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PDF資料 - JCHM 日本人腸内環境の全容解明と産業応用プラットフォーム

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PDF資料 - JCHM 日本人腸内環境の全容解明と産業応用プラットフォーム
●「JCHM」にご参加頂くには…
① 糞便サンプル提供パートナー
当プロジェクト活動の趣旨・目的に賛同する患者団体、医療機関等で構成し、無償にて糞便サンプル
提供頂き日本人腸内環境全容解明に貢献頂きます。又、研究活動状況及びその成果については、JCHM
総会を通じ都度提供されます。尚、糞便サンプルの提供方法等につきましては、担当教員と別途打ち合わ
せを実施させて頂きます。
ー JCHM
のご案内 ー
Japanese Consortium for Human Microbiome
② My Microbes パートナー
欧米における当該活動コンセプトである「Science for Everyone」と同様に、個人のボランティアベー
スでの糞便サンプル提供とその解析に掛かる資金提供を通じ当該プロジェクトに参画頂き、サイエンス
への理解・普及を目指す新たな社会連携モデル構築に貢献頂きます。
本プロジェクトへご参加いただくためには、糞便サンプルの提供及び1口 10 万円(税制上の優遇措置
が適用されます)のご支援をお願いいたします。糞便サンプルの提供方法等につきましては、別途ご案内
させて頂きます。
③ 研究連携パートナー 当プロジェクトに関心を持つ民間企業を中心に、プロジェクトへの資金提供を通じ腸内環境の全容解
明と産業応用への研究活動に貢献を頂きます。参加企業は当該プロジェクトのオブザーバー会員として、
研究推進状況、成果報告等の情報とともに、ヨーロッパ、アメリカを中心とした同様の研究活動における
最先端情報の利用が可能となります。又、当該プロジェクト活動を通じ、本学や本プロジェクトに参加
する研究機関との受託研究及び共同研究への発展的展開も同様に可能となります。
本プロジェクトへご参加いただくためには、1口を年間 50 万円(税制上の優遇措置が適用されます)と
して 3 年間のご支援をお願い致します 。
④ 研究推進パートナー
当プロジェクト活動の趣旨・目的に賛同する研究機関や研究者個人等で構成し、協働して国・機関・
団体等が実施する競争的資金及び財団助成金等を獲得する等、プロジェクトの推進に協力を頂きます。
〈税制上の優遇措置が適用されます〉
当プログラムのご寄附は、法人税法上の全額損金算入を認められる指定寄附金(法人税法第 37 条
第 3 項第 2 号)
、または所得税法上の寄附金控除の対象となる特定寄附金(所得税法第 78 条第 2 項
第 2 号)となり、優遇措置を受けることができます。
お問合せ先
JCHM 事務局
TEL 03-5734-3629 FAX03-5734-3591 email : [email protected]
Email : [email protected]
〒152-8550 東京都目黒区大岡山2-12-1 M6-4 東京工業大学 大学院生命理工学研究科 黒川・山田研究室
東京工業大学 東工大基金室
〒152-8550 東京都目黒区大岡山2-12-1 T-2 TEL:03-5734-2415 FAX:03-5734-2485
Email : [email protected]
http://www.jchm.jp
東京工業大学
Tokyo Institute of Technology
東京工業大学「JCHM
(Japanese Consortium for Human Microbiome)」のご案内
東京工業大学は、1992 年日本初の生命理工学研究科を創立し、生命科学と生命工学の発展と融合を牽引する使命のもと教育・研究を推進して参りました。その中にあって生命情報学は、バイオサイエンスと
バイオテクノロジー両分野の研究者により、理学と工学の真の融合による新しい生命理工学パラダイム構築を目指すユニークな研究・教育を展開し、21 世紀の人類が避けて通ることのできない重要な生物学的
諸問題解決への貢献を目指しております。
そこで、この度東京工業大学は日本人腸内環境の全容解明をテーマに掲げ、日本人腸内微生物データーベース構築による「日本人固有の腸内環境及び腸内代謝系の発見」と「疾病マーカーの発見」を目指した
プロジェクト活動を推進する事と致しました。ついては、当研究活動に関心を持つ各関係機関・団体・企業等との連携によるプラットフォーム構築を目指すとともに、当プラットフォームへの具体的な参画を目的と
した JCHM パートナーシップ制度を構築する事と致しましたのでご案内致します。
JCHMプラットフォーム
民間企業
個人(ボランティア)
My Microbesパートナー
患者団体
研究連携パートナー
医療機関
研究機関・研究者個人 等
糞便サンプル提供パートナー
サンプル提供
資金提供
研究推進パートナー
知識の提供
東京工業大学JCHMプロジェクト
JCHM実行委員会
JCHM総会
受託研究/共同研究
外部評価委員会
アドバイザリーボード
期待される成果
日本人腸内微生物
データベース構築
各人固有
腸内代謝系発見
日本人固有
腸内環境発見
腫瘍マーカー発見
創薬
