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MR4283 USER`S MANUAL

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MR4283 USER`S MANUAL
COMPACT MIXER
MR4283
USER’S MANUAL
日本語版
株 式 会 社 サウン ド ハ ウ ス
Professional Sound Equipment Specialist
〒286-0044 千葉県成田市不動ケ岡 1958
TEL:0476-22-9333 FAX:0476-22-9334
2
はじめに
この度は PHONIC 社製のミキシング・コンソールをお買い上げ頂き、誠に有り難うございます。
商品の性能をフルに発揮させ末永くお使い頂く為に、ご使用になる前にこの取扱い説明書を必ずお
読み下さい。尚、お読みになった後は保証書と一緒に大切に保管して下さい。
基本機能
超低ノイズプリアンプ
24 モノ入力チャンネルはマイクレベル/ラインレベル信号に対応
4 バンド EQ 付き 4 ステレオライン入力
レベルコントロール付き 4 ステレオ EFX RTN 入力、EffectMonitor(AUX1&2)、チャンネルバランス
コントロールとルーティングスイッチ付き2ステレオステレオ EFX RTN 入力
8 ステレオ・グループ、メイン L/R アサインと AFL モニタリング
8AUX センド、AFL スイッチ付き
AUX3/4 と 5/6 はプリ/ポスト・フェーダに切替可能
モノ入力チャンネルにはスイープ機能付きミッドレンジ EQ、ローカットスイッチ
ファンタム電源スイッチ
M/S スイッチ
2T レコーディング出力
L/R とコントロールルームへのスイッチ付き 2T RTN
レベルコントロール付き CTRL RM/headphones 出力
メーターインジケータスイッチにより MS/ST レベルを表示可能
レベルコントロール付きモノ出力
各入力チャンネルに Channel ON スイッチ、ピーク、シグナルインジケータ、その他 GROUP 1/2、
3/4、5/6、7/8 と L/R ルーティングスイッチ
各入力チャンネルに PFL、出力には AFL
トークバックマイク内蔵、L/R と AUX アサインスイッチ付き
3
ご使用の前に
1.
この取扱い説明書にしたがって操作して下さい。
2.
電源を入れる前にフェーダーが全部下がっていることを確認して下さい。
3.
アンプに電源を入れる前にミキサーに電源を入れて下さい。また電源を切る際にはアンプの電
源をまず切ってからミキサーの電源を切るようにして下さい。シーケンサー付の電源モジュー
ルを使用することにより、順番に電源のオン/オフができます。
4.
ミキサーに配線する際は電源を切った状態で行なってください。
5.
水には大変弱いので、雨などがかからないよう充分ご注意下さい。
6.
内部には精密な電子部品が多数実装されています。移動及び輸送時には大きな衝撃が加わらな
いようにして下さい。
7.
本機の設置場所は直射日光の当たる場所やストーブの直前など、高温になりやすい場所を避け、
なるべく通気性の良い場所で御使用下さい。
8.
定格電圧 AC100V50/60Hz で御使用下さい。
9.
電源コードは機材への挟みこみ等、無理な力が加わらない様御注意下さい。
10. 信号の入出力端子に、許容範囲を越える異常電圧が加わらない様にして下さい。
11. 故障や感電事故を防止すると共に、性能を維持する為にも、ケースを開けて内部に触れたりし
ないでください。修理が必要な時には、販売店、もしくは輸入代理店までお問い合わせ下さい。
4
5
6
接続パネル
1.
マイク入力
XLR 端子仕様のマイク入力端子は、バランス/アンバランス信号に対応します。
プロフェッショナル・バランス仕様のマイクのご使用をおすすめします。ロ
ーコストのハイインピーダンスマイクでも問題はありませんが、ノイズが乗
る可能性が大きい為出来るだけ短いケーブルを使用してください。Phonic の
デザインとしては PIN が 1 番、GROUND が 2 番、SHIELD が 3 番になってい
ます。
2.
