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柳川市まち・ひと・しごと創生 総合戦略
~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ 柳川市まち・ひと・しごと創生 総合戦略 平成 27 年 10 月 柳川市 ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ 目 次 第Ⅰ章 人口ビジョン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 (1)人口の推移と将来推計・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4 (2)人口減少の要因・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5 ①自然動態の推移・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5 ②社会動態の推移・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5 ③自然減と社会減の将来推計・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6 (3)小学校区別人口・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7 ①推移と状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7 ②小学校区別人口の推計・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8 ③小学校区別の小学生推計・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8 (4)空き家率の推移・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9 (5)結婚・子育て・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10 ①25~39歳の未婚率・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10 ②女性アンケート(結婚・出産意向)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12 (6)転入・転出・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14 ①経緯・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14 ②女性アンケート(転入転出意向)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16 ③高校生アンケート(転入転出意向)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17 (7)昼間人口の状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19 (8)夜間人口の状況(通勤・通学先別)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20 (9)産業・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21 ①年齢階級別産業人口・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21 ②農業の収入・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22 ③漁業の収入・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・23 ④観光業・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・24 ⑤女性アンケート(就業意向)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・26 ⑥高校生アンケート(就業意向)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・26 1 ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ 第Ⅱ章 将来展望・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・27 (1)目指すべき本市の将来像・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・28 (2)将来展望・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・28 第Ⅲ章 総合戦略・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・31 (1)「まち・ひと・しごと創生総合戦略」の策定にあたって・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・32 ①国における地方創生の取組み・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・32 ②本市の取組み・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・32 ③「柳川市人口ビジョン」との関係・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・33 ④「柳川市まち・ひと・しごと創生協議会」による協議・・・・・・・・・・・・・・・・・・33 ⑤アンケート・パブリックコメント・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・34 ⑥総合戦略の期間・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・34 ⑦成果指標の設定と検証・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・34 (2)「まち・ひと・しごと創生総合戦略」における基本的な考え方と基本目標・・・・・35 ①総合戦略策定の考え方・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・35 ②コンセプト・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・37 ③中長期展望・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・38 ④基本目標・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・39 (3)基本目標達成に向けた具体策・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・43 ①柳川の歴史・文化・風土に誇りと愛着を持つ ふるさとづくり・・・・・・・・・・43 ②若い世代の希望を叶え、柳川の子育て、暮らしに幸せを感じる ひとづくり・46 ③水郷柳川の風情や快適さに共感し人を惹きつける まちづくり・・・・・・・・50 ④柳川の地域資源や産物を誇れる しごとづくり・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・56 (4)総合戦略策定における経緯・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・64 ①柳川市まち・ひと・しごと創生協議会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・64 2 ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ 第Ⅰ章 人口ビジョン 3 ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ (1)人口の推移と将来推計 柳川市の人口は、2010年(平成22年)10月に行われた国勢調査では71,375人でし た。 1930年(昭和5年)からの人口推移を見ると、1960年(昭和35年)の86,888人を ピークに減少に転じ、直近10年(平成12年~平成22年)平均での毎年人口減少数は 約620人となっています。 さらに、国立社会保障・人口問題研究所(以下、社人研)の推計によると、2060 年(平成72年)に35,698人まで減少すると予測されており、2010年(平成22年)か らの人口減少率は50%と福岡県の60市区町村では41番目(低順位ほど減少率が大き い)の減少率となっています。 柳川市の人口の推移と将来推計 資料:2010 年までは国勢調査、2015 年以降は国立社会保障・人口問題研究所、内閣府地方創生本部提供資料 4 ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ (2)人口減少の要因 過去の推移による人口減少の要因は、出生を死亡が上回る「自然減」と転出が転入を 上回る「社会減」の双方です。また、今後の傾向として、社人研の推計を詳細にみれば、 社会減の影響は次第に少なくなり、自然減の影響が大きくなってきます。このため、人 口減少を抑制するには、転入転出の対策よりも、出生数を増やし、死亡者数を減らす対 策が重要となってきます。 ①自然動態の推移 人口の自然動態の推移をみると、1999 年(平成 11 年)から一貫して死亡者数が増 加し、出生者数が減少している傾向です。2013 年(平成 25 年)では、出生者数が 501 人、死亡者数が 949 人となり、自然減少数は 448 人と最大の減少数になっています。 (人) 死亡者 数 1,000 900 800 最大幅 700 (▲448人) 600 500 400 300 出生者数 200 100 0 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 出生者 820 746 714 683 687 660 623 608 650 601 572 545 526 572 533 550 574 523 501 死亡者 706 714 682 680 794 723 700 751 789 734 775 773 796 784 787 889 867 885 949 出生者-死亡者 114 32 32 3 -107 -63 -77 -143 -139 -133 -203 -228 -270 -212 -254 -339 -293 -362 -448 資料:毎月移動調査 ②社会動態の推移 人口の社会動態の推移をみると、一貫して、転出者数が転入者数を上回り、社会減 が一定数発生しています。その規模は、2013 年(平成 25 年)で 302 人の社会減(転 出超過)となっており、内訳をみると、県内(通勤通学 5%圏外:福岡市など)への 移動数が最も多く、248 人の転出超過となっています。 (人) 3,500 転出者 数 3,000 2,500 2,000 転入者 数 1,500 1,000 社会減 500 0 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 転入者 3,049 2,772 2,614 2,551 2,639 2,554 2,491 2,718 2,593 2,465 2,324 1,905 1,930 1,753 1,859 1,689 1,689 1,655 1,729 転出者 3,184 3,041 3,048 3,141 2,961 2,946 2,976 3,072 3,014 2,874 2,798 2,355 2,435 2,360 2,325 2,133 1,982 1,903 2,031 転入者-転出者 -135 -269 -434 -590 -322 -392 -485 -354 -421 -409 -474 -450 -505 -607 -466 -444 -293 -248 -302 資料:毎月人口移動調査 ※外国への移 動を含む 5 ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ ③自然減と社会減の将来推計 社人研の推計を詳細にみれば、社会減の影響は次第に少なくなり、自然減の影響が 大きくなってきます。そのため、健康で長生きできる対策も必要となってきます。 6 ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ (3)小学校区別人口 ①推移と状況 柳川市には19の小学校区があり、校区別に2015年(平成27年)の人口を10年前の 人口と比較すると、市の南側や有明海沿岸部で、より人口減少率が高く、市の中心 部(西鉄柳川駅から市役所周辺)から北部では、人口減少率は市平均より低くなっ ています。これは、大牟田市などの市の南側とのつながりよりも、久留米市や福岡 市など市の北側とのつながりが相対的に大きくなっていることの影響と考えられ ます。 