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ガイドブック
米国認定損害保険士(CPCU)研究所、米国保険研究所 米国認定損害保険士(CPCU)翻訳シリーズ ガイドブック 出版のご案内 保険業は認知された専門職業! 翻訳権・国内販売権取得 株式会社 保険教育システム研究所 米国認定損害保険士(CPCU)研究所、米国保険研究所 米国認定損害保険士(CPCU)翻訳シリーズ 発刊のご挨拶 保険実務家の専門知識や行動の水準を高める! 1 保険業は専門職業! 保険プロフェッショナルの国際社会発展のために CPCU翻訳シリーズ発刊にあたって 株式会社 保険教育システム研究所 瀬尾 好成 当 社 は 、 米 国 CPCU 研 究 所 か ら CPCUテ キ ス ト の 翻 訳 権 を 取 得 し 、 今 般 CPCU日本語版をシリーズで出版する運びとなりました。当社は、2001 年 4月 にCPCUテ キ ストの 翻訳作 業に 着 手しました が 、昨 年9月 に CPC U カリキュラムと教材内容が全面改定されたため、新カリキュラムに沿って翻 訳の見直しを行ない、皆さまに最新の形でお届けするこ とにいたしました。 私は 1973 年に米国海外研修の機会を得て、初めて米国損害保険業界には権 威あるCPCU制度があることを知りましたが、どのような教育制度なのか、 カリキュラムや教材の内容がどうなっているのか、詳しく分からないまま 30 年間が過ぎてしまいました。 2000 年、私はいまだにCPCUテキストが翻訳版として日本に紹介されてい ないことを知り、まずCPCUガイドブックの翻訳を中西宏紀氏にお願いし、 あらためてCPCUカリキュラムの充実した内容に接し、CPCU日本語版 の出版に取組むことにいたしました。 2001 年4月、日本における最初のCPCU資格取得者の深澤敬治氏を監訳責 任者として迎え、本格的に翻訳作業を開始しました。その後、火災新種業務・ 販売制度関係のベテランである四方修氏を迎えて監訳者2人体制とし、さら に原書翻訳者の陣容を強化し、3年の歳月をかけて 15 分冊のCP CU翻訳 シリーズが完成いたしました。 当社は、㈱日企の 100%出資会社です。㈱日企は、各保険会 社のご指導を得 ながら 40 年間にわたって代理店教育教材の開発を行ってまいりましたが、 将来の保険教育のあり方を展望した新規事業を目指し、当社を設立しました。 私は、かねてより、わが国において体系的なリスクマネジメントと損害保険 の教育教材の必要性を痛感していましたが、その実現に向けた1つのステッ プとして、当社がCPCU翻訳シリーズを出版することにした次第です。 保険会社の社員・代理店の皆様には、本テキストの学習を通じ損害保険業務 について専門性と広い視野を身につけていただき、また金融機関の方々や保 険専攻の学生の方々には、損害保険の教材として活用していただければ、幸 甚に存じます。 2 CPCU翻訳シリーズの作成にあたって、原書の翻訳者をはじめ多くの方 々 から貴重なご意見を賜りました。 とくに次の皆様方の心温まる激励が完成に向う私の心の支えとなりました。 厚く御礼申し上げます。 赤堀勝彦、井口武雄、石河正樹、市川義範、上野昭二、大羽宏一、隈崎勇、小宮徹、 桜井大二、塩月光彦、立山一郎、西浦英次、橋本敏男、秦喜秋、山本文夫、綿村惇 の各氏(敬称略/50 音順) 。 また、ご支援を頂いた原書の翻訳者は以下の皆様です。 翻訳者の皆様には、地道な翻訳作業をすすめていただき、CPCUカリキュラムの 全面改定によって再度翻訳の見直しもお願いし、大変お手数をおかけしました。改 めて御礼申し上げます。 秋元一紀、麻生英子、阿部孝一郎、植松伸嘉、上村好美、内田徹、大沢教男、 金光良美、北沢利文、小林重雅、小林凱雄、杉原洋、鈴木潔、津山宏、直良和美、 中川睦子、長瀬達郎、中西宏紀、永野年、中山猛、日高理恵、藤本正孝、前田繁美、 三井俊紘、宮川守久、村山隆英、山田雅夫の各氏(敬称略/50 音順) 。 社内での日常業務を抱えながら、編集に携わっていただいた石原道明、坪来香織、 鈴木雅彦、村越(曽我)美津子の諸君にも心から感謝します。 最後になりましたが、この米国認定損害保険士(CPCU)翻訳シリーズが、現在、 損害保険に深くかかわりのある方、将来損害保険に関心のある方々に参考資料とし て活用して頂ければと祈念しています。発行者として発行の機会を与えていただい たことに深く感謝いたします。ありがとうございました。 3 保険業は専門職業 会長・最高経営責任者 米国CPCU研究所、米国保険研究所 テリー・トロクセル 1900 年代の初期より、米国の保険界の指導者達は、保険業を認知された専門職業の 水準に押し上げたいと希望しました。何世紀もの間高く尊敬されてきた医学、法律 および宗教の専門職業のように、保険界の人々は自分達の職業が、尊敬される専門 職業の仲間入りをすることを望みました。保険も、専門職業と認められるべきであ るとの提案だったのです。 米国CPCU研究所の名誉会長であるエドウィン・オーバーマン博士(Edwin S. Overman , Ph.D., CPCU) は、専門職業としての6つの必要条件を次のようにあげ ました。 1. 他人に奉仕するという誓約 2. 公表された倫理規程の厳守 3. 専門知識の精通 4. 他の関連分野の全般的知識 5. 知識を測る基準 6. 専門家協会への積極的な参加 これら6つの要素の全てを組み込んでいるCPCUプログラムは、損害保険の分野 におけるプロフェッショナル基準を高めるために、1942 年に設立されました。専門 家として認められることを望む保険実務家が、厳しい学習プログラムを終えると、 一連の全米資格試験に挑戦することになります。学習プログラムと資格試験には、 保険の専門知識ばかりでなく、法律のような関連分野の広い一般知識も含まれてい ます。 CPCU専門資格を取得するには、受験者はこれらの試験をパスするだけでは充分 ではありません。他人へ奉仕し、他人の利益を自己の利益より優先させる誓いをし なければなりません。1977 年以降は、CPCUは米国 CPCU 研究所プロフェッショ ナル倫理規程に縛られることにも同意しなければなりません。 4 いままでに米国および海外をふくめて、5万人をはるかに超える人々が、CPCU資 格試験の全てに合格し、倫理規程を遵守することに同意しました。明らかに米国で は、CPCUコースが保険実務家の専門知識や行動の水準を高めるのに貢献してき ました。このことは、言い換えると、企業・消費者・経済そして社会全体に対して 大きな利益を与えたと言えます。これらの利益は測定することはできませんが、C PCUの一人ひとりは、CPCU の専門家動向の一部であることを誇りに思ってよいで しょう。 