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クリック(PDFファイル) - アジア・アフリカと共に歩む会(TAAA)
自由南アフリカの声
2006 年 2 月
No.40
No.40
Voice of Free South Africa
発行 / アジア・アフリカと共に歩む会
Published by Together with Africa and Asia Association (TAAA)
2006
2006 年 2 月までの報告と予定
までの報告と予定
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■
10月
10月 泉南市より移動図書館車を受領
10月~2月 月1回、本の梱包作業
11月 JICAプロジェクト学校訪問
12月 KZN州へ移動図書館車を4台送付
1月 TAAA南ア代表帰国報告会とワークショップ
TAAA南ア代表帰国報告会とワークショップ
1月 西ケープ州へ移動図書館車を1台送付
西ケープ州へ移動図書館車を1台送付
4月 南ア・学校図書綱領発布記念 図書館車4台贈呈式予定
図書館車4台贈呈式予定
内容
南ア帰国報告会の講演より(平林薫)・・・・・・・・2
中学生に南アでの活動を紹介(武藤豊)・・・・・・・5
移動図書館車 京浜港搬入作業〈関根章博〉・・・・・6
TAAAとわたし(野田千香子)・・・・・・・・・・8
最近の活動紹介写真集・・・・・・・・・・・・・・・9
アジア・アフリカと共に歩む会活動規範・・・・・・・10
主な活動・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11
寄付・会費・本などを下さった方々・・・・・・・・・12
移動図書館の本を読む クワズールーナタール州のシルワネ小学校にて
自由南アフリカの声 40号
2006 年1月9日報告会より
JICA支援のエイズ・ピア学校教育と
図書支援で変わる高校生たち
TAAA南ア事務所
代表
平林
薫
・南アの現状:貧困と失業
南アの現状:貧困と失業
南アの経済は上昇しており、一見バブルのような感じもしますが、富は一握りの人々の手の中
にあり、一般の人々はバブルの恩恵にはあずかれません。一般市民の生活はますます苦しくなり、
失業率も年々悪化しているような状況です。政府は雇用促進を唱えていますが、具体的な策は取
られていないように感じます。
南アの抱えている問題は貧困と深いつながりをもっています。何とかして高校まで出ても職は
なく、おばあさんの年金に頼ってぶらぶらしているうち、仲間と酒を飲み、麻薬を始め、犯罪に
手を出していく。女の子は、子供への支給金をあてにして子供を生むこともあります。また働き
口がないため売春をして、HIV に感染してしまうケースも見られます。
新しい政府の下で、大多数の黒人層をどう経済システムに組み込んでいくか、きちんとした整
備をしないまま 10 年が過ぎ、いまや黒人層の中での格差もどんどん広がってきています。
・エイズピア教育と図書支援で変わる学校
シセベンジーレ高校では、プロジェクトの参加などをきっかけにして、校長、教師、生徒みん
なの力で、学校がどんどん変わってきています。プロジェクトの最初のころ、指導員のノントレ
さんも“校長が活動に積極的でない”と話していました。しかしワークショップに参加後、ピア
教師たちに詩や劇を作らせ、全校生徒の前で発表させたり積極的にピア教育を取り入れた結果、
ムドゥルリ校長は昨年末、大きな成果を認めていました。“コミュニティーも含めたエイズデー
の開催、TAAA の野田代表、関根さん、河合塾の宮崎さんの遠方からの訪問、河合塾から寄贈され
シセベンジーレ高校の図書室
2
自由南アフリカの声 40号
た本のサブリーダーとしての利用、学校巡回指導員の訪問、誰かがいつも見てくれている、自分
たちの学校のために尽くしてくれる人たちがいる、教師も生徒もそれに応えるためにがんばらな
ければ、という気持ちになってきた”と話しています。この高校の卒業テストの合格率は、2003
年度は50%強であったのが、2004 年度は70%を超え、2005 年度はさらにいい成績を残して
いると思われます。誇りを持てるようになったとき、生徒たちの生活態度や学習力が目に見えて
向上していくという例だと思います。学校図書室の準備も整ってきています。ここでは古い机を
リサイクルして丈夫な本棚を作り上げました。今回の学校訪問の際にも TAAA から送られた本と
辞書を寄贈してきました。学校が少しずつ良くなっていくのを見るのは本当にうれしいことです。
ここに移動図書館車を!
