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資金流入となった 2013 年の日本の金融収支
2014 年 3 月 20 日 国際マネーフローレポート No.94 資金流入となった 2013 年の日本の金融収支 【目次】 Ⅰ. 今月のトピックス ~資金流入となった 2013 年の日本の金融収支 Ⅱ.国際金融市場、国際マネーフローの動向 1.主要先進国の金利と為替相場 ○政策金利 ○長期金利 ○金利差と為替相場 ○実質実効為替相場 ○株価、実質 GDP 成長率、インフレ率 2.世界の流動性 ○世界の外貨準備 ○世界の通貨当局の米国債・政府機関債投資残高 ○主要先進国合計のマネーサプライ 3.中国とロシアの貿易収支 ○中国の貿易収支 ○ロシアの貿易収支 4.オフバランス取引での円ポジション ○シカゴ通貨先物市場での投機筋による円のネットポジション 5.日本をとりまく資本移動 ○対外証券投資 ○対内証券投資 6.米国をとりまく証券投資 ○対米・対外証券投資 ○海外資本の米国債保有残高 7.世界的不均衡 ○米国の経常収支赤字 ○米国の貿易赤字 ○ドル相場 8.アジアの株価・為替相場 ○株価 ○為替相場 三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社 調査部 主任研究員 塚田 裕昭 〒105-8501 東京都港区虎ノ門 5-11-2 TEL:03-6733-1070 ご利用に際しての留意事項を最後に記載していますので、ご参照ください。 (お問い合わせ) 調査部 TEL:03-6733-1070 Ⅰ.今月のトピックス ~資金流入となった 2013 年の日本の金融収支 日本の国際収支統計は、先日(3 月 10 日)公表された 2014 年 1 月取引計上分からIMF国際収支マ ニュアル第 6 版に準拠した統計に移行し、主要項目の組み替えと名称の変更がおこなわれた1。経常収支 の内訳に関しては、旧マニュアル(第 5 版)での所得収支、経常移転収支が、それぞれ第 1 次所得収支、 第 2 次所得収支と言い換えられた。 マネーフローをみる上で重要となる(国際収支統計上での)資本の流れを表す資本勘定は、より大き な変更がなされた。第5版での「資本収支」と「外貨準備増減」は統合されて「金融収支」となり、こ れまで「資本収支」の内訳項目であった「その他資本収支」は切り出されて、「資本移転収支」となり、 「経常収支」や「金融収支」と並ぶ大項目になった。また、第 5 版では、資金が流入する場合に「投資 収支」 、 「外貨準備増減」の符号をプラス(+) 、流出する場合にマイナス(-)と表記したが、第 6 版 では符号が逆になり、流入をマイナス(-)、流出をプラス(+)と表記するよう変更された。 これらの結果、国際収支統計にかかる恒等式も、 第 5 版の 経常収支+資本収支+外貨準備増減+誤差脱漏=0 から 第 6 版の 経常収支+資本移転等収支-金融収支+誤差脱漏=0 に変更となった。 図Ⅰ-1 日本の国際収支と資金の流れ (兆円) 30 (資金流出) 25 20 15 誤差脱漏 資本移転等収支 10 金融収支 5 経常収支 0 -5 (資金流入) -10 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 (年) (出所)財務省「国際収支統計」 第 6 版に準拠した形で、資金の流れを中心として国際収支の動きを示したものが、 (図Ⅰ-1)である。 財務省のHPでは、1996 年以降の第 6 版準拠の数字が掲載されているが、2013 年の経常収支は、3 兆 3,061 億円(速報値)と 3 年連続で黒字幅が縮小し、最低水準となった。円安による輸入価格の上昇、 高水準が続くエネルギー原料の輸入、海外現地生産の広まり等で伸び悩む輸出が、貿易赤字、低水準の 経常収支につながった。 低水準の経常収支に対応して、金融収支も低水準となった。