ライン入力
TRS フォン端子(バランス/アンバランス)に対応します。マイク信号以外で
あれば、キーボードや電子ドラム、カセットテープレコーダーのような様々
な信号に対応します。アンバランスのフォン端子を使用する場合、ライン入
力では自動的に RING が GROUND(アース)になります。
3.
インサート
アンバランス・フォン端子に対応します。リミッターやコンプレッサーのよ
うな外部機材を接続する際に使用します。インサート端子が使用されていない場合、信号は直接流れ
ます。その反対にインサートが使用されている場合には、信号は EQ セクションに到達することなく
本体から出力されます。その際、信号はフォン端子の TIP から送られ、RING に戻ります(SLEEVE
はアース)
。本体の EQ を使用して外部プロセッサーを接続した際に発生するノイズを軽減すること
も可能です。
4.
ステレオ入力チャンネル(ST1∼ST4)
バランス仕様のフォン端子に対応します。入力信号がモノラルの場
合、単純に LEFT 側に接続して下さい。LEFT 側に接続された信号
は、RIGHT 側にも反映されます。キーボード、シンセサイザー、
サンプラー、CD、DVD、MD、DAT のような Hi-Fi ステレオ機器の
ステレオ信号の場合、これらの RIGHT/LEFT チャンネルを使用し
て下さい。もしもこの RIGHT/LEFT チャンネルで十分でない場合
には、EFX RTN 端子でも同様に対応します。2 本のモノラル入力
を RIGHT/LEFT チャンネルに接続する場合、PAN つまみを使用し
て音のバランスを取って下さい。PAN つまみを左にまわすと
CHANNEL1、右に回すと CNANNEL2 になります。
5.
グループ出力 1∼8
グループ出力セクションのバランス仕様フォン端子は、それぞれイ
ンサートと一緒です。アクティブバランス・ダイレクト出力をアン
バランス仕様の外部機材へ接続する場合、3 ポートフォン端子を出
力側に、2 ポートをフォン端子を入力側に接続します。この状態で
アクティブバランス出力にとって最高のコンディションが保てま
す。グループ出力は通常マルチトラックレコーダやオプションの PA システムにアサインされます。
インサートは通常、リミッターやコンプレッサー、イコライザーなどの信号プロセッサー用に使用さ
れます。
7
6.
AUX SEND 1∼8
AUX SEND は、バランス仕様フォン端子にも対応す
るので、長いケーブルを使用してもノイズ防止に役立
ちます。AUX SEND1 と2は、通常モニター用として
ステージモニター等に接続されます。EFX リターンを
一緒に使用する場合、AUX SEND 3∼6(プリ/ポスト
フェーダ)と AUX SEND 7∼8(ポストフェーダ)は
信号をデジタルエフェクターのような外部機器へ送
り、EFX リターン側で外部機器からの信号を受けます。
アクティブバランス・ダイレクト出力をアンバランス
仕様の外部機材へ接続する場合、3 ポートフォン端子
を出力側に、2 ポートをフォン端子を入力側に接続し
ます。この状態でアクティブバランス出力にとって最
高のコンディションが保てます。
7.
EFX RTN A∼D
EFX RTN 端子では、アンバランス仕様フォン端子に対応し、通常は外部プロセッサーを追加する際
に AUX とあわせて使用します。ステレオ入力を全て接続・使用済みの場合、EFX RTN はステレオ信
号を本体に送るための入力として使用することもできます。モノラル信号を EFX RTN を通して送る
場合、入力信号がモノラルの場合、単純に LEFT 側に接続して下さい。LEFT 側に接続された信号は、
RIGHT 側にも反映されます。
PFL ボタンを使用して EFX RTN チャンネルをモニターすることも可能です。または EFX RTN TO
MONITOR 機能で AUX1 と AUX2 に接続されたステージモニターに信号を送ることも可能です。
8.
