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平成18年度海洋開発関連経費予算案の概要
平成１８年度海洋開発関連経費予算案の概要 平成１８年２月 海洋開発関係省庁連絡会議 目 Ⅰ 平成１８年度海洋科学技術関連経費予算案の概要 １．海洋科学技術関連経費について …………………………………………………………………………………………………………… ３ ……………………………………………………………………………………………………………………………… ３ (1) 会計別分類 ……………………………………………………………………………………………………………………………… ３ (2) 分野別分類 ……………………………………………………………………………………………………………………………… ３ ２．分 類 表 ３．平成１８年度海洋科学技術関連経費予算案の概要 ……………………………………………………………………………………… ４ ４．平成１８年度海洋科学技術関連経費予算案会計別総表 ……………………………………………………………………………… ５ ５．平成１８年度海洋科学技術関連経費予算案分野別内訳 ……………………………………………………………………………… ６ …………………………………………………………………………… ７ 省 ……………………………………………………………………………………………………………………………… ７ (2) 文部科学省 ……………………………………………………………………………………………………………………………… ８ (3) 農林水産省 ……………………………………………………………………………………………………………………………… １２ (4) 経済産業省 ……………………………………………………………………………………………………………………………… １５ (5) 国土交通省 ……………………………………………………………………………………………………………………………… １７ (6) 環 ……………………………………………………………………………………………………………………………… ２６ ６．平成１８年度海洋科学技術関連経費予算案の各省庁別内訳 (1) 総 Ⅱ 次 務 境 省 平成１８年度海洋開発事業関係経費予算案の概要 １．平成１８年度海洋開発事業関係経費予算案の概要 ……………………………………………………………………………………… ２．平成１８年度海洋開発事業関係経費予算案の各省庁別内訳 ３７ …………………………………………………………………………… ３９ (1) 農林水産省 ……………………………………………………………………………………………………………………………… ３９ (2) 経済産業省 ……………………………………………………………………………………………………………………………… ４１ (3) 国土交通省 ……………………………………………………………………………………………………………………………… ４２ （付録） 海洋開発関係省庁連絡会議について ………………………………………………………………………………………………… JAPANESE BUDGET OF MARINE SCIENCE AND TECHNOLOGY (FY 2006) ４５ ………………………………………… ４６ (EXCEPT SCIENCE AND TECHNOLOGY ACTIVITY) (FY 2006) …………………………………………………………… ４７ JAPANESE BUDGET RELATED TO OCEAN DEVELOPMENT Ⅰ．平成１８年度海洋科学技術関連経費予算案の概要 １．海洋科学技術関連経費について 本経費は、関係省庁の協力の下に昭和５４年度から国の海洋科学技術関連経費について集計したものであり、その集計対象は以下のとおりである。 (1) 国の行政機関の海洋科学技術に関する事務費 (2) 国の試験研究機関等の海洋科学技術関連経費 (3) 国から出資、委託、補助する海洋科学技術経費 (4) 国の行政機関のうち海上保安庁の水路業務運営費、気象庁の海洋気象業務運営費、国土交通省国土地理院の海洋関係業務費 (5) 海洋開発事務のうち調査、試験研究要素のある事業費 (6) 海洋開発事業のうち事業調査経費 (7) 従来原子力開発、宇宙開発等他の分類に集計されている経費のうち上記(1)～(6)に該当する経費 ２．分類表 (1) 会計別分類 会 計 一般会計 種 別 行政事務費 プロジェクト経費 事業調査費 経常業務費＊ その他 Ａ Ａ Ａ Ａ Ａ － － － － － ａ ｂ ｃ ｄ ｅ Ｂ Ｂ 特別会計 財政投融資 － － － － － － － － － － ｂ ｃ Ｃ ＊海上保安庁、気象庁、国土地理院の経費で一部プロジェクト経費的なものも含む。 (2) 分野別分類 Ⅰ 海洋保全 Ⅲ 海洋研究 Ⅰ-１ 海洋環境の維持・回復及び環境配慮への取組み Ⅲ-１ 基礎調査研究 Ⅰ-２ 地球環境問題への取組み Ⅲ-２ 海洋保全・利用のための研究 Ⅱ 海洋利用 Ⅱ-１ 海洋生物資源利用 Ⅲ-３ 基盤技術開発 Ⅳ 海洋基盤整備 Ⅱ-２ 海洋エネルギー・資源利用 Ⅳ-１ 啓発活動 Ⅱ-３ 沿岸空間利用 Ⅳ-２ 情報流通 Ⅱ-４ 海上輸送 Ⅳ-３ 国際問題 Ⅱ-５ 海洋総合利用 Ⅴ その他 － 3 － ｂ ３．平成１８年度海洋科学技術関連経費予算案の概要 （単位：百万円） 省 庁 名 平成１７年度 平成１８年度 予 算 額 予 算 案 ［38,108 の内数］ ［36,964 の内数］ 対前年度比 増減△ 備 考 地球環境リモートセンシング技術の研究開発 <<独立行政法人情報通信研究機構運営費交付金の内数>> 総務省 43,435 42,795 △640 深海地球ドリリング計画推進、大陸棚画定調査、地球環境観測研究（ARGO 計画を含む）、地球環境予測研究、地 △1.5% 球シミュレータ計画推進、地球内部ダイナミクス研究 等 5,825 6,058 233 水産資源の調査・開発・管理、漁具・漁法技術開発、海洋環境保全対策、海洋空間利用調査、海洋資源利用技術 4.0% 開発 ［強い水産業づくり交付金の内数］ <<水産総合研究センター運営費交付金の内数>> 文部科学省 農林水産省 ［15,228 の内数］ ［11,823 の内数］ <<15,412 の内数>> <<17,397 の内数>> 30,330 32,896 21,643 18,890 1,236 933 102,469 101,572 2,566 国内石油天然ガス基礎調査、大水深域における石油資源等基礎調査、メタンハイドレート開発 等 8.5% <<石油天然ガス・金属鉱物資源機構、産業技術総合研究所に関するものは運営費交付金の一部>> 経済産業省 国土交通省 △2,752 調査・研究に関する経費（海洋・沿岸域に関する調査・研究、船舶起因汚染対策の推進、次世代海上交通システ △12.7% ムの開発、海洋・沿岸域の防災対策の推進） 、事業調査費（海岸事業調査、港湾事業調査等、下水道事業調査、関 西国際空港の整備事業調査）、海洋・沿岸域の情報の整備に必要な経費（海洋・沿岸域の基礎調査（大陸棚限界画 定のための調査 等）、気象・気候の観測、海洋環境の調査、海洋・沿岸域の防災・安全情報の整備） 等 △303 地球環境保全等試験研究費、水質汚濁防止対策、自然環境保全対策 △24.5% 環境省 合計 △897 △0.9% － 4 － 等 ４．平成１８年度海洋科学技術関連経費予算案会計別総表 （単位：百万円） 予算別 経費 一般会計 行政事務費 （Ａ－ａ） 省庁名 総務省 文部科学省 農林水産省 経済産業省 国土交通省 環境省 合計 プロジェクト 経費 （Ａ－ｂ） 事業調査費 （Ａ－ｃ） 特別会計 経常業務費 （Ａ－ｄ） その他 （Ａ－e） 小計 プロジェクト 経費 （B－b） 事業調査費 （B－c） 合計 小計 ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( 6 7) ( 42,043 42,613) ( ) ( ) ( ) ( 42,049 42,620) ( ) ( 746 815) ( 746 815) ( 42,795 43,435) ( ) ( 2,443 1,912) ( 3,615 3,913) ( ) ( ) ( 6,058 5,825) ( ) ( ) ( ) ( 6,058 5,825) ( 0 5) ( 15 127) ( ) ( ) ( ) ( 15 132) ( 32,881 30,198) ( ) ( 32,881 30,198) ( 32,896 30,330) ( 371 440) ( 92 228) ( 428 451) ( 11,189 13,331) ( 5,155 5,468) ( 17,235 19,918) ( ) ( 1,655 1,725) ( 1,655 1,725) ( 18,890 21,643) ( 0 1) ( 930 1,231) ( ) ( ) ( 3 4) ( 933 1,236) ( ) ( ) ( ) ( 933 1,236) ( 377 453) ( 45,523 46,111) ( 4,043 4,364) ( 11,189 13,331) ( 5,158 5,472) ( 66,290 69,731) ( 32,881 30,198) ( 2,401 2,540) ( 35,282 32,738) ( 101,572 102,469) 注１）上段は平成１８年度予算案、カッコ内は平成１７年度予算額。 注２）実行段階で決定される経費については本表から除外している。 注３）四捨五入等の関係で合計が合わないところがある。 － 5 － ５．平成１８年度海洋科学技術関連経費予算案分野別内訳 （単位：百万円） 小分類 小分類 小分類 小分類 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅴ 分類 海洋保全 Ⅰ－１ Ⅰ－２ 海洋利用 Ⅱ－１ Ⅱ－２ Ⅱ－３ Ⅱ-４ Ⅱ-５ 海洋研究 Ⅲ-１ Ⅲ-２ Ⅲ-３ 海洋基盤 Ⅳ-１ Ⅳ-２ Ⅳ-３ その他 海洋環境 地球環境 海洋生物 海洋エネ 沿岸空間 海上輸送 海洋総合 基礎調査 海洋保 基盤技術 整備 啓発活動 情報流通 国際問題 の維持・ 問題への 資源利用 ルギー・ 利用 利用 研究 全・利用 開発 回復及び 取組み 資源利用 のための 環境配慮 研究 への取組 省庁名 み 総務省 文部科学省 農林水産省 経済産業省 国土交通省 環境省 合計 ( )( 3,914 ( 4,564) ( )( )( )( )( )( )( )( )( )( )( )( )( )( ) ( 903 3,016 967) ( 3,604) ( )( )( )( )( )( 38,877 38,866 38,744 38,755 ) (38,867) (38,852) (38,733) (38,748) ( 129 127) ( 5 7) ( 5 7) ( 129 127) ( ) 42,795 (43,435) 5,080 4,201 ) ( 4,952) ( 4,023) ( )( 879 929) ( )( )( )( )( )( )( )( )( )( 17,397 ) (15,412) 6,058 ( 5,825) 300 32,524 300) (29,937) ( 32,524 ) (29,937) ( )( )( )( )( )( )( )( 233 248) ( )( )( ( 978 873) ( 978 873) ( ( 372 388) ( ( 759 872) ( 561 666) ( 198 10,426 246) (12,949) ( 6,764 1,731 3,391 ) ( 6,738) ( 1,838) ( 5,882) ( 933 ( 1,236) ( 875 998) ( 58 238) ( )( 72 88) ( )( )( )( )( 6,956 3,389 3,572 48,030 4,201 39,288 2,610 3,391 ( 7,933) ( 3,592) (4,388) (47,838) ( 4,023) (36,675) (2,767) (5,882) ( )( )( )( 合計 23 3,288 1,229 2,487 37) ( 3,011) ( 1,220) ( 2,236) ( )( )( )( )( 466 1,119 495) ( 1,294) ( )( )( 23 42,165 40,095 41,231 39,221 1,481 37) (41,878) (40,072) (40,969) (39,243) (1,669) ( 注１）上段は平成１８年度予算案、カッコ内は平成１７年度の予算額。 