特に 2013 年の金融収支は 1 兆 5,019 億 円の資金流入と、数字が公表されている 96 年以来では初の資金流入となった。金融収支の内訳を詳し 1 変更の詳細については日本銀行国際局「国際収支統計の見直しについて」 (2013.10)参照。 ご利用に際しての留意事項を最後に記載していますので、ご参照ください。 (お問い合わせ) 調査部 TEL:03-6733-1070 1/13 くみると、証券投資、とりわけ株式投資を通じて海外から日本に資金が流入していることが見て取れる (図Ⅰ-2) 。2013 年の株式上昇局面での買い主体の多くが海外投資家であったことはよく指摘されると ころだが、貿易赤字で日本から海外に資金が流出する一方で、海外からの運用先として日本の株式が購 入され、金融収支が流入超過となっている。 もっとも、2013 年の国際収支統計では、誤差脱漏が 4 兆 648 億円計上されており、金融収支による資 金流入額を上回っている。このため、金融収支の資金流入超過については幅をみて解釈した方がよいで あろうが、国際収支の構造が大きく変化していることは間違いない。今後、貿易赤字が定着し、それに 伴う資金流入が続くようになるとすれば、その資金の行き先がどこになるのかは気になるところである。 図Ⅰ-2 金融収支・証券投資の内訳 (兆円) (兆円) 金融収支の内訳 50 証券投資の内訳 40 (資金流出) (資金流出) 40 30 30 20 20 10 10 0 0 -10 -10 -20 -20 (資金流入) -30 -30 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 直接投資 証券投資 金融派生商品 その他投資 外貨準備 金融収支 (資金流入) 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 (年) 株式 中長期債 (出所)財務省「国際収支統計」 (出所)財務省「国際収支統計」 ご利用に際しての留意事項を最後に記載していますので、ご参照ください。 (お問い合わせ) 調査部 TEL:03-6733-1070 2/13 短期債 証券投資 (年) Ⅱ.国際金融市場、国際マネーフローの動向 1.主要先進国の金利と為替相場~ECB, ○政策金利 ◆ユーロ圏 ・ECB(欧州中央銀行)は、3 月 6 日の理事会で政策金利(リファイナンス金利)を 0.25% に据え置いた(図Ⅱ-1)。 ◆英国 ・BOE(イングランド銀行)は、3 月 6 日の MPC 会合で政策金利を 0.5%に据え置いた。 また、資産買入プログラムの買入規模を 3,750 億ポンドに据え置いた。 ◆米国 ・FRB(連邦準備制度理事会)は 3 月 19 日に開催した FOMC で、債券の買い入れ額を現 行の 650 億ドル(モゲージ担保債券 300 億ドル、国債 350 億ドル)から、550 億ド ル(それぞれ 50 億ドルずつ減額)に減額することを決定した。また、フェデラルフ ァンド金利誘導目標水準を 0~0.25%に据え置いた。 ◆日本 ・日本銀行は 3 月 11 日の金融政策決定会合で、「マネタリーベースが、年間約 60~70 兆 円に相当するペースで増加するよう金融市場調節を行う」現状の金融政策の維持を決定 した。 ○長期金利(国債 10 年物利回り) ・日、米、独、英など主要国の長期金利は、2 月以降、一進一退で推移している(図 Ⅱ-2)。 図Ⅱ-1 政策金利 図Ⅱ-2 (%) 5 1.6 日本 アメリカ イギリス ユーロ圏 長期金利(国債 10 年物) (%) 4 1.4 4 1.2 日本 ドイツ イギリス アメリカ 3 1.0 3 0.8 2 0.6 2 0.4 1 0.2 1 0 0.0 11 12 (出所)DATASTREAM 13 14 11 (年) (出所)DATASTREAM ご利用に際しての留意事項を最後に記載していますので、ご参照ください。 