MONO 出力
メス XLR 端子を介して、バランス/アンバランス信号をミキサーからセンタースピーカーへ送信でき
ます。この出力には両 LEFT/RIGHT チャンネルの信号がミックスされます。アクティブバランス信
号をアンバランス入力仕様の外部機器に接続する場合には、XLR 端子の 3 番ピンを外して使用しま
す。この状態でアクティブバランス出力にとって最高のコンディションが保てます。
9.
CTRL RM
このセクションには 2 つのフォン端子があり、それぞれ LEFT/RIGHT チャンネルに対応します。こ
れらの出力は、ヘッドフォン端子として同じ機能をします。外部出力を通しては、この出力信号はコ
ントロールルーム用モニターとして使用できます。
10. 2T RTN、2T REC
2T RTN(2 Track Return Input)と 2T REC(2 Track Record Output)の両端子ともセミプロフェッショ
ナル信号と RCA タイプ端子に対応します。2T RTN は CD、DAT、MD、カセットテーププレーヤー
などの再生機器に、2T REC は CD、DAT、MD、カセットテーププレーヤーなどの録音機器に適して
います。
8
11. MAIN L/R
MAIN L/R 出力は通常、FOH スピーカー用です。XLR メス端子を介して、バランス/アンバランス・
ラインレベル信号をステレオでミキサーからグラフィック EQ、アンプなどの外部機器に送ります。
アクティブバランス信号をアンバランス入力仕様の外部機器に接続する場合には、XLR 端子の 3 番
ピンを外して使用します。この状態でアクティブバランス出力にとって最高のコンディションが保て
ます。この出力はメインプログラム出力で、リミッターやコンプレッサー、イコライザーなどの外部
信号プロセッサーと接続するインサート端子も付属しています。
12. 12V LAMP
12V 仕様グースネックランプ用端子です。
13. 電源スイッチ
本体の電源の ON/OFF をします。電源を ON にする前に、出力フェーダ、レベルコントロール、グル
ープ出力、メイン L/R、CTRL RM などを全てレベルを必ず下げて下さい。本体の電源が ON なると、
青い LED が点灯します。
14. 電源供給端子
この 3 ピン端子に AC アダプタを接続します。外部にパワーサプライを設けることで、電源供給の安
定と音質の安定を保証できます。
CONTROL
フロントパネル
15. GAIN
このロータリーつまみによりチャンネルの信号レベルを調整します。このレベルを高く設定しすぎる
と、音が歪む原因となります。低く設定しすぎると、出力に必要な十分なレベルが得られません。適
切なレベル設定により、最適なミキシングが可能になります。PFL ボタンを押すことで、入力チャン
ネル信号をレベルモニタリング用のマスターレベルメーターに送ります。信号レベルがマスターレベ
ルメーターのゼロのあたりで安定するように入力ゲインを調整します。時折、最初の赤い LED がピ
9
ーク時に点滅するように調整するのが理想です。
このつまみには 2 つの円と 2 つのインジケータが表示されており、それぞれマイク
入力とライン入力を意味します。内側の円(マイク入力)で 0 ∼+60dB までを表
示し、外側の円でラインレベルの 0 ∼+40dB を表示します。
16. イコライザー
このイコライザーは、様々な音響施設に適応しライブ PA サウンドを改善するよう
にデザインされています。設定する場合には、常にゼロポジションからスタートし
て必要以上のカット/ブーストを避けることで、システム全体のダイナミックレン
ジの幅を制限したり不必要なフィードバックを発生させにくくします。
サウンドをより鮮やかにするためにはダイナミックプロセッシングが必要です。チ
ャンネルインサートはコンプレッサーやリミッター、ゲートなどの外部機器用にデ
ザインされています。
各入力チャンネルはそれぞれ 3 バンド・ミッドスイープ付き EQ です。
HIGH(12KHz)
右に回すと高音域をブーストし、シンバルやボーカル、電子楽器に「張り」を加え