ここに移動図書館車を
最近クワズールーナタール州に到着したバス 4 台のうちの1台をンドゥエドゥエ周辺の学校に
巡回させて欲しいと依頼しました。都市部から遠くないにもかかわらず、地域内の学校は“ただ
存在するだけ”といえるほど、設備もリソースも乏しいのです。そのような環境の中でがんばっ
ているシセベンジーレ高校のような学校を応援したいと思っています。
ピア教育で生徒が学んだこと
私たちが JICA からの支援で行ってきた HIV/AIDS のピア教育は、HIV/AIDS に関する正しい情報
や知識を身につけさせることを目的としています。学校生活における基本的なこと、学校内をき
れいにするとか、公共の設備を大切に使うとか、他人を思いやること、周りに惑わされず自分の
判断で行動すること、自分を大切にすることなどをピア教育(生徒から生徒へ)によって伝えてき
ました。ピア教師たちは、ワークショップで学んだことをそれぞれの学校で伝える努力を十分に
してきたと思います。
生徒たちは麻薬を勧められ、断ると仲間はずれにされる、早く性体験をした方がかっこいいと
か、周りに振り回されることが多いのです。そこで、ASSERTIVE、自分の意見をはっきり主張す
ることと、DECISION MAKING、自分で決定することの重要性を学びました。女生徒たちが、自分
のお母さんやおばあさんたちが置かれてきた状況を打開し、自立を目指そうとしている姿が印象
的でした。ズールー人の社会は歴史的に男性優位の考えが強く、女性は男性に絶対服従のため、
コンドームを使用して欲しいなどとは女性からは口にできなかったという状況が、HIV 蔓延の一
つの原因ともなっています。
ELET の農業プロジェクト
の農業プロジェクト
3
自由南アフリカの声 40号
・HIV/AIDS 関連
最新の調査で、女性の 15 歳から 24 歳の層での感染率が増加しているという結果が出ました。
2002 年の調査では 12%だったのが、今回 16.9%に上昇しています。同世代の男性に比べて 4 倍
も高い感染率です。地域的にはクワズールーナタール州、プマランガ州のスクウォッター(不法
居住地域)に住む人々の感染率が高いとの結果が出ており、貧困との大きな相互関係があるよう
です。
栄養のあるものが食べられず、抗ウィルス薬を受けることもできなければ、身体は急速に衰え
ていきます。HIV の問題に対して私たちが支援できることは、学校やコミュニティーに対しての
情報提供を続けていくことと、貧しい中でも人々が栄養のある食べ物をとることができるような
方法を考え、実際に行っていくことだと思います。
・ELET
ELET 農業プロジェクト
ELET の代表マービン・オグル氏によると、アパルトヘイト政策の下ではあからさまに“黒人は
知的労働には向かず、肉体的労働に従事するべきである”と言われたため、人々の間で、農業へ
の嫌悪と政府への抵抗という意味で耕作をしない風潮が広がったといいます。また、ズールーの
男子たるもの畑仕事などできるか、という伝統的な考え方もありました。政府が変わってもいま
だに人々は農業に積極的に従事していません。
ELET が学校をベースに行っているコミュニティー農業プロジェクトは、農具と種や苗を準備し
て各校に配布し、ワークショップを開催して指導をした後、実地で訓練をします。学校の敷地内
に菜園を作るのですが、畑仕事は地域の住民の有志が行います。収穫は学校の給食で使われ、地
域住民も家庭で使い、次のシーズンの苗を確保した後、余った分は販売して換金します。クワズ
ールーナタール州は気候や土壌がいいので、収穫は十分に期待できます。このプロジェクトは、
地域の住民たちにも利益をもたらします。食べる物を自分たちで作れれば、年金を当てにされて
いるおばあさんたちもたまには自分の服でも買うことができるようになるでしょう。
現在、学校菜園プロジェクトを小学校で行えれば、と考えています。生徒たちが学校給食で栄
養のある野菜をとることができるし、学校で野菜の育て方を教わったら、家でも家族と小さい菜
園を始めることもできます。自分の手で大切に作り育てれば、収穫という喜びがあることを学ぶ
ことができます。
今、私たちが図書教育などを通して支援している子供たちが学校を卒業する頃には、以前より
は社会に出るための準備ができているようになると思います。しかし、その若者たちを受け入れ
る先がなければ、教育が無駄になってしまいます。政府には、具体的で効果のある雇用促進のプ
ログラムを導入して欲しいと願っています。私たちも、教育をベースにできる限りのサポートを
