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（平成26年度分）報告書
平成２７年度 八丈町教育委員会の権限に属する事務の管理及び 執行の状況の点検及び評価（平成２６年度分） 報 告 書 平成２７年１２月 八丈町教育委員会 目 次 第１ 教育に関する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価の実施について・１ 第２ 八丈町教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況の 点検及び評価の実施方針について ・・・・・・・・・・・・・・・・・１ 第３ 八丈町教育委員会の平成２６年度の主な活動の概要 第４ 八丈町教育委員会の教育目標、基本方針及び基本方針に基づく 平成２６年度の主要施策 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・３ 第５ 八丈町教育委員会の基本方針に基づく平成２６年度主要施策の 点検及び評価について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・６ 第６ 外部評価委員（有識者）からの意見 資料１ ・・・・・・・・・２ ・・・・・・・・・・・・・・・３１ 八丈町教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況の 点検及び評価実施要綱 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・３２ 第１ 教育に関する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価の実施に ついて 平成１９年６月に公布された「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」の一部改正におい て、新たに法第２７条に「教育に関する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価等」が規定さ れた。 この規定により、平成２０年４月１日から、すべての教育委員会は、毎年、その権限に属する 事務の管理及び執行の状況について点検及び評価を行い、その結果に関する報告書を作成し、議 会に提出するとともに、公表することが義務付けられた。また、点検及び評価を行うに当たって は、教育に関し学識経験を有する者の知見の活用を図るものとすることとされた。 この法律の規定に基づき、八丈町教育委員会は、平成２６年度の八丈町教育委員会の権限に属 する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価を行い、報告書を作成し、八丈町議会へ提出する。 第２ １ 八丈町教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況の 点検及び評価の実施方針について 点検及び評価の目的 八丈町教育委員会（以下「教育委員会」という。）は、毎年、主要な施策の取組状況について点 検及び評価を行い、課題や取組の方向性を明らかにすることにより、効果的な教育行政の一層の 推進を図る。 また、点検及び評価の結果に関する報告書を作成し、これを議会に提出するとともに、公表す ることにより、町民への説明責任を果たし、町民に信頼される教育行政を推進する。 ２ 点検及び評価の対象 「八丈町教育委員会の基本方針に基づく平成２６年度の主要施策」 ３ 点検及び評価の実施方法 ① 点検及び評価は、前年度の施策の取組状況・実績、成果を総括するとともに、課題や今後 の取組の方向性を示すものとし、毎年１回実施する。 ② 施策の取組状況・実績、成果、課題及び今後の方向性を取りまとめ、学識経験を有する者 の意見を聴取した上で、教育委員会において点検及び評価を行う。 ③ 教育に関し学識経験を有する者の知見の活用を図るため、「点検及び評価に関する有識者」 （以下「外部評価委員（有識者）」という。）を置く。 1) 外部評価委員（有識者）は、教育委員会の求めに応じ、教育委員会が取りまとめた「施 策の取組状況・実績、成果、課題及び今後の方向性」について意見を述べるものとする。 2) 外部評価委員（有識者）の定数は３人とし、教育に関し学識経験を有する八丈町民の中 から教育委員会が委嘱する。 3) 外部評価委員（有識者）の任期は２年とし、補欠委員の任期は前任者の残任期間とする。 ただし、再任を妨げない。 4) 外部評価委員（有識者）は、職務上知り得た秘密を漏らしてはならない。その職を退い た後も、同様とする。 ④ 教育委員会において、点検及び評価を行った後、その結果を取りまとめた報告書を八丈町 議会へ提出する。また、その報告書をホームページに掲載し、町民へ公表するものとする。 1 第３ 八丈町教育委員会の平成２６年度の主な活動の概要 八丈町教育委員会は、八丈町長が八丈町議会の同意を得て任命した５人の委員により組織され る合議制の執行機関であり、その権限に属する教育に関する事務を管理執行している。教育委員 会には教育長が置かれ、教育委員会の指揮監督の下にその事務をつかさどっている。委員の任期 は４年である。 教育委員会の会議は毎月１回定例会を開催し、必要に応じて臨時会を行っている。平成２６年 度は、定例会１２回、臨時会１回を開催し、議案４２件、協議事項１３件、報告事項９８件につ いて審議等を行った。また、会議終了後に学校訪問を各校１回実施し、教職員との意見交換を行 った。 定例教育委員会の会議以外の活動では、町立学校との連絡、意見交換として、毎月１回の定例 校長会、定例副校長会を開催している。また、都立八丈高等学校を含めた小中高連絡協議会を年 ２回開催し、小中高の一連した意見交換等を行った。島しょ町村教育委員会との関わりについて は、島しょ町村教育委員会協議会、島しょ町村教育委員会教育長協議会、全国離島等市町村教育 長会が複数回行われており、情報交換、意見交換を行った。八丈町教育委員会の活動は、様々な 実態を踏まえて、当面する諸課題に適切に対応し、今後も引き続き、教育委員会の基本方針に基 づく積極的な取り組みを行い、総合的な教育施策に取り組んでいく。 ○教育委員会定例会(臨時会)の開催状況 月 日 会 議 名 議 題 出席者数 臨時代理処分事項の報告及び承認について（教 ４ ４ 14 第 １ 回 定 例 会 ５ 13 第 ２ 回 定 例 会 ６ 13 第 ３ 回 定 例 会 ７ 11 第 ４ 回 定 例 会 ８ 12 第 ５ 回 定 例 会 ９ 11 第 ６ 回 定 例 会 10 1 第 １ 回 臨 時 会 10 14 第 ７ 回 定 例 会 11 12 第 ８ 回 定 例 会 八丈町スポーツ推進委員の委嘱について ５ 12 12 第 ９ 回 定 例 会 就学援助費受給者の認定について ５ １ 9 第１０回定例会 員の採用） 他２件 就学援助費受給者の認定について 他２件 八丈町教育委員会委員の辞職の同意について 他１件 就学援助費受給者の認定について ４ ４ 平成 27 年度使用小学校用教科書の採択について 他１件 臨時代理処分事項の報告及び承認について（臨 時的任用教員の採用） 他２件 八丈町教育委員会教育委員長の選挙について 他２件 臨時代理処分事項の報告及び承認について（臨 時的任用教員の採用） 平成 27 年度八丈町立小・中学校入学予定者の学 校指定について ５ 他２件 ５ ５ ５ ５ ５ 平成 26 年度八丈町教育委員会の権限に属する ２ 12 第１１回定例会 事務の管理及び執行状況の点検及び評価（平成 25 年度分）に係る報告書について 2 他９件 ５ ３ 13 第１２回定例会 臨時代理処分事項の報告及び承認について（臨 時的任用教員の採用） 他８件 （委員定数５名 ５ 出席率９５％） 【その他主な会議】 ＊教育施策連絡会（都庁） 4/10 委員長・教育長 ＊島しょ町村教育委員会教育長協議会（都庁） 4/10・8/19・2/20 教育長 ＊島しょ町村教育委員会協議会（小笠原大会） 6/21 委員長・委員・教育長 ＊小中高連絡協議会 7/4・3/12 委員長・委員・教育長 ＊全国離島等市町村教育長会（石垣島大会） 10/22∼24 教育長 第４ １ 八丈町教育委員会の教育目標、基本方針及び基本方針に基づく 平成２６年度の主要施策 教育目標 八丈町教育委員会は、本島の持つ特性を活かし、子どもたちが、知性、感性、道徳心や体力を はぐくみ、人間性豊かに成長することを願い、互いの人格を尊重し、思いやりのある人、社会の 一員として、社会に貢献しようとする人、自ら学び考え行動する、個性と創造力豊かな人の育成 に向けた教育活動を行う。 また、学校教育及び社会教育を充実し、生涯を通じ、あらゆる場で学び、支え合うことができ る社会の実現を図る。 そして、家庭、学校及び地域のそれぞれが責任を果たし、連携して、すべての町民が教育に参 加することを目指していく。 （教育目標：平成１８年１月１３日 ２ 八丈町教育委員会決定） 基本方針及び基本方針に基づく平成２６年度の主要施策 八丈町教育委員会は、 「教育目標」を達成するために、以下の「基本方針」及び施策の方向に基 づき、総合的に教育施策を推進する。 【基本方針１ 「人権尊重の精神」と「社会貢献の精神」の育成】 子どもたちが、人権尊重の理念を正しく理解するとともに、思いやりの心や社会生活の基本的 ルールを身に付け、社会に貢献しようとする精神をはぐくむため、人権教育及び心の教育を充実 するとともに、権利と義務、自由と責任についての認識を深めさせ、公共心と規範意識をもち、 自立した個人を育てる教育を推進する。 (1) 女性、子ども、高齢者、障害者、外国人、その他の人権問題などの課題について、学校教 育や社会教育等を通じて、人権教育を効果的に進める。また、様々な人権課題にかかわる差 別意識の解消を図るための教育を推進する。 (2) 健全で豊かな心を育成することをねらいとして、子どもたちの様々な奉仕活動や体験活動 の充実と、自然環境保護に対する意識を高めるための教育を推進する。 (3) いじめの早期発見・早期対応に継続的・組織的に対応し、いじめの問題解決や未然防止に 3 取り組む。また、児童・生徒の多様な問題に対応するため、教育相談員とスクールカウンセ ラーの連携を強化するなど相談機能の充実を図り、互いに認め合い共に学び合う学校づくり を進める。 (4) 児童・生徒の規範意識や自立心の向上を目指すとともに、社会に貢献できる資質・能力の 育成を図る。 【基本方針２ 「豊かな個性」と「創造力」の伸長】 子どもたちが社会の変化に対応できるよう、一人一人の思考力、判断力、表現力などの資質・ 能力を育成することが求められる。そのため、基礎的な学力の定着を図り子どもたちの個性と創 造力を伸ばす教育を重視するとともに、地域の特性を活かした特色のある教育を推進する。 (1) 子どもたちが自ら学ぶ意欲を持ち、社会の変化に主体的に対応できるようにするため、学 ぶことの意味や楽しさを実感させるとともに、基礎的・基本的な学力の確実な定着を図り柔 軟な思考力や、判断力、豊かな表現力を育成する。 ① 教育課程の適切な編成と基礎的・基本的な学習指導を充実する。 ② 「学力向上を図るための調査」や「全国学力・学習状況調査」の結果を生かした各教科 の指導方法の工夫や改善を進める。 ③ 児童・生徒の個々の状況を把握し、習熟の程度に応じた指導や補充的な学習等により個 に応じた指導を充実する。 ④ 豊かな人間性や社会性を育むため、学校外の人材を活用し教育活動の充実を図る。 ⑤ 家庭における基本的な生活習慣の形成、家庭学習の習慣化を図る。 ⑥ 教育課題の解決を図るために、積極的に教育研究を行い、その研究成果を発表する研究 校を指定し、学校教育を推進する。 (2) 特別な支援を必要とする児童・生徒が、個々の教育的ニーズに応じた指導を受けられるよ う特別支援教育を推進する。 (3) へき地の特性や小規模校としての長所を積極的に生かし、家庭や地域社会との連携による 特色のある教育活動を推進する。 (4) 小・中学校の一貫教育に向けた取り組みを推進し、９年間の教育活動を通した学習指導や 生活指導の充実を図る。 (5) 適切な情報を活用する能力を育成し、学習に対する興味・関心を高め、理解を深めるため にＩＣＴ（情報コミュニケーション技術）の活用を図る。 (6) 学校、家庭及び地域が連携して、児童・生徒が望ましい食習慣を確立できるよう、食育の 推進に取り組む。また、学校給食の充実を図り、地場産物や安全で安心できる食材を利用し て特色ある給食づくりに努める。 ① 学校給食担当教諭と連携して試食会等を開催し、保護者や地域の方々に給食に対する理 解を深めるように努める。 ② 栄養バランスのとれた献立内容の充実に努める。 (7) 八丈島の文化・伝統に触れる機会の充実を図り、郷土に対する愛着や誇りを育む教育を推 進する。 (8) 地域と連携しながら、 「島言葉を知り、伝える」取り組みを行い、郷土を愛する教育を推進 し、小・中学校における八丈方言に関する学習活動を推進する。 (9) 小・中学校におけるキャリア教育を推進する。 4 【基本方針３ 「生涯学習」と「文化・スポーツ」の振興】 生涯を通じて、自ら学び、文化やスポーツに親しみ、社会参加できる機会の充実を図るととも に、活力ある社会を築いていくよう、町民の自発的、主体的なコミュニティ活動を支援していく。 (1) 青少年が団体生活や各種の体験活動を通して、心身を鍛え思いやりの心を育てる機会の充実 を図る。そして社会のために進んで奉仕する青少年の育成を目指し、心の教育を推進する。 (2) 町民の学習活動やコミュニティ活動を支援するため、八丈町コミュニティセンター、公民館 などの社会教育施設の管理・整備に努める。また、町立図書館における図書資料及び視聴覚資 料の充実を図り、町民が利用しやすい環境づくりを進める。 (3) 諸団体の芸術・文化活動の支援や、多くの住民等が使用できる多目的ホールおじゃれ（集会 施設）の管理、運営に努め、おじゃれ運営委員会による自主事業の充実を図るとともに、サマ ーコンサート、芸術文化振興事業の実施など、町民が芸術・文化に親しみ、参加できる機会の 充実を図る。また、諸団体の活動計画等を広く収集し、町民に情報提供を行っていく。 (4) 英会話教室、婦人学級など、町民が生涯を通じて学ぶことのできる機会の充実を図る。 (5) 子どもたちの「次代を担う力」をはぐくむために、地域住民や学校、様々な機関と連携し、 家庭教育・子育て支援の充実を図る。また、放課後子ども教室推進事業を推進し、放課後の子 どもたちの健やかな居場所づくりの充実を図る。 (6) 八丈島に伝わる有形・無形の文化財の保護に努めるとともに、文化財の公開・活用を通して 文化財に親しむ機会を提供していくとともに、島の歴史や文化の発信拠点としての歴史民俗資 料館の今後の在り方について検討を重ねて行く。 (7) 八丈方言の担い手である高齢者の力を生かし、島民が関心を持つ「島言葉を知り、伝える」 取り組みを行う。 (8) 町民によるスポーツを振興し、スポーツに対する関心を高めるとともに、町民の健康増進と 体力向上を図り、相互の交流を深める。また、体育協会・スポーツクラブと連携し各種スポー ツの指導者育成に努める。 【基本方針４ 「町民の教育参加」と「学校経営の改革」の推進】 家庭・学校・地域の協働とすべての町民の教育参加を進め、透明性の高い開かれた学校経営へ の改革を進めていく。 (1) 外部評価の導入などを通じて、保護者や地域住民の参画を求め、開かれた学校づくりの一層 の推進を図る。 (2) 学校教育の改善に対する各学校の取り組みを進めるため、校長のリーダーシップの下、学校 の自主性・自律性の確立を図る。また、主幹教諭の配置を進めるとともに、その補佐的役割を 担う主任教諭の配置にも取り組み、学校の組織的な課題対応力の向上を図る。 (3) 教員の資質向上及び意識改革を図り、授業改善に資するため、週ごとの指導計画の作成及び 点検、校内外における研修の充実等の一層の推進を図る。 (4) 学校施設を開放して効率的な運営を図る。 (5) 自然環境に配慮し、児童・生徒が安心して学び、遊べるよう、各小・中学校の校庭の芝生化 を促進する。また、芝生の管理について、学校と地域が連携した体制づくりを構築できるよ う支援する。 5 第５ 八丈町教育委員会の基本方針に基づく平成２６年度主要施策の 点検及び評価について 【基本方針１ 「人権尊重の精神」と「社会貢献の精神」の育成】 [主要施策] (1) 女性、子ども、高齢者、障害者、外国人、その他の人権問題などの課題について、学校教育 や社会教育等を通じて、人権教育を効果的に進める。また、様々な人権課題にかかわる差別意 識の解消を図るための教育を推進する。 [施策の取組状況・実績・成果] ○道徳授業地区公開講座の実施 小・中学校ともに土曜日・日曜日を利用し、授業参観に併せ全校で実施した。 ・三根小学校(５月１８日)、参加者３０１名（保護者２４８名、地域等５３名） 内容：道徳授業公開、協議会 ・大賀郷小学校(６月１５日)、参加者１６０名（保護者１３２名、地域等２８名） 内容：道徳授業公開、講演会「教科化される道徳」 、協議会 ・三原小学校(５月２５日)、参加者９２名（保護者６０名、地域等３２名） 内容：道徳授業公開、講演会「選ばれた命」 ・富士中学校(５月２５日)、参加者７６名（保護者５１名、地域等２５名） 内容：道徳授業公開、協議会 ・大賀郷中学校(１月３１日)、参加者４９名（保護者２８名、地域等２１名） 内容：道徳授業公開、講演会「みんなで考える情報モラルとコミュニケーション（生徒 対象）」・ 「『生き抜く力と郷土愛』∼涙と笑い無しには語れない、古き大島にあっ た親子や先生との絆∼ 」 ・三原中学校(５月２５日)、参加者６１名（保護者２５名、地域等３６名） 内容：道徳授業公開、講演会「選ばれた命」 成果：平成２６年度から三原小学校・三原中学校は合同実施となり、道徳だけでなく、平成３ ０年度から開始予定の小中一貫型教育も意識した行事となった。学校側のみならず、地域 住民にとっても、こうした行事を合同で行うことは、小中一貫型教育への意識を高めるこ とに繋がる良い機会となったと考えている。 また、大賀郷中学校における講演会は、昨今八丈島でも問題になっている SNS の使い方 に焦点を当てたものであり、非常に好評であった。 [課題、今後の方向性] 道徳授業地区公開講座について、参加者数が増加した学校は三根小学校だけであり、他の５ 校においては減少してしまったため、今後は再び参加者の増加を狙い、内容にいかなる工夫が 必要か検討を続けていきたい。 例年どおり、東京法務局「子どもたちの人権メッセージ発表会」や、法務省「 社会を明るく する運動 作文コンテスト」など、人権教育に関する様々なイベントに参加し、児童・生徒の 人権に対する意識の啓発を図っていきたい。 6 [主要施策] (2) 健全で豊かな心を育成することをねらいとして、子どもたちの様々な奉仕活動や体験活動の 充実と、自然環境保護に対する意識を高めるための教育を推進する。 [施策の取組状況・実績、成果] ○奉仕・体験活動 三根小学校 ４月２５日 海浜清掃（全学年） 富士中学校 ５月 体験学習・底土海浜清掃（１年生） 大賀郷中学校 ２日 ６月１１日∼１３日 職場体験（２年生） ７月 ９日 保育体験（３年生） ４月２４日∼２６日 職場体験（２年生） ７月１４日∼１５日 職場体験（桃組） ９月 ８日∼ ５日 １月２８日 １０月 保育体験（３年生） ９日∼１０日 １１月１４日・２１日・２８日 １２月 ４日・１１日・１８日 １月１５日∼１６日・２２日∼２３日・２９日∼３０日 ２月 ５日・１２日∼１３日・１９日∼２０日・２６日∼２７日 ３月 ６日・１０日∼１１日・１３日・１６日 ちょんこめ作業所体験入所（桃組） 三原中学校 ７月 １日 温泉清掃（１年生） ７月 ７日 温泉清掃（２年生） ７月１０日 温泉清掃（３年生） １１月１２日∼１４日 職場体験（２年生） ※その他、体験活動と銘打ってはいないものの、米作りや芋掘り、通級指導学級等における 宿泊学習など様々な特色ある体験活動的行事を各学校において実施している。 ○多摩・島しょ子ども体験塾への参加 期 間 ８月２０日∼２３日 内 容 劇団四季ミュージカルリトルマーメイド観賞 他 参加者 ３泊４日 小学校５年４０名・引率者５名 計４５名 ○八丈町ごみ減量化ポスターへの参加 応募者数 小学校高学年５１点・中学生２８点 成果：奉仕活動においては、地域貢献を通して自らの住む地域への理解・関心を深めさせると共 に、マナーを守りモラルを保つ重要性を再認識させ、児童・生徒の道徳観の育成に繋げること ができた。 [課題、今後の方向性] 子どもたちの感性をみがく芸術・文化体験、豊かな自然や様々な人々との触れ合える自然体 験や交流事業に参加する機会を提供し、健全で豊かな心の育成に取り組んでいく。 地球温暖化に関心が高まっている中、ＣＯ２削減等地球（島）にやさしい環境教育を推進し 7 ていく。その一環として引き続き校庭の芝生化とその維持管理を推進する。 [主要施策] (3) いじめの早期発見・早期対応に継続的・組織的に努め、いじめの問題解決や未然防止に取り 組む。また、児童・生徒の多様な問題に対応するため、教育相談員とスクールカウンセラーの 連携を強化するなど相談機能の充実を図り、互いに認め合い共に学び合う学校づくりを進める。 [施策の取組状況・実績、成果] ○スクールカウンセラーの配置 東京都予算（１回７時間４５分、各学校年間３５回） ・三 根 小 学 校 、三 原 小 学 校 １名 ・富 士 中 学 校 、三 原 中 学 校 １名 ・大賀郷小学校、大賀郷中学校 １名 ○教育相談員の配置 教育相談室 （週２回、火・金曜日） １名 ○スクールカウンセラーへの相談件数等 小学校 中学校 ７７２件（性格・行動、学習・進学など） １０１９件（学習・進学、話相手など） ○教育相談員への相談件数等 延べ１７件（就学相談・保護者面談・園児行動観察・児童授業観察等を実施） ○いじめアンケート実施 ６月・１１月（全児童・生徒） ○いじめの発生状況 年度 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 小学校 ０件 ０件 ３件 ２件 ０件 ０件 １件 ３件 ５件 ３件 ４件 中学校 ０件 ２件 ４件 ３件 ３件 １件 １件 ０件 １件 ２件 ０件 ○不登校児童・生徒数（３０日以上） 年度 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 小学校 ３名 １名 ０名 ０名 ０名 ０名 １名 ０名 ０名 ０名 ０名 中学校 １７名 ９名 ２名 ３名 １０名 ８名 ６名 ６名 ６名 ９名 ９名 成果：スクールカウンセラーが校内委員会や生活指導部会、他の学校との連絡会等、多くの会 議へ出席することにより、問題行動等の背景や原因について、共通理解の深化が進み、一 層効果的な相談体制を築くことができた。 特に昨年度は、気になる児童について、連絡会にて個別の事例検討を行うことで、スク ールカウンセラーを中心に子ども家庭支援センターと学校、該当児童をよく知る一般の方 を繋げるなど問題解決へ向けた具体的な動きを進められた。 昨年度第１回目の開催となった「八丈町いじめ問題対策連絡協議会」では、学校関係者 以外に、民生・児童委員や八丈島警察署の方々にも出席いただき、これまでになかった情 報交換の場を設けることができた。 8 [課題、今後の方向性] 文部科学省が行った平成 25 年度学校基本調査の結果では、不登校生徒の割合は、中学校全体 の 2.69%と報告がなされているが、八丈島における不登校生徒の割合は、平成 25 年度が 5.1%、 平成 26 年度が 5.6%と、依然として高い数値となっている。平成 17 年度以降、5%を超えたの は、平成 25 年度が初となるが、今後も引き続き、学校における対応に加え、臨床心理士等の効 果的な活用を促していきたい。 また、いじめに関しても、認知件数は昨年度とほぼ同数となっており、１校当たり 5.6 件を 平均とする文科省調査から見れば、平均か、それ以下の割合ではあるものの、こちらも併せて 課題とみなし、生活指導主任会・いじめ問題対策連絡協議会等を通した実態の把握、スクール カウンセラーや臨床心理士、教育相談員等の専門家を活用した解決を目指していく。 [主要施策] (4) 児童・生徒の規範意識や自立心を育成するとともに、社会に貢献できる資質・能力の育成を 図る。 [施策の取組状況・実績、成果] ○セーフティ教室等の開催 警察署と連携し、増加傾向にあるインターネット犯罪等防止への啓発等を行った。 ○青少年対策地域委員会との連携 夏期休業中の非行防止のパトロール実施 青少年の健全育成の錬成大会・盆踊り等への協力 ○八丈町交通安全啓発ポスターへの参加 応募者数 小学校高学年１４点・中学生１７点 成果：非行防止や犯罪の被害に遭わないための指導を警察と連携し、また、保護者等の参加を 得て地域ぐるみで行うことで、効果的に規範意識や自立心の育成を促すことができた。 [課題、今後の方向性] 急激な携帯電話の普及に伴い懸念される闇サイトでの中傷によるトラブルや不適切サイトへ のアクセスの防止策を、学校・保護者・教育委員会・関係機関が連携し対策を講じていく。 交通安全運動への協力は、社会の一員としての自覚、役立つ喜び、社会貢献の精神が育成さ れるため、継続して取り組んでいく。 【基本方針２ 「豊かな個性」と「創造力」の伸長】 [主要施策] (1) 子どもたちが自ら学ぶ意欲を持ち、社会の変化に主体的に対応できるようにするため、学ぶ ことの意味や楽しさを実感させるとともに、基礎的・基本的な学力の確実な定着を図り柔軟な 思考力や、判断力、豊かな表現力を育成する。 ①教育課程の適切な編成と基礎的・基本的な学習指導を充実する。 ②「学力向上を図るための調査」や「全国学力・学習状況調査」の結果を生かした各教科の指 導法の工夫や改善を進める。 ③児童・生徒の個々の状況を把握し、習熟の程度に応じた指導や補充的な学習等により個に応 9 じた指導を充実する。 ④豊かな人間性や社会性を育むため、学校外の人材を活用し教育活動の充実を図る。 ⑤家庭における基本的な生活習慣の形成、家庭学習の習慣化を図る。 ⑥教育課題の解決を図るために、積極的に教育研究を行い、その研究成果を発表する研究校を 指定し、学校教育を推進する。 [施策の取組状況・実績、成果] ○学力調査等への参加 調査名 全国学力・学習状況調査 期 日 ４月２１日 人 数 小学６年生７３名・中学３年生５０名 内 容 教科に対する調査〔国語、算数・数学〕 質問紙調査〔学習意欲、学習方法、生活の諸側面等〕 調査名 児童・生徒の学力向上を図るための調査 期 日 ７月３日 人 数 小学５年生５７名・中学２年生５８名 内 容 読み解く力に関する調査〔国語、社会、算数・数学、理科、英語（中学校） 〕 質問紙調査〔学習意欲、学習方法、生活の諸側面等〕 ○国際理解教育への支援 小学校の総合的学習の時間で行われる国際理解教育の英語活動に対し、英会話教室の外国 語指導助手（ＡＬＴ）を派遣した。 ○教育研究指定校 テーマ 小中一貫教育の推進に向けた、小・中学校におけるカリキュラムの作成 指定校 大賀郷小学校（大賀郷中学校） ※２校を２ヶ年で指定。平成２６年度は大賀郷小学校中心。 内 容 平成３０年度を目途に開始を予定している各小・中学校における小中一貫型教育 の、カリキュラム作成に向けた研究に取り組み、２月１０日に各学校教員、保護者 や地域の方々を集めて、その成果の発表を行った。 成果：昨年度より、研究指定校研究テーマは「小中一貫教育に向けた、小・中学校におけるカ リキュラムの作成」となり、大賀郷小・中学校が２ヵ年指定を受けた。９年間を見通した カリキュラムの作成により、島内の課題となっている児童・生徒の考える力・学力の向上 が期待できる。 全国学力調査における平均正答率の全国及び東京都との差を調べたところ、中学校は前 年度よりおよそ 4 ポイントの改善が見られ、国語 A・B ともに全国の平均正答率を上回っ た。また、都学力調査でも全教科に亘って東京都の平均正答率を上回った。 小学校においては、全国学力調査・都学力調査ともに、まだほとんどの教科における平 均正答率が全国・東京都平均正答率を下回るが、全国学力調査における平均正答率の全国 及び東京都との差は 6.35 ポイントと、中学校以上の伸びを見せた。 10 [課題、今後の方向性] 昨年度の全国学力調査における平均正答率は、小学校では全教科に亘って全国・東京都を 下回り、中学校では国語でほぼ同率かわずかに上回る程度であったものの、数学で全国・ 東京都を下回った。