総人口:3,616人(▲13.8%) 後期高齢化率:19.0% 平均年齢:男 47.0 歳、女 51.3 歳 総人口:2,266 人(1.2%) 後期高齢化率:11.2% 平均年齢:男 42.1 歳、女 44.4 歳 総人口:4,669人(▲11.4%) 後期高齢化率:15.9% 平均年齢:男 46.3 歳、女 50.4 歳 蒲池小学校区 総人口:6,784人(▲4.6%) 後期高齢化率:15.1% 平均年齢:男 44.2 歳、女 49.4 歳 二ツ河小学校区 総人口:4,107人(▲4.0%) 後期高齢化率:14.9% 平均年齢:男 46.0 歳、女 49.3 歳 矢ヶ部小学校区 昭代第一小学校区 中山小学校区 柳河小学校区 藤吉小学校区 総人口:5,152人(▲7.6%) 後期高齢化率:14.1% 平均年齢:男 44.9 歳、女 48.5 歳 総人口:834人(▲10.7%) 後期高齢化率:14.1% 平均年齢:男 47.0 歳、女 50.1 歳 総人口:6,812人(▲4.4%) 後期高齢化率:11.5% 平均年齢:男 42.6 歳、女 45.5 歳 城内小学校区 垂見小学校区 総人口:5,005人(▲14.8%) 後期高齢化率:16.6% 平均年齢:男 47.1 歳、女 51.2 歳 矢留小学校区 昭代第二小学校区 豊原小学校区 総人口:4,303人(▲11.5%) 後期高齢化率:16.2 平均年齢:男 47.1 歳、女 50.0 歳 総人口:3,155人(▲8.4%) 後期高齢化率:16.7% 平均年齢:男 46.1 歳、女 50.3 歳 総人口:3,393人(▲8.8%) 後期高齢化率:17.1% 平均年齢:男 46.2 歳、女 49.9 歳 東宮永小学校区 六合小学校区 総人口:3,727人(▲8.8%) 後期高齢化率:14.8% 平均年齢:男 44.6 歳、女 49.1 歳 大和小学校区 両開小学校区 総人口:2,580人(▲10.9%) 後期高齢化率:15.7% 平均年齢:男 46.0 歳、女 49.3 歳 総人口:3,387人(▲14.4%) 後期高齢化率:19.1% 平均年齢:男 48.4 歳、女 52.2 歳 皿垣小学校区 中島小学校区 総人口:4,001人(▲11.9%) 後期高齢化率:17.5% 平均年齢:男 46.9 歳、女 50.8 歳 総人口:1,579人(▲16.8%) 後期高齢化率:15.1% 平均年齢:男 48.0 歳、女 51.2 歳 有明小学校区 総人口:1,461人(▲9.6%) 後期高齢化率:18.2% 平均年齢:男 47.0 歳、女 51.2 歳 柳川市(平成27年) 総人口:69,084人(H17年対比▲9.2%) 後期高齢化率:15.6% 平均年齢:男45.1歳、女48.6歳 総人口:2,253人(▲10.2%) 後期高齢化率:17.4% 平均年齢:男 47.2 歳、女 50.9 歳 (※)赤・・・柳川市全体の人口減少率▲9.2%より 減少幅が大きい学校区 青・・・柳川市全体の人口減少率▲9.2%より 減少幅が小さい学校区 資料:住民基本台帳 7 ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ ②小学校区別の人口推計 下図は社人研の推計人口を基に、小学校区ごとの人口を推計したものです。 2010 年(平成 22 年)から 2060 年(平成 72 年)の減少率は、矢ヶ部校区の 34.5% から皿垣校区の 56.0%まで地域ごとにバラツキが見られます。人口減少率が大きい地 域では、近隣住民の減少によるコミュニティ低下や近隣に店舗がなくなることで買い 物難民が増加するなど、深刻な問題が発生する可能性があります。 推 計 実績 2010 藤吉 蒲池 柳河 昭代第一 矢留 昭代第二 二ッ河 中島 東宮永 豊原 矢ケ部 城内 両開 六合 垂見 大和 有明 皿垣 中山 合 計 2015 2020 2025 2030 2035 2040 2045 2050 2055 2060 減少率 (2010⇒2060) 6,797 6,601 6,398 6,162 5,900 5,611 5,294 4,961 4,622 4,279 3,939 42.0% 6,872 6,559 6,252 5,931 5,598 5,263 4,909 4,554 4,208 3,880 3,566 48.1% 5,633 5,374 5,096 4,785 4,463 4,137 3,814 3,501 3,226 2,963 2,707 52.0% 5,206 4,989 4,767 4,509 4,246 3,979 3,703 3,430 3,173 2,914 2,661 48.9% 5,272 4,999 4,724 4,425 4,139 3,857 3,571 3,288 3,021 2,764 2,527 52.1% 4,726 4,483 4,237 3,981 3,722 3,469 3,207 2,958 2,721 2,497 2,283 51.7% 4,106 3,932 3,753 3,561 3,367 3,166 2,954 2,737 2,533 2,337 2,143 47.8% 4,105 3,921 3,713 3,476 3,222 2,979 2,750 2,531 2,322 2,121 1,930 53.0% 3,785 3,606 3,420 3,227 3,033 2,844 2,648 2,450 2,256 2,070 1,897 49.9% 3,579 3,377 3,193 3,003 2,822 2,642 2,464 2,291 2,121 1,953 1,792 49.9% 2,398 2,340 2,294 2,236 2,165 2,087 1,998 1,890 1,785 1,682 1,571 34.5% 3,454 3,248 3,053 2,853 2,659 2,471 2,287 2,103 1,927 1,767 1,618 53.2% 3,419 3,211 3,014 2,814 2,612 2,418 2,222 2,025 1,831 1,664 1,519 55.6% 2,674 2,564 2,442 2,312 2,175 2,036 1,896 1,755 1,617 1,487 1,364 49.0% 3,093 2,923 2,750 2,568 2,386 2,206 2,032 1,866 1,708 1,562 1,423 54.0% 2,293 2,160 2,036 1,906 1,775 1,646 1,517 1,390 1,274 1,167 1,068 53.4% 1,590 1,509 1,428 1,344 1,256 1,170 1,078 988 904 829 760 52.2% 1,572 1,475 1,384 1,292 1,201 1,111 1,018 924 838 760 692 56.0% 801 765 728 688 643 599 555 512 472 432 396 50.6% 71,375 68,037 64,679 61,074 57,383 53,691 49,919 46,155 42,560 39,131 35,855 49.8% ③小学校区別の小学生推計 下図は社人研の推計人口を基に、小学校区別の小学生数を推計したものです。 2060 年(平成 72 年)の小学生数の減少率を見てみると、全体では 64.8%となって います。6 学年で按分すると 1 学年 20 人未満となる小学校区の数は 2040 年(平成 52 年)では 12 学校区、2060 年(平成 72 年)には藤吉校区と蒲池校区を除く 17 学校区 になり、今後複式学級等の対応が必要となってきます。 実 績 2010 2015 藤吉 蒲池 柳河 昭代第一 矢留 昭代第二 二ッ河 中島 東宮永 豊原 矢ケ部 城内 両開 六合 垂見 大和 有明 皿垣 中山 合 計 2020 2025 2030 2035 推 計 2040 2045 2050 2055 2060 減少率 (2010⇒2060) 372 384 277 321 286 217 258 227 226 202 114 189 146 141 190 100 69 77 43 332 373 275 257 218 235 230 181 183 164 134 189 157 110 154 107 64 64 37 332 305 238 222 206 201 181 164 158 151 143 135 128 118 122 87 62 56 31 299 261 201 200 186 162 153 142 139 130 121 116 105 101 104 79 53 52 29 266 233 177 170 163 147 138 124 123 118 111 103 98 92 90 70 47 45 26 245 218 160 157 153 137 129 112 114 110 104 96 93 87 84 64 44 41 23 227 203 151 148 143 127 121 106 107 100 99 91 86 81 78 61 40 38 23 206 186 141 135 129 114 114 99 100 91 91 86 76 73 71 57 35 34 21 186 168 130 120 116 105 105 89 90 85 73 77 68 65 66 51 31 30 18 168 150 118 108 104 96 95 79 78 78 65 68 61 58 58 45 28 27 16 149 136 106 97 93 87 84 71 70 70 63 60 56 53 52 40 26 24 14 60.0% 64.7% 61.9% 69.8% 67.4% 59.7% 67.4% 68.5% 69.2% 65.6% 44.3% 68.1% 61.4% 62.6% 72.7% 60.2% 62.9% 68.6% 66.4% 3,839 3,464 3,039 2,632 2,343 2,173 2,028 1,858 1,672 1,499 1,351 64.8% 8 ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ (4)空き家率の推移 柳川市の空き家率(賃貸用・売却用・2次的住宅(別荘等)を控除)においては、 国や県を上回る水準で上昇し、2013年(平成25年)では7.8%と国や県と比べても 高い水準となっていることが分かります。これは柳川市が元々持ち家率(75.9%) が高かったところに高齢化の進展および人口の減少に伴って、戸建の空き家が急 速に増えてきていることが要因と考えられます。 (戸) 5,000 8.0% 7.8% 4,000 7.0% 空き家率(柳川市)(右軸) 5.3% 6.0% 空き家率(全国)(右軸) 3,000 4.7% 5.0% 4.0% 3.2% 2,000 3.0% 3.1% 2.0% 1,000 2,000 空き家率(福岡県)(右軸) 空き家数(柳川市)(左軸) 1,140 1,390 2003年 2008年 1.0% 0 0.0% 1993年 1998年 2013年 資料:土地・住宅統計調査 空き家については、賃貸用・売却用・2 次的住宅(別荘等)を控除している。 空き家率=空き家数/住宅総数 1998 年以前の市町村単位のデータは無し 9 ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ (5)結婚・子育て ①25~39 歳の未婚率 柳川市における男女の未婚率の推移を見ると、男女ともに近年になるほど 20 歳代 前半を除くすべての年代で未婚率が上昇する傾向にあります。25~39 歳の未婚率を福 岡県と比較すると、女性はほぼ同率(40.5%)ですが、男性は 2010 年(平成 22 年)で は福岡県を 4.4%上回っており(51.2%) 、未婚率が比較的高いことが分かります。 男性(25~39 歳)の未婚率(2010 年) 柳川市 10 資料:国勢調査 ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ 女性(25~39 歳)の未婚率(2010 年) 柳川市 資料:国勢調査 11 ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ ②女性アンケート(結婚・出産意向) 回答者 303 名を既婚・未婚別にみると、 「結婚している(既婚)」が 157 名(51.8%) 、 「結婚していない(未婚) 」が 146 名(48.2%)となり、回答数が拮抗している。 上段:件数 下段:構成比(%) 調査数 全体 20~24歳 年 齢 別 25~29歳 30~34歳 35~39歳 柳川市 出 身 地 別 その他の県内市町村 福岡県外の市町村 未 別既 婚 結婚している 303 100.0 56 100.0 78 100.0 74 100.0 95 100.0 177 100.0 76 100.0 50 100.0 157 100.0 146 100.0 結婚している 結婚していない 結婚していない 157 51.8 4 7.1 39 50.0 47 63.5 67 70.5 65 36.7 55 72.4 37 74.0 157 100.0 - 146 48.2 52 92.9 39 50.0 27 36.5 28 29.5 112 63.3 21 27.6 13 26.0 146 100.0 ■ 子どもの有無と数 全体では「 (子供が)いない」が 149 名(49.2%) 、 「1 人」が 48 名(15.8%)、 「2 人」 が 72 名(23.8%) 、 「3 人」が 26 名(8.6%)、 「4 人以上」が 7 名(2.3%)となっており、 子どもがいる人の中では「2 人」が最も多い。 