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2015年 - Honda Logistics Inc|ホンダロジスティクス

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2015年 - Honda Logistics Inc|ホンダロジスティクス
環境レポート
Environmental Report
2015
Honda Logistics ENVIRONMENTAL REPORT 2015
- 1-
会社情報
【 会社概要 】
社 名
株式会社ホンダロジスティクス
本 社
東京都千代田区一番町6番地 一番町SQUARE 4階
設 立
1961年6月1日
資本金
13億円(本田技研工業株式会社100%)
代表者
代表取締役社長 永井 髙志
従業員
1,353名 (2016年3月 現在)
【業
績】
売上(億円)
【 事業内容 】
陸上・海上輸送
(完成車・部品)
二輪・四輪 SUB-ASSY業務
梱包
物流機器商品開発・販売
保管
航空貨物代理店
部品納入代行
通関業務、引越、その他
【 事業拠点 】
2015年3月 現在
◎ ホンダロジスティクス
本 社 組 織 :営業本部、管理本部、技術本部
事 業 本 部 :国内事業本部、 パーツ用品事業本部、 海外事業本部
事
業
所 :栃木事業所、 埼玉事業所、 静岡事業所、 三重事業所、 熊本事業所、輸送事業所
事
業
部 :物流機器事業部、 輸出入事業部、 パーツ用品事業部
◎ ホンダロジスティクス グループ
国 内 グ ル ー プ:7法人
海 外 グ ル ー プ:13ヶ国・27法人
Honda Logistics ENVIRONMENTAL REPORT 2015
- 2-
目 次
Ⅰ 環境統括責任者緒言
4
Ⅱ 中期安全品質環境方針 ( 2014~2016年度 )
5
中期安全品質環境方針(2014~2016年度)
グリーンロジスティクスの実現に向けて
Ⅲ 環境マネジメント
7
環境推進体制と環境監査
環境教育
コーポレートガバナンス
環境会計
Ⅳ 環境負荷実績
12
Ⅴ 環境目標と実績
15
Ⅵ 環境活動取り組み
16
輸送効率の向上
環境啓発活動への取り組み
包装資材の低減
Hondaグリーン大会
拠点効率の向上
生物多様性への対応
グリーン購買
Ⅶ 外部評価について
30
環境活動に関する外部評価
CO2排出量に対する第三者検証
Ⅷ ISO14001認証
32
■ 報 告 対 象 期 間 : 2014年度(2014年4月1日~2015年3月31日)の活動を中心に報告。
■ 報 告 サ イ ク ル : 年1回(前回環境レポート発行日:2015年2月)
■ 報 告 対 象 組 織 : ㈱ホンダロジスティクスおよびグループ会社(国内グループ7法人、海外グループ27法人)
を報告対象組織としています。
■ 参 考 に し た ガ イ ド ラ イ ン : 環境省 「環境報告ガイドライン2012年版」
Honda Logistics ENVIRONMENTAL REPORT 2015
- 3-
Ⅰ 環境統括責任者緒言
「持続可能な社会の実現を目指して」
常務取締役/
環境統括責任者
当社はHondaグループの物流企業として、 グリーンロジスティクスを推進することで、 「持続可能な社会」の
実現を目指しています。
Hondaは、 その環境・安全ビジョンを 「自由な移動の喜び」 と 「豊かで持続可能な社会」 の実現と定めて
おり、 「豊かで持続可能な社会」 の実現のためには、 「気候変動問題」・「エネルギー問題」・「資源の有効活
用」を重要課題に据えて自らの技術と事業活動で取り組み、将来的に「環境負荷ゼロ社会」の実現をめざし、
取り組んでいます。
「顧客の期待を超え、地球環境にやさしい物流サービスを提供するとともに環境会計の実践に努める」 を基本
方針として活動してきた当社の2014年度からの3ヶ年の環境への取組みを振り返りますと、 数値目標を掲げ
て取り組んできたすべての項目で、 目標を達成することができました。
これは、 ひとえにお客様、またお取引先様を含めた当社の企業活動に携わる領域・部門が目標を共有し、 施
策を効果的に展開した成果であると考えています。
当社は、12次中期を迎えるにあたり、 「グリーンロジスティクスの磐石化と更なる進化」 を基本方針に定め、
「温室効果ガス・廃棄物・水資源」 における削減目標を掲げて活動してまいりました、主な取り組みとして、 ト
ラック輸送の更なる効率化、モーダルシフトの展開による温室効果ガス削減。また、 輸入部品の包装材の3R
(リデュース・リユース・リサイクル)を展開し廃棄物の削減に努めてまいりました。
温室効果ガス排出量の算定と報告の基準(GHGプロトコル)に準拠した 「スコープ1、 2、3」 でのサプ
ライチェーンを含めた企業活動全体での環境負荷の測定にも着手しました。
今後は、 これらを活かし環境マネジメントを更に進化させていくとともに、国内はもとより海外子会社を含め
ALL HLIとしてグローバル環境経営体制を構築し取り組みのレベルアップに繋げていきます。
この環境レポートは、 皆様とのコミュニケーションを深め、当社の環境活動をより多くの方々に知っていただくた
めに刊行し、 ホームページで公開しています。昨年同様、当環境レポートの内容の信頼性を高めるため、 第三
者機関の検証を実施しています。
当社の環境活動内容をご理解いただき、 ご意見、 ご感想をお寄せいただければ、 幸いです。
Honda Logistics ENVIRONMENTAL REPORT 2015
- 4-
Ⅱ 中期安全品質環境方針(2014~2016年度)
基本方針
安全 ・品質 ・環境における先進企業を目指し、 顧客の期待
を超えるサービスの提供を実現する
◇安全:社会の模範となる「危険ゼロ」の実現
◇品質:「品質トラブル未然防止」体制の強化
◇環境:地球環境にやさしい物流の実現 / 環境経営の実践
行動指針
1.コンプライアンスの強化
安全 ・品質 ・環境に関連するあらゆる法令、 社内規則、 社会規範を遵守し、 地域
