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みやぎの農業普及現場 NEWS LETTER No.109 2016/2 [PDF

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みやぎの農業普及現場 NEWS LETTER No.109 2016/2 [PDF
県内9カ所の農業改良普及センターからの新鮮な現地情報をお届けいたします。
みやぎの 2月号
農業普及現場
NEWS LETTER No.109 2016.2
紹介内容(1/1~1/31)
page
○大
崎:今後の酪農について勉強会を開催し
ました。
○大 崎:農薬適正使用に向けた研修会が開
催されました。
○大 崎:平成27年度大崎農業士会第2回研修
会が開催されました。
○大 崎:大崎4Hクラブが農村教育青年会議
を開催しました。
○大
崎:東大崎水稲採種組合総合検討会が
開催されました。
○登
米:大豆栽培研修会が開催されました。
○登
米:一日かけてたっぷりと勉強しました!
page
○登
米:新規就農者が農業複式簿記につい
て学びました。
○登 米:登米市4Hクラブが幼稚園児とそば
打ち交流会を開催!
○登 米:総菜作りは楽しい!
2
2
2
3
3
9
9
10
○仙
台:「平成27年9月関東・東北豪雨」被害
からの挑戦!春植えたまねぎのは種
完了
○本 吉:地域食材クッキング体験in気仙沼を
開催しました。
○仙 台:新規就農者のための経営管理講座
を開催
○登 米:平成27年度登米市農村教育青年会
議が開催されました。
○仙 台:せん定作業で高品質のブルーベリー
生産を目指して!
○大河原:平成27年度仙南地域認定農業者ネ
ットワーク研修会が開催されました。
○登 米:登米りんごせん定講習会と防除歴検
討会が開催されました。
4
○大
4
5
5
6
理:花き6次産業化講習会を開催しまし
た
○本 吉:平成27年度集落営農経営セミナー~
気仙沼・南三陸地域農業経営セミナ
ー~を開催
○本 吉:農産物直売所現地指導会を開催し
ました。
8
8
○大河原:仙南農業士会研修会(仙南農業士
会技術交換交流会)が開催されまし
た。
○大 崎:高品質なりんご果実生産に向けて!
~加美郡りんご協議会りんご栽培検
討会が開催される~
○栗 原:りんごせん定講習会を開催
3
崎:JA古川米展示ほ総合検討会が開催
されました。
○石 巻:奥松島営農再開プロジェクト報告会
が開催されました。
○亘 理:目からうろこ!こだわりのジャム作り
を学びました。
○亘 理:「新規花き品目導入研修会」開催
7
○亘
6
7
10
10
11
11
12
12
13
7
1
みやぎの農業普及現場
No.109
2016.2
この ニ ュースレ ター は ,ホ ームページ ( カ ラ ー版 ) でご 覧 に なれ ま す。http://www.pref.miyagi.jp/soshiki/nosin/gennba.html
このニュースレターに掲載している情報を 一足早く紹介する“ブログ”もあります。http://blog.goo.ne.jp/miyagifukyu
普 及 活 動標 語
「思いを形に あなたのチャレンジ支えます。応援します。農業普及」
今後の酪農について勉強会を開催しました。
2016 年 1 月 5 日
大崎普及センター
上原酪農組合は,大崎市鳴子温泉及び岩出山地域,栗
原市一迫及び花山地域にまたがる通称「上原地域」の酪
農家11戸で構成されている組合です。同組合は,平成23
年度には環境保全型農業コンクールで優秀賞を受賞する
いくため,当普及センターから情報や話題の提供をしま
など環境に配慮しつつ乳生産を行っており,みやぎ生協
した。
から「鳴子上原酪農牛乳」のブランド名で牛乳を販売し
出席者からは「低コスト生産に向け稲WCS(ホール
ています。
クロップサイレージ)は1日何kgまで給与可能か」とい
去る12月17日にみやぎ生協などの関係者とともに,T
った積極的な質問がありました。
PP(環太平洋パートナーシップ協定)の大筋合意など
今後も普及センターでは,酪農経営の生産基盤強化な
の畜産情勢や経営改善策を今後の酪農経営に結びつけて
どに向けた取り組みを支援していきます。
農薬適正使用に向けた研修会が開催されました。
2016 年 1 月 5 日
大崎普及センター
JA古川では去る12月16日,JA本店会議室において直売
所出荷している野菜生産者を対象に,農薬の適正使用に
向けた講習会を開催しました。
講習会では普及センターの職員が講師をつとめ,農薬
説明があり,出席者の中からは履歴簿の記入方法を含め
使用前には登録内容の確認を行うことをはじめ,作物の
積極的な質問がなされ,生産者としての農薬適正使用に
栽培期間と農薬散布の使用回数や,散布液の調合は展着
ついて再確認していたようです。
剤から行うこと等,農薬の使用手順に沿って説明を行い
今後も普及センターでは安全な農産物の安全生産が実
ました。
現できるよう,農薬の適正使用の取組を支援していきま
