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新着資料紹介

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新着資料紹介
第105号 平成24年(2012年)
わたりちょうりつきょうどしりょうかん
亘理町立郷土資料館
〒 989-2351 亘 理 郡 亘 理 町 字 西 郷 1 4 0
Tel 0223-34-8701 Fax 0223-34-8709
E-mail [email protected]
新着資料紹介
化粧品入れ
寄贈日:平成22年5月26日
寄贈者:永 田 さだ子 氏
しょうわ
くちべに
けしょうひん
けい たい
昭和15年(1940)ころまで、口紅などの化粧品を携帯するのに使われたもの
です。
しんちゅうせい
よう き
たて
あつ
真 鍮 製 の容器は、1点の大きさが縦2.2㎝横1.4㎝厚さ0.7㎝と非常に小さく、
かぶ
ふた
ほ
こと
被せ蓋の形になっています。5点それぞれ、容器の色と蓋に彫られた鳥と植物が異
こ
つく
なっていて、たいへん凝った造りになっています。
ぬの
せい がい は
も よう
きぬ おり もの
また、容器を入れる布ケースは、青海波模様の絹織物で作られ、中には容器ひと
つずつの仕切りが付けられています。
しりょう
じょうせつ て ん じ し つ
この資料は、常設展示室に6月30日(土)から7月26日(木)まで展示します。
らん
容器の蓋に、どんな鳥と植物が彫られているのか、ご自身の目でぜひご覧ください。
次号の「郷土しりょうかん」は、8月に発行する予定です。
かくこうきょう し せつ
まどぐち
お
郷土資料館、図書館、各 公 共 施設の窓口に置きますのでご覧ください。
かいさいちゅう
しゅうぞう しり ょ うて ん
へい せい
き ぞう
れき し みん ぞく
7月1日まで開催中 の収 蔵 資料展は今年で16回目となり、平成21年度に寄贈された歴史民俗資料
てん じ
しょうかい
をあわせて58品目149点を展示しています。今回はこのなかから3点を紹 介 します。
鹿島小学校教科書
やりばこ
めい じ
か
明治10年代の教科書。「鹿
しま じんじょう
島 尋 常 小学校」や「鹿島小学校
いんばん
印」の印判があります。
員
鹿島小学校は明治13年
しょうわ
(1880)に開校し、昭和45年
わた り
とうごう
(1970)に亘理小学校に統合されました。展示品は明治10年
代のものであることから、鹿島小学校が開校して間もないこ
ろの教科書であることがわかります。
だっこく
もみ
脱穀や籾すりなどの米作りの作業で、籾
トランジスタラジオ
や米などを小分けにして運ぶのに使いまし
しょうわ じゅういち ねん ふっ
しょうわ
昭和24年(1959)東芝製。
ねん
へ
や
わた り たい か
ちか
した亘理大火からの復興を誓ったものであ
おおがた
えつける大型のものが中心でしたが、テレビ
ることがわかります。
ふきゅう
が普及しはじめると大型のラジオは使われな
くなり、小型のトンジスタラジオが広まりま
▲亘理大火▼
かん でん ち すう こ
なかまち
した。トランジスタラジオは、乾電池数個で
昭和11年5月2日、中町で出火し強風
さいがい
い つ か まち
長時間使用でき、外での作業や災害時の
しんまち
えんしょう
にあおられ五日町、新町に 延 焼 し、75
ちょうほう
情 報 源 として重 宝 されました。
戸が全焼した空前の大火災。
と しょ かん
きょうさい
5月5日こどもの日に、図書館と共 催 で
さい
はっせい
と記されており、昭和11年(1936)に発生
そな
ラジオは、昭和30年代半ばまで部屋に備
じょうほうげん
こう き ねん
た。側面には「昭和 拾 壱 年腹(復)興記念」
とうしばせい
ゆう り かん
かい さい
Go・Go悠里館まつり
ひが し にほ ん だい しん
を開催しました。昨年、東日本大震
えいきょう
災の影 響 で開催されなかったので2年ぶりとなりましたが、約1,000名の方が来館され「昔なつかし
にぎ
コーナー」「楽のコーナー」「体験のコーナー」「映画のコーナー」の各コーナーは例年以上の賑わいを
あ
べ きよ と
く
みせました。特に楽のコーナーの阿部清人先生が繰り広げる
ミスター ジ ー ン
お
シャン M r .Jeenの織り成す
おどろきマジックショー
の声をあげていました。
子どもたちの喜ぶ顔を、目を細めて
みつめるお父さん、お母さんの顔が印
象的なこどもの日の一日でした。
おもしろサイエンスショー
しん けん
まな ざ
とプロのマジ
かん たん
に、子どもたちは真剣な眼差しを向けつつ、感嘆
ミニ展示「亘理伊達家の資料」
わた り
だ
て
け
え
ど
せん だ いは ん
ご いち もん
りょうしゅ
しげ ざね
亘理伊達家は、江戸時代に仙台藩の御一門として亘理を治めました。初代亘理領 主 である伊達成実は
まさ むね
かた うで
かつ やく
き
そ
きず
初代仙台藩主伊達政宗の片腕として活躍し、今日の亘理の基礎を築きました。その後の歴代領主も家臣
めい じ
ほっ か いど う
いじ ゅう
はっ てん
つ
と力を合わせ、明治時代初め、北海道に開拓移住するまで亘理の発展に尽くしています。
じょうせつ てん じ
亘理の歴史を知るうえで欠くことのできない亘理伊達家については、常 設 展示でも取り上げています