上段:件数 下段:構成比(%) 全体 20~24歳 年 齢 別 25~29歳 30~34歳 35~39歳 出 身 地 別 未 別既 婚 柳川市 その他の県内市町村 福岡県外の市町村 結婚している 結婚していない 調査数 303 100.0 56 100.0 78 100.0 74 100.0 95 100.0 177 100.0 76 100.0 50 100.0 157 100.0 146 100.0 いない 1人 149 49.2 50 89.3 43 55.1 31 41.9 25 26.3 100 56.5 29 38.2 20 40.0 26 16.6 123 84.2 12 48 15.8 6 10.7 16 20.5 10 13.5 16 16.8 22 12.4 16 21.1 10 20.0 36 22.9 12 8.2 2人 72 23.8 16 20.5 23 31.1 33 34.7 37 20.9 21 27.6 14 28.0 65 41.4 7 4.8 3人 26 8.6 2 2.6 8 10.8 16 16.8 15 8.5 6 7.9 5 10.0 24 15.3 2 1.4 4人以上 7 2.3 2 2.7 5 5.3 3 1.7 3 3.9 1 2.0 6 3.8 1 0.7 無回答 1 0.3 1 1.3 1 1.3 1 0.7 ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ 13 ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ (6)転入・転出 ①経緯 地域別の転入出数をみると、福岡市への転出超過が最も多く、118 人のマイナス(転 出超過)となっています。また、久留米市へも 54 人の転出超過となっており、県内の 主要都市への転出超過が大きくなっています。 年齢別の転入出数を見ると、男性は 10~19 歳、20~29 歳、女性は 20~29 歳、30~ 39 歳での転出出超過が大きくなっており、男性は進学と就職、女性は就職と結婚等を 機に転出し、その後も戻ってきていない状況にあると考えられます。 男性(2012年、2013年平均) 福岡市 ▲36.5人 佐賀県 転入者数:85.5 人 転出者数:122人 大川市 +9.5人 久留米市 転入者数:63.5 人 転出者数:54人 ▲18人 ▲3人 転入者数:86人 転出者数:104人 転入者数:57人 転出者数:60人 ▲5.5人 柳川市 転入者数:23人 転出者数:28.5 人 転入者数:811.5 人 転出者数:942.5 人 純移動:▲131人 ▲11.5人 有明海 転入者数:35人 転出者数:46.5 人 転入者数:43.5 人 転出者数:56.5 人 (東京・埼玉・千葉・神奈川) 転入者数:49人 転出者数:49人 ▲0.5人 ▲12人 みやま市 転入者数:39.5 人 転出者数:40人 大牟田市 熊本県 14 筑後市 首都圏 0人 ▲13人 大木町 転入者数:76.5人 転出者数:88.5人 ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ 女性(2012年、2013年平均) 福岡市 大川市 ▲1人 ▲81.5人 佐賀県 転入者数:73.5 人 転出者数:74.5 人 転入者数:74人 転出者数:155.5 人 久留米市 ▲36人 ▲3.5人 転入者数:81人 転出者数:117人 転入者数:63人 転出者数:66.5 人 ▲5.5人 柳川市 大木町 転入者数:26.5 人 転出者数:32人 転入者数:795.5 人 転出者数:1,022.5人 純移動:▲227人 ▲8.5人 筑後市 転入者数:41.5 人 転出者数:50人 有明海 ▲16人 転入者数:48.5 人 転出者数:64.5 人 大牟田市 首都圏 +3人 (東京・埼玉・千葉・神奈川) 転入者数:57人 転出者数:54人 +4.5人 転入者数:50人 転出者数:45.5 人 熊本県 15 ▲20.5人 みやま市 転入者数:57.5人 転出者数:78人 ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ ②女性アンケート(転入・転出意向) 問14 あなたは今の場所に住み続けたいですか。 調 査 数 今 の 場 所 に 住 み 続 け た い 303 100.0 56 100.0 78 100.0 74 100.0 95 100.0 177 100.0 76 100.0 50 100.0 157 100.0 146 100.0 155 51.2 20 35.7 35 44.9 40 54.1 60 63.2 91 51.4 38 50.0 26 52.0 95 60.5 60 41.1 上段:件数 下段:構成比(%) 全体 20~24歳 年 齢 別 25~29歳 30~34歳 35~39歳 柳川市 出 身 地 別 未 既 婚 その他の県内市町村 福岡県外の市町村 結婚している 結婚していない て住 いい いみ ず る続 れ け は る 他 か の 転 場 居 所 す に る 転 か 居 迷 し た っ 53 88 17.5 29.0 19 16 33.9 28.6 13 28 16.7 35.9 9 24 12.2 32.4 12 20 12.6 21.1 29 51 16.4 28.8 17 21 22.4 27.6 7 16 14.0 32.0 26 33 16.6 21.0 27 55 18.5 37.7 16 無 回 答 7 2.3 1 1.8 2 2.6 1 1.4 3 3.2 6 3.4 1 2.0 3 1.9 4 2.7 ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ ③高校生アンケート(転入・転出意向) 問6 あなたの現在の気持ちとして、進学や就職を希望する地域はどこですか? 調 査 数 柳 川 市 内 ろ自 上段:件数 下段:構成比(%) 全体 性 別 進 路 別 男性 女性 進学希望 就職希望 福 岡 市 (宅 柳か 川ら 市通 以え 外る ) と こ 関 東 地 域 関 西 地 域 そ の 他 めわ てか いら なな いい )( ま だ 決 無 回 答 ・ 不 明 353 15 129 90 29 22 24 49 4 100.0 4.2 36.5 25.5 8.2 6.2 6.8 13.9 1.1 171 5 61 46 13 11 17 23 1 100.0 2.9 35.7 26.9 7.6 6.4 9.9 13.5 0.6 182 10 68 44 16 11 7 26 3 100.0 5.5 37.4 24.2 8.8 6.0 3.8 14.3 1.6 184 5 59 56 17 14 18 20 2 100.0 2.7 32.1 30.4 9.2 7.6 9.8 10.9 1.1 169 10 70 34 12 8 6 29 2 100.0 5.9 41.4 20.1 7.1 4.7 3.6 17.2 1.2 問8 将来就職した場合、仕事場までの通勤時間は、どれぐらいだったら通えますか? 上段:件数 下段:構成比(%) 全体 性 別 進 路 別 男性 女性 進学希望 就職希望 調 査 数 1 5 分 以 内 3 0 分 以 内 6 0 分 以 内 1 2 0 分 以 内 そ れ 以 外 無 回 答 ・ 不 明 382 21 149 166 13 10 23 100.0 5.5 39.0 43.5 3.4 2.6 6.0 178 7 59 88 9 7 8 100.0 3.9 33.1 49.4 5.1 3.9 4.5 204 14 90 78 4 3 15 100.0 6.9 44.1 38.2 2.0 1.5 7.4 184 7 59 86 8 5 19 100.0 3.8 32.1 46.7 4.3 2.7 10.3 169 10 76 74 5 4 - 100.0 5.9 45.0 43.8 3.0 2.4 - 17 ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ 問14 あなたが、進学・就職する際に、もっとも参考にするものはなんですか? 調 査 数 親 の 意 見 上段:件数 下段:構成比(%) 全体 男性 性 別 女性 進学希望 進 路 別 就職希望 先 生 の 意 見 友 人 の 意 見 アネ のッ 情 ト 報な ど メ デ ィ 決自 め分 るの 意 見 だ け で そ の 他 無 回 答 ・ 不 明 603 265 165 47 100 111 14 5 100.0 43.9 27.4 7.8 16.6 18.4 2.3 0.8 278 105 71 18 44 68 6 1 100.0 37.8 25.5 6.5 15.8 24.5 2.2 0.4 325 160 94 29 56 43 8 4 100.0 49.2 28.9 8.9 17.2 13.2 2.5 1.2 405 174 102 22 75 82 8 3 100.0 43.0 25.2 5.4 18.5 20.2 2.0 0.7 169 81 53 20 19 22 4 2 100.0 47.9 31.4 11.8 11.2 13.0 2.4 1.2 問10 あなたは、進学や就職などで自分の地元を離れることがあっても、 将来は、また戻ってきたいと思いますか? 上段:件数 問10 下段:構成比(%) 調査数 全体 性 別 進 路 別 男性 女性 進学希望 就職希望 そう思う ややそう思う あまりそう思わない そう思わない 無回答・不明 603 187 258 112 43 3 100.0 31.0 42.8 18.6 7.1 0.5 278 94 113 52 19 100.0 33.8 40.6 18.7 6.8 - 325 93 145 60 24 3 100.0 28.6 44.6 18.5 7.4 0.9 405 101 172 95 35 2 100.0 24.9 42.5 23.5 8.6 0.5 - 169 78 71 14 6 - 100.0 46.2 42.0 8.3 3.6 - 問11 将来、あなたが地元に戻ってくるとしたら、その理由は何になると思いますか? 調 査 数 上段:件数 下段:構成比(%) 全体 性 別 進 路 別 男性 女性 進学希望 就職希望 仕 事 の た め (家 親族 がの いた るめ ) 仲 間 が い る か ら 結 婚 の た め 子 育 て の た め 地 元 が 好 き だ か ら な将 い来 と戻 思っ う て く る こ と は そ の 他 無 回 答 ・ 不 明 445 49 276 182 19 38 180 5 12 1 100.0 11.0 62.0 40.9 4.3 8.5 40.4 1.1 2.7 0.2 207 27 103 97 8 7 92 2 8 100.0 13.0 49.8 46.9 3.9 3.4 44.4 1.0 3.9 - 238 22 173 85 11 31 88 3 4 1 100.0 9.2 72.7 35.7 4.6 13.0 37.0 1.3 1.7 0.4 273 38 161 108 9 25 105 4 10 1 100.0 13.9 59.0 39.6 3.3 9.2 38.5 1.5 3.7 0.4 - 149 10 100 68 8 11 66 1 1 - 100.0 6.7 67.1 45.6 5.4 7.4 44.3 0.7 0.7 - 18 ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ (7)昼間人口の状況 柳川市に通学や就業で集まる人の数(昼間人口)を居住地別にみると、以下の通りと なります。柳川市に通勤する人(15 歳以上:中段の図)のうち、約 1/4 が市外からの通 勤者で、みやま市、大川市、大牟田市、久留米市の順に多く、次いで他県が多くなって います。これは柳川市が佐賀県や熊本県に近接していることが要因と考えられます。 また、柳川市に通学する人(15 歳以上:下段の図)のうち半数近くが市外からの通学 者で、大川市、久留米市、みやま市の順に多く、次いで他県が多くなっています。 柳川市への通勤・通学者全体(15歳以上) (2010年) (人) 2,000 柳川市外 9,290 (29.7%) 【柳川市外からの通勤・通学者詳細】 1,772 1,744 1,500 1,289 1,206 898 1,000 704 630 柳川市内 543 347 500 31,279 157 0 20,839 大 川 市 (70.3%) 久 留 米 市 み や ま 市 大 牟 田 市 他 県 筑 後 市 大 木 町 八 女 市 福 岡 市 そ の 他 通勤・通学者別 柳川市への通勤者(15歳以上) (2010年) 【柳川市外からの通勤者詳細】 (人) 柳川市外 2,000 7,636 1,559 1,500 1,414 1,062 1,002 1,000 27,672 750 626 532 500 柳川市内 205 346 140 0 19,087 み 大 大 久 他 筑 大 八 福 そ や 川 牟 留 県 後 木 女 岡 の 市 町 市 市 他 ま 市 田 米 市 市 市 柳川市への通学者(15歳以上) (2010年) 【柳川市外からの通学者詳細】 (人) 400 358 柳川市外 300 1,654 200 3,607 100 287 185 148 144 142 98 78 76 38 柳川市内 23 60 17 0 1,752 大 久 み 他 大 八 大 筑 小 広 大 福 そ 川 留 や 県 牟 女 木 後 郡 川 刀 岡 の 市 米 ま 田 市 町 市 市 町 洗 市 他 市 市 市 町 19 ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ (8)夜間人口の状況(通勤・通学先別) 柳川市に居住する人(夜間人口)の通勤通学先を見ると、以下の通りとなります。 柳 川市から通勤する人(15 歳以上:中段の図)のうち、約 1/3 が市外への通勤者で、大川 市、久留米市、大牟田市の順に多く、次いで他県が多くなっています。