講習の後,JAの栽培記録簿の記入方法等についても
す。
平成27年度大崎農業士会第2回研修会が開催されました。
2016 年 1 月 5 日
大崎普及センター
大崎農業士会では去る平成27年12月17日に,平成27年
度第2回研修会を行いました。研修内容は,登米市の有
限会社おっとちグリーンステーション代表取締役の柳渕
淳一氏を講師に招き,「地域をリードする複合経営組織
の経緯と今後の展開」をテーマにお話しを伺いました。
講演ではこれまでの経緯のほか,現在の経営管理の特
徴(部門毎に責任者を配置,情報交換の徹底,世襲には
こだわらず若くてやる気のある人材を雇用など),野菜
パウダー「のなこ」の商品化に至る努力やコンセプトや
経営拡大や6次産業化について考える良い機会となった
今後の展開等について説明がありました。農業士から講
ようです。
師に対しては「複合経営における品目選択のポイント」
また,情報提供として宮城県6次産業化サポートセン
「地元雇用についての考え方」等の質問があり,個々の
ターの森谷哲也氏を講師に「6次産業化サポートセンタ
2
普 及 活 動標 語
「思いを形に あなたのチャレンジ支えます。応援します。農業普及」
ーの支援内容について」の説明がありました。
の取組を引き続き支援していきます。
普及センターでは,大崎地域農業を牽引する農業士会
大崎4Hクラブが農村教育青年会議を開催しました。
2016 年 1 月 5 日
大崎普及センター
大崎4Hクラブでは,平成27年12月18日にクラブ員
11名が参加のもと農村教育青年会議を開催しました。今
年は新規会員が7名増えたことと,クラブ員が課題をも
って1年間農業に取り組んだこともあり,昨年よりも2
課題多いプロジェクト3題,農村青年の主張5題,クラ
ブ活動1題の発表がありました。
宮城県指導農業士の佐々木郁郎さん,青年農業士の佐
藤喜則さんと,大崎農業改良普及センターの庄司所長に
の講評を頂きました。また,クラブ発表に対しては,新
よる審査の結果,プロジェクト活動は笠原怜さん,農村
しい販売活動や消費者交流の取組について高い評価と今
青年の主張は三浦善幸さんが最優秀賞に選ばれました。
後の励ましの言葉を頂きました。
審査委員からは,「個別に良い部分もたくさんあった
なお,最優秀者賞を受けた二人は,平成28年2月20日
が,ポイントを整理し,伝えることを明確にしたり,も
に行われる宮城県農村教育青年会議において,大崎4H
う少し問題点を掘り下げるともっと良い発表になる」と
クラブの代表として発表します。
東大崎水稲採種組合総合検討会が開催されました。
2016 年 1 月 5 日
大崎普及センター
大崎管内には水稲種子の生産を行う水稲採種組合が4
つあり,県内水稲採種ほ面積の57%を占める採種ほが設
置されています。大崎市古川にある東大崎水稲採種組合
は,面積85.8ha,「ひとめぼれ」,「ササニシキ」,「東北
194号」の3品種の水稲種子の生産を行っています。
本年は,春先からの高温・多照,少雨による水不足,
安定生産に向けた栽培法などが検討されました。
出穂後の長雨,9月11日の「関東・東北豪雨」による一
普及センターからは,本年度の審査結果をもとに,来
部ほ場の冠水など,水稲種子生産にとっては難しい気象
年度の種子生産にあたっての注意点・留意事項を説明し
条件となりましたが,生産者の努力により全量が合格種
ました。特に良質な種子生産に向けたほ場の選定方法,
子となりました。
異品種混入事故を防止するための工程管理方法について
総合検討会では,本年の種子生産を振り返り,反省点
重点的に説明を行いました。
や意見が出されました。組合員からは,種子生産現場で
今後も普及センターでは,優良種子生産へ向けた取り
問題となっているばか苗病への対応策や,ササニシキの
組みを支援していきます。
大豆栽培研修会が開催されました。
2016 年 1 月 6 日
登米普及センター
登米市は県内で第2位の作付面積を持つ大豆産地で
す。平成27年12月21日に,登米市豊里町で大豆生産に取
3
普 及 活 動標 語
「思いを形に あなたのチャレンジ支えます。応援します。農業普及」
り組む生産者が集まり,大豆栽培研修会が開催されまし
被害・地力低下双方の対策となる可能性が示され,参加
た。
者からは栽培方法等について質問が相次ぎました。
豊里町では固定転作を行っており,連作年数が多くな
本年は開花期ごろまでは高温・乾燥状態が続き,お盆
るにつれ地力の低下やダイズシストセンチュウの発生な
ごろからは一転して雨ばかりという大豆には過酷な気象
ど,連作障害が現れてきています。この研修会では,連
条件でしたが,各生産者の努力により平年並みの収量を
作障害への対策,特に大豆作付間の緑肥栽培による対策
確保できたところが多かったようです。
を中心にメーカー各社及び普及センターから情報提供を
普及センターでは今後とも,収量・品質の向上に努め,
行いました。一部のマメ科緑肥作物の作付がセンチュウ
登米市の大豆生産を支援していきます。
一日かけてたっぷりと勉強しました!
