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H25.10 とっとこ 10月 短所は長所/他

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H25.10 とっとこ 10月 短所は長所/他
とっとこ通信は天満病院のこどもリハビリテーション部とてんま発達支援センター・
ジュニアクラブのスタッフが作成しているお便りです。こどもリハビリテーション部で
はこどもの個々の発達課題に応じてプログラムを作成し発達援助をする仕事をし
ています。てんま発達支援センター・ジュニアクラブでは発達の遅れをお持ちのお
子様を対象としたグループ療育を行っております。
E-mail : [email protected]
携帯メールでお子様の名前を件名に入れて頂いて送
信していただけると講演会やセンター行事などを
お知らせします。
おこさまの描いた絵をのせてみませんか?
とっとこ通信ではお子様の描いた絵を挿絵に使わせて頂いております。
お家で描いた絵がありましたら掲載させていただきます。
「めんどくさがり」 私を一言で表現するとすれば、この言葉がピッタリと当てはまります。でも、あまり誇れる紹介では
ないですよね。自分はいったいどんな時に「めんどくさい」と思うことが多いのか、ふり返ってみることにしました。
●
たくさん買い物をして帰ってきた。駐車場から3階まで何往復もするのは”めんどくさ~い!”
●
トイレに行きたいけど、クーラーをつけている部屋から出るのは”めんどくさ~い!”
→ この荷物、どうすれば少ない回数で運ぶことができるのか…。
→ どうせ室外へ出るのなら洗濯物を取り込んで、お茶を入れて、お風呂にお湯をためよう。どの順番でするといいのだろう…。
客観的にみると気づいたことがありました。次の行動に移すのは、めんどくさがっているけれど、その行動をするためにいかに手際よく、効率よく
物事をこなせるか、頭をフル回転させて考えている!ということは、効率性を追求している!!→これって長所!?…ということは、
めんどくさがりもまんざらでもない(補足説明は必要ですが)!!?
補足説明: あとは、めんどくさいが口癖にならないように心掛けようと自分に言い聞かせています。
そんなふうに見方を変えてみると、より効率的にとか、より速さを追及したりして“めんどくさがり”は相変わらずですが、それを楽しんでいる自分
がいます。そんなことを考えていたところ、「ネガポ辞典」というものがあることを知りました。女子高生が考えたアプリで、どんなにマイナス思考的な
言葉もポジティブな言葉に変換させるのだそう。
例えば、
[ネガティブワード]
限りなく可能性は低い
[ポジティブに変換すると・・・] 可能性はゼロではない
[説明]
進路の三者面談で、志望校合格に対する担任からの言葉。ものすごく悔しかったので、
ポジティブに捉えて予想を裏切るべく頑張ろうと思った。
[ネガティブワード]
渋滞中
[ポジティブに変換すると・・・] ①子供としりとりタイム
[説明]
①怒ってる時間もったいない!
②ひとりカラオケタイム
②楽しく過ごせたらハッピー♪
このように、日頃、どうしてもマイナスに捉えてしまう物事でも、一呼吸置いてプラス思考に気持ちを切り替える。発想の転換ができれば、少しだ
けポジティブになれる。物事をプラスに考えるということで、楽しく感じる時間が増えるかもしれません。
お子さんと関わっている大人は、子どもさんの“できない所やダメな所”に目がいきがちで、“できている所や良い所”
は“当然のこと”として感じてしまうことが多いと思います。それではお子さんの能力を適切に評価できているとは言えないな~と感じる
ことがあります。子どもさんのネガティブな所が目につくときは、一呼吸置いて、ポジティブな部分を探すなど発想の転換 を
してみてはいかがでしょうか?
と言っても、なかなか心に余裕がないとネガティブな所をポジティブに変換することは難しいですもんね。そして、思い入れが強いほど「あ~、ア
レもコレも出来てなくて、どうするのよ!」という気分になりがちです。そんな時は一呼吸置いて、大人側が感情のコントロールができるように、そし
てポジティブ変換できるように、私も心がけてみようと思います ヾ ( ; ´ ▽ ` A
みなさんこんにちは★田中千春です(・v・)とっとこ通信初登場ということで、自己紹介をしたいと思います!