・顧客 ・取引先 ・従業員等の信頼を高めることに努める
2.継続的な改善
3Sを徹底し、 快適な職場環境を維持構築し、 仕事の “ムリ” “ムラ” “ムダ” を排除
した、 効率的な 安全・ 品質・ 環境の改善を積極的に推進する
3.リスクの低減
あらゆる生産活動拠点における 安全 ・品質 ・環境の危険性、 有害性を軽減 ・除去
することに努める(リスクアセスメントの実施)
4.コミュニケーション
地域 ・顧客 ・取引先 ・従業員と適切なコミュニケーションを図り、 積極的な 安全 ・品
質 ・環境活動の実践に努める
5.自律・ 教育・ 協調
自ら行動・判断するための知識を向上し、互いに連携・協力し合う人材の育成に努める
組織や組織のために働くすべての人に対し、 環境方針を周知させる
と共に、 これを一般に公開します 。
2014.4.1
取締役/
環境統括責任者
Honda Logistics ENVIRONMENTAL REPORT 2015
- 5-
グリーンロジスティクスの実現に向けて
Hondaは地球規模での環境意識の高まりと、 四輪車市場で「小型車志向」の進行
から2010年に次の10年の経営の方向性として 『良いものを早く、 安く、低炭素でお
客様にお届けする』 と定めています。Hondaグループの一員としてホンダロジスティクス
は、 地球規模の大きな環境課題のひとつである 「気候変動・エネルギー問題」 への対応を最
重要課題とし、 物流の分野において主体的、 かつ、積極的に取り組みグリーンロジスティクス
を実現させていきます。
【 輸送効率の向上 】
◎ Hondaとの共同展開
< DCC業務 ※1によるタイムリーな納入 >
< モーダルシフトの拡大 >
機動力のあるトラックと、 環境負荷がよ
り小さく大量輸送できる船舶や鉄道を効
果的に組み合わせた、 環境負荷の低い
物流への切り替え
部品メーカーに代わり、 部品の一括集約、開梱、
検品、 仕分けを行い、 必要な時間に必要な量
だけ、 部品を自動車生産拠点に納入
オンライン
生産情報
陸上輸送
一括
納入
鉄道輸送
自動車メーカー
組立ライン
港
全国の販売店
部品メーカー
ホンダロジスティクス
開 梱
検 品
仕分け
分割納
入
分割納入:必要な
時間に必要な量 自動車
生産拠点
だけ納入
港
海上輸送
◎ 営業車輌の積載効率および燃費の向上
【 包装資材の低減 】
【 拠点効率の向上 】
◎ リターナブル容器の使用
◎ 包装資材の減量化
◎ 使用済み包装資材のリサイクル、
再利用
◎ 事業拠点の集約
◎ 作業効率の改善
◎ 設備機器 ( 空調、照明など ) の
効率的な運用、 省エネ型への変更
事業拠点の集約
折り畳み中仕切りバケット
シートボックス
※1 DCC業務 主に大量・多品種に仕入れられた商品を、 いったん保管して、 運送物流形態から必要に応じて
ラインに合わせた供給スタイルにして出荷する一連の業務
Honda Logistics ENVIRONMENTAL REPORT 2015
- 6-
Ⅲ 環境マネジメント
環境推進体制と環境監査
ホンダロジスティクスは、 環境方針の具体化を目指して、 環境組織の整備、 拡大や環境内部
監査、 環境教育を実施しています。
【 環境推進体制 】
代表取締役社長
ホンダロジスティクスは2008年1月に従来の
環境統括責任者
(取締役)
事業所など別から全社統一の環境マネジメントシス
テム(EMS)を導入しています。
事務局
(安全品質環境部)
事業所、 事業部、 本部ごとに環境責任者、環境
管理者を選任し、 全社施策・課題協議のため、 安
全品質環境責任者会議(環境責任者会議)、 安
環境責任者
(事業所長)
環境責任者
(事業部長)
環境責任者
(本社部長)
環境管理者
環境管理者
環境管理者
各部門長
各部門長
各部門長
全品質環境管理者会議(環境管理者会議)を開
催しています。
第三者による仕組みの監視
=
【 環境監査 】
ISO14001認証
ホンダロジスティクスは環境マネジメントシステムに
対し、 有効性確保と向上、 法遵守徹底のため、 社
内の環境統括部門による内部監査、 各事業拠点
環境マネジメントシステム
での内部検証と、 審査登録機関の外部監査を実
施しています。
事業所
環境活動
指摘事項に対しては、 迅速な是正対応を図ってい
事業部
環境活動
本部
環境活動
ます。
安 全 品 質 環 境 部 = 内部監査
環 境 管 理 者 = 内部検証
Honda Logistics ENVIRONMENTAL REPORT 2015
- 7-
コーポレートガバナンス
ホンダロジスティクスは、2006年1月、 お客様や社会から信頼される企業となるため、
「わたしたちの行動指針」 制定し、 全従業員で取り組んでいます。
【 自己検証 】
ホンダロジスティクスは、 各組織がそれぞれの業務に関連して遵守すべき法令や配慮すべきリスクを明確化し
たチェックリストを策定して、 定期的に自己検証を実施し、 コンプライアンスについて体系的に取り組んでいま
す。
【 緊急事態への対応 】
ホンダロジスティクスは、 オイル、 燃料流出、 火災の発生に備えて手順を作成し、 訓練、 テストを実施して
います。
また、 万一緊急事態が発生した場合は所轄官公庁への届出、 地域近隣住民に対する避難、 注意喚起を
行う体制を整えています。
発生
110番
(警察への通報)
119番
(救急車の要請)
連絡
所属長
(総務課)
報告
災害発生時は迅速に次の措置
をとる
1.機械、作業の停止
2.被災者の救護(保護)
3.現場の保存(立入禁止区域)
4.被害拡大防止
連絡
当事者
連絡
安全担当者
情報収集と詳細判明 連絡
報告
内容の判断と見解表示
報告
所轄労働基準
監督署
関係会社
安全窓口
通報(第一報)
安全品質環境部
所属部長
連絡
被災者家族
労働組合
通報(第一報)
各所安全部署
事業所長
所内周知と暫定対策
※ 事故・災害連絡要綱、全社危機対応規定にて対応する
◎ 大気汚染の防止
◎ 水質汚濁の防止
ホンダロジスティクスは、 排水量を抑え、浄化
槽などの適正な管理を実施しています。
