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付 録 - 多久市

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付 録 - 多久市
付
録
153
付録
策定委員会名簿
委員構成
所
属
役
職
氏
名
委 員 長
佐賀大学
助教授
染 谷
孝
副委員長
多久市議会(総務委員会)
議
員
田 原
昇
佐賀県くらし環境本部環境課
課
長
坂 本
弘 幸
多久市
助
役
藤 田
和 彦
多久市議会(建設経済委員会)
議
員
真 島
信 幸
多久市議会(文教・厚生委員会)
議
員
大 塚
正 直
九州電力㈱佐賀営業所
副所長
松 﨑
孝
多久市商工会
会
長
飯 盛
康 登
多久市区長会
会
長
瀬戸口
末次
多久市地域婦人連絡協議会
会
長
西山
智恵子
JA佐城多久中央支所
支所長
八 島
景 季
代表理事
組合長
福 島
光 洋
川内丸
信吾
委
員
佐賀中部森林組合
住民代表(有明の海を守るふれあいの会)
市内民間企業(タカタ九州株式会社)
代
表
管理室長
瀬 戸
厚
九州経済産業局 資源エネルギー環境部 エネルギー対策課
オブザーバー
独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構
西日本事業管理センター
総務部
事
務
局
部
長
柴 田
藤 男
総務部
経営統括室
室
長
山 田
俊 哉
総務部
経営統括室 企画係
係
長
小 池
孝 司
くらし部 経営統括室 監理係
主
査
浅 川
昌 克
庁内委員会及び作業部会
事務局
庁内委員会
経営統括室
くらし部 経営統括室
主
副
まちづくり部 建設設備課
総務部
総務部 財政課
役職
作業部会
役職
課長
財政課 財政係
係長
くらし部 市民生活課
課長
市民生活課 生活環境係
係長
まちづくり部 経営統括室
参事
経営統括室 監理係
室長
産業振興課 商工観光係
係長
まちづくり部 産業振興課
課長
産業振興課 農政係
係長
課長
建設設備課 下水道課
係長
教育委員会 学校教育課
課長
教育統括室 総務企画係
室長
154
) )
( (
付録
多久市地域新エネルギービジョン策定委員会設置要綱
(設置)
第1条
多久市における地域新エネルギービジョンの策定に関し、必要な事項を
調査、検討及び協議するため、多久市地域新エネルギービジョン策定委員会
( 以 下 「委 員 会 」と い う 。 ) を 置 く 。
(任務)
第2条
委員会は、次に掲げる事項について検討する。
(1 )
地域新エネルギービジョンの策定に係る企画及び調整に関すること。
(2 )
新エネルギーの導入促進及び普及啓発に関すること。
(3 )
前2号に掲げるもののほか、地域新エネルギービジョンの策定に必要な
事項
(組織)
第3条
2
委員会は、委員15人以内で組織する。
委員は、次の各号に掲げるもののうちから、市長が委嘱する。
(1 )
学識経験を有する者
(2 )
関係行政機関の代表者
(3 )
議会関係者
(4 )
地場産業の代表者
(5 )
公共エネルギー機関の代表者
(6 )
地域住民の代表者
(委 員 謝 金 )
第4条
委員が委員会に出席した場合の日額の謝金は、次のように定める。
(1 )
委員長
20,000円
(2 )
その他の委員
5,100円
(任期)
第5条
委員の任期は、平成18年2月28日までとする。ただし、欠員が生じ
た場合における補欠委員の任期は、前任者の残任期間とする。
(委員長及び副委員長)
155
付録
第6条
委員会に、委員長及び副委員長を置き、委員の互選により定める。
2
委員長は、会務を総理し、委員会を代表する。
3
副委員長は、委員長を補佐し、委員長が不在のときは、その職務を代理する。
(会議)
第7条
2
委員会は、委員長が招集し、その議長となる。
委員会は、任務の遂行にあたって必要があると認めるときは、関係者の出席
を求め、意見を聴取し、又は資料の提供を求めることができる。
3
第3条第2項第2号、第4号、第5号及び第6号に掲げる委員が不在のとき
は、当該委員が指名する者をもって、その職務を代行させることができる。
この場合においては、委員は、委員長に対し委任状を提出するものとする。
第8条
