推計)。日本の人口と比べても大きく違いませ
んが、その小売市場は約 13 兆円(2015 年、出所:ベトナム統計局)と、日本の小売市場規模の 10%以下に過
ぎません。しかし、ベトナムの小売市場は年率 10%程度の成長を続けており、今後も拡大するこの小売市場に
参入する外国企業は増加すると考えられます。伝統市場というのはその国の食文化や生活実態を色濃く映し
出すもので、海外を訪れた際にその趣に惹かれる方も多いと思います。伝統市場の良さを残しつつ、うまく小売
市場を発展させていくことを願います。
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十六アジアレポート 2016 年 9 月号
6.インドネシア:「ファッションアイテムとしてのヒジャブ」
海外サポート部 (バンクネガラインドネシア ジャパンデスク) 三浦 武雄
インドネシアではスカーフで頭を覆った女性を見かけます。イスラム教では家族以外の見知らぬ男性
に髪や肌を見せてはいけないとされており、頭髪を隠すために「ヒジャブ」と呼ばれる布を被ります。
もともとインドネシアは宗教に対して穏健で寛容な為、ヒジャブを着けていない女性も少なくありませ
ん。しかし近年、インドネシアではヒジャブ着用者が急増していると言われています。
かつて、
「ヒジャブは抑圧の象徴」と発言した人権活動家がいました。実際に私も、戒律があるから
被らざるを得ないものだと思っていましたし、とても暑い国でヒジャブを身に付けている人たちを見て、
気の毒に思ったこともありました。しかし、そうした見方はもはや古いようです。女優や芸能人がこぞ
ってヒジャブを身に付けてテレビに出演するようになり、あっという間に女性たちの間で大ブームとな
りました。
以前は機能性重視のひさし付きヒジャブが主流でし
たが、今では 2 枚・3 枚重ねの複雑な組み合わせのヒジ
ャブが多く見られます。カラフルなものやレースがあし
らわれたものなど色や柄も豊富です。ファッションの流
行と同じようにヒジャブの柄や巻き方にも流行がある
のだそうです。ヒジャブの巻き方は数えきれないほどあ
り、雑誌やネットにも情報があふれています。おしゃれ
な巻き方を教えるビデオはインターネットの動画投稿
サイトにたくさん掲載されており、注目を集めています。
私の職場にもヒジャブを着用している女性が数名い
ます。そこで、彼女たちに話を聞いてみました。最初に
話を聞いた女性は、昨年からファッション感覚で着用
(ショッピングモールのヒジャブ売り場)
を始めたと言っていました。ヒジャブはパサールと呼ば
れる青空市場で購入することが多く、値段は大体 20,000∼30,000 ルピア(約 200∼300 円)位。様々な
色や柄の物を 30 枚ほど持っているそうです。柄などのトレンドはショッピングモールのイベントやテ
レビ、フェイスブックやインスタグラムなどの SNS でチェックしているのだそうです。また別の女性は、
中学生の頃にイスラム教の本を読み、そこに書いてあったイスラムの教えに従ってヒジャブを着けるよ
うになったと言っていました。彼女は信仰心から着用を始めましたが、ヒジャブを着けていない人やフ
ァッションとして取り入れている人に対して特に否定的な考えはないそうです。「自分と神様との間の
事なので、他人は関係ない」と話していました。
最近ではヒジャブのインターネット販売も盛んになっています。スマートフォンアプリでの販売を行
っている大手のサイト運営会社は、インドネシア国内だけでなく世界進出をも視野に入れているようで
す。
また、衣料品販売大手のユニクロではニューヨークを拠点に活動するイスラム教徒のデザイナー、ハ
ナ・タジマ氏と共同し、ヒジャブをはじめとしたイスラムの伝統的な服や、ゆったりとしたシルエット
の服や体を隠す服、裾や袖の長い服などの展開を開始しました。2016 年 2 月からアメリカで、6 月 30
日からは日本国内でも販売を開始しています。世界人口の 5 分の 1 がイスラム教徒だといわれている今、
ムスリムファッション産業はまさに全世界規模での伸びが見込める市場なのです。
女性差別の象徴として否定的に見られることもあるヒジャブですが、インドネシアでは「宗教衣装」
から「女性たちが個性を表現できるファッションアイテム」として進化を遂げました。これはすなわ
ち同国の成長そのものを示しているのではないでしょうか。人々が豊かになると着るものも華やかに
なります。特に女性はいつの時代もファッションに敏感です。その国の経済成長の度合いを知るには、
女性の着ている服が一つの大きなヒントになります。インドネシアの場合は、ヒジャブがその役割を
果たしているのです。
11
十六アジアレポート 2016 年 9 月号
7.為替相場情報
(1)人民元−円為替相場(中国人民銀行公表仲値)
(月)
(単位:1人民元当たりの日本円)
(火)
(水)
(木)
(金)
7月18日
15.75700
7月19日
15.84133
7月20日
15.82704
7月21日
16.03181
7月22日
15.86949
7月25日
15.90989
7月26日
15.80153
7月27日
15.72698
7月28日
15.77387
7月29日
15.73465
8月1日
15.45213
8月2日
15.40239
8月3日
15.27324
8月4日
15.24553
8月5日
15.24390
8月8日
15.33343
8月9日
15.37114
8月10日
15.30175
8月11日
15.26414
8月12日
15.32332
21.00
過去1年間の人民元−円相場推移
20.00
19.00
18.00
17.00
16.00
15.00
1
0
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04
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09
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31
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/2