ます。左に回すと高音域をカットし、摩擦音やヒスを軽減します。このコントロー
ルにより 12KHz で 15dB ブースト/カットが可能です。この HIGH つまみを使用し
ない場合には、ゼロポジションに戻します。
MID(100Hz∼8KHz)
MID EQ セクションは 2 つのつまみで構成されています。上のつまみは 15dB ブー
スト/カット、下のつまみで 100Hz∼8Khz のミッドスイープをコントロールします。
中音域がボーカルサウンド・レンジのほとんどをカバーする為、ライブパフォーマ
ンスでのサウンドの改善に役立ちます。ボーカルやギターサウンドのエンハンス/
リデュースをよく耳で確かめながらコントロールして下さい。
LOW(80Hz)
80Hz で 15dB のブースト/カットをします。右に回すとボーカルに暖かみ、ギター
やドラムにパンチを加えます。左回りでハムノイズを軽減します。このつまみを使
用しない場合にはゼロポジションに戻します。
LOW CUT
この LOW CUT ボタンを押すことで 18dB/75Hz ローカットフィルターを ON にしま
す。マイクのポップノイズ、ステージでのランブルノイズ、低域ハムノイズを軽減
します。
各ステレオ入力チャンネルには 4 バンド EQ が用意されています。
HIGH(12KHz)
右に回すと高音域をブーストし、シンバルやボーカル、電子楽器に「張り」を加え
ます。左に回すと高音域をカットし、摩擦音やヒスを軽減します。このコントロー
ルにより 12KHz で 15dB ブースト/カットが可能です。この HIGH つまみを使用し
ない場合には、ゼロポジションに戻します。
H-MID(3KHz)
3KHz で 15dB のブースト/カットが可能です。この MID バンドにより輪郭を強調することが出来るた
めライブパフォーマンスにてその効果が役立ちます。このつまみを使用しない場合には、ゼロポジシ
ョンに戻します。
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L-MID(800Hz)
800Hz で 15dB のブースト/カットが可能です。LOW MID はボーカルや楽器に暖か
さを与えるので、ライブパフォーマンスにてその効果が役立ちます。このつまみ
を使用しない場合には、ゼロポジションに戻します。
LOW(80Hz)
80Hz で 15dB のブースト/カットをします。右に回すとボーカルに暖かみ、ギター
やドラムにパンチを加えます。左回りでハムノイズを軽減します。このつまみを
使用しない場合にはゼロポジションに戻します。
17. AUX SECTION
このつまみにより AUX SEND のレベルを調整します。メイン出力への影響はあり
ません。
AUX 1 と 2
AUX 1 と 2 の信号は、ミキサーから出力される前にまず EQ セクションを通りま
す。通常ステージモニタリング用として使用されます。
AUX3、4、5/6
PRE/POST スイッチ
このボタンで、AUX3、4、5/6 の信号がフェーダの前か後にミキサーから出力されるかを切り替えま
す。ボタンが押されている状態で信号はフェーダの後にミキサーから出力され、フェーダの設定が信
号の出力レベルに影響を与えます。ボタンを戻した状態では、信号はフェーダの前にキサーから出力
され、フェーダの設定は信号レベルに影響を与えません。プリフェード(フェード前)はステージモ
ニタリングとして使用されます。ポストフェード(フェーダ後)は外部エフェクトプロセッサー用に
使用されます。
5/6 スイッチ
各入力チャンネルは、信号を AUX SEND3&4 か 5&6 に送ります。スイッチを離した状態では信号は
AUX3&4 に送られレベルコントロールつまみでレベル調整ができます。ボタンを押した状態で、こ
の入力の信号は AUX5&6 に送られ、5&6 のレベル調整をします。
AUX 7/8
AUX 7/8 は EQ とフェーダの両方を通るので、外部エフェクトプロセッサーへの接続やスピーカーを
足して使用する際の接続に最適です。
18. PAN(モノラル入力)/バランス(ステレオ入力)
PAN(Panoramatic Potentiaometer)は 2 つのチャンネル間で信号を分ける際に使用します。つまり PAN