12 (お問い合わせ) 調査部 TEL:03-6733-1070 3/13 13 14 (年) ○金利(3 ヶ月物)差と為替相場 ◆日本と米国 ・日米の短期金利(3 ヶ月物)は、2 月に入って以降、概ね横ばいで推移している。金 利差は概ね横ばいとなっている(図Ⅱ-3)。 ・2 月以降のドル円相場は概ね横ばいとなっている。 ◆日本とユーロ圏 ・欧州の短期金利(3 ヶ月物)は、2 月に横ばいで推移した後、3 月に入り小幅上昇し た。日欧の金利差は、2月は横ばいで推移、3 月に入り小幅拡大している(図Ⅱ-4)。 ・2 月以降のユーロ円相場は概ね円安基調で推移している。 ◆日本と英国 ・ポンド金利は、2 月に入って以降、概ね横ばいで推移している。金利差は概ね横ば いとなっている(図Ⅱ-5)。 ・2 月以降のポンド円相場は概ね横ばいとなっている。 ○実質実効為替相場 ・2 月の実質実効為替相場はドル、円、ユーロ、ポンドいずれもが上昇した(図Ⅱ-6)。 図Ⅱ-3 米-日金利差とドル円相場 (%) (円/ドル) 0.40 米-日金利差(3M) 0.35 ドル円(右目盛) 0.30 図Ⅱ-4 (%) 120 115 1.2 85 0.2 0.05 80 0.0 75 14 (年) -0.2 13 (出所)DATASTREAM 図Ⅱ-5 120 0.4 0.10 12 130 0.6 90 11 140 0.8 95 0.00 150 ユーロ円(右目盛) 1.0 100 0.15 110 100 11 (%) (円/ポンド) 英-日金利差(3M) 0.9 図Ⅱ-6 115 180 160 0.7 150 95 0.6 140 90 0.5 130 (2005年=100) 0.4 120 0.3 110 13 ↑通貨高 100 ドル 85 円 80 12 実質実効為替相場 105 0.8 (出所)DATASTREAM 90 14 (年) 13 110 170 ポンド円(右目盛) 11 12 (出所)DATASTREAM 英-日金利差とポンド円相場 1.0 160 ユーロ-日金利差(3M) 105 0.20 (円/ユーロ) 1.4 110 0.25 ユーロ-日金利差とユーロ円相場 ポンド 75 ユーロ 70 11 14 (年) 12 13 (出所)DATASTREAM ご利用に際しての留意事項を最後に記載していますので、ご参照ください。 (お問い合わせ) 調査部 TEL:03-6733-1070 4/13 14 (年) ○金利やマネーの動きを左右する株価、景気、インフレ率 【株価】 ・2 月は日本の株価は一進一退、米、独、英の株価は、総じて堅調に推移した。3 月に 入って以降は、総じて堅調な推移となっている(図Ⅱ-7)。 【実質 GDP 成長率】 ・日、米、英、ユーロ圏の 10-12 月期の実質 GDP 成長率(前期比年率)は、前期比で プラス成長となったが、ユーロ圏を除き伸び率は縮小した(図Ⅱ-8)。 【消費者物価上昇率】 ・1 月の消費者物価指数(総合)は、日、米、英、ユーロで前年比プラスとなった。 (図 Ⅱ-9)。ユーロは 2 月も前年比プラスが続いている。 【原油価格】 ・2 月の原油相場(WTI、期近物)は、堅調に推移したが、3 月に入ってからは軟調 となっている(図Ⅱ-10)。 図Ⅱ-7 17,000 16,000 15,000 14,000 13,000 12,000 11,000 10,000 9,000 8,000 7,000 6,000 5,000 4,000 NYダウ FT100 株価 図Ⅱ-8 実質 GDP 成長率 (前期比年率,%) 12 日経平均 DAX30 10 8 日本 アメリカ イギリス ユーロ圏 6 4 2 0 -2 -4 -6 -8 11 12 13 14 (年) (出所)DATASTREAM 図Ⅱ-9 -10 11 13 (年/四半期) (出所)DATASTREAM 消費者物価上昇率 図Ⅱ-10 (前年比,%) 6 120 5 12 アメリカ 日本 115 イギリス ユーロ圏 110 4 原油価格(WTI) (ドル/バレル) 105 3 100 2 95 90 1 85 0 80 -1 75 70 -2 11 12 13 (出所)DATASTREAM 14 11 (年) (出所)DATASTREAM ご利用に際しての留意事項を最後に記載していますので、ご参照ください。 