第2条に規定する委員会の任務を円滑に推進するために庁内委員会を設
置する。
2
前項に規定する庁内委員会に作業部会を設置する。
(庶務)
第8条
委員会の庶務は、総務部経営統括室において処理する。
(補則)
第9条
この要綱に定めるもののほか必要な事項は、委員長が別に定める。
附
則
(施行期日)
1
この要綱は、公布の日から施行する。
(招集の特例)
2
委員が選任された後、最初に招集すべき会議は、第7条第1項の規定にかか
わらず、市長が招集する。
(要綱の失効)
3
この要綱は、平成18年2月28日限り、その効力を失う。
156
付録
策定委員会 議事録
【第 1 回策定委員会】
日時:平成 17 年 9 月 13 日(火)13:30~16:30 場所:多久市役所 第 4 委員会室
主な議案内容:
新エネルギービジョンの概要説明、委員委嘱状交付、委員会設置要綱説明、挨拶
等
ビジョン策定のスケジュール
エネルギー動向調査の報告
ビジョン策定の目的
・ 目的の一つ目は「孔子の里」にふさわしい新エネルギーの啓発・促進に変更。
・ ビジョンの目的を分かりやすくするために補足説明の注釈を挿入する。
地域特性調査の報告
エネルギー需要構造調査の報告
・ 多久市では焼却灰を利用し、レンガを作ってリサイクルしている。過去に埋設
した物も掘り起こして利用しているので、リサイクル量が多い。
・ エコキュートなど省エネルギーも全く切り離してしまう必要はないが、本ビジ
ョンは新エネルギーのためであり、新エネルギーとは、法で定められた物が対
象である。
・ アンケートは、世帯主の各年代層別に 1000 世帯を抽出する。60 歳代であれば
問題はないと思われるため、60 歳代の世帯までを対象とし、郵送で依頼する。
先進地調査の計画
・ かごしま県民交流センターを見学後、木質バイオマスとバイオガス発電の両方
を見学する方向で調整することに決定。
アンケート調査の計画
・ 小学校の先生は 5 年生の先生のみに絞ると 10 人足らずなので小学生 5 年と 6
年を対象に実施する。
風況概査の計画
・ 候補地となっているゴルフ場は、この周辺に公的な施設が無く、敷地が公的で
はない。公共的な施設が無いので活用の方法が難しい。
・ 風力発電は現在普及が進んでいる新エネルギーであるが、景観への影響、騒音
など問題があるので、風景の合成写真など完成予想図を作成し、市民の声を反
映させたい。
・ 風況概査の目的は、実際に多久市で風力発電の十分な可能性があるのかを見極
める事にある。よって費用は最小限に抑え、機材は 3 ヶ月間のリースとする。
1 年間測定する場合は新品が必要なのでその他の取り決めなど含めて検討する。
・ 候補地については、送電線の無い鬼の鼻山を外す。事務局の方で地権者など関
係に当たり、キャンプ場とゴルフ場のうち一方に決定する。
・ 委員会の集約を概要版という形で回覧等、市民の手元に回したい。シンポジウ
ムやフォーラムについては新エネルギービジョン策定後、啓発事業という形で
次につなげたいと考えている。
157
付録
【第 2 回策定委員会】
日時:平成 17 年 11 月 7 日(月)9:00~11:30 場所:多久市役所 第 4 委員会室
主な議案内容:
前回の先進地調査、進捗状況、風況概査ポール建設についての報告
・ 風況概査のデータ回収は月 1 回、その間に点検を月 2 回行う。今回 9 月 27 日の
設置以降、点検は 3 回行っている。
ビジョン策定の目的
・ 3 つ目の注釈は、「多久市の財産である自然環境を活かした新エネルギー導入の
可能性を検討します。」に変更する。
新エネルギー賦存量調査の報告
賦存量調査の報告
・ 太陽エネルギーというのは技術的には既に確立しているものなのでそこで得たエ
ネルギーを市民に見えやすい形で供給する方法が重要である。
・ 太陽電池と太陽熱の装置は、原理的にひとつの装置で両方を利用できる。家庭用
では実用化されているが、体育館の床暖房などに活用したい。
・ 風車自体の発電機は 600V 程度だが、送電時の電圧が高いほど送電ロスは少なく
長距離送電では高圧が望ましいため、昇圧している。
・ マイクロ水力発電での発電量は非常に少ないため、啓発ツールとするのはどうか。
・ 農業用水路でのマイクロ発電において候補がある。例として川崎市の江ヶ崎発電
所の資料を参照して欲しい。