ホンダロジスティクスの全営業車輌は、NOx・P
M法排出ガス規制に適合しています。
また、デジタルタコグラフ※1 を活用した運行管理を
実施し、 エコドライブを徹底しています。
また、 法規制値を遵守し定期的な測定と監視
を継続しています。
※1 デジタルタコグラフ トラックなどの営業車輌に搭載し、 運行中の速度、 走行距離、 急ブレーキなどの運転状況をコン
ピュータで記録・解析する機器
Honda Logistics ENVIRONMENTAL REPORT 2015
- 8-
環境教育
【 研修教育 】
ホンダロジスティクスでは、 新入社員、 新任監督者、 新任管理者に対して環境マネジメントシステムに基づ
く環境研修、 また、 管理職、 環境担当者を対象に環境法規研修を実施しています。
【 実践教育 】
◎ Honda Green Action活動
< 環境マナー施策 集計(グラフ) >
従業員一人ひとりが日常でできる常識
的な行動を確実に実践するため、 オール
Hondaで展開している 「Honda
Green :ction」 環境マ
ナー施策に2009年度から取り組み、
2011年度からは全項目の更なるレベ
ルアップに向けて活動を推進していました
が、 8項目中3項目 (3、5、8) で平均
値である80点を下回る結果となっていま
す。
2015年度は原点に立ち返り、 環境負
荷削減の活動を推進していきます。
◎ 身近な環境活動への意識付け
さまざまな啓発ツールを活用して、 従業員へ身近な環境活動への意識付けをしています。
・社内広報 「SQEインフォメーション」 の発行、 掲示
・啓発ポスターの配付、 掲示
・省エネステッカーの配付、 掲示
< SQEインフォメーション >
< 啓発ポスター >
< 省エネステッカー >
・<PC用>
・<プラグ用>
できるだけ液
晶画面側に
お願いします。
・<電源スイッチ用>
貼る位置に
規定はありま
せん。
Honda Logistics ENVIRONMENTAL REPORT 2015
- 9-
環境会計
ホンダロジスティクスの2014年度環境保全活動に関するコストに加え、 物量効果およ
び環境効率を公開します。
今後も公開を継続し、 精度向上に努めて行きます。
【 環境保全コスト 】
単位:百万円
2014年度
分
類
投資額
事
業
コ エ
スリ
ト ア
内
公害防止コスト
大気汚染防止、 水質汚濁防止など
地球環境保全
コスト
温暖化防止、 オゾン層破壊防止など
資源循環コスト
上下流コスト
管理活動コスト
2013年度
主な取り組み内容
費用額
投資額
費用額
0
13
0
13
43
0
46
0
廃棄物の処理、 処分、 リサイクル
0
116
0
67
環境配慮製品の購入
0
26
0
6
0
160
0
143
環境関連要員の人件費
環境マネジメントシステムの認証費用
研究開発コスト
リターナブル容器などの研究開発
企画設計
0
4
0
2
社会活動コスト
環境美化活動、地域イベントへの
参画
0
3
0
2
環境損傷対応コスト
土壌汚染の修復など
0
0
0
0
43
322
46
233
合計
◎集計対象:㈱ホンダロジスティクス
◎集計期間:2014年4月1日 ~ 2015年3月31日
◎公表した数値には一部推計値を含みます。
◎集計表の作成にあたっては、 環境省より公表されているガイドライン、 ガイドブックなどの環境会計に関する資料を参考
としました。キャッシュフローをベースとし、 減価償却費を除いた金額です。
Honda Logistics ENVIRONMENTAL REPORT 2015
- 10-
【 物量効果 】
2014年度
2013年度
物量効果
エネルギー使用量(原油換算値)
GJ
251,601
265,128
-13,527
水使用量
㎥
77,180
87,762
-10,582
CO2排出量
t-CO2
66,812
65,394
1,418
輸送によるCO2排出量(荷主責任範囲)
t-CO2
52,983
50,862
2,121
6,425
6,181
244
廃棄物総排出量
t
【 環境効率 】
ホンダロジスティクスは、 下記計算式で環境効率
を定義し、 算出しています。
2014年度環境効率は前年度比8%向上となりま
した。
※ 計算式 事業規模(売上高)÷環境負荷(CO2排出量)
Honda Logistics ENVIRONMENTAL REPORT 2015
- 11-
Ⅳ 環境負荷実績
4. 環境負荷実績
ホンダロジスティクスおよびホンダロジスティクス グループは、 グリーンロジスティクスの実現
に向けて事業活動からの環境負荷低減に取り組んでいます。
国内および海外の2010年~2014年のCO2発生量、 水資源使用量、 廃棄
物など発生量について報告します。
ホンダロジスティクス 【単独】
単位:t‐CO2
【 CO2排出量 】
80,000
1.000
60,000
0.800
0.600
40,000
0.400
20,000
0.200
0
'10年度
'11年度
'12年度
'13年度
'14年度
固定領域
13,101
11,094
13,071
14,532
13,829
輸送領域
43,725
41,055
44,366
50,862
52,983
輸送領域原単位
0.794
0.786
0.780
0.866
0.794
固定領域原単位
0.238
0.212
0.230
0.247
0.213
【 水資源使用量 】
0.000
単位:㎥
【 廃棄物など発生量 】
8,000
単位:t
0.120
6,000
0.090
4,000
0.060
2,000
0.030
0
'10年度
'11年度
'12年度
'13年度
'14年度
0
0
0
0
0
一般廃棄物
1,186
1,935
281
327
301
産業廃棄物
2,562
1,886
2,311
2,395
2,257
有価物
2,337
1,427
1,832
3,459
3,867
原単位
0.110
0.100
0.078
0.105
0.099
特別管理廃棄物
0.000
