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全ては健康を願う人々のために - 東邦ホールディングス株式会社
トップメッセージ 「全ては健康を願う人々のために」 東邦ホールディングスは、新しい時代を迎え、 CSRへの取り組みに挑戦していきます。 創立60周年を迎えて 行を決意しました。調剤薬局が共に悩み、励まし、知 東邦薬品は、昨年、創立60周年を迎えました。 恵を出しあって行動する薬局共創未来、そして薬局共 創業者松谷義範は、 「健康を願う人々のために貢献 創未来をサポートするファーマクラスターを構築する したい」という経営思想と情熱をもって、会社の礎を ことにより、調剤薬局への支援と地域医療への貢献を 築きました。 始めていきます。 その後、時代の大きな変化への適応と事業発展のた 東邦薬品および共創未来グループ、そしてファーマ めに、さまざまな組織改革をしてきました。苦しい時 クラスターおよび薬局共創未来は、共に共創未来の精 代もありましたが、東邦薬品は、創業者の思想を受け 神に則り、時代を先取りして、新しいビジネスモデル 継ぎ、医療用医薬品の流通のみならず、顧客のニーズ を創出していきます。 を追求した顧客支援システムを開発することによって、 医療の現場に貢献し、成長してきました。 さらに、同じ夢と志をもつ医薬品卸売業各社が、や 私たちの目指す未来 わらかな絆で結ばれた「共創未来グループ」が形成さ 東邦ホールディングスでは、単純な縦割り組織では れ、全国のより多くの医療の現場に貢献することがで なく、 「横の連携」によって、業態を飛び越え、互い きる体制が整ってきました。 を尊重し、励まし、競い合う仲間を増やしていきます。 新しい時代を迎えます この問題に対する1つの解として、持株会社制への移 この「チーム共創未来」を創出することが、今回の組 織改革における最大のシナジー効果と考えています。 横の連携は、会社・部署レベルだけではありません。 2009年4月、私たちは、東邦ホールディングスへ進 現場レベルでの医薬品卸売業の所長やMSと、調剤薬 化しました。 局の社長や店舗責任者が、それぞれ連携することによ 持株会社としての東邦ホールディングス、医薬品卸 り、最大の効果を発揮します。そのためにも、私たち 売事業運営会社としての東邦薬品、調剤薬局事業管理 は、単なる意識づけだけで終わらずに、連携ツール・ 会社としてのファーマクラスターという組織が誕生し 連携機会を創出していきます。 ました。 縦横無尽に張り巡らされた「人と人とのつながり」 日本では高齢化が進み、医療費が膨らむ中、医療業 は、常に医療機関の皆さま、そしてその先にある患者 界全体は大転換期を迎えます。医薬品卸売事業に関し さま・ご家族・社会の皆さま、全ては健康を願う人々 ましては、共創未来のコンセプトのもとで、さらなる のために機能します。私たちは、顧客の視点、目線、考 成長戦略を実行するために、持株会社制へ移行します。 え方を、常に意識している企業こそが、社会から必要 医薬品卸売事業および周辺事業において、グループ経 とされ成長し続けるという強い信念を持っています。 営機能強化および意思決定機能迅速化などの経営課題 私たち東邦ホールディングスは、 常に「顧客の視点」 に対応して、ステークホルダーにとって魅力のある会 に立ちます。 社を目指します。 横の連携を原動力としたチーム共創未来が、顧客の 一方、急速な成長を遂げてきた多くの調剤薬局から、 視点を忘れずに行動することによって、東邦ホール これからの変化に対する不安の声が出始めています。 ディングスは前進していきます。 東邦ホールディングス CSR報告書 2009 新たなCSR戦略に向けて 私たちは、中長期CSR計画に示されているように、 これからは、 「全社的な環境問題」と「現場レベルでの 私たちのCSRは、ステークホルダー(患者さま・顧 環境問題、社会貢献」のバランスを重視していきます。 客・社員・社会・株主)の皆さまから信頼と共感を得 昨年、営業現場で、自発的にCSR活動を始めたチー るための行動と定義しています。 ムが現れました。一地域の小さな取り組みかもしれま 今後もこの姿勢は変わることはなく、むしろ東邦薬 せんが、この一歩は、必ず、大きな一歩へと連鎖反応 品から、東邦ホールディングスに進化したことにより、 を起こしていくことでしょう。 企業の社会的責任を果たしていくための取り組みを、 個々の取り組みが全社規模まで成長することは、東 さらに強固なものにしていきます。 邦イズム、つまり私たちの成長の原点でした。現場で 当報告書では、全社一丸となり体系的にCSRに取り 行動を起こす人の輪が、次第に全国に拡がっていくこ 組むために、CSRマテリアリティおよび中長期CSR とによって、東邦ホールディングス全体のCSR活動に 計画を報告しています。CSRマテリアリティは、東邦 連動していきます。 ホールディングスのCSR活動における取り組み課題 これからも、東邦ホールディングスという強力な磁 の重要性を、中長期CSR計画は、CSR活動の進捗を 場に、同じ志を持つ社員が集い、ひとりひとりが考え、 把握して、私たちがこれから進むべき方向へ導くコン 行動していく企業グループを目指します。 パス(羅針盤)の役割を、それぞれ果たします。 ファーマクラスター株式会社 代表取締役社長 東邦ホールディングス株式会社 代表取締役社長 2009年6月 東邦ホールディングス株式会社 代表取締役会長 東邦薬品株式会社 代表取締役社長 東邦ホールディングス CSR報告書 2009