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避難訓練実施結果報告 - 西東京市社会福祉協議会
平成25年度「ふれあい碧」事業計画 避難訓練実施結果報告 (碧山小学校校区の地域の皆さんと共に) 平成25年10月6日 住民懇談会・ふれあい碧「避難訓練」実行委員会 ~目 次~ は じ め に ~「避難訓練」計画の目標と経緯~ Ⅰ. 事前周知活動 Ⅱ. 避難訓練の実施状況 Ⅲ. まとめ そして 今後にむけて ・・・・ ・・・・ ・・・・ 3 4 ・・・・ 1 3 1 は じ め に ~「避難訓練」計画の目標と経緯~ 私たち住民懇談会「ふれあい碧」は、これまでも防災のセミナーや実際に救命 の訓練を体験するなど、様々な経験を蓄積してきた。 しかし、私たち自身が主体的に「避難訓練」そのものを実施した経験がなく、 25年度の「ふれあい碧」事業計画の重点項目として取り組むこととした。 3 月には実施にあたっての「検討項目と課題の抽出」を行い、「避難訓練」の具 体的な成果をどこに設定するのか、住民懇談会として実施する場合の関係機関 との連携をどのように進めていくのかという基本的なところから議論を始めた。 実施日の確定にあたっては、関係機関、特に「避難場所」 (避難広場)として設 定する碧山小学校との打ち合わせが必須であることから、5月13日に学校訪 問を行い、「10月6日実施」を決定、具体的な「行動計画」の策定に入った。 5月20日には基本骨格「(実施計画(案))」を策定し、実施にあたっての主催 母体である西東京市社会福祉協議会との計画案のすり合わせの段階に入った。 これらの作業と並行して、実施体制の具体検討を行い、 「ふれあい碧」内の実行 委員会体制、関係機関との協力体制について、社会福祉協議会とともに検討を 進め、7月20日には、西東京市危機管理室、田無警察署、西東京消防署の各 機関の協力による「実行委員会」を立ち上げることができた。 今回の「避難訓練」は住民懇談会が企画・推進した初めてのものであったが、 昨今の災害の多発状況などから今後とも継続的な意識の醸成が肝要であり、ま た同様な活動が一層の広がりをみせていかなければならないと考えている。 住民懇談会単独での「避難訓練」は、関係機関の協力が不可欠であることはい うまでもない。 1 実施にあったては碧山小学校はじめ関係機関それぞれに多大なご協力をいただ いた。 また、今回の実施にあたっては、地域の方々への周知、事前準備に「ふれあい 碧」のスタッフ全員が一体となって取り組んだ成果であることを記しておきた い。 住民懇談会「ふれあい碧」 避難訓練実行委員会 2 Ⅰ. 事前周知活動 ○チラシ配布による周知活動 ①「ふれあい碧」スタッフによる各戸配布 チラシ印刷総数 3,000 部のうち、約 2,000 部をスタッフ全員が管轄地域内に 配布した。 ②碧山小学校児童の家庭への配布 小学校のご理解、協力により、児童への配布を依頼・実施した(約 500 部)。 ③保育園園児保護者への配布 園のご理解、協力により、「なかまち保育園」「はこべら保育園」の保護者に対 して計 250 部の配布を依頼・実施した。 ④社会福祉協議会の老人ホームなどへの対応 ○FM西東京での放送によるPR活動 ・ 「ふれあい碧」からの申し込みに対して非常災害に関する全面的なご理解により、 好適な時間帯でPR放送を実施することが出来た。 放送日時:9月21日 12時10~40分「ウィークエンドボイス」に 社会福祉協議会・齊藤課長、「ふれあい碧」山口代表がゲスト出演。 それぞれ社会福祉協議会の役割、 「ふれあい碧」の日常的な活動、ならびに今回 の「避難訓練」について具体的なPRを実施した。 ○「広報カー」による直前の周知活動 避難訓練前日(10月5日の夕方)、直前の周知活動として、社会福祉協議会、 「ふれあい碧」で地域内へ車で周回し直前の周知の一層の徹底を図った。 3 Ⅱ. 避難訓練の実施状況 1. 避難訓練開始の10時に自宅をスタートした方々が避難所へ 4 体育館では地区ごとにまとまってもらいました 各地域8地区 ち に分けました 2. 来賓の方々も着席しました (前列左から) 小林校長、福田課長、廣田様 安達主査 (後列左から) 朝井副校長、栗山局長 齊藤課長、山口代表にも着席 してもらいました 3. 富士町包括支援センターの方々にも「救護班」としてご支援頂きました 5 4. 10時30分過ぎ。いよいよ開始です 訓練なので とりあえず 天気で・・・ 5. 来賓の方々にそれぞれご挨拶を頂きました 碧山小学校 小林校長 田無警察署 福田課長 6. アルファ米の炊き出しに大忙し 西東京消防署 廣田様 150 食分は家庭科室で 作りました 6 50食分は実演デモでつくりました 1箱で50食分です 熱湯では15分、水から でもできるんですよ 小林校長先生も覗き込んでいました デモで作ったアルファ米50食分 を早速パッキング 7 7. 危機管理室・安達主査から「まず自分の身を守ろう」というお話を頂きました。 「ふれあい碧」の平野さんから「3.11震災の三陸支援」などの話は皆さんの興味を ひいたようです。 危機管理室 安達主査 「まず自分の身を守ろう」 「ふれあい碧」平野さんの経験談 皆さん熱心に聞き入っていました 8 8. 全体を通しての総括を齊藤課長にお願いしました 9. 山口代表からご協力頂いた各機関への謝辞と参加者へのお礼 「ふれあい碧」参加申し込み、「いつも一緒カード」 も配布しました。(受付時にお渡ししました) (新規参加申し込みが11名ありました) 9 10. 