都学力調査における平均正答率では、小学校国語・理科が東京都を下回 った。 前年度の結果に比べると多少の向上は見られるものの、今後も引き続き各校における指導 法の課題分析及び具体的な授業改善策の作成と実践への取組、また、保護者との連携を図 ることで生活習慣の改善や家庭学習の定着に取り組んでいく必要があるだろう。 [主要施策] (2) 特別な支援を必要とする児童・生徒が、個々の教育的ニーズに応じた指導を受けられるよう 特別支援教育を推進する。 [施策の取組状況・実績、成果] ○「八丈町特別支援学級・通級指導学級要覧」発行 １００部 ○就学支援シートの活用 特別な支援の要・不要にかかわらず、保育園や小学校でどのような支援をしてきたのか適 切な情報を次の就学先へ引き継いでいくため、就学支援シートを作成し、活用を図った。 ※回収率 小学校９８．５％ 中学校９９％ ○特別支援学級運営委員会の開催 開催回数 ３回 内 特別支援学級要覧の発行、学級の課題等、学級充実の要望書、就学措置 容 ○特別支援教育運営委員会（コーディネーター担当会）の開催 開催回数 ３回 内 通常学級に在籍する気になる児童・生徒の状況、情報交換 容 ○就学支援委員会の開催 開催回数 ３回 内 次年度の就学措置、情報交換 容 ○介助員の配置 三根小学校 通 常 学 級 １名 大賀郷小学校 特別支援学級（肢体不自由） １名 通 常 学 級 １名 通 常 学 級 １名 三原小学校 ○臨床心理士・言語聴覚士の学校派遣 臨床心理士等を学校へ派遣し、特別な支援が必要な児童・生徒について、教育委員会・学 校・保護者と情報交換し、指導体制の充実を図った。 臨床心理士 ３回（１学期１回／２学期１回／３学期１回） 言語聴覚士 ３回（１学期１回／２学期１回／３学期１回） 成果：就学支援シート回収率について、島外からの転入者を除けば、小・中学校ともに１００％ と、昨年度同様、高い水準を保っており、学校・保護者間で有効に活用されていることが分 11 かる。 また、臨床心理士と言語聴覚士の学校派遣により、指導体制の充実を図ることができた。 [課題、今後の方向性] 就学支援シートは、学校における児童・生徒の実態把握や指導計画の作成において有効に活 用されているが、島外から就学する児童・生徒に関しては未配布、もしくは未回収となる事例 が例年少なからず存在する。教育委員会における転入出担当者と連携を図り、配布・回収を徹 底していきたい。 特別支援学級では、学級担任が様々な障害のある児童・生徒を指導するにあたって、専門家 の助言が必要な場面が多々あるが、八丈町では専門病院や療育機関、相談機関等が存在しない ため、島外から臨床心理士や言語聴覚士を派遣している。しかし、天候状況の悪化を考慮し、 業務を切り上げて都内へ戻る場合や、学校が観察を希望する児童・生徒が多過ぎる場合、訪問 することができない学校が多々あるため、平成２６年度からは予備日を設定、学校側の希望に より年度当初に１年間の来島予定日を決定することとなったが、結果として言語聴覚士・学校 側が共に先の予定を出せず、従来のとおり来島３週間程度前からの対応となっている。 学校側の対応、教育委員会の対応に余裕をもつためにも、もう少し早い段階で準備を進めて いけるよう、なんらかの工夫をしたい。 [主要施策] (3) へき地の特性や小規模校としての長所を積極的に生かし、家庭や地域社会との連携による特 色のある教育活動を推進する。 [施策の取組状況・実績、成果] ○小学校文集「島の子八丈」発行 ３３０部 ○民音・学校コンサートの開催 期 日 １０月１日 場 所 八丈町多目的ホール「おじゃれ」 内 容 出演者：インスピ（アカペラコンサート） ○小学校連合音楽会の開催 期 日 １０月３日 場 所 八丈町多目的ホール「おじゃれ」 内 容 合奏、合唱 ○八丈管内中学校陸上競技記録会への支援 期 日 １０月４日 場 所 富士中学校 内 容 トラック競技、フィールド競技 ○研究指定校の指定 ・大賀郷小学校（大賀郷中学校）※２校を２ヶ年で指定。平成２６年度は大賀郷小学校中心。 研究テーマ：小中一貫教育の推進に向けた、小・中学校におけるカリキュラムの作成 教科領域：全教科・領域 研究主題：自分の力でたくましく生き抜く子の育成 ∼９年間の継続的な一貫性のある指導を目指して∼ 12 成果：島内小学校全校で取り組む連合音楽会や、島内中学校に限らず青ヶ島中学校も参加する 陸上記録会といった行事は、島内の一大行事として多くの方の参観をいただき、児童・生 徒の学校生活の中で大きな刺激となっている。また、昨年度は民主音楽協会による学校コ ンサートを実施、小学校児童が音楽の楽しさに触れる機会を提供することができた。 [課題、今後の方向性] 小学校連合音楽会や中学校陸上競技記録会等の学習や行事に複数校で取り組み、互いに刺激 し合うとともに、その成果を保護者・地域に発表していく。ただし、中学校陸上競技記録会に おいては、連合運動会的な色合いが強く、その競技方法・選考方法など、大会運営については 今後も引き続き検討が必要である。 研究指定校については、平成２７年度も継続して「小中一貫教育の推進に向けた、小・中学 校におけるカリキュラムの作成」という研究テーマの下、大賀郷地区の小・中学校を指定校と し、９年間を通した教育施設・教育内容・指導組織の一体化による、学力の確実な定着や、学 級・学校不適応による問題行動等の防止を図ることを目的としたカリキュラムの作成を目指す。 [主要施策] (4) 小・中学校の一貫教育に向けた取り組みを推進し、９年間の教育活動を通した学習指導や生 活指導の充実を図る。 [施策の取組状況・実績、成果] ○小中高連絡協議会の開催 開催回数 ２回 内 連携の取組状況報告、意見交換 容 ○小・中学校教員の交流 連携教育の推進（３ブロックの支援） 坂上学校連絡会（坂上ブロック） 大小・大中連絡会（大賀郷ブロック） 小学校・中学校連携教育推進委員会（三根ブロック） ○教育研究会への支援 八丈町公立小学校教育研究会への研究費補助 ３６４千円 八丈町公立中学校教育研究会への研究費補助 ３６４千円 成果：定期的に学校間の連絡を取り、また、小・中学校の交流や連携を深めることで、教育活 動の充実に繋がっている。 [課題、今後の方向性] 島内の児童・生徒は、幼児期からほとんど同じ仲間との生活であるため、競争意識が低く、 特に「基礎的・基本的な学力の定着」や「中 1 ギャップ」が課題となっている。異校種間連携 を推進することで、異校種の教職員による情報交換、授業参観や出前授業、指導方法の改善に 取り組み、改善を図っていきたい。 また、学習活動の工夫、きめ細かな指導力の向上を目指し、教職員間の交流、連携、研究を 13 一層推進するため、教育研究会の支援は今後も続けていく。 [主要施策] (5) 適切な情報を活用する能力を育成し、学習に対する興味・関心を高め、理解を深めるため にＩCＴ（情報コミュニケーション技術）の活用を図る。 [施策の取組状況・実績、成果] ○情報教育推進委員会の開催 開催回数 ３回 内 ガイドライン・セキュリティポリシーの確認、年間指導計画、ＰＣ活用計画、 容 リース替えに伴うＰＣ環境の検討等 ○情報教育機器入替、教育支援ソフトウェアの導入 ○パソコンの設置台数 学校名 パソコン設置台数 インターネット回線 パソコン教室 教職員室 各校計 三根小学校 ４０台 １９台 ５９台 光ファイバー 大賀郷小学校 ３１ ２４ ５５ 光ファイバー 三原小学校 １７ １８ ３５ 光ファイバー 小学校計 ８８ ６１ １４９ 富士中学校 ４３ ２６ ６９ 光ファイバー 大賀郷中学校 ３１ ２３ ５４ 光ファイバー 三原中学校 ２１ １９ ４０ 光ファイバー 中学校計 ９５ ６８ １６３ 相談室 ２ ２ ４ 合計 １８５ １３１ ３１６ 光ファイバー 成果：教育支援ソフトウェアの導入により、教員が児童・生徒の机まで行かずにパソコン画面 で学習の状況が確認でき、授業の効率化が図られた。 [課題、今後の方向性] 情報通信機器の発達や情報を取り巻く社会情勢の変化に応じ、セキュリティポリシーの見直 しや環境整備計画の策定が必要である。中長期的な視野を持ち、各学校にあった計画を検討し ていく。 [主要施策] (6) 学校、家庭及び地域が連携して、児童・生徒が望ましい食習慣を確立できるよう、食育の推 進に取り組む。また、学校給食の充実を図り、地場産物や安全で安心できる食材を利用して特 色ある給食づくりに努める。 ① 学校給食担当教諭と連携して試食会等を開催し、保護者や地域の方々に給食に対する理解 を深めるように努める。 ② 栄養バランスのとれた献立内容の充実に努める。 14 [施策の取組状況・実績、成果] ○給食センター運営審議会 ○学校給食の実施 開催回数 実施日数 １回 １９６日 ○地産地消の推進 農協公設市場総会や農協女性部会合に出席し、今後の農産物の地産地消を推進していくうえ での、収穫時期の情報提供など協力を求めた。 八丈産の食材使用回数 野菜延べ７１回、魚延べ７０回、鶏卵延べ３６回 芋延べ３５回 農産物（農協） 芋類（ジャガイモ・サトイモ・サツマイモ） 野菜類（アシタバ・キャベツ・カキ菜・大根・さやえんどう・トマト・セロリー・ナス キュウリ・ピーマン） 八丈フルーツレモン 畜産物 鶏卵 海産物（漁協） 魚類（トビウオ・ムロアジ・メダイ・トンボ・アカサバ・ムロ節・シイラ クロカワカジキ・金目・カンパチ・サワラ） その他 加工パン、洋菓子、和菓子、豆腐 ○郷土食の実施 麦雑炊、ムロ節ご飯、すりみ汁、かんも汁、アシタバのごま和え ○学校栄養士会 開催回数 ○食育リーダー連絡会 他 ２４回 開催回数 ３回 教育委員会、教育庁八丈出張所並びに各学校からの情報提供及び食育推進の検討。 ○あしたば通信の発行 保護者への食育の啓発を目的とし、２か月毎のペースで発行。 ○食育推進事業「箸ＢＵＮ学校」の実施 小学校高学年、中学校１年生を対象に日本箸文化協会による出前授業を実施。和食が世界無 形文化遺産に登録されたこともあり、和食文化と食事作法をお箸から学び、お箸の歴史、正し いお箸の持ち方、箸づかい、食事のマナーを楽しく学習した。 ○給食試食会 開催回数 ７回 保護者の給食試食会へ栄養士、食育担当者等が参加し、給食に関する説明や質疑応答のほか 食育のＰＲを実施。また、八丈町議会においても給食試食会を実施し、感想・意見をいただい た。 ○学校との食育の連携 三 根小学校 栄養士 家庭科「リクエスト給食を考えよう」 大賀郷小学校 栄養士 食育朝会にて講和 三 栄養士 学級活動「やさいはかせになろう」 原小学校 ○ホームページを活用した情報提供 給食センターホームページを活用し、給食だより・献立表、地場産物を利用した給食献立集、 毎日の給食メニューを情報発信した。 http://www.town.hachijo.tokyo.jp/kondate 15 ○給食センター施設見学・職場体験学習 小学校による給食センター見学を受け入れ、児童達との質疑応答や調理作業風景を見学して もらい、給食ができあがるまでにどれだけの作業工程があり、どれだけの人が携わっているの かを学んでもらった。また、就学前のお子さんを持つ「ひよこクラブ」の保護者の見学も実施。 今後、入学を控えている保護者にもこれから子ども達が食べる給食はどのように提供されてい るのかを見学してもらった。 中学生の職場体験学習を受け入れ、栄養士業務、調理業務を実際に体験してもらった。 成果：学校給食においては、島の食材をできるだけ使用した献立により、郷土食の充実を図る など特色ある給食づくりに努めた。また、農畜産物、海産物の使用回数は、平成２５年度と 比較して約３割増しとなった。 食育においては、各会議での情報交換や関係機関との連携のもと、あしたば通信の発行、 給食試食会でのＰＲやホームページでの情報発信を通じて、保護者等への啓発を図ることが でき、積極的に給食センター見学や職場体験学習を受け入れることにより児童・生徒にも普 段自分達が食している給食について学ぶことができた。 [課題、今後の方向性] 児童・生徒には限りある時間の中で、単なる料理教育ではなく、食に対する心構えや栄養学、 伝統的な食文化、食ができるまでの第一次産業についての総合的な教育を他の教科に織り交ぜ ながらどう行っていくのかが課題。 地産地消については、地場産農畜産物、海産物の使用回数は増えたものの、未だ全体の割合 としては１０％程度に留まっている。これを解消するために今後も漁協と連携し給食にあった 水産加工品を積極的に導入し、また農協、地元農産物生産者、関係機関等と情報交換を行い、 使用できる品目を増やし地産地消を推進していく。 給食センターについては、民間の活用と効率的な運営により、より充実した学校給食を目指 していくとともに、老朽化した施設、設備についても計画的に修繕していく。 今後も安定的に、栄養面にも十分配慮した安全な給食の提供に努めていく。 [主要施策] (7) 八丈島の文化・伝統に触れる機会の充実を図り、郷土に対する愛着や誇りを育む教育を推進 する。 [施策の取組状況・実績、成果] ○為朝凧づくり教室の実施 ※指導者不足のため中止 ○為朝凧あげ大会 開催日 １月１８日（日） 場 三原中学校運動場及び体育館 所 参加者 ４０名（子ども１２名、大人２８名） 成果：２事業については、八丈島の文化・伝統である為朝凧を、子供たちを中心に伝承するも のである。参加者の減少はあるものの、継続して実施することに意義がある。２年続けて指 16 導者不足のため凧づくり教室は実施できなかったので、２６年度も凧上げ大会のみ実施。こ の事業を通して、子供たちが八丈島独自の文化と昔からある遊びに触れ、指導者から為 朝凧をうまく上げる技術を学び楽しむことができた。人との関わりの中での礼節や社会 のルールの徹底、自主性・協調性を指導者・保護者・地域の方との交流の中で学ぶこと ができた。また、ベーゴマやメンコなどを使った昔遊び体験コーナーも設置し、親子や 地域の大人たちとの交流を楽しむ機会を作ることができた。 [課題、今後の方向性] 為朝凧作り教室は、指導者の確保が難しくなってきている。為朝凧作りは指導者が高齢化 により減少し、指導者養成しなければ今後為朝凧の製作が困難になるため、後継者育成と製作 過程等を記録・保存していく。また、次年度以降は凧づくり教室を開催できるよう指導者・青 少年委員と連携し、技術継承ができるよう実施方法を検討していく。地域に残る文化・伝統 を掘り起こし、触れ親しみ、興味を持つようなプログラムの充実を図る必要がある。 [主要施策] (８) 地域と連携しながら、 「島言葉を知り、伝える」取組を行い、郷土を愛する教育を推進し、 小・中学校における八丈方言に関する学習活動を推進する。 [施策の取組状況・実績、成果] ○八丈方言（島ことば）の授業実施 ・各小・中学校において各学年３時間のカリキュラムを作成し、授業を実施した。 ○教職員夏季研修会 ・「八丈方言（島言葉）を知ろう伝えよう」７月２５日、８月２７日 成果：学校教育の中に、八丈方言（島ことば）の学習を位置づけ実施したことは、今後日常的 に方言学習を島の児童・生徒は体験することになるので、身近に八丈方言に触れる機会が増 えている。今までは行事などでの方言学習は実施されてきたが、単発的なものや個別的な体 験で終わることが多かった。なお、次年度は全小中学校で実施することになる。 [課題、今後の方向性] 消滅の危機にあるとされる島ことばについては、町としての調査、記録、継承、普及の活動 を積極的に行っている。青少年世代ではほとんど島ことばが話されなくなっている現在、島こ とばを話せる方の力を生かし、方言に接する機会を増やすために、学校教育の中で取り組んで いる。 [主要施策] (９) 小・中学校におけるキャリア教育を推進する。 [施策の取組状況・実績、成果] ○職場体験等の実施 富士中学校 ６月１１日∼１３日 職場体験（２年生） ７月 保育体験（３年生） ８日∼ ９日 17 大賀郷中学校 職場体験（２年生） ７月１４日∼１５日 職場体験（桃組） ９月 ５日他 保育体験（３年生） １０月 ９日他 ちょんこめ作業所体験入所（桃組） 三原中学校 ４月２４日∼２６日 １１月１２日∼１４日 職場体験（２年生） ○研究奨励校の指定 ・富士中学校 教科領域：①全教科 ②総合的な学習の時間 ③分析・検証・まとめ（紀要作成） 研究主題：学ぶ意欲を持ち続けることのできる生徒の育成を目指して ∼生き方教育（キャリア教育）の推進∼ 成果：地域の様々な職業の現場を体験することができる各中学校の職場体験は、生徒達の勤労 観や職業観を育み、進路選択・人生設計について考える、貴重な機会となっている。また、 職場体験以外にも保育体験や、特別支援学級によるちょんこめ作業所体験入所など、将来 に繋がる体験学習を実施し、キャリア教育の推進に努めることができた。 研究奨励校として指定を受けた学校においては、生徒自ら課題について調べるという機 会を多く設けたため、ICT 機器の扱いを含め、調べる力を付けることができ、学校側にと っても非常に有益な成果、今後のキャリア教育に必要となる情報・指導についての認識を 得ることもできた。 [課題、今後の方向性] 島しょという地域性を考えれば改善は難しいが、進学や就職の際に島外へ出る子供達は多い 中、都内に比べ職場体験受入先の選択肢が少なく、興味のある場所で職場体験ができないこと は課題の一つと思われる。 島内児童・生徒が、今後生きていく上で体験するであろう物事に対して、事前に体験できる 機会が非常に少ないということは、職場体験に限らず他の何にでも言えることであり、その分、 今年度富士中学校においても取り組んだ、自分で調べる力を付ける指導を今後も続けていくこ とが肝要である。 研究奨励校については、小規模校である島内の小・中学校が抱える共通の課題の改善策を講 じるため、今後も応募を続ける。 【基本方針３ 「生涯学習」と「文化・スポーツ」の振興】 [主要施策] (1) 青少年が団体生活や各種の体験活動を通して、心身を鍛え思いやりの心を育てる機会の充実 を図る。そして社会のために進んで奉仕する青少年の育成を目指し、心の教育を推進する。 [施策の取組状況・実績、成果] ○八丈町青少年対策地域委員会の開催 各地域委員会にて開催 ○八丈町青少年委員会の開催 開催回数 ３回 ○八丈町青少年問題協議会の開催 開催回数 １回 ○島外体験学習の実施 期 間 ８月１８日∼２２日 ４泊５日 18 場 所 山梨県八ヶ岳少年自然の家キャンプ場 参加者 小学校６年（３１人）・中学校１年（１０人）・指導者等（５人） 内 キャンプ生活、就労体験、川遊び、そば打、地元中学生との交流、科学館見学等 容 計４６名 成果：小学生、中学生が島外体験学習派遣事業を通して、団体生活の規律を学び、心身を鍛え られた事により、社会に貢献できるリーダーの養成を図れた。また、例年より多くの小・中学 生が参加したことにより、山梨県との交流も活発に行うことが出来た。 [課題、今後の方向性] 島にはない自然の中での野外活動・体験教室は、子どもたちの心の豊かさやたくましさの育 成に寄与し、自らの力を社会に貢献できるリーダーの養成にもつながる。