続けていきたいと考えています。自分たちはどうせ取り残されてしまっている、とあきらめかけ
ている人々に“あきらめないでがんばろう”と励ましながら、一緒に活動していきたいと思って
います。
写真左から ELETの学校菜園、収穫物の販売、エイズ・ピア学校教育の指導員ノントレさん
4
自由南アフリカの声 40号
今回このようなスピーチをして感じた点や得た
中学生に南アでの活動を紹介
収穫はこの文面に書ききれないほど沢山あります。
特に印象に残った点は、全生徒が最後まで集中し
武 藤
て聴いてくれたこと。そして、写真や資料などを見
豊
て様々な反応があったことです。
これらの反応こそ、
最も意義あるものと思います。そして集中して聞き
昨年 5 月から約3ヶ月にわたり南アフリカを訪問
入っていた彼らの眼差しは、移動図書館車活動で本
して活動したことを地元の中学生に紹介してきまし
を手にとって読んでいる生徒達と同じでした。最近
た。
場所は、
私が在住している茨城県稲敷郡美浦村。
の日本の子供たちは集中力が無いとよく言われてお
地元の国際交流協会の協力により、母校である美浦
り、それをとても懸念していたのですが、そんな偏
中学校にて、学年毎に総合学習授業の一環としてス
見を持っていた自分が恥ずかしく思うと同時に逆に
ピーチしました。
彼らの真摯な態度から色々学びました。
質問も色々と出ました。日本での寄付金はちゃん
1回目のスピーチは 2 年生が対象で、世界エイズ
と使われているのか、これからどのよう形で活動に
デーの 12 月 1 日に実施。テーマもズバリ「南アフリ
携わることが出来るのかという具体的な質問には、
カとエイズ問題」
。
南アでの現状やピアエイズ教育プ
ズーマ元副大統領の汚職事件のような黒幕お役人事
ロジェクトの話をしました。7 日には1年生を対象
情を踏まえながら、ELET や MEI など南アでの経験や
とした 2 回目のスピーチ。テーマは2年生と同じテ
実績が豊富な NGO グループの活動を説明しました。
ーマですが、南アの学校の様子や3ヶ月間の活動を
また、なぜナミビアやボツワナとの国境が直線なの
特に噛み砕いて説明しました。13 日の最終日は3年
かという思いもつかない質問などもあり、結構面白
生が対象で、テーマは「南アフリカでの NGO 活動」
。
かったですね。
彼らの総合学習時間の年間テーマが「ボランティア
今回の中学校訪問では担任だった恩師にばったり
活動」ということもあり、教育格差と移動図書館車
再会。そして久々の給食。懐かしい味でした。中学
プロジェクトの話、エイズとエイズピア教育プロジ
時代にタイムスリップすることができました。最後
ェクトの話、貧富格差と学校菜園活動の話をしてか
に、中学時代によく怒られたが今回の実施に当たり
ら、ボランティア活動に対する考え方を伝えてきま
快諾して下さった現在の校長先生、実施に向けて
した。写真を多く取り込んだスライドをメインに、
色々と調整して下さった教頭先生や教務主任の先生
蓮沼さんからお借りしたスクラップ記事、現地で入
並びに諸先生方、美浦村国際交流協会の皆様、そし
手したリーフレットや雑誌を交ぜ、教科書には無い
て前途有望な美浦中学校の後輩たちにこの場を借り
内容のレジュメを作り、レジュメに書いていないこ
てお礼を申し上げます。
とを約1時間一気に話しました。
母校の美浦中学校で話す筆者
エイズ・ピア学校教育の中のイベント 2005 年 5 月
5
自由南アフリカの声 40号
~移動図書館車 京浜港搬入作業~
関根 章博
2005 年 12 月 26 日、南ア・ダーバンへ向けて移動図書館車4台を搬送。
4台同時に搬送するのはTAAA始まって以来の作業です。浅見さん、北爪さん、武藤さん、私(関根)の4人で
搬送することになりました。A.M.8:00 に4人が浦和駅に集合し、移動図書館車が保管されている駐車場へ向か
いました。浦和という住宅の密集した地域では4台も駐車スペースを確保するのは困難であることは容易に想
像でき、だからこそ一気に4台を搬送しなければなりません!浅見さんから京浜港までのルートと搬入場所が
書かれた地図が配られ、各自が運転していく移動図書館車のキーを手渡されます。自分が運転していく移動図
書館車の前に立ち、概観をみるととても綺麗な車です。車内に入ると内装も汚れがなく、「これなら南アでもしっ
かり働いてくれるな!」という期待が沸いてきます。よし、エンジンスタート!とキーを回してみると私の車だけ
ピクリともしません。バッテリーがあがっていました・・・。ブースターケーブルを取りに戻るハプニングがありま
したが、気を取り直して4台が京浜港へ向けて発進!
