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経営発達支援計画事業評価
経営発達支援計画事業評価 高陽町商工会 第1.経営発達支援計画に基づく事業に係る評価 1.経営発達支援計画の事業目標 ⑴ 個別小売・飲食業者の経営力の向上をめざす。 ⑵ 女性・若者・アクティブシニアの創業支援を強化する。 ⑶ 小売・飲食業(特に飲食業)において、白木地区で生産されるフレッシュ葉物野菜の利用 を促進し「地産地消の店」として差別化を図るとともに、白木産「フレッシュ葉物野菜」 としてブランド化を推進する。 2.平成27年度における目標に対する評価 ⑴ 個別小売・飲食業者の経営力の向上をめざす。 (取組み内容) 事業者からの経営革新計画、持続化補助金に関する相談、問い合わせの機会を捉えて、 申請等を行うには、経営計画書の作成が必要であることを説明し、経営計画セミナーに参 加して、計画作成プロセスを学ぶことを勧奨した。そして、セミナーに参加した受講者が 手掛けた計画書のブラッシュアップを支援した。また、セミナーへの参加が不可能な事業 者には、個別に計画書の作成支援を行った。 (成 果) 経営革新計画、持続化補助金、その他補助金、融資等の相談を契機として、経営計画セ ミナーや商工会の個別支援により、経営計画書を作成した事業者が 43 社、うち小売・飲 食業者が 15 社であった。そして、その経営計画をベースに 16 社が持続化補助金の申請を 行い、採択事業者 10 社、うち 7 社が小売・飲食事業者であった。 (課題と対応) 管内の小規模事業者のうち、経営計画書を作成した事業者は、まだ一部に過ぎない。更 に、経営計画に基づく経営の重要性を啓蒙し、経営計画作成に展開する。そのため、経営 計画セミナーの開催の周知や巡回、窓口を積極的に行い繰返し説明する。また、平成 28 年 7 月施行される中小企業等経営力強化法に基づく「経営力向上計画」作成支援に積極的 に取組み、国の施策を有効に活用する。 ⑵ 女性・若者・アクティブシニアの創業支援を強化する。 (取組み内容) 創業相談では、主に、税務・経理及び行政への届出・労働保険などの相談が多く、それ ぞれの相談内容に合わせた支援を行った。11 月 17 日の経営発達支援計画認定後には、創 業セミナーを開催し、創業計画の作成からマーケティングと広報戦略についての研修を行 った。 (成 果) 創業セミナー参加者 10 名のうち、平成 27 年度中に、1 者創業し、創業計画書の作成と 創業に向けた支援を実施した。特に広報に係る支援では、創業したお店の場所や西日本初 の商品の魅力及び経営者の人柄の周知に貢献できた。 (課題と対応) 創業セミナーについては、参加者毎に、創業に対する考え方に大きな差異がある。創業 に対する思いや準備状況により、創業予定者を選別する必要性を感じた。本商工会として は、1 年以内に創業を予定している方を重点的に支援することが必要である。 ⑶ 小売・飲食業(特に飲食業)において、白木地区で生産されるフレッシュ葉物野菜の利用 を促進し「地産地消の店」として差別化を図るとともに、白木産「フレッシュ葉物野菜」 としてブランド化を推進する。 (取組み内容) 商工会に対し、これまでに販路や 6 次産業化等について相談のあった葉物野菜生産者や 使用する食材にこだわりを持つ飲食業者を中心に、訪問して経営発達支援計画の内容を説 明するとともに、ニーズ調査を行った。そのニーズに基づき、生産者、飲食業者を相互に 紹介した。 (成 果) 白木産の葉物野菜生産者と飲食業者のマッチングが2組成立した。また、「こうようし らき産直市」へ生産者2者と飲食業者1者で共同出店し、来場者に対し白木産の葉物野菜 とその野菜によく合うドレッシングの紹介と販売を行った。 白木産の葉物野菜をメインとした広島発のジュース専門店の出店を支援した。 (課題と対応) 平成 27 年度は初年度に当たり、本計画の周知が不十分であった。本計画を持続させる ためには、賛同者の拡大と参加者へのインセンティブの検討が必要である。 3.個別項目の評価 ⑴ 地域の経済動向調査に関すること 小売・飲食業者を取り巻く外部環境を調査する。国勢調査のデータから地域毎の住民の年 齢別構成・高齢化の状況を調査分析する。地域内の購買力、高所得者の比率等商圏分析レポ ート(㈱日本統計センター)のデータを取得・分析する。 (取組み内容) 1.商圏分析レポートから「水準評価、特性評価、購買力評価」の資料を取得して、小規 模事業者に対し、窓口支援の際に情報提供を行った。 提供先事業者数 5 社 2.小売・飲食事業者を中心に 49 事業所の決算データを整理した。 (目標と実績) 巡回・窓口による情報提供 支援内容 現状 27 年度実績 28 年度目標 29 年度目標 巡回訪問 1,199 634/1,301 /1,333 /1,365 窓口支援 1,484 3,136/1,500 /1,500 /1,500 (課題と対応) 市場情報評価ナビ MieNa の分析データを有効に活用し、巡回・窓口支援の際に、より多 くの事業者へ情報の提供を行う。 ⑵ 経営状況の分析に関すること 高陽町商工会管内の小売・飲食業者の持続的発展に向けて、巡回指導を中心に内部環境を 調査する。販売する商品や提供するサービス、保有する経営資源の内容について巡回・窓口 相談を利用してサンプリング調査を行い、財務状況、収益状況を分析する。また、「我が社 の健康診断セミナー」を通じて自社の経営分析により経営課題を抽出する。 (取組み内容) 小売・飲食業を中心に 49 事業者の 3 年分の決算書をもとに財務分析を行った (目標と実績) 支援内容 現状 27 年度実績 28 年度目標 29 年度目標 巡回訪問 1,199 634/1,301 /1,333 /1,365 我が社の健康診断セミナー 未実施 0/2 /2 /2 42 49/52 /57 /62 経営分析件数 (課題と対応) 経営状況分析では、事業所のアンケート調査を計画しており、小規模事業者の協力が不 可欠である。事業者を訪問して、本計画及び事業の目的を説明し協力を得る。 ⑶ 事業計画の策定支援に関すること 本事業では、小売・飲食業者を中心に小規模事業者の経営課題を解決するため、内部環 境分析、外部環境分析の結果を踏まえ事業計画策定支援を、独立行政法人中小企業基盤整 備機構中国本部、公益社団法人ひろしま産業機構(広島県よろず支援拠点)、広島市産業 支援センター、日本政策金融公庫広島支店、広島県商工会連合会等とも連携し、複数の経 営指導員により伴走型の指導・助言を行う。 女性・若者・アクティブシニアを中心に思いをカタチにするため、日本政策金融公庫広 島支店(創業融資等資金調達支援)・広島県商工会連合会(専門家の支援)と連携して、 創業塾を開催し伴走型による創業支援を行う。第二創業(経営革新)に関する相談会を広 島県よろず支援拠点等と連携して開催し、その後申請書の作成等経営指導員が伴走型の支 援を実施する。 (取組み内容) 1.経営計画セミナー2回(H27.4 月〜5 月・H28.1 月〜2 月) 個別相談会2回(H27.5 月・H28.2 月) 2.経営計画書の作成支援 ・金融相談から事業計画策定を支援した事業者数 4 社 ・小規模事業者持続化補助金から事業計画策定を支援した事業者数 15 社 ・若手後継者に対する事業計画策定支援事業者数 3 社 3.創業者支援 ・創業セミナー 1 回(H28.1 月〜2 月) ・創業資金支援事業者数 2 社 4.事業引継ぎ支援 広島県事業引継ぎ支援センターと連携による支援事業者数 3 社 5.