今後も継続して実施 していくとともに、事業内容については毎年同じようなものとなっているため、これまでとは 違った、八丈島に住む子どもたちの心身の成長に、より一層貢献する内容を検討する。また、 山梨県との交流にさらに深みを持たせる。 青少年対策については、各地域の青少年対策委員会が様々な活動を行っており、地域で青少 年を見守ろうという姿勢で取り組んでいる。今後は青少年委員との連携を図り取り組んでいく。 [主要施策] (2) 町民の学習活動やコミュニティ活動を支援するため、八丈町コミュニティセンター、公民館 などの社会教育施設の管理・整備に努める。また、町立図書館における図書資料及び視聴覚資 料の充実を図り、町民が利用しやすい環境づくりを進める。 [施策の取組状況・実績、成果] ○コミュニティセンターの利用状況 ボウリング場（４レーン） 6,848 件・4,358 人 テニスコート（夜間照明付２面） 1,164 件・6,485 人 体 育 館 （人工芝１面） 会 議 室 （１室） 658 件・7,117 人 18 件・ 130 人 18,090 人 計 ○コミュニティセンター主催スポーツ大会の開催 テニス大会開催 １月１８日 参加者 ４４名 フットサル大会開催 ３月 ８日 参加者 ５４名 ボウリング大会開催 ３月１５日 参加者 １１名 ○公民館の利用状況 三 根公民館 大賀郷公民館 樫 立公民館 中之郷公民館 1,184 件 14,797 人 1,327 件 16,236 人 467 件 4,467 人 459 件 柔剣道・卓球・英会話・ヨガ・太極拳・文庫活動・民謡・ 太鼓・踊り・健康教室・婦人学級・高齢者給食サービス 柔剣道・卓球・英会話・生花・文庫活動・婦人学級・ヨガ 等 キックボクシング・健康教室・高齢者給食サービス 卓球・婦人学級・民謡・踊り・自治会活動・健康教室 等 高齢者給食サービス 等 卓球・英会話・婦人学級・自治会活動・健康教室 19 5,274 人 末 236 件 吉公民館 計 3,091 人 3,673 件 社協給食サービス 等 卓球・太極拳・婦人学級・自治会活動・健康教室 高齢者給食サービス 等 43,865 人 ○図書館の利用状況 開館日数：２７８日 延べ利用者数：１４，７７４名 蔵書冊数：書籍等２９，１６３冊 １日平均利用者：５３名 ＤＶＤ・ビデオ９６４点 ○八丈町立図書館推進委員会の開催 開催回数 ４回 内 子供読書活動推進計画（第２次）、ブックスタート、蔵書点検、小学校新１年生へ 容 の町立図書館ガイダンスと貸出しカード配布について 成果：利用者の利便を図ることができた。図書館は「八丈町子供読書活動推進計画」の第２次 策定に向け検討を開始。ブックスタートは８月開始のため、６月に講師を招きボランティア への講座を開いた。小学校２校に対し新１年生へのガイダンスを行った。 [課題、今後の方向性] コミュニティセンターは、土･日曜日以外の利用率を上げるため、広報活動により町民への周 知を行っていく。 公民館は、地域の活動場所として多くの住民に利用されている。平成２６年度に基本設計を 終えた三根公民館建て替え事業については、平成３０年度供用開始を目標に推進していく。大 賀郷公民館については、都道の拡張に伴う工事等を東京都と協議しながら整備を進め、他の公 民館についても順次、災害時の避難所として使用することなど利用しやすい公民館の施設整備 を目指していく。 図書館は「八丈町子供読書活動推進計画」によりブックスタート・小学生への利用ガイダン ス等を通して読書の楽しさを伝え、図書館をＰＲする。 [主要施策] (3) 諸団体の芸術・文化活動の支援や、多くの住民等が使用できる多目的ホールおじゃれ（集会 施設）の管理、運営に努め、おじゃれ運営委員会による自主事業の充実を図るとともに、サマ ーコンサート、芸術文化振興事業の実施など、町民が芸術・文化に親しみ、参加できる機会の 充実を図る。また、諸団体の活動計画等を広く収集し、町民に情報提供を行っていく。 [施策の取組状況・実績、成果] ○八丈町多目的ホール「おじゃれ」運営委員会への支援 ・八丈島 JAZZ フェスティバル２０１４ 期 日 ８月２２日 場 所 八丈町多目的ホール「おじゃれ」 入場者 ２５９名 20 内 容 ラテンジャズの演奏 ・映画上映会（くもりときどきミートボール、天地明察） 期 日 ６月１５日、１０月１１日 場 所 八丈町多目的ホール「おじゃれ」 入場者 合わせて約３１３人 内 各映画の上映 容 ○團伊玖磨記念サマーコンサートの開催 期 日 ８月１０日（日）１４時開演 場 所 八丈町多目的ホール「おじゃれ」 入場者 １７６名 出演者 司会 牟田 演者 Duo × Duet. メゾ・ソプラノ／柴田真由美 久壽 ピアノ／服部慶子 テノール／髙木太郎 ヴァイオリン／北門郁子 ○寄席公演の開催 期 日 １０月２５日（土）１４時開演 場 所 八丈町多目的ホール「おじゃれ」 入場者 １３９名 出演者 桂 歌春、三笑亭 夢花、ぴろき、宮田 陽・昇、桂 たか治 ○芸術・文化団体活動への支援 事 業 団 体 補助額 備考 八丈島芸能文化祭 ６００千円 八丈島文化協会主催事業 八丈島文化フェスティバル実行委員会 ３００千円 八丈島文化協会主催事業 八丈島あそびと文化の NPO あびの実 ４５０千円 八丈島文化協会後援事業 成果：八丈町多目的ホール「おじゃれ」は２５年８月より稼動開始した八丈町の新施設である。 当ホールが利用可能となったことにより、様々な団体が島内外より来訪し利用しており、島 内各地にて執り行われていた催し物が当ホールに集中し、イベントの全容が把握し易くなり、 諸文化団体の活動の活性化にも繋がった。また、毎年恒例となっている團伊玖磨記念サマー コンサートは夏のクラシック音楽イベントとして楽しんでいただけた。昨年度、悪天候によ り実施できなかった寄席は、今年度無事に実施され好評を呼んだ。 [課題、今後の方向性] 八丈町多目的ホール「おじゃれ」は稼働率が平成２５年度末の時点で約６６％（前年度比６％ 増）である。今後も引き続き、施設の適切な管理を心がけ、常時、ホール利用者が快適に練習 やイベント等を実施できるよう務め、稼働率を上げていく。また、島内では触れる機会の少な い良質の芸術は、経費が多大になるため、国や都、民間団体の補助金等を活用し鑑賞の機会を 確保するとともに、八丈島文化協会やおじゃれ運営委員会の活動を支援していく。 21 [主要施策] (4) 英会話教室、婦人学級など、町民が生涯を通じて学ぶことのできる機会の充実を図る。 [施策の取組状況・実績、成果] ○英会話教室の開催 講 師 ２名 受講者 １３７名（小学生７４名・中学生２名・一般６１名） 内 容 １８クラス 場 所 三根公民館(水・金曜日)、大賀郷公民館(月・火曜日)、中之郷公民館(木曜日) ○婦人学級の開催 手芸教室 八丈太鼓教室 三根婦人学級 延べ参加人員１１９名 ゲートボール教室 編物教室 料理教室 大賀郷婦人学級 延べ参加人員１３０名 ゲートボール教室 島ことば教室 寄せ植え教室 樫立踊り教室 樫立婦人学級 生け花教室 延べ参加人員１５４名 料理教室 ゲートボール教室 日本舞踊教室 着付け教室 中之郷婦人学級 ゲートボール教室 延べ参加人員１７２名 島ことば教室 合唱教室 踊り民謡教室 末吉婦人学級 カラオケ教室 述べ参加人員１００名 料理教室 ゲートボール教室 全学級延人数 ６７５名 ○生涯学習活動への支援 事 業 団 島民大学講座実行委員会 体 補助額 備考 ２５０千円 八丈島文化協会後援事業 22 成果：英会話事業は順調に活動を継続しており、婦人学級は新たな試みが取り入れられている。 [課題、今後の方向性] 英会話教室は毎年多くの子ども達や一般住民が受講しており、継続率も高い状況にある。た だし、授業内容が毎年ほぼ同じ内容であり、魅力性が弱く単調な授業になりがちである。更な る語学習得と英会話教室を通じた地域コミュニケーションの向上を目的とし、授業内容の充実 を図っていく。 生涯学習に関する講演会等の企画については、八丈島民大学講座実行委員会等の関係団体と 連携・協力して、島民の関心を得る様な学習の機会を提供していく。 [主要施策] (5) 子どもたちの「次代を担う力」をはぐくむために、地域住民や学校、様々な機関と連携し、 家庭教育・子育て支援の充実を図る。また、放課後子ども教室推進事業を推進し、放課後の子 どもたちの健やかな居場所づくりの充実を図る。 [施策の取組状況・実績、成果] ○子育て支援ネットワーク会議への参画 実務者会議 年２回開催 ネットワーク会議 月１回程度開催（教育相談員出席） ○放課後子どもプラン運営委員会の開催 開催回数 ３回 ○放課後子どもプラン実施状況 ・三根小学校がじゅまる広場 開催日数１９８日、延べ参加者数１１，７９２人(一日平均６０人) ・大賀郷小学校がじゅまる広場 開催日数１９８日、延べ参加者数９，７３０人(一日平均４９人) ・三原小学校がじゅまる広場 開催日数１９９日、延べ参加者数５，３１８人(一日平均２７人) 成果：放課後子どもプランは、放課後の子供たちの居場所として、参加数は年々増加しており、 その認知度が推察される。 [課題、今後の方向性] 八丈町子ども家庭支援センターの主催する子育て支援ネットワーク会議に参画し、要保護児 童の早期発見と情報収集に努め、関係機関と連携して適切な対応を図っていく。 ２１年９月より三根小学校及び大賀郷小学校、２５年４月より三原小学校で実施が開始され た、放課後子どもプラン（がじゅまる広場）は、教育活動サポーター（旧安全管理員）の確保 が難しい状況であるが、広報やポスターなどで教育活動サポーターを確保するよう努める。 