Honda Logistics ENVIRONMENTAL REPORT 2015
- 12-
ホンダロジスティクス 【国内外連結】
【 CO2排出量 】
単位:t‐CO2
【 水資源使用量 】
単位:㎥
【 廃棄物など発生量 】
単位:t
Honda Logistics ENVIRONMENTAL REPORT 2015
- 13-
環境会計
ホンダロジスティクスは、 省エネ法などで管理が義務付けされている温室効果ガス
(GHG)排出量、 スコープ1・スコープ2 に加えて スコープ3 の管理にも取り組んでいま
す。
2014年度温室効果ガス排出量をご報告します。
【 温室効果ガス排出総量 】
単位:t‐CO2
温室効果ガスの内訳
2014年度
スコープ1:直接排出
2013年度
2,768
3,266
スコープ2:エネルギー起源の間接排出
12,215
12,968
カテゴリ1
26,772
35,081
カテゴリ4
90,371
92,134
7,303
9,500
124,446
136,715
139,429
152,949
スコープ3:
その他の間接排出
その他
合計
温室効果ガス排出総量
【 カテゴリ別に占める割合 】
Scope1:自社での燃料の使用や工業プロセスによる直接排出
Scope2:自社が購入した電気・熱の使用にともなう間接排出
Scope3:Scope1,2を除くその他の排出量。15のカテゴリに分類されています。
・ カテゴリ1:資源採取段階からサプライヤーまでの輸送や、包装材・事務用品などの物品の製造までの活動にともなう排出
・ カテゴリ4:サプライヤーから自社に届くまでの輸送・荷役・保管にともなう排出
・ その他のカテゴリの数字は、カテゴリ ”2・3・5・6・7・12” の合計です。
Honda Logistics ENVIRONMENTAL REPORT 2015
- 14-
Ⅴ 環境目標と実績
ホンダロジスティクスは、 「全社環境方針」 の実現に向けて、 具体的な環境負荷低減目
標を定めて環境活動を展開しています。
CO2排出量の削減
【 中期全社目標(2014~2016年度)】
原単位削減率(2013年度比) CO2排出量 『 3%減 』
廃棄物排出量 『 2%減 』
水資源使用量 『 1%減 』
【 単年度全社目標(2014年度)】
原単位削減率(2013年度比) CO2排出量 『 1%減 』
廃棄物排出量 『 0%減以上 』
水資源使用量 『 0%減以上 』
【 削減達成状況 】
基準年2013年度を100%として各原単位の増減が
全体に対して何%まで削減しているかを表示
<CO2排出量(原単位) >
<廃棄物排出量(原単位) >
<水資源使用量(原単位) >
2013年度
目標値
『1%減』
2013年度
目標値
『0%減以上』
▲ 5.9%減
▲ 7.5%減
▲ 20.4%減
0
%
0
%
廃棄物
CO2
水資源
2014年度はCO2排出量の 79.3% を占める移動源のモーダルシフト化により、目標を達成するこ
とが出来ました。
Honda Logistics ENVIRONMENTAL REPORT 2015
- 15-
Ⅵ 環境活動の取り組み
ホンダロジスティクスは、 「全社環境方針」 の中で “顧客に効率的で環境負荷の少ない
物流サービス、 製品を提案・提供する” ことを広く社会に約束しています。
輸送効率の向上
輸送領域においては、 Honda物流子会社としてHondaとの共同展開による諸
施策を検討・実行することにより、 HondaグループのCO2排出量の削減に貢献して
います。
ここでは、 ホンダロジスティクスが輸送効率の向上のために取り組んだ項目をご紹介しま
す。
【 新造船の取り組み 】
◎ Honda四輪完成車 海上輸送概要
< 四輪完成車 輸送の流れ >
SS構内
外部倉庫
Honda
四輪完成車
輸送の流れ
一次輸送
港出輸送
積港
海上輸送
揚港
商品
管理C
二次
輸送
販売店
GLOSS
陸地区
船地区
< 四輪完成車 海上輸送ネットワーク >
【HONDA四輪完成車・海上輸送概要】
陸上輸送
併用船
43.5%
37.2%
799
452
千台
千台
(91期)
(91期)
専用船
62.8%
苫小牧
海上輸送
56.5%
岡山
広島
陸上
あさか
専用船
4船
釧路
さやま2
18有明
仙台
最短・最適車輌効率
■鈴鹿・埼玉間(中部・近畿/関東)の比較
※単位:t
21%削減
博多
沖縄
すずか
大黒
52期~
鈴鹿~埼玉間
モーダルシフト
坂出
宮崎
海上
四日市
CO2排出の比較
台数:91期実績
満船率向上・大動脈
Honda Logistics ENVIRONMENTAL REPORT 2015
- 16-
【 “あさか” に導入した技術 】 * 2014年8月導入
◎ あさか 建造の概要
船名
あさか
造船所
新来島どっく㈱
船種
PCC(自動車専用船)
全長×全幅
118.0m × 16.6m
喫水
4.4m
総トン数
2,988トン
航海速力
16ノット (29.6km/h)
積載能力
【標準船設計コンセプト】
① 継続/安定的で安定した輸送能力の確保
② コストパフォーマンスに優れた船隊の構築
③ 海上輸送におけるCO2排出量の低減
※現行機種背景加味
艙
クリアハイト
積台数
№5
2.0m
170台
№4
2.3m
182台
№3
2.3m
113台
№2
2.0m
104台
№1
2.0m
71台
計
-
【特徴】
・ 総トン数3,000トン未満で最大積載能力追及
・ 潮位に影響されない外航バースへの着岸
・ 全艙 クリアハイト2.0m以上
(背高車最大積載)
・ 低燃費追求型エンジン/船型
640台
◎ “あさか” 建造にともなう低燃費技術の導入
項目
燃
費
向
上
オ
シペ
ョレ
ン ー
仕様
導入の狙い
1
スリム船型(幅16.6m)
水流抵抗の低減→機関の小型化
2
低速ディーゼル機関(主機)
低燃費機関の導入
3
プロペラボスキャップフィン
プロペラ効率の向上
4
オーシャンシリング舵
入出港時間の短縮
5
低摩擦船底塗料
水流抵抗の低減
6
積載能力:640台 (既存船混載ベース)
最大積載の追及
7