注２）複数分野に関係しているものには両方に計上している。このため､小分類や全体の合計が合わないところがある。 注３）独立行政法人の運営費交付金等で、分野が非常に多岐にわたる場合にはその他に分類した。 － 6 － 30 1,056 42) ( 1,233) ( )( )( 35 1,061 49) (1,240) ( 233 248) ( ) 0 5) 32,896 (30,330) 33 5,156 19) ( 5,468) 18,890 (21,643) )( ) 933 ( 1,236) 395 22,553 101,572 394) (20,885) (102,469) ６．平成１８年度海洋科学技術関連経費予算案の各省庁別内訳 （単位：百万円） 予算額 事 項 １７年度 １８年度 予算額 予算案 対前年度比 増減△ 概 要 実施機関 分類 分 会 野 計 別 別 （総務省） 独立行政法人情報通信 研究機構運営費交付金 地球環境リモートセン [38,108の内数] [36,964の内数] シング技術の研究開発 亜熱帯海洋大気相互作用の計測技術開発として、黒 潮、台風等の現象の観測技術を中心に、３種類の電波 を利用した地上設置型センサのデータ利用研究等を実 施。 - 7 - 独立行政法人情報通信研究機構 Ⅴ Ab （単位：百万円） 予算額 事 項 （文部科学省） １７年度 １８年度 予算額 予算案 対前年度比 増減△ 概 要 実施機関 分類 分 会 野 計 別 別 43,435 42,795 △ 640 7 6 △ 1 （１）海洋科学技術 国際協力 4 4 0 二国間国際協力の実施（日米、日仏、日独、日加、日 露）。 研究開発局 Ⅳ3 Aa （２）太平洋総合観 測研究イニシアティ ブの推進 3 2 △ 1 日米太平洋総合観測研究イニシアティブに対応した国 内連絡会議の開催経費等。 研究開発局 Ⅲ1 Aa ２．海洋研究開発機構 38,030 36,412 △ 1,618 総合海洋科学技術開発プロジェクト等の研究開発、大 型共用施設・設備の供用、学術研究への協力、研修、 情報の収集・提供等の業務を実施する。 （１）運営費交付金 32,693 35,734 3,041 （１）地球環境観測研究 アジア・太平洋域を中心とした地域で海洋・陸面・ 大気の観測を行い、地球環境変動の検証、定量化を行 うとともに、地球的規模の熱・水・物質循環に関する 研究を推進する。我が国における地球観測の枢要な機 関の一つとして、国際的な地球環境観測計画の策定・ 実施に貢献するとともに、国内外の関係機関と連携し て地球環境観測研究を推進する。 （独）海洋研究開発機構 Ⅲ Ab ＜一般会計＞ １．行政事務費 （２）地球環境予測研究 海洋が大きな役割を果たす自然の気候変動や人間活 動に起因する地球温暖化等の地球環境の変動につい て、現象と過程に関する研究を推進する。得られた成 果を基に気候変動に関する政府間パネル（IPCC）にお ける地球環境問題の検討等に貢献するため、地球環境 の数値モデルを開発し、変動予測研究を推進する。 （３）地球内部ダイナミクス研究 海域の地震・火山活動を引き起こす地球内部の動的 挙動（ダイナミクス）について、調査観測等により現 象と過程に関する研究を推進する。得られた成果を基 に、海底地殻変動による災害の軽減に資する数値モデ ルの開発等を推進する。 - 8 - （単位：百万円） 予算額 事 項 １７年度 １８年度 予算額 予算案 対前年度比 増減△ 概 要 実施機関 分類 分 会 野 計 別 別 （４）海洋・極限環境生物研究 特殊・固有な機能を有する生物を、海洋中・深層、 深海底、海底地殻内等の様々な環境下で探索し、その 生態、機能等に関する研究を推進する。得られた成果 を基に社会と経済の発展に資するため、生物の機能の 応用についての研究開発を推進する。 （５）深海ドリリング計画の推進 地球環境変動の解明等に向けて、地球深部探査船 「ちきゅう」を運用し、地球科学と生命科学に係る研 究を推進する。 （６）地球シミュレータ計画推進費 地球規模の現象を正確に把握し、その変動を迅速に 予測するための地球シミュレータの安定的かつ効率的 な運用を行う。 （７）情報基盤業務 各種データベースシステムの構築等海洋データ管理 業務、地球変動情報基盤の整備・推進等を行う。 等 ＊大陸棚画定調査への協力 上記項目の中において、所有する研究船を活用する などし、科学的に意義の高い海域において、大陸棚調 査に資する地殻構造探査を実施する。 （２）船舶建造費及 び施設等整備費 5,337 678 △ 4659 （１）地球深部探査船 地球深部探査船「ちきゅう」の施設整備等を行う。 15 11 △ 4 遠隔探査技術、地球観測データ利用の総合的促進、総 合海洋科学技術、海域総合利用技術開発の推進を行う ための調査検討を行う。 （独）海洋研究開発機構 Ⅲ Ab 研究開発局 Ⅲ3 Ab ３．海洋開発及地球科 学技術調査研究促進費 （１）遠隔探査技術 等の推進 - 9 - （単位：百万円） 予算額 事 項 １７年度 １８年度 予算額 予算案 対前年度比 増減△ 概 要 実施機関 分類 分 会 野 計 別 別 ４．新世紀重点研究創 生プラン （１）人・自然・地 球共生プロジェクト 3,597 3,011 △ 586 （イ）温暖化予測 「日本モデル」 ミッション [3,597の内数] [3,011の内数] ２００７年に気候変動に関する政府間パネル（ＩＰＣ Ｃ）で作成する地球温暖化評価報告書に寄与できる精 度の高い温暖化予測の「日本モデル」を開発する。 東京大学、電力中央研究所、 （独）海洋研究開発機構、地球科 学技術総合推進機構等 Ⅰ2 Ab （ロ）水変動予測 ミッション [3,597の内数] [3,011の内数] 日本を中心としたアジア・モンスーン地域における陸 水循環過程の解明に向け、大学を含む各研究機関が共 同で高解像度の水循環モデルを開発することにより、 将来の水資源水災害の予測を目指す。 三菱重工業株式会社、山梨大学、 東北大学、愛媛大学等 Ⅰ2 Ab 703 490 △ 213 東南海・南海地震、日本海溝・千島海溝周辺の海溝型 東京大学地震研究所、東北大学、 地震を対象として、予測精度向上のため、海底地震観 （独）海洋研究開発機構、（独） 測研究や海底地殻構造調査研究や高性能地震計の開発 防災技術研究所 等を実施する。 Ⅲ Ab 0 1842 Ⅲ Ab うち （２）防災プログラ ム うち （イ）東南海・南 海地震等海溝型地 震に関する調査研 究 ５．統合地球観測・監 視システム （１）地震・津波観 測・監視システム 1842 各種の観測機器（地震計、津波計等）を備えた海底 ネットワークシステムについて技術開発を推進し、こ れを想定震源域の海域に敷設すること等によって、 １）高精度な地震予測モデルの構築、２）地震発生直 前に地殻活動現象が発現する場合のその検知、３）地 震発生直後の地震及び津波発生の情報の早期検知等に よる迅速かつ的確な防災・減災対策への寄与を目指 す - 10 - 未定 （単位：百万円） 予算額 事 項 １７年度 １８年度 予算額 ６．統合国際深海掘削 計画（IＯＤＰ） ７．政府間海洋学委員 会（ＩＯＣ） ８．原子力関係経費 対前年度比 増減△ 概 要 実施機関 予算案 分類 分 会 野 計 別 別 116 120 4 世界各地の海洋底を掘削し、大洋底成立の経緯の解明 等を行う多国間共同研究事業。 文部科学省、（独）海洋研究開発 機構 Ⅲ1 Ⅳ3 Ab 7 5 △ 2 加盟国との協力により、①世界主要海域の共同調査、 ②海洋データの収集・交換、③海洋汚染の調査・観 測・研究、④海洋学研究のための援助、教育訓練を行 う。 文部科学省、東京大学海洋研究所 等 Ⅰ Ⅳ Ab 145 152 （１）海洋放射能調 査 84 130 46 海水、海底土、海産生物の放射能レベルの調査を行 う。 7 水産庁、気象研究所、海上保安庁 Ⅰ1 Ab （２）海洋環境研究 61 22 △ 38 海洋環境における放射性核種の分析技術を開発すると ともに、海水の循環状況及び放射性核種等の移行挙動 の機構を明らかにし、さらに海水循環モデル及び物質 移行モデルから構成されるモデルを開発し、検証す る。 日本原子力研究開発機構 （H17上期は日本原子力研究所） Ⅰ1 Ab ＜電源開発促進対策特 別会計＞ 815 746 １．海洋環境放射能総 合評価事業 589 601 12 原子力発電所等周辺の海域における主要漁場等の放射 能水準等を総合的に把握する。 (財)海洋生物環境研究所、(財)温 水養魚開発協会 Ⅰ1 Bc ２．海洋モニタリング システムの整備 225 145 △ 80 原子力発電所等周辺の環境モニタリングの充実を図る 他、海洋汚染事故に備えて放射性物質の拡散や移行の 予測を可能とする。 (財)若狭湾エネルギー研究セン ター、（独）放射線医学総合研究 所 Ⅰ1 Bc △ 69 - 11 - （単位：百万円） 予算額 事 項 （農林水産省） １７年度 １８年度 予算額 予算案 5,825 対前年度比 増減△ 6,058 概 要 実施機関 分類 分 会 野 計 別 別 233 [15,228の内数] [11,823の内数] ＜一般会計＞ 5,825 6,058 233 [15,228の内数] [11,823の内数] １ 海洋保全 873 978 105 [15,228の内数] 0 （１）漁場環境・水 産資源持続的利用型 技術開発事業 234 170 △ 64 海洋深層水の汲上げ・拡散による漁場造成技術の確 立、二枚貝資源の増殖支援技術の開発、アマノリ葉体 の品質を保持できる新たな凍結保存技術の開発、新素 材等を利用した藻場や海中林の造成技術、微生物の浄 化作用等を利用した底質・水質等環境改善技術のため の技術開発を行う。 民間団体 Ⅰ1 Ab （２）生物多様性に 配慮したアマモ場造 成技術開発調査事業 79 58 △ 21 アマモ場造成の際の生物多様性の低下を防止するた め、我が国沿岸域のアマモ類の遺伝的差異解析及び分 布の把握並びに藻場造成のためのマニュアルの作成を 実施する。 （独）水産総合研究センター、民 間団体 Ⅰ1 Ab （３）漁場環境の化 学物質リスク対策推 進事業 232 186 △ 46 ダイオキシン類などの化学物質の蓄積実態、影響、摂 取実態等を詳細に把握するため、調査を行うととも に、分かりやすい情報を提供するためのリスクコミュ ニケ－ションを推進する。 民間団体等 Ⅰ1 Ab （４）川上から川下 に至る豊かで多様性 のある海づくり事業 290 229 △ 61 総合的視点から漁場環境保全の在り方を検討するとと もに、赤潮等被害の抑制対策や廃棄物汚染の軽減対策 を講じ、市民、漁業者による自主的な活動を活用し、 森・川・海を通じた幅広い漁場環境保全を推進する。 （独）水産総合研究センター、都 道府県、民間団体等 Ⅰ1 Ab （５）藻場・干潟生 産力等改善モデル事 業 38 35 △ 3 磯焼け海域における藻場や機能の低下した干潟の生産 力等の改善を図るための実証試験等を行うとともに、 その成果を活用してガイドラインを作成する。 （独）水産総合研究センター Ⅰ1 Ab （６）生育環境が厳 しい条件下における 増養殖技術開発調査 事業 （７）強い水産業づ くり交付金 0 300 民間団体 Ⅰ1 Ab [15,228の内数] 0 300 水産動植物の増養殖及び生息環境の保全創造を図るた め、海象条件等が生育にとって厳しい環境におけるサ ンゴ等の増養殖技術開発を行い、その成果を活用して ガイドラインを作成する。 漁場環境等保全の推進 地方公共団体等 Ⅰ1 Ab - 12 - （単位：百万円） 予算額 事 項 ２ 海洋利用 １７年度 １８年度 予算額 予算案 4,952 対前年度比 増減△ 5,080 概 要 実施機関 分類 分 会 野 計 別 別 128 [15,228の内数] [11,823の内数] （１）増養殖機能等 実証調査事業 96 62 △ 34 水産資源の回復を図るため、海域別に選定したモデル 民間団体等 水域において、水質等の環境条件を調査するととも に、漁港施設が本来持っている生物を育む機能を向上 させるための施設改良手法等について調査検討を行 い、ガイドラインとしてまとめる。 貝殻等水産系副産 物のリサイクルの推進による循環型漁村社会の形成等 を図るため、貝殻のリサイクルについて汎用性のある 用途拡大を図りつつ、特に要望の高い増養殖場の造成 への活用に対し技術開発や実証試験を行い、ガイドラ インとしてとりまとめる。 Ⅱ1 Ab （２）養殖水産物ブ ランド・ニッポン推 進対策事業 171 126 △ 45 地域の特性に即した養殖水産物のブランド化の推進及 民間団体、都道府県 び「持続的養殖生産確保法」に基づく漁場改善計画の 普及等に対する総合的な支援策を実施する。 Ⅱ1 Ab （３）ノリ養殖業高 度化促進事業 0 120 120 海外からのノリ輸入量の増加に対し、国際競争力を強 化するため、ノリ養殖業高度化促進モデル事業及び優 良品種確保促進事業を実施する。 民間団体 Ⅱ1 Ab （４）栽培漁業資源 回復等対策事業 0 150 150 資源回復計画、国際的な課題や海域環境悪化に対応し た資源造成を効果的に展開する観点から、海域レベル での適地種苗放流体制の構築に向けた取組を実施す る。 民間団体 Ⅱ1 Ab （５）広域連携さ け・ます資源造成推 進事業 0 680 680 民間団体が広域的に連携した取組を通じて、国際的な 動向にも対応したさけ・ます資源の効率的な造成や高 品質化を行う。 民間団体 Ⅱ1 Ab （６）我が国周辺水 域資源調査推進事業 0 1,707 1,707 水産物の安定供給や食料自給率の向上を実現するた （独）水産総合研究センター め、適切な資源管理により、持続的利用の可能な水産 資源の動向を的確に把握し、海洋環境等の変動要因を 考慮した科学的知見に基づく資源評価を実施する。 （７）国際資源対策 推進事業 0 1,029 1,029 公海等において漁獲されるまぐろ・かつお類、さけ・ ます類、混獲生物等の国際漁業資源の科学的調査を実 施。また、資源の適切な管理方策の検討等を実施す る。 - 13 - Ⅱ1 Ac 民間団体、（独）水産総合研究セ Ⅱ1 ンター Ac （単位：百万円） 予算額 事 項 １７年度 対前年度比 増減△ １８年度 予算額 概 要 予算案 （８）資源管理体 制・機能強化総合対 策事業 355 291 △ 64 資源管理に必要な情報の提供、中期的な管理方針策定 のために必要な社会経済的な情報の調査・整理、資源 回復計画の作成・普及等の施策及びＴＡＣ・ＴＡＥ魚 種の資源管理を的確に実施するため、迅速な集計・解 析整備等を実施する。 （９）水産情報提供 の整備推進事業 0 36 36 より精度の高い水産情報をリアルタイムに提供するた めの情報収集体制の構築と精度の高い海洋情報の提供 を合わせて実施する。 （１０）強い水産業 づくり交付金 実施機関 [15,228の内数] [11,823の内数] 資源管理体制強化の推進 △ 49 水産基盤整備事業実施のための調査を行う。 分類 分 会 野 計 別 別 民間団体、（独）水産総合研究セ ンター Ⅱ1 Ab 民間団体 Ⅱ1 Ab 地方公共団体 Ⅱ1 Ab 国、地方公共団体、民間団体等 Ⅱ3 Ac 国、民間団体 Ⅱ3 Ac （１１）水産基盤整 備事業調査 872 823 （１２）海岸関係事 業調査 57 56 （１３）我が国周辺 水域資源調査等推進 対策事業 1,833 0 △ 1,833 我が国周辺漁業資源の適切な管理、持続的な利用を図 （独）水産総合研究センター るための資源診断、動向予測、最適管理手法の検討に 必要な調査等を実施する。 Ⅱ1 Ac （１４）国際資源調 査等推進対策事業 1,151 0 △ 1,151 国際資源管理機関等において、まぐろ・さけ・ます等 の国際漁業資源を持続的かつ有効に利用するため、責 任ある漁業国として当該資源の適切な管理に必要な科 学調査を実施するとともに、漁業操業時に混獲される 海洋生物等と調和した操業を確保するための調査を実 施する。 （独）水産総合研究センター等 Ⅱ1 Ac （１５）水産資源情 報サービス事業 25 0 △ 25 適切な管理による水産資源の持続的利用を推進するた め、水産資源・管理情報の収集解析を行う。 民間団体 Ⅱ1 Ab （１６）地域食料産 業等再生のための研 究開発等支援事業の うち 水産業構造改 革加速化促進 392 0 △ 392 漁船漁業等が直面している課題を解決し水産業の新た な発展を図るための水産業構造改革に資する技術開発 について、提案公募方式により実施する。 民間企業等 Ⅱ1 Ab △ 1 海岸関係事業実施のための調査を行う。 - 14 - （単位：百万円） 予算額 事 項 （経済産業省） １７年度 １８年度 予算額 予算案 対前年度比 増減△ 概 要 30,330 32,896 2,566 110 0 △ 110 １．独立行政法人石油 天然ガス・金属鉱物資 源機構運営費交付金 [3,965の内数] [3,961の内数] 深海底鉱物資源探査専用船「第２白嶺丸」による深海 底鉱物資源の賦存状況調査及び新探査技術の開発等を 行う。 ２．南太平洋諸国に対 する経済協力 （ＯＤＡ） 110 0 △ 110 南太平洋応用地球科学委員会（ＳＯＰＡＣ）加盟諸国 に対し、鉱物資源の賦存状況調査等協力事業を行う。 （平成１７年度事業終了） ＜海洋石油等開発関係 ＞ 29,760 32,348 １. 国内石油天然ガス 基礎調査（海域） 12,873 12,873 ２. 三次元物理探査船 の建造 10,133 12,737 ３. 海洋石油技術開発 関係経費 6,754 6,738 △ 16 （１）海洋石油開発 技術等調査 2,685 2,685 0 ①極限海域におけ る海洋構造物の基 礎調査研究 140 165 ②大水深域におけ る石油資源等基礎 調査 2,545 （２）海洋石油開発 環境影響調査 88 ＜海洋鉱物資源＞ 実施機関 独立行政法人石油天然ガス・金属 鉱物資源機構 分類 分 会 野 計 別 別 Ⅱ2 Ab Ⅱ2 Ⅳ3 Ab 民間団体等 Ⅱ2 Bb 民間団体等 Ⅱ2 Bb 25 海洋石油開発対象海域の極地化に伴い、開発コストの 上昇及び掘削作業の環境悪化が余儀なくされている状 況にかんがみ、極限海域における油田開発用海洋構造 物の建設に資する基礎調査研究等を行う。 民間団体等 Ⅱ2 Bb 2,520 △ 25 大陸棚延長の可能性のある海域における石油資源等の 賦存状況調査を行う。 民間団体等 Ⅱ2 Bb 72 △ 16 石油開発による海洋の汚染を防止するため、海洋石油 開発に係る環境保全等に資する調査を行う。 民間団体等 Ⅰ1 Bb 2,588 0 我が国周辺海域における地質構造の調査等を実施す る。 2,604 我が国周辺海域における資源の精細なデータを収集す るため三次元物理探査船を建造する。 - 15 - （単位：百万円） 予算額 事 項 （３）メタンハイド レート開発促進事業 １７年度 １８年度 予算額 予算案 対前年度比 増減△ 概 要 3,981 3,981 ＜その他＞ 460 548 １. 二酸化炭素の海洋 隔離に伴う環境影響予 測技術開発 300 300 ２. 海水淡水化技術開 発等調査 17 15 ３．産油国石油精製技 術等対策事業 138 233 95 ・産油国向けハイブ リッド方式海水淡水 化研究協力 138 233 ４. 資源開発等調査研 究 5 0 ５．独立行政法人産業 技術総合研究所運営費 交付金 [67,432の内数] [66,437の内数] 0 我が国周辺に相当量の賦存が期待されているメタンハ イドレートの商業的生産技術の確立を目指し、新たな 生産・探査技術等の開発を推進する。 実施機関 分類 分 会 野 計 別 別 民間団体等 Ⅱ2 Bb 0 地球温暖化の一因である二酸化炭素を海洋中層に放出 拡散して隔離することに伴う環境影響予測技術等の研 究開発を行う。 民間団体等 Ⅰ2 Bb △ 2 渇水対策地域等への海水淡水化プラントの普及・導入 を円滑に推進するための調査等を行う。 民間団体等 Ⅱ2 Ab 95 カタール国及びサウジアラビアにおいて、ハイブリッ ド海水淡水化システムの信頼性を得るための研究協力 を行う。 民間団体等 Ⅱ2 Ⅳ3 Bb △ 5 海洋開発についての推進策を樹立するための基礎調査 等を実施する。 経済産業省 Ⅴ Aa ○二酸化炭素等を含む海洋の物質循環解明と地球環境 独立行政法人産業技術総合研究所 影響評価 炭素循環を含む海洋の物質循環が地球環境変動に果た す役割を解明・評価する。 Ⅰ1 Ⅲ1 Ae ○海洋地質図等の知的基盤整備 海底地質及び表層堆積物の分布特性調査を実施する とともに日本周辺海域の各種海洋地質図等の知的基盤 整備を行う。 独立行政法人産業技術総合研究所 Ⅱ2 Ⅳ2 Ae ○沿岸環境評価・修復技術開発 海水の停滞性が強い閉鎖性の沿岸海域において破壊 された海洋環境を修復・復元する技術の開発を行う。 独立行政法人産業技術総合研究所 Ⅰ1 Ae 88 - 16 - （単位：百万円） 予算額 事 項 （国土交通省） １７年度 １８年度 予算額 予算案 対前年度比 増減△ 概 要 実施機関 分類 分 会 野 計 別 別 21,643 18,890 △2,752 １．