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放課後児童クラブの設備及び運営の基準(PDF形式:295KB)
資料 6 放課後児童クラブの設備及び運営の基準 (「放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準」(平成26年3月10日付け厚生 労働省令案(以下「国基準(案)」))を基に作成) 「柏市の基準(案)」は,厚生労働省令案として示されたもののうち,改正後の児童福祉法 第三十四条の八の二に示されている放課後児童健全育成事業の設備及び運営について条例で 定めるべき基準として示された範囲に沿って提示するもの。 なお,国基準(案)は現時点で未定稿の仮案であることから,今後の議論過程において整理 調整の結果,変更があり得るものであり,変更内容によっては柏市基準(案)の変更があり得 るものであることについてご了承ください。 【参考:児童福祉法(改正後)】 第三十四条の八の二 市町村は,放課後児童健全育成事業の設備及び運営について,条例で 基準を定めなければならない。この場合において,その基準は,児童の身体的,精神的及び社 会的な発達のために必要な水準を確保するものでなければならない。 ○2 市町村が前項の条例を定めるに当たつては,放課後児童健全育成事業に従事する者及び その員数については厚生労働省令で定める基準に従い定めるものとし,その他の事項について は厚生労働省令で定める基準を参酌するものとする。 項 目 区分 国の基準(案) 1 放課後児童健全 育成事業者の一 般原則 参 従事する者 従 放課後児童健全育成事業者は,利用者の人権に 十分配慮するとともに,一人一人の人格を尊重し て,その運営を行わなければならない。 2 放課後児童健全育成事業者は,地域社会との交 流及び連携を図り,児童の保護者及び地域社会に 対し,当該放課後児童健全育成事業者が行う放課 後児童健全育成事業の運営の内容を適切に説明す るよう努めなければならない。 3 放課後児童健全育成事業者は,その運営の内容 について,自ら評価を行い,その結果を公表する よう努めなければならない。 4 放課後児童健全育成事業を行う場所(以下「放 課後児童健全育成事業所」という。)の構造設備は, 採光,換気等利用者の保健衛生及びこれらの者に 対する危害防止に十分な考慮を払って設けられな ければならない。 1 放課後児童健全育成事業者は,放課後児童健全 育成事業所ごとに,放課後児童支援員を置かなけ ればならない 2 放課後児童支援員は,次の①から⑨のいずれか に該当するものであって,都道府県知事が行う研 修を修了したものでなければならない。 ①保育士の資格を有する者 ②社会福祉士の資格を有する者 ③学校教育法(昭和二十二年法律第二十六号)の規 定による高等学校若しくは中等教育学校を卒業した 者であって,二年以上児童福祉事業に従事したもの 柏市の基準(案) - 1 - 同左 同左 項 員数 目 区分 従 国の基準(案) ④学校教育法の規定により,幼稚園,小学校,中学 校,高等学校又は中等教育学校の教諭となる資格を 有する者 ⑤学校教育法の規定による大学において,社会福祉 学,心理学,教育学,社会学,芸術学若しくは体育 学を専修する学科又はこれらに相当する課程を修め て卒業した者 ⑥学校教育法の規定による大学において,社会福祉 学,心理学,教育学,社会学,芸術学若しくは体育 学を専修する学科又はこれらに相当する課程におい て優秀な成績で単位を修得したことにより,同法第 百二条第二項の規定により大学院への入学が認めら れた者 ⑦学校教育法の規定による大学院において,社会福 祉学,心理学,教育学,社会学,芸術学若しくは体 育学を専攻する研究科又はこれらに相当する課程を 修めて卒業した者 ⑧外国の大学において,社会福祉学,心理学,教育 学,社会学,芸術学若しくは体育学を専修する学科 又はこれらに相当する課程を修めて卒業した者 ⑨高等学校卒業者等であり,かつ,二年以上放課後 児童健全育成事業に類似する事業に従事した者であ って,市町村長が適当と認めたもの 【参考:都道府県知事が行なう研修とは】 放課後児童クラブの基準に関する専門委員会報告書 (以下「専門委員会報告書」)では以下のような研修 を想定している。 