・ 木質バイオマスの木材については製材所の所在など考慮し、運搬コストや地域的
な検討の必要がある。
・ 収穫残さはエネルギーとすると値が低いため、まとまった量が必要となる。稲わ
ら等は実際の農家で堆肥などに利用されていることが多いため、全てを新エネル
ギーに利用することはできない。
・ バイオマス発電、熱利用において生ごみを利用する場合は、固体・液体の残さの
受け入れが可能な施設の有無を考慮する必要がある。
・ BDF を生産し、ゴミ収集車の燃料に利用し、利益が出た実績もあるのでバイオマス燃料製
造は期待できるエネルギーのひとつである。
・ 廃棄物発電、熱利用のために新たな焼却炉等を導入し、コージェネレーションを行うこと
は将来のごみ処理計画という意味合いが強くなる。
・ エコスクールパイロットモデル事業の様なプロジェクトは積極的な学校と自治体
の取り組みが上手く合致した場合でないと実現はなかなか難しいものである。エ
コスクールは申請から実施までに 2 年ほどの期間が必要である。改修時期や補助
金に繋げるには調整が必要であり、エコスクール事業を活用した新エネルギーの
導入に取り組む市町村も少ないのが現状である。
・ 北部小学校で平成 18 年度に体育館の建て替え工事を行う予定があるので可能な
限り、新エネルギーを取り入れたい。
・ 市民の理解を得るための啓発活動が必要である。佐賀大学でも啓発事業の講師派
遣など、可能な限りの協力を行いたい。
158
付録
【第 3 回策定委員会】
日時:平成 17 年 12 月 1 日(木)13:30~16:15 場所:多久市中央公民館 視聴覚
室
主な議案内容:
進捗状況、アンケート調査の報告
・ 市民アンケート調査の結果から、水道使用量において多久市は節約型のようだ。
・ 家庭の水道使用量に関する質問に対して水道課からの回答を報告する。佐賀県
全体でのデータは無く、多久市においては 4 人家族で 22m3、全国では 24 m3 と
いう値が出ている。この差は下水道の普及率の差ではないかと思われる。
・ 2004 年度に新エネルギー財団が住宅用太陽光発電に補助金を出した実績が多久
市内には 173 世帯ある。60 人という 1/4 近くの人が太陽光発電の導入を考えて
いるというのは予想外に多い数字である。ハイブリッド自動車の購入予定も多
いようだ。
・ 教師の約 60%がエネルギー・環境学習を取り上げていないというのは残念であ
る。
各種新エネルギープロジェクトの説明
・ コスト回収期間が 84 年では新エネルギーへの関心が減退する。
・ 民間で太陽光発電を導入している所では売電を取り入れてコストカバーできてい
る印象があるが、この例は効果が少ないように感じる。
・ 例では 30kW の場合を検討している。民間の家庭用の設置規模と同じ条件で比較
するには小学校の場合 100kW 規模のものが必要となり、コストも億単位となる。
小学校の使用電力量が多く、電力料金に業務用電力の低い単価が適用されるため、
家庭への導入に比べてコストメリットが低くなる。
・ 発電効率は 7 割で検討しているが、発電電力量については再度確認する。
・ OM ソーラーの実例は多いので多久市でのシミュレーションも可能である。給湯
よりも体育館の床暖房に利用しやすく、卒業式などはもちろん、避難所として利
用する場合など市民が体感できる新エネルギーである。
・ マイクロ水力発電等において自ら発電施設を建設し、自己消費する場合以外は、
個人間での売電は認められていないためどちらにしても九電に一旦売電しなけれ
ばならない。
・ 一般住宅の太陽光発電導入目標としては最低目標にどれだけ上乗せできるかとい
うのが課題となる。断熱改修など発電設備以外にも費用はかかるので、国からの
補助制度等を多久市のホームページに掲載する事で家庭での導入の際に参考にで
きるのではないか。佐賀県は、民間での太陽光発電導入率が全国でも有数(現在
国内 No.1)なので、それを更に促進したい。
・ 市としてハイブリッド車の導入を促進していきたい。
159
付録
【第 4 回策定委員会】
日時:平成 18 年 1 月 25 日(水)13:30~17:00 場所:多久市役所第 4 委員会室
主な議案内容:
◆報告書において変更内容の説明、見直し
・ 世界的な環境問題の背景を受けて、多久市が新エネルギービジョンを策定するという目的