2016 年 1 月 6 日
登米普及センター
平成27年12月18日に,登米合同庁舎において,女性農
業者のためのステップアップ講座第3回を開催しまし
た。対象は登米管内の若手女性農業者や就農したての農
業者及び管内の農業を牽引するアグリレディーズネット
とめ会員などで,19名が参加しました。
今回は午前の部は「家族経営協定」,午後の部が「土
作りと農薬の基礎講座」に関する内容で,じっくりと話
を聞き,意見交換し,学んだ一日でした。
「家族経営協定」の講師である関口英樹氏は,農業経
営と家庭生活を円滑に進めるための手段として「協定」
を捉え,うまく活用することが農業経営の発展にもつな
たことが正しいことだと確認できた,なぜ?と思ってい
がることを参加者の笑いを引き出しながら話して下さい
たことが解決できた,と大変好評でした。
ました。
普及センターでは今後も継続的に若手農業者,女性農
「土作りと農薬の基礎講座」では,日頃漠然としてい
業者の育成及び農業者の経営向上を支援していきます。
JA古川米展示ほ総合検討会が開催されました。
2016 年 1 月 6 日
大崎普及センター
JA古川では良食味・高品質米の生産を目指し,生産者,
JA,資材メーカーが連携し,栽培試験ほを設置していま
す。12月17日に平成27年産米の試験成績を振り返るため,
JA古川米展示圃総合検討会が開催されました。
平成27年は春先から出穂までの高温・多照,少雨によ
下,栄養不足の傾向が見られましたが,生産者の土づく
る水不足,出穂後の長雨,9月11日の「関東・東北豪雨」
り,肥培・栽培管理により低タンパクで良食味の1等米
による一部ほ場の冠水など,水稲栽培にとって難しい気
となり,ほぼ目標の収量が確保されました。
象条件となりました。特に,良食味を目指すため化学窒
今後も普及センターでは,JA古川の良食味・良品質米
素成分量を制限し栽培する特別栽培米,「東北194号(愛
の生産へ向けた取り組みを支援していきます。
称:ささ結)」は,生育期の高温・多照により,葉色低
4
普 及 活 動標 語
「思いを形に あなたのチャレンジ支えます。応援します。農業普及」
奥松島営農再開プロジェクト報告会が開催されました。
2016 年 1 月 12 日
石巻普及センター
平成27年12月25日に東松島市大塩市民センターにおい
て,地元代表者や各関係機関の約60名が出席し,奥松島
地域営農再開実証プロジェクト(事務局:東松島市農林
水産課)の報告会が行われました。当プロジェクトでは,
東日本大震災により壊滅的な被害を受けた奥松島地域に
おいて,平成28年度からの本格的な営農再開に向けて復
旧した農地で塩害対策等の課題を抽出し,今後の基盤整
備や栽培管理に反映させるため,平成26年度から試験ほ
場を設置しており,平成27年度は洲崎地区において水稲
乾田直播などの試験を行いました。
塩害は確認されなかったものの,砂質土壌による作土の
平成26年10月に播種した大麦は,塩害などの生育不良
硬化や地力不足,根粒菌未着性などの要因で生育量が少
は確認されず,順調な生育で地域の標準収量をあげるこ
なく,低収・小粒となりました。当初より塩害対策等の
とができました。また,水稲は当地区で震災前から取り
ため復旧1作目は水稲作を基本としていますが,あらた
組んでいた乾田直播を行い,生育量は地力不足によりや
めてその確認をすることができました。
や少なかったものの塩害などの生育不良は確認されず,
報告会では,地元JA女性部の支援により試験ほ場で収
震災前と同等の収量が確保されました。平成28年度以降
穫した大麦を使った大麦うどんやごはん等の試食会も行
の本格的な営農再開にあたっては,堆肥等施用による土
われ,本格的に営農再開できる喜びをかみしめていまし
づくりや適切な肥培管理の徹底が必要と考えられまし
た。
た。
普及センターでは関係機関と連携して復旧農地の栽培
一方,復旧1作目で大豆を試験しましたが,通常より
技術や担い手育成の支援を継続し,地域農業の復興に取
1か月ほど遅い27年7月になってからの播種となり,
り組んでいきます。
目からうろこ!こだわりのジャム作りを学びました。
2016 年 1 月 13 日
亘理普及センター
去る平成27年12月3日に亘理農業改良普及センターと
株式会社ライフサポートわたりの共催で、女性農業者の
起業活動を支援するためのキャリアアップ講座をJAみや
ぎ亘理の会議室及び調理室にて開催しました。
今年度2回目となる今回の研修会では、「新しいコン
セプトに基づくジャムの加工・利用方法について」と題
して、ジャム作家salz(ザルツ)の村上博信氏を講師に、
こだわりのいちごジャム作りと、ジャムのドレッシング
な作り方があることが分かり、目からうろこだった」
「実
への利用について実演していただきました。いちごに合
演が良く、自分の欠点がはっきりと分かった」と、前向
わせたカットの仕方から、材料を加える順番、使用する
きな意見がありました。
鍋の材質、加熱する時間、瓶詰めの仕方など様々なとこ
また、普及センターからは、漬物・惣菜加工に関する
ろでこだわりと工夫がみられました。ドレッシングも酢
情報提供として、「間欠滅菌法」について情報提供しま
と油の混ぜ方の違いで食感や風味が変わりました。今回、
した。繰り返し加熱殺菌を行うことで、熱に強い芽胞菌
参加された16名のほとんどは実際に農産加工品を直売所
(がほうきん)を死滅させることができる殺菌方法で、
等に出荷し、すでにジャムも販売している方々でしたが、
ビン詰めがより長期間常温で保存できることから、新た