本事業の概要や目的が保護者に十分に理解されていないという現状がある為、年度初めの学 校保護者会での事業説明を行っていきたい。また、よりわかりやすく理解していただくために、 パンフレット等の作成も検討したい。 23 [主要施策] (6) 八丈島に伝わる有形・無形の文化財の保護に努めるとともに、文化財の公開・活用を通して 文化財に親しむ機会を提供していくとともに、島の歴史や文化の発信拠点としての歴史民俗資 料館の今後の在り方について検討を重ねて行く。 [施策の取組状況・実績、成果] ○歴史民俗資料館の管理、運営 来館者 １１，４０１人（平成２５年度は１１，７８８人） 収 ３，４８６，７５０円（平成２５年度は３，６９４，３９０円） 入 受付や案内業務等はシルバー人材センターへ委託 ○八丈町文化財専門委員会の開催 開催回数 ６回（うち１回は八丈小島視察。実施日：１１月２７日） ○文化財の公開 「東京文化財ウィーク 2014」への協力 企画事業 １０月１日∼１１月３０日 文化財めぐり、歴史民俗資料館内の展示物の解説 ○玉石垣保存会への支援 事 業 団 大里地区玉石垣保存会 体 補助額 ４００千円 玉石垣修復・後継者育成 成果：歴史民俗資料館の来館者数は、前年度と同程度となっている。 文化財専門委員会では、八丈小島への視察を行い、近年八丈小島で営巣などを行っている クロアシアホウドリの生活環境や様子を実際に見ることで、今後の保護や繁殖などに向けて どのような対策を講じる必要があるかを調査する事ができた。 玉石垣保存会への支援を継続して実施することにより、玉石垣の修復、後継者の育成の一 助となっている。 [課題、今後の方向性] 島内にある登録文化財の現況を把握・精査し、積極的に公開し活用を行っていく。 八丈町文化財専門委員会や教育委員会の意見等を反映させた歴史民俗資料館の基本計画では、 現在の建物を改修するという方向性を示し、建物だけではなく、展示内容等の検討も行い、資 料館の全体的な総合計画となっている。計画では、八丈町の基本構想に「歴史と文化を生かす 町」とあり、国の登録文化財である歴史民俗資料館の建物を活用し、八丈島独自の歴史と文化 に基づく新しい町づくりの中核施設として整備することを基本方針としているが、２６年度に 東京都が実施した耐震診断の結果により、今後継続的に活用する事は困難であることが明らか となった。 今後は計画を見直すとともに、予算も勘案し、具体的な資料館のかたちを検討していく。 平成１８年度に設立された大里地区玉石垣保存会を支援し、玉石垣の保存と後継者育成を推 進し、玉石垣の文化に親しむ機会を提供していく。 24 [主要施策] (7) 八丈方言の担い手である高齢者の力を生かし、島民が関心を持つ「島言葉を知り、伝える」 取り組みを行う。 [施策の取組状況・実績、成果] ○日本の危機言語・方言サミット IN 八丈島の開催 １２月１２∼１４日 八丈町多目的ホール「おじゃれ」 講師：伊奈かっぺい氏 参加者：計４２３名 ○八丈方言文法講座の開催 ３月１５日 大賀郷中学校 講師：金田章宏氏 参加者：２４名 ○第４回島言葉かるた大会の実施 １月１２日 大賀郷公民館 来場者８５名（うち参加者５５名） 成果：全国で初となる「日本の危機言語方言サミット」を八丈島で開催する事ができた。国連教 育科学文化機関（ユネスコ）が発表した日本の消滅危機言語へ指定されている８地域をはじ めとした多くの方々が八丈島へ集結し、各地域の意見発表などを通して、互いの見識を深め ることが出来た。 島言葉かるた大会を実施し、参加者や応援者も含め、方言を交えた他世代との交流を行う ことにより、充実した大会となった。また、八丈方言文法講座では方言をより深く知るきっ かけとなった。 これらの事業をとおして「島言葉を知り、伝える」活動を行うことが出来た。特に全国規 模のサミットが開催できたことは大きな成果であった。 [課題、今後の方向性] 「島言葉を知り、伝える」活動を推進するために、八丈方言文法講座、島ことばかるた大 会を継続して実施する。島ことばかるた大会に関しては、特に高齢者と他世代間の交流の場 として積極的に活用する。 危機言語方言サミットについても、今後開催される会場へと足を運び、諸地域との交流・ 連携を深め、八丈方言だけではなく、日本の危機言語の保存・伝承活動の手段として大いに 活用していく。 [主要施策] (8) 町民によるスポーツを振興し、スポーツに対する関心を高めるとともに、町民の健康増進と 体力向上を図り、相互の交流を深める。また、体育協会・スポーツクラブと連携し各種スポー ツの指導者育成に努める。 [施策の取組状況・実績、成果] ○国土交通大臣杯 第６回全国離島交流中学生野球大会 開催日 ８月１８日∼２２日 開催地 新潟県佐渡市 参加者 中学生八丈選抜１１名 ○第５３回町民体育大会 25 開催日 １０月１２日 開催地 島内各地域 参加者 １，１１０名 ○スポーツ講習会の開催 サッカー講習 ２月４日 ○スポーツ団体への支援 事 業 団 体 補 八丈島体育協会 助 額 ４，０００千円 八丈町スポーツクラブ ５０千円 レインボーカップ 2014 実行委員会 ４，０００千円 ジュニアベースボールクラシック実行委員会 ２，４９７千円 ○体育施設の利用状況 施設名 件数 人数 富士グラウンド １９５ ５，３１３ 富士ゲートボール場 １４５ ２，１８７ 樫立運動場 ６１ １，４４０ 樫立屋内運動場 ９７ ６８０ 中之郷運動場 ３１ １，５６５ １５１ ２，１６７ ４５ ２，０１２ １０４ １，３８９ ８０ ２，７５４ １３２ ３，２２５ 中之郷屋内運動場 末吉運動場 末吉屋内運動場 南原スポーツ公園（サッカー） 南原スポーツ公園（野球） 成果：南原スポーツ公園野球場・サッカー場の利用人数については、前年度と比較すると減少 している。要因としては平成２５年度に開催された「スポーツ祭東京２０１３」での利用者 数分と考えられる。その他の体育施設については前年度よりも増加している。 [課題、今後の方向性] 平成２４年度に建設された八丈町南原スポーツ公園野球場に続き、今後のスポーツ振興の拠 点として屋内運動場の整備計画を進めていく。 児童・生徒が積極的に運動やスポーツに親しむ中で、島内におけるジュニアスポーツの普及 やジュニア選手を発掘・育成していけるよう、公益社団法人東京都体育協会からの支援を受け てジュニア育成事業を推進していく。 【基本方針４ 「町民の教育参加」と「学校経営の改革」の推進】 [主要施策] (1) 外部評価の導入などを通じて、保護者や地域住民の参画を求め、開かれた学校づくりの一層 の推進を図る。 [施策の取組状況・実績、成果] ○外部評価の実施（学校の取組） 26 保護者・地域からの教育活動に対するアンケート 小学校 全校実施、中学校 全校実施 成果：保護者、地域からのアンケート等を通して学校における教育活動全体についての評価を 生かし、次年度の教育活動に反映させ、よりよい学校づくりを推進している。 [課題、今後の方向性] 施設・設備面においては、教育委員会が主となって年次計画を策定し、教育環境の充実を図 っていく。 [主要施策] (2) 学校教育の改善に対する各学校の取り組みを進めるため、校長のリーダーシップの下、学校 の自主性・自律性の確立を図る。また、主幹教諭の配置を進めるとともに、その補佐的役割を 担う主任教諭の配置にも取り組み、学校の組織的な課題対応力の向上を図る。 [施策の取組状況・実績、成果] 学校の組織的な課題対応力の向上のため、主幹教諭配置計画に基づいた配置。その補佐的な 役割を担う主任教諭の配置。 ○主幹教諭の配置 校 種 配置計画 ２６年度配置人員数 小学校 各２名 三根小(2 名)・大賀郷小(2 名)・三原小(2 名) 中学校 各３名 富士中(2 名)・大賀郷中(4 名)・三原中(3 名) ○主任教諭の配置 校 種 ２６年度配置人員数 小学校 三根小(7 名)・大賀郷小(4 名)・三原小(5 名) 中学校 富士中(4 名)・大賀郷中(6 名)・三原中(1 名) 成果：平成２５年度と比較すると、主幹教諭の配置人数はほぼ変わらなかったものの、主任教 諭は小学校で５名の増、中学校で２名の増とすることができた。 [課題、今後の方向性] 主幹教諭については、東京都教育委員会の配置計画と学校規模を勘案しながら、無配置校を なくすべく取り組んでいる。主任教諭についてもバランスの良い配置となるよう取り組んでい く。また、主幹教諭選考、主任教諭選考の受験有資格者に選考を受験するよう指導していく。 [主要施策] (3) 教員の資質向上及び意識改革を図り、授業改善に資するため、週ごとの指導計画の作成及び 点検、校内外における研修の充実等の一層の推進を図る。 [施策の取組状況・実績、成果] ○週ごとの指導計画（週案）の点検 27 第１回 ７月１１日、１４日、１５日 第２回 １２月１７日、１８日 第３回 ３月１８日、１９日 ○週案点検結果 週ごとの指導計画の提出 １００％ 管理職の確認印 １００％ 管理職のコメント １００％ 単元名 ９５％ ねらい・評価規準・指導内容 ８７％ 週ごとの実施時数 ９７％ 累計時数 ９５％ ○夏季研修会の開催 研修名 八丈島の水と水源をめぐる 期 ８月６日・７日 日 参加者 延べ１６名 ○校内研究の充実（講師招聘） ・三根小学校 □研究テーマ「自分の思いや考えを生き生きと言葉で表現できる児童の育成」 ７月２１日 ・大賀郷小学校□研究テーマ「自分の力でたくましく生き抜く子の育成」 ６月２５日 ・三原小学校 □研究テーマ「効果的な小中一貫を目指して」」 ６月２５日 ・富士中学校 □研究テーマ「学ぶ意欲を持ち続けることのできる生徒の育成を目指して」 ９月１６日、１０月１５日、２月４日 成果：校内外における研修は、年々テーマに工夫が重ねられており、専門の講師の派遣を受 けることで、充実が図られている。 [課題、今後の方向性] 週ごとの指導計画（週案）の作成・提出は、教育課程の適正な管理のため、校長の権限と責 任の下に全ての教員が行わなければならないが、一部に未記載等が見受けられるので、指導の 徹底を図っていく。 [主要施策] (4) 学校施設を開放して効率的な運営を図る。 [施策の取組状況・実績、成果] ○学校施設の利用状況 運動場 件数 体育館 人数 件数 人数 三 根 小 学 校 88 件 2,370 人 465 件 9,163 人 大賀郷小学校 26 件 1,091 人 318 件 4,813 人 三 原 小 学 校 − − 235 件 3,599 人 末 吉 小 学 校 45 件 2,012 人 104 件 1,389 人 計 159 件 5,473 人 1,122 件 18,964 人 28 備 考 運動場の数は三原中に含む 富 士 中 学 校 23 件 231 人 331 件 3,718 人 大賀郷中学校 2件 56 人 249 件 3,552 人 三 原 中 学 校 26 件 379 人 145 件 1,632 人 計 51 件 666 人 725 件 8,902 人 成果：各学校施設は、さまざまなスポーツ活動の拠点として利用頻度は高い状況であり、町民 の健康増進、コミュニケーションを図る場として有効活用がなされている。 [課題、今後の方向性] 開放に際し、使用料の徴収方法や年間予約等のシステムについて各利用団体と協議し、効率 のよい運営を図っていく。 [主要施策] (５) 自然環境に配慮し、児童・生徒が安心して学び、遊べるよう、各小・中学校の校庭の芝生 化を促進する。また、芝生の管理について、学校と地域が連携した体制づくりを構築できるよ う支援する。 [施策の取組状況・実績、成果] ○ボランティア保険への加入 芝生化した校庭の各校の維持管理団体（地域住民、校庭利用団体等）のボランティア活動中 の事故対応に備え加入している。 ○校庭芝生化技術支援事業の実施 東京都の委託機関（都市緑化機構）の専門家派遣による実地講習会を三根小学校、大賀郷小 学校にて行った。 ○校庭芝生化地域連携事業の実施 維持管理団体の事業費（謝金、消耗品費等）を東京都が委託事業として補助（１校３０万円 を上限）。 【三根小グリーンキーパーズ、三原小・中学校グリーンレンジャー、富士中学校芝生活用推 進協議会】 ○東京都公立学校運動場芝生化維持管理経費補助金の活用 芝生化実施完了後３年以内の学校を対象に、維持管理に係る専門的作業（更新作業、全面目 土作業、肥料散布作業）に要する経費の２分の１を補助。 【大賀郷小学校、富士中学校】 成果：２６年度末現在、小学校３校、中学校２校の校庭芝生化が完了している。各小学校におけ る怪我の減少や、子どもたちが安全で元気に遊べる場所として、また、環境学習効果や地域の新 しいコミュニティの場としても効果が見られている。 [課題、今後の方向性] 東京都では、 「１０年後の東京」への実行プログラムとして、「元気な子どもたちを育てる 校庭の芝生化」を重点施策として、都内全公立小中学校の校庭の芝生化を推進している。大 賀郷中学校の芝生化を残すのみとなったが、同校は校庭照明設備の建設計画がある。完成後 の着手となるが、全小中学校校庭芝生化の早期実現を目指す。 29 今後もＰＴＡ・地域・教員等と連携して、芝生の維持管理を行うとともに芝生校庭を活用し た様々な文化・スポーツ活動の利用を図り、子どもの健全育成と地域の活性化を図っていく。 【参 考】 ２６年度主な施工工事 ・三根小学校プール改修工事（25 年度繰越事業） ・給食センター高圧ケーブル・高圧交流気中負荷開閉器交換工事 ・給食センター給湯管等取替工事 ・樫立児童遊園地遊具取替工事 30 第６ 外部評価委員（有識者）からの意見 外部評価委員（有識者） 菊 池 森 沖 山 洋 子 氏（元 八丈町教育委員長） 郁 郎 氏（元 東京都立上野高等学校校長） 重 彦 氏（八丈島小中高ＰＴＡ連合会会長） （はじめに） 地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部改正が平成１９年６月に公布され、この 規定により平成２０年４月からすべての教育委員会は、毎年度その権限に属する事務の管理 及び執行の状況について、外部評価委員の意見を活用し、点検及び評価を行い、その報告書 を議会に提出するとともに公表することが義務づけられた。八丈町教育委員会でもその規定 に基づき、外部評価委員との協議を重ねながら８年目を迎えた。教育の領域に限りはなく、 その中で、目標を定め、施策・方針を定め、実践し評価し改善を重ね、その成果を判断する 過程において教育行政の方向性を示すことが重要であり、これにおいて平成２６年度の教育 委員会の権限に属する事務の管理、執行は委員会活動並びに主要施策に対しては十分になさ れているように思う。しかしながら、発達段階に応じた個々の人間育成の継続性や、子ども を取り巻く環境、子育てに関わる年代の意識変化、町の人口構成の推移等、社会状況の変化 に先んじて施策を講じ、そのために現況をどうして行くのかが、今後の課題となる。 多目的ホール「おじゃれ」の活用など、町民の文化芸術に触れる機会も高まり、図書館や 公民館の活動など、活用は図られていると感じるが、子供から高齢者までの八丈町の活性化 策として、教育委員会だけの施策ではないが、引き続き率先して取り組みを進めて欲しい。 （報告書に関しての具体的な提言） ① 教育の最大の目標である「どの様な生き方を選ぶか」、 「どの様に社会に貢献できるか」 、 「どの様な人生を送るのか」といった教育の基礎基本に関わる「キャリア教育」の必要性 が示された。今後、島内の小・中・高校の連携のもとで、学校・家庭・地域・行政が一体 となり、「キャリア教育」を推進することにより、八丈町の人材育成に繋がるものと期待 する。 ② 学力と体力は相関関係があると言われるが、体力面でも自然豊かな地域で育っている特 色は見られない。課題を分析し、島の特色を生かした更なる学力の向上と、体力の向上へ の取り組みが必要である。 ③ 不登校の人数が年次で変わらないのは同じ子どもが次年度も不登校であると推測され る。スクールカウンセラーと学校、保護者、教育委員会が連携し、更なる対応が必要であ る。 ④ 危機言語・方言サミットが成功をおさめた。引き続き、島言葉への取り組みや、民俗資 料館、戦争遺跡の残し方など課題に対し取り組みを進める必要がある。 ⑤ ユネスコは１９９４年に１０月５日を「教師の日」と定め、世界各国や日本でも教師の日 を定めている自治体があり、八丈町においても子供たち、保護者（Ｐ連）、地域の方々を含め、 教師への敬意を表し「教師の日」を定めるよう検討されたい。 31 【資料１】 八丈町教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況の点検及び 評価実施要綱 平成２１年３月２日 教 育 長 決 定 （趣旨） 第１条 この要綱は、地方教育行政の組織及び運営に関する法律（昭和３１年法律第１６２号） 第２７条の規定に基づき八丈町教育委員会（以下「教育委員会」という。）が行うその権限に属 する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価（以下「点検及び評価」という。）の実施に関し 必要な事項を定めるものとする。 （点検及び評価の対象） 第２条 点検及び評価の対象とする事務は、点検及び評価を行う年度の前年度の教育委員会の基 本方針に基づく主要施策に関する事務（以下「施策・事業」という。 ）とする。 （点検及び評価の実施） 第３条 教育委員会は、毎年度１回、点検及び評価として施策・事業の進捗状況を総括するとと もに、課題や今後の取組の方向性を明らかにするものとする。 ２ 教育委員会は、前項の規定による点検及び評価の結果を取りまとめるときは、あらかじめ、 その内容について、教育に関する学識経験を有する者等の知見を活用するものとする。 ３ 教育委員会において点検及び評価を行った後、その結果を取りまとめた報告書を作成し、八 丈町議会へ提出する。また、報告書は公表するものとする。 （点検及び評価に関する有識者） 第４条 教育に関する学識経験を有する者等の知見の活用を図り、点検及び評価の客観性を確保 するため、点検及び評価に関する有識者（以下「外部評価委員（有識者）」という。）を置く。 ２ 外部評価委員（有識者）は、教育委員会の求めに応じ、教育委員会が取りまとめた「施策・ 事業の実績、課題及び今後の方向性」について意見を述べるものとする。 ３ 外部評価委員（有識者）の定数は、３人とし、教育に関し学識経験を有する八丈町民の中か ら教育委員会が委嘱する。 ４ 外部評価委員（有識者）の任期は２年とし、補欠委員の任期は前任者の残任期間とする。た だし、再任を妨げない。 ５ 外部評価委員（有識者）は、職務上知り得た秘密を漏らしてはならない。その職を退いた後 も、同様とする。 （庶務） 第５条 点検及び評価に関する庶務は、教育課庶務係で処理するものとする。 （委任） 第６条 附 この要綱に規定するもののほか、この要綱の施行に関し必要な事項は、教育長が定める。 則 この要綱は、平成２１年３月２日から施行する。 附 則 この要綱は、平成２１年１１月１日から施行する。 32