調査・研究に関す る経費 665 463 △202 （１）海洋・沿岸域に 関する調査・研究 182 138 △44 ①統合沿岸域管理の推 進 11 10 △1 さまざまな利用の要請が輻輳し、多様な関係者間の調 整を要する沿岸域を一体的に捉え、美しく健全な沿岸 域環境の復元・創造を図る観点から、沿岸域の総合的 な調整・管理を推進することを目的として、海外の先 行事例や法制度の調査等を行う。 総合政策局 Ⅰ1 Ⅱ5 Aa ②海洋・沿岸域に係る 計画策定等経費 36 39 3 国土形成計画（海域関係）策定の推進、大都市圏沿岸 域の総合的な利用と保全のあり方に関する調査等。 国土計画局 Ⅱ3 Aa ③都市臨海部に干潟を 取り戻すプロジェクト 26 13 △13 豊かな生態系をもつ干潟を都市臨海部に再生し、市民 が海辺の自然に親しめる場を提供し得るために必要な 技術・手法を研究・開発する。 国土技術政策総合研究所 Ⅰ1 Ⅱ5 Aa ④海辺の自然再生のた めの計画立案と管理技 術に関する研究 12 8 △4 海辺の自然再生を推進するため、①海陸境界部におけ る環境の影響伝搬(ｲﾝﾊﾟｸﾄﾚｽﾎﾟﾝｽﾌﾛｰ）の解明、②局所 生態系(ﾏｲｸﾛﾊﾋﾞﾀｯﾄ)の消長観測と形成技術開発、③包 括的計画の立案手法および自然変動や生態系回復の不 確実性に対処する順応的管理技術の開発を行う。 国土技術政策総合研究所 Ⅰ1 Ⅲ2 Aa ⑤海岸利用の促進に資 する海岸管理手法の検 討経費 7 0 △7 海岸における観光利用の実態と国民のニーズを把握し た上で、モデル海岸において、海岸利用の促進に資す るモデル計画の試行案を策定し、これに基づく社会実 験を実施し、その評価を行う。また、これを踏まえ て、海岸管理者のための海岸利用の促進に関する総合 的指針を策定する。 河川局 Ⅱ3 Aa ⑥海岸環境保全対策調 査 3 行政経費の内数 海岸利用、自然環境保全に着目した対策の現況、課題 等を把握するとともに、海岸環境保全対策の総合的な 手法を検討する。 河川局 Ⅰ1 Aa - 17 - （単位：百万円） 予算額 事 項 １７年度 対前年度比 増減△ １８年度 予算額 概 要 実施機関 予算案 分類 分 会 野 計 別 別 ⑦小型船舶利用適正化 に向けた総合対策 68 35 △33 小型船舶に対する「安全」、「環境」及び「健全な利 用振興」に係る対策を総合的に実施することにより、 海難等による死亡・行方不明者数の減少、最近社会問 題化している小型船舶による環境問題の解消・低減、 小型船舶の健全な利用振興及び関連産業や地域の活性 化を図る。 海事局 Ⅱ3 Aa ⑧海域利用技術開発 2 2 0 環境や災害防止に配慮した構造物の築造等海域の多目 的かつ高度利用のための技術開発に関する調査･研究｡ 港湾局 Ⅱ3 Aa ⑨大規模海洋汚染対策 に関する中韓等近隣諸 国との国際協力体制の 構築 17 17 0 国連環境計画（UNEP）に対する北西太平洋地域海行動 計画（NOWPAP）本部（RCU）運営経費を拠出する。 総合政策局 Ⅰ1 Ⅳ3 Aa ⑩東アジア海域の環境 管理に関する東アジア 諸国との国際協力体制 の構築 0 14 14 国連開発計画（UNDP）に対する東アジア海域環境管理 総合政策局 パートナーシップ（PEMSEA）事務局（PRO）運営経費を 拠出する。 Ⅰ1 Ⅳ3 Aa 190 161 ①船舶のバラスト水規 制による海洋環境へ与 える影響の調査 7 7 0 船舶バラスト水及び沈殿物の管理及び規制のための条 約の締結の検討に際し、その海洋環境及び船舶交通へ の影響の調査とともに、条約による具体的な規制の実 施に必要な検討を行うことを目的として、バラスト水 管理に関する調査を行う。 総合政策局 Ⅰ1 Aa ②船舶からの環境負荷 低減のための総合対策 128 124 △4 船舶からの排出ガスについて、環境基準等の規制の策 定・実施と新技術の開発・普及を一体的に推進するこ とにより、大気汚染・地球温暖化の防止を図る。 海事局 Ⅰ2 Aa ③船舶用公害防止機器 の研究開発 4 1 △3 船舶から排出される物質による海洋汚染の防止を図る ための機器の開発。 海事局 Ⅰ1 Ⅲ2 Aa （２）船舶起因汚染対 策の推進 △29 - 18 - （単位：百万円） 予算額 事 項 １７年度 対前年度比 増減△ １８年度 予算額 概 要 実施機関 予算案 ④ＦＲＰ廃船の高度リ サイクルシステムの構 築 51 29 △22 ＦＲＰ（Fiber Reinforced Plastic:繊維強化プラス チック）廃船の経済的なリサイクルシステムを構築す るため、リサイクルシステム制度化のために必要な調 査、地域におけるリサイクルシステム構築のための関 係者間の連絡調整及び調査等を実施する。 （３）次世代海上交通 システムの開発 235 107 ①先進安全航行支援シ ステム（INT-NAV）の調 査研究 13 15 ②次世代内航船の研究 開発 164 42 ③高度船舶技術研究開 発 58 50 △8 LNGやパイプラインによる輸送に適さないとされる中小 鉄道建設・運輸施設整備支援機構 ガス田の開発を可能にし、今後需要拡大が予想される 天然ガスの安定供給確保に資する、天然ガスハイド レート（NGH）の輸送船を開発する。 （４）海洋・沿岸域の 防災対策の推進 58 57 △1 ①大規模地震・津波等 による被害軽減のため の検討経費 52 47 △5 東海地震や東南海・南海地震等広範囲にわたる大規模 な災害の発生や武力攻撃事態など不測の緊急事態に対 する危機管理体制の整備を行うため、社会資本施設管 理者としての対応等を検討するとともに、津波対策等 の検討を総合的に進め、災害予防から応急対策を含め た津波対策計画を策定する。 ②極大地震動を考慮し た管理型廃棄物護岸の 性能設計に関する研究 6 0 △6 廃棄物護岸の極大地震時における大変形メカニズム、 それに伴う遮水構造の局所的な変形特性と遮水構造の 健全性を明らかにし、性能規定型の管理型廃棄物護岸 の設計法を開発する。 分類 分 会 野 計 別 別 海事局 Ⅱ2 Aa 海事局 Ⅱ4 Aa △122 内航海運の抱える諸問題を技術的にブレークスルー 海事局 し、海上輸送へのモーダルシフトを促進するため、環 境負荷低減（NOx 90％削減、SOx 60％削減、CO2 25％ 削減）、経済性の飛躍的向上（燃料消費量約10％削 減、積載量約20％増大）、船員の労働環境の大幅改善 （騒音1/100）を実現する次世代内航船（スーパーエコ シップ）の研究開発を行う。 Ⅱ4 Ab Ⅱ4 Ab 河川局、住宅局、国土技術政策総 合研究所 Ⅲ2 Aa 国土技術政策総合研究所 Ⅲ3 Ab △128 2 船舶に搭載されている各種航行支援装置（レーダー、 ＡＩＳ等）から得られる情報を総合的に処理し、他船 との衝突・座礁の危険性を示し、衝突回避の判断のた めの情報を船員に負担なく的確に伝達する航行支援シ ステムの開発を支援すると共に、こうした新しい機器 の安全性および有効性を評価する手法を確立し、海上 交通の安全性の向上を図る。 - 19 - （単位：百万円） 予算額 事 項 １７年度 １８年度 予算額 ③低頻度メガリスク型 の沿岸域災害に対する 多様な効用を持つ対策 の評価に関する研究 対前年度比 増減△ 概 要 実施機関 予算案 0 10 2,176 2,083 （１）海岸事業調査費 451 428 （２）港湾事業調査等 1,546 （３）下水道事業調査 費 10 発生頻度は低いが、ひとたび生起すると大きな被害を もたらす低頻度メガリスク型沿岸災害対策として、災 害時に減災効果があり、非災害時（平常時）にも社会 的効用がある対策を提案するとともに、多様な効用を 有する施策に関する評価手法および地域住民等と行政 との合意形成手法の構築を行う。 分類 分 会 野 計 別 別 国土技術政策総合研究所 Ⅲ2 Aa △22 海岸事業の計画及び実施等に係る調査、浸水予測図作 成等に資する３次元電子地図（データベース）の構築 等を実施するとともに、沖ノ鳥島においてサンゴの増 殖による保全方策や電力及び水の確保方策を検討す る。 河川局、港湾局、国土技術政策総 合研究所、港湾空港技術研究所、 地方整備局等 Ⅰ1 Ⅲ1 Ⅲ2 Ⅲ3 Ⅳ2 Ac 1,483 △63 港湾整備事業に係る調査の実施及び作業船等の開発試 験。 港湾局、地方整備局等 Ⅱ3 Ⅱ4 Bc 834の内数 804の内数 流域別下水道整備総合計画に関する基本方針策定調査 の実施。 地方整備局 Ⅰ1 Ac （４）関西国際空港の 整備事業調査 179 172 △7 関西国際空港等の国際拠点空港の整備に資するための 調査。 航空局 Ⅱ3 Bc ３．海洋・沿岸域の情 報の整備に必要な経費 13,334 11,189 △2,145 （１）海洋・沿岸域の 基礎調査 8,475 8,526 51 ①沿岸海域基礎調査 25 13 国土地理院 Ⅳ1 Ad ②海洋関連測地基準点 測量 17 17 国土地理院 Ⅳ1 Ad ③国際超長基線測量 47 46 △1 米国航空宇宙局（NASA）等との国際VLBI共同観測を実 施する。 国土地理院 Ⅰ2 Ad 474 455 △19 海洋及び沿岸等の測量、海象及び天文の観測並びに水 路図誌、航空図の刊行、国際星食資料の管理等。 海上保安庁 Ⅱ4 Ⅲ1 Ⅳ2 Ad ２．事業調査費 ④水路業務運営 △92 △12 陸域と一体とした沿岸海域基礎情報（海底地形、地質 等）を整備し、沿岸海域の総合的な開発、利用、保全 計画等の策定に必要な基礎資料を作成する。 0 海洋関連水準測量を実施する。 - 20 - （単位：百万円） 予算額 事 項 １７年度 １８年度 予算額 ⑤海洋測地の推進 対前年度比 増減△ 概 要 実施機関 予算案 分類 分 会 野 計 別 別 30 28 △2 日本列島（離島を含む）の位置を精密に測定するた め、測地衛星「ラジオス」の国際共同観測及び測地衛 星「あじさい」等による海洋測地網の骨格の維持向上 並びに「ＧＰＳ」を用いた海面の地心絶対高の測定。 海上保安庁 Ⅰ2 Ⅳ2 Ad ⑥電子海図システムの 整備 137 137 0 従来の水路図誌（海図、水路書誌）以上の安全性、利 便性を有する電子装置に必要な「電子海図」の作成・ 提供並びに水路図誌・航空図の編集・製図・清書工程 の電子化。 海上保安庁 Ⅱ4 Ad ⑦大陸棚限界画定のた めの調査 6,687 6,735 海上保安庁 Ⅱ2 Ad ⑧海洋情報の収集・管 理・提供業務の推進 104 90 △14 各種海洋データの一元的な収集、管理、提供及び国立 海上保安庁 海洋データセンター業務。本庁及び管区において同一 環境で利用可能なシステムを構築、さらに油汚染事故 に対応する的確な措置を講じるため沿岸海域環境保全 情報を整備。また、次世代型海流監視システムを運用｡ Ⅳ2 Ad ⑨海洋情報業務用船の 運航 289 340 海上保安庁 Ⅲ1 Ad ⑩西太平洋海域共同調 査 2 2 0 ユネスコ政府間海洋学委員会（ＩＯＣ）の決定に基づ 海上保安庁 く西太平洋海域共同調査（ＷＥＳＴＰＡＣ）への参加｡ Ⅳ3 Ad ⑪海洋気象観測船業務 663 663 0 気象庁 Ⅲ2 Ad （イ）観測船の運航 611 612 1 海洋気象観測船の運航経費等。 （ロ）観測船測器整 備 52 51 △1 海洋気象観測船測器の維持運営。 （２）気象・気候の観 測 2,867 504 ①海洋気象観測ブイロ ボット業務 47 47 0 外洋における気象、海象の観測要素を自動観測通報す る海洋気象観測ブイロボットの維持運営等。 