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富士通ジャーナル 2007年7月・8月合併号 VOL.32 NO.7 2007 NO.292

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富士通ジャーナル 2007年7月・8月合併号 VOL.32 NO.7 2007 NO.292
表1.4入稿 06.7.26 9:38 PM ページ2
プロダクト&サービス
ビジネスイノベーション
NEWテクノロジー
ユニバーサルデザイン
78
富士通ジャーナル《 合 併号 》
P2-3入稿 06.7.26 11:16 PM ページ1
企業の持続的発展に向けて
企業価値向上のための
統合リスクマネジメント
近年、企業経営では、自社の事業の発展のみならず、災害やセキュリティ事故など不測の事態においても事業が継続
でき、株主や顧客などステークホルダーの利益を保護することが、企業の社会的責任(CSR)を果たす上で重要と
なってきています。現在、企業活動においてITは不可欠な存在であり、ITなしでは企業活動は成り立ちません。その
ためには、多様なリスクに統合的にマネジメントする仕組みを構築し、事業の持続的発展を維持することが企業価
値向上につながります。
企業を取り巻く環境の変化
統合的なリスクマネジメントの必要性
米国では相次ぐ企業会計不祥事からすでに施行されている
社会的責任を果たし持続的な経営を行うためには基幹業
企業改革法(SOX法:Sarbanes-Oxley Act)が、
日本でも日
務の遂行は当然ですが、それ以上にリスクマネジメントが重
本版SOX法として、施行が予定されています。すでにその一環
要となり、特に経営基盤を支えるITを守ることが事業を守る
として、
日本版SOX法を睨んだ新会社法が、2006年5月に施
ことに直結します。
行され、特に注目されているのが証券取引法を改正した金融
従来、富士通では地震や風水害が発生した場合の災害対策
商品取引法です。これにより、企業ではコーポレートガバナン
システム、
また情報セキュリティにおいては、不正アクセスや情
ス(企業統治)やディスクロージャ(情報開示)が強く要求され、
報漏洩といった問題に対して、個々にプロダクトやサービスを
財務諸表の開示等を目的とした内部統制の確立や社会的責任
ご提供してまいりました。これからは個々の対策ではなく、例え
を果たすための仕組みづくり等が求められています。
ば、複雑化するサプライチェーンの安定化や、あるいは多様化
さらにこれらの取り組みを実践していることを社会に対して
する情報セキュリティの脅威へのトータルな対処等、統合的な
証明し、健全な企業活動を行っていることを明確にすることが
マネジメントへの取り組みが重要となります。
義務付けられています。
このような社会的背景への対応やトータルマネジメントへ
■ 図1 お客様の統合リスクマネジメントを実現するために
現 状
今 後
お客様の課題
企業の責務
ウイルス
対策
災害対策
情報漏洩
対策
防犯対策
ISO20000
(ITIL)
COBIT
BC
(ISO化予定)
環境対策
ISO14000
お客様
お客様
個
別
対
策
富士通
IT監視
セキュリティ
監視
マ
ネ
ジ
メ
ン
ト
対
策
富士通
安心安全ソリューション体系
情報セキュリティ
情報漏洩
運用サービス
ネットワーク
監視
ISO27000
(ISMS)
事業継続(BC)
統合運用サービス
プロダクト
サービス
プロダクト
サービス
プロダクト
サービス
プロダクト
サービス
プロダクト
サービス
プロダクト
サービス
プロダクト
サービス
プロダクト
サービス
プロダクト
サービス
プロダクト
サービス
P2-3入稿 06.7.26 11:17 PM ページ2
の取り組みが必要なことから、お客様の統合リスクマネジメン
Technology Infrastructure Library)等の国際標準に準拠
トを実現するために、
「セキュリティ」と「事業継続管理(BCM)」
した高品質な情報セキュリティマネジメントシステムやそれら
にフォーカスし、企業における「安心安全」を支援します。
を支える運用サービス、さらに高信頼の事業継続対策を整備
お客様に情報システムの安心安全をご提供するにあたって、
しており、お客様の事業特性やニーズ、優先順位を明確にし、
ISO27000シリーズ、COBIT(Control OBjectives for
現状の対策状況を踏まえた上でワンストップかつ包括的に導
Information and related Technology)、
ITIL(Information
入することが可能となります。
セキュリティ
情報セキュリティガバナンスを強力に推進する
セキュリティアーキテクチャーとセキュリティ統制
情報セキュリティ対策を投資として捉える
情報セキュリティガバナンス
ようにすることです。即ち、情報セキュリティ対策の有効性(対
策として役に立っているか)と効率性(効果に対して投資が過
剰になっていないか)を、株主をはじめとするステークホルダー
今日の企業においては、ITシステムは業務に不可欠なイン
に説明できることが必要です。2005年3月に経済産業省商
フラになっています。そして、
このITシステムをリスクから守
務情報政策局情報セキュリティ政策室が公表した「企業におけ
るために必要なセキュリティ対策を欠かすことができません。
る情報セキュリティガバナンスのあり方に関する研究会」報告
一般的に、
これまではセキュリティ対策に掛ける投資金額は、
書では、
このような情報セキュリティガバナンスの推進を支援
IT全体に対する投資の3∼5%程度であると言われてきまし
する、次の3種類のツールを提供しています。
た。今日の我が国においては、セキュリティ投資比率はそれ
● 情報セキュリティ対策ベンチマーク
以上に増加しており、平均すると5%を超えるという調査報
● 情報セキュリティ報告書モデル
告も公表されています。
(日本ネットワークセキュリティ協会
● 事業継続計画策定ガイドライン
「ITセキュリティ対策施策の導入・実施状況とその満足度調査」、
これらのツールを活用することで、企業は自身の情報セキュ
2004年)
リティ対策の有効性と効率性をわかりやすく伝えることができ
しかしその一方で、企業からの個人情報漏洩や社会システ
ます。また、企業内部における情報セキュリティ対策の必要性
ムのダウン等、重大なセキュリティ事故も後を絶ちません。こ
と正当性を説明できるようになり、より組織的な情報セキュリ
のことは、いまなお多くの企業において、セキュリティ対策が
ティ対策の実施が容易になります。
いわば「場当たり」的な発想で行われており、投資に対するセ
キュリティ対策効果が思うように現れていないという現実の状
況を示しています。
効率的セキュリティ投資に不可欠な
エンタープライズセキュリティアーキテクチャー
そこで、従来のように情報セキュリティ対策を後ろ向きの出
大型計算機が誕生したころは、情報セキュリティは「他人の
費とみなし、場当たり的に対応するのではなく、逆に適切な情
データには触れることができない」程度の概念でした。1980
報セキュリティ対策で、ITシステム及びITインフラを保護する
年代中ごろ、米国国防総省がコンピュータのセキュリティ調達
ことが企業価値の向上につながると考え、信頼確保のための
基準である「トラステッドコンピュータセキュリティ評価基準」
(通
投資として企業全体で取り組む考え方が提唱されるようにな
称オレンジブック)を策定したことにより、認証やログの記録等、
りました。これが「情報セキュリティガバナンス」と呼ばれる
情報セキュリティの各種の機能が広く技術者に意識されるよう
概念です。
になりました。そして、1990年代、
いわゆる「オープンの時代」
情報セキュリティガバナンスの目標の一つは、導入している
を迎えることにより、情報セキュリティ対策の世界は大きな転
情報セキュリティ対策の効果を客観的に第三者に説明できる
機を迎えます。
P4-5入稿 06.7.26 11:21 PM ページ1
大型計算機の時代は、メーカーが独自に情報セキュリティ
キテクチャー(ESA)」です。エンタープライズセキュリティアー
のコンセプトを策定し、設計し、実装し、出荷していました。し
キテクチャーは、企業内における情報セキュリティ対策の技術
かしオープンな規格の普及によって、システムは複数のメー
的な基本方針を明確化する文書体系です。企業は、情報セキュ
カーやベンダーが提供する機器によって構成されることが
リティ対策のシステムを構築する場合、あるいは機器を調達す
当然となり、これに伴い情報セキュリティ機能も多くの機能
る場合に、常に自社のエンタープライズセキュリティアーキテ
部品に細分化されるようになりました。このことはコスト削
クチャーへの適合性をチェックします。その結果、エンタープラ
減や選択の自由度拡大等、多くのメリットを利用者にもたら
イズセキュリティアーキテクチャーに適合しないと認められた
しました。
システムや機器は、企業内で採用することは認められません。
こうすることで、企業内の情報セキュリティは統一的で整合が
■ 図2 ESA不在の問題点
製品A
認証方式a
製品B
暗号方式x
ログ方式s
認証方式b
製品C
暗号なし
認証方式a
ログ方式t
取れたものになり、セキュリティ投資の有効性と効率性が保証
暗号方式y
されます。
一般に、企業は情報セキュリティ対策の基本原則を明文化し
ログ方式t
た「情報セキュリティポリシー」を持っています。エンタープラ
イズセキュリティアーキテクチャーも当然、情報セキュリティポ
リシーの要求事項に従って策定しなくてはなりません。我が国
組み合わせても動かない・・・
の情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)では、
セキュ
しかしその一方で、利用者は自らの責任で各構成機器を選択
リティ関連文書を「ポリシー」
「スタンダード」
「プロシジャ」の
しなければならなくなりました。機器同士の相互接続性、デー
3階層とするのがよいとしていますが、エンタープライズセキュ
タフォーマットの一致、管理方法の整合性等、統一したシステ
リティアーキテクチャーは「スタンダード」の一種であり、
「プロ
ムとして運用するための配慮は、全て利用者側の責務となった
シジャ」レベルのセキュリティ実装とのギャップを埋める位置
のです。特に情報セキュリティの分野では、機器やソフトウェア
付けの文書になります。
の組み合わせにより安全性が変化する可能性があるため、利
合わせによる事故や問題が多数発生することになり、
「情報セ
「富士通のエンタープライズ
セキュリティアーキテクチャー」
キュリティは難しい」
「情報セキュリティはコストがかかりすぎる」
エンタープライズセキュリティアーキテクチャーは、その企
という概念が定着してしまいました。
業の情報投資戦略から導き出されるものなので、本来は企業
この問題を解決するのが、
「エンタープライズセキュリティアー
毎に異なる内容のアーキテクチャーが定められるのがあるべ
用者は細心の注意を求められます。結果的に、不適切な組み
■ 図3 ESAの位置付け
エンタープライズセキュリティアーキテクチャー(ESA)
Mobile
Web
業務
認証・
ID管理
アクセスコントロール
ポリシー
ログ収集・分析
変更管理
スタンダード
インシデント管理
ESA
構成管理
脆弱性管理
プロシジャ
暗号鍵管理
ガイド
ライン
実施
手順
・・・
ガイド
ライン
・
・
・
ESAはスタンダードとプロシジャの間に位置し、
企業システムの共通の機能体系を表明。
・・・
P4-5入稿 06.7.26 11:21 PM ページ2
き姿です。しかしながら、今日調達可能なセキュリティ技術は
■ 図4 富士通のセキュリティソリューション概念図
非常に多岐にわたるため、
これらの技術を整合性をとりながら
アーキテクチャーとして選択していくことは容易ではなく、非
t
en
truct
ure
a
an
plication
M
そこで富士通では、一般的な企業に必要となるセキュリティ
Se
cu
r S
Fr ity M M
am a F
ew nag
or em
k en
要件の共通要素を分析し、広く適用できるように考慮した標準
的なエンタープライズセキュリティアーキテクチャーを作成し
アプリケ ーシ
ョン
Ap
織
組 gem
常に時間とコストのかかる作業になります。
インフ
ラ
Infras
ESA
t
ました。これが「富士通のエンタープライズセキュリティアーキ
ty
ecuri
rise S
Enterp itecture
Arch
ジー
テクノロ
テクチャー」です。
社内実践
このアーキテクチャーでは、
アーキテクチャーの検討を進め
国際標準
る上で必要になる情報セキュリティ知識の共通基盤、企業内の
あるべき情報セキュリティ運用の仕組み、それを実現するのに
必要となる情報システムのセキュリティ機能要件等を網羅して
これらは、それぞれのソリューションの性格によって、
「組織レ
記述しています。
「富士通のエンタープライズセキュリティアー
イヤ」
「インフラレイヤ」
「アプリケーションレイヤ」の3つのレ
キテクチャー」は、本年秋より一般に公開する予定です。
イヤに分類されています。これらのソリューションは富士通の
