日産自動車の成長戦略

日産自動車の成長戦略
嶋ゼミナール ３年B班
大迫彩也香 合田有紗
冨賀瀬瑛 本庄亮太
目次
＊研究動機
＊１章 自動車産業
＊２章 EV ～日産リーフ～
＊３章 問題点
＊４章 提案
日本大学商学部 嶋ゼミナール ３年 Bチーム
＊まとめ・参考文献
大迫彩也香 合田有紗 冨賀瀬瑛 本庄亮太
日産自動車の成長戦略
研究動機
現在自動車産業は環境問題への懸念からエコカーと呼ば
れるＨＶ・ＥＶにシフトしつつある。
日産自動車は先発企業として自社開発したＥＶを市場に
投入しリーダー企業としてシェアを伸ばしているものの、自
動車全体のＥＶの市場規模は未だ小さい。
私たちはＥＶ市場における日産自動車に焦点をあて、ＥＶ
が普及しない原因を突き止め改善することで日産自動車
の成長が見込めないだろうかと考えた。
ＥＶの普及を企業自体の成長の鍵として我々の提案をし
ていきたい。
目次
１章
自動車産業
現状
５
自動車産業の変遷
エネルギー資源問題
地球温暖化問題
ガソリン車
２０１２年１月
トヨタ プリウスPHV
HV車
EV車
２０１０年１２月
２０１０年４月
日産 リーフ
三菱 i‐MiEV
EVの特徴
ガソリン車
電気自動車
エンジン
モーター
約１万点
組立が容易
モジュール化？？
出所：読売新聞２０１１年１月６日朝刊
９
モジュール化
日産
２０１３年から導入予定
小型車から大型車、SUVのような
車高の高い車までを効率よく、
コストを抑えながら高度な要求性
能レベルに応えた設計が可能に
＊モジュール― インターフェースが規格化・
標準化され、容易に追加や
削除ができ、ひとまとまりの
機能を持った部品
自動車生産台数 現状（２０１０）
自動車生産比率
次世代
エコカー
16%
次世代エコカー生産比率
電気自動車
１％
エコカーの
半数以上がHV
その他
84%
ハイブリッド
９９％
出所：電動自動車関連市場の全貌 ２０１１
自動車生産台数 予測（２０２０）
自動車生産比率
次世代
エコカー
72%
その他
28%
次世代エコカー生産比率
電気自動車
２０％
燃料電池車
１％
次世代エコカー
比率ＵＰ
電気自動車比率
２０％へと成長予測
ハイブリッド
７９％
出所：電動自動車関連市場の全貌 ２０１１
２章
日産 リーフ
Ｌｅａｆ
２０１０年１２月販売
ゼロ・エミッション
３７６万／４０６万
ＥＶ‐ＩＴ
航続距離：２００㎞
２４ｋＷｈ
１６
日産のEV戦略
EV開発力
バッテリー技術力
供給
基本情報
会社名 日産自動車株式会社 (NISSAN MOTOR CO.,LTD.)