積載効率 全5艙2.0m以上
全船背高車積載対応
8
潮位に影響されないランプウェイ
運航時間ロス低減
・スリム船型・
全幅を薄くし、 航行時
の水流抵抗を減らし
燃費の向上をはかる
全幅:16.6m
(既存船17.2m)
Honda Logistics ENVIRONMENTAL REPORT 2015
- 17-
【 モーダルシフトの拡大 】
ホンダロジスティクスは、 1966年よりHonda国内の海上輸送業務を実施していま
す。
2010年5月からHonda船舶輸送が従来の各製作所から半径500km以上
から300km以上の拡大に対応しました。
(Honda四輪製品船舶利用率が67%へ拡大)
苫小牧 釧路
仙台
埼玉
CO2排出量を
約75% 削減
広島
博多
宮崎
大阪
坂出
大黒
鈴鹿
四日市
あさか航路
沖縄
2010年以降には、 着港拠点の検討により更なるモーダルシフトの拡大を行い、CO2削減に取り組んで
います。
◎ トレーラー荷台の可変
◎ デジタルタコグラフによる運行管理
営業車輌の軽量化、 エコタイヤ導
入、デジタルタコグラフを活用した運行
管理を実施し、 輸送時のエコドライブ
など燃費向上をはかっています。
四輪完成車の形状に合わせて、 トレー
ラー(荷台) ※1 を可変させ、 積載効率の
向上に努めています。
※1 トレーラー
通常[牽引車]と呼ばれる車のことで、 運転席があるト
ラクタヘッドと、 それに牽引される荷台からなる輸送用大
型車輌
ホンダロジスティクスは、 グリーンロジスティクスにおける環境への取り組みを今後も積極的
に推進していくことで、 社会やお客様からの期待に応えるとともに地域との共生、 発展を目
指していきます。
Honda Logistics ENVIRONMENTAL REPORT 2015
- 18-
【 輸送領域 新規取組み 】
◎ 拠点別の主な取組み
単位:t‐CO2
具体的内容
削減効果
モーダルシフトの拡大(トラック輸送⇒船舶輸送)
2,349
・ 新造船あさか燃費10%UPに伴う燃料削減(輸送事業所)
・ 新造船あさか積載台数UPに伴う原価削減(輸送事業所)
モーダルシフトの拡大(トラック輸送⇒JR貨物輸送)
・四輪部品輸送 京都 ~ 埼玉向け輸送(輸送事業所)
・四輪部品輸送 京都 ~ 埼玉寄居向け輸送(輸送事業所)
・北海道向けJRコンテナ輸送(栃木事業所)
418
車両の削減、集約
228
・八千代四日市向け四輪同梱運搬車両の集約(三重事業所)
・鈴鹿向けプーリー積載効率UPによる車数減(三重事業所)
その他
26
計
3,021
< モーダルシフト (JR貨物輸送) の拡大 >
Honda鈴鹿 ⇒ Honda埼玉 小川工場 トランスミッションの事例
・トラックと鉄道との結合によるインターモーダル貨物輸送
トラック輸送
Honda鈴鹿
JR四日市
ターミナル
鉄道輸送
JR 熊谷
ターミナル
トラック輸送
Honda埼玉
小川工場
四輪部品輸送 京都 ~ 埼玉狭山、寄居向け輸送
サプライヤー
トラック輸送
福知山ORS※2
鉄道輸送
※2 ORSとはオフレールステーション(Off-Rail-Station)
の略で日本貨物鉄道(JR貨物)の貨物駅の一形態を指す
JR 新座
ターミナル
トラック輸送
Honda埼玉
Honda埼玉
寄居工場
Honda Logistics ENVIRONMENTAL REPORT 2015
- 19-
包装資材の低減
物流に欠かせない容器(機器)の環境負荷や廃棄物の削減、 資材のリターナブル化に
向けて、 オリジナル物流機器の研究・開発・製造・販売を行っています。
また、 資源循環の実現に向け、 使用済みの包装資材の分別を徹底して、 金属や紙、 ダ
ンボール、 プラスチック類などのリサイクルや、 RKDの搬入ケースのリユースにも取り組んで
います。
【 容器による環境負荷低減への貢献 】
KD用パネルケース
リターナブルケース
2014年度 販売効果
▲286t-CO2
販売実績:65種類
92,734ケース
< 特徴 >
環
境:繰り返し使用できるので、廃材処理費を削減
省 エ ネ:回収時の折り畳みによりサイズを縮小化、保管スペースおよび輸送費を削減
効
率:専用工具、 ボルトを一切使用しないワンタッチ組み立てにより作業効率を向上
スチールボックス
ボックスタイプ
クレートタイプ
2014年度 販売実績
163,153ケース
< 特徴 >
環
境:オールスチール製でリサイクル可能
省 エ ネ:内容物を海水・ 雨水・ 砂塵から守り、 野外での長期保管が可能
効
率:ボルトや工具を使用しないワンタッチ組立により作業効率を向上
0.35~0.40mmの薄い高張力鋼板の使用により、 軽量でだれでも簡単に組立可能
※詳しくは「ホンダロジスティクス ホームページ」をご覧下さい。
http://www.honda-logistics.co.jp/
Honda Logistics ENVIRONMENTAL REPORT 2015
- 20-
【 使用済み包装資材のリサイクル 】
廃棄物など発生量に占める有価物発生量
比率の推移
供給
100%
90%
自社
製造メーカー
80%
製品
70%
60%
50%
廃棄物
40%
分別
リサイクル
30%
20%
収集・運搬
10%
処理業者
原材料メーカー
38%
27%
41%
56%
60%
0%
資源循環対象品
'10年度 '11年度 '12年度 '13年度 '14年度
有価物
廃棄物(有価物以外)
確実な資源循環とするために、 資源循環の標準モデルを構築し、 全社的な水平展開を推進した結果、
有価物発生量の比率が増加傾向になっております。
【 電子マニフェストの導入 】
ホンダロジスティクスは廃棄物処理法の遵守を目的とした 「HLI廃棄物管理規程」 を2013年度より
制定実施しています。
行政が推奨している電子マニフェストを導入し、 管理業務の効率化(工数削減、電子媒体管理など)を図
り、 コンプライアンスおよび環境リスクの防止をする観点から、全社展開をしています。
また、 産業廃棄物の処理の状況に関する確認を行い、当該産業廃棄物について発生から最終処分が終了