は MAIN L/R、GROUP1/2、3/4、5/6、7/8 の LEFT/RIGHT のステレオイメージをバランスを調整しま
す。
BALANCE は MAIN L/R、GROUP1/2、3/4、5/6、7/8 の LEFT/RIGHT チャンネルの出力バランスを調
整します。LEFT 側につまみをいっぱいに回すと LEFT チャンネルだけに信号を送ります。その反対
に RIGHT 側につまみをいっぱいに回すと RIGHT チャンネルだけに信号を送ります。真中の位置に
合わせれば、左右のチャンネルに入力チャンネルからの信号が送られます。
19. ON/mute チャンネルスイッチ
このボタンにより、チャンネル信号が送られる先を AUX SEND、GROUP、メイン出力の 3 つから選
択します。ボタンを押すと、入力チャンネルから信号が送られ、緑の LED が点灯します。ボタンを
離すと、信号は流れず緑の LED は消灯します。PFL には影響を与えません。
20. MS スイッチ(チャンネル 1&2)
ステレオサウンドイメージをつくり出すために、M と S の両方のボタンを押して下さい。M-S ステ
レオ録音の際には 2 本のマイクが必要です。センターに合わせた M 信号の単一指向性マイク、もう
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一方は横からの S 信号用の相指向性マイクになります。MS 信号を XY に変換する場合、マイク入力
が 3 チャンネル分必要です。M に 1 チャンネルで、残りの 2 つのチャンネルがそれぞれ S と+S にな
ります。MR シリーズミキサーであれば M-S スイッチを押すだけでステレオ録音が可能なります。
奇数チャンネルが M、偶数チャンネルが S です。
M-S ステレオ録音
M-S はミッドサイド(Mid-side)を意味します。M-S 録音に使用されるマイクは音源の正面に向ける
方が単一指向性マイク、横から音源に向ける方が相指向性マイクになります。相指向性マイクは一方
のフェーズで左半分の音を拾い、もう一方で右半分の音を拾います。単一指向性マイクからの信号に
足されると、左側からの信号がミックスされ、右側からの信号は位相変換により差し引かれます。
21. グループ 1/2、3/4、5/6、7/8、メイン L/R
これらのボタンによりチャンネル信号がグループ 1/2、3/4、5/6、7/8、メイン L/R フェーダに送られ
るか否かを選択します。1/2 ボタンを押すことで、信号がグループ 1/2 に送られます。その他のボタ
ンも同様にそれぞれのチャンネルに対応します。
22. PEAK LED
信号レベルが大きすぎるとこの LED が点灯します。LED が点灯したままの状態、もしくは定期的に
点滅するのであれば、歪を防止する為に GAIN を下げて下さい。PEAK と PFL は同じインジケータ
となります。
23. PFL(プリフェーダ・リスニング)
PFL スイッチを押した状態で、プリフェーダ信号はコントロールルーム/ヘッドフォン出力に送られ
ます。PFL は、メインミックスに影響を与えることなくレベル調整できるので、ミキシングの際にと
ても便利です。PFL ボタンが押してある状態で、PEAK インジケータ点灯します。
24. チャンネルフェーダ
60mm リニアフェーダにより、チャンネルレベルの状態がはっきりと分かります。チャンネルストリ
ップの最終的な出力レベルを決定します。
MASTER SECTION
25. AUX SEND MASTER
AUX SEND レベルつまみ 1∼8 により、各入力チャンネルから集めた AUX1
∼8 の最終的な出力をコントロールします。これらのつまみは MAIN L/R フ
ェーダから独立しているため MAIN L/R の設定には影響を与えません。
AUX
SEND1 と 2 はステージモニター用、3∼8 は EFX RTN と共に外部エフェク
トプロセッサー用として使用されます。
AFL(アフターフェーダ・リスニング)