社長兼最高経営責任者（CEO） Carlos Ghosn（カルロス ゴーン）
本社所在地 〒220-8686 神奈川県横浜市
設立 1933（昭和8）年12月26日
資本金 6,058億13百万円
主な事業 自動車、船舶の製造、販売および関連事業
日産 概要
日産１８０
（２００１～２００４）
日産リバイバルプラン
（９９年～２００２年）
１年前倒しで達成
２００５年完了発表
目標を達成してき
た
ルノーとの提携
カルロス・ゴーン就
任
３章
日産
～問題点～
問題点
現在三万台／年の生産体制
と２０１６年には１５０万台の
生産を予定
高い！
売れない！！
目標達成できない！！！
３７６万円
普及への４要素
電池の
性能
電池の
コスト
これらを解決し
なければ電気
自動車に未来
はない！
車種
充電
インフラ
①コスト
電池コスト
車体のコスト
５万円/１Kwh
３分の１
２４Kwh→約１２０万円
車両価格
376万円
価格が
低下する！
ロイター http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE86B04A20120712
②性能
ガソリン ダイハツ・
車
ＭＯＶＥ
燃費 ４０～ ２７km/ℓ
５０ｋ
ｍ/ℓ
トヨタ
・プリウス
日産
・リーフ
３７km/ℓ
４２km/ℓ
電気自動車の性能はガソリン車と遜色なし！！
③インフラ
急速充電器
普通充電器
１,２２８カ所
３,０５１カ所
合計 全国４２７９カ所
合計 全国３８６００店
充電器の数は
給油所の数の
１０分の１
車種
１車種
７車種
ルノー日産で
EV少ない・・・
EV以外は３０車種
普及への４要素
電池の
性能
電池の
コスト
充電
インフラ
４章
日産の成長への
提案
EVの低価格
Select Car
ひとまとまりのパーツを
選んで
１台の車にする
低コスト
オリジナルカー
ターゲット
急速充電器
50
Ex ドイツ
２０２０年までに普及台数１００万台
Ex イギリス
ロンドン市内だけで２０１５年までに
300
２５，０００ヵ所の充電ポイントを設置予
950
1500
普通充電器
EU
日本
10
北米
38500
350
450
EU
日本
北米
中国
ヨーロッパ
日本
中国
９
モジュール化
モジュール
・顧客の様々な
ニーズに対応
・生産の効率化による
コスト削減
選択
注文
競合他社
Ex.カローラ
１３ヵ国で生産。現地調達比率
が高いため共通化が困難
車体価格が５００万もの
高価格になる
EVの普及
まとめ
・EV開発が活発になった自動車業界では構造変化が
起こり組み立てが容易になった。
・EVが普及していない要因として、電池のコスト、性
能、充電インフラに加え車種の数が考えられ、これらを
改善することがＥＶ普及につながる。
・日産はEVを普及させるために市場浸透価格で市場
シェアの拡大を狙うために、低価格車両を充電インフ
ラが他の地域よりも整った欧州市場と日本市場へと投
入する。そのためには、モジュール化による生産の効
率化が必要になる。
参考文献・URL
 日本経済新聞 「新興国攻略へ提携加速」 2012年5月4日朝刊
 加藤敦宣 2010年2月24日 電気自動車の戦略的普及における課題 社会イノ
ベーション研究
 レスポンス自動車ニュースhttp://response.jp/
 下川紘一 佐武弘章 日産プロダクションウェイ--もう一つのものづくり革命
有斐閣 2011年8月12日
 漆原次郎 日産 驚異の会議 改革の10年が生み落としたノウハウ
東洋経済新報社 2011年 12月23日
 週刊東洋経済 「日本車大反攻！」 ２０１２年５月１２日
 日産自動車HP http://www.nissan.co.jp/（２０１２年６月１日アクセス）
 「日産自動車の戦略」玉田康成研究会 企業戦略パート
http://seminar.econ.keio.ac.jp/tamada/thesis/mitasai/2005/strategy.pdf
 富山栄子・塩地洋 「現代自動車の新興国戦略」 敬和学園大学 「研究紀要」
第21号
 日本自動車販売協会連合会HP http://www.jada.or.jp/index.html
 Ａ.Ｔ.カーニー 電気自動車が革新する企業戦略 日経ＢＰ社 2009年11月2日
参考文献・URL
＊富士経済
「電気自動車関連市場の全貌２０１１上巻・下巻」２０１１年７月７日
＊富士経済
「ＨＥＶ・ＥＶ関連市場徹底分析調査」２０１０年１２月１６日
＊総合技研「電気自動車の現状と将来性」２０１１年１０月
 トヨタ自動車ＨＰ http://toyota.jp/index.html
 三菱自動車ＨＰ http://www.mitsubishi-motors.co.jp/