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21
1
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08
6/
12
上記表、及びグラフはこの公表仲値を便宜的に1人民元当たりの日本円へ換算し直した相場です。
そのため、正式な人民元相場が必要な場合は、中国人民銀行にお問い合わせ下さい。
(2)ドル−円為替相場(当行公表仲値)
(単位:1ドル当たりの日本円)
(月)
(火)
(水)
(木)
(金)
7月18日
-
7月19日
105.98
7月20日
106.03
7月21日
107.29
7月22日
105.71
7月25日
106.50
7月26日
105.02
7月27日
105.12
7月28日
104.69
7月29日
104.42
8月1日
102.45
8月2日
102.39
8月3日
101.16
8月4日
101.25
8月5日
101.27
8月8日
102.12
8月9日
102.40
8月10日
101.62
8月11日
-
8月12日
102.21
130.00
過去1年間の米ドル−円相場推移
125.00
120.00
115.00
110.00
105.00
8/
12
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9
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4
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05
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26
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8
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4
100.00
十六アジアレポート 2016 年 9 月号
(3)タイバーツ−円為替相場(当行公表仲値)
(単位:1バーツ当たりの日本円)
(月)
(火)
7月18日
−
(水)
(木)
(金)
7月19日
3.0300
7月20日
3.0300
7月21日
3.0600
7月22日
3.0300
7月25日
3.0500
7月26日
3.0000
7月27日
3.0100
7月28日
3.0000
7月29日
2.9900
8月1日
2.9400
8月2日
2.9400
8月3日
2.9100
8月4日
2.9000
8月5日
2.9100
8月8日
2.9200
8月9日
2.9300
8月10日
2.9200
8月11日
8月12日
2.9400
−
過去1年間のタイバーツ−円相場推移
3.6
3.4
3.2
3
2.8
12
21
16
/0
8/
/0
7/
16
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6/
29
07
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/0
4/
02
11
/0
3/
16
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2/
18
27
05
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/0
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14
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09
17
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/0
9/
/2
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/0
8
15
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/0
8/
04
2.6
(4)インドネシアルピア−円為替相場(参考値)
(単位:100ルピア当たりの日本円)
(月)
(火)
7月18日
−
(水)
(木)
(金)
7月19日
0.8100
7月20日
0.8100
7月21日
0.8200
7月22日
0.8100
7月25日
0.8200
7月26日
0.8000
7月27日
0.8000
7月28日
0.8000
7月29日
0.8000
8月1日
0.7900
8月2日
0.7900
8月3日
0.7800
8月4日
0.7700
8月5日
0.7700
8月8日
0.7800
8月9日
0.7800
8月10日
0.7800
8月11日
8月12日
0.7800
−
過去1年間のインドネシアルピア−円相場推移
1
0.95
0.9
0.85
0.8
0.75
13
12
/0
8/
16
21
/0
7/
16
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29
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/0
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16
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24
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5/
16
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16
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3/
16
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2/
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