私どもは、日本の保険教育システム研究所が CPCU、CLU、ChFC である深澤敬治氏 に委託して、米国CPCU研究所の作成した学習教材を日本語に翻訳されることを 大変喜ばしく存じます。 米国CPCU研究所を代表して、私どもは、保険教育システム研究所の翻訳プロジ ェクトに参加することを大変光栄に思っていることを知っていただきたと思いま す。保険プロフェッショナルの国際社会を発展させようという日本の仲間の皆様の ご成功をお祈りいたします。 Terrie E. Troxel, Ph.D., CPCU, CLU, ARP President and CEO American Institute for CPCU Insurance Institute of America 5 米国認定損害保険士(CPCU)翻訳シリーズ 推薦の言葉 昨今の急速なグローバル化とインターネットに象徴される新技術の普及に加え、 構造改革・規制緩和の推進などが企業の事業環境を一変させ、混沌とした状況を 生み出しています。 私ども損害保険業界も、多様化するリスクとお客様のニーズに応える商品・サー ビスの開発に日夜取り組んでいます。同時に、健全性の確保と信頼の確立を第一 義に、アンダーライティングとリスク管理の高度化にも努めています。 自由化と競争の下で、これらの課題を両立していくには、高度の専門性が要求さ れ、それを支える専門的知識を持った「プロ集団」を育てていかなければなりま せん。私ども日本損害保険協会でも、長年にわたり、損害保険講座等を通じて、 会員各社職員の教育に努めて参りましたが、研鑚の機会は一層求められておりま す。 世界最大の保険市場であり保険先進国である米国には、保険の専門家を育成する システムも整っており、高い評価を受けています。ことに、認定損害保険士 (CPCU) をはじめとした資格制度は、あらゆるリスクに対処できる高い専門性を取得の条 件とするのみならず、その資格を維持していく上で継続的な研鑚を求め、またそ の場を提供する優れたシステムとして注目されています。 このたび、保険教育システム研究所より CPCU の教材の翻訳シリーズが出版され ることになりました。CPCU の資格取得のためには、保険の知識のみならず、専 門家としての倫理、リスク管理、経営、保険法規、保険会計、財務など多岐にわ たる深い知識が要求されます。我が国の保険業に携わる人々が広範な知識と高度 な専門性を備えた「保険のプロ」として育っていくことが、お客様と社会のニー ズに応え、損害保険業界の社会的地位の向上にも繋がるものと確信します。 この CPCU 翻訳シリーズが、プロとして研鑚を図る方々の教材として新しい息吹 を吹き込むことを期待して、業界のみなさんに広く推薦する次第です。 2003 年 12 月 社団法人 日本損害保険協会 会 長 松澤 建 6 米国認定損害保険士(CPCU)翻訳シリーズ 推薦の言葉 金融業界が、国際的な自由化にともない国境を超えた競争を増すなかで、日本の 保険市場においてもグローバルスタンダードに準拠する行動が必要とされると ともに、国際的に通用するプロフェッショナルな人材が強く求められています。 このような状況の下、損害保険会社の社員、代理店の皆さんが米国における最高 の損害保険の資格である CPCU に積極的に挑戦され、その資格を取得されること はたいへん有意義なことと思われます。 損害保険事業総合研究所は、AICPCU からの要請により 1980 年以降、日本におけ る CPCU 試験監督の代行を行ってまいりました。当初少なかった受験生も次第に 数が増え、昨年は年2回の試験に延べ 40 名弱の方が受験されています。しかし、 これまでの資格取得者数で比較しますと、残念ながら、米国の五万人に対して日 本は僅か 20 人に過ぎません。日本人にとって、慣れぬ英語で1科目3時間のエ ッセイタイプの筆記試験を8科目クリアすることは、やはり簡単ではないことは 確かです。英語の壁に加えて日本と米国の保険制度のちがいも試験を難しくして いる原因でしようか。 このたび CPCU 教材の翻訳シリーズが出版されることは、CPCU 受験生にとってま ことに喜ばしいことと思われます。テキストの冊数も多く、保険の仕組や保険制 度の違いから翻訳するのは大変な作業になるでしょうが、ぜひ早期に完成してい ただきたいと念願しています。 CPCU 教材翻訳シリーズが、CPCU 受験生のみならず広く保険の勉強を志す皆さん にとっても良い参考書となり、わが国損害保険業界の国際化の進展に大いに寄与 する事を期待して推薦の言葉といたします。 2003 年 12 月 財団法人 損害保険事業総合研究所 専務理事 豊田 太郎 7 米国認定損害保険士(CPCU)翻訳シリーズ 推薦の言葉 わが国における損害保険の自由化、規制緩和は平成8年4月の新保険業法の施行 に始まり、平成 10 年の損害保険料率・商品の自由化と進み、平成 13 年4月から の代理店手数料の自由化によって完了しました。このわずか5年間に激しい競争 が行なわれ、生き残りをかけた再編・統合の結果、損害保険業界は6大グループ に集約されつつあります。 代理店も、この大競争の中にあって併合・淘汰をまぬがれ得ないのであります。 日本代協は会員の生き残りをかけて、お客さまから信頼される代理店になるため、 平成 10 年 10 月に大蔵省ならびに損害保険各社のご理解・ご支援を得て、 「日本 代協保険大学」を開講しました。 そして同時に2年間の全課程を修了し、所定の試験に合格し、認定基準を充足し た者を「日本代協認定保険代理士」に認定する制度を発足させました。 これはわが国で初めての損害保険代理店の資格制度です。 ご案内の通り、アメリカ(CPCU) 、イギリス(ACII)には保険のすぐれたプロフ ェッショナルな資格があります。 日本代協では、アメリカやイギリスのような損害保険のプロの資格制度が必要と 考え、昭和 60 年に「認定損害保険士」制度創設を掲げましたが、紆余曲折のす え、前述のように「日本代協認定保険代理士」として誕生した次第です。 このたび、我々が手本とした CPCU のテキスト翻訳シリーズが出版されることは 喜ばしい限りです。 このテキストを勉強されれば、そのレベルの高さに刺激をうけ、さらなる自己啓 発へのチャレンジ心を奮い立たせられるでしょう。 CPCU 翻訳シリーズが保険業界の一層の発展に貢献されることを願って、推薦の 言葉といたします。 2003 年 12 月 社団法人 日本損害保険代理業協会 会 長 佐藤 貞一朗 8 米国認定損害保険士(CPCU)翻訳シリーズ 推薦の言葉 わが国の保険市場も、金融ビッグバン後、自由化され、保険およびリスク・マ ネジメントの理論が現実的な意味を有するようになってきたといえます。 