このボタンを押すことで、各 AUX SEND の信号がつまみ調整後、モニタリ
ング用として CTRL RM とヘッドフォンへ送られます。マスターレベルメー
ターにより、AUX SEND 出力を一目で確認できます。
26. EFX RTN A∼D
EFX RTN は AUX SEND と一緒に使用し、
エフェクトプロセッシングとして、
またステレオ信号用の入力チャンネルとして活用できます。A&B のレベル
コントロールつまみには BALANCE コントロールつまみ、1/2、3/4、5/6、
7/8、L/R ボタンと AUX1&2 ボリュームコントロールが用意されています。
これらのボタンにより、EFX RTN からの信号をどのチャンネルへ送るかを
決定します。1/2 ボタンを押すことで、信号がグループ 1/2 に送られます。
その他のボタンも同様にそれぞれのチャンネルに対応します。
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モノラル信号を EFX RTN に送る際には、L(モノラル)に接続して下さい。LEFT 側に送られた信号
は自動的に RIGHT 側にも反映されます。
PFL(Pre-Fader Listening)
このボタンを使うと、CTRL RM およびヘッドフォンを通して EFX RTN のモニタリングが可能です。
EFX RTN C&D のレベルコントロールは、MAIN L/R および PFL モニタリング機能にのみルーティン
グできます。
27. EFFECT TO MONITOR
AUX センド・マスター1および2に送信
されるエフェクト処理済みの信号(EFX
RTN A/B)の出力レベルをこのつまみで
調節します。AUX センド・マスター1お
よび2がステージモニターに割り当てら
れている場合、ステージモニターにメイ
ン・スピーカーと同じ信号を送信可能です。
28. 2T RTN (2 Track Return)
2T RTN から CTRL RM および MAIN L/R に出力される信号レベルを調節するには、このつまみを
使います。
CTRL RM
このボタンを押すと、2T RTN の入力信号が CTRL RM に送信されます。
L/R
このボタンを押すと、2T RTN の入力信号が MAIN L/R に送信されます。
29. TALKBACK
マスターセクションに内蔵されているマイクを使えば、リハーサルや音
チェック中に演奏者や音響エンジニアと会話することが出来ます。トー
クバック・マイクに出力される信号レベルは、レベル・コントロール・ノ
ブによって設定します。
AUX ボタン
AUX バスにトークバック信号を送信するには、このボタンを押します。
プリセットでは AUX1および AUX2に送信されるよう設定されていま
す。ただし内蔵ジャンパーを使えば、この設定を帰ることが出来ます。
AUX1∼AUX8まで、好みのバスに信号を送信できます。
L/R ボタン
トークバック信号を MAIN L/R 出力に送信するには、このボタンを押し
てください。
30.GROUP OUTPUT 1∼8
GROUP OUTPUT にアサインされた信号は、MAIN L/R 出力にもルーティング可能です。ルーティ
ングを行うには、AFL ボタンの上に配置されている LEFT/RIGHT ボタンを押してください。
AFL(After-Fader Listening)
このボタンを押すと、GROUP1∼8の信号は CTRL RM および HEADPHONES に送信されます。
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この機能により、GROUP OUTPUT の音声信号をモニタリングすることが出来ます。
GROUP フェーダー
この 60mm リニア・フェーダーによって、GROUP OUTPUT レベルがひと目でわかります。従っ
て各 GROUP OUTPUT の最終的な出力レベルが即座に操作可能です。
31. HEADPHONES
フォン端子を接続してください。ヘッドフォンに左右チャンネル信号を送信し、モニターを可能にし
ます。3 芯の入力端子で、TIP は左チャンネル、RING は右チャンネル、SLEEVE はアースとして機