気象庁 Ⅲ2 Ad ②国際海上気象観測資 料統計 8 7 △1 世界気象機関の決議に基づく内外船舶の気象観測資料 の国際的な統計業務の実施。 気象庁 Ⅲ2 Ad ③気象資料伝送網の運 用 2,633 391 △2,242 気象業務に関する各種資料の収集・処理を行い、各種 支援資料の提供を行う。 気象庁 Ⅱ4 Ad 48 我が国の大陸棚の限界画定のための調査の実施。 51 海洋情報業務用船の運航経費。 △2,363 - 21 - （単位：百万円） 予算額 事 項 １７年度 対前年度比 増減△ １８年度 予算額 概 要 予算案 ④地球規模の高度海洋 監視システムによる気 候予知 6 6 0 地球規模の海洋変動・気候変動・異常気象の把握解明 の進展、気候変動の予測のため提案されたＡＲＧＯ計 画に参加して、中層フロートデータを補完するため、 我が国周辺海域の海況を広範囲に観測可能な海洋短波 レーダーの運用を行う。 ⑤気候変動関係海洋情 報処理業務 88 48 ⑥アジア太平洋気候セ ンター業務 84 ⑦エルニーニョ監視予 報業務 （３）海洋環境の調査 ①沿岸域環境情報調査 ②海洋汚染の調査 実施機関 分類 分 会 野 計 別 別 海上保安庁 Ⅲ1 Ad △40 気候変動に与える影響の大きい海洋情報をリアルタイ ムに収集し解析処理を行い、データベースに蓄積する とともに、国内外の関係機関へ提供する。また、高度 海洋監視システム（ＡＲＧＯ計画）の運用も行う。 気象庁 Ⅳ2 Ad 5 △79 アジア太平洋域における気候変動・地球環境に関する 総合的なセンターとして、観測データの収集・品質管 理の充実、衛星データを利用した気候・海洋情報の高 度化、気候予報等情報の国内外関係機関への提供を行 うとともに、これらに必要な国際会議及び技術向上・ 情報交換のための専門家会合等を行う。 気象庁 Ⅳ2 Ad 1 共通経費の内数 収集された海洋・気象データを基にエルニーニョ現象 の解析・予報を行い、成果を国内外の関係機関に提供 する。 気象庁 Ⅰ2 Ⅲ2 Ad 沿岸域の自然地理的・人文地理的な沿岸域の環境情報 を整理し、行政の計画的・効率的な推進に資する。 河川局 Ⅰ1 Aa 海上保安庁 Ⅰ1 Ad 気象庁 Ⅰ1 Ad 海洋に関する様々な観測データを収集・整理し、その 気象庁 変化傾向等を評価した｢海洋の健康診断表｣を提供する ことにより、海洋の環境状況を常時把握するとともに､ 地球温暖化予測に基づく適切な対策、海洋汚染の防止 等海洋環境保全のための対策策定・実施に寄与する。 注）18年度は「３．（２）⑤気候変動関係海洋情報処 理業務」として整理。 Ⅰ1 Ⅰ2 Ad 135 63 3 行政経費の内数 △72 23 23 0 日本周辺海域における海洋汚染実態把握等の実施。 「東京湾再生プロジェクト」として人工衛星データ等 による赤潮等の発生、挙動、消滅などを面的かつ継続 的に把握。 ③海洋バックグランド 汚染観測 69 40 △29 海洋バックグランド汚染の実態調査及び温室効果ガス 等の観測の実施。 ④海洋の健康診断表提 供による海洋環境の保 全 40 － - 22 - （単位：百万円） 予算額 事 項 １７年度 １８年度 予算額 予算案 対前年度比 増減△ 概 要 実施機関 分類 分 会 野 計 別 別 （４）海洋・沿岸域の 防災・安全情報の整備 ①地震活動等総合監視 システム等 1,857 2,096 838 795 △43 地震活動等の的確な監視による適時適切な地震防災情 報及び迅速かつ的確な津波予報・警報等を防災機関、 報道機関等に発表する。 気象庁 Ⅱ4 Ad ②東海・東南海・南海 地震等海溝型地震の監 視体制の強化等 817 1,192 375 東海地震の予測ならびに東南海・南海地震に対する観 測業務に役立てるため、数値モデルによる地殻活動予 測シミュレーション、新たな観測・監視手法の研究・ 開発を推進する。 さらに、東海地震の想定震源域の見直しに対応した監 視体制の拡充、および東南海・南海地震の発生メカニ ズム解明等を目的として、既設の東海沖ケーブル式地 震計の西方に緊急地震速報に対応した新たなケーブル 式海底地震計を４年計画で整備する。 気象庁 Ⅲ2 Ad 38 38 0 海上保安庁 Ⅲ2 Ⅲ3 Ad （イ）地震予知計画 参加 36 36 0 地震予知のための新たな観測研究計画（第２次）への 参加。 （ロ）火山噴火予知 計画参加 2 2 0 第７次火山噴火予知計画への参加、海底火山の噴火予 知観測の実施。 2 2 0 火山噴火・地震等による災害が発生した際、海域から 海上保安庁 の救難・救助活動を適切に実施するための情報の整備｡ Ⅳ2 Ad 143 46 Ⅲ2 Ad 21 5 △16 東京湾、伊勢湾、大阪湾等に設置している検潮、波浪 の観測施設の維持運営等。 4 共通経費の内数 海難事故の防止、軽減に資するための霧観測施設の維 持運営等。 ③特別観測 ④沿岸防災情報図の整 備 ⑤沿岸防災気象業務 （イ）高潮高波対策 （ロ）霧観測 239 △97 気象庁 （ハ）波浪観測 38 6 △32 船舶の安全対策に資するための波浪観測施設の維持運 営等。 （ニ）検潮観測 57 18 △39 津波等に関する情報を迅速に伝えるための検潮所施設 の維持運営等。 （ホ）波浪予報 20 17 △3 沿岸波浪実況図及び予報図の提供、海上浮遊物移動拡 散予測の作成。 2 共通経費の内数 オホーツク海、北海道太平洋沿岸における海氷情報の 提供。 （ヘ）海氷業務 - 23 - （単位：百万円） 予算額 事 項 １７年度 １８年度 予算額 （ト）海況予報 ⑥外洋波浪予報業務 ⑦世界無線航行警報業 務の実施 対前年度比 増減△ 概 要 実施機関 予算案 1 共通経費の内数 海面水温予報、海流予報業務の実施とその実況図及び 予報図の提供。 3 共通経費の内数 外洋波浪実況図及び予報図のＦＡＸ放送の実施。 16 23 ４．独立行政法人に対 する交付金等 5,468 5,155 （１）海上技術安全研 究所 3,527 3,458 （イ）運営費交付金 3,202 3,069 （ロ）整備費補助金 325 389 7 世界航行警報業務制度における太平洋北西部及び東南 アジア区域調整国としての業務の実施。 分類 分 会 野 計 別 別 気象庁 Ⅱ4 Ad 海上保安庁 Ⅱ4 Ad Ⅴ Ae △313 △69 船舶に係る技術並びに当該技術を活用した海洋の利用 海上技術安全研究所 及び海洋汚染の防止に係る技術に関する調査､研究及び 開発等を行うことにより、海上輸送の安全の確保及び その高度化を図り、海洋の開発及び海洋環境の保全に 資するとともに、これらに必要な施設の整備を行う。 △133 ・総合的安全評価手法に関する研究 ・事故調査手法の高度化に関する研究 ・舶用エンジンの排ガスによる汚染防止に関する研究 ・舶用塗料中の有害物質による汚染、生物悪影響の防 止に関する研究 ・大水深ライザーシステム（ＳＲＩＳ）の安全性に関 する研究 64 ・リスク解析システムの整備 ・情報基盤の整備 ・実海域再現水槽の整備 - 24 - （単位：百万円） 予算額 事 項 １７年度 １８年度 予算額 予算案 対前年度比 増減△ 概 要 （２）港湾空港技術研 究所 1,941 1,697 △244 港湾及び空港の整備等に関する基礎的な調査、研究及 び技術の開発並びに事業の実施に関する研究及び技術 の開発を行うとともに、これらに必要な施設の整備を 行う。 （イ）運営費交付金 1,441 1,392 △49 ・東海、東南海・南海地震に起因する津波に対する防 災技術に関する研究 ・港湾、海岸、空港の施設の耐震性能の向上と国際標 準化を目指した新たな設計法に関する研究 ・沿岸域における有害化学物質の影響の評価と対策に 関する研究 ・東京湾の総合環境モニタリングと環境予測モデルに 関する研究（東京湾ベイトゥルース） ・沿岸域の流出油対策技術に関する研究 ・海中ロボットによる作業と監視に関する研究 ・港湾、空港等施設のライフサイクルマネジメント （ＬＣＭ）に関する研究 （ロ）整備費補助金 500 305 △195 ・大規模津波実験施設の整備 ・環境水理実験施設の整備 ・受電施設の整備 - 25 - 実施機関 港湾空港技術研究所 分類 分 会 野 計 別 別 Ⅴ Ae （単位：百万円） 予算額 事 項 １７年度 １８年度 予算額 予算案 対前年度比 増減△ 概 要 実施機関 分類 分 会 野 計 別 別 （環境省） ＜一般会計＞ 1,236 933 △ 303 １，独立行政法人国立 環境研究所運営費交付 金 [9,255の内数] [9,821の内数] ２，地球環境保全等試 験研究費 244 205 △ 39 （公害防止等試験研究 費） 146 147 9 （１）内湾域におけ るニトロアレーンの 動態と海産生物への 影響に関する研究 0 8 （２）工事用作業船 による浮流重質油回 収システムの研究 18 16 （３）流出油及び油 処理剤の海産生物に 対する有害性評価に 関する研究 8 0 未定 － 8 ニトロアレーンはディーゼル排気微粒子の主要な有害 成分でヒトへの発ガンリスクが問題となっている．排 気微粒子は水系を通じ内湾域に流入すると考えられる が，そこでの挙動や海産生物への影響に関する情報は ほとんどない．本研究では，モデル海域において，ニ トロアレーンの海水中濃度の季節変動，底質における 空間的，時系列的分布，海産生物における蓄積特性を 明らかにするとともに，実験室内において海産生物へ の蓄積性，毒性を検討する．これらの結果の解析か ら，ニトロアレーンによる内湾域に生息する海産生物 への影響評価を行う． 水産総合研究センター △ 2 海洋の油流出事故においては、エマルジョン化して高 港湾空港技術研究所 粘土となり、残存性が極めて高い重質油の除去が従来 から問題となっている。平成14年11月に起きたスペイ ン沖のプレステージ号油流出事故やわが国志布志湾で 平成14年7月に起きた貨物船コープベンチャー号の燃料 油流出事故など、Ｃ重油等重質油による海洋汚染事故 は後をたたない。こうした重質油を海上で早期にかつ 確実に回収する対策として、近傍に存する海上工事用 作業船を活用するため、緊急時に工事用作業船に間便 に取り付けられ、重質油に対する回収の効率性の高い 油回収システムの研究開発及び運用システムの研究を 行う。 △8 石油成分及び油処理剤の海産生物に対する有害性を評 価するとともに、流出油と処理剤が混在したときの海 産生物への有害性を明らかにする。また、有害性メカ ニズムを解明する。 - 26 - 水産総合研究センター － Ⅰ1 Ab Ⅰ1 Ab Ⅰ1 Ab （単位：百万円） 予算額 事 項 １７年度 対前年度比 増減△ １８年度 予算額 概 要 実施機関 予算案 （４）海藻バイオ フィルターとナノ空 間制御吸着剤による 魚類養殖場の水質浄 化に関する研究 31 26 （５）海洋ごみ対策 の確立に向けた情報 支援システムの構築 に関する研究 0 （６）石油流出事故 等海洋の汚染や浄化 に係わる環境微生物 の分子遺伝学的解 析・評価に関する研 究 0 △ 5 養殖場は、窒素、リンなどの重要な汚染負荷源である が、その水質浄化技術は未確立である。そこで本研究 では、海藻バイオフィルターとナノ空間制御吸着剤を 装備した洋上半閉鎖型システムを新規開発し、養殖場 由来の窒素、リンの負荷低減の達成を目的とする。魚 類により富栄養化した海水中の窒素、リンを環境基準 値まで低減して海域へ戻すことを目標とする。