理論的・実践的にアメリカにおける展開が重視されてきましたが、それはアメ リカの保険市場が非常にダイナミックであったことによります。需給関係により アンダライティング・サイクルが生じ、リスク対応上キャパシティ問題が重きを なし、代替的な市場が取り沙汰される意味があったといえます。こうした保険市 場では、リスクを処理するクライアント側も、商品を提供する保険会社側も弛み 無い努力を積み上げてきたわけです。したがって、リスク・マネジメントや保険 についての専門的な知識が不可欠であり、そのため Insurance Institute of America(IIA)・Chartered Property Casualty Underwriters(CPCU)では、保険業 界の方々と大学人が協力して質の高い教材を作り上げてきました。関係者の努力 の結果、CPCU は、社会的に高い評価を獲得し、取得者にとり自らの能力を示す 価値ある称号になっているといえます。 ところで、わが国の保険市場は久しく保護行政下で安定的でありました。安定 的であることが許される状況では市場での価格競争はなく、商品開発・チャネル 創造において欧米における実務者ほど努力を傾注する必要がなくやってこれた かもしれません。しかし、金融ビッグバンにより市場は激変し、価格競争が前面 に押し出された現状においては、関係者は自らを啓発するほか手がありません。 こうしたなか、保険教育システム研究所がアメリカの IIA/CPCU より CPCU のテ キストの日本語版翻訳権を取得され、日本で最初に CPCU を取得された深澤氏を 監修者として保険業界の専門家・実務家グループの翻訳プロジェクトチームの手 になる翻訳出版を大いに期待しております。 多くの保険関係者が、CPCU の日本語版教材により学習され、リスクと保険に ついての理解を深められますことを念願しています。 2003 年 12 月 明治大学商学部教授 日本保険学会 前理事長 アジア・パシフィック・リスク・アンド・インシュアランス・アソシエーション 元会長 森宮 康 9 米国認定損害保険士(CPCU)の概要 監訳者 四方 修 1.米国認定損害保険士(CPCU)とは CPCUは、全米共通の損害保険の資格認定制度ですが、60 年前、損害保険業の専 門職業としての地位の向上を目指し、保険実務者の専門知識と倫理的行動の水準を 高める観点から制定されたものです。学習内容は、リスクマネジメントと保険に関 する専門知識のほか、法律・財務・会計・ファイナンシャルプラニングなど広範囲 にわたっており、CPCU資格を取得するためには、通常3年∼5年かかると言わ れています。 米国では、保険会社・代理店・ブローカーのスタッフのほか、監督官庁や業界団体 などからも数多くの人々がCPCU資格にチャレンジし、毎年の合格者数は約 2,000 人、現在の資格者数は5万人を超えています。米国CPCU研究所では、過 去数十年にわたって教育内容の高度化と充実化がすすめられ、時代の変化に合わせ て改定が行なわれてきましたが、米国の損害保険業界は、CPCU資格制度という 強固な基盤の上に、質の高さと層の厚さを維持できているように思われます。 2.米国認定損害保険士(CPCU)資格制度の特色 CPCU資格制度の特色は、CPCU全米試験の合格に加え、3年の実務経験と倫 理規準の遵守を資格要件としており、理論と実践の両面から高い専門性を要求して いることです。とりわけ、すべてのCPCU資格者に対し、法律・規則の遵守のほ か、米国CPCU研究所が自主的に定めた倫理規準を厳格に遵守することを求めて いることです。 わが国においても、近年保険会社・代理店のコンプライアンス指針が自主的に制定 され、これらの実践を通じ、いかに社会や消費者からの高い評価と信頼を得るかが 今後の課題ですが、CPCU倫理規準の運営が大いに参考になると思われます。 10 3.米国認定損害保険士(CPCU)テキストの特色 CPCUテキストは、リスクマネジメントと保険を体系化し、保険の原理と機能を 記述した理論書であり、かつ実務への応用を解説した実務書も兼ね備えています。 本テキストの特色は、知識習得型ではなく、問題提起型の記述となっていることで す。つまり、1つの問題に対し1つの解答といった固定的な思考ではなく、1つの 問題に対し、その歴史的変遷を解説し、具体的事例にもとづきあらゆる角度から検 討を行ない、解答を導き出すといった基調で記述されています。 昨年9月のテキスト改定のポイントの1つは、リスクマネジメントに関する学習内 容が大幅に充実されたことです。米国においても、大企業では高度のリスクマネジ メント技術を駆使したリスク管理が行なわれていますが、一般の代理店・ブローカ ーでは、保険販売が中心であり、リスクマネジメント・サービスが十分に行われて いないのが現状です。そこで、改定テキストでは、リスクマネジメントを基礎科目 として判りやすく解説し、さらにリスクマネジメントにおける保険の位置づけをよ り明確にしています。 4.米国認定損害保険士(CPCU)翻訳シリーズの活用方法 市場環境の変化に的確に対応するためには、損害保険会社の社員・代理店一人ひと りが保険の原理・原則に則して自らが考え、自らの責任で実行することが不可欠で すが、CPCUテキストの中に多くのヒントがあります。米国の保険制度・販売制 度・法律制度は日本とは異なっていますが、保険取引の問題や保険規制の変遷など さまざまな面において、米国と日本の実態に多くの類似点があります。本テキスト を通じ、金融自由化の先駆者である米国における数多くの経験から多くのことを学 ぶことができると考えます。 わが国の損害保険業界は順調な発展を遂げ、今では、各保険会社の商品ラインアッ プは充実したものであり、また示談交渉サービスはじめ顧客サービス体制も強化さ れるなど、商品面とサービス面では、保険の先進国である米国と遜色がない水準に 達しています。保険会社にとって、厳しい市場環境を克服のうえ飛躍するためには、 社員・代理店の人材育成が重要な課題であると考えられます。わが国の今後の損害 保険教育のあり方については、CPCUの教育内容が1つの方向性を示しているよ うに思われます。 CPCUテキストの学習にあたっては、米国の保険商品や保険事情を知るだけにと どまらず、わが国の保険商品・保険料率・損害調査・アンダーライティングなどの 確認と改善の参考にしていただきたいと思います。 11 5.米国認定損害保険士(CPCU)カリキュラム CPCUカリキュラムは、現在、下記の共通コース(5教科)、選択コース(企業 分野専攻3教科・個人分野専攻3教科)となっています。 