最先端テクノロジーと社内実践経験、そして各種国際標準に
裏付けられており、SMF・ESAと一体となってお客様の効率的・
富士通のセキュリティソリューション
実効的なセキュリティ対策を支援いたします。2006年5月、
富士通では、エンタープライズセキュリティアーキテクチャー
新たに「セキュリティ統制ソリューション」が追加されました。
と並行して、富士通の実践ノウハウを集積した「セキュリティ
これについて次にご説明いたします。
マネジメントフレームワーク(SMF)」の開発も進めています。
これらのセキュリティのコンセプトモデルに基づく一貫した
現代の組織に求められるセキュリティ統制
セキュリティ対策の考え方と、徹底した社内実践に基づいて、
富士通のセキュリティソリューションをご提供しています。
今日の企業は、社会的責任としてITセキュリティに対するコ
富士通のセキュリティソリューションでは、お客様がセキュリ
ンプライアンス対応が重要になっています。我が国においては、
ティ対策を実施する上で意識するキーワード毎に、情報漏洩対
2005年4月に個人情報保護法が施行され、個人情報に対す
策、
不正アクセス対策等の「ソリューション」をご提供しています。
るアクセスコントロール、
データ盗難・紛失対策、データアクセ
■ 図5 内部統制とITの関係
組織/制度面の対応
業務統制
IT全般統制
業務(手動)統制
業
務
部
門
主
体
の
対
応
IT全般統制(IT統制環境)
「財務報告の信頼性に影響を及ぼす」
業務プロセスに組み込まれた
統制手続き
自動化
連携
「ITガバナンス」
IT戦略、
リスク管理、方針、手続、基準
「モニタリングと報告」
モニタ
リング
自動化
ITアプリケーション統制
モニタ
リング
IT全般統制(ITのサービス)
「不正な取引を防止・発見する」ための
照合、チェックデジット、
データ妥当性テスト、ロジックテスト等
連携
プログラム開発、プログラム変更、
コンピュータ運用、
プログラムとデータへのアクセス
IT面での対応
情
報
部
門
主
体
の
対
応
P6-7入稿 06.7.26 11:23 PM ページ1
スの記録等が義務付けられるようになりました。続いて2006
不備」
「会計システムのデータベースに関するアクセスコント
年5月施行の新会社法では、資本金5億円以上の大会社に対し
ロールの不備」
「開発要員が本番環境で本番処理を実施でき
て内部統制システムを整備することが義務化されました。そし
る」
「多くの利用者が“特権利用者”処理を実施できる」
「退職
ていよいよ2008年4月より、
いわゆる日本版SOX法(金融商
した職員・コンサルタントがシステムへのアクセスを保持する」
品取引法)が施行され、財務報告の信頼性の確保のため、内部
等、セキュリティに関連する問題が上位を占めることがわかり
統制の外部監査が義務付けられる見通しです。これに伴い、企
ました。これらの問題を解決するために必要となるセキュリ
業は内部統制の一環としてITシステムを含めたトータルで継
ティ要件を整理すると、
「認証・アイデンティティマネジメント」
「ア
続的なセキュリティ対策が要求されます。
クセスコントロール」
「証跡管理」
「集中管理」の4カテゴリー
内部統制は、各種の企業活動が正しく実施されているか
に集約することができます。
どうかを客観的に監視・評価・改善していくための仕組みです。
米 国では内 部 統 制 の 標 準フレームワークとしていわゆる
認証・アイデンティティマネジメント
COSO(Committee of Sponsoring Organizations
of Treadway Commission)フレームワークが広く使わ
利用者が確かに本人であることを保証する認証機能は、ITシ
れていますが、我が国でもCOSOフレームワークに基づいて
ステムにおけるセキュリティの原点です。しかし、現在の企業
日本版COSOを金融庁が中心となって策定しています。日本
の多くでは、企業グループ全体で利用者の管理方法が統一化
版COSOフレームワークでは、目的として「資産の保全」、基
されていないため、社内・社外システムが乱立し、個別に管理
本的要素として「ITへの対応」がオリジナルのCOSOに対し
者を置かざるを得なくなり、効率的な管理ができなくなってい
て追加されています。内部統制は、財務報告の信頼性に影響
ます。また、
カンパニー制導入や派遣社員増加等、複雑な雇用
を及ぼす業務プロセスに組み込まれた統制手続きである「業
形態が増えており、人事異動にあわせて利用者管理情報が保
務統制」と、IT戦略・リスク管理・方針・手続・基準等の整備を
守できない、あるいは手作業での利用者情報保守のため、設定
対象とする「IT全般統制」から構成されます。今日の企業にお
ミスや退職者の利用者IDが残存してしまうといった問題も発
いてITシステムはこの両者に深く関係しています。業務統制
生しやすくなっています。
を実現するためには、業務を実行するITアプリケーションが正
■ 図7 統合利用者ID管理のイメージ
しく統制されていなければなりません。また、IT全般統制の実
Sun Java System Identity Manager
現には、ITサービスを支えるインフラが信頼に足るものである
統合ID管理システム
ことが必要です。
D削
のI
ーA
ザ
ユー
ところで、米国のISACA(Information Systems Audit
and Control Association:情報システムコントロール協会)
が内部統制の問題トップ10を調査したところ、
「不完全な職務
分離」
「会計システムのOSに関するアクセスコントロールの
除
ユーザー管理
サーバ3
統合管理ビューから
ユーザーAのIDを削除
ユーザー管理
サーバ1
ユーザー管理
サーバ2
■ 図6 セキュリティ問題の解決策
欠 陥
解決策
1 不完全な職務分離
5 多くのユーザーが“特権ユーザー”
処理を実施できる
認証・アイデンティティ
マネジメント
利用者管理を徹底し、利用者を
確実に識別。不正アクセスを防止。
アクセスコントロール
2 会計システムのOSに関する
アクセスコントロールの不備
自身の情報、認証のための情報、権限の情報等のID情報の一
元管理と自動化により、運用負荷が軽減され、人的設定ミス削
6 退職した職員・コンサルタントが
システムへのアクセスを保持する
3 会計システムのデータベースに関する
アクセスコントロールの不備
これらの問題を解決するのが、ID情報の一元管理です。ID
重要データにセキュリティ対策を
実施し信頼できるものにする。
証跡管理・集中管理
利用者の操作やシステムの脆弱性を
監視、不正や異常を検知・防衛する。
減や、
ゴーストID防止ができ、
また人事異動等の変更にあわせ
てタイムリーに属性情報を各システムに反映することもできま
す。例えば「Sun Java System Identity Manager」を導
入することにより、企業内に存在する全てのサーバに対して、
IT内部統制 モニタリング・監査
利用者の登録・削除を一操作で完了することができます。
「Sun
P6-7入稿 06.7.26 11:23 PM ページ2
Java System Identity Manager」は全世界で400社以上
の実績があり、安心してお使いいただけます。
アクセスコントロール
証跡管理
内部統制の実施とその検証のためには、監査のためのログ
が正しく記録されていることが重要です。しかし、ITシステム
内部統制を実現するためのアクセスコントロールとして、
ビ
全体のログを確実・効率的に収集するためには大変な運用コ
ジネス上重要性の高いデータへのアクセスを厳密に管理する
ストが必要です。業務サーバではログ記録スペースが枯渇し
こと、
システムの特権を適切に付与し、その正当性を保証する
ないように、古い記録から上書きするサイクリック運用を行う
こと、運用担当者の操作ミス(サービス停止等)を防止すること
のが一般的ですが、
この方式では一定期間を経過したログ情
等が求められます。
報は消失してしまいます。業務サーバ毎に記録リソースを追加
これを実現するために、サーバ上では利用者・グループ単位
したり、
ログをバックアップ媒体に退避したりすればよいのです
でのOSリソースアクセスコントロールや、
root・administrator
が、
これらは全て運用コストの増大に直結します。
のような特権利用者の制御等を使用した詳細なアクセスコン
富 士 通では、ログ記 録 の 基 盤となるミドルウェアとして
トロールによる管理強化が必要となります。また、アカウント
「Systemwalker Centric Manager」をご提供します。独
ログイン条件を詳細に指定し、ログイン及びリソースにアクセ
自の通信方式を採用しているため、ログ収集に一般的に使用
スする場面でのログを取得することも必要です。ログは、OS
されるftp等のツールと比べ信頼性が高いログ収集を実施す
に依存しない4W1Hフォーマットで、改ざん不可能な状態で
ることができます。また、追記型ログは差分のみを収集する
記録されることが求められます。さらにこれらのアクセスコン
ことができますので、効率的なログ収集が可能です。ログ蓄
トロールやログ記録のポリシーはサーバ間で一元管理できる
積が必要な期間や対象が増えても、業務サーバの物理構成
仕組みも必要です。
の変更は基本的に必要ありません。重要イベントの通知から
例えば「eTrust Access Control」は、
これらの要求事
ログ収集に渡る一連 の 処理を一製品で実現しているのは
項を全て満たすアクセスコントロールのソリューションです。
特権利用者の権限を抑制し職務を分散できるので、管理者
による操作ミスの発生等、アクシデント発生の抑制が期待で
「Systemwalker Centric Manager」だけの特長です。
また、
ログを長期間保存するための大容量ストレージとして、
「ETERNUS」シリーズをご用意しています。
きます。日本国内で130社、1,150サーバ以上の実績があ
ります。
集中管理
また、管理されていないPC等の機器をイントラネットに接
続することが、情報漏洩や内部ネットワークへのウイルス侵入
セキュリティ上必要な集中管理の対象項目は多くにわたりま
等の大きな原因になっています。これに対して、
認証スイッチ「SR-
すが、
セキュリティ統制の実現に必要な代表的な管理項目とし
S」、認証ゲートウェイ「IPCOM-Lシリーズ」及び認証サーバ
て以下のものがあげられます。
「Safeauthor」による機器認証システムを導入することによ
● システム、
ネットワーク等、
システムの構成要素の情報を管理
り、認可されていない機器のネットワーク接続を禁止し、内部
する「構成管理」
ネットワークへのセキュリティ脅威の発生を防ぐことができます。
● ソフトウェアのバージョンやシステムの設定変更とその影響
さらに、
「Systemwalker Desktop Inspection」と「Update
等を管理する「変更管理」
Zone」をあわせて導入すれば、セキュリティパッチの適用状
●
況等のセキュリティレベルによるネットワーク接続可否の判断
ともに、
発生した場合には迅速に対処を行う「インシデント管理」
が可能な「検疫ネットワーク」を構築することができます。加
● セキュリティホールの存在を定期的にチェックし、
発見され
えて、
これらの検疫ネットワークの運用を一括してリモートか
た場合には的確に対処を行う「脆弱性管理」
ら管理する「エンドポイントセキュリティサービス」もご用意し
このうち、構成管理や変更管理については、前節でご紹介し
ています。
た「Systemwalker Centric Manager」や「Systemwalker
情報セキュリティの事件・事故に備え対応計画を準備すると
P8-9入稿 06.7.26 11:25 PM ページ1
Desktop Patrol」が集中管理の機能をご提供します。インシデ
応支援サービスのご提供も行っています。
ント管理や脆弱性管理については、
お客様に代わって24時間無
■ 図8 インターネットセキュリティ統合サービス
停止の集中管理機能をご提供するサービスをご用意しています。
富士通
お客様
「インターネットセキュリティ統合サービス」では、サーバと
ウイルス
Webアプリケーションの脆弱性を診断し、システムの脆弱性
管理を実施します。またセキュリティ監視(IDS監視)等、運用
ITマネジメントセンター
情報漏洩
サービスにてお客様システムを監視(インシデント発生を検出)
します。さらに、緊急対応支援オプションとして、
セキュリティイ
ンシデント計画の策定支援や、緊急時のエキスパートによる対
※セキュリティ監視サービスを受けていることが前提となります。
事業継続(BC)
事業継続マネジメントの重要性と富士通の取り組み
事業継続マネジメント
(BCM : Business Continuity Management)とは
事業継続マネジメントとは、地震や火災をはじめとする大規
に基づく見直しと評価改善により、継続的に維持・管理・改善
を行います。
事業継続性の必要性の高まり
模災害等の不測の事態発生時においても、企業にとって重要
な事業を継続させることを目的に、企業を取り巻く経営環境や
企業を取り巻くリスク環境は、従来からの地震・水害等の自
様々なリスク環境の変化にあわせ、災害時の行動計画策定を