するまでの一連の行程における処理が適正に行われるために必要な措置を講ずるようにしています。
Honda Logistics ENVIRONMENTAL REPORT 2015
- 21-
拠点効率の向上
ホンダロジスティクスでは、点在している拠点の集約をはかると共に積極的に設備機器を更
新し、効率の向上に取り組んでいます。
【 設備機器の効率的な運用、省エネ型への更新 】
2010年10月、 ホンダロジスティクスは省エネルギー法の特定事業者に指定されました。指定にともな
い、 「国の判断基準」 に基づき、 運転管理、 計測記録、 保守点検、 新設措置を適切に行い、 エネル
ギー使用の合理化のため、 「エネルギー管理標準」 を2011年に制定、 運用を開始しました。
◎ エネルギー管理標準の導入
< 照明設備の見直し >
< 省エネ型フォークリフトへの変更 >
・ 蛍光灯の間引き
・ 照明スイッチの細分化
・ LED照明への切り替え
・ 設備更新時のバッテリーフォーク
・ リフトへの切り替え
< 空調使用時の室温管理の徹底 >
< 自動販売機 台数の削減 >
・ 設置場所レイアウトの見直し
・ 省エネ型自動販売機への切り替え
・ クールビズ、 ウォームビズの実践
・ 定期的なフィルター清掃
< デマンド監視装置の導入 >
デマンド監視データ
蛍光灯 個別スイッチ
空調設備
運転管理表
◎ 主な取り組み
具体的内容
削減効果
拠点、 ライン集約ほか業務効率改善
538t-CO2
フォークリフト関連 台数削減、 バッテリー車化
148t-CO2
照明関連 LED照明、 照明間引き、 スイッチ細分化
132t-CO2
自動販売機 および O:機器の更新、 削減
26t-CO2
エコカーへの切換え および 社用車の削減
4t-CO2
計
848t-CO2
Honda Logistics ENVIRONMENTAL REPORT 2015
- 22-
グリーン購買
ホンダロジスティクスでは、本社による集中購買方式を導入し、環境負荷の低減に配慮した
省エネルギー設備を環境効果の大きい拠点から順次導入拡大を進めています。
【 ホンダロジスティクス 】
◎埼玉事業所(小川ロジスティクスセンター )
<太陽光を利用した発電システム>
小川ロジスティクスセンター(埼玉県比企郡小川町)では太陽光による発電シ
ステムを導入しています。太陽光発電による年間発電量は、約20,400kwhで
CO2削減効果は 年間約11t に相当します。
また、LED照明の導入や高断熱・高気密建材の採用など、環境に配慮した建
物になっています。
◎三重事業所(鈴鹿ロジスティクスセンター)
<LED照明の導入>
鈴鹿ロジスティクスセンター(三重県鈴鹿市)では、倉庫内の照明をLEDに交換しました。
従来の蛍光灯と比べてCO2排出量は年間約60t削減することが出来ました。
Honda Logistics ENVIRONMENTAL REPORT 2015
- 23-
◎パーツ用品事業部(飯能倉庫)
<LED照明の導入>
飯能倉庫(埼玉県飯能市)では、倉庫内の照明
をLEDに交換しました。
従来の蛍光灯と比べてCO2排出量は年間約34t
削減することが出来ました。
1F
2F
【 ホンダロジスティクス 国内グループ 】
◎株式会社ベストロジ熊本( ホンダロジスティクスグループ)
<太陽光を利用した発電システム>
太陽電池モジュール
株式会社ベストロジ熊本・本社物流センター(熊
本県菊池郡大津町)では太陽光による発電システ
ムを導入しています。
太陽光発電による年間発電量は、約9,400kwh
でCO2削減効果は 年間約5.4t に相当します。
太陽電池モジュール
拡大写真
Honda Logistics ENVIRONMENTAL REPORT 2015
- 24-
【 ホンダロジスティクス 海外グループ 】
◎Logistica Sumare LTDA(ブラジル)
<太陽光・風力を利用した発電システム>
ブラジル南東部に位置するパウリニア物流センターでは
太陽光や風力による発電システムを導入しています。
太陽光発電及び風力発電施設による年間発電量は、
約25,600kwhでCO2削減効果は 約3.4t に相当します。
<太陽熱エネルギーの利用>
<自然採光と自然換気>
物流センターの食堂とロッ
カールームにソーラーパネル
(太陽熱温水器)を設置。
食堂で使用する温水約
3,600リットル、ロッ
カールームでは約50シャ
ワー分を賄うことができます。
物流センターの屋根部に
自然光を取り入れる半透明
プレートと室内外の温度差・
風圧により室内空気の入替
ができる設備を導入し、 電
力消費量削減及び作業環
境の向上に努めています。
◎Midwest Express Inc (アメリカ)
<省エネルギー化に向けた取り組み>
アメリカでは2F倉庫内の照明を蛍光灯から “T5
ライト” に切換えをしております。
”T5ライト” とはインバーター式の細い蛍光灯
で、古い方式の蛍光灯に比べて明るく見えるという
特長を生かして、消費電力を抑えるというメリットが
あります。
T5ライト
拡大写真
Honda Logistics ENVIRONMENTAL REPORT 2015
- 25-
◎Honda Logistics UK Ltd(イギリス)
<省エネルギー化に向けた取り組み>
イギリスでもアメリカと同様に倉庫内の照明を蛍光灯から
“T5ライト” に切換えています。
ヨーロッパなどの国ではT5サイズの蛍光灯を天井照明に
使うことが多く、スリムでありながら明るさは40形蛍光灯と
比べてあまり変わらず、節電効果が高くなっています。
◎Honda Logistics Asia Co., Ltd(タイ)
<省エネルギー化に向けた取り組み>
タイではLED照明を国内2拠点に設置しました。従来品と比べCO2排出量は年間約310t削減する
ことが出来ました。また、昼光照明として屋根部に自然光を取り入れる半透明プレートを設置するなどCO2排
出量の削減に貢献しています。
◎台灣先進捷通股份有限公司(台灣)
<省エネルギー化に向けた取り組み>
