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Small Voice 細き 聲 聖書研究
Copyright (c) 2014 Makoto Minagawa All Rights Reserved ほ そ き こえ Small Voice 細き聲 聖書研究 大いなる強き風山を裂き岩石を砕きしが風の中にはエホバ在さざりき、風の後に地震ありしが地震の中にはエホバ在さざりき。 又地震の後に火ありしが、火の中にはエホバ在さざりき、火の後に静なる細微き声ありき。 列王記略上19:11、12 明治元訳聖書 日本学生宣教会 マタイによる福音書 12章4節 † 福音書縦観 「安息日の麦畑」 マタイ12:1~8 マタイ12:1~8 マルコ2:23~28 ルカ6:1~5 Matt.12:4 すなわち、神の家にはいって、祭司たちのほか、自分も供の者たちも食べてはならぬ供えのパンを食 べたのである(また供の者たちにも与えたではないか マルコ 2:26) 。 口語訳聖書 † 日本語訳聖書 マタイ12:4 【漢訳聖書】 Matt. 12:4 卽其入神宮、而食供前之、餅然此餅、彼與餅從者不宜食、惟祭司可食之。 【明治元訳】 Matt. 12:4 即(すなは)ち神の殿(みや)に入(いり)て祭司(さいし)の他(ほか)は己(おのれ)および從(とも)にをる者 も食(くら)ふまじき供(そなへ)のパンを食(くら)へり 【大正文語訳】 Matt. 12:4 即ち神の家に入りて、祭司のほかは、己もその伴へる人々も食ふまじき供のパンを食へり。 【ラゲ訳】 Matt. 12:4 即彼は神の家に入り、司祭ならでは、彼も伴へる人々も食すべからざる、供の麪(ぱん)を食せし なり。 【口語訳】 Matt. 12:4 すなわち、神の家にはいって、祭司たちのほか、自分も供の者たちも食べてはならぬ供えのパンを 食べたのである。 【新改訳改訂3】 Matt. 12:4 神の家に入って、祭司のほかは自分も供の者たちも食べてはならない供えのパンを食べました。 【新共同訳】 Matt. 12:4 神の家に入り、ただ祭司のほかには、自分も供の者たちも食べてはならない供えのパンを食べたで はないか。 【バルバロ訳】 Matt. 12:4 た。 彼は神の家に入って、司祭以外の者は彼もまた供の者も食べてはならなぬ供えのパンを食べ Copyright (c) 2014 Makoto Minagawa All Rights Reserved 【フランシスコ会訳】 Matt. 12:4 ダビデは神の家に入り、祭司のほかは、自分もその供の者たちも食べてはいけない供えのパンを食 べたのである。 【日本正教会訳】 Matt. 12:4 即如何にして彼は神の家に入りて、己も從者も食ふべからず、惟司祭等のみ食ふべき供前の餅(ぱ ん)を食ひしを讀まざりしか、 【塚本虎二訳】 Matt. 12:4 ──彼が神の家に入って、ただ祭司のほかはだれも、自分も供の者も食べてはならない“供えのパ ンを” (彼らと)食べたことを。 【前田護郎訳】 Matt. 12:4 どうして彼は神の家に入って供えのパンを食べたか、それは祭司だけは別として、ダビデにもお伴 にもゆるされぬことであったのに。 【永井直治訳】 Matt. 12:4 彼は神の家に入り来り、且つ獨(ひと)り祭司等の外は、彼のためにも、また彼と共なる人々のため にも、喰ふは律(ただ)しからざる供のパンを喰ひしは如何にぞや。 【詳訳聖書】 Matt. 12:4 彼は神の家にはいって、祭司のほかは、彼も彼に同行した者たちも食べてはいけない供えのパンを 食べたのである。 † ギリシャ語聖書 Interlinear Matt. 12:4 pw/j eivsh/lqen eivj to.n oi=kon tou/ qeou/ kai. tou.j a;rtouj th/j proqe,sewj e;fagon( o] ouvk evxo.n h=n auvtw/| fagei/n ouvde. toi/j metV auvtou/ eiv mh. toi/j i`ereu/sin mo,noijÈ pw/j How o] † eivsh/lqen eivj he entered ouvk to.n into evxo.n the h=n lawful it was oi=kon house auvtw/| Which not for him eiv mh. toi/j i`ereu/sin mo,noijÈ except for the priests only? tou/ qeou/ kai. of God, fagei/n to eat, and ouvde. neither tou.j the toi/j a;rtouj loaves metV the[ones] with th/j proqe,sewj of the setting forth auvtou/ him e;fagon( to eat È 私訳(詳訳) 【私訳】 「彼は神の家に入り、そしてひとり祭司を除いては、彼(ダビデ)も、彼と共にいる人々も食べる ことを許されていない供えのパンを食べたではないか?」 † 新約聖書ギリシャ語語句研究 【どのようにして】 pw/j pw/j ポース pōs {poce} (cc 接続詞・等位) Copyright (c) 2014 Makoto Minagawa All Rights Reserved 1)なぜ 2)どのように、どのようにして、とにかく 3)どのような方法で、どんな風にして 4)どうして 5)どうしてか 【神の家に】 【神の】 qeou/ qeo,j てオス theos {theh‘-os} (n-gm-s 名詞・属男単) 1)神 2)神性 3)唯一の神 qeo,j の語源は次の二語に求められる 1 teqeice,nai 万物を自らの基の上に置く 2 qe,ein 駆ける 【家】 oi=kon oi=koj オイコス oikos {oy‘-kos} (n-am-s 名詞・対男単) 1)家、建物 2)家屋、住居、住家、住処 3)部屋 4)家の者、家族、家系、一族、一家、世帯 5) 家財、財産 【に】 eivj eivj エイス eis {ice} (pa 前置詞・対) 