また、柳川市か ら通学する人(15 歳以上:下段の図)のうち半数以上が市外への通学者で、大牟田市、 福岡市、久留米市、みやま市の順に多く、次いで他県が多くなっています。 柳川市からの通勤・通学者全体(15歳以上) (2010年) 【柳川市内の通勤・通学者詳細】 (人) 柳川市外 3,000 2,500 2,000 1,500 1,000 500 0 15,054 (41.3%) 36,422 柳川市内 20,839 2,415 2,399 1,681 1,558 1,425 1,159 1,121 久 留 米 市 (58.7%) 2,109 大 川 市 大 牟 田 市 福 岡 市 他 県 み 筑 や 後 ま 市 市 637 550 大 木 町 八 女 市 そ の 他 通勤・通学者別 柳川市からの通勤者(15歳以上) (2010年) (人) 2,500 柳川市外 12,704 【柳川市内の通勤者詳細】 2,258 2,097 2,000 1,502 1,500 1,349 1,214 1,180 1,029 1,000 32,238 柳川市内 943 636 500 19,087 496 0 大 川 市 久 留 米 市 大 牟 田 市 他 県 み や ま 市 福 岡 市 筑 後 市 大 木 町 八 女 市 そ の 他 柳川市からの通学者(15歳以上) (2010年) 【柳川市内の通学者詳細】 (人) 700 607 600 501 500 400 318 300 211 209 141 200 92 55 100 0 大 福 久 み 他 大 筑 大 牟 岡 留 や 県 川 後 宰 田 市 米 ま 市 市 府 市 市 市 市 柳川市外 2,350 4,184 柳川市内 1,752 20 162 54 八 女 市 そ の 他 ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ (9)産業の状況 ①年齢階級別産業人口割合 年齢階級別産業人口割合をみると、本市の強みであった、農業、漁業では、15~39 歳 の年代の割合が他の産業と比較して極端に低く、高齢化している状況がわかります。特 に、農業では、5 割以上が、60 歳以上となっています。15~29 歳の女性の就業者数が多 いのは、医療・福祉、生活関連サービス業・娯楽業、宿泊業・飲食サービス業、不動産 業・物品賃貸業となっています。 年齢階級別産業人口割合 (2010 年) 15~39歳の年代の 割合が最も 低い 総数(男性) 48.2 歳 総数(女性) 46.1 歳 農業(男性) 60.8 歳 農業(女性) 59.7 歳 漁業(男性) 53.1 歳 漁業(女性) 55.4 歳 建設業(男性) 46.8 歳 建設業(女性) 49.4 歳 製造業(男性) 46.5 歳 製造業(女性) 48.1 歳 運輸業,郵便業(男性) 47.6 歳 運輸業,郵便業(女性) 45.0 歳 卸売業,小売業(男性) 46.7 歳 卸売業,小売業(女性) 45.9 歳 金融業,保険業(男性) 47.5 歳 金融業,保険業(女性) 43.4 歳 不動産業,物品賃貸業(男性) 49.4 歳 不動産業,物品賃貸業(女性) 45.2 歳 学術研究,専門・技術サービス業(男性) 50.4 歳 学術研究,専門・技術サービス業(女性) 44.2 歳 宿泊業,飲食サービス業(男性) 44.0 歳 宿泊業,飲食サービス業(女性) 45.8 歳 生活関連サービス業,娯楽業(男性) 45.2 歳 生活関連サービス業,娯楽業(女性) 43.8 歳 教育,学習支援業(男性) 50.3 歳 教育,学習支援業(女性) 44.5 歳 医療,福祉(男性) 43.1 歳 医療,福祉(女性) 40.9 歳 サービス業(他に分類されないも の)(男性) 50.3 歳 サービス業(他に分類されないも の)(女性) 51.0 歳 0% 15~29歳 10% 20% 30% 30~39歳 40% 40~49歳 0%1 0 0% 50% 60% 50~59歳 70% 80% 60~69歳 90% 100% 70歳以上 資料:国勢調査 21 ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ ②農業の収入 農産物の販売金額規模別に農家数を見てみると、柳川市は近隣市町と比較し、小規模 農家が多いことが分かります。また、柳川市の1農家当たりの農業算出額は、福岡県よ り低く推移しており、1農家当たりの経営耕地面積規模が小さいことが1つの要因とし て考えられます。 農産物販売金額規模別経営体数(2010年) 筑後地区 柳川市 久留米市 八女市 筑後市 大川市 みやま市 大木町 0% 20% 40% 60% 80% 100% 50万円未満 50~100万円 100 ~ 200万円 200 ~ 300万円 300 ~ 500万円 500 ~ 700万円 700~1,000万円 1,000~1,500万円 1,500~2,000万円 2,000~3,000万円 3,000~5,000万円 5,000~1億円 1~3億円 3~5億円 資料:農林業センサス 22 ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ ③漁業の収入 海苔養殖業者の漁労収入・漁労所得を見てみると、のり単価の高さを要因として、有 明海沿岸の業者の収入・所得の方が、全国平均よりも総じて高く推移しています。 のり養殖業者の漁労収入(世帯) (千円) 30,000 有明海 25,000 20,000 全国 15,000 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 のり養殖業者の漁労所得(世帯) (千円) 10,000 有明海 9,000 8,000 7,000 6,000 5,000 全国 4,000 3,000 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 資料:漁業経営調査報告 23 ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ ④観光業 ア)観光入込客数の推移 柳川市の観光入込客の推移を見ると、2007 年(平成 19 年)以降減少傾向が続き、 2011 年(平成 23 年)は東日本大震災の影響及び有明花火フェスタの開催自粛により 大きく減少しました。2012 年(平成 24 年)以降は、東日本大震災の影響が和らいだ ことに加え、旅行先を東北や関東から九州などの西日本へシフトする動きもあり、一 転して増加に転じています。2014 年(平成 26 年)は合併後過去最高となる 125 万人 を突破しました。外国人観光客においても 2009 年(平成 21 年)以降、増加基調が続 いています。 観光入込客の推移 (人) 1,300,000 (人) 120,000,000 1,259,700 柳川市(左軸) 1,218,000 福岡県(右軸) 1,200,000 110,000,000 107,230,000 1,100,000 100,000,000 99,244,000 1,000,000 90,000,000 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 外国人観光客の推移 (人) 100,000 90,383 (人) 1,000,000 福岡県(右軸) 936,012 80,000 800,000 60,000 600,000 40,000 476,099 400,000 柳川市(左軸) 20,000 200,000 10,603 0 0 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 資料:柳川市「観光動態調査」 、福岡県「観光入込客推計調査」 24 ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ イ)観光消費額の推移 観光消費額の推移を見ると、観光入込客数の推移と同じく 2011 年(平成 23 年)ま で減少が続いた後、近年は増加傾向が続いており、2014 年(平成 26 年)は 52 億円と、 市内総生産 1,889 億円(2014 年)の 2.8%の規模となっています。 1 人当たりの観光消費額は福岡県を僅かに下回る水準で推移していることが分かり ます。これは、柳川市で宿泊する観光客が少ないことが 1 つの要因として考えられま す。※柳川市の宿泊率(宿泊客/観光入込客数)=3.4%、福岡県の宿泊率=9.0% 1 人当たりの観光消費額 (円) 5,000 4,628 4,623 福岡県 4,151 4,000 4,052 柳川市 3,000 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 資料:柳川市「観光動態調査」 、福岡県「観光入込客推計調査」 25 ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ ⑤女性アンケート(就業意向) 問21 結婚後、どのような雇用形態で仕事をしたいですか。 調 査 数 上段:件数 下段:構成比(%) 94 100.0 38 100.0 32 100.0 14 100.0 10 100.0 71 100.0 23 100.0 全体 20~24歳 年 齢 別 25~29歳 30~34歳 35~39歳 出 身 地 別 従正 業規 員の 職 員 、 柳川市 柳川市以外の市町村 契派 約遣 社、 員 43 45.7 21 55.3 12 37.5 7 50.0 3 30.0 35 49.3 8 34.8 1 1.1 1 3.1 1 1.4 - アパ ルー バト イ ・ ト 、者自 役 営 員 業 を ( 含 経 営 27 28.7 8 21.1 11 34.4 4 28.6 4 40.0 19 26.8 8 34.8 3 3.2 1 2.6 1 7.1 1 10.0 3 4.2 - (仕 専事 業は 主し 婦な )い 1 1.1 1 3.1 1 4.3 無 回 答 19 20.2 8 21.1 7 21.9 2 14.3 2 20.0 13 18.3 6 26.1 ⑥高校生アンケート(就業意向) 問7 あなたの現在の気持ちとして、希望する職業・職種はなんですか?(n=169) 調 査 数 営 業 職 上段:件数 下段:構成比(%) 全体 性 別 男性 女性 169 100.0 71 100.0 98 100.0 12 7.1 7 9.9 5 5.1 事 務 系 職 種 ( オ フ ィ ス ワ ー ク ) 28 16.6 4 5.6 24 24.5 ス技 テ術 ム系 エ職 ン種 ジ( ニ I アT )/ 通 信 ・ S E ・ シ 3 1.8 3 4.2 - の技 他術 )系 職 種 ( 素 材 / 化 学 / 食 品 / そ 17 10.1 8 11.3 9 9.2 テ専 ィ門 ン職 グ種 ・( 不コ 動ン 産サ ・ル 士タ 業ン 系ト )・ マ ー ケ 2 1.2 2 2.0 剤医 師療 /系 介専 護門 /職 福種 祉( )医 療 ・ 看 護 士 ・ 薬 種ク リ エ イ テ ィ ブ ・ ク リ エ イ タ ー 系 職 33 19.5 4 5.6 29 29.6 2 1.2 1 1.4 1 1.0 販 売 ・ サ ー ビ ス 系 職 種 37 21.9 11 15.5 26 26.5 26 企 画 ・ 管 理 系 職 種 4 2.4 2 2.8 2 2.0 み技 )術 系 職 種 ( 機 械 / 電 気 / 組 み 込 ン技 ト術 /系 設職 備種 )( 建 築 設 計 / 土 木 / プ ラ 16 9.5 15 21.1 1 1.0 12 7.1 11 15.5 1 1.0 F金 P融 )関 連 専 門 職 種 ( 銀 行 / 保 険 / 1 0.6 1 1.0 行公 政務 法系 人職 ・種 教( 員公 ・務 農員 林・ 水官 産公 関庁 係・ 独 立 13 7.7 7 9.9 6 6.1 農 業 ・ 漁 業 6 3.6 5 7.0 1 1.0 商 店 ・ 工 場 ・ サ ー ビ ス な ど の 自 営 業 19 11.2 10 14.1 9 9.2 医 師 ・ 弁 護 士 な ど の 自 由 業 そ の 他 - 8 4.7 5 7.0 3 3.1 わ か ら な い 13 7.7 8 11.3 5 5.1 無 回 答 ・ 不 明 11 6.5 2 2.8 9 9.2 ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ 第Ⅱ章 将来展望 27 ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ (1)目指すべき本市の将来展望 第Ⅰ章で見たとおり、本市の人口は、今後急激に減少することが推計されており、地 域社会や経済に大きな影響が出ることが予想されます。そのため、少しでも人口減少問 題を和らげ、将来にわたって持続可能な人口規模や構成を維持していくためには、以下 の取り組みが必要です。 (2)将来展望 本市の人口減少の要因は大きく二つにまとめられます。 ① 自然動態:死亡者数が増加する一方で、出生数が減少する ② 社会動態:市外への転出者数が、市外からの転入者数を上回っている 人口減少の傾向を少しでも押しとどめるためには、この二つの傾向を抑制させて いかなければなりません。本市においては、総合戦略に記載した各施策に取り組む ことで、 自然動態においては出生者数の増加、健康寿命の延伸による死亡者数の減少 社会動態においては若年層を中心とした転出抑制・転入促進 を図ることとします。 これらが実現した場合、人口推計結果がどのように変化するかを以下で示します。 A 出生数が増加する:合計特殊出生率が 2040 年(平成 52 年)には全国レベル で国民が希望する 1.80 まで上昇する(以降 1.80 を維持) 。 