12 (お問い合わせ) 調査部 TEL:03-6733-1070 5/13 13 14 (年) 2.世界の流動性~世界の外貨準備は対前年比で増加 ○世界の外貨準備(通貨当局が保有する対外資産) ・世界の外貨準備は前年比で見て増加が続いている(図Ⅱ-11)。アジア諸国の外貨準 備は、このところ概ね横ばい圏で推移しているが、中国は足下で増加幅が拡大して いる(図Ⅱ-12)。 ○世界の通貨当局の米国債・政府機関債投資残高 ・1 月の世界の通貨当局による米国債保有残高(FRB カストディ残高)は、前年比で 1.4%の増加となった(図Ⅱ-13)。 ○主要先進国のマネーストック ・1 月の日、米、ユーロ、マネーストックは前年比で増加、イギリスは減少した(図 Ⅱ-14)。日、米のマネーストックは 2 月も増加が続いている。 図Ⅱ-11 世界の外貨準備(伸び) 図Ⅱ-12 (前年比,%) 16 4,000 先進国 開発途上国 全世界 14 アジア諸国の外貨準備(水準) (10億ドル) 3,500 12 3,000 10 2,500 8 2,000 6 1,500 4 1,000 2 500 0 中国 ロシア 台湾 韓国 日本 0 11 12 13 図Ⅱ-13 (%) 25 20 11 (年) (出所)DATASTREAM 図Ⅱ-14 (%) 0 米国10年債金利 (右、逆目盛) 13 (出所)DATASTREAM 通貨当局の対米投資と米国金利 世界の通貨当局 の米国債カストディ 残高(前年比) 12 (年) 先進国のマネーストックの伸び (前年比,%) 12 10 1 14 日本(M2) 米国(M2) ユーロ圏(M3) イギリス(M4) 8 6 15 2 10 3 5 4 0 5 4 2 0 -2 -4 -6 11 12 13 -8 14 (出所)DATASTREAM 11 (年) 12 (出所)DATASTREAM ご利用に際しての留意事項を最後に記載していますので、ご参照ください。 (お問い合わせ) 調査部 TEL:03-6733-1070 6/13 13 14 (年) 3.中国とロシアの貿易収支~2 月の中国の貿易収支は 230 億ドルの赤字 ・2 月の中国の貿易収支は、前年の 148 億ドルの黒字から 230 億ドルの赤字に転じた (図Ⅱ-15)。 ・1 月のロシアの貿易黒字は、前年比 9.6%増の 189 億ドルであった。 4.オフバランス取引での円ポジション~シカゴでの円ポジションは 売り超 ○シカゴ通貨先物市場での投機筋(非商業目的)による円のネットポジション ・シカゴ市場での円のネットポジションは 2012 年 11 月以降、売り超の状態が続いて いる。足下では売り超幅がやや縮小してきている(図Ⅱ-16)。 図Ⅱ-15 40 中国・ロシアの貿易収支 図Ⅱ-16 シカゴ先物市場とドル円相場 (千枚) (10億ドル) (円/ドル) 60 75 40 30 80 20 20 0 10 85 -20 0 -40 -10 -60 ロシア 95 -80 -20 IMMポジション(買い-売り) -100 中国 -30 90 -40 11 12 13 (出所)DATASTREAM 14 100 日本円/米ドル(右目盛) -120 -140 105 11 (年) 12 13 (出所)DATASTREAM ご利用に際しての留意事項を最後に記載していますので、ご参照ください。 (お問い合わせ) 調査部 TEL:03-6733-1070 7/13 14 (年) 5.日本をとりまく資本移動~2 月の対内証券投資は、流出超過 ○日本の対外証券投資(日本人投資家の海外資産への投資) ・2 月は 6,495 億円の流入超過(売り越し)となった。