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電波法関係審査基準の一部改正案に対する意見募集の結果

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電波法関係審査基準の一部改正案に対する意見募集の結果
平成 21 年1月 23 日
電波法関係審査基準の一部改正案に対する意見募集の結果
18GHz 帯無線アクセスシステムの有線テレビジョン放送事業用への用途拡大等
総務省では、有線テレビジョン放送事業用の無線局及び放送事業用システムの固定
局に関して、電波法関係審査基準(平成 13 年 1 月 6 日総務省訓令第 67 号)の一部改
正案を平成 20 年 11 月 22 日から同年 12 月 22 日までの間、意見募集を行ったところ、
4件の御意見を頂きました。つきましては、総務省の考え方と併せて公表します。
1
概要
有線テレビジョン放送事業用の無線局に関しては、18GHz 帯における周波数の更なる
有効利用を図りつつ、2010 年のデジタル・ディバイド解消及び 2011 年のデジタル放送
への完全移行への推進を目的として、これまで、主に地方公共団体等において、地域公
共ネットワークの整備等のために開設されてきた 18GHz 帯無線アクセスシステムについ
て、有線テレビジョン放送事業用の用途を追加いたします。
放送事業用システムの固定局に関しては、放送事業者において放送局のスタジオと送
信所を結ぶ番組伝送等のために開設されてきており、当該周波数帯における周波数の更
なる有効利用を図りつつ、放送ネットワークの円滑な整備に資することを目的として、
番組素材伝送用固定回線の水平/垂直偏波による同一チャネル伝送(コチャネル伝送)
への対応、放送番組中継用固定回線の複数波同時伝送への対応及び音声放送番組中継用
固定回線のコンポジット信号伝送への対応を行います。
これらに伴い、総務省では有線テレビジョン放送事業用無線局及び放送事業用固定局
の審査を行うための基準を策定するものです。
2
意見の募集の結果
提出された御意見及び御意見に対する総務省の考え方は、別紙のとおりです。
3
今後の予定
総務省は、意見募集の結果を踏まえ、速やかに改正する予定です。
(連絡先)
有線テレビジョン放送事業用無線局に関すること(技術的な事項を除く。):
情報流通行政局地域放送課 和田技術係長
電話 : 03-5253-5810
FAX : 03-5253-5811
上記以外のこと:
情報流通行政局放送技術課 菅原課長補佐、西森音声計画係長
電話 : 03-5253-5786 FAX : 03-5253-5788
E-mail(共通):hougi-ikihou_atmark_ml.soumu.go.jp
(スパムメール防止のため、「_atmark_」を「@」に直して入力願います。)
【関係報道資料】
・電波法関係審査基準の一部改正案に対する意見募集の実施(平成 20 年 11 月 21 日
発表)
(18GHz 帯無線アクセスシステムの有線テレビジョン放送事業用への用途拡大等)
http://www.soumu.go.jp/s-news/2008/081121_1.html
別
紙
提出された御意見及び御意見に対する総務省の考え方
提出された御意見
御意見に対する総務省の考え方
<放送事業用システムの固定局に関して>
今回示された「電波法関係審査基準の一部改正案」について賛成します。
本改正案に対する賛成のご意見として承ります。
理由
放送事業用のデジタルテレビジョン放送中継手段として、IF伝送方式を使用す
る場合に、複数波同時伝送方式を使用できることは、地上デジタルテレビジョン
中継局整備を円滑に進めるために、有効な手段になると期待しています。
そこで条件とされている「連続配置したチャンネルによる一括伝送する方式で
あって、サービスチャンネル信号及びパイロット信号を伝送しない方式」(2頁
無線局の目的別審査基準 第5 放送関係 1放送事業用 (3)総則 エ)とい
う部分が緩和されると、上位局からの受信波をそのまま無線伝送できることや周
波数安定度を確保しやすいことから、系統も単純化されて経済性に優れ、更に規
模の小さな中継局への活用拡大が期待されるものと考えます。
【北海道放送(株)】
当県では、18GHz帯無線アクセスシステムを和歌山県総合防災情報システムの
通信回線の一部として使用しています。同じ周波数帯を有線テレビジョン放送事
有線テレビジョン放送事業用の無線局の開設にあたっては、電波
業用にも使用できるようにすることについては次のような懸念があるため、地方
法関係審査基準 別紙2第2の2(13)ア(エ)の規定にあるとおり、地
公共団体が使用できる周波数ブロックを増やす等の適切な対策を講じるよう要
方公共団体との調整を取ることとしており、防災行政用無線局に混
望します。
信が起こらないよう調整いただくことは可能です。
1
県民の生命及び財産を守るための防災行政用無線局として常時使用してお
り、有線テレビジョン放送事業用無線局からの混信を受ければ当県の防災情報
システムの運用に支障をきたす。
2
現状では地方公共団体で使用できる周波数ブロックが4つしかないため、約
100Mbpsの容量の無線通信回線として同一地域で同時に4方路までしか使用で
1
なお、周波数ブロックの追加については、今後の周波数需要の増
加も考慮して、施策の参考とさせていただきます。
きない。同じ地域で有線テレビジョン放送事業用無線局にもこの周波数帯を割
り当てる場合には、使用できる周波数がさらに減ることにより、将来のシステ
ム増設が困難となるおそれがある。
【和歌山県 総務部危機管理局総合防災課】
ケーブルテレビ事業者は、地域におけるICT推進の担い手として、地上デジ
タル放送の再送信、地域の情報発信元であるコミュニティチャンネルの放送、ブ
本改正案に対する賛成のご意見として承ります。
ロードバンドサービスの提供を行っております。これらサービスは、これまで、
光ファイバ、同軸ケーブルを主体とした有線を伝送媒体として利用しております
が、今後、地域住民に安く効率的にサービスを提供するとの観点から、無線を利
用することは必須と考えております。
一方、これまで、18GHz帯無線アクセスシステムは、主に地方公共団体が
公共業務用として利用しておりましたが、今後、電波有効利用の促進を行う観点
からさらなる利活用を進める必要があると考えます。本改正は、地方公共団体と
同様に地域の枠組みでICTサービス提供を行うケーブルテレビ事業者による
利用を可能とするものであり、ICTによる地域住民の利便性向上、地域公共福
祉の向上の観点で歓迎すべきことであり賛同いたします。
【(社)日本ケーブルテレビ連盟】
18GHz帯無線アクセスシステムの有線テレビジョン放送事業用への用途拡大等
の今回の審査基準の一部を改正する訓令案は、2011年の地上デジタル放送への完
本改正案に対する賛成のご意見として承ります。
全移行を促進する為に適切な改正案と考え、賛成いたします。
なお、23GHz 帯(23.2-23.6GHz)についてのご意見については、
しかしながら18GHz帯無線アクセスシステムでは、双方向通信の機能はあるも
のの、伝送帯域の制限により、ケーブルテレビのデジタル多チャンネルサービス
が実現できません。 このため、23.2-23.6GHz無線ケーブル配信システムについ
ても、利用用途の拡大等についての制度的な見直しをお願いたします。
【(社)日本CATV技術協会】
2
当該周波数帯の将来の制度の検討に当たってのご要望として承り
ます。
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