能します。ヘッドフォン出力は CTRL RM の出力信号と同一です。
32. PHANTOM POWER
コンデンサーマイクを使用する場合、ファンタム電源が必要となります。フ
ァンタム電源スイッチを ON にすると、全ての入力チャンネル・ストリッ
プにファンタム電源が行き渡ります。ファンタム電源を ON にする前に、
出力フェーダー、レベル・コントロールを全て最低レベルに下げてください。
また電源を入れる前に、マイク接続を行ってください。この手順を守ること
により、機材の損傷を防ぎ、ノイズの発生も防ぎます。
33. POWER LED
本体に電源が供給されると、青い LED が点灯します。
34. SOLO PFL/AFL(Pre/After-Fader-Listening)LED
AFL または PFL ボタンが押されている場合、この 2 色の LED が点灯しま
す。PFL ボタンのいずれかが ON の場合、LED は緑色に点灯します。AFL
ボタンが ON の場合、LED は赤く点灯します。マスター・レベル・メータ
ーが自動的に割り当てられ、PFL もしくは AFL 信号レベルがモニターされ
ます。
35. MASTER LEVEL METER
このレベル・メーターを見れば、各入力チャンネルレベル、MAIN L/R 出力
レベルおよび M/S 信号レベルが分かります。LED は緑色の LED6 つ、黄色
の LED3 つ、赤の LED4 つで構成されています。ボリューム・レベルの単
位は−40dBu から+10dbu までです。L/R-M/S ボタンの設定に基づき、画
面表示は MAIN L/R 出力レベルと M/S の信号レベルとの間で切り替わります。AFL および PFL ボ
タンが ON の場合、MAIN L/R および M/S レベル・メーターから、PFL および AFL 信号メーターに
切り替わります。
36 L/R-M/S Button
L/R-M/S ボタンにより、レベルメーターに表示する信号レベルを切り替えます(MAIN L/R もしくは
M/S)。ボタンを押すと、M/S 信号レベルがレベルメーターに表示されます。ボタンを解除すると、
MAIN L/R 出力レベルが表示されます。M チャンネルは、左チャンネルと同じレベル・メーター・
ストリップで表示されます。同様に S チャンネルのメーター・ストリップは右チャンネルと同じで
す。
M/S レベルを表示する場合、M と S の信号レベルが同一にならないよう注意してください。また M
信号レベルは、S の信号レベルより高くなるよう設定する必要があります。M チャンネルのみに信
号が送信されている場合、出力もモノラル出力になります。確認の為、M/S スイッチを観察してみて
ください。
M/S は Mid-Side マイク収音の略です。M/S とは、録音時に 2 本のマイクを使って全体的なステレオ・
イメージを得る為に活用されるマイク収音法です。クラシックな MS システムの場合、MID(M)マ
イクとして指定されたマイクは通常、音源ソース指向のカージオイド・パターンになります。もう一
方のカプセルの波形は、8 の字型(マイクの主軸がゼロになる)になります。S サイドは環境音をと
らえ、M サイドは音源ソースから発せられる音を直接収音します。M および S サイドの録音はステ
14
レオ・イメージとしてミックスされます。M および S サイドの収音の配合を変えることで、マイクを
動かさずに音の遠さ、近さを変える事ができます。MS レベル・メータリング技術を使えば、チャン
ネルフェーダーの調節によってステレオ・イメージが簡単に変更可能です。MID および SIDE の信
号レベルを調節するには、CH1および2のフェーダーを操作してください。チャンネル1および2
の信号レベルに大きな開きがある場合、サウンドは狭まります。逆にチャンネル間の信号レベルに大
きな違いがない場合、広がった音が出るようになります。
また L/R-M/S ボタンを使えば、ステレオおよびモノラル録音を簡単に切替可能です。ステレオ録音の
場合、上述の手順に従ってください。モノラル録音をしたい場合、チャンネル2の S チャンネルを