共 通 コ ー ス ★CPCU510 リスク・マネジメントと保険の基礎、専門家精神 5教科 ★CPCU520 保険運営と規制 CPCU530 リスク・マネジメントと保険の法律環境 CPCU540 リスク・マネジメントと保険専門家の事業・会計分析 CPCU560 金融サービス機関 選 択 コ ー ス 【企業分野専攻】 3教科 ★CPCU551 企業財物のリスク・マネジメントと保険 ★CPCU552 企業賠償責任のリスク・マネジメントと保険 ★CPCU553 個人用リスク・マネジメントと保険 【個人分野専攻】 CPCU555 個人リスク・マネジメントと保険・財物と賠償責任 CPCU556 個人ファイナンシャルプランニング CPCU557 企業リスク・マネジメントと保険 ★米国認定損害保険士(CPCU)翻訳シリーズでは、上記カリキュラム のうち、★印の5教科について翻訳出版いたします。 12 米国認定損害保険士(CPCU)翻訳シリーズのご案内 ※下記の5教科・15 分冊を本シリーズとして翻訳出版いたします。 定価 7,350円 CPCU リスク・マネ 510 ジメントと保 険の基礎 №1 (その1)リスク・マネジメントと保険の原理 №2 (その2)保険契約のしくみ №3 (別冊)プロフェッショナル倫理規程 №4 (その1)規制と販売制度 №5 (その2)引受業務・ロスコントロール・再保険 本体価格 7,000円 消費税 350円 定価 8,400円 本体価格 8,000円 消費税 400円 定価 6,300円 本体価格 6,000円 消費税 300円 定価 5,250円 CPCU 保険運営と規 520 制 本体価格 5,000円 消費税 250円 定価 10,500円 本体価格10,000円 消費税 500円 定価 9,450円 №6 (その3)料率算定・財務管理・損害査定 本体価格 9,000円 消費税 450円 定価 7,350円 CPCU 企業財物のリ 551 スク・マネジ メントと保険 №7 (その1)企業財物保険 №8 (その2)各種担保条項と利益保険 №9 (その3)貨物・犯罪・機械・その他の保険 №10 (その1)企業一般賠償責任保険 №11 (その2)自動車・労災・専門職業賠償責任保険 №12 (その3)環境・海上・航空・アンブレラ賠償責任保険 本体価格 7,000円 消費税 350円 定価 9,450円 本体価格 9,000円 消費税 450円 定価 9,450円 本体価格 9,000円 消費税 450円 定価 6,300円 CPCU 企業賠償責任 552 のリスク・マ ネジメントと 保険 本体価格 6,000円 消費税 300円 定価 7,350円 本体価格 7,000円 消費税 350円 定価 6,300円 本体価格 6,000円 消費税 300円 定価 10,500円 CPCU 個 人 用 リ ス 553 ク・マネジメ ントと保険 №13 (その1)個人用自動車保険・ホームオーナーズ保険 本体価格10,000円 消費税 500円 定価 4,200円 №14 (その2)生命・健康・就業不能保険 №15 (別冊)投資・退職・相続プランニング 本体価格 4,000円 消費税 200円 定価 7,350円 13 本体価格 7,000円 消費税 350円 米国認定損害保険士(CPCU)翻訳シリーズ №1 CPCU510◆リスク・マネジメントと保険の基礎(その1) リスク・マネジメントと保険の原理 本書は、リスクの概念と統計・確率の基本的考え方から始まり、さまざ まなリスク・マネジメント技法やその一つとして保険の活用方法など を幅広くかつ具体的に記載した実践書です。 【本文構成】(本文予定ページ 220P) 第1章 リスクとは 第2章 リスクの評価 第3章 リスクの管理 第4章 リスク・マネジメント技法としての保険 第5章 保険事業の機能 第6章 保険の引受ができるリスク 第7章 各種のリスクファイナンシング技法 第8章 保険の基本的な原則 定価 7,350 円 (本体価格 7,000 円、 消費税 350 円) 翻訳者◆金光良美 監訳者◆四方修 米国認定損害保険士(CPCU)翻訳シリーズ №2 CPCU510◆リスク・マネジメントと保険の基礎(その2) 保険契約のしくみ 本書は、保険契約法と保険証券の種類・構成に関する基礎的知識に加え、 被保険利益・各種保険条項・てん補限度額はじめ保険の原理と応用を詳 しく解説し、財物保険・賠償責任保険の概念を全て網羅した実践的な理 論書です。 定価 8,400 円 (本体価格 8,000 円、 消費税 400 円) 【本文構成】(本文予定ページ 260P) 第9章 保険契約の成立 第10章 財物保険の被保険利益 第11章 保険証券の読み方 第12章 保険証券の共通条項 第13章 被保険事故 第14章 支払保険金:財物保険 第15章 支払保険金:賠償責任保険 第16章 支払保険金:保険証券以外の損害の回収源 第17章 保険証券に影響を与える外的要因 翻訳者◆麻生英子 監訳者◆四方修 14 米国認定損害保険士(CPCU)翻訳シリーズ №3 CPCU510◆別冊 プロフェッショナル倫理規程 本書は、プロフェッショナルとしてどのような倫理観を持つべきか、プ ロフェッショナル倫理とは何かを中心に説明しており、損害保険業務に 携わる者にとってコンプライアンスの基本的な考え方を理解するため の必読書です。 CPCU倫理規程は、CPCU取得者のほか、CPCU受験生も遵守す ることが要求されており、他の専門職業のものに比べてはるかに厳しい といわれています。これがCPCU称号の社会的信頼性の基礎になって います。 CPCU倫理規程は、目指すべき高い目標である「規範」、最低限の行 動基準を定めた「規則」、規則を解釈する手引きとなる「行動指針」の3 つから構成されています。さらに、規則に違反した場合の懲戒規定が定 定価 6,300 円 められています。 (本体価格 6,000 円、 消費税 300 円) 【本文構成】(本文予定ページ 160P) 第 1 章 序論 第2章 倫理規程の規範・規則・指針の解説 第3章 CPCUプロフェッショナル倫理規程の規範、規則、指針の本文 第4章 CPCU倫理規程を実施するための懲戒規定、手続きおよび罰則 第5章 倫理査問委員会の仮定事例研究 第6章 CPCU会員協会の倫理規程 第7章 用語解説 第8章 復習問題の模範解答 翻訳者◆内田徹、小林重雅、小林凱雄 監訳者◆深澤敬治、四方修 15 米国認定損害保険士(CPCU)翻訳シリーズ №4 CPCU520◆保険運営と規制(その1) 規制と販売制度 本書では、保険運営の各機能と相互関係を見たのち、保険規制について、 規制の歴史・必要性・料率規制の種類を詳しく説明し、保険の「自由化」 と「規制」の2つの側面から深く追及して金融サービス近代化法(GLB 法)にも触れています。また、販売制度では独立代理店制、専属代理店 制など4つの販売システムについて解説しています。 米国における保険規制の歴史的変遷とさまざまな問題点を理解するこ とは、わが国における保険の自由化の今後の方向性に付いての指針にな ると思われます。 