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平成27年度 - JAMA - 一般社団法人日本自動車工業会
平成27年度 事 業 報 告 一般社団法人 日本自動車工業会 事 業 報 告 目 次 1. 平成27年度概況 1 2. 平成27年度事業活動の概要 [Ⅰ]定時総会 2 [Ⅱ]臨時総会 [Ⅲ]理事会 2 3 [Ⅳ]常任委員会 [Ⅴ]一般委員会 [Ⅵ]車種別委員会 6 8 17 [Ⅶ]特別委員会 [Ⅷ]平成27年度中に開催された主要会議 19 20 [Ⅸ]国際交流関係 [Ⅹ]平成27年度における主要刊行物 21 22 3. 一般社団法人日本自動車工業会 4. 事業報告の附属明細書 組織 24 28 1.平成27年度概況 平成27年度は、自動車業界においては、米国が好調を持続し欧州も底堅く推移した一方 で、新興国では経済情勢の悪化の影響を受けるなど、地域によって明暗が分かれる形となっ た。国内においては、消費税増税の影響による落込みが長引くなか、4月には軽自動車税増 税もあり、1年を通じて販売が前年割れとなるなど、厳しい状況が続いた。 当会としては、自動車業界を取り巻く状況を踏まえ、事業のより一層の効率化に努めつつ、 「国内市場の活性化」 、 「事業環境の改善」 、 「安全・快適で持続可能なクルマ社会の創造」の 3点を事業の柱として、国内外の諸課題について、積極的に取組みを行った。 当年度の国内四輪車需要は、前述の要因等により1年を通して低調のまま推移し、年度全 体では4,938千台(対前年度比93.2%)であった。 うち、乗用車は4,115千台(対前年度比92.4%)、トラックは808千台 (同97.2%) 、バスは14千台(同116.4%)であった。 四輪車輸出は、景気が減速する中国やASEAN諸国、ロシアなどで減少した一方、北米 やEU諸国向けは好調な市場を背景に増加し、全体としては、4,583千台(対前年度比 102.0%)となった。 こうしたことにより、四輪車国内生産は、9,188千台(対前年度比96.3%)となった。 国内二輪車需要は、各社新商品の投入等により多くの車種では堅調であったが、市場の半 数を占める原付第一種の需要が若年人口の減少といった構造的要因や利用環境面での厳し さにより減少傾向にあり、全体では398千台(対前年度比94.3%)であった。 - 1 - 2.平成27年度事業活動の概要 平成27年度においては、3回の総会を開催したほか、理事会、常任委員会をはじ め、各委員会において活発な活動を展開した。その概要は以下の通りである。 [Ⅰ]定時総会 第49回定時総会は、平成27年5月21日(木)10時15分より自工会 において開催。定款の定めにより池史彦会長が議長となり、事務局より会員数、 出席者数を報告後、議事録署名人選任を行い、以下の決議事項について審議、 決定した。 第1号議案: 平成26年度事業報告、収支報告、決算報告の承認を求める件 (1)事業報告 (2)収支報告、決算報告 第2号議案: 平成27年度事業計画、収支予算、会費の分担基準ならびに その納入方法の承認を求める件 (1)事業計画 (2)収支予算 (3)会費の分担基準ならびにその納入方法 第3号議案: 理事3名選任の件 [Ⅱ-①]臨時総会 臨時総会は、平成27年7月17日(金)16時05分よりパレスホテル東 京において開催。定款の定めにより池史彦会長が議長となり、事務局より会員 数、出席者数を報告後、議事録署名人選任を行い、以下の決議事項について審 議、決定した。 第1号議案:理事2名選任の件 [Ⅱ-②]臨時総会 臨時総会は、平成28年3月17日(木)10時05分より自工会において 開催。定款の定めにより池史彦会長が議長となり、事務局より会員数、出席者 数を報告後、議事録署名人選任を行い、以下の決議事項について審議、決定した。 第1号議案:理事1名選任の件 [Ⅲ]理事会 平成27年度においては、8回の理事会を開催し、下記議案につき審議 及び報告を行った。 - 2 - ○第424回理事会(平成27年5月21日) 1.審議事項 (1)第49回定時総会提出案件 ①平成26年度事業報告 ②平成26年度収支報告及び決算報告 ③平成27年度事業計画 ④平成27年度収支予算 (2)人事案件 ①理事候補者の推薦 2.報告・討議事項 (1)人事関連 ①会計監査人の再任 ○第425回理事会(平成27年5月21日) 1.審議事項 (1)人事案件 ①顧問の委嘱 ②常任委員会委員の選任 ③委員会委員長の委嘱 ④会計監査人の報酬 (2)臨時総会案件 ①臨時総会の招集 2.報告・討議事項 (1)国際関連 ①最近の国際関連動向と自工会の活動 (2)環境関連 ①地球温暖化対策の動向と対応 (3)モーターショー関連 ①第44回東京モーターショー2015の準備状況 ○第426回理事会(平成27年7月17日) 1.審議事項 (1)人事案件 ①理事候補者の推薦 ○第427回理事会(平成27年7月17日) 1.審議事項 (1)人事案件 ①副会長の選定及び代表理事の選定 ②会長職務の代行順位 ③最高顧問の委嘱 ④常任委員会委員の選任 (2)税制案件 ①平成28年度税制改正要望 - 3 - 2.報告・討議事項 (1)国際関連 ①最近の国際関連動向と自工会の活動 (2)モーターショー関連 ①第44回東京モーターショー2015の準備状況 ○第428回理事会(平成27年9月17日) 1.審議事項 (1)技術案件 ①自工会自動運転ビジョンの公表 (2)モーターショー案件 ①第44回東京モーターショー2015の準備状況 2.報告・討議事項 (1)税制関連 ①平成28年度税制改正への対応 (2)国際関連 ①第16回AMEICC自動車産業WG特別セミナーの開催結果 ②TPP交渉を巡る動向 (3)企画関連 ①大学キャンパス出張授業2015の実施 (4)そ の 他 ①平成28年1月~平成29年3月理事会・常任委員会開催日程 ○第429回理事会(平成27年12月17日) 1.審議事項 (1)予算案件 ①平成27年度上期収支報告 ②収支予算の補正 ・経常会計収支予算 ・特別事業会計収支予算 (2)臨時総会案件 ①臨時総会の招集 2.報告・討議事項 (1)税制関連 ①平成28年度税制改正要望の結果 (2)国際関連 ①最近の国際関連動向と自工会の活動 (3)モーターショー関連 ①第44回東京モーターショー2015の結果 ○第430回理事会(平成28年3月17日) 1.