然災害、火災・事故・テロ等の人的災害、さらには急激な拡大
含む必要な対策を実施し、訓練や定期的な見直しにより、継続
が懸念される鳥インフルエンザ等の感染症は、その種類、発
的な改善を実施するための経営管理手法です。
生時のインパクトともに拡大の一途を辿っています。
災害の発生を防ぐ、あるいは被害を減らすことに主眼を置い
このような環境下において、事業継続性の強化はグローバ
た従来の防災対策に比べ、災害による事業中断は起こりうると
ルな視点での課題との各国の共通認識から、2008年のISO
いう前提に立ち、その上で事業を復旧させる目標時間(RTO)
化に向けた準備が進められています。
を明確にし、
これを実現するための対策を講じます。緊急事態
国内においては、2005年8月に内閣府が「事業継続ガイド
発生時の行動計画は、
「事業継続計画」
(以下、BCP:Business
ライン」を、
また2006年2月に中小企業庁が「BCP策定ガイ
Continuity Plan)として策定し、役割分担の明確化と、訓練
ドライン」を公開しています。
■ 図9 事業継続マネジメント全体図
継続的改善
現状分析
経営
環境
分析
ビジネス
影響度
分析
計画策定
対策実施
事業継続計画
対策実施
・対策計画
・緊急対応計画
・訓練計画
・評価改善計画
・予防
・冗長
・予備
・代替
評価改善
訓練
評価
発災
緊急時対応
人命救助、
二次災害
防止
ビジネス
リカバリ
復旧・復興
完全
復旧
分析
評価
P8-9入稿 06.7.26 11:25 PM ページ2
これらの動向に伴い、すでに製造業においては事業継続へ
取り組みとして、BCP策定からBCM定着化までを社内実践と
の対応状況が、サプライヤーの選定基準となりつつあり、見積
して積極的に取り組んでおります。
提出時に事業継続計画書の添付を求められるケースが現実の
富士通は自らの実践を通して得られた事業継続マネジメン
ものとなっております。
トのプロセスを、
「準備」
「事業継続戦略策定」
「事業継続計画
政府は「IT新改革計画」において、
「政府や企業において事
策定」
「運用改善」の4つのステップと、
これを6つのフェーズ
業継続計画の策定を促進する事」を施策として盛り込み、
また
にブレークダウンした、
「Fujitsu Business Continuity
中央防災会議では今後10年間で大企業のほぼ全て及び中堅
Management Model」として体系化しました(図10)。例え
企業の50%以上にBCPを策定することで、首都直下地震に
ば、
BCP策定の核となる事業継続要件分析フェーズにおいては、
よる経済的な損失額112兆円を4割削減する施策を打ち出し
事業環境、事業構造、
リスク環境、主要なプロセスと経営資源、
ています。
事業継続の条件(SLA/規制)等を整理分析します。
このように事業継続への取り組みは、いまや企業の経営課
題として欠かせない重要な要素となっています。
事業継続マネジメントのプロセスを支援する仕組み
この動きを受けて2006年5月に国内の標準化推進主体と
して、NPO事業継続推進機構(BCAO)が認可されました。国
継続的な改善により、実践的なBCPとするためには、いか
内の行政・民間の専門家を結集し事業継続の普及・啓発、専門
にメンテナンスのしやすい形で作るかが重要です。富士通で
家育成、標準化推進等に取り組んでおり、富士通も理事の一員
は「BCP策定支援システム(BCEXPERT)」を活用し、BCP
として参画して、各委員会を積極的に牽引しています。
策定からメンテナンスに至るプロセスを、効率的に支援する仕
組みを構築しました。
富士通の事業継続マネジメントへの取り組み
BCP策定における作業プロセスを定義し、作業プロセス毎に
必要なデータや情報をテンプレートとして整備しています(p.10
富士通は、ハードウェア製造、
ソフトウェア開発、SIビジネス、
図11)。
アウトソーシング、サポート等の様々な事業形態を持つ情報シ
事業構造、主要なプロセスと経営資源を整理分析するた
ステムベンダーです。社会インフラとしての情報システムの重
めに、事業構造図や業務フローを可視化する仕組みとして、
要性が増すにつれ、提供者である富士通自身の事業継続性は、
ValuevisionのVMT(業務プロセスモデリングツール)、及び
より一層強固なものが求められるようになっております。この
BMT(経営評価指標ツール)をそれぞれベースとして使用し
ような背景から、富士通では自らの事業継続性強化に向けた
ています。
■ 図10 事業継続マネジメントの6つのフェーズ(Fujitsu Business Continuity Management Model)
準備
事業継続戦略策定
事業継続計画策定
運用改善
Phase I
Phase II
Phase III
Phase IV
Phase V
Phase VI
BCM
体制整備
事業継続
要件分析
事業継続
戦略策定
事業継続
計画策定
事業継続
対策実施
評価改善
・BCM強化計画立案
・基本情報収集
・対策オプション抽出
・事業継続計画
・予防対策
・啓発・教育
・BCP策定計画立案
・事業影響度分析
・投資対効果検討
・教育訓練計画
・冗長対策
・訓練実施
・経営幹部承認
・重要事業の選定
・事業継続戦略の決定
・評価改善計画
・予備対策
・訓練結果評価
・RLO/RTO設定
・対策計画策定
・計画ドキュメント作成
・代替対策
・改善項目の抽出
・マニュアル・チェック
・テスト
・事業継続環境レビュー
・テスト結果のBCP反映
・計画・対策への反映
・重要事業プロセス
リソース分析
・重要業務抽出
・リスク分析
・ボトルネック分析
・重要リソース抽出
リスト作成
・経営者の承認
P10-11入稿 06.7.26 11:27 PM ページ1
■ 図11 BCP策定における作業プロセスの可視化(BCEXPERT 参考画面例)
事業継続要件分析(Phase II)においては、
業務プロセスとリ
シナリオに基づき統計的シミュレーションを行います。これに
ソースの関係を「プロセスリソースモデル図」として作図、災害
より、優先事業の目標復旧時間を踏まえて、対策が必要となる
■ 図12 プロセスリソースモデル図
重要リソースを定量的な判断基準で抽出することが可能です。
製造業務復旧必要時間
重要事業の復旧目標(時間)
Max,or,Min条件
Max,or,Min
Max,or,Min条件の洗い出し
条件の洗い出し
成立条件の明確化による
重要プロセスの抽出
事業継続ソリューションの展開
部材
調達
組立
製造
生産
管理
重要事業を支える業務プロセス
富士通では社内実践をリファレンスモデルとし、そのノウハ
ウを可視化して、BCP策定が必要なお客様への「BCコンサル
ティングサービス」を、BCEXPERT等の仕組みを活用して、
ご
成立条件の明確化による
クリティカルリソースの抽出
Max,or,Min条件
Max,or,Min
Max,or,Min条件の洗い出し
条件の洗い出し
提供してまいります。
さらにBCP策定から緊急時の初動対応、復旧から復興に至
取引先
要員
建物
設備
電力
電子
データ
情報
システム
業務プロセスで必要とされる
経営資源(リソース)
るお客様の事業継続マネジメントプロセス全般にわたる、
トー
タルソリューションをご提供いたします。
緊急時の対応∼インシデントコマンドソリューション∼
震災・津波、洪水等の自然災害、感染症・伝染病の流行、大規
確に把握する必要があります。広域に発生した事象の把握には、
模な事故や火災、情報漏洩、人為的なテロ等、企業を取り巻く
行政や報道メディアから情報収集を行うことが重要となります。
リスクは、社会の複雑化とともに増大し続けています。
一方、組織内で発生した事象を把握するためには、施設や設備
こうしたリスクの発生に備え、何を優先して維持・復旧すべ
のセンシング機能が必要となります。
きかを検討しておくとともに、発生後の対応を迅速かつ円滑に
次に、対応行動計画や被害想定を確認した上で、発生リスク
進めるための対策をとる必要があります。対応活動の基本は、
の内容と規模に応じた体制を速やかに発動します。同時に、従
受けたダメージを的確に掌握し、限られた対応リソースを最大
業員の安否や施設、設備の被害状況の把握を進める必要があ
限に活用できるように優先度を見極めることです。混乱した状
ります。組織が受けたダメージの概要が明らかになれば、復旧
況下において、情報をいかに整理し有効活用できるかが、対応
に向けての活動拠点を早期に確立させます。
活動の成否を左右します。
富士通では、
これらの初動対応を支える基本サービスの一
つとして、
「緊急連絡/安否確認サービス」をご提供してい
リスク発生直後の初動対応
ます。
災害発生直後の連絡・情報収集手段として、
日常から利用し、
リスク発生直後には、前述の通りまず何が起こったのかを的
輻輳にも比較的強い、携帯電話のメール機能を活用します。従
P10-11入稿 06.7.26 11:27 PM ページ2
■ 図13 緊急時の初動対応ソリューション
【本部活動支援】
事業継続計画(BCP)
・業務プロセス分析
・被害の想定
・対応行動計画
対策本部
情報の整理
(5W1Hのメタデータ)
現在の状況
・災害の状況
・ライフラインの状況
・対応要員の状況
・自社設備の状況
・取引先の状況
意思決定者への
各種状況の提供
案件管理
情報
案件管理
【現場活動支援】
緊急連絡・
一斉通知
活動要員による情報収集と
各種対応への支援
業員や家族の安否確認、伝言板等に用いることにより、組織の
活動の維持に向けての情報伝達・共有、災害時の情報断絶に
迅速な復旧に向けての対応
起因する不安感の払拭に有用です。
また、気象予警報や地震・津波情報をトリガーとした発災直
対応体制の確立後は、被害状況の詳細を把握するために、
前での警告の実現や、GPS、カメラ等の機能を活かした機動
現場で活動中の要員へ調査を依頼し、現場からの状況報告を
性の高い情報収集ツールとしても有用です。
集約する機能が必要となります。さらに、迅速な復旧に向けて、
これらは、災害に対して堅牢なファシリティを備えた富士通
限られたリソースを効率的に投入するための対応優先度を見
システムセンターを利用したアウトソーシングサービスとして
極め、
リソースを適正に配置することを支援する機能が必要と
も提供しております。
なります。
さらに、気象・地震、河川・ダム、映像による空間監視等の防
事業継続計画(BCP)の策定段階では、業務のプロセスがど
災システム、
入退場・入退室や侵入監視、
設備監視のシステム等、
のような構成であり、
さらに個々のプロセスをどのようなリソー
初動時に必要な状況把握のためのソリューションでも、様々な
ス(要員、施設、社会インフラ、情報通信等)が支えているかを
分野で豊富な納入実績があります。
明らかにします。この分析結果を、
プロセスリソースモデルとし
なお、初動時の対応を迅速に進めるためには、事前に対応行
て整理しておくことを、富士通はご提案しています。
動計画を整備しておく必要があります。活動基準、ロジスティ
復旧に向けての対応優先度は、このプロセスリソースモ
クスや財務管理について、手順や指揮系統・用語等を対応計画
デルを用いて、次のような処理を経て意思決定者に示され
として明文化します。
ます。
例えば、
インシデントを軽微な事件事故から、全社規模で対
● リスク発生後、
リソースが受けたダメージを調査し、黄:対処
応すべきものまで数段階に分類します。また、調整指揮、事案
必要、緑:正常、黒:復旧困難の3つに分類
処理の実行部隊、情報収集と対策立案、資源管理、財務管理と
● プロセスとリソースとの対応関係、
必須か否か等の条件にし
いった役割の組織で対応すると定め、各階層の役割毎に組織
たがい、
プロセスの状況を推定
の構成員がすべきこと、報告様式やそれを誰が用意すべきか
● 推定結果を、
赤:最優先で対処が必要、
黄:対処必要(放置可能)、
等を明文化し、
ガイダンスする必要があります。
緑:正常の3つに分類
P12-13入稿 06.7.26 11:29 PM ページ1
● さらに、
上位のプロセスの状態を推定していく
■ 図14 プロセスリソースモデル図による対応優先度の判断支援
なお、赤黄緑黒の4色を用いた可視化は、災害医療において
(上位)プロセス
プロセス/リソースの関係から、
各プロセスの状態(対応優先度)が
可視化される
業 務
多数の傷病者を、重症度と緊急性によって赤黄緑黒の4色のタ
最優先
対処
必要
正常
グで分別し、限られた医療リソースを有効活用する方法として
プロセス
知られる“トリアージ”を模したものです。
プロセス
1
プロセス
2
プロセス
3
プロセス
4
必須条件
非必須条件
これらの他、企業が事業を継続していくためには、行政機関
やライフライン企業との情報共有・連携、
リスクに対する対応
状況を地域社会へ周知するための情報公開・広報活動等も必
調達先
要です。
要員
建物
設備
情報
システム
電力
輸送
手段
リスク発生後は、
まずリソースの状態を調査し、
次の3つに分類する
資材
対処
必要
正常
復旧
困難
リソース
復旧・復興支援∼バックアップ/ディザスタリカバリサービス∼
やロケーション要件への対応が可能です。
ディザスタリカバリサービスの概要
事業継続を意識したディザスタリカバリ対策では時間軸で
