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石毛春菜 個展 「頭のなかは漫画だった」

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石毛春菜 個展 「頭のなかは漫画だった」
PRESS RELEASE
第 5 回東京アンデパンダン展 受賞者展
【会期】2015 年 1 月 10 日(土)- 1 月 25 日(日)月曜休廊 【時間】11:00 - 19:00(最終日は 17:00 終了)
【会場】〒135-0042 東京都江東区木場 3-18-17 1F EARTH+GALLERY
【入場】無料
※1 月 10 日 ( 土 ) オープニングレセプション
石毛春 菜 個展
「 頭 の な かは漫画だった 」
第五回東京アンデパンダン出品作品「星一つ」
「名前のない子」2013.8
マンガ / イラスト / 絵画としての脳内世界
石毛春菜(いしげはるな)は、1983 年に千葉県銚子市に生まれ、銚子市立銚子高等学校美術部を経て、日本大学藝術学部美術学科絵画コー
スに進学した。卒業後もグループ展に参加したり、東京ワンダーウォールに応募したりしていたが、多忙のため最近は作家活動を中断してい
た。昨年からはイラスト(ないしマンガ)の制作を再開し、第 5 回東京アンデパンダン展出品が画家としての実質的な活動再開となった。今
回の個展はこれらに続く、第 2 歩目ということになる。
石毛の作品の特色は、脳内イメージが欲望を伴って平面に表出したり、自身の感情がそのまま画面の登場人物の感情として客体化されてい
ることである。すなわち、昔の画壇ではよく「心象風景を描く」などと評されたものだが、石毛の場合は、同時代の作家らしく「
(マンガ的)脳内
世界を描いている」と評することができる。イラストはデッサン画の様でもあり、油画はイラストの様でもある。これは、作家が生い立ちにお
いて重度の漫画好きだったことに起因する。以前は女性漫画家集団「CLAMP」のファンであり、現在は「漫画界のニューウェーブ」と呼ばれる高
野文子作品のファンなのだという。
個展でも展示される、第 5 回東京アンデパンダン展の観覧者による人気投票 1 位となった作品「星一つ」は、石毛自らの「憧れや願いに触れ
たいという気持ち」を絵画にしたものだという。パネルの上部 4 分の 3 は紙を貼りつけて描かれており、下部 4 分の 1 には紙は貼られず木性
パネルに直描きされている。上半分は紙、下半分は板のちょうど中間に人物の顔が描かれ、その支持体の不連続が、人物の外面(上半分)と、心
の中(下半分)に隔てて示す様に見える。外面の静謐さに比較して、心は揺れ動き波立っているのだ。
こうした表現の構造が、彼女の独特な線の引き方と相俟ったとき、何とも言えない魅力が現出する。一般的には、輪郭線はひとつの線として
境界を画するものだが、
「人格を変えるような大きなこともなく、そのまま大人になった」
「気の小さい私」
(本人談)にとって、脳内に構築され
た風景を力強い線を引いて表現する自信がない。このため、少しずつ「短い線を描いては不要な部分を消しゴムで消して、消し残った細か
い線の集積が総体として稜線を形作っている。それが他者と異なる独特の「線」の成り立ちとなってる。
引き続き EARTH+GALLEREY では、観覧者による人気投票で投票数が同数第 2 位の三浦かおりと石川慎平の二人展を開催予定である。前回
の第 4 回東京アンデパンダン人気投票トップ 3 から通算すると、廃物再生(第 4 回 1 位)
、焼き物(同 2 位)
、折り紙(同 3 位)
、イラスト(第 5
回 1 位)
、現代美術インスタレーション(同 2 位)
、木彫立体(同 2 位)と続く。様々な表現手段をとる現代美術作家達が、それぞれにどの様な
世界を見せてくれるのか、興味が尽きないところである。 深瀬鋭一郎(深瀬記念視覚芸術保存基金代表)
深瀬記念視覚芸術保存基金 代表・深瀬鋭一郎氏の発起により、gallery COEXIST にて開催されていた
第 1-3 回東京アンデパンダン展は、2012 年木場にリニューアルオープンした galleryCOEXIST-TOKYO/
EARTH+GALLERY、1階 EARTH+GALLERY( アースプラスギャラリー ) にて第4回東京アンデパンダン
展以降引き続き開催しております。
展 示 に関 す る お 問 い 合 わ せ
〒 1 3 5 - 0 0 4 2 東 京 都 江 東区木場 3 -1 8-1 7 1F T e l / F a x 0 3 - 5 8 0 9 - 9 9 4 9
Mail [email protected]
[email protected]
HP http://earth-plus.net
http://www.coexist-tokyo.com
担当:山中、松崎
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