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総選挙後の州議会選挙とインド政局、市場動向
ご参考資料(情報提供資料) 2015 年 11 月 11 日 アムンディ・マーケットレポート アムンディ・ジャパン株式会社 総選挙後の州議会選挙とインド政局、市場動向 ① 14 年 5 月の総選挙で大勝した BJP ですが、その後の州選挙では思うように勢力を伸ばせていません。 ② モディ政権が推進する改革の進行が遅く、地方への浸透が今一つなことが要因と言われています。 ③ 円滑な政策推進のために「ねじれ」解消が肝要であり、カギを握る州議会選挙は今後も注目です。 上院の議席に影響する州議会選挙 インドの選挙制度では、下院は総選挙が行われ る一方、上院は州・連邦領議会議員による選挙 で選出されます。したがって、州議会選挙は、政 権与党にとって、上下両院での優位を確立する ための重要なイベントになります。 14 年 5 月の総選挙で政権を獲得したモディ氏率 いる BJP(インド人民党)ですが、上院では友党 も含めた NDA(国民民主連合)が全体の約 25% を占めるに過ぎず、上下院でねじれています。総 選挙後の州議会選挙では、BJP が優位でしたが、 15 年に入ってからは人気に陰りが見られます。 インド上院の勢力図 ※11月10日現在 NDA 62 BJP 48 その他 104 インド上院 244議席(欠1) 友党 INC 67 友党 UPA 78 注:BJP(インド人民党)、INC(インド国民会議)、NDA(国民民主 15 年 2 月 10 日に結果が発表されたデリー首都 連合)、UPA(統一進歩連合〔第2次〕) 出所:Rajya Sabha(インド上院)よりアムンディ・ジャパン作成 圏選挙では、汚職を強く批判する地域政党の庶 民党(AAP)にほとんど議席を奪われ惨敗しました。また、11 月 8 日に結果が発表されたインド北東 部のビハール州選挙では、同州の与党で地域色が濃いジャナタ・ダル(統一派)(JD-U)がさらに議 席を伸ばし、BJP は大きく議席を減らしました。BJP が劣勢になった要因として、モディ政権が推進 する構造改革の遅れが挙げられます。しかし、それは「ねじれ」による部分が大きく、ねじれ→構造 改革遅れ→州議会選挙で劣勢→さらにねじれる恐れ、という悪循環に陥っていると言えます。 16 年の上院選挙に向け効果的な政策を推進する必要性 上院の選挙は 2 年毎に 3 分の 1 が改選され、次回は 16 年に実施されます。それまで、モディ政権 は州議会選挙での劣勢を挽回する必要に迫られています。幸い、モディ政権に対する支持率は高 く、instaVaani(民間の世論調査)では 8 月時点で 79%と 5 月時点の 74%から回復しています。 構造改革の方向性自体は国民からの支持が高いため、今後は改革を強力に推進していくと共に、 改革が浸透していないとされる地方、特に所得水準の低い州(ビハール州は一人当たり GDP が最 低)などへの重点的な予算配分などを通じて、支持を広げていくことが肝要でしょう。 最終ページの「当資料のご利用にあたっての注意事項等」をご覧ください。 -1- 中長期的には構造改革の効果による株価底上げに期待 市場の動きは、通貨ルピーが底堅い一 方、株式市場は軟調です。足元では米 利上げ観測が高まっている上に、企業 業績が期待外れとなっていることから、 株式に対してネガティブな影響が出や すくなっています。 (円) インドルピー(対円)と株価指数の推移 2.00 ※1月1日から11月10日まで日々 (ポイント) 30000 1.95 29000 1.90 28000 1.85 27000 ルピー高 1.80 26000 しかし、インド経済は新興国の中では底 ルピー安 25000 堅く、IMF(国際通貨基金)は中国を上 1.75 インドルピー(対円、左軸) SENSEX指数(右軸) 回る 7%台の経済成長が数年続くと予 1.70 24000 想しています。加えて、インフレ安定を 15/1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 (年/月) 出所:Bloombergのデータよりアムンディ・ジャパン作成 受けて利下げも実施しており、景気が 先行き大きく減速するリスクは小さいと言えます。株価は「モディ・フィーバー」の反動で今年は伸び 悩んでおり、当面は米利上げの影響が不透明なことから様子見の展開が続くものの、中長期的に は構造改革の効果による底上げが期待できると思われます。 最終ページの「当資料のご利用にあたっての注意事項等」をご覧ください。 -2- 当資料に関してご留意いただきたい事項 投資信託に係るリスクについて 投資信託は、値動きのある有価証券に投資しますので、基準価額は変動します。当該 資産の市場における取引価格の変動や為替の変動等を要因として、基準価額の下落に より損失が生じ、投資元金を割り込むことがあります。したがって、元金が保証されている ものではありません。信託財産に生じた利益および損失は、全て受益者に帰属します。 また、投資信託は、個別の投資信託ごとに投資対象資産の種類や投資制限、取引市 場、投資対象国等が異なることから、リスクの内容や性質が異なりますので、お申込みの 際は投資信託説明書(交付目論見書)をご覧ください。 投資信託に係る費用について 投資信託では、一般的に以下のような手数料がかかります。手数料率はファンドによっ て異なり、下記以外の手数料がかかること、または、一部の手数料がかからない場合も あるため、詳細は各ファンドの販売会社へお問い合わせいただくか、各ファンドの投資信 託説明書(交付目論見書)をご覧ください。 投資信託の購入時:申込手数料 投資信託の換金時:換金(解約)手数料、信託財産留保額 投資信託の保有時:運用管理費用(信託報酬)、監査費用 運用管理費用(信託報酬)、監査費用は、信託財産の中から日々控除され、間接的に 投資者の負担となります。間接的負担には、その他に有価証券売買時の売買委託手数 料、外貨建資産の保管費用、信託財産における租税費用等が含まれます。また、他の投 資信託へ投資する投資信託の場合には、当該投資信託において上記の費用がかかるこ とがあります。 <ご注意> 上記に記載しているリスクや費用につきましては、一般的な投資信託を想定しておりま す。投資信託に係るリスクや費用は、それぞれの投資信託により異なりますので、お申 込みの際には、事前に投資信託説明書(交付目論見書)をご覧ください。 アムンディ・ジャパン株式会社 金融商品取引業者:関東財務局長(金商)第350号 加入協会:一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会 【当資料のご利用にあたっての注意事項等】 当資料は、アムンディ・ジャパン株式会社(以下、弊社)が投資家の皆さまに情報提供を行う目的で作成 したものであり、投資勧誘を目的に作成されたものではありません。当資料は法令に基づく開示資料で はありません。当資料の作成にあたり、弊社は情報の正確性等について細心の注意を払っております が、その正確性、完全性を保証するものではありません。当資料に記載した弊社の見通し、予測、予想 意見等(以下、見通し等)は、当資料作成日現在のものであり、今後予告なしに変更されることがありま す。また当資料に記載した弊社の見通し等は将来の景気や株価等の動きを保証するものではありませ ん。 最終ページの「当資料のご利用にあたっての注意事項等」をご覧ください。 -3-