が、より深く亘理伊達家について知っていただけるよう伊達成実関連の資料や北海道に移住した子孫の
き ぞう
方がたから寄贈された資料を展示します。
ふ だん
らん
きち ょう
この機会に、普段みることのできない貴重な資料の数かずをぜひご覧ください。
「平成23年度宮城の発掘調査パネル展」
みや ぎ けん
はっ くつ ちょ うさ
しょうかい
宮城県では、毎年県内で行われた発掘調査の成果を写真パネルで紹 介
けんちょう
する展示を、県 庁 1階ロビーで行っています。
へい せい
な
ら
てつ せい ぶ
ぐ
わら びて
平成23年度の発掘調査地の中から、奈良時代の鉄製武具である蕨手
とう
さく ら こう じ よこ あな ぼ ぐん
刀が発見され注目された町内の桜小路横穴墓群も紹介されているので、
▲ 亘理伊達家の資料の
展示品の一部
かい さい
今回、亘理町でも開催することになりました。
い せき
パネル紹介されている遺跡は、旧石器1,200点が
か
み まち
やく らい はら
じょうがん
発見された加美町の薬莱原№15遺跡や、貞 観 11年
おおじしん
ひ がい
む
つ こく ぶん じ
ふっ こう
(869)の大地震で被害を受けた陸奥国分寺の復興に
ともな
せい ぞう
かね
つく
伴 って製造された鐘を造った遺構が発見された仙台市
やく し どう ひ がし
おお さき
きゅうゆう
の薬師堂東遺跡など11の調査遺跡と、大崎市の旧 有
び かん
ひが し にほ ん だい し んさ い
ひ さい
備館など東日本大震災で被災した4遺跡を加えた15
の遺跡です。
み のが
県庁での展示を見逃された方も、初めて発掘調査パ
ネル展のことを知られた方も、この機会にぜひご覧く
ださい。
№
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
こう れい
紹介遺跡(所在地)
薬莱原№15遺跡(加美町)
西石山原遺跡(山元町)
北小松遺跡(大崎市)
沓形遺跡(仙台市)
天神前遺跡(大崎市)
桜小路横穴墓群(亘理町)
特別史跡多賀城跡(多賀城市)
城下遺跡(栗原市)
内手遺跡(山元町)
薬師堂東遺跡(仙台市)
瑞巌寺境内遺跡(松島町)
国史跡山畑横穴墓群(大崎市)
特別史跡多賀城跡(多賀城市)
国史跡仙台城跡(仙台市)
国史跡及び名勝旧有備館及び庭園(大崎市)
ぶん か ざい
じっ し
5月9日から、恒例となっている町内の小学6年生を対象とした「文化財めぐり」を実施しています。
いっ そう り かい
きち ょう
町内の史跡・遺跡を実際に見学し、亘理町の歴史についてより一層理解を深めると共に、貴重な文化
ほ
ご
さん じ ゅう さ んげ ん どう かん が
財の保護保全に対する関心を高めるために行っています。見学地は、国指定史跡の三十三間堂官衙遺跡
だい おう じ
しょうみょうじ
わた り じん じゃ
たけ
はな よこ あな
つばきかいづか
きょ うど しり ょ うか ん
をはじめ大雄寺、称名寺 、亘理神社、竹の花横穴、椿貝塚 の6か所と郷土資料館です。
はか
いっ ぱん
かん ら んし ゃ
めい わく
お寺ではお墓参りの方がた、郷土資料館では一般の観覧者の方がたとお会いしています。ご迷惑にな
らないよう見学していますので、文化財について学んでいる小学生を温かく見守ってください。
7月
6月
日
月
火
水
木
日
月
火
水
木
金
土
土
1
2
3
4
5
6
7
1
2
収蔵
資料展
最終日
9
10
11
12
13
14
8
9
16
17
18
19
20
21
海の日
振替
休館
25
26
27
28
金
8
3
4
5
6
7
15
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
22
23
24
ミニ展示
パネル
展示開始
29
30
資料
整理日
31
資料
整理日
◆開館時間 9:00∼16:30(入館は16:00まで)
◆
は休館日
◆ どこでもパスポート以外のパスポート利用日
H 24. 4. 1 ∼ 5. 31
じょうせつてん
どこでもパスポート利用者
常設展
●利用日数……46日
●利用者数
●資料館を開館した日……47日間
●観覧者数
こ
じん
だん
たい
個
団
合
町
人………498人
内 ……81人
町 外 ……11 人
体………110人
へいきん
計 ………608人 (1日平 均 13人)
み
合
計…… 92人 (利用日平均2人)
な づき
6月の別名は表紙に記されているように「水無月」がよく知られています。
では、7月は?
ぞん じ
こちらもご存知の方が多いと思います「文月」です。
ふみづき(ふづき)
たな ばた
たん ざく
「文月」の由来は、7月7日の七夕に、短冊に漢詩や和歌、文字を書いて上達を願ったり、書物を夜風
ふみひらつき
きゅうれき
いな ほ
ふく
にさらしたりする風習にちなむ「文披月」が転じたといわれています。また、旧 暦 の7月は稲穂が膨らむ
ほ ふみづき
ふくみづき
月であることから「穂含月」「 含 月」が転じたともいわれます。
お み な え し づき
このほか、「女郎花月」「七夕月」などの別名もあり、その月の景色が浮かんでくるような
よ
名前で呼ばれています。
6月は「水無月」のほかにどんなステキな名前で呼ばれているか調べてみてくださいね!
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