短期債が買い越されたが、中 長期債、株式が売り越されてネットで国内に資金が流入した。 ・2 月の外貨建て投資信託残高は、株式型、債券型、その他型のいずれもが増加し、 トータルで前月に比べ 5,548 億円の増加となった。 ○日本への対内証券投資(外国人投資家による対日証券投資) ・2 月は 1 兆 5,086 億円の流出超過(売り越し)となった。中長期債が買い越された が、短期債、株式が売り越されて、ネットで資金が国外に流出した。 図Ⅱ-19 日本をとりまく証券投資 対外証券投資(証券別) (兆円) 外貨建投資信託(証券別)の前月差 (兆円) -4 2 ↑資本流入 -3 -2 1 -1 0 0 1 2 -1 3 ↓資本流出 4 -2 中長期債 5 短期債 株式 全体 その他 6 債券 株式 合計 -3 11 12 13 14 11 (年) (出所)財務省「対外及び対内証券売買契約等の状況」 対外証券投資(地域別) (兆円) 12 13 14 (年) (出所)投資信託協会HP 対外証券投資(地域別) (兆円) -4 -4 ↑資本流入 -3 ↑資本流出 -3 -2 -2 -1 -1 0 0 1 1 2 ↓資本流出 3 4 5 6 11 その他 生損保 信託勘定 公的部門 2 投信等 金融商品取引業者 銀行勘定 全体 12 13 4 14 英国 ユーロ圏 米国 アジア 全体 11 12 13 (出所)財務省「国際収支状況」 対内証券投資(証券別) (兆円) その他 5 (年) (出所)財務省「対外及び対内証券売買契約等の状況」 ↓資本流入 3 対内証券投資(地域別) (兆円) -4 (年) -10 ↑資本流出 ↑資本流出 -2 -5 0 0 2 5 4 10 ↓資本流入 6 中長期債 11 12 短期債 株式 13 (出所)財務省「対外及び対内証券売買契約等の状況」 その他 米国 全体 英国 アジア ユーロ圏 全体 ↓資本流入 15 14 11 (年) 12 (出所)財務省「国際収支状況」 ご利用に際しての留意事項を最後に記載していますので、ご参照ください。 (お問い合わせ) 調査部 TEL:03-6733-1070 8/13 13 (年) 6.米国をとりまく証券投資~1 月は資金流入 ○対米・対外証券投資 ・1 月の海外資本による対米証券投資は、ネットで 147 億ドルの売り越しと 3 ヶ月連 続で資金流出となった。米国債、政府機関債、社債 、株式のいずれもが売り越され た。 ・一方、 米国資本は外国債券、外国株式をいずれも売り越して、ネットで 220 億ドル の資金を流入させた。 ・このため、1 月は差し引き 73 億ドルの米国への流入となった。 ○海外資本の米国債保有残高(ストック) ・1 月の海外資本による米国債保有残高は 5 兆 8,327 億ドルと前月比で増加した。 ・ストック残高を国・地域別にみると、大きい順に、中国 1 兆 2,735 億ドル、日本 1 兆 2,014 億ドル、カリブ諸国 2,933 億ドル、石油輸出国 2,464 億ドル、ブラジル 2,460 億ドルとなっている。 図Ⅱ-20 (億ドル) 対米・対外証券投資の動向 全世界(証券別) 1,500 米政府機関債 外国株式 米社債 合計 全世界(地域別) (億ドル) 2,000 米国債 外国債券 米株式 英国 欧州(除く英) 日本 中国 その他アジア 中南米 その他 合計 1,500 1,000 (米国への資金流入) 500 (米国への資金流入) 1,000 500 0 0 -500 -500 -1,000 (米国からの資金流出) (米国からの資金流出) -1,000 -1,500 11 12 13 14 (年、月次) (出所)米財務省 500 400 日本 (億ドル) 米国債 外国債券 11 (出所)米財務省 米政府機関債 外国株式 12 米株式 (米国への資金流入) 14 (年、月次) 主要国の米国債保有残高 (10億ドル) 米社債 合計 13 (10億ドル) 1,400 7,000 1,200 6,000 1,000 5,000 300 200 800 4,000 100 600 -200 日本 英国 産油国 ブラジル カリブ諸国 3,000 全世界(右目盛) 0 -100 中国 400 2,000 200 1,000 (米国からの資金流出) 0 -300 11 (出所)米財務省 12 13 0 11 14 (年、月次) 12 (出所)米財務省 ご利用に際しての留意事項を最後に記載していますので、ご参照ください。 (お問い合わせ) 調査部 TEL:03-6733-1070 9/13 13 14 (年、月次) 7.世界的不均衡~米国の経常赤字(7-9 月期)は前期比で縮小 ○米国の経常収支赤字(グローバルインバランス) ・2013 年 7-9 月期の経常赤字は 948 億ドル(年率 3,793 億ドル、GDP 比 2.2%)と前 期比で縮小した(図Ⅱ-21)。 ○米国の貿易赤字(国際収支・財サービスベース) ・2014 年 1 月の貿易赤字は、391 億ドル(季調値)と前月比で小幅拡大した(図Ⅱ-22)。 ・最大の赤字を計上している中国向けの貿易赤字は 278 億ドルと前年に比べて赤字幅 が小幅拡大した。 図Ⅱ-21 米国の経常収支 図Ⅱ-22 (億ドル) -3,000 米国の貿易収支 (10億ドル) (%) -1 10 -4,000 -2 -10 -5,000 -3 -6,000 -4 0 -20 -30 -40 経常収支(年率) -7,000 -50 -60 -5 -70 -80 経常収支(GDP比、 -6 右目盛) -8,000 -9,000 11 -7 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 13 欧州 中国 OPEC その他 全体 14 日本 (年) (注)全体は国際収支(財サ,季調値)、地域別は通関(原系列)ベース (年) (出所)DATASTREAM 12 北米 (出所)DATASTREAM ○ドル相場 ・2 月以降のドル相場は、対主要国で、小幅ドル安基調で推移している(図Ⅱ-24)。 図Ⅱ-23 ドル相場(名目、月次) 図Ⅱ-24 (05年1月=100) (05年1月=100) 130 150 140 130 日本 カナダ イギリス ユーロ ドル相場(名目、日次) ↑ドル高 ↑ドル高 120 主要国 120 110 110 100 日本 カナダ ユーロ 主要国 イギリス 100 90 90 80 70 ご利用に際しての留意事項を最後に記載していますので、ご参照ください。 (お問い合わせ) 調査部 TEL:03-6733-1070 10/13 14/2 14/1 13/12 13/11 13/9 13/8 13/7 (出所)DATASTREAM 13/10 (年) 13/6 14 13/5 13 13/4 12 13/2 11 (出所)DATASTREAM 13/3 80 60 (年/月) 8.アジアの株価・為替相場~2 月以降のアジア株は総じて堅調に推移 ○アジア主要国の株価 ・2 月以降のアジア株は、総じて見れば堅調に推移してきたが、中国株、香港株などは、 2 月下旬以降軟調となっている(図Ⅱ-25)。 図Ⅱ-25 アジアの株価 中国(上海) シンガポール 韓国 3,200 2,300 3,600 3,000 2,200 3,400 2,800 2,100 2,600 2,000 2,400 1,900 2,200 1,800 2,000 1,700 3,200 3,000 1,800 2,800 2,600 2,400 1,600 11 12 13 11 14 (年) (出所)DATASTREAM 12 11 14 (年) (出所)DATASTREAM 12 (年) 23,000 22,000 9,000 23,000 14 インド 9,500 24,000 13 (出所)DATASTREAM 台湾 香港 25,000 13 21,000 22,000 8,500 21,000 20,000 8,000 20,000 19,000 19,000 