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『世の中にあるマーケティングを使ったケーススタディ』
NPO 法人ライフデザイン研究室 『世の中にあるマーケティングを使ったケーススタディ』 ●以下のチラシを分析してみよう! ●マーケティングの視点で見る、チェックポイント 1.タイトルの「いま、売れています」のコピーが売れ筋感を出している。 2.年間56万本という数字を明確に見せているところも売れ筋感。 3.真ん中に実物大の商品写真は、イメージしやすい。 4.今なら945円という、かなりのお得感を出している。 5.商品の特徴をわかりやすく7つにまとめている。 6.無添加というナチュラル感、使用感がわかるような五感に訴えるコピーなどが生きている。 7.ここには表示していないが、このチラシの左側に専用の申込ハガキがついていて、「キャンペーン 中は電話が込み合う為ハガキのほうが便利」とうたってある。 8.申込の期限もきちんと設定されている。 ■あなたはどんな分析ができましたか? 日ごろ何気なくみている広告やチラシでも、このように分析しながら見る練習をすると、 ビジネスの感性がどんどん磨かれてくるようになります! 次のコーナーでは、心理学を少し学んでみましょう。これからは、この心理学をよくよく 理解すると、ビジネスだけではなく、人間関係構築にも役立つことになります。 ©Youko Ishino All rights reserved 1 NPO 法人ライフデザイン研究室 『心理学を生かした商品やサービスの売り方の5つの隠れ技』 ■商品が売れる時に関係する要素を知る ■事業開始時から利益を上げ続けるための2つの欠かせない前提 1. 扱う商品の単価が高いこと 2. リピート性のある商品であるということ 隠れ技その1 ●80対20の法則を使う ・パレートの法則・・・1897年、イタリアの経済学者ヴィルフレード・パレードさんが発見。 投入、原因、努力のわずかな部分が、算出、結果、報酬の大きな部分をもたらすという法則。 ・ビジネスへの応用 できるだけ少ない資産と努力で、最大の利益を上げることである。 ■最大の利益を生むためには、・・・あなたの商品の中で、フロント商品とヒット商品を作ることである ■補足:●フロント商品・・・集客追求。低利益。いくつでも。●ヒット商品・・・高利益を狙う!! 隠れ技その2 ●ビジネスの発火点を探す ・ ナイキのストーリーの発火点・・・ナイキとはギリシャの勝利の女神ニキにちなんでつけられた。 1. オリンピックでの米国人がマラソンで優勝 2. この頃エアロビクスブームでリーボックがファッショナブルなイメージでトップの座へ 3. 対抗して『チャーリーズエンジェル』に登場していたファラフォーセットをモデルに起用 ⇒ またしてもヒット! 4. 米国がバスケットボール人気 モデルに起用 ⇒ ⇒ジョギングシューズ売れる ⇒ヒット! ⇒カリスマ性がり、ユニークな存在のマイケル・ジョーダンを スター誕生級のヒット!(その頃、まだマイケルジョーダンは無名だった) 5. そのあとも、プロ入り前のタイガーウッズなどに早くからオファーをし、モデルとして起用。 ■ ビジネスの発火点を探すためには、 ・・・常に、感性を研ぎ澄まし、自分の扱う商品の業界を代表 する専門家、見込み客の中に存在するオピニオンリーダー、出版社・編集者などのライター、読者から 信頼の厚い新聞・雑誌などとのコンタクトをしていくことである。 ©Youko Ishino All rights reserved 2 NPO 法人ライフデザイン研究室 隠れ技その3 ●できるセールス(セールスマン)の売る順番に見習う 1. 自分自身 2. 会社 3. 商品(サービスもしくは製品) 4. 価格 ■ 自分自身から売るためには・・・まずは相手に信頼感を与えることである。そして、 AIDMAの法則のように、まずは注意・興味を持ってもらうこと。まちがっても、 商品や価格から売り込まないことをオススメする!