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新潟に雪が多いわけ・見てみよう、試してみよう・冬の
ふしぎ どれくらい降るの 新潟県は雪がたく さん降るんだね。 魚沼(入広瀬) ■ 降雪の深さの合計値 積雪深 (㎝) 積雪の深さの最大値(2004年) 同じ新潟県でも、場所 新潟に雪が多いわけ によって降る量が違うん だよ。 上空の冷たい空気の流れ 季 節 から かんそう 空っ風(乾燥した風) しめ たいへいよう す。この雪雲が、山にぶつかって上空に押し上げられて、冷たくなって雪に かんとうへいや から蒸発する水蒸気をもらいます。この水蒸気から雲ができ雪雲に発達しま 関東平野 冬は、大陸から強い北西の季節風が吹いてきます。この季節風が、日本海 えちごさんみゃく あたたかい海水の流れ えち ご へい や 対馬海流 越後平野 にほんかい 日本海 つしまかいりゅう 越後山脈 雪 太平洋 湿った空気が冷やされてできた雲 たいりく アジア大陸 風 だから日本海側に 雪が多く降るのね。 なります。 見てみよう・試してみよう ●結晶 上空の温度や湿気(しめり気)によって、降っ てくる雪はいろいろな形をしているんだよ。 実際に観察してみよう! 雪を使ってシャーベット作りもできるよ。 角版 角柱 針 樹枝 状 六花 幅広六花 江戸時代の後期に生まれた新潟県(越後)の鈴木牧之は、雪国の生活を描いた書物「北越雪譜」 の中で雪の形をしるしています。 12 ●雪の結晶の観察 (観察に使う道具) ①黒いビロード布又はスライドガラス ②虫めがね(くわしく観察するときは顕微鏡) 1 観察に使う道具は外に出して冷たくしておきます。 2 外に出て雪を①に受けます。 3 雪に息をかけないようにして、②で観察します。 ※外は寒いので暖かい服装で観察しましょう。 気温が0℃以下のときに観察しましょう。 大きな結晶を見るとき くわしく観察するとき (虫めがね) (顕微鏡) ●シャーベット作り (材料・道具) ジュース・紙コップ・ラップ・食塩 1 紙コップにジュースを半分くらい入れて、ラップをします。 2 雪に穴をあけ、穴の中に塩をふりかけ、コップを埋めます。 ※まわりの雪に塩をまくと、固まりやすくなります。塩をまかない雪とどち らが早く固まるか実験してみましょう。 冬の自然 雪だけ さ とう 雪と砂糖では? 雪と塩 昔の人は、山の雪が とける形を絵にたとえ て、田植えをする目安 にしていたんだよ。 妙高神奈山の「跳ね馬」 (妙高村) しみわたり ゆきつばきは、新潟県の 冷え込んだ朝は雪 木です。 の表面が凍 るから、 枝がしなやかなため、雪 その上を歩くことが できるんだよ。 の 下 で も 折 れ ま せ ん。 ま た、雪の中は外より暖かい ため、木が守られます。 雪に守られて冬の寒さ をしのぐ雪椿 さなぎやたまごで 冬をすごす昆虫もい ます。 うさぎは、茶色の夏 毛から雪と同じ白い冬 毛に変えて、敵から身 夏毛のうさぎ 植物や動物は 雪の中をこんな を守ります。 ふうに過ごして いるんだね。 冬毛のうさぎ かまきりの産卵 (9月∼ 11月初旬) うさぎの足跡 13