18,000 7,500 17,000 18,000 7,000 17,000 16,000 16,000 6,500 11 12 13 14 (年) (出所)DATASTREAM 15,000 11 12 13 14 11 (年) (出所)DATASTREAM インドネシア 12 (年) マレーシア 7,500 1,900 7,000 5,000 14 (出所)DATASTREAM フィリピン 5,500 13 1,800 6,500 1,700 6,000 4,500 5,500 4,000 1,600 5,000 1,500 4,500 3,500 1,400 4,000 3,000 3,500 11 12 13 14 (年) (出所)DATASTREAM 1,300 11 12 13 14 11 (年) (出所)DATASTREAM (出所)DATASTREAM タイ 1,700 1,600 1,500 1,400 1,300 1,200 1,100 1,000 900 800 11 (出所)DATASTREAM 12 13 14 (年) ご利用に際しての留意事項を最後に記載していますので、ご参照ください。 (お問い合わせ) 調査部 TEL:03-6733-1070 11/13 12 13 14 (年) ○アジア主要国の為替相場 ・2 月以降のアジア通貨は、対ドルで総じて小幅アジア通貨高で推移している(図Ⅱ-26)。 図Ⅱ-26 (元) アジアの為替(対ドルレート) 中国 (ウォン) 6.7 韓国 シンガポール (シンガポールドル) 1.35 1,200 6.6 1.30 1,150 6.5 1.25 6.4 1,100 6.3 1.20 6.2 1,050 1.15 6.1 1,000 6.0 11 12 13 11 14 (年) (出所)DATASTREAM (香港ドル) 香港 12 13 11 (年) (出所)DATASTREAM 12 13 14 (年) (出所)DATASTREAM 台湾 (台湾ドル) 31 7.82 1.10 14 (ルピー) インド 70 65 7.80 30 60 7.78 55 29 50 7.76 45 7.74 11 12 13 28 14 (年) (出所)DATASTREAM インドネシア (ルピア) 40 11 12 13 14 11 (年) (出所)DATASTREAM 13 14 (年) (出所)DATASTREAM (リンギット) 3.4 フィリピン (ペソ) 46 12 マレーシア 12,000 45 11,000 3.3 44 3.2 43 10,000 3.1 42 9,000 3.0 41 8,000 11 12 13 11 (年) (出所)DATASTREAM 2.9 40 14 12 13 14 (年) (出所)DATASTREAM 11 (出所)DATASTREAM タイ (バーツ) 33 32 31 30 29 28 11 12 (出所)DATASTREAM 13 14 (年) ご利用に際しての留意事項を最後に記載していますので、ご参照ください。 (お問い合わせ) 調査部 TEL:03-6733-1070 12/13 12 13 14 (年) - ご利用に際して - 本資料は、信頼できると思われる各種データに基づいて作成されていますが、当社はその正確性、完全性を保証するものではありません。 また、本資料は、執筆者の見解に基づき作成されたものであり、当社の統一的な見解を示すものではありません。 本資料に基づくお客様の決定、行為、及びその結果について、当社は一切の責任を負いません。ご利用にあたっては、お客様ご自身でご判断くださいます ようお願い申し上げます。 本資料は、著作物であり、著作権法に基づき保護されています。著作権法の定めに従い、引用する際は、必ず出所:三菱UFJリサーチ&コンサルティングと 明記してください。 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