主に以下のような知識・技能の習得のための研修 ・基本的な生活習慣習得の援助 ・自立に向けた支援 ・家庭と連携した生活支援等に必要な知識や技能の 補完 ①放課後児童支援員の数は,支援の単位ごとに二人 以上とする。 ②ただし,そのうちの一人は補助員(放課後児童支 援員が行う支援について放課後児童支援員を補助す る者をいう。)をもって代えることができるものとす る。 ③放課後児童支援員及び補助員は,集団の単位ごと に専任として保育に当たる者でなければならない。 ただし,利用者の支援に支障がない場合は,この限 りでない。 - 2 - 柏市の基準(案) 同左 項 目 区分 児童の集団の規 模 参 施設・設備 参 開所時間 参 開所日数 参 その他 参 国の基準(案) 支援の単位は,放課後児童健全育成事業におけ る支援の提供が同時に一又は複数の利用者に対し て一体的に行われるものをいい,一の支援の単位 を構 成す る児 童の 数は おお むね 四十 人以 下と す る。 ①遊び及び生活の場としての機能並びに静養する ための機能を備えた区画(専用区画)を設けるほ か,支援の提供に必要な設備及び備品等を備えな ければならない。 ②専用区画の面積は,児童一人につきおおむね1. 65平方メートル以上でなければならない。 ④専用区画並びに第1項に規定する設備及び備品 等(専用区画等)は,専ら当該放課後児童健全育 成事業の用に供するものでなければならない。た だし,児童の支援に支障がない場合は,この限り でない。 ⑤専用区画等は,衛生及び安全が確保されたもの でなければならない。 放課後児童健全育成事業者は,次の①及び②の 区分ごと,それぞれに定める時間以上を原則とし, 児童の保護者の労働時間,小学校の授業の終了の 時刻その他の状況等を考慮して,開所する時間を 定める。 ①小学校の授業の休業日に行う放課後児童健全育 成事業1日につき8時間 ②小学校の授業の休業日以外の日に行う放課後児 童健全育成事業1日につき3時間 放課後児童健全育成事業者は,1年につき25 0日以上を原則とし,児童の保護者の就労日数, 小学 校の 授業 の休 業日 その 他の 状況 等を 考慮 し て,開所する日数を定める。 ①非常災害対策 ア 消火器等の消火用具,非常口その他非常災 害に必要な設備を設けるとともに,非常災害 に対する具体的計画を立て,不断の注意と訓 練をするように努めなければならない。 イ 避難及び消火に対する訓練は,少なくとも 毎月1回はこれを行なわなければならない。 ②職員の知識,技能の向上 ア 放課後児童健全育成事業の職員は,常に自 己研鑽に励み,児童の健全な育成を図るため に必要な知識及び技能の修得,維持及び向上 に努めなければならない。 - 3 - 柏市の基準(案) 同左 同左 同左 同左 同左 項 目 区分 国の基準(案) イ その他 参 放課後児童健全育成事業者は,職員に対し, その資質の向上のための研修の機会を確保し なければならない。 ③平等取扱いの原則 放課後児童健全育成事業者は,利用者の国籍,信 条又は社会的身分によって,差別的取扱いをしては ならない。 ④虐待等の禁止 放課後児童健全育成事業の職員は,利用者に対 し,児童福祉法第33条の10各号に掲げる行為そ の他当該利用者の心身に有害な影響を与える行為 をしてはならない。 【参考:児童福祉法第33条の10】 一 被措置児童等の身体に外傷が生じ,又は生じる おそれのある暴行を加えること。 二 被措置児童等にわいせつな行為をすること又 は被措置児童等をしてわいせつな行為をさせるこ と。 三 被措置児童等の心身の正常な発達を妨げるよ うな著しい減食又は長時間の放置,同居人若しくは 生活を共にする他の児童による前二号又は次号に 掲げる行為の放置その他の施設職員等としての養 育又は業務を著しく怠ること。 四 被措置児童等に対する著しい暴言又は著しく 拒絶的な対応その他の被措置児童等に著しい心理 的外傷を与える言動を行うこと。 ⑤衛生管理等 ア 放課後児童健全育成事業者は,利用者の使用 する設備,食器等又は飲用に供する水について は,衛生的な管理に努め,又は衛生上必要な措 置を講じなければならない。 