B 健康寿命が延び、より長生きする:死亡率を現状より毎年 2%改善させる(5 年間で死亡者数を現状よりも 10%抑制) 。 C 若年層を中心に転出超過が抑制され、転入者が増える:転出が転入を上回る(転 出超過)数を毎年 5%ずつ改善していく(5 年毎に 25%ずつ抑制) 。 この結果、本市の将来展望は次頁以降の通りとなります。 28 ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ 本市の人口は 2010 年(平成 22 年)の 71,375 人から、2040 年(平成 52 年)に は 53,903 人、2060 年(平成 72 年)には 43,444 人という結果になります。 全く施策を行わない場合の推計(社人研推計)と比較すると、2040 年(平成 52 年)で 3,981 人、2060 年(平成 72 年)で 7,746 人の増加となり、施策に一定の効 果があることがわかります。 人口の将来展望 (単位:人) 将来展望 80,000 社人研推計 参考 70,000 60,862 60,000 53,903 54,524 50,000 49,922 40,000 43,444 35,698 30,000 2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年 2045年 2050年 2055年 2060年 (※)参考について 参考の前提条件は社人研推計から以下の点を変更 合計特殊出生率については 2030 年(平成 42 年)までに人口置換水準(2.1)まで上昇(以 降 2.1 を維持) 転出超過についてはゼロで推移 ⇒いずれも相当に高い目標であり、実現可能性には乏しい 29 ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ 将来展望の人口を「年少人口(0~14 歳) 」、 「生産年齢人口(15~64 歳) 」、 「老年 人口(65 歳以上) 」の3区分に分けて、その推移を社人研推計と比較すると、2040 年時点で年少人口が 1,694 人、生産年齢人口が 934 人、老年人口が 1,353 人の増加 となります。 人口の割合を社人研推計と比較すると、年少人口が+2.4%、生産年齢人口が▲ 2.1%、老年人口が▲0.3%となります。 年齢3区分別人口の推移(将来展望) (単位:人) 80,000 70,000 60,000 53,903 50,000 43,444 40,000 26,720 30,000 21,903 20,000 20,587 10,000 16,139 6,596 5,402 0 2010年 2015年 2020年 2025年 総人口(人) 2030年 2035年 年少人口 (0~14歳) 2040年 2045年 生産年齢人口 (15~64歳) 2050年 2055年 2060年 老年人口 (65歳以上) 年齢3区分別人口比率の推移(将来展望) 70.0% 60.0% 49.6% 50.4% 50.0% 40.0% 38.2% 37.1% 30.0% 20.0% 12.2% 12.4% 10.0% 0.0% 2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 年少人口 (0~14歳) 2035年 2040年 生産年齢人口 (15~64歳) 30 2045年 2050年 老年人口 (65歳以上) 2055年 2060年 ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ 第Ⅲ章 総合戦略 31 ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ (1) 「まち・ひと・しごと創生総合戦略」の策定にあたって ①国における地方創生の取り組み 近年我が国においては少子・高齢化がますます進展し、国全体の人口が減少傾向に 転じ、さらに東京圏への人口の過度な集中が進むなど、地方における地域社会の維持 が将来的に危ぶまれる状況となっています。 こうした状況に対して、国はそれぞれの地域で住みよい環境を確保し将来にわたっ て活力ある地域社会を維持していくために「まち・ひと・しごと創生※」に関する施策 を推進することとし、国として地方創生に関する基本方針と総合戦略を定めています。 ※まち・ひと・しごと創生とは、以下の取り組みを一体的に推進することを指します。 ・ま ち・・・国民一人一人が夢や希望を持ち、潤いのある豊かな生活を安心して営め る地域社会の形成 ・ひ と・・・地域社会を担う個性豊かで多様な人材の確保 ・しごと・・・地域における魅力ある多様な就業の機会の創出 この中で、国は市町村に対して、まち・ひと・しごと創生に向けた「人口ビジョン」 を定め、的確な人口見通しを立てるとともに、 「総合戦略」を策定して適切な施策を戦 略的に実施することを努力義務として求め、策定した市町村が行う戦略的事業に対し て交付金等により支援することとしています。 ②本市の取り組み 本市では、県内市町村の中でも早い時期から少子・高齢化と人口流出による人口減 少が続いており、その是正は市の大きな課題となっています。このため、本市では平 成 22 年度に「柳川暮らしアクションプラン」を策定し、定住施策を進めてきました。 また、平成 26 年に 11 月には市長を本部長として「柳川市定住促進創生本部」を設置 し、取り組んできました。今回、国の施策を受けて『柳川市人口ビジョン』 (以下、 「人 口ビジョン」という。)並びに『柳川市 まち・ひと・しごと創生総合戦略』(以下、 「総合戦略」という。 )を策定することとしました。 人口減少に対応した取り組みは一朝一夕に成果が表れるものではなく、息の長い取 り組みが必要である一方、直ちに施策を実施して数年間で成果を上げ、長期的な取り 組みへとつなげていくものもあります。このため本市としては、以下の趣旨で「総合 戦略」を定めています。 32 ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ ○人口ビジョン:2040 年の「まち・ひと・しごと」で実現すべき目標を定めるととも に、これと整合した目標人口を定めます。 ○総 合 戦 略 :長期ビジョンの実現に向けて、平成 27年度から5か年で戦略的に 実施すべき取り組みを定めます。また、この進捗状況と成果を定量 的に(数値で)把握するため、成果指標(KPI)を設定します。 ③『柳川市人口ビジョン』との関係 本市では、 「総合戦略」の策定と並行して、「人口ビジョン」を策定しています。 「人口ビジョン」においては、2060 年までの人口推計と人口減少の要因を明らかに するとともに、産業や住まい、子育て、健康など客観的なデータやアンケートを用い て、本市の現状や課題を明らかにしています。 すなわち、 「人口ビジョン」において検討した課題を解決するために「総合戦略」に 4 つの基本目標を掲げ、それを達成する具体的施策に取り組むことにしています。 ④「柳川市 まち・ひと・しごと創生協議会」による協議 本市における『柳川市 まち・ひと・しごと創生総合戦略』の策定は、 「柳川市まち・ ひと・しごと創生協議会」に諮問し、行っています。 「柳川市まち・ひと・しごと創生協議会」においては、市内の団体や企業、有識者、 学生(高校生、大学生)など産官学金労言の幅広い分野の委員で構成され、また、委 員30名のうち17名を女性とするなど、女性目線を重視した委員構成としています。 その中で柳川市の人口動向に関する現状と将来推計等の分析、少子・高齢化や人口減 少に対応する本市の施策に関する情報等を共有するとともに、将来人口の目標設定や 今後戦略的に行うべき取組等に関する議論をグループ討議で行い、あわせて「総合戦 略」に関するパブリックコメントを実施しました。そのほか若者定住促進会議の意見 を反映した議論を行うなど、多様な市民参加により「人口ビジョン」及び「総合戦略」 を策定しています。 ※参考:これまでに協議会で出た主な意見 P66~69 33 ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ ⑤アンケート、パブリックコメント ア)女性アンケート 柳川市在住の 20 歳から 39 歳までの女性 1,000 名(無作為抽出)を対象に「雇 用」 「定住・移住」 「結婚・出産・子育て」 「まちづくり」について調査し、結婚・ 妊娠・出産・育児の環境整備を検討する際の参考とするため、8 月に実施(回 収率 30.3%) 。 イ)高校生アンケート 柳川市内の高校の最上級生(603 名)に「郷土愛」や「地元での就職意向」、 「結婚観」について調査し、若者が住みやすい街づくり整備を検討する際の参 考とするため、7 月に実施(直接配布・回収) 。 エ)住民、企業ヒアリング 柳川市民(街頭)50 名及び企業 8 社へのヒアリングを実施し、柳川市におけ る強みや課題を引き出すことを目的として、インタビュー形式で実施。 オ)パブリック・コメント 柳川市人口ビジョン・総合戦略骨子(案)に対して、市民や事業者からの意見 (パブリック・コメント)を聴くため、平成 27 年 10 月 2 日(金)から 16 日 (金)の 2 週間で実施(1 人 2 件の提出)。 ⑥総合戦略の期間 平成27年度から平成31年度までの5年間とします。 ⑦成果指標の設定と検証 本市では、 「総合戦略」の達成度合いを測る目標値として、各施策に重要業績評価指 標(KPI)を設定しています。この目標値は単に目標として掲げるものではなく、施 策の実施に伴い定期的に達成状況の確認を行い、必要に応じて取り組みの内容を修正 するなどの改善に役立てるものです。 この達成状況の確認と改善に向けた提言を得るため、本市においては庁内の組織で ある「柳川市定住促進創生本部」と外部有識者と市民などによる「柳川市総合戦略審 議会(仮称) 」における検証を行うこととしています。 34 ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ (2) 「まち・ひと・しごと創生総合戦略」における基本的な考え方と基本目標 ①総合戦略策定の考え方 柳川市まち・ひと・しごと創生総合戦略(以下「総合戦略」という。)は、まち・ ひと・しごと創生法に基づき、「柳川市人口ビジョン」を踏まえ、基本目標や施策 の基本的な方向、具体的な施策をまとめたものです。 「総合戦略」の策定に当たっては、 「柳川市人口ビジョン」を踏まえ、次の 3 つ の視点に着目しています。 視 点 ① ● ● ● 顕在的な要因分析 ➡ 人口減少、経済力低下、産業衰退 視 点 ② ● ● ● 潜在的な要因分析 ➡ 将来展望の欠如、若年層ほど弱くなる郷土愛 視 点 ③ ● ● ● 潜在的要因の改善(市民意識の転換) ➡ 市民意識の転換を起点とした、将来展望が描ける好循環の 柳川づくり(ふるさとづくり→ひと・まち・しごとづくり) これまで柳川市は、県南部の拠点として多くの人を集め、県内他都市にない歴史と 文化を有し、多くの来訪者を集めてきました。しかし近年は、産業構造の転換、都市 間競争の高まり(福岡一極集中)による影響によって、柳川市を取り巻く環境は大変 厳しい状況に陥り、人口も減少に転じています。 このような衰退に至った要因は、顕在的に表れており、福岡市や久留米市への人口 の流出や地域間格差の拡大と捉えることができます。いわば都市間の力関係の問題で 35 ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ 繁栄と衰退が決まるということになります(視点❶) 。しかし、それはいわば結果であ って、厳しい状況に至った理由は、もっと別の根本的な要因にあると考えました。 そこで、顕在的な要因にのみ着目するのではなく、その背後にある柳川市の風土や 文化、精神といった潜在的な要因にも注目してみました。具体的には、多くの市民の 協力を得て“女性アンケート” 、“高校生アンケート”、さらには、“企業ヒアリング” や“グループインタビュー”など、市民意識を調査しました(視点❷)。その結果、 「明 るい将来展望が描けない一方で、危機感や当事者意識に乏しい。 」「地域資源が観光資 源にとどまり活かしきれていない。」 、 「市民の自負となる存在になっていない。 」 「郷土 を自慢しないのは奥ゆかしさのせいかもしれないが、外から来た者にとっては敷居の 高い地域に感じられる。 」など、変化を望まない堅実な風土ゆえに変革や活性化につな がりにくい意見が散見されました。 全国の事例を見れば、大都市でなくても課題に真摯に向き合い、立派に活性化して いる地域はたくさんあります。そうした地域は必ず、活性化の取り組みを牽引するリ ーダーがいて、民間・行政を問わずそのリーダーを支える仲間を多く持っています。 さらにその地域の立地条件や資源を生かした活性化の方向や役割が明確になってい るため、その方向を信じて活動する人の存在によって、地域が活性化しています。 本市においても、地域の良さを活かしながら変化を起こし、明るい将来展望を切り 開こうとする人々の力や当事者意識をしっかりと醸成することで、柳川市の活力を高 め、ひいては人口の流出や減少を抑え、解決へとつながるものと考えられます。 こうした結果を踏まえ、 「柳川市まち・ひと・しごと創生協議会」による計 5 回のグ ループ討議を実施し、人口減少を抑制しながら、稼ぐ力を取り戻すためには何をする べきかを検討してきました。そこで得られた結論が、 「市民意識の転換」と、これを喚 起する取り組みを始めることです(視点❸) 。 一人でも多くの市民が「柳川が好き!」と胸を張って言えるように、また柳川市に 愛着を持ち、郷土の自慢を発信してくれる人を育てるために、この度の「総合戦略」 では、その出発点に「市民意識の転換を起点とした、将来展望が描ける好循環の柳川 づくり(ふるさとづくり→ひと・まち・しごとづくり)」を置き、ここから「総合戦 略」の施策を展開することとしました。 