台湾ではLED照明を事務所に設置し、CO2排出量の削減に貢献しています。
LED照明は、蛍光灯などに含まれる、水銀や鉛、カドミウムを使用していないため、廃棄する時に、有害物質を
発生させることが無く、処理が容易であることも大きなメリットとなっています。
Honda Logistics ENVIRONMENTAL REPORT 2015
- 26-
環境啓発活動への取り組み
ホンダロジスティクスでは、 「改善提案活動」 や 「NCサークル活動」 を展開し、 業務の
ムリ・ ムラ・ ムダの排除に取り組んでいます。
さまざまな業務改善を行うことで、 エネルギーや材料の削減、 廃棄物削減など、 環境負
荷低減にも貢献しています。
【 改善提案活動 】
改善提案を通じて、従業員個々人の問題発見、問題解決能力を高め、人材基盤の高いレベルへと繋げる活
動を行っています。
◎ 2014年度実績:改善提案・アイデア提案
支部
対象者
参加者数
提案件数
参加率
提案率
栃木
81名
81名
202件
100.0%
497.4%
埼玉
468名
468名
3,162件
100.0%
1,368.5%
静岡
183名
183名
354件
100.0%
679.6%
三重
424名
424名
938件
100.0%
442.8%
パーツ
361名
361名
1258件
100.0%
697.0%
熊本
193名
193名
852件
100.0%
876.9%
本社
317名
296名
600件
92.5%
388.5%
合計
2,027名
2,006名
7,366件
98.9%
707.2%
【 NCサークル活動 】
NCサークル活動とは日常の困りごとの解決や環境変化への対応などをテーマに設定し、
各職場の課題解決に向けた改善活動のことです。
1年間のサークル活動の集大成として、NCサークル活動全社大会が開催されており、
前年度のNCサークル活動において優れた取組みをしたサークルが、それぞれの成果を発表し合い、改善事例
の共有化を図っています。
2014年度は世界大会の位置づけとして鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)にて開催され、国内138
サークル、海外118サークルの中から選ばれた18サークルが参加し、日頃の改善取り組みの成果について
発表しました。
他国の発表内容を理解できるようタブレット
端末で自国語に翻訳された内容を確認
NCサークル活動世界大会の様子
Honda Logistics ENVIRONMENTAL REPORT 2015
- 27-
Hondaグリーン大会
2014年12月18日、 本田技研工業株式会社(東京都港区
南青山)にて、 2014年度「SCM統括部 領域グリーン大会
2014」 が開催されました。
この大会はHondaグループの環境取組を広く共有し、
水平展開していくために実施される優秀事例発表会です
毎年、事業活動領域ごとに領域大会を開催し、3年に一度、
Hondaグループ総体で優秀事例を発表し共有するグリーン大会
本選へと展開していきます。
2014年度は、2016年度に開催される本選大会に向けた3年
間の初年度に当たり、ホンダロジスティクスからは、 「営業本部」
「埼玉事業所 KD包装課」 「輸送事業所 製品輸送部」 の3
チームが参加し、 「埼玉事業所 KD包装課」 が優秀賞に選ばれ
ました。
会場の様子
◎ 「Hondaグリーン大会 領域大会」 参加チーム
埼玉事業所 KD包装課
「CKD包装仕様見直しによる環境負荷低減」
営業本部
「RKD包装資材運用方法見直しによる
環境負荷低減」
輸送事業所 製品輸送部
「専用船 燃料使用量の削減」
Honda Logistics ENVIRONMENTAL REPORT 2015
- 28-
生物多様性への対応
ホンダロジスティクスは、 Hondaグループ企業として
「Honda生物多様性ガイドライン」 に準拠していきます。
「Honda生物多様性ガイドライン」 については、
「Hondaホームページ」 参照
http://www.honda.co.jp/environment/report/direction/biodiversity/
物流業であるホンダロジスティクスにとって、 生物多様性への対応で最重要課題は温室
効果ガスの排出と考えます。
今後もモーダルシフトなどを実現し、 より効率的、 環境負荷の少ないグリーンロジスティ
クスを提案、 実施していきます。
【 地域社会との共生 】
◎環境保全活動(植林&保全活動)
◎ 全社統一の清掃活動
静岡県浜松市冨塚地区内 「椎ノ木谷」
“特別緑地保全地区”にて植樹及び前回植樹した
木々の保全活動&自然散策
◎ クリーン作戦
◎ イベント活動
ホンダロジスティクス、 および従業員は地域
ホンダロジスティクス、 および従業員は積極
社会との共生として各拠点において定期的な
的に地域社会の環境活動に参加しています。
近隣の清掃活動を実施しています。
ホンダロジスティクスは、 企業活動に関わる周辺地域の方々のご要望ご意見に、 今後も
対応していきます。
Honda Logistics ENVIRONMENTAL REPORT 2015
- 29-
Ⅶ 外部評価について
ホンダロジスティクスは、 ホンダロジスティクス(単体)のCO2排出量データに関して、
2012年度より、 環境活動の彼我比較のための外部評価、 第三者認証機関による検
証を実施致しています。
環境活動に関する外部評価
ホンダロジスティクスは、 環境活動を総合的に評価することを目的に、 環境活動に関する
外部評価(日経リサーチ 環境経営度評価サービス)を実施しました。
【 第18回 環境経営度調査報告書 】
* 第18回(2014年度)
※運輸業で1位相当の評価を獲得
順位
1
2
3
4
5
1位
相当
スコア
環境経営
推進体制
汚染対策・
生物多様性
資源循環
温暖化対策
日立物流
ヤマトホールディングス
近畿日本鉄道
京王電鉄
日本郵船
381
355
355
344
342
90
74
96
87
100
97
100
89
88
73
100
92
83
73
80
94
