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リリース - ネスレ

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リリース - ネスレ
メディアリリース
(英語の日本語訳)
2016 年 4 月 1 日
ネスレ、シンガポールのバイオポリスにリサーチセンターを新設、アジアでの研究イノベ
ーション活動を拡大
アジア地域と世界で高齢者を支援する、ヘルシーエイジングと栄養学的介入に重点的に取
り組むセンター
シンガポール
– ネスレは本日、アジアでの研究イノベーション活動の拡大に伴うネスレ
リサーチセンター(NRC) アジアの設立を発表しました。NRC アジアは、シンガポール
における生物医学研究の拠点であるバイオポリスに誕生する予定です。この拡大計画は、ネ
スレとシンガポール科学技術研究庁(A*STAR)との戦略的パートナーシップに基づいてお
り、ヘルシーエイジングに重点的に取り組む NRC に新しい拠点をもたらします。
平均寿命の伸びと著しい出生率の低下は、経済的、医療的、社会的に重大な影響を伴い世界
の人口の急激な高齢化を招きました。特に、アジアの高齢者人口は 2050 年までに 12 億人
に達すると見られており、これは世界の高齢者人口の 60%に相当します(注釈 1)。
ネスレは、栄養の役割や健康と病気の初期段階について研究するためにアジア内での研究
履歴に対する戦略的な必要性を認め、アジアの高齢化のニーズにより適切に対応します。
NRC アジアが重視するヘルシーエイジングは、シンガポールの生物医学研究能力の高さと
多様な民族構成を活かし、アジアの高齢者たちの幸福や健康、長寿の質を向上させています。
高齢者栄養学に関して収集される地域的知見は、世界レベルでの栄養学的介入にもつなが
る可能性があります。
(注釈1) 国連人口部「Population Facts」、2014 年 8 月、2014/4 号
http://www.un.org/en/development/desa/population/publications/pdf/popfacts/PopFacts_2014
-4.pdf
長期的な関係の拡大
NRC アジアはネスレと A*STAR との戦略的パートナーシップの成功に基づいて設立され
ました。A*STAR は経済志向の研究を推進する、シンガポールの公共セクターにおける主
要研究機関です。ネスレと A*STAR のパートナーシップの始まりは 2011 年までさかのぼ
ります。この年は、NRC と A*STAR 所管のシンガポール臨床科学研究所が臨床栄養研究に
関する共同プロジェクトを開始した年でした。
以来、パートナーシップはさらに強固なものとなり、ネスレが NRC アジアの拠点をシンガ
ポールに据える上での自信につながりました。NRC アジアの研究範囲には、A*STAR と共
同で築いてきた新旧両プラットフォームを含みます。
ネスレにとって A*STAR の魅力とは、研究能力の範囲、そしてこれらの専門知識をシンガ
ポールの広範囲なイノベーションエコシステムの専門知識と統合する能力にあります。
2014 年 1 月に A*STAR との間で研究に関する枠組み協定を締結して以来、ネスレの研究
では食品科学、工学、材質科学とパッケージ、栄養学、健康と行動という分野に関わる戦略
的プラットフォームを設置してきました。
両者の協力関係は生体内変化にもさらに拡大されるでしょう。つまり、発酵や、原材料の栄
養機能面での利点を有する成分への変換など、自然過程の活用です。
肯定的結果の産出
両者の間で現在進行中の共同研究は、すでに影響力の大きな結果を出しています。ネスレの
麦芽抽出生産において、大麦などの原材料の持続可能な使用を改善するプロジェクトがひ
とつの例として挙げられます。ネスレの麦芽抽出過程では、ネスレと、A*STAR 所管の化
学、工学サイエンス研究所(ICES)、バイオ処理技術研究所(BTI)から成るチームが次に
挙げる画期的な結果を達成しています。結果:シンガポールを拠点とするネスレ麦芽抽出施
設のサステナビリティが高められたことで、環境サステナビリティに対するネスレのコミ
ットメントが一層促進されています。
ヘルシーエイジングという新たな取り組みのため、ネスレと A*STAR による共同主要プラ
ットフォームプロジェクトも進行中です。プロジェクトのひとつに、ネスレと、A*STAR 所
管のシンガポール免疫学ネットワーク(SIgN)、シンガポール国立大学(NUS)、サノフィ
パスツールによる多グループ共同研究がありますが、これは高齢者を対象とした既存のワ
クチン接種研究の波に乗ったものです。この取り組みは、免疫の構造安定性ともろさに対す
る栄養とライフスタイルの役割理解を探求するものであり、高齢者の免疫と幸福の向上の
ための栄養学的介入の展開を最終的な目標としています。