日頃、自分が製造している方法と違うことに驚きながら
な加工品開発につながることを提案しました。参加者か
も、その理由が説明されると納得の様子で、「いろいろ
らは「具体的な殺菌条件に関してもっと教えて欲しい」
5
普 及 活 動標 語
「思いを形に あなたのチャレンジ支えます。応援します。農業普及」
と積極的な質問があり、今後の商品化に期待が持たれま
今後も、普及センターでは、女性農業者の起業活動を
す。
支援していきます。
「新規花き品目導入研修会」開催
2016 年 1 月 13 日
亘理普及センター
平成27年11月13日(金),農業・園芸総合研究所におい
て,亘理農業改良普及センター主催の「新規花き品目導
入研修会」を開催したところ,名取市花卉生産組合,J
Aみやぎ亘理花卉部会,関係機関合わせて40名の参加が
ありました。
近年,燃油価格の高騰により生産コストの負担が増加
していることから,管内の施設花き生産者の多くは,低
している八重鑑別の方法の説明と当地域に適した品種や
温開花性品目等の新規花き品目の導入を検討していま
作型について提案をいただきました。さらに,農業・園
す。そこで,今後,需要拡大が期待されるトルコギキョ
芸総合研究所花きほ場において,現在,試験研究で取り
ウと低温開花性品目であるストックについて研修会を行
組んでいる11月咲きストックの視察を行いながら,各品
いました。
種の特性を説明いただき,参加者に理解を深めていただ
講師に株式会社サカタのタネ久保田芳久氏をお招き
きました。
し,「需要拡大が期待されるトルコギキョウ導入の留意
参加した生産者からは多くの質問が出され,新規花き
点」のテーマで,トルコギキョウの特性に合わせた土壌
品目導入への関心の高さがうかがえました。
管理や連作障害対策について講演いただきました。続い
普及センターでは,今後も技術指導と情報提供を継続
て,ストックの育種家として著名な黒川幹氏(株式会社
し,新規花き品目の導入による花き経営の安定を支援し
クロカワストック代表取締役)より,生産者が最も苦労
てまいります。
花き6次産業化講習会を開催しました。
2016 年 1 月 13 日
亘理普及センター
亘理農業改良普及センターでは,平成27年12月11日
(金),名取市花卉生産組合を対象に「花き6次産業化講
習会」を開催しました。
名取市のカーネーション及びばらの生産を担う名取市
花卉生産組合は,東日本大震災で甚大な被害を受けまし
たが,東日本大震災農業生産対策交付金等の活用により
営農を再開することができました。普及センターでは,
さらなる収益性の高い花き経営を実現するために,講習
会の開催等により,6次産業化の可能性について検討を
行っています。
今回は,株式会社プランツ・モジュール山口昌哉代表
したいと思うような商品を作る」等,販売を意識した商
取締役を講師に,自分たちが生産した花を用いて,春ま
品作製を心がけることをご指導いただきました。
つり等のイベントや「母の日」をターゲットとした商品
参加者からは,「ラッピングの仕方で自分の花が豪華
づくりの実習を行いました。また,平成28年1月から,
に見える」「習得した技術を活かす場がほしい」などの
名取市花卉生産組合として名取市ふるさと寄附金特産物
感想が寄せられ,今後の経営の展開に大きな可能性を感
に参加するため発送のためのラッピング方法についてア
じることができた講習会となりました。
ドバイスいただきました。山口氏は,商品を作製する際
普及センターでは,今後も技術指導と情報提供を継続
の留意点として「同じ規格のものを作る」「自分が購入
し,6次産業化の取り組みを支援してまいります。
6
普 及 活 動標 語
「思いを形に あなたのチャレンジ支えます。応援します。農業普及」
平成27年度集落営農経営セミナー~気仙沼・南三陸地域農業経営セミナー~を開催
2016 年 1 月 14 日
本吉普及センター
平成28年1月8日(金)
南三陸町(JA南三陸本店)を会
場として,普及センター及び県担い手育成総合支援協議
会共催により実施しました。
普及センターでは気仙沼・南三陸地区ほ場整備工区内
で営農組合の組織化を支援してきました。
しかし,平成27年度から営農再開した組織も多いこと
から,会計処理,決算等の実務を修得し今後とも安定し
た組織運営が図られ,地域農業の主体(担い手)として組
任意組織の定義・性格,任意組織の設立要件や適正な損
織展開出来ることを目的として開催したものです。
益分配の方法,経営発展のために法人成りの必要性等に
セミナーには,生産組合関係,気仙沼市,南三陸町,
ついて解説をいただきました。
JA南三陸及び関係機関から約40人の参加がありまし
組合設立後間もないことや,組織活動に慣れていない
た。
など,組織として習熟していない面も見られますが,一
講師に,税理士法人スクラムマネジメントの三井信一
つの動機付けにはなったものと思われました。
税理士をお招きし,「生産組織の経理」について講話を
今後とも農作物の生産技術修得はもとより,組織経営
いただきました。
安定・発展に向け,関係機関の連携のもと支援して参り
講話では,組合の会計処理,決算方法だけでなく,
ます。
農産物直売所現地指導会を開催しました。
2016 年 1 月 15 日
本吉普及センター
平成28年1月8日,直売所の人気商品である加工品の商
品力向上のため,本吉農業改良普及センター主催による
農産物直売所現地指導会を開催しました。
講師には,盛岡市で「小さな力の商品開発」に尽力さ
れている商品開発コーディネーターの五日市知香氏をお