そのた め、魚類養殖槽内の物質収支、海藻の増殖に関する物 質収支と環境因子（光強度、光周期など）によるその 変化、吸着剤処理の最適化（流速など）、海藻の利用 法を明らかにする。 分類 分 会 野 計 別 別 産業技術総合研究所 Ⅰ1 Ab 13 13 本研究は、今後の海洋ごみ対策に対する政策提案を行 産業技術総合研究所 うことを目的に、数値モデル実験及び水理模型実験を 用いた漂流経路、漂着場所の予測による流達機構の解 明と関与地域の推定、市民参加も含めた海洋ごみ（漂 着ごみ、浮遊ごみ）モニタリングの実施による海洋ご みの現状把握、GISを用いた海洋ごみの分布・量に関す る空間解析と海域・海岸の類型化することによる情報 の管理ならびに、市民啓発のための収集した関連情報 のHPによる公開及び市民フォーラムの開催等を体系的 に組み合わせて調査・研究を行う。 Ⅰ1 Ab 13 13 石油流出事故等の海洋環境汚染やその浄化対策に寄与 するため、基盤となる日本周辺海域の微生物多様性情 報を収集し、汚染や浄化に係わる指標微生物を探索す る。これに併行し、疑似石油汚染環境および各種浄化 処理を施した環境を実験室内に設定し、特定石油分解 菌群の出現状況や変動特性等を解明する。見出された 指標微生物等を用い、新規マーカー遺伝子の開発や蛍 光定量化技術等の分子遺伝学的解析手法の高度化・効 率化を図るとともに、その簡便・迅速な野外モニタリ ングを可能にする技術開発を行う。これらを通し、バ イオレメディエーション等浄化技術の有効性や安全性 を評価する手法の確立に資する。 Ⅰ1 Ab - 27 - 産業技術総合研究所 （単位：百万円） 予算額 事 項 １７年度 対前年度比 増減△ １８年度 予算額 概 要 実施機関 予算案 （７）海洋汚染物質 の荒天時観測技術の 確立に関する研究 20 23 3 実際の大規模海洋汚染に発展した油流出事故は、荒天 海上技術安全研究所 時が多く、流出油の漂流位置が監視できず、防除体制 に遅れを生じたことが指摘されている。蛍光ライダー システムは、流出油の観測装置として当海上技術安全 研究所が開発したものであるが、ベンゼン等の有害液 体物質に対するモニタリング装置として公害防止試験 研究で更に高度化され、ヘリコプターによる観測実験 等で検証され実用化の段階に入った。研究期間中にお いて、水深約３４ｍ（清水）の蛍光観測や降雨時の観 測距離約１３０ｍの樹木蛍光観測に成功し、荒天時観 測の見通しが得られた。本研究では、荒天時の観測技 術要件である1）海中に潜った油の蛍光検知、2)降雨時 や波浪下の蛍光検知などを明確にした上で、必要な荒 天時観測機能の開発と性能検証によって荒天時観測技 術を確立する。 （８）海洋における 防汚物質の環境リス ク評価手法の研究 25 22 △ 3 有機スズ系防汚物質の国際的使用禁止により、その代 替防汚物質の使用量増加が予想され、新たな環境汚染 問題となる可能性がある。代替物質には易分解性を示 すものが多いが、分解等の反応性に富む物質の影響評 価手法は未だ確立されていない。そこで、新規防汚剤 の溶出・分解挙動の評価を行い、分解生成物を含めた 対象物質環境中濃度推定方法を確立する。さらに、分 解反応の進行を制御した条件での海洋生物への毒性を 調査し、無影響濃度の推定等の生物影響評価を行う。 これらの成果を統合して、防汚物質の海洋環境に対す るリスク評価方法を構築する。 （９）有性生殖を利 用した造礁サンゴ群 集の大規模修復・造 成技術の開発 11 0 △ 11 衰退しつつあるサンゴ礁生態系の再生を促すため、移 植に変わる新しい方法として、造礁サンゴ類の有性生 殖を利用したサンゴ礁群の大規模修復・造成技術を開 発するための研究を行う。 （１０）内湾窒素循 環過程における干 潟・浅海域－湾央域 生態系の相互作用の 解明 33 26 △ 7 東京湾を光が到達する干潟・浅海域と到達しない海域 （湾央地域）に区分し、各海域の堆積物表層における 窒素循環過程の季節変化を調べ、干潟・浅海域生態系 及び湾央域底生生態系の窒素循環メカニズムとそれを 調節している環境特性を定量的に把握する。 （地球環境保全試験 研究費） 98 58 △ 40 - 28 - 分類 分 会 野 計 別 別 Ⅰ1 Ab 海上技術安全研究所 水産総合研究センター Ⅰ1 Ab 水産総合研究センター Ⅰ1 Ab 産業技術総合研究所、港湾空港技 術研究所 Ⅰ1 Ab （単位：百万円） 予算額 事 項 １７年度 対前年度比 増減△ １８年度 予算額 概 要 実施機関 予算案 （１１）放射性核種 をマルチトレーサー とした海洋表層での 二酸化炭素循環メカ ニズムに関する研究 32 0 △ 32 海洋表層における二酸化炭素循環の過程で、二酸化炭 素と行動を共にすると考えられる放射線核種の存在 量、移動量を標識（マーカー）に活用することによ り、海洋での二酸化炭素循環に係わる諸過程に時間軸 を与え、定量的な移動、変質の時間変化のメカニズム の解明を行う。 （１２）二酸化炭素 海洋隔離による海洋 物質循環過程への影 響評価に関する研究 11 11 0 海洋中深層における粒子状物質の現状把握のための観 測を行うとともに、現場溶解・分析実験装置を作成 し、二酸化炭素の海洋隔離を実施した場合の海水中の 二酸化炭素濃度、pHの変化が海水中での物質循環過程 に与える影響を評価する。 （１３）外洋性岩礁 域の主要介類の成 熟、産卵、着底加入 過程に及ぼす温暖化 の影響評価に関する 研究 9 0 △ 9 北上するにつれて水温が低下するという環境傾度を持 つ対馬暖流の沿岸岩礁域において、水温変化と主要介 類の成熟、産卵、着底加入過程の変動を時空間的に調 べることにより、地球温暖化が海産動物に与える影響 を評価する。 （１４）陸域・海洋 による二酸化炭素吸 収の長期トレンド検 出のための酸素およ び二酸化炭素同位体 に関する観測研究 29 29 （１５）西部太平洋 域の微量温室効果ガ ス分布と発生源に関 する研究 17 18 分類 分 会 野 計 別 別 放射線医学総合研究所 Ⅰ2 Ab 産業技術総合研究所 Ⅰ2 Ab 水産総合研究センター Ⅰ2 Ab 0 酸素や二酸化炭素同位体比について、船舶を活用した 観測を行うことにより、幅広い緯度帯での観測とデー タの蓄積を行う。また、測定項目として、従来の二酸 化炭素の炭素同位体比の他に、放射性炭素、酸素同位 体比を加え、二酸化炭素の起源や陸上生態系の変動に 伴うデータの強化、陸域生態系による吸収量、海洋吸 収量の中長期トレンドの高精度解析を目指す。 国立環境研究所 Ⅰ2 Ab 1 既に二酸化炭素の観測にて活用されている定期運行貨 物船を観測プラットフォームとして活用することによ り、二酸化炭素以外の温室効果ガスの発生源の特定と 発生量の推計手法として、科学的かつ簡便な技術の早 期確立を目指す。 国立環境研究所 Ⅰ2 Ab - 29 - （単位：百万円） 予算額 事 項 １７年度 １８年度 予算額 予算案 対前年度比 増減△ 概 要 実施機関 分類 分 会 野 計 別 別 ３．水質汚濁防止対策 に必要な経費 466 452 △ 14 （１）広域総合水質 調査 34 45 11 総量規制の対象水域において、総量規制の効果等を把 握するための調査を行う。 地方公共団体、民間団体 Ⅰ1 Ab （２）有明海・八代 海水環境調査 88 55 △33 有明海及び八代海を再生するための特別措置に関する 法律が公布・施行されたことを踏まえ、従来からの水 質等のモニタリングを充実するとともに、底質や底生 生物を含むより詳細なモニタリング等必要な調査等を 有明海及び八代海にて実施する。 地方公共団体、民間団体 Ⅰ1 Ab （３）第３回瀬戸内 海環境情報基本調査 15 0 △15 瀬戸内海の環境情報について、第３回目の基本調査を 実施し、データの収集・蓄積を図り、環境保全施策の 効果把握と今後の総合的な施策推進に資する。 民間団体 Ⅰ1 Ab （４）閉鎖性海域環 境情報システム整備 費 9 8 △1 世界の閉鎖性海域に関する情報を収集・提供するため のシステムを構築し、国際的なデータベースの共有化 とその活用を図る。 民間団体 Ⅰ1 Ab （５）水質環境基準 検討調査費 246 198 △ 48 水質汚濁に係る環境基準の既設定項目等に関し、必要 な調査検討を行う。 環境省 Ⅰ1 Ab （６）水質汚濁メカ ニズム検討調査 10 21 11 閉鎖性海域における汚濁負荷の実態を把握し、総合的 な水質汚濁メカニズムの解明に資する基礎資料を得る 調査を行う。 民間団体 Ⅰ1 Ab （７）水環境保全施 策枠組み再構築事業 64 125 61 水質環境基準は設定から30年以上が経過し、国民が実 感しにくい、国際的な整合性がないなどの課題が生じ ている。これらの諸課題に対応するため、水環境の目 標設定や監視手法等について検討を行い、水環境保全 施策の枠組みの再構築を図るもの。 環境省 Ⅰ1 Ab - 30 - （単位：百万円） 予算額 事 項 １７年度 １８年度 予算額 ４．地球環境保全対策 に必要な経費 対前年度比 増減△ 概 要 実施機関 予算案 分類 分 会 野 計 別 別 226 180 △ 46 （１）PICES年次会 議開催等経費 4 3 △1 「北太平洋の海洋科学に関する機関（PICES）」の海洋 民間団体 環境の質委員会（ＭＥＱ）へ出席し、情報交換等を行 う。 Ⅰ1 Ae （２）海洋汚染及び 海上災害の防止に関 する法律施行事務費 1 0 △1 「海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律」に基 づく廃棄物処分基準の設定及び見直しの検討並びに未 査定液体物質の査定を行うために必要な事務経費。 環境省 Ⅰ1 Aa （３）油汚染対策推 進費 8 6 △2 ＯＰＲＣ条約に的確に対応するための脆弱沿岸海域図 の作成、油流出事故時に環境保全上必要な情報の収 集・提供体制の整備、自治体等に対する研修・訓練を 実施する。また、油処理剤、ゲル化剤の海洋環境影響 評価調査等を行う。 民間団体 Ⅰ1 Ab （４）海洋環境モニ タリング推進調査費 100 64 △36 陸上・海上起因の汚染物質の影響、海洋汚染の状況等 を確認するため、総合的かつ系統的なモニタリングを 実施するとともに、地球規模の環境問題による海洋環 境への影響を把握する。 民間団体 Ⅰ1 Ab （５）北西太平洋地 域海計画活動推進費 39 32 △7 北西太平洋地域海行動計画（ＮＯＷＰＡＰ）を推進す るため、衛星データの受信・解析システムの整備、河 川等からの日本海への汚染負荷を把握するためのモニ タリング方法の確立等を行う。 民間団体 Ⅰ1 Ab （６）海洋汚染対策 規制基準設定等調査 費 4 9 5 マルポール７３／７８条約に基づく有害液体物質の排 出規制を円滑に実施するため、船舶輸送に係る未査定 液体物質の審査を行う。 民間団体 Ⅰ1 Ab （７）ロンドン条約 ９６年議定書国内対 応事業費 37 30 △7 ロンドン条約９６年議定書に対応した国内体制の整備 を行うため、廃棄物海洋投入処分量の削減努力の審査 基準、環境影響評価義務付けのガイドラインの確立等 を行う。 民間団体 Ⅰ1 Ab （８）バラスト水条 約対応基礎調査費 14 10 △4 バラスト水条約受け入れの準備のため、バラスト水に 起因する生態系への影響の調査、バラスト水処理技術 やバラスト水評価基準の調査等を行う。 