の観点が重要であり、いわゆる、RPOやRTO等の概念が必要
昨今、情報システムの重要業務に対する役割がますます大
になります。当サービスは、これらの時間的要望に対応する
きくなる一方でシステム停止やデータの消失等のビジネス面
ために「ETERNUS」シリーズ等のハードウェアファームやソ
の損失も甚大なものとなっています。富士通では、万一の不
フトウェアファーム、DBアプリケーション、ならびにIDCファー
足の事態に備え、富士通データセンターに本番システムを設
ム等を融合してお客様に最適なバックアップシステム環境を
置または、バックアップシステム環境を提供することで、
お客様
ご提供します。
システム停止やデータ損失逓減を実現し、事業継続を支援す
るディザスタリカバリサービスをご提供しています。
ディザスタリカバリサービス事例
ご提供する環境は、各種安全対策基準に準拠した高度な災
害対策・セキュリティレベルを誇り、全国31都道府県に47拠
一般的なディザスタリカバリ対策では、
まず始めにネットワー
点のデータセンターを設けています。あらゆるお客様ニーズ
クを用いて、遠隔地の別のサイトに転送するという手法を検討
■ 図15 ディザスタリカバリ対策レベル
RPO
デ
ー
タ
デ
ー
タ
保
証
方
式
︵二
同重
期化
︶
︵二
非重
同化
期
︶
デリ
ーモ
ター
転ト
送
保媒
存体
外
部
RPO : Recovery Point Objective
どの時点までデータが戻せるか
業務復旧
Level V
リアルタイム
データ+システム復旧
Level IV
1時間
Level III
1日
Level II
Level I
20日
スタンバイなし
RTO : Recovery Time Objective
いつまでに業務を復旧させるか
データ復旧
コールドスタンバイ
24時間
ウォームスタンバイ
スタンバイ方式
RTO
ノーダウン
ホットスタンバイ
システム
P12-13入稿 06.7.26 11:29 PM ページ2
■ 図16 ディザスタリカバリサービス(IDCファーム)
本番システムを
アウトソーシング
データセンターによる
バックアップ検討
富士通IDCに
本番システムを設置
データセンター
アウトソーシングサービス
富士通IDCに
専用機器を準備
ホットサイトサービス
(専用環境)
富士通IDCに
共用機器を準備
ウォームサイトサービス
(共用環境)
ネットワーク転送での
データバックアップ
リモートバックアップ
サービス
データ媒体を
富士通IDCに転送
媒体保管サービス
システムの
ダウンタイム短縮
バックアップシステムを
アウトソーシング
データの
喪失を回避
します。しかし、現実的にはネットワーク回線のコストやデータ
バックアップサービス」です。
を蓄積するストレージがプライマリサイトとセカンダリサイト双
次の図は、富士通データセンターを利用し、低コストに、鮮度
方に必要となることから高価なシステムとなるため、その必要
の高いデータ保管をリモートで実現した事例です。
性をさらに検討するのが実状です。しかしながら、データは消
■ 図17 共用環境によるリモートバックアップサービス
失してしまったら再現できないため、データのみバックアップ
お客様
富士通データセンター
をとることが主流となっています。
バックアップ
ソフトウェア
そのような環境の中でお客様のディザスタリカバリ対策の
仮想ボリューム
主な課題は、
● 最近バックアップデータの急増で、
テープライブラリだけで
は足りなくなった。
● テープ管理が面倒で、
管理者の負担増大。
バックアップ
ソフトウェア
コンソリデート機能
初回フル
バックアップ
● 外部保管業者に週一回テープを渡しているが、
有事を考慮
差分
最新フル
バックアップ
共用ストレージファーム
するとロストデータが多い。
●「再現の効かない重要データ」はなんとしても守りたい。
このように富士通では、
お客様の事業継続性向上に対する様々
● 外部保管と同等のコストで実現したい。
な課題を解決するサービスをご提供しています。これまでの数々
● 遠隔地のサイトでもできるだけ最新のデータを確保したい。
の導入実績によるノウハウを含めてお客様に最適なプランを
これらのお客様の課題を解決したのが、富士通の「リモート
ご紹介いたします。まずはお気軽にご相談ください。
企業の継続的発展を強力にサポートする
「安心安全ソリューション」
事業継続では様々なリスクを経営課題として捉え、総合的に
支援するコンサルティングサービスを強化していますが、今後、
BCMを起点とした教育や本番同様の擬似訓練、評価・改善の
迫り来る自然災害やテロ等の脅威や法規制や標準化に対応
ためのサービス等、順次ご提供していく予定です。いずれも経
するために、
「安心安全ソリューション」の第一弾として「セキュ
営としての統合的なリスクマネジメントの取り組みが必要であ
リティ」と「事業継続」の観点でお客様を支援する商品・サービ
り、総合ITベンダーとしてお客様を支援する商品・サービスを
スをご提供しました。特にセキュリティでは早急な対策が求め
継続してご提供いたします。
られている内部統制の仕組みを支えるITのセキュリティ統制
をご提供しておりますが、さらなる強化ポイントとして、手のひ
お問い合わせ先
ら静脈認証や画像監視等のフィジカルセキュリティ分野とITを
富士通(株)サービスビジネス本部
守る情報セキュリティを統合して管理できるサービスをご提供
安心安全ビジネス推進室
してまいります。
TEL 03-6424-6264
P14-15入稿 06.7.26 9:53 PM ページ1
地域文化の情報基盤として博物館は新しい時代へ
博物館 収蔵資料管理システム
「Musetheque V3/Musetheque V3 Light」
e-Japan戦略における知的資産のデジタルアーカイブ化の推進、情報公開や保有資産の有効活用といった社会的
要請から、博物館、美術館に求められる役割も変化しています。こうしたニーズに応えるべく、デジタルアーカイブソ
リューションで豊富な実績をもつ富士通では、博物館ソリューションの中核、収蔵資料管理システム「Musetheque
(ミューズテーク)」をさらに進化させました。博物館の新時代へ、大規模向けとあわせて小・中規模向け製品もご用
意し、知的資産の継承はもとより地域文化の情報基盤の発展をトータルに支援いたします。
利用者視点を重視した
デジタルアーカイブソリューション
● 部門毎に台帳が複数存在し情報の分散、
重複が発生している
こうした様々な課題の解決には、技術力と専門ノウハウが
不可欠です。富士通では、博物館システム構築の豊富な実績
コンテンツをいかに有効に活用していくか。ビジネス競争力
で培った技術力とノウハウを駆使した、博物館ソリューション
だけでなく創造的な社会を実現する上で欠かせないテーマで
「MuseumSuite(ミュージアムスウィート)」をご用意。収蔵資
す。博物館等の学術・文化施設では、e-Japan戦略においてデ
料情報管理システム「Musetheque」を中心に、来館者向けの
ジタルアーカイブ化が推進される一方、住民サービスや教育と
「展示情報システム」、
インターネット利用者向けの「インター
の連携の観点から、情報公開、保有資産の有効活用といった社
ネット公開システム」、
さらに学芸員・研究者向けの「調査研究
会的要請に応えていく取り組みも進められています。いま知的
支援システム」、管理運営業務を支援する「博物館マネージメ
資産を後世に伝えるのみならず、地域文化の情報基盤として
ントシステム」等、総合的な支援体制を整え、博物館、美術館分
の役割が学術・文化施設に求められています。
野の専門SEが最適なソリューションをご提供しています。 こうした中、
これからの学術・文化施設にとって重要なポイン
変化する時代にあって、課題を解決する上では現在と将来を
トとなるのが、発見や感動といった新たな価値を提供する利用
しっかりと見据えることが大切です。そうした観点から、博物館
者サービスの視点です。富士通ではデジタルアーカイブを「知
ソリューションの基盤となる「Musetheque」を「Musetheque
的資産の情報貯蔵庫」と定義。電子図書館ソリューション、博
V3」に進化させました。博物館の新時代を拓く「鍵」がここに
物館ソリューションを中心に、利用者視点を重視したデジタル
あります。
アーカイブソリューションをご提供しています。
■ 図1 博物館ソリューション「MuseumSuite」の体系図
多
地 様な
図 メ
シ デ
ス ィ
テ ア
ム 管
連 理
携
学芸員・研究者に対し
博物館が抱える
現在と将来の課題を解決
調査・研究活動の支援
調査研究支援システム
博物館・美術館職員に対し
全てのシステム利用者に対し
平成14年度の文部科学省統計では、登録博物館数が819、
博物館相当施設数が301。国立系の博物館ではすでにデジタ
広がりはじめています。しかしその一方で、現在、博物館は様々
な課題も抱えています。
● せっかくの収蔵資料をもっといろいろと活用したい 各種帳票出力
運用費用の縮減 資料収集・保管活動の支援
統計データ
博物館マネージメント
システム
収蔵資料管理システム
MusethequeV3
)
外
館
内・ 携
館 ム連
開( テ
公 ス
料 シ
資 展示
ルアーカイブ化が進み、都道府県から市町村へとその流れは
博物館運営・
マネジメントの支援
来館者・インターネット
利用者に対し
電子展示、教育・学習の支援
展示情報システム
インターネット公開システム
博物館ソリューション「MuseumSuite」
● 担当者不在時に状況がわからなくなる
● 担当者がExcelやAccess等で個別に管理しており情報共
有が実現できていない
驚きの検索スピード、柔軟な条件検索
利用者サービスの向上へ
● 収蔵資料の重複貸出予約をチェックしたい
知的資産の情報を活用したいという、利用者の視点に立っ
● 論文やデジカメ写真等、
多様な情報を一元管理したい
たとき、最も気になるのは検索のスピードや使い勝手です。
P14-15入稿 06.7.26 9:53 PM ページ2
「Musetheque V3」の最大の特長は、
富士通のXML型データ
ります。著作権保護のニーズに応える電子透かし機能や、高精
ベース検索エンジン「Interstage Shunsaku Data Manager
細画像表示機能、
ビジュアル検索、地図連携等、オプション関連
(以下、
「Shunsaku」)」搭載による超高速検索の実現にありま
システムも充実。システムの拡張や住民サービスのさらなる
す。
「Shunsaku」は、超高速性、
インデックスもチューニングも
向上にも柔軟に対応できます。
不要等、従来のデータベースの概念を超えたポテンシャルをも
地域の博物館や企業の博物館、資料館には小規模ではあ
つXML型データベースです。その優れた特長から様々な研究
るものの、ユニークな施設もたくさんあります。そうした個性
機関や企業等で導入が進められています。
的な知的資産の有効活用も地域文化の振興には重要です。
博物館の検索では複雑な項目を用いるケースが多く、また
「Musetheque V3」では小規模向け製品として「Musetheque
資料点数の規模が大きくなるとデータベースのチューニング
V3 Light」もご用意。収蔵点数の規模で製品を分けており、
だけではレスポンスの悪化を解決できず、検索スピードは難し
基本機能はほとんど変わりません。
い課題の一つでした。
「Shunsaku」搭載により、柔軟な検索
あらゆる知的資産は人類にとってかけがえのない財産です。
条件で、なおかつ超高速検索を実現。学芸員や職員の検索待
知的資産を収集、保存し、それらの有効活用を図り、新たな文
ちによるストレスの解消はもとより利用者サービスの向上にも
化を生み出していく。
「知の還流」を支える学術・文化の情報
貢献。すでにご導入の複数の博物館において高い評価をいた
基盤としての博物館、美術館の発展にこれからも富士通は寄
だいています。
与していきます。
「Shunsaku」搭載のメリットは運用面にもあります。博物館
の情報化を困難にしている要因の一つに、収蔵資料の管理項
目が多様で資料単位で管理されている点があげられます。富
士通では管理項目の調整のご提案も行っていますが、運用して
資料や図書、関連する画像を統合的に管理
山梨の個性的文化を国内外に広く発信
いく段階で必ず項目の変更は生じてきます。その際もデータ
山梨特有の歴史、文化や産業等を自然との関わりの中で解き
ベースをつくりなおす必要もなく、簡単に項目の追加、修正が
明かし、その個性を広く国内外に向け紹介することを目的に、山
行えます。またWebブラウザによる操作は誰でも簡単に使い
梨県立博物館様は、2005年10月に開館。歴史に重点を置き、参
加体験・交流型が特長の博物館です。また他の文化施設等とネッ
こなせます。
トワークでつながり、地域の文化振興の拠点としての役割も担い、
■ 図2 柔軟な検索条件で、超高速検索を実現
検索条件入力画面
常に成長する博物館を目指されています。富士通では、同博物館
検索結果一覧画面
の情報システムを基本設計の段階からサポート。
「Musetheque
V3」を中心に、博物館運営活動支援システム、利用者公開システ
ム、ネットワークシステムの
ご提供を通じ、山梨における
文化の情報基盤を総合的に
支援しています。