迎えし,気仙沼市内3ヶ所の常設直売所を巡回しました。
アドバイスはパッケージから盛り付け方・魅せ方,具
している点を褒められ,自分の商品に自信を持ったよう
材の切り方など多岐にわたり,アドバイスを受けた生産
でした。
者や店のスタッフはみな熱心に聞き入っていました。ま
普及センターでは,今後も農山漁村ならではの特性を
た,講師からアドバイスだけで無く,店や加工品の工夫
活かした加工品づくりを支援していきます。
新規就農者が農業複式簿記について学びました。
2016 年 1 月 19 日
登米普及センター
平成28年1月8日及び14日の2回にわたって,登米合
同庁舎において,みやぎ農業未来塾「農業複式簿記講座」
を開催しました。
この講座は,新規就農者が農業経営の基本である農業
7
普 及 活 動標 語
「思いを形に あなたのチャレンジ支えます。応援します。農業普及」
複式簿記を理解して簿記に慣れることを目的として開催
断の方法について勉強しました。講座は受講者全員参加
し,新規就農者等が延べ18人参加しました。
型で,受講者は順番に前に出て,先生と一緒にホワイト
講師に普及指導協力委員で中小企業診断士の本田茂先
ボードを用いて実習していきました。先生のお話は時折
生をお招きして講義をして頂きました。(普及指導協力
笑いも入り,和やかな雰囲気の中で勉強することができ
委員とは,各分野の専門的な立場から普及指導員に協力
ました。参加者からは「簿記の意味がわかった」,「経
して農業経営や農村生活の改善に資する活動を行ってい
理の人の気持ちがわかった」などと言った前向きな意見
ただく方です。)
が多く聞かれました。
1回目の講座では主に仕訳や損益計算書の作成につい
普及センターでは今後も継続的に若手農業者の育成お
て勉強し,2回目の講座では資金繰りの重要性や経営診
よび農業者の経営向上を支援していきます。
登米市4Hクラブが幼稚園児とそば打ち交流会を開催!
2016 年 1 月 19 日
登米普及センター
若手農業者のグループである登米市4Hクラブでは,
クラブ活動の一環でそば栽培を行っています。今回はそ
こで栽培されたそばの粉を使った「そば打ち交流会」を
1月18日に登米幼稚園で開催しました。
同クラブでは,毎年登米幼稚園の園児とそば打ち体験
交流を行っています。当日は幼稚園児19人が4つのテー
ブルに分かれて,参加者みんなでそば打ち体験を行いま
した。そば打ちの経験豊富な地域の方を講師に招き,ク
ラブ員が園児たちをサポートしながらそば打ちの作業を
園児からは楽しかったという言葉を,幼稚園の先生か
進めていきました。みんな一生懸命そば打ち作業を進め
らは来年も是非交流会を開催したいと言っていただき,
ていきました。続いてできあがったそばの試食では,打
とても有意義な交流会となりました。
ちたて,ゆでたてで風味豊かな手作りそばのおいしさに
今後も普及センターでは4Hクラブ活動を支援してい
参加者みんなが笑顔になっていました。
きます。
総菜作りは楽しい!
2016 年 1 月 20 日
登米普及センター
平成28年1月13日に,登米市石森ふれあいセンターに
おいて,女性農業者キャリアアップ講座~総菜編~の第
1回を開催しました。対象は登米管内の直売所で総菜や
弁当を販売している農業者やこれから始めようと考えて
いる志向者で、男性の参加もありました。
初めに、講師のみやぎ食育コーディネーターである矢
省すると共に、100円の大根がちょっとした工夫で5~
内信孝氏から、味の基本となる昆布だしと鶏ガラだしの
6倍の金額に変わるアイデアをいただき、今後の総菜加
作り方を学び、その後、旬の素材「だいこん」
「ごぼう」
工にアイデアをいただいたと大変喜んでいました。
「ながいも」を使った総菜やおかずとして人気の高い「だ
普及センターでは第2回として、女性農業者が弁当店
し巻き卵」の作り方を学びました。
を開業した先進事例を視察、勉強する移動研修会を1月
参加者は、化学調味料に頼りがちな普段の味付けを反
末に予定しています。
8
普 及 活 動標 語
「思いを形に あなたのチャレンジ支えます。応援します。農業普及」
仙南農業士会研修会(仙南農業士会技術交換交流会)が開催されました。
2016 年 1 月 20 日
大河原普及センター
1月13日に仙南農業士会の会員や関係機関の計25名が
参加し,今後の活力ある農業士活動の推進に資するため,
優れた農業経営を実践し,地域農業の振興及び農業後継
者の育成指導に貢献している仙南農業士の3経営体の農
業関連施設等の技術及び経営状況について視察・研修を
行う研修会が開催されました。
①有限会社
③合同会社あぐりパートナー(指導農業士
渡辺ファーム(指導農業士
渡辺京子氏
長山けい
子氏&長山清市代表)
&渡辺博代表)
水稲部門と園芸部門を家族で役割分担しながら活動
経産牛70頭規模で牛のストレス軽減を図るため,フリ
し,ホウレン草を栽培している水稲育苗後のハウスを視
ーストール牛舎と放牧場を牛が自由に動ける飼養管理し
察しました。続けて隣接する水稲の乾燥調整施設を視察
ている牧場を視察し,地域の仲間と「角田丸森産牛乳」
し,「水稲部門は現在50ha規模で栽培しているが,地域
ブランドを確立し生協に供給したりしながら,消費者と
から依頼されることが増え,将来的には100ha規模に拡
の交流を大切にしながら活動している話を伺いました。
大を図っているが,そのためには大型機械の導入や労働
②株式会社
岸浪園(青年農業士
岸浪裕樹氏)
力の確保が必要」など経営上の課題も含め説明がありま