を、まず掲げるという構成にするために内容を多少入れ替える。
・ 第 1 章のタイトルを「新エネルギー策定の目的」とする。
・ 地球温暖化対策推進大綱からの経緯としての文章は問題無いが、昨年の 2 月に京都議定書
の発効を受けて、4 月に閣議決定された「京都議定書目標達成計画」の数値を反映し、掲
載すべきである。
・ 第 2 章は新エネルギーの定義と導入意義から始まり、各新エネルギーの紹介、佐賀県にお
ける新エネルギーの導入状況とし、章タイトルを「新エネルギーの動向調査」とする。
・ グラフや表等の出典をもれなく明記する必要がある。
・ 第 3 章のタイトルを「多久市の地域特性」とする。
・ 菜の花プロジェクトの説明は、「菜の花を栽培・搾油した食用油の廃食油を集めて BDF を
作る」という内容を追加する。
・ 住宅用太陽光発電の賦存量においては、多久市に降り注ぐ太陽光を全てエネルギー腑存量
に換算したのではなく、多久市の実績から導入目標として今後の導入量を推定し、賦存量
としている。
・ 第 7 章のタイトルは「導入プロジェクト可能性の検討」とする。
・ 炭鉱跡の温湧水は 25℃もあるので無駄にはしたくないが、現状で全く利用されていない。
今後の活用としても条件が揃わず、導入しにくい。
・ クリーンエネルギー自動車の導入目標の設定方法は、目的によって様々だが、今回のプロ
ジェクトでは市民に対する導入促進の啓発活動を重点としており、達成するための目標と
いうよりも、導入をより活発化させるために設定している。京都議定書目標達成計画の導
入目標を確認し、再度検討、見直しを行う。
・ 多久市は軽トラックの保有率が高いが、軽トラックのハイブリッド車は少ないので、軽ト
ラック以外の一般乗用車を対象とするような導入促進のプロジェクト検討を行う。
・ 北部小学校の体育館建替え時に、新エネルギー導入を検討している状況である。建設課と
連携を計り、予算内で可能な限り、新エネルギーを取り入れて行きたい。
・ 市は、報告書を提案として受け、具体的な計画は今後検討する予定としている。
・ 環境省の学校教育施設における支援事業や、電力会社によるグリーン電力基金を補助制度
の一覧に加え、検討する。
・ 国で促進している地方公共団体の実行計画の策定は、庁内で思考段階に入っている
◆報告書授与式
報告書授与式が行われ、染谷策定委員長から藤田助役へ「多久市新エネルギービジョン策定等
事業報告書」が手渡された。
160
付録
先進地調査の報告
第 1 回 先進地調査
事業主体
有限会社 高千穂牧場
所在地
宮崎県都城市吉之元町
施設名称
高千穂牧場バイオガスプラント
運転開始
平成 16 年 7 月
調査対象
家畜ふん尿のバイオガス発電
原料
乳牛ふん尿(約 100 頭)
事業費
1 億 3,500 万円
費用負担
国 1/2、県 1/6、自己 1/3
支援事業
農林水産省 資源循環型農業・食品産業総合支援事業
説明者
中島主任
ガスホルダー
一次発酵槽
二次発酵槽
ガスエンジン発電機
原料槽
消化液貯留槽
施設概要
成牛舎から排出される乳牛用のふん尿や敷き料が地下のピットを流れ、堆
肥舎で固液分離を行う。固形分は堆肥に、液分は原料槽へ流れ、小石等の沈
殿除去を行う。その後、第一次発酵槽の活性状況を見ながら、1 日に数回、定
圧ポンプで原料投入を行う。
第一次発酵槽では、中温メタン発酵(38℃)によって攪拌しながら発酵を
行い、消化液は第二次発酵槽へ送られ、ここでメタンガスを発生する。第二
次発酵槽上部のガスホルダーではメタンガスの貯留及び、生物脱硫方式によ
る脱硫を行っている。
発電した電気は牧場施設内の約 60%の電力を賄っている。
発酵後の消化液は全て牧場内で液肥として使用しているが、若干の余剰が
ある。
①設備形式:家畜ふん尿のメタン発酵によるバイオガス発電
②処理能力:6t/日(最大処理量 8t)
③原料槽:25m3
施設仕様
④一次発酵槽:260m3
⑤二次発酵槽:500m3(ガスホルダー含む)
⑥消化液貯留槽:1,020m3
⑦発電設備:30kW×1 基、12 時間稼働計画
161
付録
事業主体
さつま町
所在地
鹿児島県さつま町
施設名称
観音滝公園小水力発電施設
運転開始
平成 13 年 4 月
調査対象
マイクロ水力発電
事業費
説明者