複雑な条件を入力し、高度な検索ができます。
検索結果は、一覧形式またはサムネイル一覧で
表示できます。
将来にわたって総合的に支援
小規模向け製品もご用意
所 在 地 山梨県笛吹市御坂町成田1501-1
マルチメディア情報が自在に行き交う現在、
メディア管理機
能も必須です。
「Musetheque V3」では論文、画像、動画、音
声等、多様な情報を収蔵資料に関連付けて登録できます。ま
資料点数 収蔵資料/約20万点、高精細資料画像/約2万点
図書資料/約1万5千点
U R L http://www.museum.pref.yamanashi.jp/
た収蔵資料情報管理のみならず受入業務からメディアファイル
管理、入出庫管理まで収蔵資料管理業務をトータルにサポート。
情報の一元管理により業務や部門を越えて横断的な検索が可
お問い合わせ先
能に。さらに情報の共有化の実現により、常に保有資料の状況
富士通(株)自治体ソリューション事業本部 ソリューション企画部
把握が行え、担当者不在時の対応もスムーズに。大幅な業務
TEL 03-6252-2509 FAX 03-6252-2896
の効率化とともにクオリティアップや付加価値の創造につなが
E-mail [email protected]
P16-17入稿 06.7.26 9:55 PM ページ1
ストレージシステム「ETERNUS」による
安心・安全への取り組み
お客様の大切な資産「情報」を守り、活用するストレージシステムとして、新たにご提供を開始したディスクアレイ
「ETERNUS8000」、
「ETERNUS4000」の機能を中心に業務継続、災害対策、セキュリティといった安心・安全
への取り組みを、お客様システムへの適用事例とあわせてご紹介します。
お客様へ安心・安全なシステムをご提供する際に、大切な資
RAID6をサポート
産である「情報」を守り、活用するストレージシステムは、
システ
「ETERNUS8000」、
「ETERNUS4000」は、RAID1、
ムを支えるプラットフォームとして重要な役割を担います。急激
RAID5に加えてRAID6のサポートも行います。RAID6を採
に増加する情報を確実に保存し、必要時には高速にご提供でき
用することで、同一RAIDグループ内の2本のHDD故障を救
るように、富士通は2006年4月にディスクアレイのラインナッ
済できますので、耐故障性を向上できます。
プを一新し、従来装置から大幅に記憶容量・性能を向上させた
「ETERNUS4000」をご提供しています。
「ETERNUS8000」、
コピー機能
「ETERNUS4000」では、
ETERNUS
「ETERNUS8000」、
SF AdvancedCopy Manager(ACM)と連携したOPC※1を
事業継続への取り組み
用途、
業務に応じられるように多機能化しました。
事業継続のためには、お客様の業務を24時間365日継続
まずQuickOPCは、
コピーデータを全面保持するものであり、
させるための仕組みが必要です。そのために、ストレージシス
高い故障耐性を有します。一度全面コピーをとった後は、更新
テムの基礎である高信頼性と高性能に加えて、日常の業務に
部分だけを部分コピーすることでコピー時間を短縮します。
おける継続性実現と不測の事態への備えが要望されます。
QuickOPCは、DB向けのD2D※2バックアップに推奨します。
事業継続の実現には、情報へのアクセスを中断させない取
さらにデータ更新時に旧データのみをコピー先へコピーす
り組みが重要です。アクセスを中断させる要因として、機器の
ることで容量を削減するSnapOPCを用意しました。複数世
故障、バックアップがあげられます。
代のバックアップに最適であり、
ファイルサーバのバックアップ
■ 図1 RAID5,6の構成
に向いています。
コントローラー部
CA
CA
CA
CM
DA
CA
CA
CM
DA
DA
CA
CA
CM
DA
DA
CA
適材適所の格納先の提供
CM
DA
DA
DA
FRT
FRT
電源
BRT
ファン
BRT
データの格納先であるディスクドライブとして、高性能オンラ
イン向けに4Gbpsの高速インターフェースを持ち、15,000
rpmのFCディスク、大容量オンラインディスクである10,000
ドライブ部
DE1
・
・
・
rpmのFCディスクと低価格でバックアップとアーカイビングに
DE2
・
・
・
最適な500GBのニアラインディスクを用意しました。
DE3
・
・
・
環境への配慮として、ニアラインディスクによる電力消費量
DE4
・
・
・
DE5
・
・
・
行っています。MAIDでは、未アクセスディスクの回転を停止さ
DE6
・
・
・
せることで電力消費を抑えます。回転停止期間のスケジューリ
DE7
P
P
・
・
・
DE8
P
P
・
・
・
RAID6(6+2)
RAID6(14+2)
の削減を目的としたMAID ※3 技術を応用した省エネ対応を
P
ングは、対象ディスクと時刻の設定により実施されます。設定
されたディスクのアクセスが一定時間発生しないと回転を停
P
RAID5(3+1)
P
RAID5(7+1)
上記画像はイメージ図であり、製品に応じて構成が異なります。
止させます。停止していたディスクへのアクセスが発生した場
合は、約1分で使用可能とします。
P16-17入稿 06.7.26 9:55 PM ページ2
■ 図3「ETERNUSディスクアレイ」を利用した災害対策システム
災害対策への取り組み
メインセンター
バックアップセンター
メインセター
DBサーバ
DBサーバ
DBサーバ
地震や浸水等の自然災害や火災といったシステム全体に影
SAN
SAN
SAN
統合IP網
応じて情報を送り、蓄える取り組みが必要です。以下では、
「ETERNUSディスクアレイ」とACMによるリモートコピー機
共用ストレージ
FC-IP変換
ETERNUSディスクアレイ
帯
域
制
御
FC-IP変換
FC-IP変換
帯
域
制
御
められています。その対策には、地理的に離れた場所へ要件に
共用ストレージ
響を及ぼす災害が発生しても、情報の保全や事業の継続が求
共用ストレージ
ETERNUSディスクアレイ
能を利用した災害への備えについてご説明します。
事例
リモートコピー
従来のエンタープライズ向けとミッドレンジ向けの機種で
「ETERNUSディスクアレイ」を利用した災害対策システム
は、リモートコピー機能に差異がありました。
「ETERNUS
の事例をご紹介します。
8000」、
「ETERNUS4000」では、
リモートコピー機能は両
このお客様は、関東にあるメインセンターが被災した場合の
機種とも同等のフル機能サポートとしました。
業務継続を実現するために、関西にバックアップセンターを設
けて、
システムを二重化してあります。メインセンターに設置さ
iSCSIで接続
れたDBサーバの共用ストレージとして「ETERNUSディスク
また従来からの専用線による接続に加えて、DR ※4導入を
アレイ」を利用されています。バックアップセンター側にもDB
容易にするため、ネットワーク直結のDR機能を提供します。こ
サーバと共用ストレージである「ETERNUSディスクアレイ」を
れは、ETERNUS間をiSCSIインターフェースで接続し、IP回
配置して、
「ETERNUSディスクアレイ」の間をIPネットワーク
線を利用することで、FCスイッチやSANゲートウェイ装置が不
経由で接続してあります。メインセンターのDBサーバから
要となり、機器の導入コストと回線費用を大きく削減します。
「ETERNUSディスクアレイ」に書き込まれたデータは、FCイ
■ 図2 iSCSIによるDRシステム
ンターフェースよりバックアップセンター側の「ETERNUS」
iSCSIリモートアダプター
iSCSIリモートアダプター
IP回線
へ送信されます。FC-IP変換装置でデータをIPネットワークへ適
するように変換してバックアップセンターへ送られます。データ
を受け取ったバックアップセンターでは、FC-IP変換装置-FCイ
ルータ
ルータ
ンターフェースを通して「ETERNUSディスクアレイ」がデータ
を受け取り、書き込みを行います。万が一メインセンターが被
災した場合には、バックアップセンターのデータを利用して業
セキュリティへの取り組み
務を継続させます。
情報保護の法令化や企業への指導により、情報漏洩に対す
http://storage-system.fujitsu.com/jp/news/sp/eternus8000-4000/
る要件はますます厳しくなっています。セキュリティへの取り
http://storage-system.fujitsu.com/jp/products/diskarray/eternus8000/
組みとして、
ディスク上のデータが有資格者以外に漏れないた
めのディスクデータの暗号化についてご説明します。
ディスクデータ暗号化
http://storage-system.fujitsu.com/jp/products/diskarray/eternus4000/
※1 OPC : One Point Copy
※2 D2D : Disk to Disk
※3 MAID : Massive Arrays of Inactive Disks
※4 DR : Disaster Recovery
「ETERNUS8000」、
「ETERNUS4000」では、情報漏
洩を防止するためにデータ暗号化機能を適用しました。ネット
ワークやサーバ上での暗号化に加えて、
ディスク内のデータ暗
お問い合わせ先
号化を実現することにより、ディスク媒体の不正なデータ解読
富士通コンタクトライン
を防ぎ、
より強固な漏洩対策を実現します。
TEL 0120-933-200
P18-19入稿 06.7.26 9:57 PM ページ1
ビジネスイノベーション
本格的なユビキタス時代に向けてOne to Oneマーケティングを切り拓く
新時代に向かう
「e-CRM」
CRM(Customer Relationship Management)の考え方は、ここ数年の間に急速な変化をたどっています。
DMやコンタクトセンターを主要な顧客接点としていたCRMに対し、2001年頃、WebサイトやEメール等の
インターネットチャネル(eチャネル)を顧客との接点として取り入れた「e-CRM」という言葉が登場しました。ブ
ロードバンド化するインターネット環境の変化や、携帯電話やPDA等のモバイル端末の普及、それに伴う消費者の
生活スタイルの変化等の流れの中で、eチャネルが顧客との主要な接点となり、
「e-CRM」は経営戦略の一端を担う
までになっています。そして、
「Web2.0」というフレームワークをベースに顧客と企業の関係性を考える時代を
迎えたいま、顧客との密接な関係を構築するための基盤として、
「e-CRM」はなくてはならないものとなっています。
富士通の「e-CRM」は、
「Web2.0」時代を迎え、顧客と企業のコミュニケーション方法が変化する環境の中、顧客
満足度を高め、新たな企業戦略の実現を図ります。
い間の課題であり、FSP(Frequent Shoppers Program)
「e-CRM」世界の一端
等の様々な施策を実施してきました。近年、流通・運輸・情報
通信系といった異業種が金融ビジネスに参入しているのも、
インターネットを活用した「e-CRM」がビジネスの成否を
顧客情報入手による囲い込みを促進する「e-CRM」実現に向
決定する時代が始まりつつあります。例えば、金融機関におけ
けた拡大施策といえるでしょう。
る数十万∼数百万単位の顧客とその家族を対象にした、金融
今日、
インターネットは社会の隅々にまで浸透しつつあります。
サービスの提供とOne to Oneマーケティングの融合があげ
ADSLや光ファイバーの普及によって大量のデータを伝送す
られます。会員専用のサイトにアクセスすると、ユーザー毎の
るブロードバンド化が進み、
さらに携帯電話やPDAがインター
マイページが表示されます。マイページには会員の年齢、性別、
ネットとつながることで、いつでもどこでも、必要なときに必要
家族構成、過去のクレジットカード利用履歴等から分析した「お
な情報を手にできる環境が広がりつつあります。
客様が間もなく必要とする商品、サービス」、
さらに5年、10年
それに伴い、消費者のライフスタイルも変容しています。e
先を見越したフィナンシャルプランと最適な金融商品情報が
チャネルにより24時間好きな時に物やサービスを手にしたい、
自動的に表示されるといったものになるでしょう。そして、会
多様な選択肢から自分にあった物やサービスを選びたいといっ
員専用のブログで交換される意見、情報はナレッジDBとして
た要求を持つようになり、
このニーズに対応できない企業の商
再利用され、会員の声は他の会員に対するリコメンドとなる
品は選択しないといった傾向もみられるようになっています。
のです。
そして、いま注目されている「Web2.0」のフレームワーク
の中では、
コミュニケーションの方法、質が変化します。顧客か
「Web2.0」時代の到来で変容するCRM
ら企業に対する意見の発信という双方向のコミュニケーション
を図るだけでなく、
ある時は顧客が企業の側にたってメッセージ
CRMとは、
「収集した顧客情報をもとに、
ビジネスチャネル
を発信したり、顧客が発信する情報によって新たなサービスや