(セールス活動は、スローにソフトに!!) 隠れ技その4 ●左脳消費よりも右脳消費を目指す z 左脳消費・・・ 『必要だから』 、『妥当な価格だから』 、 『選択肢の中で1番いいものだから』 たとえばブロードバンドの広告 z 右脳消費・・・ 『ほしいから』 、『かわいいから』、 『かっこいいから』、 『なんとなくほしいから』 たとえばデジカメ、携帯電話、などなど ■ 右脳消費に響かせる3つのポイント! 1. 売れそうな名前を付ける 2. 商品が良さそうに見える工夫をする 3. まさしく『このフレーズで売れる』という表現を見つける 隠れ技その5 ●魔法の言葉(メッセージ)を使う z 『あなた』という言葉の魔法・・・参考資料 ⇒ワントゥワンマーケティングの基本です。 人は自分のことを名前で呼んでくれる人に親近感・好印象を持つ。 z メッセージはシンプルにわかり易く! z 形にあるように見せる。五感に訴えるように! ■ その他の魔法の言葉をみつけるためには・・・毎日目にする広告、情報の中にあるコピー ライトに興味を持ちながら見ることである。 ■ あなたが何かを欲しいと思った時、『なぜ私はそう思ったのか?』を分析してみるといい。 ©Youko Ishino All rights reserved 3 NPO 法人ライフデザイン研究室 人間が反応してしまう5つのフレーズ 1. 迷ったらコレ (迷う人の代わりに決断してあげる) 2. 限定●●個 (欠乏状態を作る) 3. 先着●●様 (緊急性を作る) 4. 実績ランキングNO1/店長オススメ 5. コレで解消 (安心感を与える) (痛みを無くし快楽を与える) ●ワンポイントアドバイス● 1. どんなにすばらしい商品であっても、『消費者にとって、それを使うとどうなるか?』 というストーリーのあるメッセージを考えること! 2. 消費財において、80%以上の人間が考える『購入に失敗しても良い金額』 =3,000円∼3,900円くらいである。 3. 『実績が先。説明は後。』の法則を生かす。 ©Youko Ishino All rights reserved 4 NPO 法人ライフデザイン研究室 『販売に生かせる効果的な人間の心理』 ■前提: 『人間の基本的な行動の動機』を知ることが大事。 ● 痛みをさけて、快楽を得ると いう行動。⇒ そのために、人はエネルギーやお金を使う。 (例え) ・病気になると病院へ行ったり、薬を飲んだりする。⇒死にたくない。痛みは我慢できない。 ・高い飲食店よりも安い飲食店が繁盛する。⇒高い経費は使わない。 ・まだ使えるのに、新しい携帯に変える。 ⇒友人より遅れたくない ①『セールスの基本7か条』を知る 1 売れるという前提でやる。 2 緊急性を使う (今すぐ!、●月●日までとか) 3 痛みを使う (こんな悩みが解決できる) 4 快楽を使う (至福の・・・、最上級の・・・、) 5 一貫性のあるコミュニケーションをとる (話の最初から最後までの流れがある) 6 相手を思って決断させる (迷っている人に、買うお手伝いをしてあげる) 7 欠乏状態を作る (限定●名、先着●名) ②相手のニーズとウォンツを見つける ■ニーズ⇒ ○○したい(快楽を連想する) / ■ウォンツ⇒ ○○になりたくない(痛みを連想する) ●相手のニーズやウォンツを知ることができれば、こちらから提案する材料(痛みの回避、 もしくは快楽を得る)が見つかるからである。 ③人間が持っている7つの価値観を知る 1. 生存 2. 安定 3. 変化 4. 偉大さ、自己重要感 5. 成長したい 6. 何かに貢献したい 7. 愛したい、愛されたい (今のあなたはどうでしょうか?) ●常に、上位3つか4つくらいをキープするために生きている。 ●相手の価値観を理解し、その価値観に沿うような話題や、話の仕方をするとスムーズに交渉 も成立しやすい。行動するときも同じである。パートナーのいる方はぜひ分析されたし!! ©Youko Ishino All rights reserved 5