【本文構成】(本文予定ページ 150P) 第 1 章 保険運営の概観 第2章 規制 第3章 販売システム 定価 5,250 円 (本体価格 5,000 円、 消費税 250 円) 翻訳者◆日高理恵、麻生英子、内田徹 監訳者◆深澤敬治、四方修 米国認定損害保険士(CPCU)翻訳シリーズ №5 CPCU520◆保険運営と規制(その2) 引受業務・ロスコントロール・再保険 本書では、引受業務(アンダーライティング)、ロスコントロール、再 保険取引について解説しています。 保険引受における方針の決定、財物保険・新種保険・パッケージ総合保 険の各種目の保険引受業務上の注意点からアンダーライターに必要な 基礎知識をまとめています。また、ロスコントロールや保険料監査など 保険運営の専門的機能を解説し、最後に再保険の機能、種類、財務再保 険の解説、保有と再保険プログラムの設定、再保険マーケットと規制に ついて解説しています。 定価 10,500 円 (本体価格 10,000 円、消費税 500 円) 【本文構成】(本文予定ページ 330P) 第4章 引受業務(アンダーライティング) 第5章 財物保険のアンダーライティング 第6章 賠償責任保険とパッケージ保険のアンダーライティング 第7章 ロス・コントロールと保険料監査 第8章 再保険 第9章 再保険取引実務 翻訳者◆鈴木潔、杉原洋、宮川守久、中西宏紀 監訳者◆深澤敬治 16 米国認定損害保険士(CPCU)翻訳シリーズ №6 CPCU520◆保険運営と規制(その3) 料率算定・財務管理・損害査定 本書では、料率算定、財務管理、損害査定について解説しています。 保険運営におけるアクチュアリーの役目、料率算定における原則・支払 備金・IBNRの積み方、料率算定方法の種類と実際のプロセスを例示 し説明しています。さらに支払備金の分析方法、保険者の評価方法、ベ ストの格付け、リスク基準資本算定、保険監督情報システムを取り上げ ています。また、最後に財物と賠償責任に分けて損害処理の方法と注意 点を解説しています。 定価 9,450 円 (本体価格 9,000 円、 消費税 450 円) 【本文構成】(本文予定ページ 280P) 第 10 章 料率算定の原則 第 11 章 料率算定の過程 第 12 章 保険会社の財務管理 第 13 章 損害処理(クレーム・アジャスティング) 第 14 章 財物保険の損害処理 第 15 章 賠償責任保険の損害処理 翻訳者◆植松伸嘉、中西宏紀、三井俊紘、前田繁美、山田雅夫 監訳者◆深澤敬治 17 米国認定損害保険士(CPCU)翻訳シリーズ №7 CPCU551◆企業財物のリスク・マネジメントと保険(その1) 企業財物保険 本書では、企業の財物リスク・マネジメント、リスク・コントロール、 建物・動産保険の担保フォーム・免責条項を解説しています。 企業財物の損失エクスポージャ−をリスク・マネジメント手法で分析し、 その6段階のプロセスを説明しています。リスク・コントロ−ルでは火 災を中心に盗難、爆発、洪水、地震などのリスク・コントロール手法を 検証しています。また、企業財物の保険フォームではISOやAAIS が開発した標準保険証券を中心に建物・動産保険担保の内容を分析し、 追加・拡張担保を取り上げています。 定価 7,350 円 【本文構成】(本文予定ページ 170P) 第 1 章 財物リスク・マネジメント 第2章 財物リスク・コントロール 第3章 建物と動産担保フォーム 第4章 建物と動産担保の選択肢 (本体価格 7,000 円、 消費税 350 円) 翻訳者◆北沢利文、麻生英子、杉原洋 監訳者◆深澤敬治 米国認定損害保険士(CPCU)翻訳シリーズ №8 CPCU551◆企業財物のリスク・マネジメントと保険(その2) 各種担保条項と利益保険 本書では、損害原因フォーム、洪水・地震などの特種保険フォーム、事 業利益損失エクスポージャー、事業利益・臨時費用保険の担保・免責条 項を解説しています。 損害原因フォームでは基本フォーム、拡張フォーム、特別フォームの3 種類のフォームの危険因と担保について解説しています。分譲マンショ ン担保フォームや建設業者リスク担保フォームも取り上げており、さら に米国における洪水、地震プログラム、DIC等も説明されています。 また、最後に事業中断により生じる事業所得・利益の喪失に対する保険 を詳説しています。 定価 9,450 円 (本体価格 9,000 円、 消費税 450 円) 【本文構成】(本文予定ページ 240P) 第5章 損害原因フォーム 第6章 その他の企業財物担保フォーム 第7章 洪水・地震および特殊保険フォーム 第8章 事業利益損失エクスポージャー 第9章 事業利益・臨時費用保険 翻訳者◆麻生英子、杉原洋 監訳者◆深澤敬治 18 米国認定損害保険士(CPCU)翻訳シリーズ №9 CPCU551◆企業財物のリスク・マネジメントと保険(その3) 貨物・犯罪・機械・その他の保険 本書では、インランド・マリン、犯罪保険、機械設備故障保険、個人事 業主用保険、保証ボンドの担保・免責条項を解説しています。 米国におけるインランド・マリン保険の発達と特徴、貨物保険、運送保 険に触れ、2000 年に導入されたISOの犯罪保険フォームを盗難からコ ンピュータ詐欺までの様々な担保フォームに分けて詳説しています。ま た、ボイラ・機械保険と呼ばれている機械設備故障保険のリスク・コン トロール、担保フォーム、事業中断、コインシュアランスなどを解説し ています。さらに中小規模の事業主用の財物と賠償責任を担保する総合 保険、農場主用の保険を解説し、最後にシュアティ・ボンドを取り上げ、 保険との相違点、各種のボンドを建設工事用ボンドから法定ボンドまで 解説しています。 定価 9,450 円 (本体価格 9,000 円、 消費税 450 円) 【本文構成】(本文予定ページ 230P) 第 10 章 インランド・マリンと海上貨物保険 第 11 章 犯罪保険(第1部) 第 12 章 犯罪保険(第2部) 第 13 章 機械設備故障保険 第 14 章 自営業者および農場主保険 第 15 章 シュアティ・ボンド 翻訳者◆永野年、杉原洋 監訳者◆深澤敬治 19 米国認定損害保険士(CPCU)翻訳シリーズ №10 CPCU552◆企業賠償責任のリスク・マネジメントと保険(その1) 企業一般賠償責任保険 本書は、企業・組織が遭遇する賠償責任損失エクスポージャー、リスク・ コントロール、賠償責任保険を解説しています。 企業賠償責任エクスポージャ−をリスク・マネジメント手法で分析し、 法的賠償責任の根拠と不法行為・過失について、リスク・コントロール の実施方策を労災、製造物、施設作業、自動車保険に分けて詳説してい ます。