89
87
96
89
ホンダロジスティクス
388
94
100
103
91
社名
◎ 環境経営度調査
企業の環境対策を総合的に評価することを目的に、 日本経済新聞社が1997年から毎年年1回実施
している調査。
◎ 日経リサーチ 環境経営度評価サービス
「環境経営度調査」 の対象となっていない企業からの要望に応え、 実際の調査票に回答すれば、それによ
り本調査の結果に当てはめたスコアやランキングを算出、 評価ポイントなどのコメントを合わせた
リポートを提供するサービス。
ホンダロジスティクスは、
「第18回 環境経営度調査」の運輸業平均
366点 を上回る388点の外部評価を
獲得することができました。
今後も外部評価で明確となった弱みを改善
し、 強みは更に伸ばせるように環境活動の継
続的な改善に努めていきます。
◇項目別スコア
79→ 94
環境経営推
進体制
- 2014年度(HLI56期)
- 2013年度(HLI55期)
汚染対策・
生物多様性
対応
温暖化対策
88→ 91
102→ 100
資源循環
97→ 103
Honda Logistics ENVIRONMENTAL REPORT 2015
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CO2排出量に対する第三者検証
ホンダロジスティクスは、CO2排出量データに関して、 より透明性、 信頼性の高い形で
社会に情報公開すべく、LRQ: ※1 による第三者検証を受審しています。
【 検証範囲 】
2014年4月 ~ 2015年3月 ホンダロジスティクス( 単体 )固定源、 移動源のエネルギーの
CO2排出量
【 保証声明書 】
※1 LRQ:
ロイド レジスター クォリティ アシュアランス リミテッド (社名)
日本適合性認定協会より登録審査機関として認定された、品質・環境マネジメントシステムの企業の社会的責任
分野における適合性評価を行う第三者認定機関
Honda Logistics ENVIRONMENTAL REPORT 2015
- 31-
Ⅸ ISO14001認証
【 ホンダロジスティクス 】
ホンダロジスティクスは、 企業の継続的な発展に環境マネジメントシステムは不可欠との認識に立ち、
1999年より、 各事業所にて環境マネジメントを導入し、 ISO14001を認証取得しています。
その後、 環境マネジメントの全社統合、 審査機関の変更などを経て、 現在に至ります。
登
認
録
証
者
範
名
Honda Logistics Inc.
( ㈱ホンダロジスティクス )
・ロジスティクスセンター
三重事業所 組立課
・狭山ロジスティクスセンター
埼玉事業所 組立課、調達管理課、
調達物流課
・物流センター
熊本事業所 組立課、調達物流課、
製品物流課、営業企画課、
総務課 安全品質環境係
・小川ロジスティクスセンター
埼玉事業所 組立課
囲
認 証 取 得 日
2009年9月03日
有
限
2017年9月21日
格
ISO14001:2004/JIS Q14001:2004
効
期
規
Assembly and management of assembly
of automotive parts.
Management of assembly ot motorcycle
parts.
ス
キ
ー
ム
Consolidation business and management
of consolidation business for automotive
parts and motorcycle parts.
Management of packaging motorcycles and
power products.
認
定
機
関
UKAS および JAB
審
査
機
関
LRQA(Lloyd's Register Quality Assurance)
認 証 書 番 号
YKA4004430
Honda Logistics ENVIRONMENTAL REPORT 2015
- 32-
【 ホンダロジスティクス グループ 】
海外のグループ会社でも、 アメリカ(MEI)、
カナダ(SPS)でISO14001 認証
SPS
を取得しています。
日本
MEI
【 認証登録証 】
◎日本
◎MEI
◎SPS
Honda Logistics ENVIRONMENTAL REPORT 2015
- 33-
環境レポート【2015年】
< 編集コンセプト >
環境レポート【2015年】では、ホンダロジスティクス海外グルー
プの環境への取り組みについて大きくご紹介しております。
HLI Gr一丸となり、環境活動に取組んでいきます。
< 表紙コンセプト >
14カ国の国旗はグループ会社を含むホンダロジスティクスの拠点
のある国を表わしています。各国で取組んでいる環境活動、再生可
能エネルギーやモーダル輸送、また植樹活動にも参加しており、地球
環境にも貢献していることを表現しています。
【 お問い合わせ 】
( 内容に対するお問い合わせ先 )
株式会社ホンダロジスティクス
技術本部 安全品質環境部
Tel.059-379-5502
Fax.059-378-5418
本レポートは、 「ホンダロジスティクス ホームページ」 でもご覧になれます。
http://www.honda-logistics.co.jp/
また、PDF形式のダウンロードも可能となっています。
発行日
2016年3月
発行
技術本部 安全品質環境部
発行責任者
高城 健一
編集者
森 久典、 村田 浩也、 海藤 力、 赤塚 博美
Honda Logistics ENVIRONMENTAL REPORT 2015
- 34-
株式会社 ホンダロジスティクス
〒102-0082 東京都千代田区一番町6番地 一番町SQUARE4階
T E L 03-5357-1041
F A X 03-5357-1061
Honda Logistics ENVIRONMENTAL REPORT 2015
- 35-
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