販売ロスを少なくするように取り組みながら,花苗
した。
年間180万ポット出荷している県内№1規模の花苗生産
今回の研修会を通し,同じ地域にいながら初めて見聞
農家のハウスを視察し,地域の公道の景観美化を図るた
きする経営内容や取組,課題などについて情報交換しな
め花苗提供や花苗の寄せ植え講習会の講師として小学校
がら,会員相互の交流が図られ,今後の活動の一助にな
や町内会を指導など活動の説明がありました。
ったと思われます。
高品質なりんご果実生産に向けて!~加美郡りんご協議会りんご栽培検討会が開催さ
れる~
2016 年 1 月 26 日
大崎普及センター
加美郡りんご協議会は色麻町と加美町のりんご生産者
15名で構成されています。協議会では現地検討会や先進
地視察研修などの研修を実施し,高品質なりんごの生産
に取り組んでいます。
去る1月20日には,りんご栽培検討会を開催しました。
の検討を行いました。また,農薬の使用前には登録内容
午前は農業・園芸総合研究所の門間上席主任研究員を講
の確認を行うことや,他品目を混植している場合には,
師に迎え,管内で栽培が多いわい性樹のせん定方法の検
ドリフトに注意することを再確認しました。会員からは
討を行いました。「わい性樹も年数が経過してくると主
「宮城県に適した台木は」,「1-MCPは来年も継続して取
幹形では収められなくなる。将来的に残す主枝をしっか
り組んではどうか」等の質問や意見が出され,28年産の
り決めておくことが重要である。」との指導を受けまし
果実生産に向けた有意義な検討会となりました。
た。午後は色麻町の農業伝習館を会場に防除暦や本年度
普及センターでは,高品質果実の生産と安定した収量
試験的に取り組み,効果が認められた,1-MCP処理成績
確保に向けた生産者の取組を支援していきます。
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普 及 活 動標 語
「思いを形に あなたのチャレンジ支えます。応援します。農業普及」
りんごせん定講習会を開催
2016 年 1 月 26 日
栗原普及センター
平成28年1月13日(水)に栗原市金成において栗原市
果樹連絡協議会が,りんごせん定講習会,平成28年度総
会と防除暦説明会を開催しました。
午前中は小堤の樹園地に会員ら31名が参加し,りんご
のせん定講習会を開き,栗原普及センターの小室先進技
術班長が今年のりんごを着果させる花芽の位置や数をポ
イントにせん定の講習を行いました。参加者は本格的な
せん定シーズンを前にせん定のポイントを理解していま
の内容を説明しました。
した。午後は,小堤集会所に移動し,平成28年度通常総会
せん定講習会,総会,防除暦説明会と盛りだくさんの内
と平成28年度りんご病害虫防除暦説明会を行いました。
容でしたが,会員の方々は,おいしい栗原産のりんご作り
防除暦説明会では,普及センターから作況調査の結果に
に向け意欲が高まっており,普及センターでは,果樹連
基づいた昨年度のりんごの作柄を報告し,その後防除暦
絡協議会の活動を今後も支援していきます。
「平成27年9月関東・東北豪雨」被害からの挑戦!春植えたまねぎのは種完了
2016 年 1 月 27 日
仙台普及センター
春植えたまねぎの栽培技術は,県内の種苗業者におい
て30年以前に概ね確立されていましたが,たまねぎの育
苗をハウスで行うことやハウス所有の多くの農家が水稲
育苗で使用することから,水稲とたまねぎの育苗作業が
重なるため,本県ではほとんど普及していませんでした。
した。
一方,「平成27年9月関東・東北豪雨」により当管内
は種当日の1月25日は,最高気温が0.2度までしか上
でも農作物に甚大な被害を受け,とりわけ,秋野菜の育
がらず,厳寒の中での作業でしたが,13万粒以上の種子
苗最盛期の中で発芽揃期を迎えたたまねぎ苗は,冠水や
を手際よくは種できました。順調に生育すれば,4月初
浸水の影響をまともに受ける結果となり,出荷が予定さ
めに定植作業が行われ,7月には春植えたまねぎの初収
れている実需者に応じられない可能性が出てきました。
穫を迎えることになります。
このため,普及センターではJAと協議を重ね,緊急
今後は,JA及び種苗メーカーと共に生育の経過を見
回避対策として春植えたまねぎの作付誘導を行った結
ながら栽培のアドバイスを行い,将来的にはJAの主力
果,秋植えたまねぎで被害を受けた農家3戸が中心とな
作型になるよう産地づくりの支援を行ってまいります。
り,新規就農者も加わって栽培に取り組むことになりま
地域食材クッキング体験in気仙沼を開催しました。
2016 年 1 月 27 日
本吉普及センター
平成28年1月13日,気仙沼中央公民館で,本吉農業改
良普及センター主催による地域食材クッキング体験in気
仙沼を開催し,地域食材に関心のある親子が11名集まり
10
普 及 活 動標 語
「思いを形に あなたのチャレンジ支えます。応援します。農業普及」
ました。
ながら調理を楽しみました。
講師には,気仙沼市八瀬地区で八瀬ぶどう園を営んで
参加者からは「美味しい!」「思ったよりも簡単で,
おり,デコ巻き寿司マイスターや生け花等の資格を有す
おうちでも出来そう」という声があがりっていました。
る菅原幸枝氏をお迎えし,地域食材として県産海苔や南
実食では,講師の八瀬ブドウ園で作っている八瀬ブドウ
三陸米,県産大豆の稲荷などを使い,「デコ巻き寿司」
ジュースの試飲もあり,「気仙沼にブドウ園があること
に挑戦しました。
を初めて知った。ぜひ親子で行ってみたい」という感想