1)~の中へ 2)~へ 3)~まで 4)~のために 5)~に対して 6)~に向かって 7) ~を目標にして 8)の間に 【入り】 eivsh/lqen eivse,rcomai エイセルこマイ eiserchomai {ice-er'-khom-ahee} (viaa--3s 動詞・直・2ア オ・能・3単) < eivj 中へ + e;rcomai 行く、来る 1)入る、入って行く、入り込む 2)(心中に)おきる、思いつく 3)生じる、起きる 4)登場す る、出廷する 4)来る(行く)、到着する 【ひとり】 mo,noij mo,noj モノス monos {mon‘-os} (a--dm-p 代名詞・与男複) 1)ひとりの、孤独の 2)唯一の 3)だけ、一つだけの、一つしかない、単独の 4)~だけで、た だ単に、たけ、のみ (「mo,noj モノス」は「単独で生きる人」、「修道士 monk monaco,j」の語源) 【祭司の】 i`ereu/sin i`ereu,j ヒエレウス hiereus {hee-er-yooce‘} (n-dm-p 名詞・与男複) < i`ero,j 聖い 1)祭司 2)司祭 3)大祭司 4)神官 5)神に犠牲をささげる人 【ほかには】 eiv mh. ~を除いては、以外は、ただ 【もし】 eiv eiv エイ ei {i } (cs 接続詞・従位) 1)もし 2)もしも、かりに 3)もし~であれば 4)~かどうか 5)~ならば 6)決し て~ない 【ない】 mh. mh, メー mē {may} (qn 不変詞・否定) 1)~ない 【そして】 kai. kai, カイ kai {kahee} (cc 接続詞・等位) 1)~と、~も、そして 2)~さえ、でさえも 3)しかし 4)しかも、それは 5)それで は、れだのに 6)そうすれば、すなわち 7)のみならず、もまた 【彼にも】 auvtw/| auvto,j アウトス autos {ow-tos‘} (npdm3s 代名詞・与男3) 1) 彼、彼女、それ(三人称の代名詞) 2)自身で、自分から、自分として(強調用法) 3)同 じ同一の 4)まさに、ちょうど 【食べることを】 fagei/n evsqi,w エスてィオー esthiō {es-thee‘-o} (vnaa 不定詞・2アオ能) 1)食う、食べる、食事する 2)食い尽くす、焼き尽くす 3)摂取する 4)悩ます、苦しめる 【ゆるされ】 evxo.n e;xesti エクセスティ exesti {ex‘-es-tee} (vppann-s+ 分詞・現能主中単) 1)合法である 2)許されている 3)差支えない 4)当然である、あたりまえである 5)よろし いことである 6)可能である 【ない】 ouvk ouv ウー ou {oo} (qn 不変詞・否定) 1)否 2)~ない 3)~でない 【~である】 h=n eivmi エイミ eimi {i-mee‘} (+viia--3s 動詞・直・未完・能・3単) 1) ある、いる、~である、~です、~だ 2)行われる、おこる、生ずる、現れる、来る 3)い る、滞在する、とどまる 4)存在する 5)生きている Copyright (c) 2014 Makoto Minagawa All Rights Reserved 【ところの】 o] 1)この~ o[j ホス hos {hos} (aprnn-s 関係代名詞・対中単) 2)これ 3)ところの、そして 【供の者たちも】 原文「彼(ダビデ)と共にいる人々」 【彼の】 auvtou/ auvto,j アウトス autos {ow-tos‘} (npgm3s 代名詞・属男3 1) 彼、彼女、それ(三人称の代名詞) 2)自身で、自分から、自分として(強調用法) 3)同 じ同一の 4)まさに、ちょうど 【共に】 metV meta, メタ meta {met-ah‘} (pg 前置詞・属) 1)~の真中に、~の間に 2)~と共に、連結、交際、協力、関与、互いに 3)同行、同伴 4) 共働、助力 5)一体になる 6)後に、後方に 【また~ない】 ouvde. ouvde, ウーデ oude {oo-deh‘} (cc 接続詞・等位) 1)また~ない 2)さえ~ない、でさえない 3)そして~ない 【供えのパンを】 【供えの】 proqe,sewj pro,qesij プロてシス prothesis {proth‘-es-is} (n-gf-s 名詞・属女単) 1)陳列、提示 2)供え 3)前に置く、目の前に置く 4)供えのパン 5)決意、決心、決断 【パンを】 a;rtouj a;rtoj アルトス artos {ar‘-tos} (n-am-p 名詞・対男複) 1)パン、厚さ2センチくらいの円形のパン 2)パンの一塊 3)食物 【食べたではないか?】 e;fagonÈ evsqi,w エスてィオー esthiō {es-thee‘-o} (viaa--3p 動詞・直・2アオ・ 能・3複) 1)食う、食べる、食事する 2)食い尽くす、焼き尽くす 3)摂取する 4)悩ます、苦しめる † 英語訳聖書 Latin Vulgate 12:4 quomodo intravit in domum Dei et panes propositionis comedit quos non licebat ei edere neque his qui cum eo erant nisi solis sacerdotibus King James Version 12:4 How he entered into the house of God, and did eat the shewbread, which was not lawful for him to eat, neither for them which were with him, but only for the priests? American Standard Version 12:4 how he entered into the house of God, and ate the showbread, which it was not lawful for him to eat, neither for