経営革新計画承認件数 2社 (目標と実績) 支援内 現状 27 年度実績 28 年度目標 29 年度目標 6 22/20 /20 /20 10 43/48 /48 /48 創業塾の開催 未実施 1/1 /1 /1 創業支援者数 5 9/8 /12 /12 第二創業(経営革新)支援者数 1 2/4 /4 /4 セミナー・個別相談会参加者数 事業計画策定事業者数 (課題と対応) 1.経営計画に基づく経営の必要性について、認識の向上を図るため、全国の成功事例等 を活用して、啓蒙と事業者の発掘に努める。 2.施策普及用チラシや公式ホームページを活用し、小規模事業者経営発達支援融資制度 や本会の創業支援制度の広報を行う。 ⑷ 事業計画策定後の実施支援に関すること 本事業では、小売・飲食業者を中心とした小規模事業者の事業計画策定後は、経営指導員 が定期的に巡回し、進捗状況を確認するほか、事業計画が進展しない場合、問題点の洗い 出しや計画の見直し等の適切な支援を伴走型で行う。 また、必要に応じて独立行政法人中小企業基盤整備機構中国本部、公益社団法人ひろしま 産業機構(広島県よろず支援拠点) 、広島市産業支援センター、日本政策金融公庫広島支店、 広島県商工会連合会等とも連携し支援を行う。 (取組み内容) 経営計画策定後のフォローアップについて、19 事業者に対し 109 回のフォローアップを行 った。 (目標と実績) 支援内 現状 27 年度実績 28 年度目標 29 年度目標 事業計画策定後のフォローアップ件数 5 109/96 /96 /96 創業フォローアップ件数 2 2/8 /12 /12 経営革新後のフォローアップ 0 2/4 /4 /4 (課題と対応) 経営計画策定後のフォローアップにおける状況は、「経営計画に予定した売上が確保でき ない。売上が継続しない。来店客数が伸びない」など計画通り進まない現状や資金繰り、従 業員の確保に苦慮していることが判明した。今後早急に専門家や他の支援機関と連携し解決 策を探る。 ⑸ 需要動向調査に関すること 経営指導員が、巡回・窓口指導時に、小規模事業者に対するアンケート調査により、当該 小規模事業者の取扱う商品やサービスについて、売上の上位等を調査するほか、事業者の協 力を得て、来店者に対し購入動機等のアンケート調査を実施し、需要動向を研究分析する。 収集した全てのデータは、巡回・窓口指導時及び事業計画作成セミナーに活用する (取組み内容) 1.業種別審査辞典から業界の特性や現状、今後の展望・審査の視点等の情報を入手し、 14 事業者へ提供した。 (目標と実績) 巡回・窓口による情報提供 支援内容 現状 27 年度実績 28 年度目標 29 年度目標 巡回訪問 1,199 634/1,301 1,333 1,365 窓口支援 1,484 3,136/1,500 1,500 1,500 (課題と対応) 1.需要動向調査に対する事業者及び消費者の協力体制の確保と調査項目の検討を行う。 ⑹ 新たな需要の開拓に寄与する事業に関すること 小規模事業者が商品化した商品を広く周知するため、広島県商工会連合会の主催する商談 会へ参加支援をするほか、各地で行われる展示会・商談会の情報提供を行う。その他、『B UYこうよう・しらき』 (会員情報誌)を利用して、小売・飲食業者の紹介を行うとともに、 『飲食店マップ』を作成して、地域住民へ向けた情報発信を行う。また、 「白木産葉物野菜」 は、飲食業での利用を促進し葉物野菜生産者と連携を図り、地産地消の店として差別化する。 同時に、会員のネットワークやSNS等のITを活用しながら認知度の向上を図り、白木産 「フレッシュ葉物野菜」をブランド化する。 (取組み内容) 白木産の葉物野菜生産者と飲食業者のマッチング、「こうようしらき産直市」での新た な取組みの実施。個者支援では、白木産の葉物野菜を食材の中心とするジュース専門店の 出店を支援した。 (目標と実績) 項 目 現状 27 年度実績 28 年度目標 29 年度目標 未実施 2/2 /2 /2 BUYこうよう・しらき発行 1 1/1 /1 /1 飲食店マップの発行 1 1/1 /1 /1 交流会の開催回数 未実施 0/2 /2 /2 展示会等の情報提供回数 未実施 0/3 /3 /3 創業者向けホームページ作成セミナー 未実施 0/1 /1 /1 0 0/2 /4 /4 商談会への参加事業者数 創業者ホームページ開設件数 (課題と対応) 1.飲食店マップのブラッシュアップを図り、地域住民の更なる利用促進を図る。 2.販路開拓を目的とするホームページ及びSNSの開設やその後の活用支援に取組む。 地域経済の活性化に資する取り組み ⑺ 地域経済の活性化事業 本商工会としては、新鮮な葉物野菜をキーワードに情報発信、農業経営者と小売・飲食業 者相互の売上アップに貢献するイベントを開催し地域経済の活性化に努める。また、管内の 地域資源、新鮮葉物野菜のPRや小規模事業者の取扱う商品を展示販売するための情報発信 拠点施設として、広島市域には設置されていない『道の駅』の開設に向け検討を開始する。 また、当商工会では、「高陽町商工会マネージメントシート」の中で地元のプロフットサ ルチームを支援している。年2回7月と11月に開催される主催ゲーム及び関連イベントを PRし交流人口の増加を図るとともに、『フットサルマルシェ』を開設して、小規模事業者 が製造販売する商品等のPR販売を行い、賑わい創出及び地域経済の活性化に貢献する。 (目標と実績) 項 目 現 状 27 年度実績 28 年度目標 29 年度目標 開催回数(回) 1 1/4 /4 /4 出展事業者数(事業者) 0 3/7 /14 /19 来場者数(人) 5,500 4,312/6,100 6,200 6,300 売上(万円) 30 25/56 /72 /78 (課題と対応) 1.情報発信拠点施設の開設に向けては、地域住民、行政との連携を欠かすことができな い。地域の機運を醸成する。 経営発達支援事業の円滑な実施に向けた支援力向上のための取組み ⑻ 他の支援機間との連携を通じた支援ノウハウ等の情報交換に関すること 広島市域商工会の経営指導員等が集まる機会を6カ月に一度設け、ミラサポにおいて支 援実績評価の高い専門家も招聘し経営支援事例、経営支援ノウハウ等の情報共有を行い支 援能力の向上に繋げる。また、日本政策金融公庫広島支店や地元金融機関と経営指導員等 が集まる機会を年2回設け、金融・経済動向の情報共有を図り融資斡旋に繋げる。 (取組み内容) 1.マル経融資に関する協議会を開催し意見交換を行った。 (課題と対応) 1.地元金融機関との連携を図り、小規模事業者に対する円滑な金融支援を図る。 ⑼ 経営指導員等の資質向上に関すること 経営計画策定や戦略経営の研修会への積極的な参加や他の支援機関との経営支援事例 の情報共有を図り、経営力向上に役立てる。また、専門家との同行により事業所を訪問し て現場能力向上に繋げる。 広島県商工会連合会が開催する研修会や中小企業大学校が開催する研修会に経営指導員 が年1回以上参加することで、支援能力の向上を図る。 支援事例勉強会を2ヶ月に一度(2時間/1回)開催し、補助員も参加して組織内の経 営指導ノウハウを共有する。 (取組み内容) ①広島県商工会連合会が開催する研修会 ・経営指導員 専門スタッフ研修・経営革新支援研修参加 ・指導職員 基本能力研修参加 ②中小企業大学校が開催する研修会 ・経営指導員 中小企業支援担当者専門研修参加 ・経営指導員 中小企業活性化担当者研修参加 ③専門家と同行しOJTよる支援力の向上を図った。 (課題と対応) 本会職員全員に対し、支援ノウハウの共有を図る ⑽ 事業の評価及び見直しをするための仕組みに関すること 毎年度、本計画に記載の事業の実施状況及び成果について、広島県が実施する「商工会マ ネージメントシート」事業評価システムに沿い、事業評価を分析し検証を行う。毎年度事業 終了後に、中国経済産業局、広島県、広島市へ報告する。 (取組み内容) ①事業評価委員会の開催 1回 ②公式ホームページによる経営発達支援計画の掲載