企業賠償責任保険ではISOの 1998 年度版の標準保険証券を中 心にした企業一般賠償責任保険(CGL)の担保内容を詳しく分析し、 担保Aの身体傷害を財物損壊賠償責任、担保Bの人格権侵害、担保Cの 医療費担保を解説しています。 定価 6,300 円 (本体価格 6,000 円、 消費税 300 円) 【本文構成】(本文予定ページ 160P) 第 1 章 賠償責任損失エクスポージャー 第2章 賠償責任のリスク・コントロール 第3章 企業一般賠償責任保険・CGL(第1部) 第4章 企業一般賠償責任保険・CGL(第2部) 第5章 企業一般賠償責任保険・CGL(第3部) 翻訳者◆大沢教男、中川睦子 監訳者◆深澤敬治 米国認定損害保険士(CPCU)翻訳シリーズ №11 CPCU552◆企業賠償責任のリスク・マネジメントと保険(その2) 自動車・労災・専門職業賠償責任保険 本書は、企業賠償責任保険のうち企業自動車保険、労働者災害補償保険、 専門職業賠償責任保険を解説しています。 企業自動車保険では 2001 年度版のISOの企業自動車保険フォームの 担保、対象自動車の賠償責任担保、車両損害担保、無保険運転者担保等 を詳説し、自動車管理者用保険では自動車管理者担保フォームと自動車 運送業者担保フォームを解説しています。専門職業賠償責任保険では専 門職業人の義務と保険の特徴を述べ、医師、会計士、建築家・技術者用 の保険、役員・受託者・雇用慣行等の賠償責任保険を解説しています。 定価 7,350 円 (本体価格 7,000 円、 消費税 350 円) 【本文構成】(本文予定ページ 190P) 第6章 企業自動車保険 第7章 自動車管理者・運送業者保険 第8章 労働者災害補償と使用者賠償責任保険 第9章 専門職業賠償責任保険(第1部) 第10章 専門職業賠償責任保険(第2部) 翻訳者◆中山猛、阿部孝一郎 監訳者◆深澤敬治 20 米国認定損害保険士(CPCU)翻訳シリーズ №12 CPCU552◆企業賠償責任のリスク・マネジメントと保険(その3) 環境・海上・航空・アンブレラ賠償責任保険 本書は、環境保険、海上保険、航空保険、エクセス・アンブレラ賠償責 任保険の担保・免責と上級リスク・マネジメント手法を解説しています。 環境保険ではCGLで免責となっている汚染賠償責任の法的基盤、担保 の種類と免責条項を説明しています。海上保険では主に船舶保険とP& Iを解説、航空保険では機体保険、賠償責任、エアポート賠償責任を解 説しています。エクセス・アンブレラ賠償責任保険ではエクセス・アン ブレラ賠償責任保険と一次保険との担保相違、免責条項、レイヤー化(階 層化)、累積てん補限度額を取り上げています。最後に上級リスク・マ ネジメント手法として、自家保険・高額免責プラン・キャプティブ・フ ロンティング・遡及料率プランを紹介しています。 定価 6,300 円 (本体価格 6,000 円、 消費税 300 円) 【本文構成】(本文予定ページ 160P) 第 11 章 環境保険 第 12 章 海上保険 第 13 章 航空保険 第 14 章 エクセス&アンブレラ賠償責任保険 第 15 章 リスク・マネジメントの上級手法 翻訳者◆阿部孝一郎、杉原洋、上村好美 監訳者◆深澤敬治 21 米国認定損害保険士(CPCU)翻訳シリーズ №13 CPCU553◆個人用リスク・マネジメントと保険(その1) 個人用自動車保険・ホームオーナーズ保険 本書は、個人用保険の概観、個人用自動車保険、ホームオーナーズ保険 (住宅所有者総合保険) 、個人賠償責任保険の解説をしています。 個人や家族の損失エクスポージャーを財物と賠償責任に分けて、リス ク・マネジメント手法と保険の種類を解説しています。自動車保険では ISOの 1998 年改訂版の個人用自動車保険フォームを取り上げていま す。ホームオーナーズ保険ではISOの 2000 年版フォームの特別フォ ームを財物担保、賠償責任担保に分けて詳説しています。最後にその他 の住居保険、個人用インランド・マリン・フローター、個人賠償責任保 険、個人用舟艇保険を解説しています。 定価 10,500 円 (本体価格 10,000 円、消費税 500 円) 【本文構成】(本文予定ページ 310P) 第1章 個人用保険の概観 第2章 自動車保険と社会 第3章 個人用自動車保険(第1部) 第4章 個人用自動車保険(第2部) 第5章 ホームオーナーズ保険(第1部) 第6章 ホームオーナーズ保険(第2部) 第7章 各種のホームオーナーズ保険、裏書、料率 第8章 その他の住居の保険 第9章 その他の賠償責任保険 翻訳者◆小林凱雄、上村好美、小林重雅、内田徹 監訳者◆深澤敬治 22 米国認定損害保険士(CPCU)翻訳シリーズ №14 CPCU553◆個人用リスク・マネジメントと保険(その2) 生命・健康・就業不能保険 本書は、個人の損失エクスポージャーとファイナンシャル・プランニン グおよび生命保険,健康保険,就業不能保険の解説をしています。 米国における課税繰延べ退職金制度、個人年金制度、社会保障を解説し、 ユニバーサル生命を含む各種生命保険や各種の民間健康保険、マネジ ド・ケア提供者(HMO、PPO)、歯科保険、政府の医療制度、就業 不能保険などをわかりやすく説明しています。 【本文構成】(本文予定ページ 110P) 第 10 章 個人の損失エクスポージャーとファイナンシャル・プランニング 第 11 章 生命保険 第 12 章 健康保険、就業不能保険 定価 4,200 円 (本体価格 4,000 円、 消費税 200 円) 翻訳者◆津山宏、秋元一紀、村山隆英 監訳者◆深澤敬治 米国認定損害保険士(CPCU)翻訳シリーズ №15 CPCU553◆別冊 投資・退職・相続プランニング 個人向けのファイナンシャルプランニングの入門を説明し、ファイナン シャルプランニングの重要な基礎的部分として、投資プランニング、退 職プランニング、相続プランニングを、事例を上げて解説しています。 【本文構成】(本文予定ページ 180P) 第 1 章 ファイナンシャルプランニングの入門 第2章 投資プラン 第3章 退職プラン 第4章 相続プラン 定価 7,350 円 翻訳者◆藤本正孝、長瀬達郎、直良和美 監訳者◆深澤敬治、四方修 (本体価格 7,000 円、 消費税 350 円) 23 24 CPCU翻訳プロジェクトに参加して………あとがき 監訳者 深澤 敬治 米国では、毎年数千人以上の新しいCPCU(認定損害保険士、Chartered Property Casualty Underwriter,米国損害保険業界のプロフェッショナル資格)が誕生します。 8科目の試験と3年の実務経験、倫理基準を満たしていることが資格の条件になりま す。その年の新資格者は、配偶者をつれて、秋に大都市で開かれる授与式に出席し、 右手をあげて 次のように宣誓します。 