備蓄倉庫の見学 各家庭で最低でも、 3日分の食料・飲料水 等は準備しましょう アルファ米 5,000 食、毛布 400 枚、 カーペット 785 枚、発電機3基など の他に簡易トイ レ やペット用ゲー ジ、 緊急時用の「ろ水機」、暖房機など も備蓄されています 10 消防署の方は緊急連絡が入ったら ここから出動できるように消防車 で来てくれました。 11. 体育館内など清掃後、山口代表からまとめの挨拶 ご苦労様でし た! 11 参加していただいた皆さん、ありがとうございました 参加者総数:134名、「ふれあい碧」への参加申し込み:11名で した (大人:88 子供:14 スタッフ他:32) 12 Ⅲ. まとめ そして 今後にむけて ~ふれあい碧「避難訓練実行委員会」・スタッフ会議~ (2013.10.26 於:「きらら」) 参加者:ふれあい碧「避難訓練」実行委員 ふれあい碧スタッフ 西東京市社会福祉協議会・ふれあい碧担当 齊藤課長 【今回の実施結果について】 1. 実施体制はどうであったか(協力機関など) ・関係機関の協力体制を明確にするため、西東京市危機管理室、田無警察署、西 東京消防署による「実行委員会」を設置して、計画内容の周知や留意点などの指導 を仰いだが、基本的にはこれが訓練を引き締めることに繋がった。 ・あわせて「ふれあい碧」内にも実行委員会を設置し、具体的な活動のコアメンバー とした。「ふれあい碧」内の会議はスタッフ会議として話し合いの場を持ったが、もう 少し内部の情報の共有化の方法を考えた方がよい。 ・次回は学校の組織(PTA、育成会、避難所運営協議会など)の代表にも実行委員 会の親委員会に参加してもらい地域全体としての連携の強化を図るべき。 ・地域との連携を深めるならば、商店会や地域内の事業所などとの連携も考えたらど うか。 ・災害時の対応は、誰にも関係のあることではあるが、活動に参加協力する場合は、 その「目的」が明確になっていた方が関わるきっかけになるので、連携の目的(役割) を示していく必要がある。 2.地域内への周知は十分であったか ・チラシの枚数(3,000 枚)では足りなかった。全戸配布を考えた方がよいのではない か。 ・黄色の目立つ色にしたが、読まれずに廃棄されてはいないか。 ・「FM 西東京」への出演による PR、前日の車による地域内周回 PR などがどれだけの 13 動員に繋がったかは不明であるが、数そのものへの効果以外の副産物が大きい ・学校児童への配布、保育園保護者への配布、社会福祉協議会からの地域の高齢 者クラブなどへの周知などは「安心して暮らせるまちづくり」の一環としての活動を広 く理解してもらうことにも意味があった。 ・ポスティングをやってみて地域のことを知るきっかけになった。 ・簡易掲示板の利用も考えたらどうか。(日常的な情報を含めて社協が用意する) 3.訓練の実施日時は適切であったか ・当初10月の定例日を予定していたが、学校のイベントとの関係で10月6日(日)実 施となった。出来る限り多く方に参加頂くためには、今回の時期の設定はよかった のではないか。(学校とのコンタクトを出来る限り早く持つべき) 4.今回はアルファ米のデモを行ったが反応はどうだったか ・大変によかった。その後すぐパッキングするまで体育館内で出来たことが一層 効果的だった。 5.「ふれあい碧」の活動の紹介について ・11名の新規参加に結び付いたことは、大きな成果として評価できる。 今後とも「ふれあい碧」とは何か、ということを積極的に PR していくことが必要。 6. 全体としての進め方など ・当日のスケジュールを体育館内に掲示してほしかった(終了時間などが不明だっ た) ・今回の参加者の実態把握のために受付で記名してもらうべきだった。 【今後への提言】 ① 今年度はまず「避難所」を知ってもらうということを基本としたが、地域の方々が声を 掛け合ってお互いに繋がりを深めていくことが大事。 次回は「準備スタッフ」と「声掛けスタッフ」を区別して一人でも多くの人に参加を呼 びかけるべきではないか。 14 ② 究極的には「要支援」の方々をどうしていくか、ということ。今後の「ふれあい碧」の サロン活動などを生かして、地域の実情の把握に努めるべき。 ③ 自治体との連携 ④今年度は「雨天決行」としたが、「特別警報」が発せられるような大型台風の時などは 中止とせざるを得ない。中止の場合も想定した対応策を検討しておく必要がある ⑤ 小学校の保護者は学校に行く機会が頻繁にある。そういう方々にも多く参加しても らうためには何らかのインセンティブが必要。知恵を出す必要がある。 ⑥ お住まいの地域によっては必ずしも「いっとき避難場所」が碧山小学校でない場合 がある。地域全体の体制をどのように考えていけばよいのか。 ⑦ 防災井戸の点検と水質検査をしっかりとやるべき。水質検査は飲料水として使用 が可能か、など明確にしておくべき。 ⑧ 「ふれあい碧」のなかで「防災グッズ」としてなにを準備すべきか話し合って「ふれあ い碧防災グッズ」のようなものを考えてみたらどうか。 ⑨ 今回の「避難イメージ」の説明の中に自宅に「危険なし」「自宅で生活できる」方は 「自宅待機」の話があったが、その場合避難所に来ない人の「安否確認」ができな い。先ずは避難所に来ることによって「安否確認」ができるので避難のフローを検 討する必要があるのではないか。 ⑩ 今後、「ふれあい碧」としての定常的な活動を多面的に展開していくこと、そしてそ れらの活動を通して「安心して暮らせるまちづくり」を目指していくこと。 今回の「避難訓練」は、そのステップアップのために十分な成果をあげることが出来 た。 15