4台が浦和の駐車場を出発し、近くのガソリンスタンドで給油をすませました。ルートでは外環にのる予定です。
外環の川口中央インターに入ってすぐに、またやってしまいました。川口ジャンクションでS1(川口線)に行かな
ければならないところを、先頭を走っていた私がうっかり見過ごしてしまいました!バックミラーで武藤さんの車
を見つつ「スイマセン!」と思いながら、外環を大回りして進んでいきます・・・。三郷ジャンクションから首都高に
入り、すぐに八潮パーキングへ。ルートを間違えてしまい謝りつつ、再度ルートを検討します。どうやら大したロ
スにならずに済んだ様でホッとしました。小休憩後、首都高を走って湾岸線へ進みます。途中、渋滞につかまり
ましたが、羽田を通りすぎ大黒ふ頭の看板を目にして「もう少し!」と焦る気持ちとスピードを抑えます。大黒ふ
頭出口から高速道を降りると、目の前に京浜港が。ゲートをくぐって入港の書類を書き、ついに到着しました!
京浜港に到着した4台
6
自由南アフリカの声 40号
出航予定は、この報告を更新している今日12月31日。ダーバンへの到着予定は2006年1月19日。3週間
の航海です。京浜港に到着したのは昼休みで、港は静かでした。搬入手続きは昼休みが終わる午後1時からと
いうことで、港の中をフラフラと歩いていました。移動図書館車が積まれる船はまだ港に入ってきていないよう
でしたが、周り一面に国産車がどこかへ輸出されるために整然と並んでいました。それらの車の目の前に、ビ
ルと思っていた建造物がよく見ると船であったことにびっくりしました。こんな船に乗って南アに行くのか・・・。
車を運ぶ巨大な船(写真:商船三井提供)
巨大な船で輸出入されている現場を目の当たりにして、日本と海外は近くなったのだなぁとつくづく思います。
普段何気なく買い物している野菜や果物、紙の原料になる木材など海外から様々なものを輸入しています。大
量にモノを仕入れられることは便利で良いこととは思いますが、大量にモノを消費し大量のゴミを出してしまう
社会になってしまったのだなと心配にもなります。無事、搬入された移動図書館車4台は日本でスクラップにな
らず、南アで元気に走り回り活躍してくれることを願います!!
インフォメーション・クリップ
・
・
昨年 11 月 27 日と 12 月 4 日にNHKBS2で、平林薫(TAAA南ア事務所代表)がコーディネーターとして
関わったドキュメンタリー番組が放送された。一部はシリル・サンディーレさんがズールー人の青少年の
間にサーフィンを育成していく話(この 2 年は平林さんもパートナーとして協力しています)。二部は、TA
AAがJICAとの協力事業として関わっているンドゥエドゥエ地域の農業指導者と歌唱力抜群の少女の話。
番組作成にはサンディーレさんもコーディネーターとして力を発揮しています。
本のご紹介:
① 林達雄 著 「エイズとの闘い」(世界を変えた人々の声) 岩波ブックレット 480円
新しい治療薬の開発によって不治の病ではなくなりつつあるエイズですが、多くの貧しい人たちは
治療のチャンスがないまま、亡くなっている・・。
② 石 弘之著 「子どもたちのアフリカ」(忘れられた大陸に希望の架け橋を)岩波書店 1700 円
エイズで孤児になった子どもは 1100 万人。少年兵は 10 万人。毎年 20 万人の子どもが奴隷に・・。
③ 藤原 章生 著 「絵はがきにされた少年」 集英社 1600 円
著者は毎日新聞南ア支局長を 6 年勤めた。開高健ノンフィクション賞受賞。
7
自由南アフリカの声 40号
第 1 回
(1990 年~1992 年設立まで)
野田 千香子
1990 年はマンデラ前大統領が 27 年の獄
われる一方で、ANC とインカタとの間の流
中生活から解放された年であった。
血の抗争も絶えない緊迫した数年であった。
私は学習塾で幼児から高校生までを相手
東京の ANC 事務所は、反アパルトヘイト
に仕事をしていた。一方で、アフリカの飢