『私は認定損害保険士として、いかなるときも、プロフェッショナルとしての最高の 行動規準に従うよう努力します。 私は、他人のニーズを正しく把握し理解するとともに、他人の利益を自己の利益より 優先するよう努力します。 そして、私は、私の職業とCPCUの称号の名誉となる信用とインテグリティの水準 を維持し、向上させるよう努力します。』 CPCUになったばかりの新資格者には、この瞬間は実に厳粛で、感銘深く、思い出 に残る場面です。2003 年には、日本からは5名の方がCPCU資格に合格し、その内 の数名の方が 10 月の授与式に出席されました。日本全体では、2003 年末で海外勤務者 を含め 27 名(国内 22 名、海外勤務 5 名)しかこの資格に合格しておりません。 この資格は、8科目という数の多さと、大学4年教程と大学院修士課程の間ぐらいの 難しさにありますので、多くのアメリカの保険マンも途中で挫折してしまう人が多い ようです。また資格の根底にプロフェッショナル倫理があり、専門家としての行動規 準を常に問われます。まず第一に倫理の勉強から入る専門家資格試験は、CPCU以 外ではないように思われます。 保険、リスク・マネジメントを中心にして、その周辺の社会科学(法律、経営、会計) を学習に取り入れているのもCPCUの特徴です。CPCUの資格のカリキュラムを 学習することにより、より幅広い保険のプロフェッショナルを育てることができます。 CPCU翻訳教材は、自己啓発のプログラムに、会社の上級職用の研修に、独立代理 店・保険募集仲介人のより高いプロフェッショナル意識向上に、お役に立つでしょう。 25 今回、CPCUテキストの翻訳にあたり、保険業界の現役・OBの皆様に一次翻訳をお 願いいたしました。分量が多いうえに日本語訳の無い保険用語が沢山出てきて、カタ カナのままにするか、敢えて新しい日本語訳を造るか迷われた方が多かったことでし ょう。カタカナを使用するのは簡単で、安全なのですが、1ページのほとんどがカタ カナになってしまう恐れがあります。新しい日本語訳にすると、こんな用語は見たこ とが無いと言われかねません。監修でも、新しい日本語訳を付けるネーミングの難し さを感じさせられました。 CPCUのテキストでは、リスク、ペリル、エクスポージャ―、ハザードをそれぞれ 定義を与え、統一して使用していますが、これらの訳のほとんどがリスク(危険)と 日本では訳されてきました。それがリスクなのか、ぺリルなのか、エクスポージャ― をさしているのか読んでみてもわかりません。では、適切な日本語があるかというと、 これが無いのです。今回はできるだけ日本語をつけるように努力しましたが、ネーミ ングが長くなったり、意味不明になったりで、いくつかはカタカナで押し通しました。 その例が「エクスポージャ―」です。「エクスポージャ―」の定義は、「損害の発生が 実際にあるなしにかかわらず、損害発生の可能性のある状態・状況をいう」と定義され ています。この定義を短くして、 「損害発生可能状況」としてみましたが、長すぎるの で、結局はカタカナのままにしました。 ハザードの定義は、「損害発生の可能性を増加させる状態・状況」となっており、短く して「損害誘発状況」としてみましたが、ハザードの方が読み易く、ハザードのまま にして、うしろに括弧で損害誘発状況を時々加えました。 ペリルは、一般に危険と訳されておりますが、リスクの危険と区別がつきません。定 義は、「損害の原因」「損害発生のもとになる原因」となっています。火災や台風など を指しますが、このテキストでは「危険因」を使用しました。 26 1冊の英文テキストは、主に 15 章からなり、翻訳は章単位でお願いいたしました。1 冊のテキストについて、平均7、8人の翻訳者の方に作業していただいたことになり ます。参加された多くの翻訳者の皆様のご努力とご協力に感謝申し上げます。 CPCU教材は広範な種目・分野をカバーしていますので、監訳者の知識不足から一 部のテクニカルな分野は、充分な監修が出来ていない部分もありますが、ご容赦をお 願いいたします。同一用語の訳を出来るだけ統一するように努めましたが、全てを統 一することはできませんでした。誤訳があれば監訳者の責任です。ご指摘をいただけ ますと助かります。 米国CPCU研究所の著者の先生方には質問を送り、意味の取り方を親切にご指導い ただきました。また、英文テキストにいくつかの誤りがありましたが、米国CPCU 研究所と確認のうえ翻訳しております。 最後に、この翻訳プロジェクトの機会を作ってくださいましたことに、株式会社 日企 /株式会社 保険教育システム研究所の瀬尾好成社長に深くお礼申し上げます。 2003 年 12 月 27 翻訳者紹介 監訳者 上村 好美(うえむら よしみ) 1992 年 慶應義塾大学法学部政治学科卒業 1992 年∼1999 年 三井海上火災保険株式会社(現三井住友海上火 災保険株式会社) 2000 年∼ フリーランス翻訳者 深澤 敬治(ふかさわ けいじ) 1966 年 早稲田大学商学部卒業 1966 年∼2001 年 シグナ再保険・エムプロイヤーズ再保険会社 2001 年∼ (有)フィンレックスジャパン (コンサルタント)代表取締役 ※ 1979 年CPCU資格、1985 年CLU資格、1992 年 ChFC資格取得 内田 徹(うちだ とおる) 1956 年 一橋大学商学部卒業 1956 年∼1986 年 住友海上火災保険株式会社 1986 年∼1997 年 シグナ再保険・エムプロイヤーズ再保険会社 その後、株式会社保険研究所に勤務 四方 修(よも おさむ) 1962 年 京都大学法学部卒業 1962 年∼2001 年 住友海上火災保険株式会社 1962 年 住友海上火災保険株式会社入社 1980 年 同社火災新種業務部第一課長 1985 年 同社関西業務部長 1989 年 取締役営業推進部長 大沢 教男(おおさわ のりお) 1963 年 東京外国語大学ポルトガル・ブラジル科卒業 1963 年∼1994 年 大正海上(三井海上)火災保険株式会社 1995 年∼1999 年 ハノーバー再保険会社東京駐在員事務所勤務 2000 年∼ 現法化したハノーバー・リー・サービセス株式会 社に勤務 翻訳者 (50 音順) 秋元 一紀(あきもと かずのり) 金光 良美(かねみつ よしみ) 1964 年 東京大学農学部卒業 1964 年∼2000 年 日本生命保険相互会社 1996 年∼2000 年 財団法人生命保険文化研究所主任研究員 1999 年∼ 生命保険経営学会 編集委員 2000 年 株式会社アイ・オウ・エム取締役 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程卒業 1979 年∼ 東京海上火災保険株式会社勤務 現在 東京海上研究所主席研究員 ※米国の保険危機(保険毎日新聞社)等著書・翻訳・判 