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生命のダンス『ビオダンサ』繋がりと絆の再発見

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生命のダンス『ビオダンサ』繋がりと絆の再発見
【エクササイズ・セッション】
2 日目(12/4/Sun)
9:45-12:45 D43 教室
生命のダンス『ビオダンサ』繋がりと絆の再発見
- 音楽とダンスによる心と身体の開放 ~自由に、よりあなたらしく~ -
たかはし りえ
高橋 利恵・ビオダンサジャパンスクール生
(日本ビオダンサ・ファシリテーター協会)
キーワード:生命中心理論、コミュニケーション、自己解放、慈しみ育む心
【 報告の要旨 】
ビオダンサ(biodanza)とは、(bio)生命と(dannza)動きの造語で、生命のダンスの意味。
ビオダンサは、1960 年代に、ロランド・トーロ・アラネダ(チリの医療人類学者・心理学者)によ
って生み出され、生命のリズムや智慧に基づいて作られているシステムです。
『今ここを生きる』
という鮮明な体験を通して、私たちの人生を、よりよい統合的な方向に促進します。音楽とダン
スによって、心と身体を開放し、より本来の自然な自分に近づいていきます。そして、心からの
人と人の交流を促し、自分という枠を超え、大いなる生命の神秘にアプローチすることが可能に
なります。
ビオダンサにおける 3 つのコミュニケーション
ビオダンサクラスでは、3 つのコミュニケーションを大切にしています。
①自分と自分自身
②自分と他者
③グループ全体
エクササイズは、この 3 つのコミュニケーションのどれ
かにあてはまり、1 つのクラスの中で、そのどれもが活
性化されるように、バランスよく配合されています。
ヴィヴェンシアの5つのライン
ヴィヴェンシア(vivencia)は、スペイン語で、今ここで生
きているという鮮明な体験のこと。
その体験により活性化される、私たちの要素を、ビオダ
ンサでは大きく 5 つに分類しています。これは、私達が
生まれもった眠っている可能性を引き出すために重要な要素になります。成人のクラスでは、下
記の 5 つを全てクラスの中に盛り込みますが、子供向けのクラスでは、①②③のみを扱います。
①Vitality(活力):情熱・元気・内側から湧き上がる力・生命エネルギーに繋がる
②Creativity(創造性):人生を自由に創造する力・自分自身を表現する・自由を得る
③Affectivity(情愛):親密さ優しさ・慈しみを感じ与え、人と互いに受け入れあう
④Sexuality(性):自分の男性性、女性性を受け入れる・心地よさを感じる能力を取り戻す
⑤Transcendence(超越性):自然・人類、宇宙、全ての生命との一体感を体験する。
※プログラムの流れ
①イントロダクション・ビオダンサの説明
②ビオダンサのプログラム体験
③休憩
④意見交換、質疑応答、体験のシェアリング(60 分)
※ファシリテーターの動きや参加者への関わり方
ビオダンサでは、ファシリテーターは説明のために言葉を使いますが、参加者は基本的に言葉を
使わずにプログラムを進めます。これは参加者間の社会的・文化的な(表面的な)違いに囚われる
ことなく、様々な人と、心理的、身体的、生物的により深いレベルでのコミュニケーションをと
ることに効果があります。又、ファシリテーターも含め、参加者間に上下はなく、見学者もいま
せん。その場にいる全員が参加者であり、全員でクラスを作っていきます。基本的に裸足で踊り
ますので、靴は必要ありません。動きやすい服装でお越しください。プログラム体験中は喉が渇
くこともあるので、ペットボトルなどの飲み物を持参なさることを推奨します。
※参加者の気づき・学び・反応
「考えて動く」から、
「感じて動く」という日常とは違う、方法でアプローチしていきます。身体
が、いかに繊細で精妙で高度の知性があるかということに、気づくかも知れません。ビオダンサ
では、振り付けはなく、踊りに上手いも下手もありません。踊りが苦手な方、全く始めてな方も、
いつの間にか踊れている自分に出会えるでしょう。自身の身体的限界を超えることなく丁寧にリ
ードされますので、安心してご参加ください。
【 討論のポイント 】
体験のシェアリング:自分の体験をシェアする時は、必ず「私」を主語にして話します。私は、
~と感じた。私は、~と思う。というように。これは、ビオダンサのシェアリングでは大切なポ
イントです。なぜなら、同じヴィヴェンシアを体験しても、その体験の感じ方は、他の方と全く
違うからです。自分の体験を自分で引き受ける。ここまでが、ビオダンサのセッションに含まれ
ます。
ビオダンサの可能性と教育分野・医療への応用について
海外ではすでに、学校教育や医療分野で、ビオダンサが取り入れられています。創始者のロラン
ド・トーロは、生命中心の教育という理論をベースに、それを広めるべくビオダンサ・システム
を作りました。彼は、どんな進んだ科学もテクノロジーも、生命に対する尊重がなければ、生命
を冒涜する恐ろしいモンスターになり得ることを、危惧していました。
生命の尊重ということを、小さいときから学び、自分にも人にも、愛情深くコミュニケーション
できる能力を磨く必要性を感じています。体験していただいた皆さんから、ビオダンサがどのよ
うに、活用できるか、幅広い意見をお聞きしたいと思います。
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