運動の拠点であった。書類でいっぱいの狭
餓、フィリピンの貧困問題、ハワイの土地
い部屋には反アパルトヘイトを支えてきた
買占めからの不動産高騰によるホームレス
人たちや南アの活動家が出入りし、マツィ
の増加・・・などの報道に接すると、日々、
ーラさんは講演に出かける事が多かった。
豊かな教育環境の中で、育っていく日本の
1991 年暮れから翌年にかけて、代表のマ
子供たちの面倒を見ることだけに専念して
ツィーラさんの提案で南アに古着を集めて
いる私の心の中に、不整合な感覚が生じる
送るキャンペーンが行なわれた。私も近所
のを感じていた。
に少し呼びかけてみると、たちまち、4 畳
1990 年の秋にマンデラさんが来日し、ニ
半が一杯になる衣類が集まった。現 TAAA 副
ュースステーションで久米宏と握手した。
代表の浅見克則さんが千葉の古着の倉庫へ
大きな手、久米宏が「痛ててて!」と言い、
何回か、運び、梱包作業にも参加した。
「ど
マンデラさんは「ワッハッハッハ」と笑い、
うして古着が必要なのか、無関心のまま、
久米宏も笑った。人を包み込むような上品
片付いて良かったと思っている人もいるか
で温かい笑顔に驚嘆した。
もしれないから、一度、報告会をする責任
南アのアパルトヘイトが崩壊し、新生南
があるのでは・・」という話になり、南ア
アが生まれようとしている大きな動きにひ
を訪れたばかりの別の NGO の大友深雪さん
きつけられ、私は週に一度、ANC 東京事務
とマツィーラさんを講師にして南アの状況
所でボランティア活動をする事にした。そ
を知らせる講演会を行なった。
こには、南アから亡命してきていたジェリ
4 月の講演会を期して「アジア・アフリ
ー・マツィーラさん(現 EU 大使)が代表を
カと共に歩む会」Together with Africa and
務め、津山直子さん(現 JVC 南ア事務所代
Asia Association (TAAA)の設立となった。
表)が忙しく働いていた。
6 月には、南アから来日した地域のリーダ
ーを講師に 2 回目の講演会をさいたま市で
1990 年から 1994 年(新政権誕生)の期
行なった。このリーダーに英語の本の収集
間は、新政権への移行準備と交渉が、ANC
と送付を約束した事から TAAA のその後の
と国民党とインカタ自由党などの間で行な
活動が始まったのであった。(つづく)
8
自由南アフリカの声 40号
最近の活動紹介写真集
マンドシ小学校に算数セットをプレゼントした。
2005 年 12 月 3 日と 4 日、さいたま新都心アリーナで催さ
れた「ほっとけない世界のまずしさ」キャンペーンに参加。
中央は「ほっとけない」事務局代表の林達雄さん。
「ほっとけない」活動に賛同したミュージシャン達(GLAY や
MISIA 他)が声をあげ2日間のライブが行われた。観客動
員は3万人!そんな中、TAAA もブースをお借りし、写真展
示や活動案内のパンフレットを配布した。小雨まじりだった
が、初日は夜の9時過ぎまで、がんばった。(西村裕子)
KZN州教育省に移動図書館カレンダーを渡す。
センゾクーシェ小学校へ算数セットを渡した。
作業場で本の仕分けや梱包を行なうメンバー。この写真は、
算数セットは本の箱の山の中から何とか 2 箱だけ見つけ
夏。首にタオルを巻いています。そして、今は冬。靴下を2
ることができ、マンドシとセンゾクーシェに寄贈してきました。
枚履いたり、使い捨てカイロを足の裏に貼り付けたり、それ
ペワ先生から“教育用おもちゃがあったら寄付してほしい”
でも寒い人は広げた段ボールを座布団の代わりに・・・
とリクエストをされたのが始まりだったので、彼女もとても感
TAAA の作業は、南アの子供たちの笑顔を想像する嬉しさ。
激していました。新学期が始まったら算数セットを使った
そしてこの場所に、毎月1回集う楽しさ。皆さんも是非、ご
授業を見に行きたいと思います。(平林 薫)
参加ください!