審議事項 (1)人事案件 ①理事候補者の推薦 ○第431回理事会(平成28年3月17日) 1.審議事項 (1)人事案件 ①常任委員会委員の選任 (2)総会案件 ①第50回定時総会の招集 (3)第50回定時総会提出案件 ①平成27年度事業報告 - 4 - ②平成27年度収支見込 ③平成28年度事業計画[付、平成28年度自動車国内需要見通し] ④平成28年度収支予算 ⑤平成28年度会費の分担基準ならびにその納入方法 (4)予算案件 ①平成28年度特別事業会計 総会承認前実施予算 ②平成28年度寄付金の考え方 ③特別寄付金 2.報告・討議事項 (1)企画関連 ①大学キャンパス出張授業2015の結果概要と来年度の取組み (2)そ の 他 ①平成29年自動車工業団体新春賀詞交歓会 - 5 - [Ⅳ]常任委員会関係 常任委員会においては、理事会に上程する案件の事前審議をはじめ自動車全 般にわたる重要諸問題を審議、このほか、企画、総務、広報、調査、法規、消 費者の各部会において、以下の対応を行った。 1. クルマ・バイクファンの拡大に向けて、若者のクルマ・バイクへの関心 を醸成し、自動車産業・ものづくりへの理解促進を図る機会を設けるべ く、会員14社からトップや専門家を各地の大学に講師として派遣して 「大学キャンパス出張授業2015」を実施した。 2. JARI(日本自動車研究所)の経営健全化を図るべく、長期運営方針 の進捗状況や財務状況等を確認し、JARIの自立的・安定的・継続的 な事業運営に向けた意見交換を行った。 3. 自動車ならびに自動車産業に対する更なる理解の促進と社会的な役割を 果たす一環として、広報の観点から次の事業を行った。 ・会長コメント及びプレスリリースの発信等を通じて、自動車産業への 理解促進のための広報活動を実施した。 ・ インターネットホームページ「info DRIVE」(http://www.jama.or.jp)を 活用し、自動車業界の安全・環境に関する取組み、生産、輸出等の各 種統計データ、税制等に関する情報をタイムリーに発信した。 4. 5. 6. 7. ・ エコドライブの推進、衝突被害軽減ブレーキに関する正しい使い方、 クルマ・バイクの魅力や楽しさ等について広く国民へ訴求・周知する ために、各種媒体による広告展開を行った。 ・ 自動車業界の様々な活動、 最新の情報を紹介するため、 機関誌 「JAMAGAZINE」 を発行した。 ・ 広範な関連産業を持ち、我が国の基幹産業として位置づけられている 自動車産業の概要について、各種最新情報を総合的に取りまとめた冊 子「日本の自動車工業/THE MOTOR INDUSTRY OF JAPAN」を発行した。 クルマやバイクの夢・楽しさを訴求する観点から、将来を担う子供たち にその魅力を体験してもらえるよう、科学技術館に自動車展示コーナー 「ワクエコ・モーターランド」を継続展示した。 四輪車・二輪車国内需要の短期予測、乗用車及び二輪車の市場動向調査 を行った。 内外の統計資料の収集・作成、各国自動車関係団体との統計資料の交換、 官公庁の統計調査に対する協力を行うとともに、OICA(国際自動車 工業連合会)統計委員会に対する協力を行った。 自動車登録情報・軽自動車検査情報の管理徹底及び情報授受に関し、官 公庁、関係団体と連携を図り、情報提供システムや回線伝送システムの - 6 - 円滑な運用に努めるとともに次期システム更改への対応を行った。 8. 自動車業界に関係する重要法規動向、特に、会社法、独禁法、経済法、 PL事例及び国際法規に関する情報収集・研究を行った。 9. 業界団体における消費者問題への取組みとして、消費者行政機関との情 報交換及び消費者に対する情報提供・啓発等を行った。 - 7 - [Ⅴ]一般委員会 1.技術管理委員会関係 技術管理委員会においては、自動車産業のグローバル化の進展を踏まえ、基準・ 認証の国際調和活動への取組みなど、以下の点に重点を置き、所要の検討・対策を 推進した。 (1) 自動車の装置及び部品の国連相互承認制度に基づく「UN基準の国内基準へ の採用」に伴う諸問題について、関係省庁ならびに関係業界と協調しながら、 対応方策などについて検討を行った。さらに、2016年のIWVTA(国 際的な車両型式認証の相互承認制度)創設に向け、その概念及び58協定改 訂についてUN/ECE/WP29(国連自動車基準調和世界フォーラム) 及び日本国内において具体的検討と対応を行った。 (2) 国内認証制度について技術面からの検討を行った。特に認証手数料の見直し に対して、その金額の適正化や認証業務の円滑化、効率化などについて検討 し、改善策などについて関係省庁に要望、その実現に努めた。また、IWV TAの国内運用に向け、関連国土交通省令等の整備について、国土交通省と ともに具体的検討と対応を行った。 (3) アジア諸国との連携の一環として、技術基準の調和と相互承認の実現のため、 58協定加盟の支援・働きかけを行った。さらに、2015年のアセアン経 済共同体の創設に向けて、AAF(アセアン自動車連盟)との定期会合を行 い、自動車分野における技術基準統一とその認証のMRA(相互承認)の実 現に向けた支援・働きかけを行った。また、豪州及び新興国や発展途上国(中 国、インド、中近東諸国、中南米諸国、北アフリカ地域)などに対し、海外 の自動車・二輪車関連主要国の技術的課題、関係法規、認証上の問題点など に関し情報収集と検討・対応を行った。 (4) 基準の国際調和活動として、UN/ECE/WP29、OICA、などの国 際会議への積極的参加、及び欧・米・アジア各国の自工会との連携、JAS IC(自動車基準認証国際化研究センター)の場を通じての提言・協力など、 積極的な取組みを行った。 (5) 自動車技術会への規格策定委託事業(ISO(国際標準化機構)、JIS(日 本工業規格、JASO(日本自動車技術会規格))に対する委託の規模等につ いて検討・対応を行った。 (6) JARIへの委託研究全般にわたる検討、委託ルールの整備、長期運営方針 に沿った支援、協力事項について検討・対応を行った。また、技術関連予算 の全体的な調整を行った。 - 8 - 2.安全・環境技術委員会関係 安全・環境技術委員会においては、自動車の安全性向上、大気環境改善対策など、 以下の点に重点を置き、所要の検討・対策を推進した。 (1) 国連/ECE/WP29、OICA、JASIC等における自動車の各種技 術基準の国際調和活動を推進し貢献した。ISO、IEC(国際電気標準会 議)などの自動車に関する各種標準化活動について検討しJSAE(自動車 技術会)やJARIなど関係団体と連携し推進した。 (2) 自動運転に関する国連及び国内外の動向の情報収集と対応を図るとともに、 自工会の「自動運転ビジョン」を発表した。 (3) 国土交通省の交通政策審議会、安全基準検討会、飲酒運転根絶に向けた検討 会等への対応、国内外の各NCAP(自動車安全情報提供事業)の充実・適 正化についての検討・提言など、技術面から安全対策活動を推進した。 (4) 大気環境改善、騒音環境改善への技術的検討・対応を行うとともに、国内・ 諸外国の基準策定等への提言活動を推進した。 (5) 国内燃費基準及び欧州CO2基準への技術的検討・対応を行った。 (6) 各国自工会と共同で、燃料・潤滑油の国際標準化活動等を進めるとともに、 ASEAN諸国、中国及び中近東における燃料性状改善活動、国内の燃料品 質問題への対応、JATOP(JAPAN AUTO-OIL PROGRAM)事業への参加・貢献な どを行った。 (7) 電動車両(電気自動車、ハイブリッド自動車、燃料電池自動車)に係る技術 的検討及び保安基準・国際基準等の改定・整備に協力するとともに、国際標 準に関する取組みを実施した。 (8) ITS(高度道路交通システム)自動車分野の標準化、政策提言、各種の研 究調査活動などを推進したほか、政府の各種事業に協力した。 (9) エレクトロニクス技術に関する機能安全や車両の情報セキュリティなどの安 全性向上に向けた技術的検討・対策を推進した。 3.環境委員会関係 環境委員会においては、自動車に係る環境問題全般にわたる検討を行い、以下の 点に重点を置き、所要の対策を推進した。 (1) 地球温暖化防止対策に関し、自動車に関わる運輸・産業部門からのCO2排 出削減方策に関する調査・検討を行い、政府に要望した。 また、COP21にて採択された「パリ協定」を踏まえ、日本政府が策定し ている「地球温暖化対策計画」について、自工会として適切なものとなるよ うに対応した。 (2) 自動車生産に関わるCO2削減、廃棄物削減、揮発性有機化合物等の化学物 質削減の推進をするとともに、日本経済団体連合会が実施するCO2削減と 廃棄物削減の自主行動計画に参加・協力した。 - 9 - (3) 自動車の将来エネルギー、燃費規制に関する動向を把握、対応を検討し政府 に対し要望や理解活動を実施した。 (4) 大気環境改善や排出ガスと健康に関する研究に関し、成果の公表等により社 会への理解促進活動を推進するとともに、内外の研究者とのネットワークの 構築を進めた。 (5) 自動車リサイクル法について、フロン類、エアバッグ類、ASR(自動車シュ レッダーダスト)のリサイクル・適正処理の状況をフォローするとともに、 電子情報委員会とも連携して、自動車リサイクル促進センターによるシステ ム運用体制をサポートした。また、自動車リサイクル法の見直しに対して、 産業構造審議会・中央環境審議会の合同審議会において、自動車リサイクル 法施行後の自動車メーカーの取組み状況を報告するとともに、今後の自動車 リサイクルのあり方について要望した。 (6) 自動車リサイクルに関連し、商用車架装物のリサイクルや環境負荷物質全 廃・削減に関する自主取組みを推進した。また、欧州や新興国における自動 車のリサイクル動向に関する情報を収集した。 (7) 製品に含有される化学物質に関する動きが活発化しており、各国規制動向な どの調査研究を通じて、適宜、関係業界と連携をしつつ対応した。 4.交通委員会関係 交通委員会においては、交通安全に関する諸問題について検討を行い、以下の点 に重点を置き、所要の対策を推進した。 (1) 政府の春・秋の全国交通安全運動と連動して、交通安全キャンペーンを実施 した。その中で、後席シートベルトの着用、ヘルメットの正しい着用、夕方 早めのヘッドライト点灯、反射材の着用を訴求テーマとして、メッセージを 発信した。また、静岡県において、県庁や県警などと連携し、秋季対策とし て、夕方早めのライトオンキャンペーンを展開し、高齢者の薄暮時歩行中の 交通事故防止に取り組んだ。 (2) 参加体験型安全運転実技講習会として、JAF(日本自動車連盟)、全日本交 通安全協会との3者共催で「セーフティトレーニング」、「シニアドライバー ズスクール」を全国で開催した。特に「ASV(先進安全自動車)体験コー ス」等の最新の安全デバイス体感や「いきいき運転講座」を活用し、高齢者 の安全運転支援等の実施拡大に努めた。 (3) 若者向けの交通安全教育プログラム「セーフティアクション21」を活用し て、高校教職員向けに、自動車との共存を目指した自転車安全指導研修会を 実施した。また新たな取組みとして、生徒が主体的に交通安全を考えること ができるグループディスカッションを主体とした研修会を実施した。 (4) 平成28年4月からの政府の「第10次交通安全基本計画」について、人(社 会)、クルマ、ITS、道路環境の領域に関し、交通安全に関する自工会の活 - 10 - 動を反映させるべく、提言を行った。 (5) 政府の道路交通政策に基づき、高速道路・幹線道路の分担率向上に向けた取 組み、シームレスで利用しやすい大都市圏の高速道路料金施策、道路に関す る老朽化対策及び適切な維持更新の推進、充電施設や水素ステーション等の 次世代燃料インフラの整備推進などを要望した。 (6) 政府の「官民ITS構想・ロードマップ」に基づき、ITS普及促進策への 対応として、渋滞解消及び交通事故の予防の分野において、ETC2.0等 の活用による首都圏高速道路の渋滞と交通事故削減に向けた交通管理の高度 化、安全運転支援システムの開発・普及の推進、DSSS(Driving Safety Support Systems)等の通信インフラの計画的整備による交通事故の予防、信 号制御の高度化等による、渋滞ボトルネックの解消などを要望した。 (7) 官民合同で取り組む自動車盗難等防止対策に参画して、自工会のホームペー ジを通じて盗難防止を呼びかけるとともに、盗難防止のポスター掲出やチラ シ配布など、ユーザー啓発活動を展開したほか、イモビライザー等の盗難防 止装置の普及促進に努めた。 