36 ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ ②コンセプト(目標像) 中長期展望(2040 年)を見据え、コンセプトを次のとおりに定めます。 コンセプト 柳川が好き! 未来を紡ぐ 柳川プライド 柳川市は有明海の恵みと広大な筑後平野を背景として、約二千年前の弥生時代から 営まれる、福岡県内でも有数の歴史があります。 特に、立花宗茂や田中吉政といった戦国武将をはじめ、城下町や掘割、街道などに 遺された史跡や街並み、伝統的な祭りなどの文化遺産、詩聖・北原白秋に代表される 柳川ゆかりの多くの文化人を輩出してきた風土、また、広大で肥沃な土地から育まれ る多品種の農作物、有明海から採れるのりや魚介類など、他にない魅力を持った地域 として、全国的にも知名度が高いまちといえます。 これら有形無形の固有資源(伝統・文化・産物等)は、ともすれば観光資源の側面 が強調されがちでしたが、市民一人ひとりが日常生活において地域の魅力を認識し、 柳川に暮らす市民の誇りとして高めていくことで、柳川への愛着が生まれ、人に共感 を呼び、その誇りが 「柳川プライド」となるよう未来を紡ぐことが、重要であると 考えました。 柳川市の歴史や産物が、真に市民の“誇り” 「柳川プライド」となり、それが柳川の 魅力の精神的な核、つまり「心のふるさと」となり、 「ひとづくり、まちづくり、しご とづくり」において地域の資源が磨き上げられ、内外に魅力を発信して「稼ぐ力」に 結びつく。こうした好循環を起こすことを目指して、 「総合戦略」のコンセプトを定め ています。 用語の説明 ※ 柳川プライド…愛着や共感、誇りをまとめたもので、柳川独自の地域資源に裏付けられた、 心の中にある満足感・自負心 ※ 地域資源…歴史・文化・風情・景観(城下町、北原白秋、立花宗茂等) 観光資源(掘割、川下り、うなぎ等) 農水産資源(米、のり、魚介類等) 37 ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ ③中長期展望(2040 年) 2040 年の将来人口(将来目標)を以下のとおりと設定します。 将来人口 2040 年 54,000 人(対 2010 年で 75.5%) ➡ 【条件】 合計特殊出生率 2040 年に 1.80 を達成、その後維持する 死亡率 毎年 2%改善(5 年間で死亡者数 10%抑制) 社会移動 毎年 5%改善(5 年間で転出超過 25%抑制) これまで述べたとおり、本市を取り巻く環境は大変厳しい状況に陥り、人口も減少 に転じています。国立社会保障・人口問題研究所(以下、「社人研」という。)の推計 では、2040 年には 49,922 人、日本創成会議の推計では 46,686 人となり、消滅可能性 都市の 1 つとされています。 人口減少は全国的な潮流のため、ある程度の人口減少は容認しなければなりません が、このまま手をこまねいていれば、地域社会の存続も危うい状況になります。 そのため、本市では「総合戦略」で様々な施策を実施することで人口減少を緩やか にし、人口構成もある程度、適正なものにする必要があります。そうすることで柳川 の実情にあった地域づくりを継続して進めることが出来ます。 社人研の人口推計を基に将来目標を定めた結果、柳川市の人口は、2010 年の 71,375 人から 2040 年には 54,000 人、2060 年には 44,000 人※を目指すこととしました。 この将来目標のとおりになれば、地域社会や事業者の後継者をある程度確保でき、 子供の減少が緩やかになることで、本市における地域経済や社会は現状と同じという わけにはなりませんが、維持できるものと予想されます。 なるべく人口を減らさず、人口構造(少子高齢化)を変えていく積極的戦略と人口 が減る中でも本市の将来人口を見据えたまちづくりを行うという調整戦略を織りませ ながら、柳川市に生まれたことを誇りに思うひとづくりを行っていきます。 ※将来展望では詳細な推計のため端数が出ていましたが、目標では百単位を切り上げています。 38 ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ ④基本目標 「総合戦略」の大きな目的は、 「しごと=雇用」の創出による地域の活力向上です。 しかしこれは短期間で達成できるものではなく、官民を通じた努力とトライ&エラー が欠かせません。 本市の「総合戦略」では、まず“市民意識の転換”から“ひとづくり”、“まちづく り”につなげて「しごと=雇用」の創出にたどりつくという、いわば雇用創出を 「4番バッター」に見立てた施策の体系としています。 基本目標 ① ふるさと 柳川市の歴史・文化・風土に誇りと愛着を持つ ふるさとづくり 基本目標 ② ひと 若い世代の希望を叶え、柳川の子育て、暮らしに幸せを感じる ひとづくり 基本目標 ③ まち 水郷柳川の風情や快適さに共感し、人を惹きつける 基本目標 ④ しごと 柳川の地域資源や産物を誇れる しごとづくり 39 まちづくり ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ 基本目標 ① 柳川市の歴史・文化・風土に誇りと愛着を持つ ふるさとづくり 一人でも多くの市民が「柳川が好き!」と胸を張って言えるように、また柳川に愛 着や誇りを持ち、共感を呼ぶ、柳川を自慢する活動を起こし、発信していく人を増や すための出発点として、取り組みを進めます。 具体的には、老若男女が柳川の暮らし全般に関わりながら、豊富に存在する柳川の 地域資源が市民一人ひとりにとって誇りと愛着を持てるものとなるよう、市民による 柳川の良さを掘り起こし、発信の充実を図る「地域資源に対する誇りとこだわりの醸 成」に努めます。また、高校まで柳川の歴史文化に触れる機会を充実し、郷土愛を育 てるとともに、新しい人や考えを積極的に受け入れる「おもてなしの心日本一」を目 指す「郷土愛とおもてなしの心の醸成」にも取り組みます。さらに柳川の文化・風土 を活かした芸術文化活動を盛んに行うため、核となる人材の招聘や人材育成プログラ ムをはじめとした支援活動を行う「文化芸術に触れる機会の創造」に取り組んでいき ます。 基本目標 ② 若い世代の希望を叶え、柳川の子育て、暮らしに幸せを感じる ひとづくり 若い世代の柳川市民が子育てや暮らしやすさを実感しながら柳川市に住み続けられ るよう、環境整備に取り組みます。 具体的には、子育てに関する不安解消のため、ファミリーサポート、学童保育所等 施設運用の充実や多子世帯への支援、学力アップ支援、安心して遊べる公園の整備検 討などを行う「遊んで学べる子育て応援」に取り組みます。また、未婚率の低減を図 るため、出会い・結婚のサポートを充実するとともに、出生率向上のため、不妊治療や 妊産婦への出産サポートや子育てに関する経済支援、意識啓発を行う「結婚・出産応援」 にも取り組みます。さらに、若者がゆとりを持って暮らす夢を叶えるため、手ごろな 40 ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ 住宅の確保や通勤・通学しやすい地域への住宅整備促進を行う「手ごろな住まい応援」 、 若い世代の経済の安定を図るため、 「就業や女性の再就職応援」を行います。 基本目標 ③ 水郷柳川の風情や快適さに共感し、人を惹きつける まちづくり 市民自らが柳川の魅力を発信することで市民の満足度が高まるとともに、より多く の人(交流人口)が柳川に惹きつけられ、ひいては定住者の増加という好循環につな がるよう、柳川の特色を活かした情報発信や転入者支援、健康寿命の延伸につながる 取り組みを行っていきます。 具体的には、転入促進につながる受け入れ支援等の整備や柳川暮らしの情報発信と してプロモーション等の活動を行う「『住みたい柳川』転入者支援」、水郷柳川のイメ ージである掘割の保全や川下りコースの景観向上、掘割沿いの空き家等の活用や美化 活動などを行う「水郷情緒が楽しめるこだわりの空間づくり」、また、観光・物産展や 移住・定住フェアなど機会を捉えて、観光の柳川だけではなく「住まいとしての柳川」 をPRする「誇りとこだわりのある柳川暮らしの情報発信」を行います。さらに、柳 川市民の満足度を高めるとともに、移住を検討している人に水郷の風情や快適さに共 感を呼ぶために、掘割を使ったライフイベント(七五三や成人式)での川下りや観月 船、花見船などを行う「掘割を活かしたこだわりのライフイベントの実施による市民 満足度の向上」 、コミュニティセンター等を活用した介護・認知症予防を行い、高齢者 が生涯現役で生活できるよう、経験や知識を活かす場づくりを行う「健康寿命の延伸」 、 定住自立圏など広域行政の取り組みによる「広域連携によるまちづくり」に取り組み ます。 基本目標 ④ 柳川の地域資源や産物を誇れる しごとづくり 柳川市民の“誇り”と“愛着”によって地域の資源が磨き上げられ、強いブランド 力を持って柳川市の魅力を発信し、ひいては「稼ぐ力」に結びつくよう、地域資源に 41 ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ 根差した産業競争力の強化と後継者づくりに取り組みます。 具体的には、工場等適地調査及び誘致計画の策定などで企業誘致の促進を図るとと もに、地場企業の稼ぐ力を創出するために、経営支援の強化や就活者のマッチング支 援を行う「柳川に適した企業誘致と地場企業のビジネスチャンスの拡大支援」、市民の 創意工夫による魅力ある商店を育成するため、チャレンジショップ※の出店支援を行い、 起業、創業を支援し、小規模創業集積による商業活性化を図る「魅力ある店舗開業、 企業支援による商業の活性化」 、柳川の強いブランド力を生かした稼ぐ力と滞在力強化 の向上を目指した、農漁業等体験型観光やスポーツなどのツーリズム等の受け入れ体 制整備や誘致プロモーション活動、稼ぐ農漁業への転換を図るため、柳川ブランドの 確立や大学や研究機関等との連携による新規作物の開発、6 次産業化等を行い、積極 的な販路拡大支援を行う「ブランド確立による稼ぐ農漁業への転換」、市内の産業を担 う後継者を育成するための、就業体験(インターンシップ※)の整備や給付金、貸し出 し農地の確保などで新規就農の支援、漁業の協業化の推進と法人化、観光従事者や伝 統産業の後継者づくりを行う「産業の後継者づくり」 、就職や産業、スポーツなど地域 課題を解決するため、大学・地元高校等との連携を行う「大学・地元高校等との連携」 、 公共交通機関の充実や生活道路の整備、公共施設の適正配置、農業振興地域の見直し と有効な土地利用の推進などの基盤整備、安全安心な生活が送れる防犯、防災体制の 充実を図るなどの「柳川の特長を活かした舞台の整備」を行います。 ※ チャレンジショップ:起業者等を対象とした試験的に営業するための店舗 ※ インターンシップ:学生が一定期間企業などの中で研修生として働き、自分の将来に関連のある就業体験を行える制度 42 ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ (3)基本目標達成に向けた具体的な施策 4つの基本目標ごとに、それを達成するための具体的な施策を定めるとともに、それ らが着実に実行に移され、成果が上がっているかを確認するための重要業績評価指標 (KPI)を設定します。 基本目標① 柳川の歴史・文化・風土に誇りと愛着を持つ ふるさとづくり 数値目標 柳川市に対する愛着や誇りを感じる市民の割合:- 転出者数:2,066人 ⇒ 1,966人 ⇒ 60% ① 地域資源に対する誇りと愛着の醸成 老若男女が柳川の暮らし全般に関わりながら、柳川に豊富に存在する地域資源が市民 にとって誇りや愛着を持てるものとなるよう、市民による柳川の良さの掘り起こし、市 民協働の充実を図ります。 ■ 重要業績評価指標と目標値 評価指標 基準値 各種行政委員会等で新たな委員となった人 270人 の数 研修会等を受講後、郷土愛が高まったと感じ ― る人の割合 コミュニティセンター利用者数 139,000人 ■ 想定される主な事業 <新規で行う事業> 各種行政委員会等への多様な人材の登用 多様な市民が行政に携われるしくみづくり 子育て、まちづくり等の地域リーダー等の養成 中高生によるまちづくりワークショップ開催 地域資源の掘り起しとPR <既存で充実を図る事業> 多様な市民協働事業の推進 活気あるコミュニティの充実 ボランティアガイド(観光、農漁業等)の育成 地域の歩け歩け大会の促進 43 目標値(平成 31 年度) 1,500人(累計) 60% 200,000人 ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ ② 郷土愛とおもてなしの心の醸成 ふるさとへの愛着や誇りを持ってもらうよう高校まで柳川の歴史文化に触れる機会を 提供するとともに、 「おもてなしの心日本一」を目指します。 ■ 重要業績評価指標と目標値 評価指標 基準値 目標値(平成 31 年度) 地域や社会を良くするために何をすべきか 33.0% 42.5% 25.4% 31.2% 67.4% 75.0% 考えることがある小学生の割合 地域や社会を良くするために何をすべきか 考えることがある中学生の割合 おもてなしが良かったと感じる人の割合 ■ 想定される主な事業 <新規で行う事業> 柳川と転出者を結ぶコミュニティサイト開設 卒業パーティー、同窓会開催の促進 <既存で充実を図る事業> 郷土愛を育む授業の充実 柳川駅広場での賑わいづくり おもてなし市民会議による事業の推進 地元産物等を使った食育の推進 おもてなし健康マラソンの充実 白秋生家など地域の文化遺産の積極公開 地元資源を活用した農漁業等体験の実施 44 ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ ③ 文化芸術に触れる機会の創造 文化芸術を活かした活動を盛んに行うため、核となる人材の招聘や、文化施設の整備、 活動場所の提供をはじめとした支援活動に取り組みます。 ■ 重要業績評価指標と目標値 評価指標 基準値 新たな活動団体の数 - 市内の文化施設の利用者数 223,000人 ■ 想定される主な事業 <新規で行う事業> 文化芸術活動を支援する人材の育成 子ども等を対象にした文化芸術ワークショップ開催 <既存で充実を図る事業> 文化振興によるまちづくりと市民郷土愛の向上 顕彰団体と協働した文化活動の実施 45 目標値(平成 31 年度) 5団体(累計) 250,000人 ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ 基本目標② 若い世代の希望を叶え、柳川の子育て、暮らしに幸せを感じる ひとづくり 数値目標 合計特殊出生率:1.40 ⇒ 1.47 ① 遊んで学べる子育て応援 子育てに関する不安解消のため、ファミリーサポート、学童保育所等子育て支援の充 実、学力アップ支援、安心して遊べる公園の整備などを行います。 ■ 重要業績評価指標と目標値 評価指標 基準値 目標値(平成 31 年度) 全国学力テスト全国比(全国を 100 とする) 104.8 108.6 95.3 100.0 54.2% 60.0% 小学生(国語・算数) 全国学力テスト全国比(全国を 100 とする) 中学生(国語・数学) 子育てしやすい環境だと感じる人の割合 ■ 想定される主な事業 <新規で行う事業> 子どもが安心して遊べる公園整備の推進 コミュニティセンターを活用した多世代交流寺子屋づくり 夜間保育の検討 <既存で充実を図る事業> 子育て世帯の経済的(保育料の軽減、子ども医療費助成等)支援充実 小、中学校の学力アップ支援 ICTによる教育の振興 子どもの能力を伸ばすスポーツ環境の充実 特別支援教育の充実 キャリア教育充実の検討 46 ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ ② 結婚・出産応援 未婚率の低減を図るため、結婚のサポートを充実させます。また、出生率向上のため、 不妊治療や妊産婦への出産サポートや子育てに関する経済支援や意識啓発を行います。 ■ 重要業績評価指標と目標値 評価指標 基準値 目標値(平成 31 年度) 婚姻届出数 1,044 1,200 子育て相談件数 2,363 2,400 ■ 想定される主な事業 <新規で行う事業> 出産・育児ガイドブックの発行 子育て世代包括支援センターの整備 婚活のための支援充実(マナー講座、女子力アップ、婚活セミナー、お見合い 列車運行支援など) 子育てアドバイザーの育成 <既存で充実を図る事業> 不妊治療への支援 47 ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ ③ 手ごろな住まい応援 若者がゆとりを持って暮らす夢を叶えるため、手ごろな住宅の確保や通勤・通学しや すい地域への住宅整備促進を行います。また、市外に通勤・通学している人にこれから も柳川市に住んでもらえるよう、交通機関への要望活動等による利便性の向上を図りま す。 ■ 重要業績評価指標と目標値 評価指標 基準値 市有地の分譲件数(住宅地) 新築住宅棟数 ■ 想定される主な事業 <新規で行う事業> 駅周辺への定住適地誘導 西鉄電車・バスのダイヤ改正等の要望活動 <既存で充実を図る事業> 市有地の分譲 48 目標値(平成 31 年度) 0 20(累計) 275 300 ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ ④ 就業や女性の再就職応援 若い世代の経済の安定を図るため、就業支援や女性の再就職支援を行います。 ■ 重要業績評価指標と目標値 評価指標 基準値 子育て世帯の女性の就業率 目標値(平成 31 年度) 31% 就業体験(インターンシップ)への参加者数 ― ■ 想定される主な事業 <新規で行う事業> 子育て応援企業の表彰制度の創設 女性の再就職支援(柳川版マザーズハローワークなど) 就業体験(インターンシップ)での職場体験 49 60% 25人(累計) ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ 基本目標③ 水郷柳川の風情や快適さに共感し人を惹きつける まちづくり 数値目標 転入者数:1,750人 ⇒ 1,887人 ① 「住みたい柳川」転入者支援 転入者が定住しやすいように、受け入れ支援等の整備を行う。また、柳川暮らしなど 柳川のイメージの情報発信としてプロモーション等の活動を行う。 ■ 重要業績評価指標と目標値 評価指標 基準値 目標値(平成 31 年度) ロケ誘致件数 89件 120件 移住に関する相談件数 10件 100件 ■ 想定される主な事業 <新規で行う事業> 転入促進PRの実施(柳川への通勤者を対象に実施) 転入促進に係るアドバイザーの設置 空き家、空き店舗の利活用の推進 おしゃれカフェ立地促進(若い女性にとって魅力ある店舗の実現) 芸術制作作家誘致事業(アーティスト・イン・レジデンス) 転入ファミリーへの支援の検討 古民家リノベーションの促進(宿泊施設に特化した物件を対象)の検討 <既存で充実を図る事業> 空き家バンクの充実 映画・TV・CM等による柳川暮らしの情報発信 移住相談窓口の充実 滞在型体験居住施設(もえもんハウス)の運営 50 ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ ② 水郷情緒が楽しめるこだわりの空間づくり 水郷柳川のイメージである「掘割」を保全するため、美化活動、川下りコースの景観 向上や掘割沿いの空き家等の活用などを行います。 ■ 重要業績評価指標と目標値 評価指標 基準値 堀と道クリーンアップ大作戦の参加者数 水辺の景観や掘割が保全されていると感じる市 民の割合 ■ 想定される主な事業 <新規で行う事業> 掘割沿いの空き家等の利活用促進 町並みモデル地区の整備 <既存で充実を図る事業> 掘割の景観保全 堀と道クリーンアップ大作戦の実施 51 目標値(平成 31 年度) 1,500人 2,000人 42.1% 45.0% ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ ③ 誇りとこだわりのある柳川暮らしの情報発信 観光・物産展や移住・定住フェアなど機会を捉えて、誇りとこだわりのある柳川暮ら しの情報発信を行います。また、柳川駅周辺整備による新たな住居地域のPRを行いま す。 ■ 重要業績評価指標と目標値 評価指標 地域ブランド調査認知度ランキング 基準値 目標値(平成 31 年度) 400位/1047 200位/1047 87,376千円 300,000千円 ふるさと納税の寄付金額 ■ 想定される主な事業 <新規で行う事業> 首都圏での柳川ブランド情報発信 柳川の魅力発信推進(ユニークポスターや観光大使や立花宗茂等を活用した情 報発信) 柳川駅広場での情報発信 <既存で充実を図る事業> ふるさと納税推進による地域資源の情報発信 地域おこし隊による地域活性化 市民農園の拡充 定住フェアへの積極的参加 52 ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ ④ 掘割を活かしたこだわりのライフイベントの実施 柳川市民の満足度を高めるとともに移住を検討している人に他市との違いをPRする ため、掘割を使ったライフイベント(七五三や成人式)での川下りや観月船、花見船な どを行います。 ■ 重要業績評価指標と目標値 評価指標 基準値 市民の川下り利用割合 海外からの花嫁舟の利用件数 目標値(平成 31 年度) 21.9% 27.0% 0 10件 ■ 想定される主な事業 <新規で行う事業> 市民による観月船や花見船の利用促進 掘割を活用したライフイベントの推進(結婚式、ひな祭り、成人式等) 水郷情緒を楽しむウォーキングの推進 53 ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ ⑤ 健康寿命の延伸 コミュニティセンター等を活用した介護・認知症予防を行います。また、高齢者が生 涯現役で生活できるように、経験や知識を活かす場づくりを行います。 ■ 重要業績評価指標と目標値 評価指標 基準値 目標値(平成 31 年度) 健康寿命(介護認定を受けていない人の割 87.8% 90.0% 62.0% 70.0% 合) 生活習慣病重症化予防対象者の中で医療機 関の受診率 ■ 想定される主な事業 <新規で行う事業> 健康寿命の延伸促進(高齢者向けスポーツイベント、コミュニティセンターで の介護予防事業) 介護予防リーダーの育成、自主介護予防グループ活動の支援 高齢者の能力活用 高齢者の雇用促進 <既存で充実を図る事業> 生活習慣病重症化の予防 54 ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ ⑥ 広域連携によるまちづくり 定住自立圏など広域行政の取り組みを行います。 ■ 重要業績評価指標と目標値 評価指標 基準値 定住自立圏による連携事業数 15事業 目標値(平成 31 年度) 17事業 ■ 想定される主な事業 <既存で充実を図る事業> 一部事務組合や共同事業による広域的課題への対応 定住自立圏の取り組み推進 広域観光連携事業(大牟田市の世界遺産や筑後市のソフトバンクホークス・フ ァーム本拠地などエリアやテーマ型の広域連携) 55 ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ 基本目標④ 柳川の地域資源や産物を誇れる しごとづくり 数値目標 市内総生産額:1,888億8,700万円⇒1,983億3,100万円 市内の法人登録数:1,252法人 ⇒ 1,300法人 ① 柳川に適した企業誘致と地場企業のビジネスチャンス拡大支援 工場等適地調査及び誘致計画の策定などで企業誘致の促進を図るとともに、地場企業 の稼ぐ力の向上を創出するために、経営支援の強化や就活者のマッチング支援を行いま す。 ■ 重要業績評価指標と目標値 評価指標 基準値 目標値(平成 31 年度) 企業誘致件数 0件 3件(累計) 市内企業の規模拡大件数 2件 10件(累計) 9人(H26) 100人(累計) 471億円(H25) 600億円 雇用創出者数 製造品の出荷額 ■ 想定される主な事業 <新規で行う事業> 地元・近隣高校と地元企業との交流連携 企業立地適地選定と企業誘致の推進 金融機関との連携による支援 ものづくり産業への設備等支援の充実 <既存で充実を図る事業> 地元企業の経営・販路・商品開発支援(専門家による経営相談等) 異業種との交流促進(業種横断的に交流する機会の提供) 中小企業の経営基盤強化の支援 海外人材の確保促進(東南アジアの研修生受入拡大) 56 ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ ② 魅力ある店舗開業、起業支援による商業の活性化 市民の創意工夫による魅力ある商店を育成するため、チャレンジショップ等の出店支 援や起業、創業を支援し、小規模創業集積による商業活性化を図ります。 ■ 重要業績評価指標と目標値 評価指標 基準値 目標値(平成 31 年度) 新規起業件数 9件(H26) 60件(累計) 起業相談件数 24件(H26) 250件(累計) ■ 想定される主な事業 <新規で行う事業> SOHO※の支援 <既存で充実を図る事業> 起業・創業の支援拡充(セミナー、シェアオフィスなど) チャレンジショップ出店支援 お買い物ポイントカード「やなぽ」の推進 プレミアム商品券発行の支援 ※ パソコンなどの情報通信機器を利用して、小さなオフィスや自宅などでビジネスを行っている事業者 57 ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ ③ 強いブランド力(知名度)に支えられた観光業による稼ぐ力の向上 柳川の強いブランド力を活かした稼ぐ力と滞在力強化の向上を目指し、農漁業等体験 型観光やスポーツなどのツーリズム、民泊、ゲストハウス※、インバウンド※対策、アフ ターコンベンション※の受け入れ体制整備、お土産品等の開発を行います。また、観光ワ ンストップサービス※の整備を目指します。 ■ 重要業績評価指標と目標値 評価指標 基準値 観光客入込客数 目標値(平成 31 年度) 126万人 150万人 52.3億円 67.5億円 9万人 18万人 ツアー造成本数 ― 50本(累計) ツーリズム研修参加者数 ― 200人(累計) ツーリズム参加者満足度 ― 80.0% 商品開発件数 ― 15件(累計) Wi-Fi※設置応援隊参加施設数 ― 100件(累計) 観光消費額 海外の観光客入込客数 ゲストハウス:キッチン、トイレ、シャワールームなど共同で利用する安価な簡易宿泊施設 インバウンド:外国人旅行者を自国へ誘致すること アフターコンベンション:コンベンション(見本市・シンポジウム・博覧会など)のあとの催しや懇親 ワンストップサービス:一度の手続きで必要とするすべて手続きを完了させられるようにしたサービス Wi-Fi: 無線でネットワークに接続する機能 58 ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ ■ 想定される主な事業 <新規で行う事業> 有明海と干拓地を活用した「滞在力」の強化(地域版DMO※) 訪日観光客のための「やさしい日本語」と「日本語ツーリズム」の推進 観光のワンストップサービスの整備 Wi-Fi 環境の整備 お土産品の開発 サイクリングシェアによる周遊促進の検討 <既存で充実を図る事業> インバウンドの取り組み充実 ホテルなど宿泊施設の整備促進 夜の川下りなどのナイトメニューの開発 福岡・久留米等で行われる博覧会、シンポジウムと併せた観光誘致 誘致・プロモーション活動 ※8 DMO とは Destination Marketing/Management Organization の略で、地域全体の観光マネジメントを一本化する、着地 型観光のプラットフォーム組織を指す。 