イ 放課後児童健全育成事業者は,放課後児童健 全育成事業所において感染症又は食中毒が発 生し,又はまん延しないように必要な措置を講 ずるよう努めなければならない。 ウ 放課後児童健全育成事業所には,必要な医薬 品その他の医療品を備えるとともに,それらの 管理を 適 正 に 行 わ なけ れ ば なら な い 。 柏市の基準(案) - 4 - 同左 項 その他 目 区分 国の基準(案) 柏市の基準 (案) 参 ⑥ 運 営規 程 放課後児童健全育成事業者は,放課後児童健 全育成事業所ごとに,次の各号に掲げる事業の 運営についての重要事項に関する運営規程を定 め て おか な け れ ば なら な い 。 ア 事 業 の 目 的 及び 運 営 の方 針 イ 職 員 の 職 種 ,員 数 及 び職 務 の 内 容 ウ 開 所 し て い る日 及 び 時間 エ 支援の内容及び当該支援の提供につき利 用 者 の保 護 者 が 支 払う べ き 額 オ 利用定員 カ 事 業 の 利 用 に当 た っ ての 留 意 事 項 キ 緊 急 時 等 に おけ る 対 応方 法 ク 非常災害対策 ケ 虐 待 の 防 止 のた め の 措置 に 関 す る 事項 コ そ の 他 事 業 の運 営 に 関す る 重 要 事 項 ⑦ 放 課後 児 童 健 全 育成 事 業 者が 備 え る 帳 簿 放課後児童健全育成事業者は,職員,財産, 収支及び利用者の処遇の状況を明らかにする帳 簿 を 整備 し て お か なけ れ ば なら な い 。 ⑧ 秘 密保 持 等 ア 放課後児童健全育成事業の職員は,正当 な理由がなく,その業務上知り得た利用者 又はその家族の秘密を漏らしてはならな い。 イ 放課後児童健全育成事業者は,職員であ った者が,正当な理由がなく,その業務上 知り得た利用者又はその家族の秘密を漏ら すことがないよう,必要な措置を講じなけ れ ば なら な い 。 ⑨ 苦 情へ の 対 応 ア 放課後児童健全育成事業者は,事業に関 する利用者又はその保護者等からの苦情に 迅速かつ適切に対応するために,苦情受付 窓口を設置する等,必要な措置を講じなけ れ ば なら な い 。 イ 放課後児童健全育成事業者は,実施事業 に関し,市町村から指導又は助言を受けた 場合は,当該指導又は助言に従って必要な 改 善 を行 わ な け れ ばな ら な い。 ウ 放課後児童健全育成事業者は,社会福祉 法(昭和26年法律第45号)第83条に 規定する運営適正化委員会が行う同法第8 5条第1項の規定による調査にできる限り 協 力 しな け れ ば な らな い 。 同左 - 5 - 項 目 その他 経過措置 区分 参 国の基準(案) ⑩保護者との連絡 放課後児童健全育成事業者は,常に利用者の 保護者と密接な連絡をとり,当該利用者の健康 及び行動を説明するとともに,支援の内容等に つき,その保護者の理解及び協力を得るよう努 めなければならない。 ⑪関係機関との連携 放課後児童健全育成事業者は,市町村,児童 福祉施設,利用者の通学する小学校等関係機関 と密接に連携して利用者の支援に当たらなけれ ばならない。 ⑫事故発生時の対応 ア 放課後児童健全育成事業者は,利用者に 対する支援により事故が発生した場合は, 速やかに,市町村,当該利用者の保護者等 に連絡を行うとともに,必要な措置を講じ なければならない。 イ 放課後児童健全育成事業者は,利用者に 対する支援により賠償すべき事故が発生し た場合は,損害賠償を速やかに行わなけれ ばならない。 この基準の施行の際,現に放課後児童健全育成 事業所における業務に従事している放課後児童 支援員に相当する者は,第十条の規定にかかわ らず,平成32年3月31日までの間は,引き 続き当該放課後児童健全育成事業所において, 当該業務に従事することができる。 柏市の基準(案) 同左 同左 (参考) 区分 効果 従うべき基準 (従) 必ず適合しなければ ならない基準 参酌 す べ き基 準 (参) 十分参照しなければ ならない基準 備考 法令等の「従うべき基準」と異なる内容を定めるこ とは許容されないが,当該基準に従う範囲内で,地 域の実情に応じた内容を定めることは許容されま す。 法令等の「参酌すべき基準」を十分参照した結果で あれば,地域の実情に応じて,異なる内容を定める ことは許容されます。 - 6 -