OFF にしてください。
37 CTRL RM/PHONE
コントロールルーム・モニター(CTRL RM)出力およびヘッドフォン出力に送信される信号レベル
をこのつまみで調節します。
38 MONO OUTPUT LEVEL CONTROL
このつまみで、モノラル出力の信号レベルを調節します。この出力チャンネルには右、左チャンネルの
ミックスが送信される為、センター・スピーカー、スピーカーなどに接続可能です。MAIN L/R フェ
ーダーコントロールが MONOOUTPUT の出力レベルに影響を及ぼすことはありません。
AFL
モノラル信号を CTRL RM、モニタースピーカーおよびヘッドフォンに送信したい場合、このボタン
を押してください。
39 MAIN L/R FADERS
MAIN L/R 出力レベルが一目でわかる、60mm リニア・フェーダーです。主にメイン出力の最終的な
出力レベルを調整するために使います。2T REC の最終的な出力もこのフェーダーによって操作可能
です。
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最初のセットアップ
入力チャンネルの音量や、マイク/スピーカー設定を誤ると、フィードバックが発生します。フィー
ドバック防止の為、以下の手順に従ってください。
システムの接続を終えたら、入力チャンネルのセットアップにはいります。音源ソースに合わせ、各
入力ゲインを設定することが重要です。入力ゲインの設定が最終的なミキサー出力に影響する為です。
基本的に、入力ゲイン、チャンネルフェーダー、GROUPS および出力フェーダーの設定により、最
終的な出力が決定されます。音声信号のバランスをとるため、マイク・ゲインは最低限のレベルに設
定する必要があります。入力ゲインが低すぎると、十分な出力信号レベルに達しません。逆に高すぎ
ると、チャンネルフェーダーのレベルを下げて修正する必要があります。些細なフェーダー操作でも
フィードバックが発生する為、チャンネルフェーダーのレベル変更はあまり行わない方が懸命です。
以下の手順に従って設定してください。
●電源を ON にする前に、全ての出力フェーダー(GROUP 1∼8、MAIN L/R、AUX センド、コン
トロール・ルーム、ヘッドフォンを含む)を最低レベルに下げてください。
●EQ コントロールを「0」の位置に設定します。
●コンデンサーマイクを接続してから、ファンタム電源を ON にします。
●パワーアンプのレベルを 70%に設定します。
●CTRL RM レベルおよびヘッドフォンレベルを 50%に設定します。
モニターを行いたい場合、ここでフォン出力端子にヘッドフォンを接続してください。もしくはコン
トロール・ルーム・アンプ・システムを CTRL RM 出力に切り替えます。
●チャンネルの ON ボタンを押し、フェーダーを「0」に設定します。
●PFL ボタンを押すと、関連する LED が点灯します。
●PAN もしくは BAL つまみを調節します。
●L/R つまみを調節します。
●LED でモニタリングしながら、通常の演奏時のレベルで音声信号を流します。
●信号レベルがマスター・レベル・メーターの「0」で安定するまで入力ゲインを調節します。ただ
し信号のピーク時に LED が赤く点滅するくらいなら OK です。
マイク音源の場合、ゲイン調節はマイクの種類によって理想値が異なります。通常、ゲイン・コン
トロールを右回りに回し、時計の 2∼3 時の位置に設定してください。この設定を行うときは、ラ
イブ現場で演奏される音と同じ音量でテストしてください。
●このプロセスを全てのチャンネルにおいて繰り返します。追加チャンネル数が増えると、LED が
赤色のセクションに移行していきます。赤色の LED が点灯しすぎる場合はマスターフェーダーを使
って調節してください。
ステージモニターの音量は、フィードバック防止の為高く設定し過ぎないようにしてください。また
マイクをスピーカーに直接向けることも禁物です。
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Fly UP