Comments
Description
Transcript
トレーニング理論 - 下井研究室
トレーニング理論 国際医療福祉大学保健医療学部理学療法学科 下井俊典 股関節伸展筋群(大殿筋)を強化する 筋力トレーニング方法は何か? スクワット プロ野球:金本選手 高齢者への応用(介護予防) 股関節伸展筋群の刺激量を増加させる (筋力強化しやすい)スクワット動作は? 股関節戦略(hip strategy)のスクワット 立ち上がり動作時の関節モーメント 関節モーメント(伸展・底屈+):Nm -勝平先生:動作分析学講義١٠٠ 臀部離床 膝関節 ٨٠ ٦٠ 股関節 ٤٠ ٢٠ ٠ -٢٠ ٠ ١ ٢ 足関節 時間(sec.) スクワット動作における 股関節戦略(hip strategy) 股関節戦略(hip strategy) 通常のスクワット 股関節戦略 (hip strategy) スクワットにおける足関節可動域制限が 膝関節モーメントに与える影響 -福井勉ら(体力科学 43, p736,1994) - 対象 健常成人男性9名 方法 テービングによる足関節 可動域(背屈)制限下で スクワット動作 結果 股関節伸展モーメントが 有意に増加(p<0.05) 運動連鎖 • 開放性運動連鎖(open kinetic chain) • 閉鎖性運動連鎖(closed kinetic chain) 同時収縮が起こりやすい 筋力強化と閉鎖性運動連鎖 固有の筋の筋力強化 だけでなく、 動作に関連した筋力を 発揮をできるようにしな ければならない。 フォワード・ランジ 第37回理学療法科学学会 17-11-5 ランジ動作における踏み出し角度の 変化および不安定板の有無による 筋活動量の変化 Effects of step angle and DYJOC board in lunge exercise with EMG study 国際医療福祉大学保健学部理学療法学科 市川理恵,坂本真一,下井俊典 目的と背景 内側広筋斜頭(VMO) 萎縮しやすく,回復しにくい OKCによる筋力強化訓練 VMOは膝関節完全伸展位で 働くとのことから十分な 筋力強化訓練にならない VMOの選択的な収縮が得られる ランジ動作(CKC) 踏み出し角度 不安定板 VMOが最も活動する 角度は? 先行研究により筋活動量の 増加が見られている • 踏み出し角度によるVMOの活動量の 変化 • 不安定板使用による筋活動量の増加 踏み出し角度と不安定板使用に よる筋活動量の変化 対象 :健常成人男性30名 測定筋 :内側広筋斜頭(VMO) 外側広筋(VL) 大腿二頭筋(BF) 半腱様筋(ST) 0° 30° 45° 90° 180° 踏み出し距離:身長の35%(cm) 荷重 :体重の2/3(kg) 基準値 :踏み出し距離;身長の20% 踏み出し角度0° 不安定板なしの条件 結果:踏み出し角度による%iEMGの 変化 VMO ٣٠٠% ٢٠٠% VL * ٣٠٠ % * * * * * 不安定板 control ٢٠٠ % ١٠٠% ١٠٠ % ٠% ٠% ٠ ٣٠ † ٤٥ † ٩٠ † ١٨٠ † * * * ٠† 踏み出し角度(°) ٣٠ † ٤٥ † ٩٠ † ١٨٠ † *: p<0.05 with Turkey- Kramer †: p<0.05 with t-test DYJOC 動的関節制動訓練 Dynamic Joint Control Training 特徴 「固有感覚受容器(足底・関節メカノレセプター)」の 機能を重視した「神経運動器協調性」 「閉鎖運動連鎖系」 「多関節運動連鎖系」 DYJOCを加えたスクワット プロ野球 工藤投手 長距離走におけるクロスカントリー走 投球動作で鍛える筋は 力の発揮:上部背筋群(単関節筋)+ 「ねじれ」 力の調整:腕の筋群(多関節筋) 筋の「(粘)弾性」を活用している 筋の粘弾性 筋の力学的モデル(三要素モデル) 並列弾性要素(PEC) 内部粘性要素 収縮要素(CC) 直列弾性要素(SEC) ※ CC: contractile component PEC: parallel elastic component SEC: series elastic component 長さ – 張力関係 tension – length curve 並列弾性要素 筋膜 コネクチン(チチン) クリープ現象(creep) 筋の他動的伸張速度により「長さ – 張力曲線」 が変化する 急速な他動的伸張:張力大 他動的伸張で保持:強縮張力に低下 並列弾性要素 内部粘性要素 収縮要素(CC) 直列弾性要素 「捻り」を活用した投球動作 実動作(投球時のひねり動作)を加えた スクワット プロ野球 工藤投手