5.流通委員会関係 流通委員会においては、自動車流通に係る諸問題について関係省庁ならびに日本 自動車販売協会連合会、自動車公正取引協議会及び日本自動車整備振興会連合会等 の関係団体と連携して、以下の点に重点を置き、所要の対策を推進した。 (1) 特定商取引法の見直しに伴う、過剰規制に反対する旨の意見を自動車関係団 体連名で要望した。 (2) 点検整備実施率向上に向け、9、10月を強化月間として重点的に啓発活動 を行った。また不正改造防止、整備人材育成等整備関係諸課題について検討・ 対応を行った。 (3) 福祉車両に関し、福祉車両仕入消費税の取扱いについての要望を行うととも に、普及に向けた取組みとして、パンフレットの改定・展開及び介護・医療 関係者向けのWebサイトに福祉車両情報を掲載し、認知向上に努めた。 (4) その他、宣伝、中古車、物流、補修部品に係る諸問題について、適宜必要な 対応を行った。 6.税制委員会関係 税制委員会においては、自動車関係諸税の簡素化・負担軽減の実現及び、年度税 制改正への対応等、直面する諸問題に取り組むとともに、以下の点に重点を置き、 所要の対策を推進した。 (1) 平成28年度税制改正要望書を作成し、与党及び野党ならびに、経産省・国 交省等へ提出するとともに、各所からのヒアリング要請に対応した。 - 11 - (2) 自動車関係諸税の簡素化・負担軽減の実現に向けた対応 ・ 平成28年度税制改正においては、平成26年4月の消費税引上げによる反 動減や平成27年4月からの軽自動車税増税に伴い、厳しい状況に置かれて いる国内市場の実態を踏まえ、消費税率引上げ時における販売への影響回避 及び、自動車ユーザーの税負担軽減の観点から「自動車税の税率引下げ」「自 動車重量税の当分の間税率廃止」「グリーン化特例の一年単純延長」等の要 望を取りまとめ、その実現に向け要望活動を推進した。 ・ その結果、平成28年度与党税制改正大綱において、以下の措置が講じられ ることとなった。 環境性能課税については、税率・課税対象が決定されたものの、非課税の範 囲が現行の自動車取得税より拡大された。また、自動車税のグリーン化特例 は、平成27(2015)年度燃費基準に対する軽減が維持され、軽自動車 税のグリーン化特例は、現行基準で一年単純延長されることとなった。 なお、「平成29年度税制改正において、自動車の保有に係る税負担の軽減 に関し総合的な検討を行い、必要な措置を講ずる」との保有時の税負担軽減 に繋がる具体的な文言が盛り込まれた。 (3) JAF及び自動車税制改革フォーラムと連携し、自動車ユーザーの税負担軽 減を訴える街頭活動を実施した。 (4) グリーン投資減税(エネルギー環境負荷低減推進税制)の適用期限延長につい て要望し、要件が一部見直されたものの、適用期限が2年間延長された。 (5) 企業税制においては、特に、法人実効税率の引下げについて経団連等と連携 して要望活動を推進した結果、平成28年度に29.97%、平成30年度 に29.74%まで引き下げられることとなった。 (6) エコカー減税の円滑な執行のため、関係省庁や関係団体と連携し、最新の減 税対象車両の情報を自工会ホームページにて公表した。 (7) 自動車取得税の徴・納税事務の円滑化に資するため、総務省監修の下に「自動 車取得税の課税標準基準額および税額一覧表」(新・中古車版)・「トラックの 表示価格一覧表」を作成した。 7.調達委員会関係 調達委員会においては、国内外の自動車部品及び資材の調達に係る諸問題の検討 を行い、以下の点に重点を置き、所要の対策を推進した。 (1) 海外部品団体との協力関係の維持・相互理解を図るべく、OESA(米国自 動車部品工業会)とCLEPA(欧州部品工業会)と交流会を実施した。また、 CLEPAとのビジネスセミナー(2016年に実施予定)に向けた検討を 行った。 (2) 日本のものづくりの維持・強化に向け、日本自動車部品工業会や素形材業界 - 12 - 等との連携を図り、自動車産業全体の競争力向上に資する意見交換・検討を 行うとともに、中小部品メーカーのための部工会・技術展示商談会に協力した。 (3) 最近の取引状況の反映を目的とした「自動車産業適正取引ガイドライン」の 改訂に関し、政府からの要請に応え協力するとともに、ガイドラインの周知 徹底を目的としたセミナーを日本自動車部品工業会と協力して実施した。 また、関係する業種として、「素形材産業取引ガイドライン」の改訂にも協力 した。 (4) 材料の安定調達に向け、関係機関や有識者との意見交換及び調達リスクのあ る部素材についての情報収集とその共有化を図った。 8.国際委員会関係 国際委員会においては、米国・欧州・アジアをはじめとする海外市場における通 商問題対策及び海外渉外活動など、以下の点に重点を置き、所要の対策を推進した。 (1) 日本政府と協調し自由貿易(WTO/EPA/FTA)の推進に向けた活動 を実施。特に日-EU EPA(経済連携協定)においては、政府間協議への 支援を行うとともに、EU各国政府や業界関係者等との意見交換を実施する などし、自工会ポジションならびに自工会メンバー会社による各国への経済 貢献について理解促進を図った。TPP(アジア太平洋経済連携協定)にお いては、同協定の大筋合意、署名に至るまでの間、日本政府への支援を行う とともに、米国政府・議会・メディア等関係者に対して、自由貿易の推進、 自工会メンバー会社による米国への経済貢献、日本市場に対する正しい理解 等の促進を図った。WTOにおいては、環境物品の関税の削減・撤廃を目指 すプルリ交渉(複数国間交渉)において次世代車及び関連部品がその対象と なるよう日本政府をはじめ関係各国に働きかけを行った。 (2) 各国政府/業界関係者との懇談や各種訪日調査団の受け入れ、各国自工会と の定期協議を開催。こうした活動を通じ、双方の理解促進を図った。欧州議 会国際貿易委員会の来日時には、池会長との意見交換を実施し、日-EU E PAに対する日本の自動車業界の考えを改めて伝えた。また、AMEICC (日・ASEAN経済産業協力委員会)自動車産業ワーキンググループの特 別セミナーに池会長が出席、AEC(アセアン経済共同体)発足に向けた課 題と期待について講演するとともに、AAF(アセアン自動車連盟)との協 力関係強化に向けた共同声明に合意した。