NRC アジアは、シンガポールのバイオポリス内、A*STAR 所管の生物医学研究機関に隣接
して設立される予定です。センターはバイオポリスならびに近隣病院や大学で実施されて
いる、民間および公共セクターによる研究と近い距離にあり、シンガポールの統合 R&D エ
コシステムと接することができ、ネスレは、高品質で栄養価の高い製品の開発に向けた共同
研究を行うことが可能です。
NRC アジアの立ち上げは、応用研究や製品開発に取組むネスレの既存施設を補完する研究
活動をもたらします。この新たな組織は、シンガポールにおけるネスレのビジネスを円滑に
することとネスレの存在力を高めることで重要な役割を担ったシンガポール経済開発庁
(EDB)からの支援も受けています。
ネスレは今後数年で、NRC アジアの総人員数を 25 人増員する計画です。その中には、NRC
アジア所長兼ネスレ ヘルシーエイジング プログラムのトップ、ファブリツィオ・アリゴニ
博士など、主要なポジションも含まれています。
ファブリツィオ・アリゴニ博士は、
「ネスレと A*STAR のパートナーシップは、双方にとっ
て重要な結果と大きな可能性を示しました。共同研究とヘルシーエイジング プログラムの
創設は、アジアの高齢者人口について満たされない栄養ニーズを支援する、科学的イノベー
ションへの新たな活動のスタートを示すことにもなります」と語ります。
また、ネスレ S.A.のチーフテクノロジーオフィサーのステファン・カツィカス教授は次の
ようにつけ加えました。
「中国や日本の NRC との橋渡しをしながら、シンガポールは、強
い産業開発目的を持つ高等教育と科学的卓越性への取り組みによって、私たちの研究拠点
拡大に理想的な場所となっています。」
「私たちが優先するのは、政府や学界、投資家の世界が集結し、人々のクオリティ オブ ラ
イフを向上させるという、前例のないエコシステム構築へ参加することです。地域のキーパ
ーソンとのオープンイノベーションへの取り組みを通じ、ネスレの栄養科学は健康とウエ
ルネスを支援する強化ソリューションを提供すると考えています。」
また、A*STAR 長官であるリム・チュアン・ポー氏は次のように述べています。
「私たちは
シンガポールにおけるネスレの展開を喜ばしく思っています。大切なパートナーとして、
ネスレはシンガポールの成長部門である食品栄養分野における A*STAR の研究推進に尽力
してきました。シンガポールとアジアの高齢者のニーズに応えるため、そして高齢者がより
長く、より健康で充実した生活を送ることができるようにするため、ネスレと密接に協力し
ていけることを楽しみにしています。」
メディアからの問い合わせ先:
Ms Shree Ann Mathavan
Corporate Affairs & Public Relations Manager
Nestlé Singapore Tel: +65 6836 7173
Email: [email protected]é.com
Ms Tang Xin Ning
Senior Officer, Corporate Communications
Agency for Science, Technology and Research
Tel: +65 6826 6452
Email: [email protected]
ネスレの研究開発について
ネスレは世界の食品企業の中で最大の研究開発ネットワークを運営しています。世界各地
に40のR&Dセンターを擁し、5,000人を超える人々が研究開発に携わっています。
アジアにおけるネスレついて
1980年にシンガポールに設立されたネスレのアジア初の研究開発センターでは、現在19カ
国から135名の食品科学工学、エンジニアリング、パッケージと栄養の専門家を擁し、製
品と工程開発を支援しています。
シンガポール科学技術研究庁(A*STAR)について
シンガポール科学技術研究庁(A*STAR)は、科学的発見の進展および革新的技術の発展を
目的とした経済志向研究を牽引する、シンガポールの主要公共セクターです。オープンイ
ノベーションへの取り組みを通して、公私両セクターのパートナーと協力し社会に貢献し
ています。
科学技術団体であるA*STARは、学界と産業界の間の隙間を埋める役割を担っています。ネ
スレの研究はシンガポールの経済成長と雇用を創出し、ヘルスケアや都市生活、サステナ
ビリティにおける成果改善など、社会に貢献することで生活をより豊かにします。
ネスレは専門機関と研究施設、より広範囲な研究コミュニティと業界での多様な人材とリ
ーダーの育成と開発において、重要な役割を担っています。A*STAR は主にバイオポリスと
フュージョノポリスに所在する生物医科学、物理科学、工学分野を対象とする 18 の研究機
関を所管しています。
A*STAR の詳細については www.a-star.edu.sg をご覧ください。
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