参加者はデコ巻き寿司は初めての方が多く,興味津々
が聞かれました。
に調理に挑んでいました。今回は講師に全ての食材を用
普及センターでは,今後も農山漁村ならではの地域の
意してもらい,火を使わず,子供と一緒にコツを教わり
魅力を発信していきます。
新規就農者のための経営管理講座を開催
2016 年 1 月 28 日
仙台普及センター
平成28年1月14日,「新規就農者のための経営管理講
座~営農計画作成編~」全3回の第1回目を開催しまし
た。
講師には,株式会社宮城フラワーパートナーズの今野
高氏を迎え,新規就農者及び就農希望者9名が参加し,
慣れないグループ討議や発表に始めは戸惑っていた参
講義とワークショップを行いました。
加者も,意見を発表することで自分の考えが整理され,
第1回のテーマは「次につなげる自己分析」で,今野
参加者同士の交流も図られたようでした。
氏の経験や現在の農業を取り巻く状況について講義を受
今後,2月4日に第2回,2月18日に第3回を開催予
けた後,まずは自分の目標を明確にすること,自分を知
定です。仙台農業改良普及センターでは,これからも若
ることからスタートということで,グループ討議や考え
手農業者の経営管理能力向上に向けた支援を行っていき
方の傾向を知るためのセルフチェックを行いました。
ます。
平成27年度登米市農村教育青年会議が開催されました。
2016 年 1 月 28 日
登米普及センター
1月24日に登米市中田町の宝江ふれあいセンターにて
「平成27年度登米市農村教育青年会議」が開催されまし
た。これは登米市4Hクラブ員が日頃の活動成果や自身
の営農についての意見を発表する会で,当日はクラブ員
11人が参加しました。
プロジェクト発表の部では津山町の農事組合法人フォ
レストウインド津山に所属するクラブ員が,今年度新た
にねぎ栽培に取り組み,その取り組み状況について発表
しました。
活動など多くの行事に積極的に取り組んでいるとの内容
意見発表の部では,フォレストウインド津山に所属す
でした。
るクラブ員と,米山町の有限会社おっとちグリーンステ
審査委員の登米市農業士会,みやぎ登米農協の方々か
ーションに所属するクラブ員の2人が発表しました。2
らは,「課題を実行に移し結果を出すのは立派なこと。
人が発表しました2人とも,自身の経歴や今後の夢など
まじめなことだけでなく,遊びも取り入れながら活動し
を堂々と語っていました。
ていってほしい。」などの講評を頂きました。
クラブ活動発表では,登米市4Hクラブ会長から今年
発表者は2月に仙台で開催される宮城県農村教育青年
度の活動について報告がありました。そば栽培や交流会
会議で登米地区代表として発表をすることになってお
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普 及 活 動標 語
「思いを形に あなたのチャレンジ支えます。応援します。農業普及」
り,審査員の農業士,関係機関や普及センターのアドバ
今後も普及センターでは4Hクラブ活動を支援してい
イスを踏まえて県農村教育青年会議に臨むこととしてい
きます。
ます。
せん定作業で高品質のブルーベリー生産を目指して!
2016 年 1 月 29 日
仙台普及センター
平成28年1月23日に富谷町ブルーベリー生産組合主催
で,植栽後1~2年目のブルーベリーほ場2か所を会場
にせん定講習会が開催されました。富谷町ブルーベリー
生産組合は,現在23人の生産者で構成されており,せん
定講習会や現地検討会など高品質なブルーベリー生産を
実演で切り落とされた枝の量の多さに大変驚いた様子で
目的に活動しています。
した。当日は,栽培年数の長いベテラン生産者も多く参
今回のせん定講習会では,他地区の生産者も交えた17
加され,「ここはこういう切り方もあるのではないか」,
人の生産者が集い,地域特産物マイスター(ブルーベリ
「自分ならこう切る」など長年培ってきた技術を意見交
ー)の佐藤一夫氏や当普及センター職員が講師となって
換し合う場面も見られました。せん定は,その年のブル
実演を行い,1~2年目の若木の骨格づくりをテーマに
ーベリー栽培のスタートを切る大事な作業であり,参加
せん定方法を学びました。
した生産者は皆に真剣に受講していました。今から6月
1~2年目のせん定は,早く骨格を作るために余計な
下旬から開始されるブルーベリーの収穫が楽しみです。
花芽や小枝を着生させず,新梢伸長を旺盛にさせること
普及センターでは今後もブルーベリー栽培の技術向上
がポイントになりますが,まだ栽培経験の浅い生産者は,
を支援していきます
平成27年度仙南地域認定農業者ネットワーク研修会が開催されました。
2016 年 1 月 29 日
大河原普及センター
平成28年1月22日(金)に,蔵王町遠刈田温泉「さん
さ亭」を会場に,平成27年度仙南地域認定農業者ネット
ワーク研修会が開催されました。
仙南地域認定農業者ネットワークは,仙南地域の2市
7町の認定農業者連絡協議会等で構成され,大河原地方
振興事務所農業振興部が事務局となっています。
研修会には,仙南地域の認定農業者及び関係機関等69
名が参加しました。
増やす宣伝活動を行っていく必要がある。」など,現状
はじめに,宮城大学食産業学部の三石誠司教授を講師
での基本を押さえつつ,目先の事に惑わされないで長期
に「TPPと日本農業:今後のためにどう考えるか」と
的な視点に立って,10年先,20年先に備えていくことの
題して,国内からの視点だけではなく米国農務省の見方
大切さを教えていただきました。参加者からは,「異な