9
(西村裕子)
自由南アフリカの声 40号
2006 年 1 月 1 日
アジア・アフリカと共に歩む会(
アジア・アフリカと共に歩む会(TAAA)
TAAA)の 活動規範
1. 南アの歴史的問題や現在抱えている難しい問題を「南ア国内のみの問題」とせず、
「同じ世界に住む我々の問題」と認識し、「共にがんばろう」という気持ちで、現地
のパートナーとの対等な関係を築き、TAAAとして実現できる支援活動を行おう。
2. 反アパルトヘイトの闘いをしてきた人たちや新しい社会の建設に貢献している人た
ちの業績、尽力、辛酸、奉仕の精神に対し、常に尊敬の念を持ち、友情と信頼関係を
築いて行こう。
3. 人種、性別、出身地、信条、職業等においての差別的発言や態度はとっていないだ
ろうかと常に自戒の念を持ちながら、より良いコミュニケーションを築くことができ
るように活動を行おう。
4. 南アの人たちが一人一人平等な機会を得て、仕事をし、充実した人生を生きていけ
るよう、私たちは『草の根レベル』で共に考え、彼らの条件の向上と発展のために協
力していこう。
5.
継続することに価値を置き、TAAAとして無理のない可能な活動を続けていこう。
6. 支援する上で、必ずしも効率性や規模の発展性を最優先とせず、現地の必要度、信
頼関係、支援の意識、将来性、持続性など様々な要素を考慮して判断し、行動しよう。
7. 現地の活動の進行状況に関しては、こちらでむやみに批判、干渉、強制するような
行動や態度は避け、相手方の立場や事情を考慮し、必要であれば話し合って協力しよ
う。
8. 私たち自身も、活動を楽しむ、活動を通して自分自身を成長させて行こうという暖
かい心を持って、活動しよう。
TAAAの活動規範作成について
お陰様で TAAA も今年で14年目を迎えることになりました。この間、活動内容も進展、変化し、ま
た新しい会員も増えました。今まで、「何か国際協力がしたい」「アパルトヘイト後の南アを支えた
い」「図書活動を促進させたい」など、様々な考えの人たちが集まってきましたが、「人間としてどう
生きるか、どう世の中と接するか」という根底にあるものが、皆似通っているのでは、という漠然と
した認識に基づいて、私たちは活動を進めてきたのだと思います。今後、南アも変化、発展し、そ
れにつれて TAAA の活動内容も変わっていくでしょう。様々な考えや世界観をもつ方々が新しく会
員になり TAAA をリードしてくれることと思います。このように TAAA の今後を考えたとき、多様性
のなかにも TAAA のバックボーンとなる考え方は会員間で共有しておきたいという思いから、この
度 TAAA 規範を作りました。(久我祐子)
10
自由南アフリカの声 40号
◆ 主な活動(2005
主な活動(2005 年 9 月 20 日~2006
日~2006 年 1 月 15 日) 下線は南アにおける活動
蓮沼さん、南ア教育省の
11/30 蓮沼さん、
南ア教育省の Maseko と打ち合せ
9/20 野田興風図書館訪問 浅見克則
9/20 南アからの礼状、ブログへのせる 近藤信幸
9/24 セントメリーインターナショナルスクールよ
り本引取り
浅見
9/27 蓮沼忠さん南アから帰国
9/28 南ア大使館藤森さん送別会
野田千香子
西村裕子
11/24 三つ折パンフ印刷 西村 野田
12/1 ELET と会議 平林
12/1,7,13 美浦中学にて南ア活動報告講演 武藤
12/2 KZN 教育省と 4 台引渡し式打ち合せ 蓮沼さん
平林
12/3 12/4 「ほっとけない」新都心で展示
西村 野田 下谷 武藤 梶村佐喜江 安部
浅見 西村義行さん
NGO・
9/29 KZN 州 NGO
・ELET にて会議 平林薫
10/2 作業と会議 西村 野田 関根章博
安部弥生 下谷房道 武藤豊
9/30~10/11 会報 39 号編集 野田
10/3 打ち合せ会議 野田 浅見
12/5 ELET 農業プロジェクト校へ井戸の視察 平林
12/5 蓮沼さん、フリーステート州へソニー・オース
トラリアの本を寄贈。同州の移動図書館予定を確認。
10/7 ELET にて会議 平林
12/5 住所ラベル更新 西村
