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プレスリリース詳細版

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プレスリリース詳細版
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平成26年12月12日
沖縄県土木建築部下水道課
官民連携による FIT(※)を活用した消化ガス発電
「沖縄県流域下水道における再生可能エネルギー発電事業」の
優先交渉権者と基本協定を締結
(※FIT(Feed-in Tariff):再生可能エネルギーの固定価格買取制度のこと。再生可能エネルギーで発電
され電気をその地域の電力会社が一定価格で買い取ることを国が約束する制度。平成 24 年 7 月開始。
)
事業目的
沖縄県流域下水道における再生可能エネルギー発電事業(以下、本事業)は、民間事業
者が実施する再生可能エネルギーを活用した発電事業に対し、沖縄県がバイオマス資源で
ある消化ガスを供給するとともに下水道施設用地を貸与し、官民が連携して再生可能エネ
ルギーの有効利用を推進することで、温室効果ガスの削減による地球温暖化防止、ならび
にエネルギー自給率の向上に貢献することを目的とする。
図 1 消化ガス発電による二酸化炭素排出量削減の仕組み
事業概要
本事業は、沖縄県が宜野湾浄化センター及び具志川浄化センターで発生する消化ガスを
発電事業者(以下、事業者)に供給するとともに、両浄化センターの用地の一部を貸与し、
事業者が両浄化センター内に沖縄県から借り受ける事業用地に発電施設を建設し、この消
化ガスをエネルギー源とした固定価格買取制度(以下、FIT)による発電事業を行う。
図 2 事業概要図
●事業箇所(写真)
【宜野湾浄化センター】
【具志川浄化センター】
●優先交渉権者
(1)宜野湾浄化センター
優先交渉権者:東芝・日水コン・月島・月島メンテ・沖縄小堀共同企業体
代表企業:株式会社 東芝
沖縄支店
構成員:(株)日水コン沖縄事務所、月島機械(株)沖縄営業所
月島テクノメンテサービス(株)九州支店、(有)沖縄小堀電機
(2)具志川浄化センター
優先交渉権者:NOSA おきなわ再生可能エネルギー発電事業共同企業体
代表企業:株式会社 西原環境おきなわ
構成員:(株)沖縄工設、(株)しんこうエンジニアリング、(株)安謝橋電機
●事業期間
事業箇所
宜野湾浄化センター
供用開始予定日
平成 28 年 10 月 1 日
契約期間
具志川浄化センター
平成 28 年 4 月 1 日
20 年間(固定価格買取期間)
●推定発電量(事業効果)
事業箇所
発電能力
宜野湾浄化センター
具志川浄化センター
1,460kW(365kW×4 台)
300kW(60kW×5 台)
ガスエンジン
ガスエンジン
約 640 万 kWh
約 190 万 kWh
(一般家庭の)(※1)
約 1,800 世帯分
約 540 世帯分
年間 CO2 削減量(※2)
約 4,400 トン
約 1,300 トン
機種
年間推定発電量
(※1
一般家庭の電力消費量は月 300kWh として計算しております。
)
(※2
沖縄電力の調整後排出係数、0.000692t-CO2/kWh を用いて計算しております。
)
○汚水の処理過程で発生する消化ガスを化石燃料の代替として発電に用いることで、流
域下水道(ポンプ場含む)から発生する二酸化炭素の約 20%を削減できる。
主なスケジュール
平成 26 年 7 月 16 日
:実施方針を公開
平成 26 年 8 月 18 日
:募集要項の公開
平成 26 年 10 月 21 日、22 日 :優先交渉権者の決定
平成 26 年 12 月 12 日
:基本協定の締結
平成 26 年度中の事業契約、接続契約、設備認定を目指す。
(※実施方針、募集要項等は、下水道管理事務所ホームページにて公開中です。
)
(HP アドレス:http://www.pref.okinawa.jp/site/doboku/gesuikan/index.html)
官民連携(PPP)のメリット
○従来型のサービス購入型の PFI 事業では、建設や維持管理に係る費用を延べ払いによっ
て支払う必要があるが、本事業は、建設費や維持管理費に比べ、民間施設の収入が大きく、
独立採算型の PPP 事業であるため、県が資金調達を行う必要がない。
○県が発電設備の建設費、維持管理費を負担しないため、発電事業に対するリスクを低減
できる。
○民間企業を発電事業者としたほうが、事業に早期着手できる。
○民間企業の創意工夫を最大限生かし、コストを削減できる。
太陽光発電との比較
○昨今、太陽光発電設備の急速な広がりで沖縄電力が接続協議の保留を行っているが、消
化ガス発電は、以下の点で太陽光発電と異なっている。
太陽光発電
消化ガス発電
時間帯
昼間のみ
24 時間発電可能
電圧・周波数
不安定
安定
発電量の調整力
天候に左右されるため調整不可能
ガスタンクがあるため、ある程度調
整可能
他自治体の状況
○長崎県大村市では、同様な事業形態による消化ガス発電を平成 25 年度に公募し、平成 26
年 7 月事業開始している。
○流域下水道では、愛知県でサービス購入型 PFI、栃木県で独立採算型 PFI による FIT を
利用した消化ガス発電事業が今年度公募されている。
ただし、栃木県の秋山川浄化センターは、平成 26 年度末に佐野市へ移管される予定であ
り、流域下水道における独立採算型の官民連携による FIT を利用した消化ガス発電事業で
は、本県が初めてとなる。
担当者連絡先
(情報提供元1)
:沖縄県土木建築部 下水道課
課長 下地 栄
技師 新垣 和康(担当)
(電話番号)
:098-866-2248
(情報提供元2)
:沖縄県土木建築部 下水道管理事務所
所長 大城 忠
技師 谷成 主一(担当)
(電話番号)
:098-898-5988
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