Comments
Description
Transcript
1 学校の概要 2 いじめ問題の対応について 3 児童会が主体となった
1 学校の概要 本校は滝川市の西側で石狩川と函館本線の間に位置し、校 舎の上に「赤いとんがり帽子」の屋根が特徴の学校です。地域 は、開校54年の間に、主に農地から住宅街へと変わりました が、自然が多く残されており、中でもグライダーやカヌー等の 体験ができる施設もあり、教育活動に取り入れています。さら に食育や読書活動についても、伝統的で特色ある教育活動に なっています。 2 いじめ問題の対応について 滝川市では教育委員会の支援のもと保護者や地域住民の願いを受け、各学校が主 体的かつ協働してこの問題に取り組んでいます。本校においても「いじめ実態調査」とし て、市からのアンケートの他、学校独自の調査を年2回(6月、12月)実施しています。 そして担任のみならず教職員全体の問題として対応し、①いじめの早期発見・早期対応 を組織的に進める体制づくり ②「いじめをしない!させない!」土壌づくり ③「日常 的な教育相談活動」の充実に力を入れています。各取組みを進めるにあたっては、「積 極的な生徒指導の視点」を実践上の重要な課題としました。一方、児童会で行った意識 調査からは「いじめが起こってからでは遅い」ですし、「止めさせるにも自分だけではな かなか難しい」というような回答も多く出ました。従って今、本校で(児童も教師も)最も すべきことは、②を柱にした「いじめを起こさない、発生させない」という人間関係を大切 にした取組みに力を入れるべきであると考えました。以下、児童会が主体となって行っ ている取組みです。 3 児童会が主体となった取組み (1)従来からの取組みの継続・発展として ①あいさつ運動 朝、玄関で児童会書記局や生活委員会・各学級役 員などが交替で「あいさつの呼びかけ運動」です。校 門のところでは生徒指導の先生方が行う「あいさつ運 動」もあり、この運動を校内の定着から地域へ広げる 意識で取り組んでいます。なお、雪の日は、その役員 の児童が低学年の雪を払ってあげる姿も見かけられ ます。 ②エコキャップ・リングプルの回収 従来、学級単位で行っていた上記の取組みを児童会の取組みとして、全校に呼びか けました。そのための児童会便りなども発行しました。前期の会長の強い想いで「人の ためになる活動」として広げました。前期(9月)末までにエコキャップ約18万個を数え、 4 5 8 . 7 Kg、 ポ リ オ ワ ク チ ン と し て 2 2 9 人 分 。 ま た リ ン グ プ ル は 約 9 0 Kg が 集 ま り ま し た。現在では、地域の方にも、協力し学校へ運んで来てくれる方がいます。 ③「みんなで昼ごはん」(昼食) これまで「となりで昼ごはん」と称して、「給食時 間」に「1~3年」と「4~6年」の中で各1学年ずつ 組み合わさり、交流を図っていました。それを今年 度は、お弁当の日に「みんなで昼ごはん」と称して、 縦割り清掃班毎(各学年3名程度)に中庭やグラウ ンドを使って食事会を行いました。異学年交流とし ても大きな意義があり、「となりで昼ごはん」の発展バージョン として好評でした。 ④読書郵便 これは読書週間に併せ、 図書委員会が行っているものです。自分が推薦する本 の紹介(おススメな点や印象に残った場面のイラストな ど)を読書郵便として書き、宛名(受け取ってほしい人) を書いて、読書郵便ポストに投函します。図書委員は 読書郵便を投函されたポストから回収し、各学級や職 員室などに設けられた小ポストに配達します。期間中 に返事が行きかい、読書活動充実の一環にもなってい ます。 ⑤体を動かそう 児童会では体育委員会が全校的な遊びを進めています。中休み(20分間)に外で行 う全校鬼ごっこは、回数は少ないものの、その後の学年・学級の遊びにつながっていま す。さらに、休み時間のボール使用について改善しました。児童会代表委員会・体育委 員会と合同で、ボールの配付や遊び方の注意について話し合い、ボールはサッカーボ ールの他にミニバレーボールを加え、全学級に配付。晴れた日には常時、全校約360 名の3割から半数近くが屋外で遊んでいる姿が見られ、それは、放課後や休みの日にも つながっています。また、話し合いを深めた成果もあり、このことによる怪我やトラブル はほとんど見られない状況です。 (2)新たなこととして~カンボジアの学校支援の取組み~ 9月の総合的な学習の時間に、3年生以上の児童が国 際支援(カンボジアの学校)を行っている方の話を聞く機 会がありました。その話に心を動かされた児童会書記局 が代表委員会で自分達も何かの形で「カンボジア支援活 動」を行おうと呼びかけました。結果、赤い羽根共同募金 のように「募金活動」を学芸発表会当日に行うことになり、 宣伝用のチラシづくりを開始しました。また、支援活動団体からカ ンボジアで作られた物品やパネルを提供してもらい、販売・展示 活動を加えました。当日、児童会役員は出演時間の合間を縫っ て、担当教師と校舎内に設けられたコーナーで声を大きくしての 活動でした。募金額12,987円、物品販売額は67,200円。 担当児童の「自分たちでも人のためになることができるんだ」「協力してくれた人に自 然と感謝の気持ちが湧いてきた」の言葉には実感と意欲がこもりました。