10/8 蓮沼忠さんと会議 浅見 野田 久我祐子
西村
10/12 仮ナンバー申請
浅見
10/11 会報校正 西村
10/11 「ほっとけない」賛同団体会議 関根
10/14 泉南市図書館車引取り 浅見
10/15 仮ナンバー返却
浅見
10/16 報告と会議(蓮沼さん参加) 武藤 西村
丸岡晶 関根 野田 下谷 浅見
10/18 寄付お願い文作成印刷 西村 野田
10/26 会報 39 号発送作業 安部 野田
10/26 会報をホームページにアップ 近藤
10/26 野田市の車輸出抹消登録 浅見
11/2 仮ナンバー申請
浅見
11/3 会議 浅見 野田
11/5 泉南市の車を工場から駐車場へ 鎌ヶ谷市の
車を作業場へ 浅見
11/5~6 JICA 草の根無償支援研修 武藤
11/6 作業と会議 西村 浅見 島田勝 野田
11/7 仮ナンバー返却
浅見
12/9 ELET にて会議 平林
蓮沼さん、
12/10 蓮沼さん
、ハウテン州図書情報部長と会議
12/11 作業と会議 忘年会 浅見 西村 野田
武藤 加賀谷史紀子 関根
12/13 ELET にてクリスマス会 平林
12/14 報告会案内リリース 丸岡 野田
12/16 日本へ一時帰国
平林
12/19 鎌ヶ谷市の車輸出抹消登録
浅見
12/21 JICA 草の根説明会 平林 安部 武藤 野田
12/22 仮ナンバー申請
浅見
12/23 アフリカ日本協議会 忘年会 平林 野田
12/26 車 4 台、港へ搬入 浅見 北爪 関根 武藤
12/27 仮ナンバー返却
浅見
12/31 移動図書館車 4 台KZN州へ出港
12/31 HP設定更新 近藤
1/7 JICA 南ア事務所長下村さんとの懇談会
平林 野田 武藤
1/9 TAAA南ア帰国報告会 講師 平林
報告会にて「TAAA活動規範」と平林が TAAA 南
ア事務所代表となることを発表 新年会
1/11 JICA 草の根支援学校菜園プロジェクト提案を
JICA で打ち合せ会議
平林 武藤 野田
11/9 ELET にて会議 平林
11/10 「ほっとけない」賛同団体会議 野田
11/10 宇都宮市の車、輸出抹消登録
浅見
11/14~
11/14
~17 JICA プロジェクト学校訪問 平林
ルイボスティのご紹介
11/13 三つ折パンフ更新 西村
11/15 JVC津山直子さん帰国報告会 野田 武藤
蓮沼さん
11/18 瑞浪市の車輸出抹消登録 浅見
ルイボスティのご紹介
南アだけで取れる健康茶のルイボスティの
南アだけで取れる健康茶ルイボスティをご購入
売上の一部がTAAAの活動に寄付されます。
いただきますと、売上の一部が TAAA に寄付さ
1 箱 (80 パック)
2000円
れます。
送料
500円
1箱 80 パック 2000 円(送料一律 500 円)
5箱以上は送料無料
移動図書館車巡回学校を訪問
11/18 ELITS 移動図書館車
巡回学校を訪問 平林
11/21 日本中近東アフリカ婦人会バザーへ 野田
安部 大井幸子
11/22 蓮沼さん、南アへ戻る
(5 箱以上 送料無料)
1パックでヤカン一杯のお茶が飲めます。
お申込みはP12のTAAA連絡先へ
11/23~
11/23
~25 JICA プロジェクト学校訪問 平林
11/25 東御市の車輸出抹消登録
浅見
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自由南アフリカの声 40号
■ 寄付金・会費を下さった方々(2005 年 9 月 20 日~2006 年 1 月 15 日)
パブリックリソース(Gamba ネット) 飯倉靖子 岡安宏昌 近田昭男 安部弥生 大井幸子 蓮沼忠 匿名の方
角田賢二 関根房 高橋圭司 千綿京子 高井礼子 田中純一 五十嵐敦子 伊藤宏 杉島謙介 井関純 野田千香子
加賀谷史紀子 小川由美子 山本和子 別府伸昭 山下眞一郎 大友深雪 坂井恒雄 鈴木淳子 塩野谷憲史
近藤信幸 岡本昭子 西村義行 浅見克則 皆川豊子 青木昌夫 宮脇智亮 西村裕子 菅原いく子 北爪健一
吉田昌夫 パトリシア・O・ブライソン 富岡世津子 嶋田邦子 渡部治 吉澤怜子 高橋征三 濱口洋子 桑原光子
