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• 症例: 50歳代女性 • 主訴: 視野障害、視空間失認、痴呆 • 現病歴: 8
• 症例: 50歳代女性 • 主訴: 視野障害、視空間失認、痴呆 • 現病歴: 8ヵ月前より視覚障害を自覚。 その後6ヵ月間で痴呆症状が急速に進 行。近時および遠隔記憶障害、失見当 識、失語、失認、判断力の低下、など 多彩な認知機能障害が出現。 T2WI FFLAIR TT1WI 造影T1WI DWI 診断 Heidenhain variant of Creutzfeldt-Jakob disease 髄液中の14-3-3 蛋白陽性 sensitivity(90-96%),specificity(93-100%) (AJNR 23:550-556,2002) Types of CJD • Sporadic CJD:CJDの85%∼90%、 Heidenhain variantもこの中に含まれる • Familial CJD • Iatrogenic CJD • Variant CJD:BSE (牛海綿状脳症)からの感染の 可能性が指摘されている 孤発性CJDの亜型 • 2年以上も進行する慢性型 • 早期に後頭葉皮質が傷害され皮質盲を呈する Heidenhain 型 • 早期に失調症状が優位になる Brownell-Oppenheimer 型 • 前角細胞が傷害され、筋萎縮をきたす amyotrophy型 (Lancet, 347:945, 1996) Creutzfeldt-Jakob病(CJD) • 脳にプリオン蛋白(PrP)が蓄積するプリオン病 のひとつ • 痴呆、ミオクローヌス、PSD(周期性同期性 異常波)を3主徴とする • 1年以内に80%が死に至る • 病理学的特徴;海綿状変性、gliosis、神経細胞 の消失 CJDの画像所見 • 尾状核頭部や被殻、視床に対称性の高信 号を認めるパターンが最も多く、そのほ かに側脳室周囲や後頭葉から頭頂葉にか けての皮質に高信号を対称性に認める • 通常、増強効果やmass effectは伴わない • 拡散強調像が病変の早期描出に役立つ Heidenhain variantの特徴 • 孤発性CJDの約20%を占める。 • 早期に後頭葉皮質が障害され視覚失認、皮 質盲を呈する。 • 他のCJDに比べて発症からの生存期間が短い • 大脳辺縁系や基底核の傷害が運動失調を特 徴とする他のCJDと比べて軽度である • MRI上、基底核よりも後頭葉皮質に信号異常 を認めることが多い