米国ETI(機械器具工業会)と は技術セミナーを実施し相互理解の促進を図るとともに、米国消費者へのよ り質の高いサービスの提供に資するよう日米交互開催から米国 2 回・日本 1 回の開催形態に変更することを合意。さらに、APEC自動車ダイアログ会 合などの国際会議へ参画し、各国の自動車産業動向や課題について意見交換 を行った。中国政府とは対話機会を設定し、関係強化を図るとともに、新政 策・法規についての意見交換や意見書の提出を通じて、ルールメイキングへ - 13 - の建設的な関与を行った。 (3) 米国、欧州、アジア、中国における対日理解促進のための渉外活動を行うと ともに、「貢献パンフレット」「News From JAMA」(Web版)などのPRツー ルを作成した。また、海外事務所を通じ、政府・メディア・業界等関係者に 対し日本の自動車産業の理解促進を図った。 (4) 日本政府によるSJAHI(サウジアラビア自動車技術高等研修所)への支 援活動において、経済産業省、日本国際協力センターと連携し、専門家の派 遣、SJAHIインストラクターの日本受入研修等について側面支援を行っ た。 (5) 輸出入に関わる通関業務、海上/航空輸送に関わる制度改正、原産地規則な ど、海外物流の改善・効率化に向け、日本政府への働きかけを行った。 9.電子情報委員会 電子情報委員会においては、電子情報に係る諸課題についての検討、ビジネスシ ステム分野、デジタルエンジニアリング分野及び、IT基盤における標準化の推進 を図るなど、以下の点に重点を置き、所要の対策を推進した。 (1) 自動車業界における電子情報の標準化基本方針について、関連業界団体と協 調して、情報の共有と意見の交換、施策の検討、及び国内標準の既存ガイド ラインを改訂するとともに、「JAMA 電子情報フォーラム 2016」を開催する等、 引き続き標準の普及啓発活動を行った。 (2) 日米欧の自動車業界における電子情報標準化推進団体と協調した自動車業界 におけるグローバル標準・国内標準の策定・維持管理を推進した。 ① ビジネスシステム分野における国際標準化推進、電子タグのSCM (Supply Chain Management)領域での利用を踏まえた新規ガイドライン の策定、既存EDIシステム老朽化対応の為の次期EDIの検討及び既 存標準の維持・普及活動を行った。 ② CAD(デジタルエンジニアリング分野)の標準化活動として、既存各 種ガイドラインの改訂、3次元製図規格のJIS化活動、3次元図面の 活用と長期保管に関わる標準化、京コンピュータでの大規模高速解析(衝 突、EV車電池強度シミュレーション、衝撃解析)を行った。 (3) 自動車業界共通システム課題について、他委員会と連携して以下の取組みを 行った。 ・ 環境委員会と連携した自動車リサイクルシステムに対するIT領域の支援 (4) 自動車業界の共通基盤について、以下の取組みを行った。 ・ JARI/JNXセンターにおけるJNX運営、維持/改善活動への参画 ・ CAI(アプリケーション共通基盤)の維持/改善活動への参画 (5) Industrie4.0 等最新技術動向調査を実施した。 - 14 - 10.労務委員会関係 労務委員会においては、自動車製造業における人事労務、安全衛生、技能振興全 般にわたる検討を行い、以下の点に重点を置き、所要の対策を推進した。 (1) 賃金、賞与、初任給、採用、労働時間、福利厚生、社会保障制度、労働災害 等の情報を迅速かつ的確に収集し、適宜情報提供を行った。 (2) 海外勤務者の労働条件や主要国の労働事情について、調査ならびに情報収集、 情報交換を行った。 (3) 自動車産業安全衛生大会の開催をはじめ、労働災害防止対策やメンタルヘル ス対策を検討する等、安全衛生に関して知見の累積を図る活動を行った。2 015年12月より義務化となったストレスチェック制度への対応について は特に集中した検討を行った。 (4) 厚生労働省の定める第12次労働災害防止計画(平成25年度~29年度) に則り、従来の労働安全衛生マネジメントシステム普及・定着活動に加え、 受動喫煙防止対策ならびに喫煙率の一層の低減を図る活動を行った。 (5) 適切な賃金引上げや労働条件の改善など、健全かつ安定した労使関係の維 持・向上を目指し、自動車総連等の労働諸団体や他産業団体との情報・意見 交換を行った。 (6) 厚生労働行政に関して、厚生労働省、日本経済団体連合会、中央労働災害防 止協会、中央職業能力開発協会等との定期的な意見交換、懇談の場を持ち、 業界意見の表明等を積極的に行った。 (7) 企業活動の円滑化ならびに労働環境改善に係る規制緩和、また社会保障制度 の充実・給付の効率化等について、日本経済団体連合会等とも連携し、厚生 労働省等への要望活動を行った。 (8) ものづくりの重要性を踏まえ、技能検定委員派遣や技能者表彰に係る活動を 行った。 (9) 将来にわたる人材の採用・育成、及び自動車産業で働く女性の裾野拡大に取 り組むべく、「高等学校への訪問授業」を実施するとともに、「理系女子応援 イベント」の企画検討を行った。 (10) 日本自動車車体工業会、日本自動車部品工業会と連携し、三工業会の共同事 業として、労務担当役員会議、労政・安全衛生の合同会議及び勉強会等を開 催し、情報交換・相互交流を図った。 11.知的財産委員会関係 知的財産委員会においては、偽造/模倣対策、特許審査の効率化・迅速化、知的 財産制度の国際調和、自動車産業の国際競争力の維持・向上及び各社の実務課題の 対応について検討を行い、以下の点に重点を置き、所要の対策を推進した。 (1) 審査の迅速化・効率化、知的財産制度の国際調和に向けて、特許庁の審査・ 審判当局との意見交換会を行った。 - 15 - (2) 意匠制度に関する各社認識の共有を図るとともに、特許庁との課題共有を 図った。 (3) 職務発明制度の見直し等について関係機関と意見交換を行った。 (4) 中国における偽造品対策として、広州モーターショー等の機会を捉え一般消 費者を対象とした啓発活動を実施した。 (5) CAAM(中国汽車工業協会)との知的財産シンポジウム、KAMA(韓国 自動車工業会)との会合を通じ、知的財産権問題に係る諸課題について、情 報共有を図った。 (6) IIPPF(国際知的財産保護フォーラム)等を通じて、政府への情報提供、 関係機関との情報共有・共同活動等の連携・協力を行った。 (7) 自動車産業の国際競争力の維持・向上に向けた研究として、新興国(タイ、 マレーシア、シンガポール)の特許制度・エンフォースメント事情について、 関係官庁及び現地企業との意見交換を行った。 - 16 - [Ⅵ]車種別委員会 1.軽自動車特別委員会 軽自動車特別委員会においては、軽自動車に係る諸問題について検討を行い、以 下の点に重点を置き、所要の対策を推進した。 (1) 軽自動車に関する税制問題及び通商問題等の動向を注視し、適時必要な対応 を行った。 (2) 特に、税制問題においては、軽自動車に関するグリーン化特例や環境性能課 税に関し、要望活動を実施した。 (3) 軽自動車ユーザーの実態、使用状況及び、軽自動車税増税の影響等を把握す るため、軽自動車の使用実態調査を行った。 (4) 軽乗用車の燃費分析を行い、現状の実態を把握するとともに、今後の燃費技 術の方向性等について考察した。 (5) 軽自動車の検査届出、保管場所届出等の実績値を確認し、流通実態の把握と 諸課題に関する検討を行った。 2.二輪車特別委員会 二輪車特別委員会においては、二輪車に係る諸問題について検討を行い、以下の 点に重点を置き、所要の対策を推進した。 (1) IMMA(国際二輪車工業会)、FAMI(アジア二輪車産業連盟)の円滑か つ効果的な運営をサポートし、以下の諸活動を推進した。 ① 二輪車の国際的な基準調和の実現 ② 二輪車の国際的な交通安全向上に向けた活動 ③ アジアにおける二輪車の模倣品の実態把握及びメンバー国が取り組む知 財権保護活動に対する支援 ④ アジア地域を中心とした二輪車の関連政策や統計情報の収集 (2) 二輪車の国内外の安全・環境対策に関する技術的検討・対応を推進した。 (3) 二輪車の利用環境改善活動として、駐車場整備促進、免許取得負担軽減、走 行空間確保及び高速道路独自区分設定等について継続的に活動を実施した。 (4) 二輪車の理解促進活動として、「モーターサイクルインフォメーション」の定 期刊行、二輪4社合同記者会見の実施を通じた広報発信、また、バイクの日 イベントを通じて交通安全啓発を図った。 (5) 安全安心な社会づくりに二輪車の活用を進めるため、防災・災害対策で活動 するバイク隊の事例集を作成し、全国の自治体等に配布した。 (6) 高等学校における交通安全教育の充実ならびに交通安全教育を受ける機会の 少ない高齢者層に対し、日本二輪車普及安全協会と連携しながら研修会を 開催した。 (7) 二輪車産業の再興を目指すため、二輪車産業に携わる関係者(行政府、自治体、 業界、ライダーほか)が一堂に会して、現状と課題に関する認識共有及び議論 - 17 - する場である「BIKE LOVE FORUM」に出席し、「二輪車産業政策ロードマップ」 で掲げた目標に対する自工会施策の展開状況を報告した。 3.大型車特別委員会 大型車特別委員会においては、大型車に係る全般的な諸問題について検討を行い、 以下の点に重点を置き、所要の対策を推進した。 (1) 大型車車輪脱落事故防止のため、ラジオスポット、スポーツ紙、ポスター・ チラシ展開にて、大型トラック・バスのJIS方式、ISO方式のホイール ボルト・ナットの取扱い及び適切な点検整備の必要性に関する周知啓発活動 を実施した。 (2) 大型車に係る税制の動向を注視し、適宜必要な対応を行った。 (3) JAMA、ACEA(欧州) 、EMA(米国)の大型車メーカーのCEOで構成 される大型車グローバルミーティングの第13回会議がブラッセルで開催さ れ、燃費及び温室効果ガス排出、安全、ITS、市場燃料品質等について意 見交換を行った。 (4) バス事業の活性化に向けた調査研究として、ノンステップバス普及に関する 調査研究を実施した。有識者、事業者へのヒアリング及び全国市長アンケー ト等を行い、調査研究報告書の取りまとめを行った。 (5) 大型車を取り巻く課題について関係団体と連携して対応した。 - 18 - [Ⅶ]特別委員会 1.モーターショー特別委員会 モーターショー特別委員会においては、東京モーターショー開催に係る諸課題に ついて検討を行い、以下の点に重点を置き、所要の対策を推進した。 (1) 第44回東京モーターショー2015の開催準備と運営 ・第44回東京モーターショー2015は、10月29日(木)から11月 8日(日)までの11日間の会期で開催。世界11ヶ国から合計160社 が参加、ワールドプレミア75台、ジャパンプレミア68台を含む417 台が出展した。 ・発祥の地である日比谷を起点に「東京モーターショー60 周年記念パレード」 を実施したほか、関連企画では「東京モーターフェス 2015 with みんモー」 に自工会が後援するなど、事前から会期中を通じて盛上げ策を実施した。 ・また、世界一のテクノロジーモーターショーを目指す東京モーターショー の企画として今回3回目となる主催者テーマ事業「SMART MOBILITY CITY 2015」では、2020年を見据えた東京の新たな進化と、その先を展望し た先進の都市システムをイメージした展示や映像に加え、テストライドや カンファレンスを通じてこれからのモビリティ社会を多くの来場者に分か りやすく提示した。 ・総入場者数は、対前回比90.0%の812,500人となったが、出展 物の魅力に加え、乗用車・二輪車試乗会等の来場者参加体験型の実施や、 今回初めて東西展示棟間の無料シャトルバスを運行するなど、来場者サー ビス向上に努めたことも奏功し、来場者満足度は91.0%(前回:87. 3%)、次回来場意向も89.2%(前回:86.7%)と向上し、次回の 東京モーターショーにつながる結果となった。 (2)2020年を見据えた東京モーターショーのあり方検討と平成28年度休催 年イベントの開催検討 ・2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催を見据え、東京モー ターショー運営会議の下に「中長期ロードマップ検討WG」を設置し、検 討を進めた。併せて、会場となる東京ビッグサイトの使用制限問題も検討 した。 (3)自動車ガイドブック(Vol.62)の編集企画の検討及び発行 ・収益事業においては、自動車ガイドブックVol.62を10月28日(水) に発行し、東京モーターショーの会場や全国の主要書店等で発売した。 - 19 - [Ⅷ]平成27年度中に開催された主要会議 定時総会 第49回定時総会 臨時総会 理事会 第424回~第431回 監事会 常任委員会 第560回~第568回 1回 2回 8回 2回 9回 [一般委員会] 技術管理委員会 安全・環境技術委員会 環境委員会 交通委員会 流通委員会 税制委員会 国際委員会 調達委員会 電子情報委員会 労務委員会 知的財産委員会 6回 6回 8回 4回 1回 8回 5回 6回 4回 6回 6回 [車種別委員会] 軽自動車特別委員会 二輪車特別委員会 大型車特別委員会 3回 6回 2回 [特別委員会] モーターショー特別委員会 1回 小 計 94回 上記委員会の部会・分科会等の開催数 総 計 2,116回 2,210回 - 20 - [Ⅸ]国際交流関係 1.各国自動車関係団体との交流 (1)JAMA/CAAM 新エネ車政策交流会(平成27年5月) (2)JAMA/KAMA 事務局間会合(平成27年6月) (3)JAMA/AAF会合(平成27年8月) (4)JAMA/SIAM(インド自動車工業会)事務局間会合(平成27年10月) (5)JAMA/OESA/CLEPA交流会(平成27年10月) (6)JAMA/ETI技術セミナー(平成27年12月) (7)JAMA/ACEA事務局間会合(平成28年3月) 2.主要国際会議等への参加 (1)APEC自動車ダイアログ 平成27年4月、8月にフィリピン(4月:マニラ、8月:セブ)にて開催。 (2)IMMA総会 平成27年5月にカナダ(バンクーバー)にて開催。 (3)自動車材料技術国際フォーラム 平成27年5月に中国(北京)にて開催。 (4)AMEICC自動車産業ワーキンググループ 平成27年8月にカンボジア(シェムリアップ)にて開催。 (5)OICA総会 平成27年10月にタイ(バンコク)にて開催。 (6)日中省エネルギー・環境総合フォーラム 平成27年11月に日本(東京)にて開催。 (7)SIAM Auto Trade Dialogue 平成28年2月にインド(デリー)にて開催。 (8)FAMI総会 平成28年3月にインドネシア(スラバヤ)にて開催。 (9)大型車グローバルミーティング 平成28年3月にベルギー(ブラッセル)にて開催。 - 21 - [Ⅹ]平成27年度における主要刊行物 1.定期刊行物 * JAMAGAZINE VOL・49 の 4 月号~VOL・50 の 3 月号 * 日本の自動車工業 2015 年版 * THE MOTOR INDUSTRY OF JAPAN 2015 * 世界自動車統計年報 VOL.14 2015 * 自動車統計月報 VOL.49 No.1~12(Web) * 2015 年度乗用車市場動向調査 * 2015 年度二輪車市場動向調査 * MOTOR VEHICLE STATISTICS OF JAPAN 2015(Web) * News from JAMA (年 2 回・Web) * News from JAMA Asia (年 4 回・Web) * Annual Contributions Report 2015-2016: Investing in America * Common Challenges, Common Future - Japanese Auto Manufacturers Contribute to the Competitiveness of Europe’s Motor Industry 2014 * Driving Growth Towards The Future 2015-Hand in Hand between ASEAN and Japan * 日系自動車メーカー中国状況(Web) * 車台番号一覧表 2010~2014 * 自動車重量税・自動車取得税の減免措置対象車一覧表[エコカー減税] (年 12 回・Web) * セーフティカーライフ 2015-2016「すてきなカーライフのすごし方」 * モーターサイクルインフォメーション(2015 年 4 月号~2016 年 3 月号) * 自動車ガイドブック(和英併記) Vol.62 Japanese Motor Vehicles Guidebook * 環境レポート 2016 * 自動車の役割と安全・環境への取り組み 2016 * はじめての福祉車両ガイド(ともに道をひらく 2015~2016) * 軽自動車の使用実態調査報告書(隔年刊) 2.不定期刊行物 * 小学生のためのよくわかる自動車百科 * みんなで学ぼうクルマの安全 * ベテランドライバーに必要な未来の運転 * JAMA/JAPIA 取引情報標準書 * JAMA/JAPIA CAx データ変換における同一性検証ガイドライン * 2014 年度 3D 図面適用率調査レポート(JAMA 各社の状況) * SASIG CAD Functionality Requirements CAD ベンダー回答レポート 2014 * 2014 年度 PDQ 準備展開状況 第 10 回調査結果(JAMA 各社の状況) - 22 - 3.自動車図書館・ビデオライブラリー ◇ 自動車図書館では、自動車に関する国内外の図書や文献の閲覧を通じ、自動 車ならびに自動車産業のPRと業界活動への理解促進を図った。 ◇ ビデオライブラリーでは、自動車ならびに自動車産業に関する分野の映像資 料(作品)を収集し、一般利用者への貸し出しサービスを通じた広報・理解 活動を推進した。 - 23 - 3.一般社団法人 日本自動車工業会 1.会 い 川 ス ダ ト 日 日 員 す ゞ 自 動 車 株 式 会 崎 重 工 業 株 式 会 ズ キ 株 式 会 イ ハ ツ 工 業 株 式 会 ヨ タ 自 動 車 株 式 会 産 自 動 車 株 式 会 野 自 動 車 株 式 会 2.