を通じて顧客との双方向コミュニケーションを実現し、顧客満
商品が生まれたりと、
顧客は「一利用者」から、
積極的に「サービ
足度の向上をベースにした取引のメイン化やリテンションを行
ス提供の協力者」となるのです。
うことにより、顧客生涯価値(Life Time Value)の向上、
つま
利用者からのメッセージは、時には企業自身が発する情報よ
り収益の向上を図る経営戦略」です。
りも強力に消費者を引きつけるものとなります。
CRMの実行のためには顧客情報が必須です。顧客をキー
このように企業と顧客をとりまく環境が変化し、eチャネルを
にしたマーケティングを行う金融機関では早くからCRMの導
接点として顧客との関係構築の方法や関係そのものが変化し
入が進んでいましたが、商品/サービスをキーにしたマーケ
ていく中、
「e-CRM」への取り組みはますます重要になってい
ティングを行う流通業では、顧客情報をいかに収集するかが長
くと考えられます。
P18-19入稿 06.7.26 9:57 PM ページ2
ビジネスイノベーション
前記のような事項を考えながら、企業サイトを構築し、運営
新規顧客誘導力を発揮する「e-CRM」
する必要があります。
今後は、
従来のCRMでは、商品やサービス購入後のお客様の満足度
を向上し、継続した取引を実現することを目的としていました。
● 顧客の声を収集するツール(ブログ)等の運営方針の設定
● 収集した顧客の声の再利用の仕組み、
方法の決定
それに対し、
ブロードバンドネットワークと携帯端末の発達した
環境の中で推進される「e-CRM」では、見込み客の段階から
等について、検討する必要があります。
顧客ニーズを捉え関係を構築することで、自社の顧客へと誘
富士通はこうした企業における「e-CRM」の重要性を理解し、
導を促すのです。
いち早く「企業戦略に応じたe-CRM構築」に取り組み、その手
従来のDM、
コンタクトセンター、店舗等のリアルのチャネル
法の確立を実現してきています。
に加え、Webサイト、Eメール、携帯電話といったeチャネルが
顧客との接点となります。
「e-CRM」そのものが経営戦略の一端
携帯電話やPCでのインセンティブを用いたプロモーション
によってつながりを持った消費者を商品購入に導くPULL型、
前述したように、
「e-CRM」は経営戦略そのものであると
購買履歴を持つ顧客により付加価値の高い商品情報をメール
同時に、戦略を実行するためのシステムが不可欠となります。
マガジン等によって提供するPUSH型の2つの手法により、顧
富士通がご提供する「e-CRM」は、戦略の策定支援から、新旧
客との関係強化を図り、企業のビジネス活動推進を実現して
チャネルを含めた具体的なシステム構築、運営まで一気通貫
いきます。
で支援します。
例えば、戦略を策定するコンサルティングフェーズでは、
自ら
「e-CRM」によるコミュニケーション戦略の
基本モデル
タント、高度な分析力を持つWebアナリスト等が、お客様のビ
「e-CRM」では、企業戦略と多様なチャネルの特性を理解し
ジネスにあわせて戦略を立案。
た上で、顧客とのコミュニケーション方法を設計し、企業が提
システム構築では、店舗、
コンタクトセンター、ATM等、あら
供しようとする商品やサービスの価値を、
ターゲット顧客に対
ゆるコミュニケーションチャネルのシステムサポート実績や、
して的確に伝える必要があります。
高度なインフラ構築技術を持つSEがシステムインテグレー
コミュニケーションの設計内容の例として以下のような項目
ションを実施。
があげられます。
「e-CRM」の運営フェーズでは、大規模企業サイトの運営、
● 携帯電話での、
ゲームや歌のダウンロードといったインセン
ティブを用いたプロモーションによる見込顧客との接点の構築
● 顧客のステータス、
タイミングに応じたメールマガジンによる
情報の発信
● 企業サイトへ誘導する効果的なネット広告の出稿 等
がその業界で先進の「e-CRM」推進にたずさわったコンサル
ポータル運営の実践ノウハウにより、最適な運営体制と方法
について支援します。
富士通の〈e-CRMソリューション〉は次の6つの要素から構
成されています(p.20 図1)。
そして、企業サイトはいまや単なる情報発信の場ではなく、
各種サービス提供・販売の場であるとともに、マーケティング
やプロモーションの場、企業イメージを構築する場、広報宣伝
「e-CRM」を構築するにあたり、
ビジネス目標達成に向け、顧
の場等、様々な役割を担っています。
客とのコミュニケーションをどのように深耕するかを決定する
ために、目標の明確化、
ターゲット顧客の認識等、以下のような
●トップや経営層の方針をどのようにサイト戦略に反映するか
● 従来の広告媒体や他チャネル(窓口・電話等)
から企業サイト
へ誘導させるにはどうしたらよいか
● 企業イメージ向上のための訴求ポイントと表現方法は何か
内容について定義します。
戦略策定の目的/戦略目標/ビジネスターゲット/想定
ニーズ/現状の課題/「e-CRM」戦略全体像/戦略実現のた
めの施策策定/施策に対応するシステム構成 等。
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ビジネス目標の達成に向け、Webサイトを中心とするeチャ
「e-CRM」の中心となる企業サイトをビジネスに活用させる
ネル(Eメール、携帯電話等)を活用したPDCAに則った施策
ための、戦略的なサイト運営の支援を行います。PDCAのDの
の実行を行うための、方針や施策の策定をいたします。
部分にあたる実行フェーズであり、前述の「②eチャネル活用
注力テーマ選定/現状のサイト分析と課題抽出/方針策定
施策策定」で策定された方針に基づき、戦略的Webサイト運
/他チャネル連携方針検討等を行います。
営(ディレクション業務の実施支援/ディレクション業務の改善
現状のサイト分析と課題抽出では、富士通独自のサイト評価
等)を実施します。
手法「シナリオウォークスルー」を用います。また、
このフェー
実行後は分析によって問題点を抽出し、
対応策を検討します。
ズで策定される方針に基づき、後述の「⑥サイト運営支援」に
おいて、ネットビジネス活性化が実行されることとなります。
ネットビジネスにおける「e-CRM」の導入
(「e-CRM」導入事例)
富士通は現在、数多くの企業において「e-CRM」構築を手
メールマガジン配信システム、マイページの構築、
リコメン
がけております。その中の一つである、
A社様(金融機関)の事
ドシステム、CMS、ブログシステム、RSS等、
「e-CRM」の
例をご紹介いたします。
サービスを提供する各種アプリケーションの選択と導入を支
援します。
例えば、Webサイト上の総合顧客窓口を構築してワンストッ
インターネットでの取引を中心とする金融機関のA社様では、
プサービスに対応。顧客データベースと連携したOne to One
ビジネス上の問題を解決し、新規顧客開拓と既存顧客の取引
メッセージやリコメンドシステムによるセールスメッセージ、顧
量の増大を実現するために、
「e-CRM」の構築に取り組まれて
客ニーズにマッチした情報提供等による顧客満足度の向上と
います。
プロモーションを実現します。
富士通では、お客様の目標実現に向け、
「 e-CRM」の戦略策
定からシステム構築まで、
一気通貫での支援を行いました(図2)。
Webサイト、大規模サーバの移設、統合、他チャネルとの連
携の際のネットワーク設計やDBの設計・構築等、
「e-CRM」を
支えるインフラ部分の設計と構築を実施します。
〈 A社様のビジネスにおける問題 〉
● 商品毎の縦割り運営の組織のため、
ネット上でも各サービス
の連携がなく、複数の商品を組み合わせるクロスセル・購入
点数を拡大するアップセル等ができていない。
● 低コストによる高金利の預金商品等を強みとしていたが、
IDCやお客様内でのWebサーバ等のシステムの運用、保守
異業種参入等により、競争力が低下。
● ビジネスにおけるWebサイトの重要性は理解しており、
運
を支援します。
営体制は敷いているが、Webサイトがビジネスに貢献でき
■ 図1「e-CRM」サービスの概要
e-CRMサービス
製品/サービス内容
ていない。
顧客の業務、
ビジネスの課題をふまえ全社e-CRMのあるべき姿を策
定。戦略目的/戦略目標/ビジネスターゲット/想定ニーズ/現状
の課題/戦略施策 等
Webのプロの視点からeチャネル活用の方針を策定。注力テーマ
選定/現状のサイト分析と課題抽出/方針策定/他チャネル連携
方針 等
Webサーバのログ解析、
サイト評価
Mail配信/リコメンド/CMS/データ分析/Myページ構築、携帯
用ページ/ブログ/RSS 等、導入の際のパッケージの選定やシステ
ム構築
Webサイトの設計・構築/ネットワーク設計・構築/顧客DBの設
計・構築 等
コンサルティングサービス
〈「e-CRM」導入の目的 〉
● eチャネルを活用した新規顧客開拓と既存顧客の取引量の
増大。
〈 ご提供したソリューション内容 〉
IDCやお客様内におけるサーバの運用、
システムの保守
①ネットビジネス戦略の明確化
大規模サイト運営の実践ノウハウに基づくディレクション業務支援、
ディ
レクション業務改善 等
お客様のビジネス上の問題がどこに起因して発生している
SIサービス
かを明らかにした上で、
「e-CRM」を展開する際の業務フロー
P20-21入稿 06.7.26 9:59 PM ページ2
ビジネスイノベーション
■ 図2 A社様の事例におけるネットビジネス戦略全体図
自社サイト
申込ページ等
Webサイトへ誘導
キャンペーン
ページ
新規見込先
普通預金
定期預金
基幹系
システム
ポータルサイト
Myページ
住宅ローン
One to Oneかつ
ワンストップ対応
投信信託他
外部
ケータイ対応
顧客データ分析
メールマーケティング
既存顧客
リコメンド
PDCA
トラッキング/ログ解析
メールマーケティング
顧客DB
申込・購入のアプローチ
Webプロモーション
ログデータ
Webビジネス運営
Webビジネス
運営責任者
の策定や、
プロモーションの方針を検討。
(今後は新規サービ
スの検討を実施予定。)
業種・業界毎の「e-CRM」を構築する
一気通貫のシステム構築力
②顧客リレーションチャネルの再構築
現状の商品サービスのラインナップや顧客の性質に応じて
最近、業種を問わず、お客様から、
「Webサイト(eチャネル)
チャネルの活用方法を策定。
のビジネス活用を図りたいが、そのためにWebサイト(eチャネ
③④新規顧客獲得を目指したWebサイト改善
ル)で何をすればよいか、
どのように進めていけばよいかがわ
eチャネルを活用した新規顧客開拓に向け、ログ解析や、サ
からない」といったお話をよくうかがいます。
イト評価により現状のサイトの課題を抽出。
富士通の「e-CRM」は、業種・業界の特性を踏まえた上で、
外部から自社サイトへの取り込み、
自社サイト内でのコンバー
お客様の企業戦略やビジョンにあわせた、
「e-CRM」の方針
ジョン、
リピート化等のフェーズに分け、
ビジネス目標に対する、
策定からシステムの設計/構築/運営まで一気通貫で実施
Webサイト上でのKPIを設定。
することが可能です。メール配信システムの導入等の単純な
現状の問題点とKPI達成を意識した改善方針を提示。具体
ツール適用ではなく、ビジネス視点での課題を捉え、あるべ
的な改善施策を立案しWebサイトの改善を実施。
き姿を描いた上でお客様に最適な「e-CRM」環境をご提供
⑤基幹系システム対応
いたします。
「e-CRM」を実行するにあたり必要となる、既存の基幹系シ
富士通の「e-CRM」は、本格的なユビキタス時代に向けて
ステムに関する対応方針を検討。
顧客満足度を高めながら企業の経営戦略を実現していくソ
⑥運営業務の改善
リューションとして、すでに多くの業界、企業から高い評価をい
現状のサイト運営業務を分析し、運営業務における問題点を
ただいています。
お客様特有の制約条件
抽出。あるべき姿を策定するとともに、
を踏まえた上で、あるべき姿に近づける方法を提示。
このほかにも、多くのお客様への磐石の信頼性を求められ
る金融業界において、顧客データベース、営業店やATM等の
お問い合わせ先
チャネルを統合するCRMシステムを構築してきた富士通がご
富士通(株)コンサルティング事業本部
提供する「e-CRM」は、その確かさを強みに様々な業界へ広
URL http://segroup.fujitsu.com/consulting/
がろうとしています。
TEL 03-6424-6228
P22-23入稿 06.7.26 10:01 PM ページ1
指紋と手のひら静脈に対応、
バイオメトリクス認証サーバの開発
∼バイオメトリクス認証データを集中管理
高速化、耐タンパ性、
スケーラビリティを実現∼
昨今、多発する個人情報の流出。個人情報保護法の施行から2年、個人情報に対する社会的関心も一層高まる中、
企業には強固な情報漏洩対策が急務となっています。そこで、セキュリティ対策の要としてバイオメトリクス認証シ
ステムが注目を集めています。富士通では、要素技術とともに、指紋を使ったPCセキュリティソリューションをはじ
め、企業におけるバイオメトリクス認証活用のための研究開発に注力しています。その最新の成果の一つが、指紋と
手のひら静脈に対応したバイオメトリクス認証サーバの開発です。