等も紹介していただき,さらに独自の解説を加えて講演
る視点からのお話は,今後の農業経営の展開に向けてた
いただきました。質疑応答では,様々な部門の農業者か
いへん参考になる。」などの感想が聞かれました。
ら,どのような経営をめざしたらよいかなどの質問が出
講演の後,情報提供として農林水産省東北農政局宮城
され,「これからは品質の戦いではなく,仕組みの戦い
支局の須田総括農政推進官から「「総合的なTPP関連
になる。JAなども活用して新しい仕組みに対応してい
政策大綱」を踏まえた農林水産分野の対策について」情
く準備をすべき。
」「地球温暖化などの環境の変化に備え
報提供いただき,これからの国の施策について理解を深
ていくことや,くだものなどでは将来を見据えて消費を
めました。
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普 及 活 動標 語
「思いを形に あなたのチャレンジ支えます。応援します。農業普及」
登米りんごせん定講習会と防除歴検討会が開催されました。
2016 年 1 月 29 日
登米普及センター
去る1月22日に,JAみやぎ登米りんご生産部会で
せん定講習会と防除暦検討会が開催されました。
本部会では毎年,栽培技術の向上を目的として生産者
約30人を対象に,せん定講習会と次年度に向けた防除暦
年度の病害虫発生を抑えるため,薬剤の効果や適切な散
検討会が開催されています。せん定講習会では農業改良
布タイミング等について普及センターから紹介しまし
普及員OBを講師に招き,枝の性質を考慮した樹形づく
た。平成27年産りんごは高温少雨の影響から病害の発生
りをテーマに,高品質果実を生産するための花芽の判断
が少なく,病原菌の減少した園地をさらに徹底して防除
等が説明されました。せん定技術は人によって手法が異
することで,今後の病害虫発生を一層抑えることができ
なるため,皆で議論を交わしながらよりよい樹形づくり
ると説明すると,意欲的な質問が多く寄せられました。
を目指して,りんごの樹が仕立てられました。
普及センターは今後も生産者の要望を把握しながら,
防除暦検討会では,今年度の反省を踏まえた上で,来
りんご栽培技術向上の支援をしていきます。
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普及指導員が県内9ヵ所の普及センターで,農業者を支援します。
<大河原>
〒989-1243
大河原町字南129-1
TEL:0224-53-3519
<亘 理>
〒989-2301
亘理町逢隈中泉字本木9
TEL:0223-34-1141
<仙 台>
〒981-0914
仙台市青葉区堤通雨宮町4-17
TEL:022-275-8320
<大 崎>
〒989-6117
大崎市古川旭四丁目1-1
TEL:0229-91-0727
<美 里>
〒987-0005
美里町北浦字笹舘5
TEL:0229-32-3115
<栗 原>
〒987-2251
栗原市築館藤木5-1
TEL:0228-22-9404
<登 米>
〒987-0511
登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
TEL:0220-22-8603
<石 巻>
〒986-0812
石巻市東中里一丁目4-32
TEL:0225-95-1435
<本 吉>
〒988-0341
気仙沼市本吉町津谷桜子20-2
TEL:0226-29-6044
このニュースレターは,ホームページ(カラー版)に掲載されています。
http://www.pref.miyagi.jp/soshiki/nosin/gennba.html
平成27年度も残り2ヶ月を切りました。普及活動の仕上げの時期
みやぎの農業普及現場
を迎え各普及センターでは,経営管理能力の向上に向けたセミナー
NEWS LETTER No.109 2016/2
や研修を開催しています。TPPは,仮調印まで進み,ますます将
発行日:2016年2月12日
来の農業の姿を描いていくことが重要となってきています。
発行:宮城県農林水産部農業振興課
農業では,生産した農畜産物,農産加工品がお客様に支持されて
いるかということを常に意識する必要があります。『和食』がユネ
編集:宮城県農林水産部農業振興課
普及支援班
情報チーム
スコの世界文化遺産に登録され,ミラノ万博でも注目を浴び,日本
〒980-8570
産の食品は,安全・高品質という評価を得ています。2020年開催の
TEL:022-211-2837 FAX:022-211-2839
宮城県農林水産部農業振興課
東京オリンピック,パラリンピックでは,利用される食品について
E-mail:[email protected]
の食料調達基準(フードビジョン)が,オリンピック組織委員会か
ら示されます。宮城県産の農畜産物が,オリンピックで選ばれる食
品となるように,GAP(生産工程管理)を導入するなど,取り組み
を進めていきましょう。GAPの導入は,食の安全を守る対策とし
ても有効です。
(農業革新支援専門員
木村)
こ の ニ ュ ース レ タ ー に 掲 載 し て い る 情 報 を 一 足 早 く 紹 介 する “ ブ ロ グ ” も あ り ま す 。 http://blog.goo.ne.jp/miyagifukyu
みやぎの農業普及現場
No.109
2016.2
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