59 ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ ④ ブランドの確立による稼ぐ農漁業への転換 稼ぐ農漁業への転換を図るため、ブランドの確立や大学や研究機関等との連携による 新規作物の開発、6次産業化を行い、積極的な販路拡大を行います。 ■ 重要業績評価指標と目標値 評価指標 基準値 目標値(平成 31 年度) 農業生産額 49.4億円 55億円 漁業生産額 99億円 115億円 ■ 想定される主な事業 <新規で行う事業> 新規作物の促進 特色ある農産物の産地化支援 柳川産のりのブランド化 アサリ等を育てる水産資源の支援 海外での販売促進の支援(あまおう、のり等の地元産品、観光) 軽トラ市の実施検討 <既存で充実を図る事業> 園芸作物への支援 担い手育成等による生産性の向上 直売所による地元農産物の振興 農業の機械や共同利用施設等の導入整備支援 農水産業の高付加価値化への転換 6次産業化の支援(商品開発・販路拡大) 柳川ブランド販売促進の支援 有害鳥獣の駆除 60 ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ ⑤ 産業の後継者づくり 次代を担う後継者を育成するため、就業体験(インターンシップ)の整備、給付金、 貸し出し農地の確保、漁業経営体の法人化等であらゆる産業の後継者づくりを行います。 ■ 重要業績評価指標と目標値 評価指標 基準値 新規就農者数 漁業の協業化数 ■ 想定される主な事業 <新規で行う事業> 農業の多様な担い手の確保育成 漁業の協業化の推進と法人化検討 観光従事者(船頭等)の確保育成 伝統産業の保護、継承 就業体験(インターンシップ)の整備 61 目標値(平成 31 年度) 12人 70人(累計) 8ライン 17ライン(累計) ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ ⑥ 大学・地元高校等との連携 観光や産業、スポーツなど地域課題を解決するため、大学・地元高校等との連携を行 います。 ■ 重要業績評価指標と目標値 評価指標 基準値 産官学連携事業実施件数 目標値(平成 31 年度) 2件 ■ 想定される主な事業 <新規で行う事業> 大学・地元高校等との連携によるまちづくり 学校(大学や専門学校)誘致 <既存で充実を図る事業> 産学官連携の強化 62 5件(累計) ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ ⑦ 柳川の特長を活かした舞台の整備 公共交通機関の充実や道路の整備、公共施設の適正配置、農業振興地域の見直しや有 効な土地利用の推進、水路の浄化、クリーンセンターの建設などの基盤整備や安全安心 な生活が送れるように、防犯、防災体制の充実を図ります。 ■ 重要業績評価指標と目標値 評価指標 基準値 目標値(平成 31 年度) 市道の舗装率 82.0% 85.0% 避難行動要支援者個別計画作成率 20.8% 70.0% 0.874% 0.850% 犯罪発生率 ■ 想定される主な事業 <新規で行う事業> 農業振興地域の見直し 公共施設等総合管理計画の策定、推進 地域公共交通網形成計画及び再編実施計画の策定 <既存で充実を図る事業> 道路の整備 水質の浄化(合併浄化槽整備と公共下水道の整備等) ごみの減量化と3Rの推進 再生可能エネルギー(住宅用太陽光発電システム設置)の推進 「空家等対策の推進に関する特別措置法」に基づく空き家対策の推進 防災、防犯、救急体制の充実 63 ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ (4)総合戦略策定における経緯 ①柳川市まち・ひと・しごと創生協議会 協議経過 第1回 日 時 平成 27 年7月 21 日(火) 13 時 00 分~15 時 00 分 地方創生の内容の説明 内 容 (議題) 柳川市の人口動向(人口ビジョン素案)の説明 グループ討議 議題:「柳川市のデータを見て感じたこと」、「あなたが気になった 深掘りしたいポイント」など 第2回 日 時 平成 27 年8月 11 日(火) 13 時 30 分~15 時 30 分 追加データ(人口ビジョン ver2)の説明 内 容 (議題) 柳川市でやってきたこと・計画していることの説明 グループ討議 議題: 「人口減少を食い止めるために柳川市の取り組みで改善・ 追加してほしいこと」など 第3回 日 時 平成 27 年9月 30 日(水) 13 時 30 分~15 時 30 分 人口ビジョン(将来展望)の説明 女性アンケート等の報告 内 容 (議題) 総合戦略全体像と事業イメージの説明 グループ討議 議題: 「女性・若者の定住を底固く行っていくにあたって柳川全 体で考えなければいけないこと」など 64 ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ 第4回 日 時 平成 27 年 10 月 22 日(木) 14 時 00 分~16 時 00 分 パブリックコメントの結果報告 内 容 (議題) 総合戦略全体像と事業イメージ及び総合戦略(案)の説明 グループ討議 議題: 「コンセプトや基本目標、施策の協議」など 第5回 日 時 平成 27 年 10 月 28 日(水) 内 容 グループ討議 (議題) 答申 65 13 時 30 分~ ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ これまで協議会で出された主な意見 分類 中分類 意見 まちの活性化について市民一人一人が意識を持って係わっていくことが必要(6件) 柳川に住んでいる人が地域資源に自信を持ち、自慢できるようにすること(6件) 地域資源 地域の中でのコミュニケーションを活性化させていくことが重要(4件) ファシリテーター養成に向けた補助等を行ってほしい(2件) ふ る さ と 小さい頃から柳川の良さや、伝統文化等について学ぶ機会を設ける(13 件) 「地元が好き」「地元への愛」の醸成(2件) 郷土愛 他所から来る人を受け入れる気持ちの醸成や、接客業(川下り、飲食店)でのマナーアッ プが必要(6件) 柳川の良いところ・歴史・文化等を周りの人達にアピール・伝えていく(若者によるツイー 文化芸術 トや口コミ等)(10 件) 子育てが安心してできるような市としての施策を整えてほしい(15 件) 保育料や医療費が他の市(保育料:大川、大木/医療費:みやま等)に比べて高い(12 件) 良い学校があれば人は集まる(良い先生の招聘/モデルとなる小中学校の整備等)(11 子育て 件) 寺子屋事業(退職後の先生が放課後の子供達に教える)の開催(7件) 小中学校の頃からキャリア教育(働くことを学ぶこと)も重要(3件) 家族で楽しめるような大きな公園が柳川にはない(8件) ひ と 介護士などの職業では、夜間保育が必要(2件) 女性アンケート結果(子どもを 2.3 人持ちたい)の実現(1件) 結婚サポート事業の拡充(お見合いパーティー以外の参加しやすい事業の実施、登録 結婚 要件の緩和等)(11件) 出産 独身の方がお金を自由に使えて気楽(3件)、結婚の良いところはずっと一緒にいれるこ と(1件) 子育て世帯へのてごろな住まいの提供を(空き家を再利用した低価格での賃貸物件提 住まい 供、持ち家促進等)(10 件) 応援 柳川でも人口が増えている地区には団地(市営、県営)がある(2件) 66 ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ 自宅からの通勤時間を短縮させる必要がある(福岡市から1時間以内)(3件) 西鉄電車の利便性向上を(通勤時間帯の特急電車増発、通勤定期の割引等)(9件) 通勤時間の問題を解決するために高速バスを導入してはどうか(6件) 子どもを産む社員を優遇する企業を支援してほしい(1件) 就業応援 柳川で子育てを行う上では、「働く場所」があることも重要(3件) インターンシップ制度の導入(1件) その他 子供の減少でまちの活気が少なく感じる(2件) 柳川に戻ってきたいと思っている人が帰ってこれる環境を整備すること(6件) 柳川に縁のない人に住み着いてもらうためには理由(柳川の魅力、仕事等)が必要(5 件) 若い世帯が柳川に住みたいと思うような補助が必要(ただし、一過性のものではすぐ他 転入支援 所に移る可能性もある)(3件) 農業体験をして柳川の良い所を感じてもらい移住してもらう(そのためにはPRも必要) (2件) 男性より女性のほうが福岡市への志向が強いのは仕事以外の要素(おしゃれとか)があ るからでは(1件) 川をきれいに(2件) 空間作り 掘割を活用して、まちのイメージを向上させる(「川のある風景」等)(5件) ま ち 柳川の魅力、暮らしやすさが伝わるようにアピール(SNS の活用、市民による発信、柳川 に住みたくなる理由の共有等)(20 件) 柳川暮らしの 柳川駅を活用した情報発信(3件) 情報発信 柳川駅周辺をもっと発展させる必要がある(7件) 三橋に市民農園がある(1件) ライフイベン ト 健康寿命 川下りコースとは別にカヌーやボートをできるようにしてみてはどうか(3件) 掘割を生かして、家族みんなで楽しめるようなイベントの開催(4件) 健康寿命の延伸は重要(1件) 買い物はゆめタウンやイオンモール(2件) その他 若者が楽しめる娯楽(レジャー)施設が少ない(2件) 柳川には飲食店が少ない(2件) 67 ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ 休みの日は柳川で終わる/柳川に来たくなるように(2件) 全年代にとって過ごしやすい街づくりを行うべき(2件) 柳川暮らしはのんびりしている/家賃安い/立地的に良い場所にある(3件) キャリア教育の充実を(地元の仕事の紹介・実習を含む)(3件) 安定した雇用を生み出せる企業の誘致に取り組むべき(3件) 柳川には大手企業がなく、就職先もないため、外に出て行ってしまう(16 件) 企業誘致 地場企業の 支援 仕事はあっても人材(質・量)が足りない(重労働等で辞めてしまう等)(9件) 雇用のミスマッチがある(若い女性は事務職を求めるが、柳川に多い求人は医療・福祉 関係)(5件) 就活生が重視しているのは離職率(福利厚生も)(2件) 経営に関する知識習得(2件) 外国人労働者の活用(観光、のり含む)(3件) 起業を促進する(チャレンジする場の提供、インキュベーション体制の整備)街になるべ 店舗開業 き(5件) 起業支援 起業をするなら自分の得意分野(ネット販売、イベント企画)(5件) 小さな企業、家業がたくさんあった方が強い街になる(1件) し ご と 観光の活性化が柳川の活性化につながる(雇用、消費、交流人口の増加)(6件) 柳川は通過型の観光地(「うなぎ」と「川下り」中心/夜の観光がない/宿泊客少ない) (14 件) 柳川の観光の情報発信をもっと積極的に行うべき(4件) 観光は柳川の一部地域にとどまっている(2件) 観光業 川下りの活用(より楽しめるようなコース設定、物販を交えた観光コースの設定)(2件) ひまわりを活用した観光振興(情報発信・土産品の開発)(2件) 市の補助等を活用して新たなツアーの整備を(お寺めぐり/しょうゆ、みそ、神棚作りの 体験)(3件) 情報の発信や農水産物PRのための道の駅があったほうがいい(5件) のりは単価が低く、商品開発(のりカレー等)・ブランド化により単価引き上げを目指すべ 農漁業 き(8件) 六次産業化等で農業・漁業がしっかり儲かって食べられる職業になればいい(2件) 68 ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ 農業、漁業の構造改革を(JA、漁連の構造改革含む)(6件) 農業をしたい人は存在するので、そういった人たちをいかに呼び込むかが重要(6件) 農業、漁業のノウハウ等を伝える研修制度があった方がよい(6件) 農業は高齢化が進んでいるが、若者による新規就農や大型設備の導入等の動きもある 後継者 (4件) 農業研修(東南アジアなど)受入れ(1件) 柳川の川下り、のり業で働く人を増やす(1件) 交通インフラの整備を進めるべき(6件) 基盤整備 小学校の統合を進めるべき(子どもの人数が少なく、部活ができない等)(3件) レンタルサイクリング制度を導入してほしい(3件) その他 働く所や交通の便等を考えて大学から地元離れる人が多いことが問題(1件) 69 ~まち・ひと・しごと創生総合戦略~ 柳川市まち・ひと・しごと創生協議会委員名簿 所属 産 氏名 柳川農業協同組合青年部 小宮 英之 福岡有明会区研究連合会 須﨑 孝義 柳川商工会議所女性会 山﨑 美代子 柳川青年会議所 山上 知子 柳川市観光協会 島田 隆 福岡観光コンベンションビューロー 中村 里彩 柳川山門医師会 藤野 浩 備考 柳川・みやま地区介護サービス事業者連絡会 竹島 照隆 官 学 金 労言 住民 東京体育機器(株) 河野 潤子 (株)ファミリー 中村 好範 柳川市不動産協業会 太田 達明 (株)有明ねっとこむ 作本 憲行 福岡県商工部企業立地課 溝田 和寿 大牟田公共職業安定所 今村 美幸 九州大学 加留部 貴行 会 柳川市教育委員会教育委員 瀬戸口 京子 副会長 柳川高等学校 進路指導部 伴 柳川高等学校 生徒会長 浦川 友利 専門学校 柳川リハビリテーション学院 平野 さゆり 福岡銀行 森田 三佳 西日本シティ銀行 佐藤 右子 大牟田柳川信用金庫 平生 佳子 筑邦銀行 北岡 加代子 (株)アヴァンティ 清澄 由美子 九州産業大学 学生 椛島 美加 西南学院大学 木本 諒 地域おこし協力隊 阿部 昭彦 柳川市定住若者会議 待鳥 暁子 一般公募 矢ヶ部 康代 一般公募 金子 愛佳 70 和美 長