に行える拡張性も特長の一つです。
情報漏洩対策の切り札
バイオメトリクス認証システム
昨今、情報漏洩のニュースが毎日のように取り上げられて
効率化と情報漏洩対策強化のために
認証データを集中管理
います。情報漏洩対策の基本はまず“誰がアクセスしたか”と
バイオメトリクス認証データの集中管理は運用・管理面での
いう本人の特定です。そこで、本人特定の精度の高いバイオ
効率化を実現するものです。しかし近年、情報漏洩が多発する
メトリクス認証システムが情報漏洩対策の切り札として注目を
中、企業ではアクセス管理のために、
また抑止力効果の面から
集めています。
もログを残したいというニーズが高まっており、その点でも集
企業においてバイオメトリクス認証を活用する際に大切な
中管理は不可欠となっています。また集中管理によりPCにバ
点は、PCセキュリティソリューションの一環として捉えるという
イオメトリクス認証データを置かないことで、PCを盗難されて
ことです。富士通では、1999年に業界に先駆けてスタンドア
もそのPCでアクセスすることは不可能となります。集中管理
ロンタイプのPC向け指紋認証のご提供を開始した当初から、
のご要望をはじめ、バイオメトリクス認証システムに対する企業
PC向けという観点に加え、
システムで認証データを集中管理
のニーズは拡大、多様化しています。
する用途を前提に指紋認証技術の研究開発を進めていました。
富士通では、様々なニーズに応えるべく、PCセキュリティソ
その成果の一つが、2002年にリリースされたバイオメトリク
リューションの要となる、指紋と手のひら静脈に対応した新し
ス認証システム「Secure Login Box(セキュアログインボッ
いバイオメトリクス認証サーバを開発しました。
クス)」です。
「Secure Login Box」は社内ネットワークに接
■ 図1 これからは認証データの集中管理が不可欠
続し指紋認証を一元管理できるオールインワンパッケージ製品。
既存のアプリケーションやシステムに変更を加えることなく、
暗号化
簡単な設定でバイオスロックからネットワーク認証まで、全て
のログインを指紋認証で管理可能にします。スピーディーな導
入と圧倒的なコストパフォーマンスが大きな特長です。
このメリットを最大限に活用した事例の一つが、ブロードバ
ンドサービス「Yahoo!BB」を運営するソフトバンクBB(株)
入力された画像は
保存しない
バイオメトリクス認証
データを集中管理
様のケースです。個人情報保護法施行直前の2004年2月、
情報流出が発生した同社ではその対策が急務となっていました。
同社はセキュリティ対策の要として「Secure Login Box」の
新しいバイオメトリクス認証サーバの
開発技術における3つのポイント
採用を決断。わずか2週間でバイオメトリクス認証システムは
新しいバイオメトリクス認証サーバの特長は、まずこれから
稼働を開始し、
さらにコールセンター、
本社展開へと規模を拡大。
のバイオメトリクス認証の主流と目される、指紋認証と手のひ
実は中堅・中小企業向けに開発された「Secure Login Box」
ら静脈認証の両方に対応している点です。これにより、例えば
ですが、小さくご導入いただき、大きく展開する際もスムーズ
PCで指紋認証、共用端末で手のひら静脈認証といった使い分
P22-23入稿 06.7.26 10:01 PM ページ2
■ 図2 システムの多重化により高信頼性を実現
代表サーバ
不可逆
登録・照合データ
最大3KB
(暗号化)
B
連結関係
A
けも自在にできます。また指のケガや、
指紋が磨耗してしまって
何ができるか、
システム全体を考慮している点も富士通の認証
いる方の対応も可能に。しかも指紋と手のひら静脈の認証デー
サーバの特長といえます。例えばPCカードとの連携やアクティ
タの一元管理を実現。こうした先進的なアプローチのみならず、
ブディレクトリとの連携、
また人事管理システムやアクセス管理
バイオメトリクス認証システムを企業のセキュリティ対策の一
システムとの連携等、
多彩な運用・管理ニーズに柔軟に応えます。
環として真にご活用いただくために何が必要か、根本的な視点
に立ち、
開発技術では特に3つのポイントを重視しています。
第一のポイントは認証精度を維持しながらの高速化
先端を行く要素技術と総合力で
様々なニーズに対応
研究開発では指紋と手のひら静脈の個々の認証精度のさ
クライアント側で照合に使うデータ抽出を行い、サーバ側で
らなる向上にも注力しています。現在、指紋認証では、他人受
照合処理を行うというように処理を切り分けることにより、従来
理率0.0002%以下を実現しています。さらに、富士通独自の
比で認証サーバの演算量は1/20に、バイオデータの転送量も
高度な指紋認識技術「適応型特徴相関法」にも一層磨きを
1/100以下を実現。また指紋と手のひら静脈認証ではサーバ
かけています。例えば、指のひび割れや乾燥等についても、セ
への負荷が異なるため、その点を考慮した負荷分散を行ってい
ンサーのコントロールや画像補正を行う等、画像処理の改善
ます。またIDを使用することで精度面はもとよりピンポイントに
によりほとんどのケースで対応可能に。ここには20年以上に
よる照合を可能とし、サーバ側のレスポンスの高速化を図って
わたり、指紋認証に取り組んできたノウハウが活かされてい
います。
ます。一方、手のひら静脈では、他人受入率0.00008%以下。
これを可能にしているのは、全世界を対象にした7万5千人15
第二のポイントは耐タンパ性
万手の手のひら静脈データの収集にあります。もちろん指紋
まずデータを暗号化、そして通信時にもう一度暗号化し通信
データもいままでの蓄積から大量のデータを収集しています。
セッションのたびにキーを変更、
さらにサーバ側ではファイルシ
こうした大量のデータを活用しシミュレーションを積み重ねなが
ステムで暗号化。仮にサーバのハードディスクを盗難されても
ら画像処理やセンサーの性能等を日々向上させています。
ハードディスク内の認証データは暗号化されています。このよう
今回、
指紋と手のひら静脈に対応した「Secure Login Box」
に認証データを扱う全ての段階で耐タンパ性を実現しています。
も製品化へ。手のひら静脈認証装置は最新の35mm×35mm
サイズに対応。富士通では、バイオメトリクス認証の要素技術か
第三のポイントはアベイラビリティとスケーラビリティ
ら、
センサー、
認証サーバ、
製品群、
SE部隊まで総合力を駆使し、
バイオメトリクス認証が全てのログインの入り口となるため、
規模、
コスト、納期、目的等、あらゆる面で最適なバイオメトリク
万が一トラブルが生じた場合、業務が止まってしまう恐れがあり
ス認証システムのご提供を通じ、ユビキタス時代における企業
ます。そこで代表サーバが複数サーバに負荷分散を行う、
シス
のセキュリティ対策を強力に支援していきます。
テムの多重化を図っています。これにより一つのサーバがダウ
ンしても処理は継続できます。高信頼性のもと、小規模から中
規模、
大規模までスケーラブルなシステムをご提供していきます。
セキュリティ対策はバイオメトリクス認証だけで行うものでは
お問い合わせ先
(株)富士通研究所 画像・バイオメトリクス研究センター
ありません。企業の目的や状況に応じて他のソリューションや
富士通(株)パーソナルビジネス本部 パーソナルマーケティング統括部
システムとの連携も必要になります。サーバ+クライアントで
富士通(株)ユビキタスシステム事業本部 バイオメトリクス認証システム部
P24-25入稿 06.7.26 10:03 PM ページ1
ユニバーサルデザイン
企業価値創造へ、顧客満足度向上へ、推進が加速する
ITの視点から取り組む
いま注目のユニバーサルデザイン
今後のユビキタス社会に向け、大切な役割を担うであろうユニバーサルデザインが、いま、様々なところで注目され
るようになってきました。ユニバーサルデザインの推進は、お客様にとって使い勝手の良い製品やサービスを提供
することになり、それは企業評価やお客様満足度に向けた重要なソリューションともいえます。ITを通してユニバー
サルデザインをどう推進していくべきか。ビジネスの課題解決という観点からどう捉えるべきか。富士通としての視
点、ユニバーサルデザインへの取り組みをご紹介します。
■ 図1 CSRの範囲の拡大
CSRの重要な要素として認識が高まってきた
ユニバーサルデザイン
ユニバーサルデザインの推進は
CSRの重要な要素の一つ
・環境への配慮
・ユニバーサルデザイン
・雇用
・社会活動への関与
ITの普及により、お客様もITによるビジネス強化を図られて
きました。一方で、人間は多様であるという認識も深まってき
ました。人々の交流の国際化や障害者雇用、進む高齢化等、
こ
うした社会の動きの中で、
「誰もが使える」ということがますま
す重要になってきています。そこで問われてくるのがユニバー
・法令、社会的規範の尊守
・有用な製品・サービスの提供
・収益の獲得と納税
・株主利益の保護
サルデザインです。
ユニバーサルデザインとは、利用者の年齢や身体的特性(例
えば視覚や聴覚の障害、腕の運動制限、加齢による視聴覚機能
ユニバーサルデザインを取り巻く環境
の低下等)によって制限されることなく、できる限り多くの人が
利用できるように、製品、サービス、環境等をものづくりの原点
政府のIT戦略本部は2006年1月に「IT新改革戦略」を発
からバリアを生じさせないようにデザインすることです。
表し、その中で、
「めざすべき将来の社会」として次の6つを提
言しており、その実現にITの力を最大限に活用しようとうたっ
ユニバーサルデザインの7原則
① 誰にでも公平に使用できること
② 使う上での自由度が高いこと
③ 簡単で直感的に分かる使用方法となっていること
④ 必要な情報がすぐ理解できること
⑤ うっかりエラーや危険につながらないデザインであること
⑥ 無理な姿勢や強い力なしで楽に使用できること
⑦ 接近して使えるような寸法・空間となっていること
ています。
〈情報格差(デジタル・ディバイド)のない社会〉
〈世界に発信する誇れる日本の実現〉
〈行政、企業、個人の新しい姿〉
〈安全・安心な社会の実現〉
〈環境・エネルギー問題への貢献〉
〈活力のある少子高齢社会〉
このうち、
〈情報格差(デジタル・ディバイド)のない社会〉に
そしていま、様々な分野で様々なアプローチで企業評価と
おいて、
お年寄りや障害のある方、外国人を含む誰もが身体的
いうものが行われています。ダウ・ジョーンズをはじめとした企
制約、知識、言語の壁を超えて便利に生活できるユニバーサル
業調査の項目としてもユニバーサルデザインがあがってきて
デザイン化されたIT社会の実現を目指そうとしています。
います。企業の社会的責任(CSR)が重要視されるいま、ユニ
さらに2002年「障害者基本
2001年の「e-Japan戦略」、
バーサルデザインの推進は、その評価指標の一つとして、企業
計画」において、高齢者・障害者に配慮したIT製品・サービスづ
にとって大きなテーマとなってきています。裏返せば、それは
くりを推進するよう宣言されたのを受けて、
これまで図2のよ
ビジネスの質的向上と顧客満足度の向上に役立つともいえる
うなJIS規格がそれぞれ公示されました。さらには、日本主導
でしょう。
でのISO化の動きも高まっています。
P24-25入稿 06.7.26 10:03 PM ページ2
ユニバーサルデザイン
■ 図2 JIS規格への対応
JIS Z 8071
ユニバーサルデザイン
基本的視点
JIS体系
体系
製品・サービス開発
の基本指針
高齢者及び障害のある人々のニーズに対応した
規格作成配慮指針
JIS X 8341-1
高齢者・障害者等配慮設計指針
情報通信における機器、ソフトウェア及びサービス
第1部 共通指針
個別製品分野の設計指針
JIS X 8341-2,3,4,5
ISO化への活動
高齢者・障害者等配慮設計指針
情報通信における機器、ソフトウェア及びサービス
グローバル
スタンダードへ
第2部 情報処理装置、第3部 ウェブコンテンツ
第4部 電機通信機器、第5部 事務機器
また、総務省が進める「みんなの公共サイト運用モデル」の
さらに、ユニバーサルデザインの推進活動を通じて、
〈機器・
構築の中では、各自治体がこれからWebサイトを開設する際
システム・サービスの操作性の向上〉、
〈全社で推進することに
のアクセシビリティの確保や手順、そしてPDCAサイクルの必
よる、
ソリューションとしての信頼性の向上〉、
〈富士通の製品・
要性についてもはっきり明言されています。
システムを活用していただくことによるお客様ビジネスのユニ
富士通は、ITメーカーとしてこうした規格や社会動向に対応
バーサルデザインの推進〉をそれぞれ図ることができます。こ
しながら製品やサービスの開発を進め、お客様の意見や立場
の点に富士通がユニバーサルデザインを推進する目的と意義
を最大限に尊重した誰もが使いやすいユニバーサルデザイン
があると考えています。
を推進しています。
ユニバーサルデザインへの取り組み
富士通はユニバーサルデザインをどう捉えるか
富士通では、利用者を広く捉え(アクセシビリティの向上)、
高齢者や障害のある方はもちろんのこと、
いままで以上によ
使いやすいものを魅力的に提供(ユーザビリティの向上)
して
り広く、いろいろなお客様が、それぞれどんな風に製品やサー