疾病費削減
個人別薬剤動態
個人医療
疾病前診断
プロバイオティクス
JCHM の背景
JCHM プロジェクトの推進体制
ヒトの腸内には 1000 種 100 兆個体の微生物が共生していると言われています。腸
生命理工学研究科生命情報専攻の山田講師をプロジェクトリーダーとし、特に日本人固有の腸内細菌叢
内細菌の乱れが多くの疾病に関わっている事が知られていますが、殆どの細菌は培養
データーベースの構築により、ヒトとヒト共生菌叢研究の基盤とするとともに、日本人独自の医療や創薬・
が困難であり詳細な研究を進める事が出来ませんでした。近年、その解析技術が飛躍
食品・サプリメント等の知的財産化への道を拓く研究への展開を期待しています。又、当プロジェクト内に、
的に向上し、腸内に共生する細菌を網羅的に調査する事が可能となり様々な発見が
生命理工学研究科黒川教授を中心とした東京工業大学教員で構成する JCHM 実行委員会を設置すると
相次いでいます。
ともに、参加パートナーとの情報共有並びに研究成果の報告等を目的とした、JCHM 総会等の開催を通じ
欧米では腸内細菌解析の重要性が早くから認識され、2007 年以降政府支援の大型
各パートナーとの連携を推進して参ります。尚、今後の予定として、当該活動全般の評価並びに研究倫理
予算が割り当てられ多くの研究者が携わっていることから、日本においても日本人腸内
評価を目的に外部評価委員会の設置を計画しております。
環境の全容解明は急務と言えます。
JCHM 関連プロジェクト
健常者
がん患者
研 究 費 国立がん研究センター
がん研究開発費
研究代表 中島 健(国立がん研究センター)
研究協力者 山田 拓司(東京工業大学)他
各種腫瘍の患者の体液(糞便、喀痰、胆汁など)と健常者の体液中の細菌叢をメタゲノム解析するための標準
手法の確立と解析基盤の構築(内視鏡等によるサンプル採取・次世代シークエンサーによる解析・メタゲノム
情報解析)を目指す。本研究は、これまでのがん研究とは異なる革新的なアプローチによるものであり、微
生物と各種腫瘍との関連性やその発症メカニズムの解明から、がん予防や発がんリスクの評価、さらに創薬
への発展性も期待できる。同時にピロリ菌のような腫瘍発生に直接的もしくは間接的に関与する難培養性の
未知の微生物発見の可能性も期待される。
研 究 費 文部科学省 科学研究費
研究代表 山田 拓司(東京工業大学)
本プロジェクトでは腸内細菌叢における代謝反応経路の解明を目的として、文献情報などから腸内細菌叢に
おける代謝反応経路を抽出し、腸内細菌叢代謝経路データベースを作成する。また、情報学的手法を用いて
ビタミンなどのヒト腸管内で修飾を受ける化合物群を代謝する新たな反応経路を予測する。
資金・サンプル
研 究 費 寄附金(東京工業大学基金)
研究代表 山田 拓司(東京工業大学)
解析結果
ボランティア
研究者
腸内細菌と年齢や性別、または特定の疾患との関連性が最近の研究で示唆されており、特定の疾患マーカー
などの発見に繋がる可能性がある。このような研究には大規模なサンプル数が必要であり、糞便サンプルの
確保と解析資金が大きな問題となっている。本プロジェクトではこの問題をボランティアベースで解決する
という研究モデルを提案している。すなわち、ボランティアに糞便サンプルとその解析にかかる資金を寄附
金という形で提供して頂く(図)。このモデルではサンプル確保と資金の両面が解決され、また一般の科学者
でない方々にも研究活動に参加して頂きサイエンスを普及していくというものである。糞便サンプルから得
られた腸内細菌 DNA は実験解析をすることで疾病の原因菌の探索などに用いることができる。すでにドイツ、
フランスでは同様のモデルで数百人分の糞便サンプルについての解析が進行中である。
JCHM 発起人プロフィール
飛躍的に増加を続けるゲノム情報から新たな生物学的法則を見つけ出す
(JCHM 実行委員長)
東京工業大学 大学院生命理工学研究科 生命情報専攻 教授
環境中に存在する遺伝子プールを悉皆的に明らかにするメタゲノム解析
により、環境中での遺伝子ダイナミクスを解明し、遺伝子環境シミュレー
ションの実現を目指す。
平成 10 年 学位取得(薬学博士)
平成 10 年 大阪大学 微生物研究所 研究員
平成 13 年 大阪大学 微生物研究所 助手
平成 16 年 奈良先端科学技術大学院大学 准教授
平成 20 年 東京工業大学 教授
平成 25 年 東京工業大学 地球生命研究所 副所長
メタゲノミクス――腸内細菌叢代謝系の全容解明を目指す
(プロジェクトリーダー)
東京工業大学 大学院生命理工学研究科 生命情報専攻 講師
ヒト腸内に共生する細菌群集が織りなす物質代謝経路のデータベース化
を目指す。代謝産物を介したヒトと腸内細菌の相互作用を明らかにする
ことにより、より健康な腸内環境の獲得を目指す。
平成 18 年 学位取得(理学博士)
平成 18 年 京都大学 特任助手
平成 19 年 欧州分子生物学研究所 研究員
平成 24 年 東京工業大学 講師
連携機関
京都大学
神戸大学
香川大学
European Molecular Biology Laboratory
(EMBL)
富山大学
新潟大学
国立がん研究センター
東京工業大学
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