さつま町 薩摩総合支所 山口支所長、総務管理課 羽有係長
2,300 万円
(メンテナンス 25 万円/年)
施設概要
さつま町の観音滝公園内に旧永野金山精錬用発電所跡隋道水利を利用し、
学習見学施設として設置された小水力発電施設。発電した電力は、農林業体
験学習館で使用している。実際の出力は 2~3kW 程度であり、採算性はないも
のの、学習設備としての機能を果たしている。
河川からの取水であるため、河川の汚濁、豪雨時の水量の増加による砂土
の堆積、浮遊物の流入がある。特に浮遊物については、枯葉や木片等が頻繁
にあり、除去の必要が生じている。また、アクリル板の内側の水車部分に水
草が発生するため、3 ヶ月間に一度、清掃作業が発生している。
水車仕様
① 種類:横軸単輪 2 射ペルトン水車
② 流量:0.04m3/s
③ 回転速度:475r/min
施設仕様
④ 出力:6.2kW
発電機仕様
① 発電機型式:単相交流同期発電機
② 電圧:110V(AC)
③ 定格出力:5kW
162
付録
事業主体
鹿児島県
所在地
鹿児島県鹿児島市山下町
施設名称
かごしま県民交流センター
運転開始
平成 14 年 2 月
調査対象
太陽光発電、太陽熱利用
事業費
1 億円程度
費用負担
国 1/2、県 1/2
支援事業
NEDO 地域新エネルギー導入促進事業
説明者
かごしま県民交流センター 設備管理業務 責任者 ㈱芙蓉商事 山下氏
散水用の配管
施設概要
平成 17 年 6 月の発電量は 10,374kWh、日平均 345.8kWh である。これは、全
館で使用する電気の 3.2%に値する。真空ガラス管方式のソーラーシステムも
いのち
併設されているが、詳細は把握できなかった。また、管内には生命と環境の
学習館があり、当日も幼稚園の児童が学習に来ていた。この設備は子供たち
の環境エネルギー学習の拠点となっている。
①設備形式:多結晶シリコン太陽電池、最大 167kW、28.9V、7.2A
③太陽電池仕様:容量 100kW、モジュール数 600 枚(12 直列×50 並列)
施設仕様
④設計強度:最大瞬間風速 60m/s
⑤パワーコンディショナー:インバーター50kW×2 台、系統連系盤 1 台
163
付録
事業主体
鹿児島県リサイクル事業協同組合
所在地
鹿児島県鹿児島市下福元町
調査対象
木質バイオマス発電
運転開始
平成 8 年 2 月頃
原料
建設廃木材
事業費
4.5 億円程度
説明者
鹿児島県リサイクル事業協同組合 大城理事長
施設概要
施設に集まる年間 4~5 千トンの廃木材を工場内でチップとして、最大出力
1,200kW の火力発電システム。発電電力は電力会社に売電しておらず、全て工
場内の動力として利用している。チップは 1 時間に約 3 トンが燃焼される。
廃木材のうち 7~8 割が発電機の燃料となり、残りは炭にして外販している。
発電時の排熱はチップの乾燥用に一部が使用されているが、多くは利用され
ていない。
施設仕様
蒸気タービン 蒸気温度 380℃、最高使用圧力 24 ㎏/㎝ 2
発電機 最大出力 1,200kW
164
付録
事業主体
光観光開発株式会社
所在地
鹿児島県鹿児島市下福元町
調査対象
権現ヶ尾風力発電所
運転開始
平成 12 年 10 月
事業費
3.3 億円程度
費用負担
国 1/3、自己 2/3
支援事業
NEDO 新エネルギー事業者支援対策事業
説明者
光観光開発株式会社 施設管理課 白尾課長
錦江高原ホテルはゴルフ場を併設した山上のホテルである。地形を活かし
た風力発電により、ホテル内の約 60%の電力を賄っている。今秋の台風で風
速計が故障し、修理を予定している。これまでには、その他に雷による羽根
の損傷や、吹き上げ風による増速機の故障があった。
施設概要
平成 14 年の発電量は 1,976,574kWh で、うち 1,069,070kWh を社内消費し、
残り 907,504kWh を売電した。設備利用率は 17%。風況精査の結果よりも実際
の発電量が少ないため、好風況を期待している。
① 風車本体メーカー NORDEX
② 発電量 1,300kW/250kW
③ 定格風速 15m/s、カットイン 3m/s、カットアウト 25m/s
施設仕様
④ 電圧 690V
⑤ 羽根直径 60m
⑥ 羽根中心高さ 46m