いくことで、人々が「安全に、安心して、快適に」そして「楽しく・
ビスを利用するのかを徹底して考え、その人が持ってうれしい、
美しく」豊かに生活できるIT社会の実現を目指し「ITのユニ
持って楽しい、使って仕事が便利になるようなものでなければ
バーサルデザイン」を推進しています。
なりません。
製品個別には以下のような視点のもと、製品やWebのユニ
ITのユニバーサルデザインを実現するためには、
バーサルデザインを推進し、すでに使い勝手の良い多数の商
①広くお客様を捉える
品やサービスをご提供しています(図3)。
②お客様の望ましい利用シーンを徹底的に考える
(1)五感をおぎなう
③最適な製品やサービスを魅力的なかたちで提供する
視覚機能や聴覚機能等の低下が製品やサービスの利用制
という3つのステップによる推進活動が重要であり、
「お客様起
限にならないよう、多様な操作方法を提供する。
点」であること、
「現場をしっかり知る」ことが大切であると定
(2)身体をいたわる
利用者の体格や筋力の違い、運動や姿勢の制限、車いすの
義しています。
■ 図3 ユニバーサルデザインの活動理念
ユニバーサルデザイン
利用の有無等に柔軟に対応でき、負荷や疲労が最小限に
なるよう、寸法・配置・操作方法・操作力等を設定する。
(3)経験や文化をきづかう
使
い
や
す
さ
の
向
上
安全・安心・快適
楽しく・美しく
利用者の経験・知識・文化・国籍等によって誤解が生じたり、
理解不能にならないよう、分かりやすい情報提示を行う。
(4)使いやすさをきわめる
利用者の拡大
利用者の作業の安全性・効果・効率・満足度が高まるよう、
使える人、使える場面を拡大 + 使いやすさ
高いユーザビリティを有するインターフェースを設計する。
P26-27入稿 06.7.27 11:03 AM ページ1
富士通がご提供するユニバーサルデザイン具体例
かんたん・親切・使いやすい
「FOMAらくらくホン」
■ 図5 徹底した現場視点でビジネスを革新する
ユニバーサルデザイン・コンセプト「IW2」
お客様
の「FOMAらくらくホン」。お客様の声をもとに多彩な機能を簡
単にご利用いただけるようデザインされています。操作ボタン
を光で知らせ、多彩な機能をわか ■ 図4「FOMAらくらくホン」
広報・社外教育
社会貢献
富士通ユニバーサルデザイン理念
身近なユニバーサルデザインとしておなじみなのが携帯電話
IT
WP
WS
Information Technology
Workplace
Work Style
建築・施設
就業
安全衛生
建築・施設
雇用
ワークスタイル
コミュニケーション
ハード
ソフト
Web
社内教育
Web
ハードウェア・
ソフトウェア
ガイドライン、
ツール、標準化
りやすく簡単に操作できるよう補助
する〈ガイダンス画面表示〉、
〈大き
く見やすい文字表示〉、聞き取りや
例えば、ユニバーサルデザインの考え方を取り入れ、事務処
すい便利な〈音声読み上げ機能〉、
理を効率化し、多様化するサービス・商品を紹介し販売してい
〈はっきりボイス〉や〈ゆっくりボイス〉
くというビジネスのシフトを実現することもできます。
等、
多くのお客様がITに参加するた
図6は、営業店舗を革新的に変えるシステムとして富士通が
めの重要な機器ということで、
徹底
金融機関様と共同で開発しご提案するもので、すでに導入が
的に使いやすさを追求しています。
始まっています。
図の左は新しい窓口の形として注目される〈モジュールボッ
暮らしに密着したATM
そしてビジネスの現場を革新する「IW2」
クス〉。ATMとオンライン端末を一体化したもので、お客様に
よるセルフオペレーションで、困った時には横にいる行員がお
さらに暮らしに密着したものとして銀行のATM(現金自動
客様をサポートします。この〈モジュールボックス〉の導入に
取引装置)があります。立って操作する場合も車いすで操作す
より、現金取引はATMに集約され、その結果、後方レス、待ち
る場合も、
操作画面に近づきやすい〈ラウンドボディ〉の採用や、
時間減、印鑑レス、伝票レス、現金管理レスといった効果が生
大きく見やすい文字で操作しやすい〈画面デザイン〉、
またハ
まれ、人員や事務スペース、事務コストの大幅な削減も期待で
ンドセット(受話器)の数字ボタンだけで操作できる〈音声案内
きます。お客様空間も広がり、店舗は新たなサービス、セール
システム〉により視覚に障害のあるお客様の操作性を確立、そ
スの場へと変わります。また、専任行員やパートの方々等、多
して〈手のひら静脈認証〉によるセキュリティ強化等、ユニバー
様な方々が、柔軟に働くことができるシステムができれば、雇
サルデザインを追求し、多様化するさらなるサービスにも対応
用の流動性、新しい雇用開発といったメリットも生まれるかも
しうるATMをご提供しております。
しれません。
しかし、ATMだけでユニバーサルデザインが達成できるも
■ 図6 営業店舗を革新的に変えるユニバーサルデザイン+IW2
のではありません。利用者や運用する側(金融機関)にとって
の操作性に加え、富士通としてはビジネスメリットも見いだせ
行 員
るユニバーサルデザインをご提供したいと考えます。
そのコンセプトとなるのが「IW2」です(図5)。IT(情報・機器)
のご提案には、それを扱う人、そこで行われる業務の仕組みとし
てのWS(Work Style)、
それを活用・実践する場・環境・空間と
してのWP(Work Place)、
この3つの融合領域である「IW2」
をご提供するのが富士通の使命であると考えております。
フィールドイノベーションの視点に立って、現場で何が起こっ
お客様
業務中心のスペースから
お客様中心のスペースへ
Webアクセシビリティソリューション
ているのかを理解し、それをより広いお客様に適応したら何が
できるのか。そのユニバーサルデザインのアプローチが新た
例えば、企業が予算をかけて作り上げた一見素晴らしいと
なビジネスのステージを生み出します。
思えるWebサイトのデザインも、実はその色使いが適切でな
P26-27入稿 06.7.26 10:08 PM ページ2
ユニバーサルデザイン
いと、晴眼者の場合は見えていても、色覚に障害のある人には
この他、音声読み上げや漢字の読み仮名表示、文字と図の拡
何が書いてあるのかわからない、
といったケースが多々見受
大・縮小、文字色と背景色の変更等、
ホームページの閲覧を支
けられます。
援する「WebUD」や、
「Fujitsu Accessibility Assistance」
■ 図7 不適切な配色のWebサイト
赤と緑の区別がつきにくいと・・・
を組み込んだホームページ運用管理ツール「i-CityPortal」等
消えてしまう文字
もご提供しています。
しかし、Webの利活用が急速に浸透し、
ホームページが重要
な情報サービスの提供・入手手段となっているいま、Webの
アクセシビリティへの配慮はもはや必須です。こうしたツールは、
もともとお客様からはご定評いただいておりましたが、最近で
は、
トータルにWebアクセシビリティを支援する必要が高まっ
Webのアクセシビリティソリューションは、Webにおけるユ
てきました。
ニバーサルデザインをサポートする様々なツールをご用意し
富士通では前述の総務省の動きにも対応するべく、制作、運
ております。
用、評価、企画というPDCAサイクルを回しスパイラルアップし
ていく仕組みをソリューションとして確立し、
ご提供できるよう
延べ11万本のダウンロード実績
「Fujitsu Accessibility Assistance」
富士通ではこれまでも、Webのアクセシビリティに関して
になりました。
部分最適から全体最適へ
かなり重点的に注力してきました。ここでご紹介する「Fujitsu
Accessibility Assistance」は、Webのアクセシビリティ
バリアフリーからはじまったユニバーサルデザインは、もの
をチェックするためのツール(日本語版/英語版)で、2003
づくりのユニバーサルデザインというところを経て、いまよう
年から無償提供をはじめ2006年5月20日現在で11万
やくITのユニバーサルデザインを考えるところまできました。
本 のダウンロード実績があり、かなり広く使われています。
今後は、
これまでの部分最適からビジネスのユニバーサルデザ
WebInspector(ウェブインスペクター)、ColorSelector(カ
インという全体最適へ向け、できるだけ広く、いろいろな人が
ラーセレクター)、ColorDoctor( カラードクター)の3つの
使えるように、
さらなる支援、製品・サービスのご提供を強化し
ツールで構成されています。ぜひご活用ください。
てまいります。
無償ダウンロードURL http://design.fujitsu.com/
WebInspector5.0
■ 図8 ユニバーサルデザインの今後
■ 目標
「ビジネス」の
ユニバーサルデザイン
WebInspector(ウェブインスペクター)は、Webサ
全体最適
ITのユニバーサルデザイン
イトが高齢者や視覚に障害のある方にも読みやすい
かを診断するソフトウェアです。
部分最適
ものづくりのユニバーサルデザイン
意識としてのユニバーサルデザイン
ColorSelector5.0
ColorSelector(カラーセレクター)は、見やすい背
バリアフリー
景色と文字色の組み合わせを、
リアルタイムに確認
することができる、開発者のための強力な支援ツー
ルです。
ColorDoctor2.0
ColorDoctor(カラードクター)は、あなたが仕事や
生活の中で利用するWebサイトや動画、プレゼン
お問い合わせ先
富士通(株)総合デザインセンター
テーション資料で色のアクセシビリティをチェックす
コーポレート・ソリューションデザイン部
るためのツールです。
TEL 03-6430-2188
表1.4入稿 06.7.26 9:38 PM ページ1
環 境
富士通グループの環境啓発活動の一環として、
6月の環境月間では、
様々な取り組みを行いました。
富士通グループでは、
「すべてをグリーンにします」をスローガンに掲げ、
グループ全体で様々な環境啓発活動を
行っています。環境月間においては、従業員に対しての環境啓発活動として、様々な環境イベントを実践していま
す。また、
優れた活動に対しては毎年表彰する等、環境意識の向上、
積極的な取り組み推進に努めています。
富士通グループでは多くの皆様に環境活動を知っていただくために、
環境啓発活動
植物性プラスチックを使用したパソコンの展示、環境クイズゲームの
実施、PCリサイクルについての展示、全社的な環境への取り組みをご
環境保全意識を高める環境月間
紹介しました。
1972年6月5日からスウェーデンのストックホルムで開催された「国
■ エコライフ・フェア2006に出展/会場入口の様子と富士通ブース
連人間環境会議」を記念し、日本では「環境基本法」において6月5日
を「環境の日」と定めています。また、
1996年からは環境庁(現環境省)
の主唱により、毎年6月の1ヵ月間を「環境月間」として、国民一人ひと
りが環境保全の重要性を認識し、行動の契機にするため様々な行事が
全国で行われています。
富士通グループでも、
これまで環境月間には、環境講演会、
リサイク
ル体験ツアー、設備見学等をはじめ、事業所内でのヤゴの放流や植花、
事業所周辺の清掃活動等、様々な環境啓発イベント等を各事業所で実
施してきました。
今年の環境月間では、新たに営業・技術者向けに全国の5拠点で、社
富士通グループ従業員に対する環境啓発活動
「環境貢献賞」&「環境コンテスト」
富士通グループでは、富士通及び国内・
海外グループ会社従業員の環境保全活動
内講演会や外部講師による環境講演会を行いました。
における意識向上と、取り組みの推進を図
■ 川崎工場の活動の様子
ることを目的に、年に一度、
「環境貢献賞」
及び「環境コンテスト」
(フォト/ボランティア)
を実施しています。これは富士通グループ
の環境コンセプトである「グリーンポリシー
21」に則り、それぞれの分野での様々な活
動に対し、表彰を行うものです。
「エコライフ・フェア2006」に出展
フォトコンテスト最優秀賞
『ホタル舞う里』
お問い合わせ先
6月3・4日には、環境省主催による環境月間行事、
「エコライフ・フェ
ア2006」に、富士通グループも出展いたしました。
富士通(株)環境本部 SD企画統括部 TEL 044-754-3413
URL http://jp.fujitsu.com/about/eco/
富士通グループはチーム・マイナス6%に参加しています。
富士通ジャーナル
発 行
発行責任者
富士通株式会社
カスタマーリレーション部 E-mail : [email protected]
〒105-7123 東京都港区東新橋1-5-2
(汐留シティセンター) TEL 03-6252-2253(直通)
デザイン・編集・印刷
富士通アプリコ株式会社
※本誌記事中のプログラム名、CPU名、システム名などは各メーカーの商標、または登録商標です。
※本誌は、100%再生紙を使用しています。また、印刷インキは大豆インキを使用しています。
次 号 予 告
2006年9月発行
TopStory
「内部統制強化ソリューション」
2006年8月発行
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