them that were with him, but only for the priests? New International Version 12:4 He entered the house of God, and he and his companions ate the consecrated bread--which was not lawful for them to do, but only for the priests. Bible in Basic English 12:4 How he went into the house of God and took for food the holy bread which it was not right for him or for those who were with him to take, but only for the priests? Darby's English Translation 12:4 How he entered into the house of God, and ate the shewbread, which it was not lawful for him to eat, nor for those with him, but for the priests only? Douay Rheims 12:4 How he entered into the house of God, and did eat the loaves of proposition, which it was not lawful for him to eat, nor for them that were with him, but for the priests only? Noah Webster Bible Copyright (c) 2014 Makoto Minagawa All Rights Reserved 12:4 How he entered into the house of God, and ate the show-bread, which it was not lawful for him to eat, neither for them who were with him, but only for the priests? Weymouth New Testament 12:4 how he entered the House of God and ate the Presented Loaves, which it was not lawful for him or his men to eat, nor for any except the priests? World English Bible 12:4 how he entered into the house of God, and ate the show bread, which was not lawful for him to eat, neither for those who were with him, but only for the priests? Young's Literal Translation 12:4 how he went into the house of God, and the loaves of the presentation did eat, which it is not lawful to him to eat, nor to those with him, except to the priests alone? † 細き聲 聖書研究ノート <供えのパン> タルムードによると、神殿の金の机の上には十二個の「供えのパン」が置かれていた。パンは「輪型」であった。 (レビ24:5)金曜に焼かれ翌週の安息日に食された。 「十二個のパン」はイスラエルの十二部族を意味する。 <ぱん> 「ぱん a;rtoj アルトス artos {ar‘-tos} 」は厚さ2センチくらいの円形のパンである。 ラゲ訳は「麪(ぱん) 」をあて、日本正教会訳は「餅」と書いて「ぱん」と読ませる。 <祭司のほかは、己もその伴へる人々も食ふまじき供のパンを食へり> ダビデがソウル王の追っ手から逃れる途中、ノブの祭司アヒメレクに食料を乞うたとき、アヒメレクは「普通の パン」がなかった。しかし、その日、神殿で新しいパンを置き換え、古いパンが取り下げられていたので、祭司 だけが食べることになっている「聖別されたパン(取り下げられた古いパン) 」をダビデと共にいる者に与えた。 (1サムエル21:1~6) 祭司アヒメレクは武器も持たずに逃走するダビデに「ゴリアテの剣」も与える。 (1サムエル21;8~9) こ のことがサウルの知るところとなり、アヒメレクはソウル王によって殺される。 (1サムエル22:11~19) † 心のデボーション 「即ち神の家に入りて、祭司のほかは、己もその伴へる人々も食ふまじき供のパンを食へり」 4 大正文語訳聖書 マタイ12 ダビデはこのとき、神の家に押し入って供えのパンを掠奪したのではない。通常のパンはそこになく、祭司アヒ メレクに従って、差し出された供えのパンを食べたのである。(サムエル記上21:1~7)緊急時であれば、 何でも許されるのではない。 ダビデは神の人の差し出すものを受け取っている。ダビデは敬虔な人であった。 † 心のデボーション 「即ち神の家に入りて、祭司のほかは、己もその伴へる人々も食ふまじき供のパンを食へり」 4 大正文語訳聖書 マタイ12 Copyright (c) 2014 Makoto Minagawa All Rights Reserved 緊急時には平時と違った行動をとる必要がある。平時に対応できるなら、人は緊急時に迷うことがない。 † 心のデボーション 「即ち神の家に入りて、祭司のほかは、己もその伴へる人々も食ふまじき供のパンを食へり」 4 大正文語訳聖書 マタイ12 ノブの祭司アヒメレクは勇敢な人であった。ダビデに「パンとゴリアテの剣」を与えたことで、ソウル王の怒り をかい、殺害されている。 いのちはこうした人々によって守られる。 † 細き聲 説教