丸岡晶 大久保ふみ 久我祐子 下谷房道 中島千秋 中野智之 辻井剛
■ 団体からの寄付
・公文教育研究会 ・学校法人河合塾 ・康貿易商事(株) ・青葉ジャパンインターナショナルスクール
・青山学院高等部図書委員会 ・セントメリーインターナショナルスクール ・学校法人ラ・サール学園
■ 英語の書籍などの寄付をして下さった方々(2005 年 9 月 20 日~2006 年 1 月 15 日)
山之内美佐子 セントメリーインターナショナルスクール 植木トモ子 ウッズ・シャロン 皆川豊子 レイクランド大学
渡辺美知子 亀田直人(サッカーボール) 石渡康嗣(サッカーボール) 坂井恒雄 山本久美子 高橋重人 申橋晶子
伊藤正勝 Michael Sorey(AIGICP) 菅原いく子 安福科学技術翻訳事務所 三浦幸子
横浜インターナショナルスクール 樫原奈都子
■図書館員のみなさん、チャリティーカレンダーやご寄付にご協力ありがとうございました。
高柳和子 山下たか子 服部のり子 田中真弓 安部勝仁 油橋将行 大野みどり 高舘夕子 北俊明 岩田隆 建川尚美
鯨井孝夫 新井孝志 平井加余子 鯨井邦彦 大井教寛 飯塚豊子 信太慶子 匿名 増子恵美 神原和子 川田むつみ
青木さち子 船橋和美 関信子 新井明子 沖山久徳 相澤有紀 前野早苗 高野治子 蓮見博 瀬場幸子 江頭利子
東達也 小池洋子 小池正達 今成欣也 山岸輝雄 古我貞夫 小熊ますみ 伊勢谷英里 加藤浩一 松田典子 網野晴男
加藤厳 栃久保隆 羽田清美 飯野重明 日野誠一 伊藤友枝 山岸映自 秋本学 石山睦美 小西美穂 湯川康宏
高橋勉 山成直子 久住泰子 片寄正雄 永井泰一 関根幸子 千吉良徹 田村文代 根岸正雄 山本明美 門山禮
大畑ゆう子 藤原明彦 若林稔 岸本洋一 荒井茂樹 佐竹かおる 宮原陽子 長島小夜香 栗原節子 川羽田文夫
佐藤美香子 山縣睦子 乙骨敏夫 大久保範夫 民本圭子 飯村はるか 池田幸子 間部豊 須藤ゆみ子 柴崎敏幸 橋本宏
小川一美 荻原俊文 井出千亜紀 渡辺賢治 土屋貢 松本麻湖 松村みどり 村中登 小山正記 佐藤聖一 大沢真吾
畦上敦志 河崎洋 遠藤仁 遠藤真弓 東城利一 東城弘子 稲葉文夫 稲葉真貴子 並木弘子 関廣好 青木成美
大谷文江 駒込一幸 根岸豊子 島崎かおる 北爪恭代 北爪ふみ子 北爪勇
■ 書き損じハガキその他の寄付を下さった方
宮坂興司 丸岡晶 下谷房道 匿名の方
■ 本と移動図書館車の海上輸送援助
(株)商船三井
■ 協力事業 独立行政法人国際協力機構(JICA)
■ 駐車場提供 石塚紀男さん
(お名前が入っておられない方がいらっしゃいましたら、お知らせ下さい)
★ お知らせ
・ TAAAはダーバンに南ア事務所をおきました。平林薫がTAAA南ア事務所代表となります。
・ 蓮沼忠さんは、南アのヨハネスブルグに住み、今は個人として移動図書館プロジェクトに関わって下さっています。
南アの州政府に働きかけ、移動図書館車の受け入れ態勢を作り、車がTAAAから送られた際は無事に陸揚げされる
までの事務手続きに関わり、運行が順調に行なわれるための支援などにも携わっておられます。そのおかげで今ま
で以上の移動図書館車を送る事が可能になっています。蓮沼さんは近いうちに、南アで非営利団体を設立する予定で
す。その折はその団体とTAAAが共同して、移動図書館プロジェクトを推進していくことになります。
・ 1 月 19 日にKZN州へ到着した 4 台の車は、野田市、宇都宮市、瑞浪市、東御市から受領した車です。
・ 1 月 29 日に西ケープ州へ送った車は鎌ヶ谷市から受領した車です。
自由南アフリカの声
第40号
2006年2月1日発行
発行 アジア・アフリカと共に歩む会(TAAA)
〒338-0012
埼玉県さいたま市中央区大戸5-17-1
E-mail
編集発行人 野田千香子
[email protected]
Tel
048-832-8271
Fax
048-832-3607
URL
http://www.taaa.jp/
郵便振替 (寄附振込) 「アジア・アフリカと共に歩む会」 00100-4-608515
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