例評釈・論文を多数発表 麻生 英子(あそう えいこ) 北沢 利文(きたざわ としふみ) 青山学院大学大学院博士後期課程 1959 年 早稲田大学第一商学部卒業 1959 年∼1994 年 三井海上(現三井住友海上)火災保険株式会社 勤務 1994 年∼2000 年 トーア再保険会社勤務 1977 年 3 月 東京大学経済学部経済学科卒業 1977 年 4 月 東京海上火災保険株式会社入社 1981 年 6 月 英国マンチェスター大学大学院留学 1982 年 6 月 英国マンチェスター大学大学院経営学科卒業 1988 年 9 月 火災新種業務部・米国保険市場調査担当(米 国ニューヨーク勤務) 1994 年 6 月 経営企画部・特命課長 (損害保険協会・協会長補佐) 2003 年 7 月 個人商品業務部部長兼東京海上メディカル サービス取締役企画部長 植松 伸嘉(うえまつ のぶよし) 小林 重雅(こばやし しげまさ) 1983 年 ユタ大学(The University of Utah)社会学部卒 業 1989 年 保険大学(The College of Insurance, NY)大学 院MBA取得 ペース大学(Pace University)大学院MBA (Banking)終了 1990 年∼1999 年 AIU保険会社 2000 年∼ エース損害保険株式会社 ※2001 年CPCU資格取得 1963 年 東京商船大学航海科卒業 1963 年∼1999 年 住友海上火災保険株式会社 阿部 孝一郎(あべ こういちろう) 小林 凱雄(こばやし よしお) 1964 年 早稲田大学商学部卒業 1964 年∼1998 年 日産火災海上保険株式会社 (再保険部長、Nissan Lloyd’s Underwriting Limited. Chairman) 1998 年∼2000 年 株式会社日立保険サービス国際部 28 杉原 洋(すぎはら ひろし) 日高 理恵(ひだか りえ) 1965 年 東京商船大学商船学部(航海科)卒業 1965 年∼2002 年 大成火災海上保険株式会社 2001 年∼ セントポール再保険会社(現プラチナアンダーライタ ーズ再保険会社)東京連絡事務所顧問 1983 年 上智大学比較文化学科卒業 1983 年 アイエヌエイ・インターナショナル保険会社入社 1988 年∼1995 年 シグナ再保険会社勤務 1995 年∼2001 年 ERCフランコーナ再保険会社勤務 2001 年∼ GE・ERCサービス・ジャパン株式会社 勤務 ※1997 年CPCU資格取得 鈴木 潔(すずき きよし) 1964 年 東京大学法学部卒業 1964 年∼1995 年 住友海上火災保険株式会社 1995 年∼2001 年 住友海上エイジェンシーサービス株式会社 藤本 正孝(ふじもと まさたか) 1974 年 3 月 小樽商科大学商学部卒業 1974 年4月 住友海上火災保険株式会社入社 2001 年 10 月∼ 三井住友海上火災保険株式会社勤務 津山 宏(つやま ひろし) 1963 年 神戸大学経済学部卒業 1963 年∼1996 年 住友海上火災保険株式会社勤務 1996 年∼2002 年 アメリカン再保険会社勤務 2003 年∼ 社団法人日本セカンドライフ協会勤務 前田 繁美(まえだ しげみ) 1971 年 京都大学法学部卒業 1971 年∼2001 年 東京海上火災保険株式会社 2001 年∼ 東京マリンクレームサービス株式会社勤務 直良 和美(なおら かずみ) 1973 年 お茶の水女子大学理学部卒業 国立がんセンター勤務、ロチェスター大学、マンハッタ ンヴィルカレッジ聴講生を経て 現在 英米文学翻訳業 三井 俊紘(みつい としひろ) 1966 年 慶應義塾大学経済学部卒業 1966 年 東京海上火災保険株式会社入社 2001 年 東京マリンクレームサービス株式会社入社 中川 睦子(なかがわ むつこ) 宮川 守久(みやかわ もりひさ) 1983 年 国際基督教大学教養学部卒業 2000 年∼ ハノーバー・リー・サービセス株式会社に勤務 1958 年 一橋大学法学部卒業 1958 年 東京海上火災保険株式会社入社 同損害部長、同理事・ニューヨーク主席駐在員 (Tokio Marine Management Inc., EVP) 、 東京海上各務記念財団常務理事兼事務局長を経て 現在 財団法人助成財団センター理事・参与/財団法 人公益法人協会客員研究員 長瀬 達郎(ながせ たつろう) 1974 年 慶應義塾大学経済学部卒業 1974 年∼1997 年 東京三菱銀行(旧東京銀行) 1997 年∼2000 年 Japan England Insurance Brokers Ltd.(London) その後、大手人材派遣会社に勤務 村山 隆英(むらやま たかひで) 1973 年 東北大学工学部卒業 1975 年 京都大学工学研究科修了 1975 年∼1989 年 大成建設株式会社 1983 年 カリフォルニア大学バークレー校環境デザイ ン学部修了 1989 年∼ 日本生命保険相互会社勤務 2000 年 京都大学工学研究科博士後期課程修了 中西 宏紀(なかにし ひろき) 1964 年 京都大学法学部卒業 1964 年∼1997 年 東京海上火災保険株式会社 1997 年∼ 有限会社安心研究所経営 永野 年(ながの みのる) 山田 雅夫(やまだ まさお) 1957 年 一橋大学法学部卒業 1957 年∼1990 年 安田火災海上保険株式会社 1990 年より(有)ユニパシフィック代表 1966 年 京都大学法学部卒業 1966 年 東京海上火災保険株式会社入社 2001 年 東京マリンクレームサービス株式会社入社 中山 猛(なかやま たけし) 1967 年 慶應義塾大学工学部管理工学科卒業 1967 年 4 月∼2003 年 6 月 東京海上火災保険株式会社 2003 年 7 月∼ 財団法人東京海上スポーツ財団勤務 (2003 年 12 月現在) 29 米国認定損害保険士(CPCU)研究所、米国保険研究所 米国認定損害保険士(CPCU)翻訳シリーズ・ガイドブック (出版のご案内) 2003 年 12 月初版発行 翻訳権・国内販売権取得、発行 :株式会社 保険教育システム研究所 〒103-0026 東京都中央区日本橋兜町 20-6 第一ビル 監訳者:深澤 敬治、四方 修 発行者:瀬尾 好成 発 売:株式会社 日企 〒103-0026 東京都中央区日本橋兜町 20-6 第一ビル TEL 03-3669-3741(代表)/FAX 03-3664-7179 印 刷:株式会社 ニチイン 本シリーズは著作権法上の保護を受けています。本シリーズの一部あるいは全部について、 株式会社保険教育システム研究所から許諾を得ずに、いかなる方法においても無断で複写、 複製することは禁じられています。