役 員 等 会 長 池 史 彦 副会長 西 川 廣 人 〃 豊 田 章 男 〃 相 川 哲 郎 〃 小 飼 雅 道 〃 永 塚 誠 一 常務理事 内 藤 政 彦 理 事 細 井 行 〃 片 山 正 則 〃 原 山 保 人 〃 鈴 木 俊 宏 〃 伊 奈 功 一 〃 三 井 正 則 〃 加 藤 光 久 〃 早 川 茂 〃 毛 利 悟 〃 坂 本 秀 行 〃 松 元 史 明 〃 川 口 均 〃 市 川 正 和 〃 市 橋 保 彦 〃 吉 永 泰 之 〃 近 藤 潤 〃 八 郷 隆 弘 〃 峯 川 尚 〃 吉 田 正 弘 社 社 社 社 社 社 社 組織 平成28年3月31日現在 富 士 重 工 業 株 式 会 社 本 田 技 研 工 業 株 式 会 社 マ ツ ダ 株 式 会 社 三 菱 自 動 車 工 業 株 式 会 社 三菱ふそうトラック・バス株式会社 ヤ マ ハ 発 動 機 株 式 会 社 U D ト ラ ッ ク ス 株 式 会 社 (50音順) 平成28年3月31日現在 本田技研工業株式会社 代表取締役会長 代表取締役 CCO兼副会長 日産自動車株式会社 トヨタ自動車株式会社 代表取締役社長 三菱自動車工業株式会社 代表取締役社長兼COO マ ツ ダ 株 式 会 社 代表取締役社長 専務理事 いすゞ自動車株式会社 〃 ス ズ キ 株 式 会 社 〃 ダイハツ工業株式会社 〃 トヨタ自動車株式会社 〃 〃 日産自動車株式会社 〃 〃 日野自動車株式会社 〃 富士重工業株式会社 〃 本田技研工業株式会社 〃 〃 - 24 - 代表取締役会長 代表取締役社長 代表取締役副会長 代表取締役社長 代表取締役会長 代表取締役社長 代表取締役副社長 取締役・専務役員 専務役員 取締役 副社長 取締役 副社長 専務執行役員 代表取締役会長 代表取締役社長 代表取締役社長 代表取締役副社長 代表取締役 社長執行役員 専務執行役員 取締役常務執行役員 理 事 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 監 事 〃 〃 金 井 誠 太 光 田 稔 益 子 修 中 尾 龍 吾 アルバート・キルヒマン 鈴 木 孝 男 柳 弘 之 木 村 隆 昭 村 上 吉 弘 ヨアキム・ローゼンバーグ 大 上 工 山 下 雅 也 今 津 英 敏 杉 山 雅 洋 マ ツ ダ 株 式 会 社 〃 三菱自動車工業株式会社 〃 三菱ふそうトラック・バス株式会社 〃 ヤマハ発動機株式会社 〃 UDトラックス株式会社 〃 本田技研工業株式会社 日産自動車株式会社 早 稲 田 大 学 代表取締役会長 常務執行役員 代表取締役会長兼CEO 代表取締役副社長 代表取締役会長 取締役相談役 代表取締役社長執行役員 代表取締役 副社長執行役員 代表取締役社長 取締役 事務局長 常勤監査役 常勤監査役 名誉教授 3.会員の異動 無し 4.役員の異動 (1)就任 理 事 毛 利 悟 坂 本 秀 行 〃 八 郷 隆 弘 〃 ※平成27年5月21日 トヨタ自動車株式会社 専務役員 日産自動車株式会社 取締役 副社長 本田技研工業株式会社 専務執行役員 第49回定時総会にて就任(役職は就任時のもの) 鈴 木 俊 宏 理 事 松 元 史 明 〃 ※平成27年7月17日 ス ズ キ 株 式 会 社 代表取締役社長 日産自動車株式会社 取締役 副社長 臨時総会にて就任(役職は就任時のもの) ヨアキム・ローゼンバーグ 理 事 ※平成28年3月17日 UDトラックス株式会社 取締役 臨時総会にて就任(役職は就任時のもの) (2)辞任 理 事 前 川 眞 基 山 下 光 彦 〃 伊 東 孝 紳 〃 ※平成27年5月21日 鈴 木 修 理 事 志 賀 俊 之 〃 ※平成27年7月17日 トヨタ自動車株式会社 代表取締役副社長 日産自動車株式会社 取締役 上級技術顧問 本田技研工業株式会社 代表取締役社長執行役員 第49回定時総会にて辞任(役職は辞任時のもの) ス ズ キ 株 式 会 社 代表取締役会長 日産自動車株式会社 取締役 副会長 臨時総会にて就任(役職は辞任時のもの) - 25 - 坂 上 優 介 理 事 ※平成28年3月17日 5.委員会委員長の異動 (1)就任 技術管理委員会委員長 藤 安全・環境技術委員会委員長 坂 電子情報委員会委員長 松 知的財産委員会委員長 小 大型車特別委員会委員長 市 ※平成27年5月21日 UDトラックス株式会社 取締役会長 臨時総会にて辞任(役職は辞任時のもの) 原 清 志 マ ツ ダ 株 式 会 社 常務執行役員 本 秀 行 日 産 自 動 車 株 式 会 社 取締役 副社長 川 貢 本田技研工業株式会社 執行役員 西 工 己 トヨタ自動車株式会社 常務役員 橋 保 彦 日 野 自 動 車 株 式 会 社 代表取締役社長 第425回理事会にて就任(役職は就任時のもの) (2)辞任 技術管理委員会委員長 素 利 孝 久 マ ツ ダ 株 式 会 社 特別顧問 安全・環境技術委員会委員長 山 下 光 彦 日 産 自 動 車 株 式 会 社 取締役 上級技術顧問 電子情報委員会委員長 山 本 芳 春 本田技研工業株式会社 取締役専務執行役員 知的財産委員会委員長 吉 貴 寛 良 トヨタ自動車株式会社 常務役員 行 いすゞ自動車株式会社 代表取締役社長 大型車特別委員会委員長 細 井 ※平成27年5月21日 第425回理事会にて辞任(役職は辞任時のもの) - 26 - 6.組 織 図 一般委員会 技術管理委員会 安全・環境技術委員会 理事会 常任委員会 環境委員会 企画部会 総務部会 調査部会 法規部会 消費者部会 技術企画部会 技術管理部会 海外技術管理部会 研究管理部会 安全部会 排出ガス・燃費部会 騒音部会 燃料・潤滑油部会 エレクトロニクス部会 電動車両技術部会 ITS技術部会 大型車部会 工場環境部会 製品化学物質管理部会 地域環境部会 リサイクル・廃棄物部会 交通委員会 交通安全部会 交通環境部会 ITS企画部会 流通委員会 新車部会 サービス部会 部品流通部会 流通輸送部会 福祉車両部会 税制委員会 税制部会 国際委員会 国際企画部会 米欧一般地域部会 中国部会 アジア部会 海外物流部会 調達委員会 電子情報委員会 部品部会 材料部会 電子情報企画部会 ビジネスシステム部会 デジタルエンジニアリング部会 労務委員会 労政部会 安全衛生部会 知的財産委員会 知的財産企画部会 知的財産専門部会 車種別委員会 軽自動車特別委員会 軽自動車企画部会 二輪車企画部会 二輪車技術部会 二輪車安全環境部会 二輪車海外部会 二輪車特別委員会 大型車特別委員会 大型車企画部会 大型バス部会 特別委員会 モーターショー特別委員会 (平成28年3月31日 現在) - 27 - 4.事業報告の附属明細書 附属明細書に記載すべき事項は特になし。 - 28 -