民間団体 Ⅰ1 Ab - 31 - （単位：百万円） 予算額 事 項 １７年度 対前年度比 増減△ １８年度 予算額 概 要 実施機関 予算案 （９）漂流・漂着ゴ ミに係る国際的削減 方策調査費 19 17 △2 漂流・漂着ゴミの削減に向けた国際的な協力関係を構 築するため、漂流・漂着ゴミの実態調査、漂流予測手 法の検討、国内外への普及啓発、国際ワークショップ の開催等を行う。 （１０）OPRC条約 HNS議定書国内対応 事業費 0 9 ５．自然環境保全対策 に必要な経費等 95 105 （１）国際サンゴ礁 イニシアティブ （ICRI）推進事業 41 55 14 国際的なサンゴ礁保全を推進するために、国際サンゴ 礁イニシアティブ（ICRI）事務局を引き受け（平成17 年７月から２年間）、総会を開催するとともに、サン ゴ礁モニタリング推進、重要浅海域リストの作成等を 実施する。 （２）浅海域生態系 調査 54 50 △ 4 浅海域のうち、干潟、藻場等の生態系について、生物 相や主要な種の現存量の把握等を行い、重要な浅海域 生態系特定のための基礎的資料を収集する。 ６．地球環境研究総合 推進費 198 ［3,256の内 数］ （１）太平洋域の人 為起源二酸化炭素の 海洋吸収量解明に関 する研究 51 0 （２）動物プランク トン群集組成の長期 変動データに基づく 海洋生態系の気候変 動応答過程の解明 28 0 分類 分 会 野 計 別 別 民間団体 Ⅰ1 Ab 9 「2000年の危険物質及び有害物質による汚染事件に対 民間団体 する準備、対応及び協力に関する議定書(OPRC-HNS議定 書)」が国際発効する見込みのため、同議定書の締結に 向けた国内体制の整備等を行う。 Ⅰ1 Ab 環境省 Ⅰ1 Ab 環境省 Ⅰ1 Ab △ 51 太平洋域における観測データの統合的解析を行い、現 代における二酸化炭素海洋吸収量を明らかにし、地球 規模の炭素循環の解明及び将来予測の精度向上に貢献 する。 国立環境研究所、産業技術総合研 究所、水産総合研究センター、北 海道大学 Ⅰ2 Ab △ 28 長期にわたり収集された動物プランクトン試料群の種 組成調査を行い、プランクトン群集長期変動データ ベースを作成して群集組成構造を解析し、気象／海洋 環境データを合わせて、海洋生態系に対する気候の長 期変動の影響を正確に評価することにより、地球規模 で知見の空白域である西部北太平洋の動物プランクト ン組成の長期変動過程を明らかにする。 水産総合研究センター、東京大 学、東京水産大学、鹿児島大学、 海洋科学技術センター Ⅰ2 Ab 10 - 32 - （単位：百万円） 予算額 事 項 １７年度 対前年度比 増減△ １８年度 予算額 概 要 実施機関 予算案 分類 分 会 野 計 別 別 （３）有害化学物質 による地球規模海洋 汚染の動態解明と予 測に関する研究 39 0 △ 39 太平洋を重点海域と定め、汎用的な商船を用いた高頻 度観測態勢の確立による汚染動態の把握と解明、各種 汚染物質の海洋における分解・再合成などの変質過程 の解明と有害性評価、有害化学物質の海洋における輸 送・拡散モデルの開発を行い、これらの総合化を図る ことにより、POPs条約に規定された難分解性有機汚染 物質を含めた有害化学物質の監視・規制に資するため の海洋汚染予測手法を確立する。 国立環境研究所、産業技術総合研 究所、兵庫県健康環境科学研究セ ンター、静岡県立大学、東京薬科 大学、東海大学 Ⅰ1 Ab （４）大型船舶のバ ラスト水・船体付着 により越境移動する 海洋生物がもたらす 生態系攪乱の動態把 握とリスク管理に関 する研究 61 未定 未定 大型船舶のバラスト水および船体に付着して移動する 生物の動態を、バラストタンク内および船体表面の継 続的なモニタリングと、その寄港地における現地調査 により明らかにし、また、海藻類・付着動物・有害植 物プランクトンなどの代表的な移入生物が、どのよう に拡散していったかを、遺伝子解析などを通して明ら かにする。 神戸大学、三重大学、国立環境研 究所、東京大学、静岡県立大学、 日本郵船（株） Ⅰ2 Ab （５）サンゴ礁生物 多様性保全地域の選 定に関する研究 19 0 △ 19 沖縄県八重山諸島において、主要なサンゴ礁生物群集 とそれらの生息環境要因を同時に調査する野外合同調 査を実施し、サンゴ礁生物群集と海洋環境要因との関 係を解明するとともに、八重山諸島において約２０年 にわたって蓄積されてきたサンゴ被度の変遷データ、 サンゴ幼生の加入・成長・劣化に関するデータ解析と 海水の挙動調査からサンゴ礁の回復を予測するモデル を作成する。 国立環境研究所、水産総合研究セ ンター、産業技術総合研究所、東 京大学、東京水産大学、島根大 学、（財）自然環境研究センター Ⅰ1 Ab - 33 - Ⅱ．平成１８年度海洋開発事業関係経費予算案の概要 １．平成１８年度海洋開発事業関係経費予算案の概要 （単位：百万円） 省 庁 名 農林水産省 平成１７年度 予 算 額 184,352 平成１８年度 予 算 案 172,978 [15,228 の内数] [11,823 の内数] [財投] [財投] 対前年度比 備 考 増減△ △11,374 水産基盤整備事業等、栽培漁業の振興、さけ・ます資源の管理の推進、漁業構造の改善と漁村の活性化、海岸保 △6.2% 全に関する事業 ［強い水産業づくり交付金の内数］ － 大陸棚石油・可燃性天然ガス開発融資、海洋開発機器建造融資 ［いずれも財投：環境・エネルギー・防災・福祉対策枠の内数］ 経済産業省 485,401 531,622 46,220 放置座礁船対策の推進、海岸・港湾整備関連事業（沖ノ鳥島の管理・保全の充実と利活用策の検討 9.5% 港整備関連事業、沿岸の道路・公園の整備関連事業 669,753 704,600 34,847 5.2% 国土交通省 合計 －37－ 等）、海上空 ２．平成１８年度海洋開発事業関係経費予算案の各省庁別内訳 （単位：百万円） 予算額 事 項 (農林水産省) １７年度 １８年度 予算額 予算案 対前年度比 増減△ 概 要 実施機関 184,352 172,978 [15,228の内数] [11,823の内数] １．水産関係公共事業 163,452 152,315 △ 11,137 （１）水産基盤整備 事業 162,256 151,202 △ 11,054 水産資源の増殖から生産、流通まで一貫した漁港、漁 国、都道府県、市町村等 場、漁村の一体的整備を行う。 （２）災害復旧事業 1,196 1,113 [15,228の内数] [11,823の内数] （１）強い水産業づ くり交付金 [15,228の内数] [11,823の内数] ３．さけ・ます資源の 管理の推進 220 0 [15,228の内数] [11,823の内数] （１）強い水産業づ くり交付金 [15,228の内数] [11,823の内数] （２）独立行政法人 さけ・ます資源管理 センター施設整備費 220 0 ２．栽培漁業の振興 △ 11,374 △ 83 漁港及び海岸等の災害復旧事業。 国、都道府県、市町村 資源増養殖目標のうち資源回復支援施設の整備：資源回 都道府県 復計画の対象種等の種苗生産に必要な施設整備を行う。 △ 220 資源増養殖目標のうちさけ・ます増殖施設整備事業：さ 都道府県、市町村、漁協等 け・ます資源の効率的な造成を図るため等の施設の整備 を行う。 △ 220 独立行政法人さけ・ます資源管理センタ－のふ化放流施 (独)さけ・ます資源管理センタ－ 設等の整備を行う。 - 39 - （単位：百万円） 予算額 事 項 ４．漁業構造の改善と 漁村の活性化 （１）強い水産業づ くり交付金 ５．海岸保全に関する 事業 １７年度 １８年度 予算額 予算案 対前年度比 増減△ 概 要 0 680 [15,228の内数] [11,823の内数] [15,228の内数] [11,823の内数] 経営構造改善目標：持続的な生産体制を構築するために 必要な漁業生産基盤としての共同利用施設等の整備を行 う。 漁村地域の活性化目標：水産物の衛生的な取り扱い及び つくり育てる漁業等を支援するための清浄海水（深層水 を含む）供給施設等の整備を行う。 0 680 [15,228の内数] [11,823の内数] 680 ノリ養殖業構造調整・競争力強化対策：漁協等の策定す る構造改革計画に基づいて、ノリ養殖業者が取り組む生 産性の低い自動乾燥機等の廃棄と、大型自動乾燥機及び 高性能刈取船の導入の支援を行う。 20,680 19,983 実施機関 680 △ 697 国土の保全のための海岸保全施設整備及び海岸の環境整 備を行う。 - 40 - 都道府県、市町村、漁協等 都道府県、民間団体 国、都道府県、市町村 （単位：百万円） 予算額 事 項 １７年度 １８年度 予算額 予算案 対前年度比 増減△ 概 要 （経済産業省） ＜財政投融資＞ １. 大陸棚石油・可燃 [日本政策投資銀 [日本政策投資銀 性天然ガス開発融資 行環境・エネルギ 行環境・エネルギ －・防災・福祉対 －・防災・福祉対 策枠の内数] 策枠の内数] 我が国周辺大陸棚における石油・天然ガス開発に対し、 日本政策投資銀行が融資を行う。 ２. 海洋開発機器建造 [日本政策投資銀 [日本政策投資銀 融資 行環境・エネルギ 行環境・エネルギ －・防災・福祉対 －・防災・福祉対 策枠の内数] 策枠の内数] 海洋開発に必要な設備､機器の建造､取得に対し、日本政 策投資銀行が融資を行う。 - 41 - 実施機関 （単位：百万円） 予算額 事 項 １７年度 １８年度 予算額 予算案 （国土交通省） 対前年度比 増減△ 概 要 485,401 531,622 175 161 ２．公共事業費 485,226 531,461 46,234 （１）海岸・港湾整備 関連 ①海岸保全施設整備事 業等 309,002 292,029 △16,974 49,733 48,747 258,128 242,084 １．一般行政経費 ②港湾整備事業 ③港湾機能施設整備事 業等 [ （イ）港湾機能施設 整備事業 （ロ）臨海部土地造 成事業 （ハ）埠頭整備資金 貸付金事業 ④港湾関係民活事業 185,315 ] [ [ [ 131,885 ] 41,800 ] [ 52,300 ] 142,300 ] [ 77,900 ] [ 1,215 ] 1,141 [ 1,685 ] 1,198 実施機関 46,220 △14 放置座礁船対策の推進。 △987 ・海岸保全施設の整備の促進。 ・国土保全と併せて快適な海浜空間を創出し、その利用 の増進に資する。 ・都市部の海岸の緊急防災対策を推進する。 ・沖ノ鳥島の管理・保全の充実。 国土交通省、地方運輸局等 地方整備局、都道府県、海岸管理 者等 △16,044 国際海運ネットワークにおける拠点形成、複合一貫輸送 地方整備局、港湾管理者等 等に対応した国内物流基盤の充実、災害に強い港湾シス テムの構築、海上交通の安全性の向上をめざした施策及 び地域の活力を支える豊かな生活空間の創出、自然と共 生する環境の保全・創造を行うための施策の推進に重点 をおいて計画的な事業実施を図る。 [ △53,430 ] [ 10,500 ] 港湾の機能を効率的に発揮させるために、港湾整備事業 港湾管理者等 による岸壁等の基本施設の整備に対応したふ頭用地、上 屋、荷役機械等を地方債を充当して整備する事業であ る。 [ △64,400 ] 臨海部において、都市再開発等用地及び工業用地を地方 港湾管理者等 債を充当して造成する事業である。 [ 470 ] 外貿埠頭（公社、ＰＦＩ事業者）等の整備を地方債を充 公社等 当して行う事業である。 57 民活法特定施設整備事業、特定民間都市開発事業等、民 民間事業者 間立替施行型公共施設整備等無利子貸付事業、港湾の機 能の高度化に資する中核的施設整備事業、小型船拠点総 合整備事業、民間資金活用型社会資本整備事業、港湾物 流高度化基盤施設整備事業を推進する。なお、コンテナ 埠頭（株式会社）に係る特別転貸債および港湾物流高度 化基盤施設（民間）に係る低利融資は、別途埠頭整備資 金貸付金事業に計上。 - 42 - （単位：百万円） 予算額 事 項 １７年度 １８年度 予算額 予算案 対前年度比 増減△ 概 要 実施機関 （２）海上空港整備関 連 176,224 239,432 ①東京国際空港（羽 田）再拡張事業 60,501 162,398 101,897 羽田空港に４本目の滑走路等を新設する再拡張事業によ り、空港容量を大幅に増加させ、首都圏と全国各地を結 ぶ航空ネットワークの拡充を図るとともに、将来の国内 航空需要に対応した発着枠を確保しつつ２００９年中に 国際定期便の就航を図る。 国土交通省 ②東京国際空港（羽 田）機能向上事業 41,782 39,110 △2,672 東京都が造成した羽田沖廃棄物埋立地を活用し、羽田空 港を沖合に展開する事業の整備を推進。 国土交通省 56,981 24,257 ③関西国際空港の整備 [ 24,400 ] [ 34,800 ] 7,960 4,667 9,000 9,000 [ 1,169,499 の内数 ] [ 679,000 の内数 ] ④関西国際空港株式会 社補給金 63,208 △32,724 関西国際空港株式会社関係事業費。 [ 関西国際空港株式会社、関西国際 空港用地造成株式会社 10,400 ] 関西国際空港の整備の推進のための財政投融資（政府保 証債）。 △3,293 国直轄事業費。 国土交通省 0 関空会社の安定的な経営基盤を確立し、経営改善を進 国土交通省 め、有利子債務の確実な償還を期すとともに、当面の資 金調達の円滑化を図ることとするための補給金。 （３）沿岸の道路・公 園の整備関連 ①湾岸道路事業 ②本州四国連絡道路事 業 ③海浜公園事業等 [ 222 ] 84,382の内数 [ 0 ] 79,822の内数 横浜横須賀道路、伊勢湾岸道路の事業促進を図る。 [ △222 ] 本州四国連絡道路は平成11年に概成。 国営公園、大規模公園等の整備の促進を図る。 [ ]は財政投融資等、〈 〉はNTT無利子貸付等で外数 - 43 - 東日本・中日本・西日本 高速道路株式会社 （平成17年9月30日までは日本道 路公団） 本州四国連絡高速道路株式会社 （平成17年9月30日までは本州四 国連絡橋公団） 地方整備局等、地方公共団体 海洋開発関係省庁連絡会議 内閣官房長官決裁 昭和５５年６月１７日 昭和５９年３月 ９日 昭和５９年７月 １日 昭和６１年７月 １日 平成 ９年６月２６日 平成１３年１月 ４日 内閣官房長官決裁 一部改正 一部改正 一部改正 一部改正 一部改正 １．海洋開発の推進に関する施策について、関係行政機関相互間の事務の緊密な連絡を図り、総合的な施策の推進に資するた め、内閣に、海洋開発関係省庁連絡会議（以下「連絡会議」という。）を置く。 ２．連絡会議の構成は、次のとおりとする。ただし、議長は、必要があると認めるときは、構成員を追加することができる。 議 長 内閣官房副長官（事務） 副議長 内閣官房副長官補 文部科学省研究開発局長 構成員 総務省情報通信政策局長 外務省経済局長 農林水産省水産庁次長 経済産業省資源エネルギー庁次長 国土交通省総合政策局長 環境省総合環境政策局長 ３．連絡会議に幹事を置く。幹事は、関係行政機関の職員で議長の指名する官職にある者とする。 ４．連絡会議の庶務は、関係省庁の協力を得て、内閣官房及び文部科学省研究開発局において処理する。 ５．前各号に定めるもののほか、連絡会議の運営に関する事項その他必要な事項は、議長が定める。 －45－ JAPANESE BUDGET OF MARINE SCIENCE AND TECHNOLOGY (FY 2006) (Million YEN) AGENCY / MINISTRY Ministry of Internal Affairs and Communications FY 2005 FY 2006 INCREASE / DECREASE SUMMARY OF POLICY <<38,108>> <<36,964>> Research and development of technology for Global Environment remote-sensing << The budget is a part of a subsidy of National Institute of Information and Communications Technology. >> 43,435 42,795 △640 Ocean Drilling in the 21st Century Program, Frontier Observational Research System for Global Change, △1.5% Frontier Research System for Global Change, Institute for Frontier Research on Earth Evolution , Frontier Research System for Extremophiles, Earth Simulator, The precise seismic profiling which contributes to the establishment of the outer limits of Japanese continental shelf, etc. 5,825 6,058 233 Research Development and Management of Fishery Resources, Marine Environment Conservation Measures, Research 4.0% for use of coastal area. 《15,412》 《17,397》 Ministry of Economy, Trade and Industry 30,330 32,896 2,566 Fundamental Exploration for Oil and Gas Resources in Japan, Fundamental Exploration for Deep-sea Natural 8.5% Resources, Development of Methane Hydrate, etc. Ministry of Land, Infrastructure and Transport 21,643 18,890 △2,752 Research and Studies (Research on Ocean and Coastal Areas, Promotion of Reduction of Pollution from Ships, △12.7% Development of Next-Generation Maritime Transport System, and Promotion of Disaster Prevention Measures in Ocean and Coastal Areas), Studies for Shore Protection Works, Improvement Works of Port Facilities, and Sewerage, Kansai International Airport, Development of Information on Ocean and Coastal Areas (Basic Survey of Ocean and Coastal Areas (Surveys to establish the Outer Limits of the Continental Shelf, etc.), Meteorological and Climatological Observation, Marine Environmental Research, Development of Information on Disaster Prevention and Safety in Ocean and Coastal Areas), etc. 1,236 933 △303 Research and Studies for Global Environment Issues, Measures for Water Pollution Control, Marine Pollution △24.5% Control and Waste Management, Measures for Nature Protection, etc. 102,469 101,572 Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries Ministry of Environment Total 《Independent Administrative Instituion Fisheries Research Agency》 △897 △0.9% －46－ JAPANESE BUDGET RELATED TO OCEAN DEVELOPMENT (EXCEPT SCIENCE AND TECHNOLOGY ACTIVITY) (FY 2006) (Million YEN) AGENCY / MINISTRY FY 2005 FY 2006 INCREASE / DECREASE SUMMARY OF POLICY Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries 184,352 172,978 △11,374 Fishery infrastructure, Promotion of Fish Farming and Aquaculture, Artificial Salmon Enhancement, Coastal △6.2% Protection and Improvement Works. Ministry of Land, Infrastructure and Transport 485,401 531,622 46,220 Promotion of Stranded and Abandoned Shipwrecks, Shore Protection Works (including Satisfaction of 9.5% Okinotorishima Island Administration and Conservation and Study of Promoting the Island use), Improvement Works of Port Facilities, Development of Airports At Sea, Road and Park Works in Coastal Areas, etc. Total 669,753 704,600 34,847 5.2% －47－