⑦ 風車重量 145t、 基礎重量 1,600t
165
付録
事業主体
大口市
所在地
鹿児島県大口市里
調査対象
大口小学校太陽光発電システム
運転開始
平成 13 年 2 月
事業費
6,825 万円
費用負担
支援事業
NEDO 新エネルギー導入促進事業
説明者
大口市教育委員会 村上氏
国 1/2、地方債 1/3、一般財源
1/6
導入の経緯
平成 9 年度 地域新エネルギービジョン策定
平成 11 年度 環境を配慮した学校施設(エコスクール)の整備推進に関す
るパイロット・モデル事業の認定
平成 12 年度 地域新エネルギー導入促進事業
・ 大口市立大口小学校太陽光発電システム導入事業
施設概要
・ 大口市立大口小学校太陽光発電システム導入促進普及啓発事業
売電は年平均で 25 万円程度(電気料金は 130 万円程度)であり、ほとんど
期待できない。子供たちへの啓発効果については、導入当初は熱心に取り組
んでいたが、現在は把握できていないのが現状である。
太陽電池 モジュール:多結晶シリコン、最大出力 145kW、
施設仕様
アレイ:モジュール 360 枚、最大出力 50kW
インバータ盤 定格出力 50kW、出力電圧 3 相 210V、変換効率 90%以上
166
付録
第2回
先進地調査
事業主体
佐賀大学
所在地
佐賀県伊万里市山代町
施設名称
海洋エネルギー研究センター
運転開始
15 年 3 月
総工費
45 億円
説明者
技術職員 浦田氏
海洋エネルギー研究センターでは、30 年間海洋温度差発電の研究を進めて
いる。伊万里湾の工業団地の実験施設から移転し、2002 年に新設された。セ
ンターサテライト施設としては世界的にも有数の施設である。
海洋の持つ温度差を利用して発電するシステムを海洋温度差発電(Ocean
Thermal Energy Conversion:通称 OTEC)と呼ぶ。
海洋温度差発電の特徴:複合利用
海洋温度差発電の特徴は、複合利用できる点であり、発電の際様々
な副産物が得られる。更に、海水を大量に利用するため、海の環
境保全技術の研究も進められている。
海洋温度差発電 OTEC の仕組み
施設概要
OTEC の各構成機器はパイプで連結され、作動流体として沸点の低いアンモ
ニア(沸点は 1 気圧で-33℃)が封入されている。センターで採用している
「ウエハラサイクル」では、新開発のプレート式熱交換機により発電効率が
アップした。
OTEC ではポンプが 3 箇所使われているが、これは OTEC 自身で発電した電力
の約 20%で動力をまかなうことができる。
①処理能力: 海洋温度差発電装置:30kW 出力
海水炭素化装置:10t/日
リチウム回収装置:海水 1L に対し 0.1mg
施設仕様
②敷地面積: 10,000m2
③実験棟
:
海洋温度差発電及び海水淡水化実験室、海洋深層水環境実験
室、温泉水発電及び熱交換器基礎実験室、リチウム回収実験
室、水素実験室
167
付録
事業主体
NPO 法人伊万里はちがめプラン
所在地
施設名称
菜の花エコハウス、生ごみ堆肥化実験プラント
設立
平成 4 年 4 月
説明者
佐賀県伊万里市大坪町
福田俊明理事長
地域資源の循環型社会を目指し、生ごみの堆肥化や、堆肥を使って育て
た菜の花から油を精製するなどのバイオマス活用に取り組んでいる。
<菜の花エコハウス>
菜の花エコハウス内の菜種搾油機などにより
収穫した菜種から良質な菜種油を生産し、BDF
プラントにより BDF を製造する。
<生ごみ堆肥化実験プラント>
施設概要
約 60 ヶ所の事業所と約 200 世帯の一般家庭の協力により、現在伊万里市
で発生する生ごみの 15%を処理している。
行政から完全に離れた市民の自発的な
活動で成り立っている「伊万里はちがめ
プラン」は形態的には完成しているが、
経費面での問題が解決しておらず焼却処
理と堆肥化の場合のコスト差のメリット
を掲げ、行政への働きかけの努力を進め
ている。
菜の花エコハウス
①生産能力:廃食油バイオマス燃料 100L/日
②総面積:369m2
施設仕様
生ごみ堆肥化実験プラント
①設備形式:生ごみ堆肥化
②最大処理可能量 3t/日
③生産能力:堆肥 600kg/日
168
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