4月からにこにこ園で保育士として働いています。性格はとっても明るい!何でも前向きにしか考えられないポジティブ人間です(笑)野球が大好
き!夏は高校野球☆高校球児の白球を追いかける姿に感動の涙を流しています(T-T)プロ野球はもちろん阪神タイガース!甲子園や色んな球
場に家族で熱い声援を届けに行っています☆
今、1番夢中になっているのが少年野球です!私には3人の息子がいるのですが長男が野球チームに入って
いるので、毎週末必ず朝から暗くなるまでグランドでお世話をしています。すっごく大変で疲れますが、試合で
ヒットを打ったり、ファインプレーをしたりする姿を見ることが私の楽しみで、その楽しみがあるから仕事も
頑張れます(^0^)
私の好きなものは野球ですが、人それぞれ何か好きなものってありますよね?好きなキャラクター・・・ 好きな色・・・ 好きな形・・・などなど
に
こにこ園の療育でも、お子さんの好きなもの・ことを療育の中に取り入れていることが多いです。 例えば、パズル
が得意ではないお子さんは、パズルをする事も嫌がりますが、好きなアンパンマンのパズルを用意しておくと興味を
もったり、やってみようという気持ちになれることがあります。アンパンマンパズルが出来上がると、嬉しい気持ちになり、
達成感も得られる!お子さんと日々関わる中で、苦手なことでも、やってみよう!と思える気持ちの変化に驚かされ
ます。 このように、子どもたちが楽しめる療育の場を用意し、一人一人の持っている力をどんどん伸ばしていきたいと
思っています。 毎日元気に頑張っていきます☆ これからもよろしくお願いします(^^)/
暑かった夏が終わり、虫も空気もすっかり秋モードになってきましたね。夏が終わると“あ~、今年も もう終わりだな~”と寂しい気持ちになる私
です。みなさん、夏休みはいかがお過ごしでしたでしょうか?川遊びに行ったり、USJに行ったりと楽しい夏の思い出をお子さん方から、たくさん
聞かせて頂きました。私も今年の夏 8月24日~25日に徳島県自閉症協会主催の牟岐でのサマーキャンプへ、天満病院からは赤壁先生と中野
先生とST実習生の4名で行かせてもらいました。
私は今年でサマーキャンプ7回目の参加だったのですが、毎年お子さんの成長と感動のドラマに出会わせて頂いています。サマーキャンプ
は、発達障がいを持つ当事者のご家族と、学生ボランティアさん、医療・教育・福祉関係の関係者たちが1泊2日でプールをしたり、野外炊飯や夜
のお楽しみ(花火)や研修会、モラスコ牟岐への海岸散歩やサッカーなどなど たくさんのイベントを一緒に過ごすという企画です。
今回、一緒に班別行動をさせてもらったお子さんは幼稚園時代にSTの個別訓練を担当させて頂いたお子さんでしたが、今は小学校中学年の
素敵なお姉さんになっていました。幼稚園時代に参加したサマーキャンプでは見通しの立たなさや感覚過敏で、どの場面でも泣いていたお子さ
んでしたが、今や、そんな姿が想像できないくらい、見通しが立ちづらいイベントや急なスケジュール変更にも対応できるようになっていたり、野外
炊飯でも率先して調理のお手伝いを行っていたり、去年のキャンプで苦手だった人(その人との関わり後、軽く癇癪を起して一時的に活動に参加
しなくなっていましたが…)とも、今年は、少し苦手な気持ちと楽しい気持ちの狭間ながらに、関わり過ごせていました。
発達障がいや自閉症スペクトラムを持つお子さんが苦手なことを克服できるという背景には、さまざまな理解や配慮・支援、そして本人の成長が
あると思います。まずは、お子さんの特性を理解すること、そして“なぜ
苦手になってしまうのか”背景をアセスメントすることや、
“今、どこまで頑張るのか”目標設定を明確にすること。
お子さんの特性を関わる大人がきちんと理解できていなければ、「無理強いをして、我慢して、頑張れ~!」というような無責任な関わりになっ
てしまいますもんね。“なぜ、苦手になってしまうのか”背景をアセスメントできると、どうしても苦手だから避けた方が良いのか…など総合的に判断
をすることができたり、苦手にならないための工夫や、上手くやり過ごすためにはどうしたらいいのか作戦が見えてきます。そして“今、どこまで頑
張るのか”お子さんの現状を把握した上で、 安心して、達成できるであろう目標をスモールステップで設定し、「出来た!!」と
いう成功体験を持たせてあげることが大切です。そのための理解や配慮・支援があると、お子さんの成長が加速するのではない
かと思います。
キャンプで一緒に過ごさせてもらった素敵なお姉さんも、そんな見えない小さな下積みを保護者さんや関わっている支援者の方々が行ってい
るからこそ1年での急成長があったのだろうと思いました。
キャンプでの夜は研修会で医療・教育・福祉関係の関係者の先生方からいろんなお話をお聞きしたり、保護者さん方とお話しながら夜が更けて
いきました。幼稚園時代に担当させて頂いたお子さんの保護者さんとは「実は、幼稚園時代はどのようにお子さんに関わったら良いのか悩んでい
ました~」という暴露話から、「天満病院で個別訓練を受けることが出来て良かった。個別訓練を卒業したから関係がおしまいということではなく、
キャンプで出会えたように大きくなっても細く長く成長を見守ってくれる支援者や相談相手がいることは嬉しい」というありがたいお言葉まで、いろ
んな意味でも心温まるキャンプでした。このキャンプに参加させて頂くことができるのは、徳島県自閉症協会の保護者のみなさまのおかげです。ま
た来年も参加したいなぁ~と思っていますので、よろしくお願いします。
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