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出版に寄せて

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出版に寄せて
出版に寄せて
本書の著者であるダイアナ・バスキンは、第二次世界大戦の末期、イタリアのミラノで
激しい空爆の夜に生まれました。ダイアナの母親はスイスの有名な銀行家の娘であり、由
緒正しい貴族の出身でした。ダイアナの父親は大きな化学工場を所有しており、産業界の
出身でした。母親は霊的文献を発見した後、すぐに莫大な財産と浅薄な生活にうんざりし
ました。母親は放棄の人生を送りたいという強い願望を抱き、それだけが解脱を手に入れ
るための唯一の方法であると考えるようになりました。彼女は財産や親族と縁を切るよう
夫を説得して、まずチリに移住し、その後ブラジルに移住しました。かの地で再び夫は大
きな財産を築きました。物質主義の連鎖を目の当たりにした母親は、娘には価値教育を与
えたいと望み、カリフォルニア〔米国〕のオーハイに移住しました。
著者のダイアナを光に導いたのは、その母親でした。母親は初めてのインドの旅で出会
った神人、バガヴァン・シュリ・サティヤ・サイ・ババについて語り、満たされずにいた
娘を霊的に励ましました。娘のダイアナは、母親の言葉を信じてインドへ向かい、現代の
アヴァターにめぐり遭う幸運に恵まれました。2 度目にインドを訪れた際、ダイアナは 5 年
間アシュラムに滞在して、バガヴァンの神性を体験し、その御教えを学び、バガヴァンに
従うことができました。バガヴァンに出会う前は混乱状態にあったダイアナの人生は、神
のお導きによって見知らぬ相手と結婚した時に転換しました。これはすべて、彼女の最初
の本である『追憶-サイ・ババとの聖なる日々』の中に書かれています。
最初の本を書き上げてから、ダイアナは自分がバガヴァンにどのような奉仕ができるの
かという導きを求めたところ、バガヴァンから二冊目の本を書くように言われました。数
多くの体験があったにもかかわらず、彼女は長い間この仕事に着手しませんでした。神か
ら与えられた豊富な霊的財産を分かち合わないことは大罪である、というある本の一節を
読んだ時、彼女は初めて自分の過ちに気がつきました。ダイアナは心を込めて、熱心に本
を書き始めました。ダイアナはババの御教えを実践する数多くのレッスンを学んでおり、
ババを神聖な指導者と見なしていました。ダイアナの夫であるロバートが、夫妻の遭遇し
たあらゆる出来事を記録していたお陰で、それがこの二冊目の本を出版する大きな助けと
なりました。この新刊本は、ダイアナと彼女の家族がバガヴァンと共に得た 40 年に及ぶ交
流に基づいて書かれています。しかし、その間に得た数多くの素晴らしい出来事や洞察を
語ることはできても、スワミの神聖な愛によってもたらされた変容は、決して言葉だけで
は伝えきれないことを彼女は認めています。この神聖な愛は、この物質世界に存在してい
るどんなものにも優る真実であり、意義あるものなのです。
読者の皆様は、一冊目の本と同様、きっとこの二冊目の本も楽しまれることでしょう。
バガヴァンの蓮華の御足に感謝の祈りを捧げます。
シュリ・サティヤ・サイ・サーダナ・トラスト出版部主幹
プラシャーンティ・ニラヤムにて
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